JP7077639B2 - 電磁クラッチおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁クラッチおよびその製造方法に関するものである。
特許文献1には、コネクタハウジングが封止部と別体の樹脂成形体で構成された電磁クラッチが記載されている。コネクタハウジングは、その内部に端子が配置されている。この端子は、電磁コイルの導線と接続されている。この端子は、電磁コイルを外部と電気的に接続するための導電部材である。封止部は、電磁コイルを封止する。封止部は、樹脂材料で構成される。
特開平10-231860号公報
上記した従来の電磁クラッチでは、電磁コイルの導線の端部が封止部から露出している。電磁コイルの導線の端部と、コネクタハウジングの内部の端子とが接続された接続構造が採用されている。
この接続構造では、封止部の樹脂成形時に、電磁コイルの導線の端部を封止部から露出させる必要がある。しかし、封止部の射出成形法での樹脂成形時に、導線の端部が封止部に覆われないように、導線を型の一部に保持させることは難しい。射出成形法では、型の内部に高圧の樹脂が射出される。高圧の樹脂によって型が開かないように、型は締め付けられる。導線を封止部から露出させるために、導線を型で挟むと、型を締め付ける力によって、導線が断線する。このため、上記した従来の電磁クラッチでは、生産性が高い射出成形法による封止部の樹脂成形ができないという課題を本発明者が見出した。
本発明は上記点に鑑みて、封止部の射出成形法での樹脂成形が可能な電磁クラッチおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、4に記載の発明は、電磁クラッチであって、
通電時に電磁吸引力を発生する電磁コイル(33)と、
駆動源からの回転駆動力を受けて回転するロータ(10)と、
電磁コイルの通電時に電磁吸引力によってロータに連結され、電磁コイルの非通電時にロータから切り離されるアーマチュア(20)と、
ロータに収容され、電磁コイルを保持するステータ(30)と、
樹脂材料で構成され、電磁コイルを封止する封止部(34)と、
電磁コイルを外部と電気的に接続させるためのコネクタ(40)とを備え、
コネクタは、電磁コイルと電気的に接続された第1端子(41)と、第1端子と別体として構成されるとともに第1端子と電気的に接続された第2端子(42)と、第2端子を覆うコネクタハウジング(43)とを含み、
コネクタハウジングは、樹脂材料で構成されるとともに、封止部と別体として構成され、
第1端子は、電磁コイルの導線と結線された結線部(411)と、結線部に連なっているとともに第2端子と電気的に接続された第2端子接続部(412)とを有し、
結線部は、封止部に封止されており、
第2端子接続部は、封止部から露出しているとともに、第2端子接続部のうち封止部から露出している部分は、電磁コイルの導線よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されている。
さらに、請求項1に記載の発明では、
ステータは、ロータの回転軸線(O1)を中心とする円筒部(301)を有し、
電磁コイルおよび第1端子は、円筒部よりも円筒部の径方向(D2)での外側に配置されており、
結線部は、回転軸線の軸線方向(D1)でのステータの両端の間の範囲(R1)の中に配置されている。
また、請求項4に記載の発明では、
電磁クラッチは、ステータを支持する支持部材(31)を備え、
支持部材の一部(314)がコネクタハウジングを押さえた状態であることによって、コネクタハウジングはステータに固定されている。
請求項1、4に記載の発明によれば、封止部の樹脂成形時に、電磁コイルの導線が封止部の内部に存在するように、封止部を成形する。このため、封止部の射出成形法での樹脂形成時に、導線を型の一部に保持させる必要がない。また、これによれば、第1端子の第2端子接続部が封止部から露出した状態となるように、封止部を形成する。このため、封止部の射出成形法での樹脂形成時では、第2端子接続部のうち封止部から露出される部分が型の一部に挟まれる。第2端子接続部のうち封止部から露出される部分は、電磁コイルの導線よりも強度が高い導電部材で構成されている。これにより、封止部の樹脂成形時に、型を締め付ける力による第2端子接続部の破壊を回避することができる。よって、これによれば、封止部の射出成形法での樹脂成形が可能である。
請求項6に記載の発明は、請求項に記載の電磁クラッチの製造方法であって、
電磁コイルをステータに組み付けることと、
導線と結線部とが結線される前の状態の第1端子をステータに組み付けることと、
電磁コイルおよび第1端子をステータに組み付けた後に、導線と結線部とを結線することと、
導線と結線部とを結線した後に、第1端子を折り曲げることと、
第1端子を折り曲げた後に、射出成形法での樹脂成形によって封止部を形成することと、
封止部を形成した後に、第2端子が内部に配置されたコネクタハウジングをステータに組み付けることとを含み、
第1端子をステータに組み付けることにおいては、円筒部よりも円筒部の径方向での外側に第1端子が配置され、回転軸線の軸線方向でのステータの両端の間の範囲の外に結線部が配置され、
導線と結線部とを結線することにおいては、範囲の外に結線部が配置された状態で、導線と結線部とを結線し、
第1端子を折り曲げることにおいては、範囲の中に結線部が配置されるように、第1端子を折り曲げ、
封止部を形成することにおいては、結線部が封止部に封止され、かつ、第2端子接続部が封止部から露出するように、封止部を形成する。
これによれば、請求項1に係る発明と同じ効果を奏する。さらに、これによれば、軸線方向でステータから結線部が突出した状態で、導線と結線部とを結線するので、結線がしやすい。そして、結線後に第1端子を折り曲げることで、結線部は軸線方向でステータから突出していない。このため、ロータの回転軸線の軸線方向でのステータからのコネクタの突出量を小さく抑えることができる。よって、電磁クラッチが取り付けられる製品全体のロータの回転軸線の軸線方向での長さの増大を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態における電磁クラッチの断面図である。 軸線方向の一方側から見た図1の電磁クラッチの上側半分の背面図である。 図2中のIII-III線断面図である。 図2に対応する図であって、コネクタハウジングの組付け前の電磁クラッチとコネクタハウジングを示す図である。 図4中のV-V線断面図とコネクタハウジングの断面図である。 図2に対応する図であって、電磁クラッチの製造工程を示す図である。 図6中のVII-VII線断面図である。 図6に続く電磁クラッチの製造工程を示す図である。 図8中のIX-IX線断面図である。 第1実施形態における第1端子の正面図である。 図10中のXI矢視図である。 図8に続く電磁クラッチの製造工程を示す図である。 図12中のXIII-XIII線断面図である。 図12に続く電磁クラッチの製造工程を示す図である。 図14中のXV-XV線断面図である。 第2実施形態における電磁クラッチの一部の断面図である。 図16中の第2端子接続部および第1端子接続部の一部のXVII矢視図である。 第2実施形態におけるコネクタハウジングの組付け前の電磁クラッチを示す図である。 図18中のXIX-XIX線断面図である。 第2実施形態における第1端子の側面図である。 図20中のXXI矢視図である。 図20中のXXII矢視図である。 第3実施形態における電磁クラッチの一部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示す本実施形態の電磁クラッチ1は、車両用空調装置の圧縮機に用いられる。電磁クラッチ1は、主に、電磁コイル33と、ロータ10と、アーマチュア20と、ステータ30と、封止部34と、コネクタ40とを備える。
電磁コイル33は、通電時に電磁吸引力を発生する。電磁コイル33は、ステータ30に保持されている。ロータ10は、図示しない駆動源からの回転駆動力を受けて、回転軸線O1を中心に回転する。駆動源は、車両のエンジンである。ロータ10は、低炭素鋼等の磁性材料で構成されている。アーマチュア20は、電磁コイル33の通電時に電磁吸引力によってロータ10に連結される。アーマチュア20は、電磁コイル33の非通電時にロータ10から切り離される。アーマチュア20は、低炭素鋼等の磁性材料で構成されている。
ステータ30は、非回転体である。ステータ30は、ロータ10に収容された状態で、図示しない圧縮機のハウジングに固定される。ステータ30は、低炭素鋼等の磁性材料で構成されている。封止部34は、ステータ30に設けられている。封止部34は、電磁コイル33を封止する。封止部34は、ナイロン樹脂等の樹脂材料で構成されている。コネクタ40は、電磁コイル33を外部と電気的に接続させるための部品である。
以下において、電磁クラッチ1の構成について、より詳細に説明する。
ロータ10は、回転軸線O1の軸線方向D1の一方側が開口した断面U字形状の二重円筒構造である。軸線方向D1の一方側は、アーマチュア20側とは反対側の反アーマチュア側である。軸線方向D1の他方側は、アーマチュア20側である。
ロータ10は、外側円筒部101と、内側円筒部102と、壁部103とを有する。外側円筒部101は、回転軸線O1を中心とする円筒形状である。内側円筒部102は、回転軸線O1を中心とする円筒形状である。内側円筒部102は、外側円筒部101の内側に位置する。壁部103は、外側円筒部101と内側円筒部102とのそれぞれの軸線方向D1の他方側の端部をつなぐように、回転軸線O1に直交する方向に延びている。
外側円筒部101の外周側には、図示しないVベルトが掛けられるV溝101aが形成されている。Vベルトを介して、エンジンから回転駆動力が伝達される。壁部103のアーマチュア20に対向する端面103aは、アーマチュア20がロータ10に連結された際に、アーマチュア20と接触するロータ10の摩擦面103aである。
電磁クラッチ1は、ボールベアリング11を備える。ボールベアリング11は、ロータ10の内側に配置されている。ボールベアリング11を介して、ロータ10は、図示しない圧縮機のハウジングに回転自在に固定される。
アーマチュア20は、中心部に貫通穴が形成された円板形状である。アーマチュア20の回転軸線O1は、ロータ10の回転軸線O1と一致している。アーマチュア20のロータ10に対向する端面20aは、アーマチュア20がロータ10に連結された際に、ロータ10と接触するアーマチュア20の摩擦面20aである。
電磁クラッチ1は、連結部材25を備える。アーマチュア20は、連結部材25を介して、図示しない圧縮機の回転軸に連結される。
連結部材25は、アウターハブ21と、インナーハブ22と、ゴム23とを含む。アウターハブ21は、リベット24によってアーマチュア20に固定される。インナーハブ22は、図示しないボルトによって、図示しない圧縮機の回転軸に固定される。ゴム23は、アウターハブ21とインナーハブ22とを連結している。ゴム23は、アウターハブ21に対してロータ10から離れる方向に弾性力を作用させる弾性部材である。この弾性力により、電磁コイル33の非通電時では、ロータ10の摩擦面103aとアーマチュア20の摩擦面20aの間に予め定められた所定間隔の隙間が形成される。
ステータ30は、ロータ10の外側円筒部101と内側円筒部102との間に収容されている。ステータ30は、断面形状がL字形状の円筒構造である。ステータ30は、ステータ円筒部301と、ステータ壁部302とを有する。ステータ円筒部301は、ロータ10の回転軸線O1を中心とする円筒形状である。ステータ30の中心軸線O1は、ロータ10の回転軸線O1と一致している。ステータ壁部302は、ステータ円筒部301における軸線方向D1の一方側の端部からステータ円筒部301の径方向D2の外側に向かって延伸している。
電磁クラッチ1は、アームサポート31を備える。アームサポート31は、ステータ30を支持する支持部材である。アームサポート31は、ステータ30と別体として構成されている。ステータ30は、アームサポート31を介して、図示しない圧縮機のハウジングに固定される。
アームサポート31は、断面形状がステータ30とは異なるL字形状の円筒構造である。すなわち、アームサポート31は、サポート円筒部311と、サポート壁部312とを有する。サポート円筒部311は、ロータ10の回転軸線O1を中心とする円筒形状である。アームサポート31の中心軸線O1は、ロータ10の回転軸線O1と一致している。サポート壁部312は、中心部に貫通穴が形成された円板形状である。サポート壁部312における径方向D2の外側の端部は、サポート円筒部311における軸線方向D1の一方側の端部につながっている。アームサポート31は、低炭素鋼等の磁性材料で構成されている。
アームサポート31は、ステータ円筒部301およびステータ壁部302よりもステータ円筒部301の径方向D2の外側にサポート円筒部311が位置するように、ステータ30に組み合わされる。この状態で、ステータ30とサポート円筒部311とが、ロータ10に収容される。このとき、ステータ円筒部301は、内側円筒部102と空隙を介して対向する。サポート円筒部311は、外側円筒部101と空隙を介して対向する。
サポート壁部312は、図示しない圧縮機のハウジングに固定される。サポート壁部312には、コネクタ取り付け用の開口部313が形成されている。
電磁クラッチ1は、スプール32を備える。スプール32は、電磁コイル33が巻回される部材である。スプール32は、樹脂材料で構成されている。スプール32は、ステータ円筒部301の外周面に固定される。ステータ30は、スプール32を介して、電磁コイル33を保持する。スプール32は、電磁コイル33とともに、封止部34に封止されている。
図2、3に示すように、コネクタ40は、第1端子41と、第2端子42と、コネクタハウジング43とを含む。第1端子41および第2端子42は、電磁コイル33の導線331よりも圧縮強度が高い導体部材である。コネクタハウジング43は、樹脂で成形された樹脂成形体である。
図4、5に示すように、第1端子41は、ステータ30に設けられている。第1端子41は、結線部411と、第2端子接続部412と、被保持部413とを有する。結線部411と、第2端子接続部412と、被保持部413とは、1つの連続した部材で構成されている。このため、第2端子接続部412は、結線部411に連なっている
結線部411は、電磁コイル33の導線331と結線される。したがって、第1端子41は、導線331と電気的に接続される。第2端子接続部412は、図3に示すように、第2端子42と電気的に接続される。第2端子接続部412は、図4、5に示すように、2つの開口部412aで構成されている。被保持部413は、図3、5に示すように、スプール32に保持される。
図4、5に示すように、第1端子41は、第2端子接続部412が露出した状態で、封止部34に封止されている。結線部411は、封止部34に封止されている。これにより、第1端子41がステータ30に固定されている。結線部411の防水が施されている。
図4、5に示すように、コネクタハウジング43は、封止部34と別体として構成されている。第2端子42は、コネクタハウジング43の内部に配置されている。換言すると、第2端子42は、コネクタハウジング43に覆われている。第2端子42は、第1端子41と電気的に接続される第1端子接続部421と、外部と電気的に接続される外部接続部422とを有する。第1端子接続部421は、2つの突出部421aで構成されている。外部接続部422は、第1端子接続部421に連なっている。外部接続部422は、第2端子42のうち第1端子接続部421の反対側に位置する。
図2、3に示すように、コネクタハウジング43のうち第2端子42側の部分が、アームサポート31の開口部313に配置されている。図5に示す第1端子41の2つの開口部412aのそれぞれに、図5に示す第2端子42の2つの突出部421aのそれぞれが、圧入されている。これにより、第1端子41の第2端子接続部412と第2端子42の第1端子接続部421とは、互いに圧接接続されている。すなわち、第1端子41と第2端子42とは、互いに押し付け合う応力が生じている状態で、接続されている。
コネクタハウジング43は、図2に示すように、かしめ固定および接着剤によって、ステータ30に固定されている。かしめ固定は、アームサポート31のサポート壁部312に設けられた爪部314が折り曲げられた状態になることで行われている。すなわち、コネクタハウジング43の一部である爪部314がコネクタハウジング43を押さえた状態であることによって、コネクタハウジング43はステータ30に固定されている。
次に、本実施形態の電磁クラッチ1の作動について説明する。電磁コイル33の通電時では、電磁コイル33が発生する電磁吸引力によって、アーマチュア20の摩擦面20aがロータ10の摩擦面103aに吸着される。これにより、アーマチュア20がロータ10に連結する。図示しないエンジンからの回転駆動力が図示しない圧縮機に伝達される。
一方、電磁コイル33の非通電時では、ゴム23の弾性力によって、アーマチュア20の摩擦面20aがロータ10の摩擦面103aから離れる。これにより、図示しないエンジンからの回転駆動力が図示しない圧縮機に伝達されない。
次に、図1に示す本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法について説明する。
まず、図6、7に示すように、スプール32の組付工程が行われる。スプール32の組付工程では、ステータ30とスプール32とが用意される。ステータ30のステータ壁部302には、コネクタ組付部303が形成されている。コネクタ組付部303は、ステータ壁部302のうち部材が存在しない部分である。
スプール32は、コイル保持部321と、端子保持部322とを有する。コイル保持部321は、電磁コイル33を保持する部分である。コイル保持部321は、電磁コイル33の導線331が巻回される。端子保持部322は、第1端子41を保持する部分である。端子保持部322には、溝322aが形成されている。
コネクタ組付部303に、端子保持部322が位置するように、ステータ30にスプール32が組付けられる。スプール32は、ステータ円筒部301に対して軸線方向D1の他方側から組付けられる。これにより、スプール32が固定されたステータ30が形成される。
なお、スプール32をステータ30に組み付けることに替えて、スプール32をステータ30に対してインサート成形してもよい。これによっても、スプール32が固定されたステータ30が形成される。
続いて、図8、9に示すように、電磁コイル33の組付工程、第1端子41の組付工程および結線工程が行われる。
電磁コイル33の組付工程では、導線331がスプール32のコイル保持部321に巻回される。これにより、電磁コイル33がステータ30に組み付けられる。
電磁コイル33の組付工程の後、第1端子41の組付工程が行われる。第1端子41の組付工程では、図10、11に示す形状である2つの第1端子41が用意される。2つの第1端子41は、左右対称の形状であり、基本的な形状は同じである。このため、以下では、2つの第1端子41の一方の第1端子41について説明する。第1端子41は、上述の通り、結線部411と、第2端子接続部412と、被保持部413とを有する。図10、11に示す結線部411は、導線331と結線される前の状態である。図11に示すように、第2端子接続部412、被保持部413は、それぞれ、図の上下方向に延びている。結線部411は、図の左右方向に延びている。すなわち、結線部411は、第2端子接続部412、被保持部413のそれぞれの延伸方向に対して交差する方向に延びている。
図8、9に示すように、端子保持部322の溝322aに、第1端子41の被保持部413が挿入される。これにより、第1端子41は、端子保持部322に保持される。このように、第1端子41がスプール32に組付けられる。
このとき、図9に示すように、第1端子41は、ステータ円筒部301よりもステータ円筒部301の径方向D2での外側の位置に配置される。第2端子接続部412は、軸線方向D1でのステータ30の両端の間の範囲R1の中に配置される。このように、本実施形態では、第1端子41のうち結線部411を除く部分は、範囲R1の中に配置される。
一方、結線部411は、スプール32から軸線方向D1の一方側へ延びている。結線部411は、ステータ30よりも軸線方向D1の一方側に配置されている。このように、結線部411は、範囲R1の外に配置される。なお、電磁コイル33の組付工程の前に、第1端子41の組付工程が行われてもよい。
その後、結線工程が行われる。結線工程では、図8、9に示すように、範囲R1の外に、結線部411が配置された状態で、導線331と結線部411とが結線される。結線は、かしめまたはヒュージング等によって行われる。
続いて、図12、13に示すように、第1端子41の折り曲げ工程が行われる。第1端子41の折り曲げ工程では、範囲R1の中に結線部411が配置されるように、第1端子41のうち結線部411のスプール32側の部分が折り曲げられる。これにより、図13に示すように、結線部411は、範囲R1の中に位置する。すなわち、第1端子41の全部は、範囲R1の中に位置する。なお、図13では、折り曲げ工程の前の状態の結線部411が一点鎖線で示されている。
続いて、図14、15に示すように、封止工程が行われる。封止工程では、射出成形法での樹脂成形によって封止部34が形成される。このとき、スプール32、電磁コイル33、第1端子41のうち第2端子接続部412を除く部分が封止されるように、封止部34が形成される。これにより、結線部411が封止部34に封止される。第2端子接続部412が封止部34から露出する。
続いて、図4、5に示すように、アームサポート31の組付工程と、コネクタハウジング43の組付工程とがこの記載順に行われる。
アームサポート31の組付工程では、封止部34が形成されたステータ30と、アームサポート31とが用意される。アームサポート31のサポート壁部312には、開口部313と、かしめ用の爪部314とが形成されている。開口部313から第2端子接続部412が露出するように、アームサポート31がステータ30に組付けられる。
コネクタハウジング43の組付工程では、内部に第2端子42が配置されたコネクタハウジング43が用意される。コネクタハウジング43の一部が開口部313に挿入される。このとき、コネクタハウジング43のうち開口部313に挿入される部分に、図示しない接着剤が塗布される。封止部34のうち開口部313から露出している部分に、接着剤が塗布されていてもよい。また、コネクタハウジング43のうち開口部313に挿入される部分と封止部34のうち開口部313から露出している部分との両方に塗布されていてもよい。
図5に示す第2端子42の2つの突出部421aのそれぞれが、第1端子41の2つの開口部412aのそれぞれに圧入される。これにより、図3に示すように、第1端子41の第2端子接続部412と第2端子42の第1端子接続部421とは、圧接接続される。
その後、図2に示すように、かしめ工程が行われる。かしめ工程では、アームサポート31の爪部314が折り曲げられる。爪部314によって、コネクタハウジング43がステータ30に機械的に固定される。また、接着剤によっても、コネクタハウジング43はステータ30に固定される。接着剤によって、コネクタハウジング43とステータ30との間の隙間が埋められる。すなわち、シール性が確保される。このようにして、コネクタハウジング43がステータ30に固定される。
その後、ロータ10と、アーマチュア20と、ステータ30とが組み付けられることで、図1に示す電磁クラッチ1が製造される。
次に、本実施形態の主な効果について説明する。
(1)本実施形態の電磁クラッチ1によれば、コネクタ40は、第1端子41と、第2端子42と、コネクタハウジング43とを含む。コネクタハウジング43は、樹脂材料で構成されるとともに、封止部34と別体として構成される。第1端子41は、電磁コイル33の導線331と結線された結線部411と、結線部411に連なっているとともに第2端子42と電気的に接続された第2端子接続部412とを有する。結線部411は、封止部34に封止されている。第2端子接続部412は、封止部34から露出している。
これによれば、封止部34の樹脂成形時に、電磁コイル33の導線331が封止部34の内部に存在するように、封止部34を成形する。このため、封止部34の射出成形法での樹脂形成時に、導線331を型の一部に保持させる必要がない。また、これによれば、第1端子41の第2端子接続部412が封止部34から露出した状態となるように、封止部34を形成する。このため、封止部34の射出成形法での樹脂形成時に、第2端子接続部412のうち封止部34から露出される部分が、型の一部に挟まれる。第1端子41の全体は、板形状の導電部材で構成されている。したがって、第2端子接続部412のうち封止部34から露出される部分は、電磁コイル33の導線331よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されている。これにより、封止部34の樹脂成形時に、型を締め付ける力による第2端子接続部412の破壊を回避することができる。よって、これによれば、封止部34の射出成形法での樹脂成形が可能である。
また、これによれば、コネクタハウジング43が封止部34と別体として構成されている。このため、顧客要求に応じた様々なコネクタ40の仕様に対して、コネクタハウジング43の組付けまでの設計および工程を共通化することができる。コネクタハウジング43および第2端子42以外の構成を共通化することで、生産コストを下げることができる。
(2)図示しないが、圧縮機のハウジングは、コネクタ40との干渉を回避するための回避形状部を有している。ステータ30の背面からのコネクタ40の突出量が大きいほど、回避形状部の軸線方向D1での長さが増大する。このため、コネクタハウジング43を封止部34と別体として構成する場合、電磁クラッチ1が取り付けられる圧縮機全体の軸線方向D1での長さが増大するという問題がある。
これに対して、本実施形態の電磁クラッチ1によれば、ステータ30は、ロータ10の回転軸線O1を中心とするステータ円筒部301を有する。電磁コイル33および第1端子41は、ステータ円筒部301よりもステータ円筒部301の径方向D2での外側に配置されている。結線部411および第2端子接続部412を含む第1端子41の全部は、軸線方向D1でのステータ30の両端の間の範囲R1の中に配置されている。
これによれば、第1端子41は、ステータ30から軸線方向D1で突出していない。このため、軸線方向D1におけるステータ30からのコネクタ40の突出量を小さく抑えることができる。よって、圧縮機全体の軸線方向D1での長さの増大を抑制することができる。
(3)上述の通り、本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法は、電磁コイル33の組付工程と、第1端子41の組付工程と、結線工程と、第1端子41の折り曲げ工程と、封止工程と、コネクタハウジング43の組付工程とを含む。
第1端子41の組付工程においては、ステータ円筒部301よりもステータ円筒部301の径方向D2での外側の位置に第1端子41が配置される。軸線方向D1でのステータ30の両端の間の範囲R1の中に第2端子接続部412が配置される。範囲R1の外に結線部411が配置される。
結線工程においては、範囲R1の外の位置に結線部411が配置された状態で、導線331と結線部411とが結線される。第1端子41の折り曲げ工程においては、範囲R1の中に結線部411が配置されるように、第1端子41が折り曲げられる。封止工程においては、結線部411が封止部34に封止され、かつ、第2端子接続部412が封止部34から露出するように、封止部34が形成される。
これによれば、軸線方向D1でステータ30から結線部411が突出した状態で、導線331と結線部411とを結線するので、結線がしやすい。そして、結線後に第1端子41を折り曲げることで、結線部411は軸線方向D1でステータ30から突出していない。このため、軸線方向D1におけるステータ30からのコネクタ40の突出量を小さく抑えることができる。よって、圧縮機全体の軸線方向D1での長さの増大を抑制することができる。
(第2実施形態)
図16、17、18、19に示すように、本実施形態の電磁クラッチ1では、第1端子41の第2端子接続部412の形状および第2端子42の第1端子接続部421の形状が、第1実施形態と異なる。図17は、図16中の第2端子接続部412および第1端子接続部421の一部を図の上側から見た図である。
図17に示すように、第1端子41の第2端子接続部412は、音叉形状である。すなわち、第2端子接続部412は、U字形状である。第2端子接続部412には、スロット412bが形成されている。スロット412bは、接続の相手側の部材が圧入される空間部である。スロット412bは、第2端子接続部412の先端から軸線方向D1に延びている。
図17に示すように、第2端子42の第1端子接続部421は、板形状である。第1端子接続部421は、棒形状であってもよい。第2端子42の第1端子接続部421は、第1端子41の第2端子接続部412の先端側からスロット412bに圧入される。これにより、第1端子41の第2端子接続部412と第2端子42の第1端子接続部421とは、互いに圧接接続される。
図18に示すように、第1端子41の第2端子接続部412は、封止部34から露出している。図18、19に示すように、第1端子41の結線部411は、第1実施形態と同様に、封止部34に封止されている。第1端子41の全部は、板形状である。したがって、第2端子接続部412のうち封止部34から露出される部分は、電磁コイル33の導線331よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されている。このため、本実施形態の電磁クラッチ1によっても、第1実施形態に記載の(1)の効果が得られる。
また、図19に示すように、第1端子41の結線部411は、第1実施形態と同様に、範囲R1の中に配置されている。すなわち、第1端子41の結線部411は、ステータ30から軸線方向D1で突出していない。
第1端子41の第2端子接続部412は、第1実施形態と異なり、軸線方向D1でステータ30から突出している。しかしながら、図16に示すように、第2端子接続部412は、コネクタハウジング43の内部で、第2端子42の第1端子接続部421と接続される。このため、軸線方向D1におけるステータ30からのコネクタ40の突出量を小さく抑えることができる。よって、圧縮機全体の軸線方向D1での長さの増大を抑制することができる。
本実施形態の電磁クラッチ1の他の構成は、第1実施形態と同じである。
本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法では、第1端子41の組付工程において、図20、21、22に示す形状である2つの第1端子41が用意される。図20に示すように、被保持部413は、図の上下方向に延びている。結線部411、第2端子接続部412のそれぞれは、図の左右方向に延びている。すなわち、結線部411、第2端子接続部412のそれぞれは、被保持部413の延伸方向に対して交差する方向に延びている。第1端子41の他の形状は、第1実施形態と同じである。
本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法では、第1端子41と第2端子42との形状が第1実施形態と異なることによって、第1端子41と第2端子42との接続方法が第1実施形態と異なる。第1端子41と第2端子42との接続方法を除いて、本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法は、第1実施形態と同じである。このため、本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法によっても、第1実施形態に記載の(3)の効果が得られる。
(第3実施形態)
本実施形態の電磁クラッチ1では、ステータ30の形状およびアームサポート31の形状が第1実施形態と異なる。
図23に示すように、ステータ30は、軸線方向D1の他方側が開口した断面U字形状の二重円筒構造である。ステータ30は、ステータ円筒部301と、ステータ壁部302と、ステータ外側円筒部304とを有する。ステータ外側円筒部304は、回転軸線O1を中心とする円筒形状である。ステータ外側円筒部304は、ステータ円筒部301の外側に位置する。ステータ外側円筒部304は、ロータ10の外側円筒部101と対向している。ステータ壁部302には、コネクタ取り付け用の開口部305が形成されている。
アームサポート31は、中心部に貫通穴が形成された円板形状である。アームサポート31には、コネクタ組付部315が形成されている。コネクタ組付部315は、アームサポートのうち部材が存在しない部分である。開口部305およびコネクタ組付部315に、コネクタハウジング43が組み付けられている。電磁クラッチ1の他の構成は、第1実施形態と同じである。このため、本実施形態の電磁クラッチ1によれば、第1実施形態の電磁クラッチ1と同じ効果が得られる。
本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法では、スプール32に電磁コイル33と第1端子41とが組付けられる。この状態のスプール32が、ステータ30に組付けられる。電磁クラッチ1の製造方法の他の工程については、第1実施形態と同じである。このため、本実施形態の電磁クラッチ1の製造方法によれば、第1実施形態の電磁クラッチ1の製造方法と同じ効果が得られる。
(他の実施形態)
(1)第1実施形態の電磁クラッチ1の製造方法では、第1端子41の組付工程において、範囲R1の外に結線部411が配置される。第1端子41の折り曲げ工程において、範囲R1の中に結線部411が配置されるように、第1端子41が折り曲げられる。
しかしながら、第1端子41の組付工程において、範囲R1の中に結線部411が配置されるように、第1端子41が組み付けられてもよい。これによっても、第1実施形態に記載の(2)の効果が得られる。
(2)上記した各実施形態では、第1端子41の全部が板形状であったが、これに限定されない。少なくとも第2端子接続部412のうち封止部34から露出される部分が、板形状であればよい。すわなち、少なくとも第2端子接続部412のうち封止部34から露出される部分が、電磁コイル33の導線331よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されていればよい。
(3)本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、電磁クラッチは、電磁コイルと、ロータと、アーマチュアと、ステータと、封止部と、コネクタとを備える。コネクタは、電磁コイルと接続された第1端子と、第1端子と別体として構成されるとともに第1端子と電気的に接続された第2端子と、第2端子を覆うコネクタハウジングとを含む。コネクタハウジングは、樹脂材料で構成されるとともに、封止部と別体として構成される。第1端子は、電磁コイルの導線と結線された結線部と、結線部に連なっているとともに第2端子と電気的に接続された第2端子接続部とを有する。結線部は、封止部に封止されている。第2端子接続部は、封止部から露出している。第2端子接続部のうち封止部から露出している部分は、電磁コイルの導線よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されている。
また、第2の観点によれば、ステータは、ロータの回転軸線を中心とする円筒部を有する。電磁コイルおよび第1端子は、円筒部よりも円筒部の径方向での外側に配置されている。結線部は、回転軸線の軸線方向でのステータの両端の間の範囲の中に配置されている。
これによれば、ロータの回転軸線の軸線方向でのステータからのコネクタの突出量を小さく抑えることができる。よって、電磁クラッチが取り付けられる製品全体のロータの回転軸線の軸線方向での長さの増大を抑制することができる。
また、第3の観点によれば、第2端子接続部と第2端子とは、互いに圧接接続されている。このように、第1端子と第2端子とが圧接接続されることが好ましい。
また、第4の観点によれば、電磁クラッチは、ステータを支持する支持部材を備える。支持部材の一部がコネクタハウジングを押さえた状態であることによって、コネクタハウジングはステータに固定されている。このように、コネクタハウジングの固定方法として、支持部材の一部を塑性変形させて、支持部材の一部でコネクタハウジングを押さえる、かしめ固定を採用することができる。
また、第5の観点によれば、接着剤によって、コネクタハウジングはステータに固定されている。このように、コネクタハウジングの固定方法として、接着剤を用いる方法を採用することができる。
また、第6の観点によれば、第2の観点に記載の電磁クラッチの製造方法は、電磁コイルをステータに組み付けることと、導線と結線部とが結線される前の状態の第1端子をステータに組み付けることと、電磁コイルおよび第1端子をステータに組み付けた後に、導線と結線部とを結線することと、導線と結線部とを結線した後に、第1端子を折り曲げることと、第1端子を折り曲げた後に、射出成形法での樹脂成形によって封止部を形成することと、封止部を形成した後に、第2端子が内部に配置されたコネクタハウジングをステータに組み付けることとを含む。第1端子をステータに組み付けることにおいては、円筒部よりも円筒部の径方向での外側に第1端子が配置され、回転軸線の軸線方向でのステータの両端の間の範囲の外に結線部が配置される。導線と結線部とを結線することにおいては、範囲の外に結線部が配置された状態で、導線と結線部とを結線する。第1端子を折り曲げることにおいては、範囲の中に結線部が配置されるように、第1端子を折り曲げる。封止部を形成することにおいては、結線部が封止部に封止され、かつ、第2端子接続部が封止部から露出するように、封止部を形成する。
10 ロータ
20 アーマチュア
30 ステータ
33 電磁コイル
34 封止部
41 第1端子
411 結線部
412 第2端子接続部
42 第2端子
43 コネクタハウジング

Claims (6)

  1. 電磁クラッチであって、
    通電時に電磁吸引力を発生する電磁コイル(33)と、
    駆動源からの回転駆動力を受けて回転するロータ(10)と、
    前記電磁コイルの通電時に前記電磁吸引力によって前記ロータに連結され、前記電磁コイルの非通電時に前記ロータから切り離されるアーマチュア(20)と、
    前記ロータに収容され、前記電磁コイルを保持するステータ(30)と、
    樹脂材料で構成され、前記電磁コイルを封止する封止部(34)と、
    前記電磁コイルを外部と電気的に接続させるためのコネクタ(40)とを備え、
    前記コネクタは、前記電磁コイルと電気的に接続された第1端子(41)と、前記第1端子と別体として構成されるとともに前記第1端子と電気的に接続された第2端子(42)と、前記第2端子を覆うコネクタハウジング(43)とを含み、
    前記コネクタハウジングは、樹脂材料で構成されるとともに、前記封止部と別体として構成され、
    前記第1端子は、前記電磁コイルの導線と結線された結線部(411)と、前記結線部に連なっているとともに前記第2端子と電気的に接続された第2端子接続部(412)とを有し、
    前記結線部は、前記封止部に封止されており、
    前記第2端子接続部は、前記封止部から露出しているとともに、前記第2端子接続部のうち前記封止部から露出している部分は、前記電磁コイルの導線よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されており、
    前記ステータは、前記ロータの回転軸線(O1)を中心とする円筒部(301)を有し、
    前記電磁コイルおよび前記第1端子は、前記円筒部よりも前記円筒部の径方向(D2)での外側に配置されており、
    前記結線部は、前記回転軸線の軸線方向(D1)での前記ステータの両端の間の範囲(R1)の中に配置されている、電磁クラッチ。
  2. 前記第2端子接続部と前記第2端子とは、互いに圧接接続されている請求項に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記電磁クラッチは、前記ステータを支持する支持部材(31)を備え、
    前記支持部材の一部(314)が前記コネクタハウジングを押さえた状態であることによって、前記コネクタハウジングは前記ステータに固定されている請求項1または2に記載の電磁クラッチ。
  4. 電磁クラッチであって、
    通電時に電磁吸引力を発生する電磁コイル(33)と、
    駆動源からの回転駆動力を受けて回転するロータ(10)と、
    前記電磁コイルの通電時に前記電磁吸引力によって前記ロータに連結され、前記電磁コイルの非通電時に前記ロータから切り離されるアーマチュア(20)と、
    前記ロータに収容され、前記電磁コイルを保持するステータ(30)と、
    樹脂材料で構成され、前記電磁コイルを封止する封止部(34)と、
    前記電磁コイルを外部と電気的に接続させるためのコネクタ(40)とを備え、
    前記コネクタは、前記電磁コイルと電気的に接続された第1端子(41)と、前記第1端子と別体として構成されるとともに前記第1端子と電気的に接続された第2端子(42)と、前記第2端子を覆うコネクタハウジング(43)とを含み、
    前記コネクタハウジングは、樹脂材料で構成されるとともに、前記封止部と別体として構成され、
    前記第1端子は、前記電磁コイルの導線と結線された結線部(411)と、前記結線部に連なっているとともに前記第2端子と電気的に接続された第2端子接続部(412)とを有し、
    前記結線部は、前記封止部に封止されており、
    前記第2端子接続部は、前記封止部から露出しているとともに、前記第2端子接続部のうち前記封止部から露出している部分は、前記電磁コイルの導線よりも圧縮強度が高い導電部材で構成されており、
    前記電磁クラッチは、前記ステータを支持する支持部材(31)を備え、
    前記支持部材の一部(314)が前記コネクタハウジングを押さえた状態であることによって、前記コネクタハウジングは前記ステータに固定されている、電磁クラッチ。
  5. 接着剤によって、前記コネクタハウジングは前記ステータに固定されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電磁クラッチ。
  6. 請求項に記載の電磁クラッチの製造方法であって、
    前記電磁コイルを前記ステータに組み付けることと、
    前記導線と前記結線部とが結線される前の状態の前記第1端子を前記ステータに組み付けることと、
    前記電磁コイルおよび前記第1端子を前記ステータに組み付けた後に、前記導線と前記結線部とを結線することと、
    前記導線と前記結線部とを結線した後に、前記第1端子を折り曲げることと、
    前記第1端子を折り曲げた後に、射出成形法での樹脂成形によって前記封止部を形成することと、
    前記封止部を形成した後に、前記第2端子が内部に配置された前記コネクタハウジングを前記ステータに組み付けることとを含み、
    前記第1端子を前記ステータに組み付けることにおいては、前記円筒部よりも前記円筒部の径方向での外側に前記第1端子が配置され、前記回転軸線の軸線方向での前記ステータの両端の間の範囲の外に前記結線部が配置され、
    前記導線と前記結線部とを結線することにおいては、前記範囲の外に前記結線部が配置された状態で、前記導線と前記結線部とを結線し、
    前記第1端子を折り曲げることにおいては、前記範囲の中に前記結線部が配置されるように、前記第1端子を折り曲げ、
    前記封止部を形成することにおいては、前記結線部が前記封止部に封止され、かつ、前記第2端子接続部が前記封止部から露出するように、前記封止部を形成する、電磁クラッチの製造方法。
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