JP7079556B2 - 開口部調整用の緊締ストラップ - Google Patents

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Description

この発明は、開口部調整用の緊締ストラップに関し、例えばシューズの開口部やウエアの開口部に取り付けられ、開口部の開口量を調節できるようにしたものである。
ものである。
従来、足の甲部を靴底に対して締め付ける締付用帯紐を備え、クリートが靴底に取りつけられる自転車用靴において、前記締付用帯紐は足首の前方位置の足の甲部の上面で襷掛け状に上下に重なる第1帯紐と第2帯紐とからなる「自転車用靴」が知られている(特許文献1の請求項1、並びに図1及び図2参照)。
また、従来、面状の細長い条片と、各々リブが前記条片の縦軸と直交する方向に伸長する、前記条片から約45乃至75度の角度にて、外方向に伸長する複数のリブを備え、前記リブが、隣接するリブ間の溝又は間隙に対し平行状態に整合されることを特徴とする、ストラップ等の面状部材を接続するための「止め具」が知られている(特許文献2の請求項1、並びに第1~3図参照)。
特開平10-042903 特開昭64-56006
しかし、上記した従来の「自転車用靴」(特許文献1)では、帯紐を筒状の張力調整手段(特許文献1の図2及び図3参照)に通す必要があり、操作性が悪く、装着に時間が掛かるといった問題点があった。
また、上記した従来の「止め具」(特許文献2)では、中間ストラップを、横ストラップの上端に締結された留金に通して折り返して締結する必要があり(特許文献2の4頁左下段1~8行、並びに第1図参照))、操作性が悪く、装着に時間が掛かるといった問題点があった。
一方、図35に示すように、シューズ230において、互いに係合する雄側バンド210と雌側バンド220を使用すると、足の甲の広狭により、両バンド210,220の交差角度が異なってしまうため、両バンド210,220を並行にしないと、雄側と雌側との係合が困難で、操作性が悪く、又、係合が不完全になり易いという問題点もあった。
そこで、一態様に係る発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
一態様に係る発明は、次の点を目的とする。
すなわち、一態様に係る発明は、ガイド部に沿う誘導で上下のストラップを重ね合わせることで、上下のストラップのセンタリングが可能であり、両者の係合部及び被係合部を迅速に、且つ確実にはまり合わせることができ、開口部調整が容易で、操作性の良い緊締ストラップを提供することができるようにしたものである。
(請求項2)
一態様に係る発明は、次の点を目的とする。
すなわち、一態様に係る発明は、シューズの開口部を簡便に、迅速に、且つ確実に調整することができるようにしたものである。
(請求項3)
一態様に係る発明は、次の点を目的とする。
すなわち、一態様に係る発明は、上下のストラップを帯紐の両端部にそれぞれ固定することで、上下のストラップをシューズやウエア等に、例えば縫製等により直接的に固定する手間を省くことができるようにしたものである。
(請求項4)
一態様に係る発明は、次の点を目的とする。
すなわち、一態様に係る発明は、被係合部側を、フック部がはまり込む穴部、又は当該フック部に引っ掛かる第2のフック部から構成することができるようにしたものである。
(請求項5)
一態様に係る発明は、次の点を目的とする。
すなわち、一態様に係る発明は、係合部及び被係合部をはさんだ両側のうち、少なくとも片側に位置させ、当該上側ストラップの長手方向に沿って位置させるとともに、上側ストラップに向かって上方に突出させることで、ガイド部の構造の簡便化を図ることができるようにしたものである。
一態様に係る発明は、次の点を目的とする。
すなわち、一態様に係る発明は、ガイド部を、係合部及び被係合部をはさんだ両側に対向して位置させ、対向面には、上側ストラップの受け入れ方向に向かって開いたテーパー部をそれぞれ設けることで、下側ストラップに対する上側ストラップの装着の容易化を図ることができるようにしたものである。
一態様に係る発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
一態様に係る発明は、次の点を特徴とする。
第1に、開口部調整用の緊締ストラップ(10)は、例えば図2に示すように、開口部(23)をはさんで接離可能な一対のシート部(25,26)の一方を基部(例えば外側シート部26)とし、他方を当該基部(例えば外側シート部26)に対して相対的に移動可能な移動部(例えば内側シート部25)とする。
なお、開口部(23)として、例えば図2に示すように、シューズ(20)を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば図28に示すように、ウエア(80)でもよいし、或いは、図示しないが、バッグ、ズボン等でもよい。
また、基部側として、例えば図2に示すように、外側シート部(26)を、移動部側として、内側シート部(25)をそれぞれ例示したが、これに限定されず、例えば図28に示すウエア(80)のように、基部側を内側シート部(82)とし、移動部側を外側シート部(83)としてもよい。
第2に、移動部(例えば内側シート部25)を、例えば図2に示すように、基部(例えば外側シート部26)に向けて引き寄せ可能に配置している。
第3に、開口部調整用の緊締ストラップ(10)は、例えば図1及び図2に示すように、次の構成から構成されている。
(1)下側ストラップ(40)
下側ストラップ(40)は、基部(例えば外側シート部26)側に位置するものである。
ここで、「基部(例えば外側シート部26)側に位置する下側ストラップ(40)」としては、例えば図2に示すように、下側ストラップ(40)が帯紐(27)の一端部に固定、例えば縫製されて、基部(例えば外側シート部26)側に位置させる場合と、例えば図27に示すように、下側ストラップ(40)が基部(例えば外側シート部26)側に直接或いは間接的に固定、例えば縫製されている場合とがある。
なお、「固定」として、縫製を例示したが、これに限定されず、図示しないが、帯紐27をインサートして、下側ストラップ(40)を一体的に成形するようにしてもよい。
(2)上側ストラップ(30)
上側ストラップ(30)は、移動部(例えば内側シート部25)側に位置し、下側ストラップ(40)に向かって帯状に延び、自由端部に引き手(27a)を有し、当該下側ストラップ(40)の上に重なり合うものである。
ここで、「移動部(例えば内側シート部25)側に位置し、」としては、例えば図2に示すように、上側ストラップ(30)が帯紐(27)の他端部に固定、例えば縫製されて、移動部(例えば内側シート部25)側に位置させる場合と、例えば図27に示すように、上側ストラップ(30)が帯紐(27)を介して、移動部(例えば内側シート部25)側に直接或いは間接的に固定、例えば縫製されている場合とがある。
ここで、引き手(27a)を、帯紐(27)の自由端部側に形成したが、これに限定されず、上側ストラップ(30)の自由端部(33)側に、直接、形成してもよい。
また、「固定」として、縫製を例示したが、これに限定されず、図示しないが、帯紐(27)をインサートして、上側ストラップ(30)を一体的に成形するようにしてもよい。
第4に、上側ストラップ(30)と下側ストラップ(40)との上下に重なり合う対向面には、例えば図1、図4及び図25に示すように、互いにはまり合い、接離可能な係合部及び被係合部(50,60)の一方をそれぞれに形成する。
ここで、係合部及び被係合部(50,60)のうち、係合部(50)を、例えば図1に示すように、上側ストラップ(30)に形成し、被係合部(60)を下側ストラップ(40)にそれぞれ形成したが、これに限定されず、図示しないが、係合部(50)を下側ストラップ(40)側に、被係合部(60)を上側ストラップ(30)側にそれぞれ形成してもよい。
第5に、係合部及び被係合部(50,60)の少なくとも一方は、例えば図1及び図2に示すように、基部(例えば外側シート部26)と移動部(例えば内側シート部25)との接離方向に沿って複数形成され、基部(例えば外側シート部26)と移動部(例えば内側シート部25)との間の距離を調節可能な開口部調整用の緊締ストラップ(10)である。
第6に、下側ストラップ(40)には、例えば図1に示すように、上側ストラップ(30)を重合状態に受け入れ可能なガイド部(70)を設けている。
ここで、ガイド部(70)を、例えば図1に示すように、下側ストラップ(40)の幅方向の「両側」に、「板状」の一対のガイド片(71,72)から構成したが、「両側」に限定されず、例えば図32(b)に示すように、片側の板状(71)から構成してもよいし、或いは「板状」にも限定されず、例えば図34に示すように、ピン状のガイド柱(160)から構成してもよい。
一態様に係る発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、上側ストラップ(30)と下側ストラップ(40)とは、例えば図27に示すように、開口部(23)を挟んだシューズ(20)の両側にそれぞれ縫製されている。
ここで、上側ストラップ(30)は、帯紐(27)の一端部に縫製され、帯紐(27)の他端部がシューズ(20)に縫製されているが、これに限定されず、上側ストラップ(30)を直接、シューズ(20)に縫製してもよい。
ここで、下側ストラップ(40)は、シューズ(20)に直接、或いは間接的に縫製するようにしてもよい。
一態様に係る発明は、次の点を特徴とする。
第1に、下側ストラップ(40)は、例えば図2に示すように、帯紐(27)の一端部に固定されて基部の側(例えば外側シート部26)に位置する。
第2に、上側ストラップ(30)は、例えば図2に示すように、帯紐(27)の他端部に固定されて移動部(例えば内側シート部25)側に位置し、当該移動部(例えば内側シート部25)に設けたリング部(28)を通って折り返され、下側ストラップ(40)に向かって伸びる。
ここで、「帯紐(27)の一端部に固定」としては、例えば「縫製」しているが、これに限定されず、帯紐(27)の一端部に下側ストラップ(40)を一体的に成形してもよい。
ここで、帯紐(27)の他端部に固定としては、例えば「縫製」しているが、これに限定されず、帯紐(27)の他端部に上側ストラップ(30)を一体的に成形してもよい。
一態様に係る発明は、次の点を特徴とする。
第1に、例えば図4に示すように、係合部及び被係合部(50,60)のうち、係合部(50)には、フック部(51)を設けている。
第2に、被係合部(60)には、例えば図4に示すように、フック部(51)がはまり込む穴部(61)、又は、例えば図29に示すように、当該フック部(51)に引っ掛かる第2のフック部(113)を設けている。
ここで、穴部(61)には、例えば図4に示すように、穴部(61)に向かって張り出した張出部(63)を形成し、当該張出部(63)に係合部(50)のフック部(51)が引っ掛かるようにしているが、これに限定されず、図示しないが、フック部(51)が穴部(61)を通り抜けた後、当該穴部(61)の下側の縁部に直接、引っ掛かるようにしてもよい。
ここで、第2のフック部(113)は、例えば図29に示すように、コマ部(110)に形成されている。コマ部(110)は、係合部(130)と被係合部(131)と共通で、離隔部(120)をはさんで並んで複数個配置されている。コマ部(110)は、上側ストラップ(90)に形成された場合には、係合部(130)を構成し、下側ストラップ(100)に形成された場合には、被係合部(131)を構成し、上下のコマ部(110)は互い違いに配置されている。
上側ストラップ(90)のコマ部(110)は、下側ストラップ(100)の離隔部(120)にはめ込まれ、当該離隔部120に臨む、例えば図30に示すように、下側ストラップ(100)のコマ部(110)、すなわち当該コマ部(110)の受面114に引っ掛かり、上下のストラップ(90,100)を重合状態に緊締する。
一態様に係る発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
一態様に係る発明によれば、ガイド部に沿う誘導で上下のストラップを重ね合わせることで、上下のストラップのセンタリングが可能であり、両者の係合部及び被係合部を迅速に、且つ確実にはまり合わせることができ、開口部調整が容易で、操作性の良い緊締ストラップを提供することができる。
一態様に係る発明によれば、シューズの開口部を簡便に、迅速に、且つ確実に調整することができる。
一態様に係る発明によれば、上下のストラップを帯紐の両端部にそれぞれ固定することで、上下のストラップをシューズやウエア等に、例えば縫製等により直接的に固定する手間を省くことができる。
一態様に係る発明によれば、被係合部側を、フック部がはまり込む穴部、又は当該フック部に引っ掛かる第2のフック部から構成することができる。
一態様に係る発明によれば、係合部及び被係合部をはさんだ両側のうち、少なくとも片側に位置させ、当該上側ストラップの長手方向に沿って位置させるとともに、上側ストラップに向かって上方に突出させることで、ガイド部の構造の簡便化を図ることができる。
一態様に係る発明によれば、ガイド部を、係合部及び被係合部をはさんだ両側に対向して位置させ、対向面には、上側ストラップの受け入れ方向に向かって開いたテーパー部をそれぞれ設けることで、下側ストラップに対する上側ストラップの装着の容易化を図ることができる。
緊締ストラップの分解状態の斜視図である。 緊締ストラップをシューズに使用した場合の斜視図である。 緊締ストラップの分解状態の横断面図である。 緊締ストラップの分解状態の縦断面図である。 図4を拡大した縦断面図である。 上側ストラップの斜視図である。 上側ストラップの平面図である。 上側ストラップの右側面図である。 上側ストラップの背面図である。 上側ストラップの底面図である。 図7のA-A断面図である。 図7のB-B断面図である。 下側ストラップの斜視図である。 下側ストラップの平面図である。 下側ストラップの右側面図である。 下側ストラップの背面図である。 下側ストラップの裏面図である。 図14のC-C断面図である。 図14のD-D断面図である。 上下のストラップの係合状態の斜視図である。 上下のストラップの係合状態の平面図である。 上下のストラップの係合状態の右側面図である。 上下のストラップの係合状態の背面図である。 上下のストラップの係合状態の裏面図である。 図21のE-E断面図である。 図21のF-F断面図である。 第2の実施の形態を示し、緊締ストラップを他のシューズに使用した場合の斜視図である。 第3の実施の形態を示し、緊締ストラップをウエアに使用した場合の斜視図である。 第4の実施の形態を示し、緊締ストラップの一部分解断面図である。 図29に示す緊締ストラップの係合状態における一部分解断面図である。 第5の実施の形態を示し、同図(a)は、緊締ストラップの分解状態の正面図、(b)は変形例1の下側ストラップの正面図である。 図31の他の変形例を示し、同図(a)は、変形例2で、緊締ストラップの分解状態の正面図、(b)は変形例3の下側ストラップの正面図である。 第6の実施の形態を示し、同図(a)は、緊締ストラップの分解状態の平面図、(b)は変形例1の下側ストラップの平面図である。 図33の変形例2を示し、緊締ストラップの分解状態の平面図である。 従来例を示し、同図(a)は、シューズの一部平面図、(b)は甲が広い場合の一部平面図である。
(図1~図25に示す第1の実施の形態)
図1中、10は、緊締ストラップであり、当該緊締ストラップ10を、図2に示すように、シューズ20に使用した場合を例に挙げて説明する。
なお、緊締ストラップ10をシューズ20に使用した場合を例に挙げたが、これに限定されず、図28に示すように、ウエア80でもよいし、或いは、図示しないが、バッグ、ズボン等でもよい。
(シューズ20)
シューズ20は、図2に示すように、合成繊維製のスポーツシューズを例に挙げるが、合成繊維製に限定されず、図示しないが、天然繊維、天然・人工・合成皮革製のものでもよく、スポーツシューズにも限定されず、サンダル類でもよい。
シューズ20は、図2に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)~(8)については、後述する。
(1)足入部21
(2)つま先部22
(3)開口部23
(4)ベロ部24
(5)内側シート部25(移動部)
(6)外側シート部26(基部)
(7)帯紐27
(8)リング部28
なお、シューズ20の各部は、上記した(1)~(8)に限定されず、帯紐27を複数本としたえり、リボン等の飾りを備えていてもよい。
(足入部21、つま先部22、開口部23、ベロ部24)
足入部21は、足を入れるためのものである。
つま先部22は、つま先側に位置し、つま先を覆う部分である。
開口部23は、足入部21に臨んでいる。
ベロ部24は、開口部23を塞ぐものである。
(内側シート部25(移動部))
内側シート部25は、足の内側面側を覆うものであり、本実施の形態では、「移動部」ともいう。
ここで、「移動部」は、シート部25,26の片側、本実施の形態では内側シート部25が相当し、後述する基部(外側シート部26)に対して相対的に移動可能な部分をいう。
また、「移動部」(内側シート部25)を、基部(外側シート部26)に向けて引き寄せ可能に配置している。
(外側シート部26(基部))
外側シート部26は、足の内側面側を覆うものであり、本実施の形態では、「基部」ともいう。
ここで、「基部」は、シート部25,26の他の片側、本実施の形態では外側シート部26が相当する。
(帯紐27)
帯紐27は、開口部23をはさんで両側、すなわち内側シート部25(移動部)と外側シート部26(基部)とに位置し、開口部23の開口量を調節するためのものである。
また、帯紐27には、その自由端部側に引き手27aを形成している。
なお、帯紐27に引き手27aを形成したが、これに限定されず、後述する上側ストラップ30の自由端部33側に直接、形成してもよい。
(リング部28)
リング部28は、帯紐27を通して折り返すものであり、内側シート部25(移動部)側に位置し、開口部23をはさんで、帯紐27を外側シート部26(基部)側に向かって折り返すことができるようにしている。
(緊締ストラップ10)
緊締ストラップ10は、シューズ20の開口部23の開口量を調節できるようにしたものである。
緊締ストラップ10は、図1~図5に示すように、大別すると、次の各部から構成される。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)上側ストラップ30
(2)下側ストラップ40
なお、緊締ストラップ10の各部は、上記(1)及び(2)に限定されず、雨や汚れを防ぐためのカバー等を備えていてもよい。
(上側ストラップ30)
上側ストラップ30は、図2及び図6~図12に示すように、内側シート部25(移動部)側に位置し、下側ストラップ40に向かって帯状に延び、当該下側ストラップ40の上に重なり合うものである。
上側ストラップ30は、帯状に形成され、適度な弾性と剛性とを有する樹脂により一体的に成形される。
具体的には、上側ストラップ30は、図10に示すように、全長L1を例えば59mmに、帯幅W1-2を例えば29.4mm、図8に示すように、厚みT1を例えば1mmに設定している。
上側ストラップ30には、図6~図12に示すように、次の各部を備える。
なお、次の「(4)係合部50」については後述する。
(1)マーク31
マーク31は、上側ストラップ30の自由端部側の裏面に、三角形形の隆起部を形成し、その三角形の先細り状の頂点の向きにより、自由端部側を指すようにしている。
なお、マーク31として、上側ストラップ30の自由端部側の裏面に、三角形形の隆起部を形成したが、これに限定されず、図示しないが、上側ストラップ30の自由端部側でなく、長さの途中や基端部側でもよいし、裏面でなく、表面でもよいし、三角形形でなく、矢印形でもよい。
(2)基端部32
基端部32は、マーク31の有る側と反対側の端部をいう。
(3)自由端部33
自由端部33は、マーク31の有る側の端部をいう。
(4)係合部50
なお、上側ストラップ30の各部は、上記した(1)~(4)に限定されず、「(4)係合部50」に代えて、後述する「被係合部60」を設けてもよい。
(下側ストラップ40)
下側ストラップ40は、図2及び図13~図19に示すように、外側シート部26(基部)側に位置するものである。
下側ストラップ40は、上側ストラップ30と同様に、帯状に形成され、適度な弾性と剛性とを有する樹脂により一体的に成形される。
具体的には、下側ストラップ40は、図17に示すように、全長L2を例えば41.8mmに、帯幅W2-3を例えば29.4mm、図18に示すように、厚みT2を例えば1mmに設定している。
すなわち、下側ストラップ40の全長L2(41.8mm)は、上側ストラップ30の全長L1(59mm)より短く設定されているが、全長を一致させてもよい。下側ストラップ40の帯幅W2-3(29.4mm)は、上側ストラップ30の帯幅W1-2(29.4mm)と等しく設定されているが、下側ストラップ40の帯幅W2-3を幅広にしてもよい。下側ストラップ40の厚みT2(例えば1mm)は、上側ストラップ30の厚みT1(1mm)と等しく設定されているが、下側ストラップ40の厚みT2を厚くしてもよい。
下側ストラップ40は、図13~図19に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)被係合部60
(2)ガイド部70
なお、下側ストラップ40の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されず、図示しないが、「(1)被係合部60」に代えて、上側ストラップ30側の「係合部50」を設け、上側ストラップ30側に「被係合部60」を設けてもよいし、又、「(2)ガイド部70」を省き、「ガイド部70」を上側ストラップ30側に設けてもよい。
(係合部50及び被係合部60)
係合部50及び被係合部60は、図4、図5及び図21~25に示すように、上側ストラップ30と下側ストラップ40との上下に重なり合う対向面にそれぞれ形成され、互いにはまり合い、接離可能なものである。
ここで、係合部50及び被係合部60のうち、係合部50は、図1に示すように、上側ストラップ30に形成され、被係合部60は、下側ストラップ40にそれぞれ形成されている。
なお、係合部50を、上側ストラップ30に形成し、被係合部60を下側ストラップ40にそれぞれ形成したが、これに限定されず、図示しないが、係合部50を下側ストラップ40側に、被係合部60を上側ストラップ30側にそれぞれ形成してもよい。
また、係合部50及び被係合部60の少なくとも一方は、図1及び図2に示すように、外側シート部26(基部)と内側シート部25(移動部)との接離方向に沿って複数形成され、外側シート部26(基部)と内側シート部25(移動部)との間の距離を調節可能な開口部の開口幅の調整用のものである。
なお、係合部50及び被係合部60を、複数形成したが、これに限定されず、係合部50のみを複数形成し、被係合部60を単数としてもよいし、或いは被係合部60のみを複数形成し、係合部50を単数としてもよい。
(係合部50)
係合部50には、図1、図5及び図25に示すように、上側ストラップ30側に位置し、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)フック部51
(2)貫通孔52
(被係合部60)
被係合部60には、図1、図5及び図25に示すように、下側ストラップ40側に位置し、次の各部を備える。
なお、次の(1)~(3)については、後述する。
(1)穴部61
(2)区画壁62
(3)張出部63
(フック部51)
フック部51は、図1及び図5に示すように、上側ストラップ30側に位置し、図5において下面側から下側ストラップ40に向かって延び、先端部が基端部32側に向かって断面が略L字形に屈曲する。
フック部51は、図6~図8に示すように、上側ストラップ30の長手方向に複数個、例えば10個形成されている。
なお、フック部51の個数として、10個を例示したが、これに限定されず、図示しないが、単数でもよいし、2~9個、或いは11個以上としてもよい。
具体的には、フック部51は、上側ストラップ30の帯幅W1-2(29.4mm)の中央側に、図7に示すように、幅W1-1、例えば21mmのエリア内に位置する。また、フック部51の間隔D1は、図8に示すように、例えば5mmに設定している。フック部51の高さH1は、図8に示すように、厚みT1(1mm)を加え、例えば3.8mmに設定している。
(貫通孔52)
貫通孔52は、図5、図7及び図10に示すように、隣接するフック部51の間に位置し、上側ストラップ30を厚み方向に貫通するとともに、当該上側ストラップ30の幅方向に延びた、平面が長円形に形成されている。貫通孔52は、フック部51をたわみ易くするためのものである。
(穴部61)
穴部61は、図1及び図5に示すように、下側ストラップ40側に位置し、上側ストラップ30側のフック部51がはまり込むものである。
穴部61は、図5、図13、図14、図17及び図18に示すように、下側ストラップ40の厚み方向に貫通し、当該下側ストラップ40の幅方向に長い、平面が長方形に形成されている。
なお、穴部61を、側ストラップ40の厚み方向に貫通させたが、これに限定されず、図5において下面側が塞がれた凹状に形成してもよい。
また、穴部61は、図5に示すように、上側ストラップ30側に開いた、断面が台形形に形成されている。穴部61を、上側ストラップ30側に開いた断面台形形に形成したのは、上側ストラップ30側のフック部51を挿入し易くするためのである。
穴部61は、図13、図14、図17及び図18に示すように、下側ストラップ40の長手方向に複数個、例えば8個形成されている。
なお、穴部61の個数として、8個を例示したが、これに限定されず、図示しないが、単数でもよいし、上側ストラップ30側のフック部51と同数としてもよいし、或いは2~7個、9個、11個以上としてもよい。
具体的には、穴部61は、下側ストラップ40の帯幅W2-3(29.4mm)の中央側に、図14に示すように、幅W2-1、例えば20.9mmのエリア内に位置する。穴部61の位置するエリアは、図16及び図19に示すように、一段高く形成され、エリアの高さは、図15に示すように、厚みT2(1mm)を加え、例えば2.6mmに設定している。また、隣接する穴部61の間隔D2は、図14に示すように、上側ストラップ30のフック部51の間隔D1(5mm)、例えば5mmに等しく設定している。
(区画壁62、張出部63)
区画壁62は、図5、図13及び図14に示すように、隣接する穴部61の間に位置する。
張出部63は、図5、図13、図14、図17~図19に示すように、区画壁62から穴部61に向かって張り出し、穴部61にはまり込んだ上側ストラップ30のフック部51に引っ掛かり、当該フック部51を穴部61中に係止するためのものである。
張出部63は、図5に示すように、上側ストラップ30の断面L字形に屈曲したフック部51と逆向きに張り出している。
(ガイド部70)
ガイド部70は、図1及び図20~図26に示すように、下側ストラップ40に位置し、上側ストラップ30を重合状態に受け入れ可能なものである。
ガイド部70は、図1に示すように、上側ストラップ30側に位置する、下側ストラップ40の端部に位置し、下側ストラップ40の幅方向の両側から板状に一対延び、上側ストラップ30の帯幅以上の間隔を保って互いに対向して位置する。
ガイド部70は、下側ストラップ40の幅方向の両端部を幅方向外向きに張り出して形成され、幅広部分の幅は、図17に示すように、例えば37mmに設定している。ガイド部70の高さH2-1は、図15に示すように、厚みT2(1mm)を加え、例えば8mmに設定している。
ガイド部70には、図13~図18に示すように、次の各部を備える。
(1)第1ガイド片71、第2ガイド片72
第1ガイド片71、第2ガイド片72は、板状に形成され、上側ストラップ30の帯幅以上の間隔を保って互いに対向して位置する。
(2)テーパー部73
テーパー部73は、図23及び図26に示すように、第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向面に位置し、上方に向かって開いた斜面から構成されている。テーパー部73は、上側ストラップ30の受け入れ易さと、センタリングを考慮したものである。
(3)入口側傾斜面74
入口側傾斜面74は、図20及び図22に示すように、第1ガイド片71と第2ガイド片72とにおいて、下側ストラップ40の端面側に位置する端部に位置し、裾広がりに開いた斜面から形成されている。入口側傾斜面74は、上側ストラップ30の受け入れ易さを考慮したものである。
(4)出口側傾斜面75
出口側傾斜面75は、入口側傾斜面74と反対側に位置し、すなわち第1ガイド片71と第2ガイド片72とにおいて、下側ストラップ40の長さ方向の途中に位置する端部に位置し、裾広がりに開いた斜面から形成されている。出口側傾斜面75は、入口側傾斜面74と同様に、上側ストラップ30の受け入れ易さを考慮したものである。
(緊締ストラップ10の取り付け)
緊締ストラップ10のシューズ20への取り付けについて、図2を用いて説明する。
上側ストラップ30は、シューズ20の内側シート部25(移動部)側に位置させ、下側ストラップ40は、外側シート部26(基部)側に位置させる。
本実施の形態では、帯紐27の基端部側に、下側ストラップ40を固定、例えば縫製し、帯紐27の自由端部側に、上側ストラップ30を固定、例えば縫製する。
上側ストラップ30は、帯紐27の自由端部から基端部側に離れた位置に縫製することで、帯紐27の自由端部に引き手27aを形成している。
なお、上側ストラップ30と下側ストラップ40とを、図示しないが、シューズ20に直接的に固定、例えば縫製することも可能であるが、帯紐27の両端部に上側ストラップ30と下側ストラップ40とを縫製することで、シューズ20側の構造を簡単化し、製造の容易化を図っている。
また、「固定」として、縫製を例示したが、これに限定されず、図示しないが、帯紐27をインサートして、上側ストラップ30や下側ストラップ40を一体的に成形するようにしてもよい。
帯紐27の基端部側は、シューズ20の外側シート部26(基部)側に位置させ、帯紐27の自由端部側は、リング部28を通して上側ストラップ30を内側シート部25(移動部)側に位置させる。
上側ストラップ30は、開口部23をはさんで外側シート部26(基部)側に向かって帯紐27を折り返すことで、外側シート部26(基部)側に位置する下側ストラップ40に重合できる。
(緊締ストラップ10の係合)
緊締ストラップ10の係合について、図20~図25を用いて説明する。
分離状態の上側ストラップ30と下側ストラップ40とを係合するには、図3~図5に示すように、両者を図5において上方下方向に重ね合わせればよい。
このとき、上側ストラップ30を、第1ガイド片71、第2ガイド片72の間隔内に合わせてはめ込むことで、テーパー部73の作用によりセンタリングされ、上側ストラップ30のフック部51が、下側ストラップ40の穴部61にはまり込む。
このとき、下側ストラップ40の穴部61中に、張出部63が張り出していることから、張出部63に押されてフック部51がたわみ込む。さらに、フック部51を押し込むと、張出部63を下方に通過し、「パチン」と節度感を持って復元する。このとき、フック部51が、図5において下方から張出部63に引っ掛かり、図18に示すように、フック部51が穴部61中に係止される。
シューズ20の開口部23の開口量を調節するには、フック部51がはまり込む穴部61の位置を相対的に変化させればよい。
すなわち、図5において、上側ストラップ30のみを基端部32側に移動させて、フック部51がはまり込む穴部61を変化させると、開口部23の開口量が増加し、シューズ20の横幅が広がる。
逆に、上側ストラップ30のみを基端部32側と逆抜きに移動させて、フック部51がはまり込む穴部61を変化させると、開口部23の開口量が減少し、シューズ20の横幅が狭まる。
なお、上側ストラップ30と下側ストラップ40とを係合状態を解除させるには、帯紐27の自由端部側の引き手27aを、図5において上方に引き上げると、フック部51がたわみ、張出部63を上方に通過すると、復元し、上側ストラップ30と下側ストラップ40との係合状態が解除される。
(図27に示す第2の実施の形態)
図27を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、シューズ20に対する上側ストラップ30と下側ストラップ40との取り付け形態を変化させたものである。
(緊締ストラップ10の取り付け)
すなわち、下側ストラップ40は、シューズ20の外側シート部26(基部)側に固定、例えば縫製する。
上側ストラップ30は、帯紐27の自由端部側に固定、例えば縫製し、当該帯紐27の基端部側を、シューズ20の内側シート部25(移動部)側に固定、例えば縫製する。
なお、本実施の形態の説明においては、図1~図26を用いて先に説明した第1の実施の形態において説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を用い、説明を省略する。
本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態のように、リング部28を通して、シューズ20の外側シート部26(基部)側から内側シート部25(移動部)側に帯紐27を移動していないので、シューズ20のベロ部24の周囲がスッキリし、デザイン上の自由度を向上することができる利点がある。
(図28に示す第3の実施の形態)
図28を用いて、第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、緊締ストラップ10を、ウエア80に使用したものである。
ウエア80は、次の各部を備える。
(1)そで部81
そで部81は、ウエア80の腕を覆う部分をいう。
(2)内側シート部82(基部)
内側シート部82は、そで部81の脇側をいい、「基部」ともいう。
(3)外側シート部83(移動部)
外側シート部83は、そで部81の肘側をいい、「移動部」ともいう。
なお、外側シート部83は、内側シート部82と1枚のシート材でもよく、分離していてもよい。
(4)まち部84(開口部)
まち部84は、そで部81の手首部分を覆うカフス側に位置し、内側シート部82と外側シート部83との分かれ目に縫い付けられた小さな三角の布部分をいい、「開口部」ともいう。
なお、本実施の形態の説明においては、図1~図26を用いて先に説明した第1の実施の形態において説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を用い、説明を省略する。
(緊締ストラップ10の取り付け)
下側ストラップ40は、まち部84(開口部)をはさんで、内側シート部82(基部)側に固定、例えば縫製する。
上側ストラップ30は、まち部84(開口部)をはさんで、外側シート部83(移動部)側に固定、例えば縫製する。
(緊締ストラップ10の係合)
上側ストラップ30と下側ストラップ40とを係合させるには、外側シート部83(移動部)側に位置する上側ストラップ30を、まち部84(開口部)をはさんで、内側シート部82(基部)側に位置する下側ストラップ40に重ね合わせて係合させる。
このとき、上側ストラップ30と下側ストラップ40との係合位置を変化させることで、まち部84(開口部)の広狭を変化させることができる。
(図29及び図30に示す第4の実施の形態)
図29及び図30を用いて、第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、係合部130と被係合部131とに、同一構造(形状)のコマ部110を用いたものである。
本実施の形態によれば、上側ストラップ90の係合部130と、下側ストラップ100の被係合部131とを、同一の構造(形状)とすることができる。
緊締ストラップ10は、次の構成を備える。
なお、次の(1)~(6)については後述する。
(1)上側ストラップ90
(2)下側ストラップ100
(3)コマ部110
(4)離隔部120
(5)係合部130
(6)被係合部131
(上側ストラップ90)
上側ストラップ90は、緊締ストラップ10のうち、図29において上側に位置するものである。
上側ストラップ90は、図示しないが、図1に示す第1の実施の形態のものと同様に、帯状に形成され、適度な弾性と剛性とを有する樹脂により一体的に成形される。
(下側ストラップ100)
下側ストラップ100は、緊締ストラップ10のうち、図29において下側に位置するものであり、図30に示すように、上側ストラップ90と上下に重なり合うものである。
下側ストラップ100は、図示しないが、図1に示す第1の実施の形態のものと同様に、帯状に形成されるともに、ガイド部70を備え、上側ストラップ90と同様に、適度な弾性と剛性とを有する樹脂により一体的に成形される。
(コマ部110)
コマ部110は、図29及び図30に示すように、次の構成を備える。
なお、次の(1)~(4)については後述する。
(1)縦片111
(2)横片112
(3)フック部113
(4)受面114
(離隔部120、係合部130)
離隔部120は、図29に示すように、隣接するコマ部110の間に形成され、コマ部110は離隔部120をはさんで、上側ストラップ90と下側ストラップ100との全長方向、同図において複数個形成されている。
係合部130は、上側ストラップ90に位置し、複数個のコマ部110と、隣接するコマ部110の間に形成された複数個の離隔部120とから構成される。
(6)被係合部131
被係合部131は、下側ストラップ100に位置し、係合部130と互い違い、すなわち上側ストラップ90のコマ部110の下側に、下側ストラップ100の離隔部120が位置するように、配置されている。
なお、係合部130を、上側ストラップ90に位置させ、被係合部131を下側ストラップ100に位置させたが、これに限定されず、逆に配置してもよい。
(縦片111、横片112)
縦片111は、図29において縦方向に延びる片である。
横片112は、図29において縦片111の上端部から断面L字形に屈曲して延びる片である。
(フック部113、受面114)
フック部113は、図29において縦片111の下端部から、横片112と逆向きに突出するともに、斜面を下方に向けた三角形形に突出する部分である。フック部113のうち、図29において下側に位置するフック部113を、「第2のフック部113」ともいう。
受面114は、図29において横片112の下面に位置し、図30に示すように、上側に位置する他のコマ部110のフック部113が引っ掛かる面である。
(緊締ストラップ10の係合)
図29に示すように、分離状態の上側ストラップ130と下側ストラップ131とを係合するには、図30に示すように、両者を上下方向に重ね合わせればよい。
上下方向に重ね合わせると、図29において上側に位置するコマ部110が、下側に位置する離隔部120にはまり込む。
このとき、上側のコマ部110のフック部113が、その縦片111から外向きに突出していることから、下側に位置する離隔部120に臨むコマ部110の横片112に押されて、上側のコマ部110の縦片111がたわみ込む。上側のフック部113を下側の離隔部120に更に押し込むと、上側のフック部113が下側の横片112を下方に通過し、復元し、図30に示すように、上側のフック部51が下側の横片112の下面に位置する受面114に引っ掛かり、上側ストラップ90の係合部130と、下側ストラップ100の被係合部131とが互いに係合し、連結される。
なお、上側ストラップ90と下側ストラップ100とを係合状態を解除させるには、両者を上下方向に離隔させればよく、上記手順と逆の手順で、上側ストラップ90と下側ストラップ100との係合状態が解除される。
(図31及び図32に示す第5の実施の形態)
図31及び図32を用いて、第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、ガイド部70の「バリエーション1」を説明するものである。
図31の(a)は、上側ストラップ30の幅W1に対し、下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W2を広く設定している(W2>W1)。
なお、本実施の形態の説明においては、図1~図26を用いて先に説明した第1の実施の形態において説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を用い、説明を省略する。
(図31(b)に示す変形例1)
図31の(b)は、図31(a)の「変形例1」を示すものである。
「変形例1」は、上側ストラップ30の幅W1と、下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W3を等しく設定している(W3=W1)。
(図32に示す他の変形例)
図32の(a)は、図31(a)の「変形例2」を示すものである。
「変形例2」は、上側ストラップ30の幅W1に対し、下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W2を広く設定している(W2>W1)。
また、第1ガイド片71と第2ガイド片72との上端部には、対向間隔W2に向かって突出するとともに、斜面を上下に向けた三角形形に突出するつめ部140をそれぞれ設けたものである。対向するつめ部140の間の距離W4は、上側ストラップ30の幅W1に対し、狭く設定している(W4<W1)。
(図32(a)に示す変形例2の装着)
「変形例2」においては、上側ストラップ30を、下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W2にはめ込むと、対向するつめ部140の上向きの斜面に押されて、第1ガイド片71と第2ガイド片72とが互いに離隔する方向にたわみ、対向するつめ部140の間の距離W4が広がる。上側ストラップ30を更に押し込むと、上側ストラップ30がつめ部140の頂点を越えて、復元し、上側ストラップ30が第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W2内にはまり込み、上側ストラップ30と下側ストラップ40とが係合し、両者が連結される。
(図32(a)に示す変形例2の離脱)
上側ストラップ30を下側ストラップ40から取り外すには、上側ストラップ30と下側ストラップ40との係合状態を解除した後、上側ストラップ30を下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W2内から上昇させると、対向するつめ部140の下向きの斜面に押されて、第1ガイド片71と第2ガイド片72とが互いに離隔する方向にたわみ、対向するつめ部140の間の距離W4が広がる。上側ストラップ30を更に上昇させると、上側ストラップ30がつめ部140の頂点を越えて、上側ストラップ30が第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W2内から離脱する。このとき、つめ部140が復元し、現状に復帰する。
(図32(b)に示す変形例3)
図32の(b)は、図31(a)の「変形例3」を示すものである。
「変形例3」は、下側ストラップ40のガイド部70のうち、一方、すなわち第1ガイド片71だけを設け、図31(a)に示す第2ガイド片72を省いたものである。
「変形例3」においては、上側ストラップ30の端部、すなわち図32(a)の向かって左側の端部を、第1ガイド片71の内側面に沿わすように、下側ストラップ40に重ね合わすことで、センタリングが可能となる。
(図33及び図34に示す第6の実施の形態)
図33及び図34を用いて、第6の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、ガイド部70の「バリエーション2」を説明するものである。
図33の(a)は、上側ストラップ30の幅W1に対し、下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W5を広く設定している(W5>W1)。
なお、本実施の形態の説明においては、図1~図26を用いて先に説明した第1の実施の形態において説明した構成と同一の構成部分については、同一の符号を用い、説明を省略する。
(図33(b)に示す変形例1)
図33の(b)は、図33(a)の「変形例1」を示すものである。
「変形例1」は、上側ストラップ30の幅W1と、下側ストラップ40の第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W6を等しく設定している(W6=W1)。
第1ガイド片71と第2ガイド片72との一方の端部、すなわち、図33(b)の上側の端部には、上方に向かって開いた入口側傾斜面150を形成している。
また、第1ガイド片71と第2ガイド片72との他方の端部、すなわち、図33(b)の下側の端部には、下方に向かって開いた出口側傾斜面151を形成している。
対向する入口側傾斜面150、対向する出口側傾斜面151における、最も離れた傾斜端部における間隔W7は、上側ストラップ30の幅W1に対し、広く設定している(W7>W1)。
「変形例1」においては、第1ガイド片71と第2ガイド片72との対向間隔W6を狭くしたことによる影響を、入口側傾斜面150及び出口側傾斜面151に補うようにしているものである。
(図34に示す他の変形例)
図34は、図33(a)の「変形例2」を示すものである。
「変形例2」は、ガイド部70を複数本のガイド柱160から構成したものである。
ガイド柱160は、下側ストラップ40に立設され、下側ストラップ40の図34において両側に位置し、同図において上下方向に所定の間隔を置いて複数個、例えば3個設けている。
左右両側に配置されたガイド柱160の間隔W8は、上側ストラップ30の幅W1に対し、広く設定している(W8>W1)。
なお、ガイド部70として、ガイド柱160を例示したが、これに限定されず、図示しないが、板状としてもよく、又、下側ストラップ40の両側に位置させたが、片側でもよい。
10 緊締ストラップ 20 シューズ
21 足入部 22 つま先部
23 開口部 24 ベロ部
25 内側シート部(移動部) 26 外側シート部(基部)
27 帯紐 27a 引き手
28 リング部
30 上側ストラップ 31 マーク
32 基端部 33 自由端部
40 下側ストラップ 50 係合部
51 フック部 52 貫通孔
60 被係合部 61 穴部
62 区画壁 63 張出部
70 ガイド部 71 第1ガイド片
72 第2ガイド片 73 テーパー部
74 入口側傾斜面 75 出口側傾斜面
(図28に示す第3の実施の形態)
80 ウエア
81 そで部 82 内側シート部(基部)
83 外側シート部(移動部) 84 まち部
(図29及び図30に示す第4の実施の形態)
90 上側ストラップ 100 下側ストラップ
110 コマ部
111 縦片 112 横片
113 第2フック部 114 受面
120 離隔部
130 係合部 131 被係合部
(図32(c)に示す第5の実施の形態)
140 つめ部
(図33及び図34に示す第6の実施の形態)
150 入口側傾斜面 151 出口側傾斜面
160 ガイド柱
(図35に示す従来例)
200 緊締ストラップ
210 雄側バンド 220 雌側バンド
230 シューズ

Claims (5)

  1. 開口部をはさんで接離可能な一対のシート部の一方を基部とし、他方を当該基部に対して相対的に移動可能な移動部とし、
    前記移動部を前記基部に向けて引き寄せ可能に配置し、
    前記基部の側に位置する下側ストラップと、
    前記移動部の側に位置し、前記下側ストラップに向かって帯状に延び、自由端部に引き手を有し、当該下側ストラップの上に重なり合う上側ストラップと、
    から構成され、
    前記上側ストラップと前記下側ストラップとの上下に重なり合う対向面には、
    係合部と、当該係合部に係合・係脱可能な被係合部の一方をそれぞれに形成し、
    前記係合部及び被係合部の少なくとも一方は、
    前記基部と前記移動部との接離方向に沿って複数形成され、前記基部と前記移動部との間の距離を調節可能な開口部調整用の緊締ストラップにおいて、
    前記下側ストラップには、
    前記上側ストラップを重合状態に受け入れ可能なガイド部を設け、
    前記ガイド部は、前記上側ストラップの側に位置する、前記下側ストラップの端部にのみ位置し、前記下側ストラップの幅方向の両側から一対延び、前記上側ストラップの帯幅以上の間隔を保って互いに対向して位置する、
    ことを特徴とする開口部調整用の緊締ストラップ。
  2. 前記ガイド部は、前記下側ストラップの幅方向の両端部を幅方向外向きに張り出して形成されるとともに、
    前記係合部及び前記被係合部をはさんだ両側に対向して位置し、
    対向面には、前記ガイド部の基端部から先端部に向かい、前記上側ストラップの受け入れ方向に向かって開いたテーパー部をそれぞれ設けている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開口部調整用の緊締ストラップ。
  3. 前記上側ストラップと前記下側ストラップとは、
    前記開口部を挟んだシューズの両側にそれぞれ縫製されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の開口部調整用の緊締ストラップ。
  4. 前記下側ストラップは、
    帯紐の一端部に固定されて前記基部の側に位置し、
    前記上側ストラップは、
    前記帯紐の他端部に固定されて前記移動部の側に位置し、
    当該移動部に設けたリング部を通って折り返され、前記下側ストラップに向かって延びる、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の開口部調整用の緊締ストラップ。
  5. 前記係合部及び前記被係合部のうち、前記係合部には、
    フック部を設け、
    前記被係合部には、
    前記フック部がはまり込む穴部、又は当該フック部に引っ掛かる第2のフック部を設けている、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の開口部調整用の緊締ストラップ。
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