JP7075822B2 - マップ情報更新システム - Google Patents

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Description

本開示は、複数のロボットを用いて取得した情報に基づいてマップ情報を更新するマップ情報更新システムに関する。
特許文献1では、人などの移動物体が行き交う環境において、移動物体が現れる可能性の高い場所を識別し、効率的に移動物体との衝突を回避可能な移動ロボットシステムが開示されている。
特許第6072934号明細書
近年、ユーザを歩行ルートに誘導するシステムにおいて、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することが求められている。
本開示は、前記課題を解決するもので、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができるマップ情報更新システムを提供する。
本開示の一態様に係るマップ情報更新システムは、
複数のロボットを用いて取得した情報に基づいてマップ情報を更新するマップ情報更新システムであって、
任意の歩行ルートを歩くようにユーザを誘導すると共に、前記ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報を取得する複数の移動ロボットと、
マップの環境情報を取得する1つ又は複数の環境情報取得ロボットと、
前記複数の移動ロボットで取得された前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報と、前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットで取得された前記環境情報とに基づいて前記マップ情報を更新するサーバと、
を備え、
前記複数の移動ロボットのそれぞれは、
本体部と、
前記本体部に設けられ、前記ユーザが把持可能なハンドル部と、
前記ハンドル部にかかるハンドル荷重を検知する検知部と、
前記ハンドル部にかかる前記ハンドル荷重に基づいて当該移動ロボットを移動させる移動装置と、
前記マップ情報に基づいて、前記ユーザを前記歩行ルートに誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、
前記誘導情報に基づいて前記ユーザを誘導するための提示情報を提示する提示部と、
前記ハンドル荷重に基づいて、前記ユーザの移動意図を推定するユーザ移動意図推定部と、
当該移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定部と、
前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報を前記サーバに送信し、且つ前記マップ情報を受信する通信部と、
を有する。
以上のように、本開示のマップ情報更新システムによれば、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができる。
図1は、本開示の実施の形態1に係るマップ情報更新システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本開示の実施の形態1に係るマップ情報更新システムにおいて、複数の移動ロボットを用いてユーザを歩行ルートに誘導している様子の一例を示す図である。 図3は、本開示の実施の形態1における移動ロボットの一例の外観図である。 図4は、本開示の実施の形態1における移動ロボットによる誘導を受けてユーザが移動している様子の一例を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態1における検知部で検知するハンドル荷重の検知方向の一例を示す図である。 図6は、本開示の実施の形態1における移動ロボットの制御構成の一例を示す制御ブロック図である。 図7は、本開示の実施の形態1に係るマップ情報更新システムの主要な制御構成の一例を示す制御ブロック図である。 図8は、マップ更新表の一例を示す図である。 図9は、危険度マップ情報の一例を示す図である。 図10は、混雑度マップ情報の一例を示す図である。 図11は、マップ更新表の別例を示す図である。 図12Aは、ユーザが移動ロボットの移動速度及び/又は移動方向を変更した場合の危険度マップ情報の更新処理の一例を示す図である。 図12Bは、ユーザが移動ロボットの移動速度及び移動方向を変更しない場合の危険度マップ情報の更新処理の一例を示す図である。 図13は、本開示の実施の形態1におけるマップ更新処理のフローチャートの一例を示す図である。 図14は、本開示の実施の形態2における移動ロボットの制御構成の一例を示す制御ブロック図である。 図15は、本開示の実施の形態2に係るマップ情報更新システムの主要な制御構成の一例を示す制御ブロック図である。 図16は、本開示の実施の形態2におけるマップ更新処理のフローチャートの一例を示す図である。
(本開示に至った経緯)
ユーザを誘導するシステムとして、例えば、複数の移動ロボットを用いてユーザを誘導するシステムにおいては、マップ情報に基づいてユーザを目的地まで誘導する歩行ルートを決定している。
しかしながら、マップ情報で示される歩行可能な経路上には、例えば、障害物、地面又は壁の汚れ、又は人の混雑などが生じる場合がある。また、これらは、常に生じているものではなく、時間的な要因によって生じる場合がある。このような障害物、地面又は壁の汚れ、又は人の混雑などが生じる場所においては、ユーザは歩行ルートを安全且つ快適に歩行することが困難である。例えば、歩行ルート上に障害物及び/又は汚れが存在する場所では、ユーザは迂回することになる。あるいは、歩行ルートが人で混雑している場所では、ユーザの歩行速度が低下し、目的地に到着するまでの時間が長くなる。
このように、複数の移動ロボットを用いてユーザを歩行ルートに誘導するシステムにおいては、ユーザの誘導を安全且つ快適に行うことが可能なマップ情報を取得することが求められている。具体的には、マップ情報をリアルタイムで更新することが求められている。
そこで、本発明者らは、複数のロボットを用いて取得した情報に基づいてマップ情報を更新するマップ情報更新システムを検討した。本発明者らは、複数の移動ロボットで取得されたユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報と、1つ又は複数の環境情報取得ロボットで取得された環境情報と、に基づいてマップ情報を更新するシステムを見出し、以下の発明に至った。
本開示の一態様に係るマップ情報更新システムは、
複数のロボットを用いて取得した情報に基づいてマップ情報を更新するマップ情報更新システムであって、
任意の歩行ルートを歩くようにユーザを誘導すると共に、前記ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報を取得する複数の移動ロボットと、
マップの環境情報を取得する1つ又は複数の環境情報取得ロボットと、
前記複数の移動ロボットで取得された前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報と、前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットで取得された前記環境情報とに基づいて前記マップ情報を更新するサーバと、
を備え、
前記複数の移動ロボットのそれぞれは、
本体部と、
前記本体部に設けられ、前記ユーザが把持可能なハンドル部と、
前記ハンドル部にかかるハンドル荷重を検知する検知部と、
前記ハンドル部にかかる前記ハンドル荷重に基づいて当該移動ロボットを移動させる移動装置と、
前記マップ情報に基づいて、前記ユーザを前記歩行ルートに誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、
前記誘導情報に基づいて前記ユーザを誘導するための提示情報を提示する提示部と、
前記ハンドル荷重に基づいて、前記ユーザの移動意図を推定するユーザ移動意図推定部と、
当該移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定部と、
前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報を前記サーバに送信し、且つ前記マップ情報を受信する通信部と、
を有する。
このような構成により、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットは、環境情報として、前記ユーザの歩行を妨げる危険領域、人の興味を引く対象物が存在する興味対象領域、及び人の渋滞が生じている渋滞領域のうち少なくとも1つの情報を取得し、
前記サーバは、前記危険領域、前記興味対象領域及び前記渋滞領域のうちの少なくとも1つの領域の周辺における前記ユーザの移動意図の情報に基づいてマップ情報を更新してもよい。
このような構成により、ユーザの歩行を妨げる危険領域、興味対象が存在する興味対象領域、及び人の渋滞が生じている渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺のユーザの移動意図の情報に基づいて、マップ情報を更新することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記サーバは、前記危険領域の周辺における前記ユーザの移動意図の情報に基づいて、前記危険領域の周辺の危険度を推定し、
前記危険度の情報に基づいて、前記マップ情報を更新してもよい。
このような構成により、危険領域の周辺の危険度を推定し、危険度を表したマップ情報に更新することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記サーバは、前記興味対象領域及び前記渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺における前記ユーザの移動意図の情報に基づいて、前記興味対象領域及び前記渋滞領域のうち少なくとも1つの前記領域の周辺の混雑度を推定し、
前記混雑度の情報に基づいて、前記マップ情報を更新してもよい。
このような構成により、興味対象領域及び渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺の混雑度を推定し、混雑度を表したマップ情報に更新することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記サーバは、
前記複数の移動ロボットで取得された前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報に基づいて、前記複数の移動ロボットの位置を推定し、
前記複数の移動ロボットの位置の情報に基づいて、前記混雑度を推定してもよい。
このような構成により、複数の移動ロボットの位置の情報に基づいて混雑度を推定することができる。これにより、より正確に混雑度を推定することができ、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記複数の移動ロボットのそれぞれは、更に、
当該移動ロボットの移動中に取得した前記ハンドル部にかかったハンドル荷重に基づいて、前記ハンドル部にかかる前記ハンドル荷重の傾向を示す荷重傾向データを生成する荷重傾向データ生成部と、
前記荷重傾向データに基づいて前記ハンドル荷重を補正する荷重補正部と、
を有し、
前記ユーザ移動意図推定部は、前記荷重補正部で補正されたハンドル荷重に基づいて前記ユーザの移動意図を推定してもよい。
このような構成により、荷重傾向データに基づいてハンドル荷重を補正し、補正したハンドル荷重に基づいてユーザの移動意図を推定することができる。これにより、ユーザの移動意図をより正確に推定することができ、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記複数の移動ロボットのそれぞれは、前記環境情報を取得する環境情報取得部を有し、
前記サーバは、前記複数の移動ロボットの前記環境情報取得部で取得された前記環境情報に基づいて、前記マップ情報を更新してもよい。
このような構成により、複数の移動ロボットにおいても環境情報を取得することができるため、環境情報を取得しやすくなる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットは、前記移動ロボットを含んでもよい。
このような構成により、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
前記複数の移動ロボットは、前記マップ情報が更新されたとき、前記提示部によって前記ユーザに前記マップ情報が更新されたことを知らせる情報を提示してもよい。
このような構成により、マップ情報が更新されたことをユーザが容易に知ることができる。
前記移動装置は、回転体を備え、
前記ユーザ移動意図推定部は、前記回転体の回転量の情報に基づいて、前記ユーザの移動意図を推定してもよい。
このような構成により、より正確にユーザの移動意図を推定することができる。
以下、本開示の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本開示の実施の形態1に係るマップ情報更新システム1(以下、「システム1」と称する)の概略構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、システム1は、複数のロボット2を用いて取得した情報に基づいてマップ情報を更新するシステムである。システム1は、複数のロボット2と、複数のロボット2と通信するサーバ3と、を備える。複数のロボット2は、例えば、無線通信によってサーバ3と通信する。
複数のロボット2は、複数の移動ロボット4と、1つ又は複数の環境情報取得ロボット5と、を備える。複数の移動ロボット4は、ユーザの入力によって移動可能である。また、複数の移動ロボット4は、任意の歩行ルートを歩くようにユーザを誘導すると共に、ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報を取得する。1つ又は複数の環境情報取得ロボット5は、マップの環境情報を取得する。
環境情報とは、例えば、ユーザの歩行を妨げる危険領域、人の興味を引く興味対象が存在する興味対象領域、人の渋滞が生じている渋滞領域及び人が快適に歩行することができる快適領域などの情報を含む。危険領域とは、例えば、障害物又は汚れなどが存在する領域を含む。興味対象とは、例えば、ポスター、店舗、ディスプレイ、絵及び景色などの人の興味を引く対象を含む。人の渋滞とは、移動している人の速度の低下及び/又は停滞などによって人の流れが滞っている状態を意味する。また、快適領域は、温度、湿度、照度などに基づいてユーザが快適に歩行することができる領域を含む。環境情報は、上記した情報のうち少なくとも1つの情報を含んでいればよい。
実施の形態1では、複数のロボット2は、複数の移動ロボット4として、第1移動ロボット4A及び第2移動ロボット4Bを含む例について説明する。また、複数のロボット2は、1つの環境情報取得ロボット5を含む例について説明する。
サーバ3は、複数の移動ロボット4と1つ又は複数の環境情報取得ロボット5と通信することによって、複数の移動ロボット4のユーザの移動意図の情報、複数の移動ロボット4の自己位置の情報、及び環境情報を取得する。サーバ3は、複数の移動ロボット4で取得されたユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報と、1つ又は複数の環境情報取得ロボット5で取得された環境情報とに基づいてマップ情報を更新する。
サーバ3は、危険領域、興味対象領域、渋滞領域、及び快適領域のうち少なくとも1つの領域の周辺におけるユーザの移動意図の情報に基づいてマップ情報を更新する。
マップ情報とは、例えば、空港、ショッピングセンター、病院、図書館、博物館、遊園地などの施設のマップを示す情報を含む。また、マップ情報は、例えば、危険度を表す危険度マップ情報、混雑度を表す混雑度マップ情報、快適さを表す快適度マップ情報などを含む。危険度とは、例えば、障害物又は汚れなどによってユーザの歩行を妨げる可能性を意味する。混雑度とは、例えば、興味対象に人が集まることによる人の混雑の度合い、及び/又は人の渋滞による人の混雑度合いを意味する。快適さとは、例えば、温度、湿度及び照度などに基づいて人が感じる心地よさの度合いを意味する。なお、危険度マップ情報、混雑度マップ情報、及び快適度マップ情報は例示であって、マップ情報は、これらの情報に限定されない。
マップ情報は、月別、日別及び時間別に分けて生成されてもよい。
図2は、システム1において、複数の移動ロボット4A,4Bを用いてユーザを目的地まで誘導している様子の一例を示す図である。一例として、図2に示すマップ情報は、空港のマップ情報を示す。
第1移動ロボット4Aの動作の例について説明する。第1移動ロボット4Aは、行き先情報として、店舗X1を設定している。第1移動ロボット4Aは、サーバ3からマップ情報を取得し、マップ情報に基づいて出発地から店舗X1までの第1歩行ルートR1を決定する。例えば、第1歩行ルートR1は、ユーザの現在地から店舗X1まで最短距離となるルートを設定される。第1移動ロボット4Aは、第1歩行ルートR1をユーザが歩行するように誘導する。
次に、第2移動ロボット4Bの動作の例について説明する。第2移動ロボット4Bは、行き先情報として、出口X2を設定している。ここで、環境情報取得ロボット5は、マップの中央部分に障害物Y1がある位置を検知している。これにより、サーバ3は、環境情報取得ロボット5から障害物Y1の位置情報を取得し、マップの中央部分に障害物Y1があるマップ情報に更新している。第2移動ロボット4Bは、サーバ3から取得したマップ情報に基づいて、マップの中央部分を避ける歩行ルートを決定する。また、第2移動ロボット4Bは、混雑を避けるために第1移動ロボット4Aの第1歩行ルートR1を避けるルートに設定される。具体的には、第2移動ロボット4Bは、マップの中央部分においてユーザの進行方向に対して左方向に旋回する第2歩行ルートR2を決定する。第2移動ロボット4Bは、第2歩行ルートR2をユーザが歩行するように誘導する。
また、サーバ3は、第2移動ロボット4Bで取得されたユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報と、環境情報取得ロボット5で取得された障害物Y1の位置情報とに基づいて、障害物Y1の周辺における第2移動ロボット4Bの減速位置及び/又は停止位置Z1を推定する。サーバ3は、減速位置及び/又は停止位置Z1の危険度を推定する。サーバ3は、推定した危険度に基づいて、障害物Y1の周辺のマップ情報を更新する。これにより、他の移動ロボット4によって誘導される別のユーザが障害物Y1の周辺を移動するときに、安全且つ快適に移動することができる。
このようにして、システム1では、障害物Y1を回避すると共に人の混雑を避けることができる。また、システム1では、複数の移動ロボット4及び環境情報取得ロボット5で取得された情報に基づいてマップ情報をリアルタイムで更新することができる。これにより、ユーザを安全且つ快適に誘導することができる地図情報をリアルタイムで取得することができる。その結果、複数の移動ロボット4を用いてユーザ誘導するシステムにおいて、リアルタイムで更新されるマップ情報に基づいてユーザを安全且つ快適に歩行ルートに誘導することができる。
[移動ロボット]
図3は、移動ロボット4の一例の外観図である。図4は、移動ロボット4による誘導を受けてユーザが移動している様子の一例を示す図である。図3及び図4に示すように、移動ロボット4は、本体部11、ハンドル部12、検知部13、移動装置14、誘導情報生成部15、提示部16、ユーザ移動意図推定部17、自己位置推定部18、及び通信部19を備える。
移動ロボット4は、ユーザを歩行ルートに沿って目的地まで誘導する。例えば、移動ロボット4は、行き先情報、自己位置情報、及びマップ情報から歩行ルートを算出し、算出した歩行ルート上をユーザが歩行するように音声、画像及び/又は映像を提示して誘導する。本明細書において、歩行ルートとは、出発地から目的地までのユーザが歩行する経路を意味する。
また、移動ロボット4の移動は、ユーザの入力に基づいて行われる。例えば、移動ロボット4は、ユーザの入力に基づいてユーザの移動方向及び移動速度を推定し、ユーザが安定して歩行できるように支援する。実施の形態1において、ユーザの入力は、ハンドル部12にかかる荷重(ハンドル荷重)であり、検知部13によって検知される。
本体部11は、例えば、他の構成部材を支持するとともにユーザが歩行する際の荷重を支えることができるような剛性を有するフレームにより構成される。
ハンドル部12は、本体部11の上部に設けられており、歩行中のユーザの両手により把持しやすい形状及び高さ位置に設けられている。
検知部13は、ハンドル部12をユーザが把持することにより、ユーザがハンドル部12にかけるハンドル荷重を検知する。具体的には、ユーザがハンドル部12を把持して歩行するときに、ユーザはハンドル部12にハンドル荷重をかける。検知部13は、ユーザがハンドル部12にかけるハンドル荷重の向き及び大きさを検知する。
図5は、検知部13で検知するハンドル荷重の検知方向の一例を示す。図5に示すように、検知部13は、互いに直交する三軸方向にかかる力、及び三軸の軸回りのモーメントをそれぞれ検出可能な六軸力センサである。互いに直交する三軸とは、移動ロボット4の左右方向に延在するx軸、移動ロボット4の前後方向に延在するy軸、及び移動ロボット4の高さ方向に延在するz軸である。三軸方向にかかる力とは、x軸方向にかかる力Fx、y軸方向にかかる力Fy、及びz軸方向にかかる力Fzである。実施の形態1では、Fxのうち右方向にかかる力をFxとし、左方向にかかる力をFxとしている。Fyのうち前方向にかかる力をFyとし、後方向にかかる力をFyとしている。Fz方向のうち歩行面に対して鉛直上方向にかかる力をFzとし、歩行面に対して鉛直下方向にかかる力をFzとしている。三軸の軸回りのモーメントとは、x軸の軸回りのモーメントMx、y軸の軸回りのモーメントMy、及びz軸の軸回りのモーメントMzである。
移動装置14は、本体部11を移動させる。移動装置14は、検知部13で検知されたハンドル荷重(力及びモーメント)の大きさ及び向きに基づいて、本体部11を移動させる。実施の形態1では、移動装置14は、以下のような制御を行っている。なお、本明細書においては、Fx、Fy、Fz、Mx、My、Mzを荷重と称する場合がある。
<前進動作>
移動装置14は、検知部13でFyの力が検知された場合、本体部11を前方向に移動させる。即ち、検知部13でFyの力が検知された場合、移動ロボット4は前進動作を行う。移動ロボット4が前進動作を行っている間、検知部13で検知されるFyの力が大きくなると、移動装置14は、移動ロボット4の前方向への移動の速度を上げる。一方、移動ロボット4が前進動作を行っている間、検知部13で検知されるFyの力が小さくなると、移動装置14は、移動ロボット4の前方向への移動速度を下げる。
<後退動作>
移動装置14は、検知部13でFyの力が検知された場合、本体部11を後方向に移動させる。即ち、検知部13でFyの力が検知された場合、移動ロボット4は後退動作を行う。移動ロボット4が後退動作を行っている間、検知部13で検知されるFyの力が大きくなると、移動装置14は、移動ロボット4の後方向への移動の速度を上げる。一方、移動ロボット4が後退動作を行っている間、検知部13で検知されるFyの力が小さくなると、移動装置14は、移動ロボット4の後方向への移動速度を下げる。
<右旋回動作>
移動装置14は、検知部13でFyの力とMzのモーメントとが検知された場合、本体部11を右方向に旋回移動させる。即ち、検知部13でFyの力とMzのモーメントが検知された場合、移動ロボット4は右旋回動作を行う。移動ロボット4が右旋回動作を行っている間、検知部13で検知されるMzのモーメントが大きくなると、移動ロボット4の旋回半径が小さくなる。また、移動ロボット4が右旋回動作を行っている間、検知部13で検知されるFyの力が大きくなると、旋回速度が大きくなる。
<左旋回動作>
移動装置14は、検知部13でFyの力とMzのモーメントとが検知された場合、本体部11を左方向に旋回移動させる。即ち、検知部13でFyの力とMzのモーメントが検知された場合、移動ロボット4は左旋回動作を行う。移動ロボット4が左旋回動作を行っている間、検知部13で検知されるMzのモーメントが大きくなると、移動ロボット4の旋回半径が小さくなる。また、移動ロボット4が左旋回動作を行っている間、検知部13で検知されるFyの力が大きくなると、旋回速度が大きくなる。
なお、移動装置14の制御は、上述した例に限定されない。移動装置14は、例えば、Fy及びFzの力に基づいて、移動ロボット4の前進動作及び後退動作を制御してもよい。また、移動装置14は、例えば、Mx又はMyのモーメントに基づいて、移動ロボット4の旋回動作を制御してもよい。
移動速度を算出するために用いるハンドル荷重は、前方向(Fy)の荷重、又は下方向(Fz)の荷重であってもよいし、前方向(Fy)の荷重と下方向(Fz)の荷重とを組み合わせた荷重であってもよい。
移動装置14は、本体部11の下部に設けられた回転体20と、回転体20を駆動制御する駆動部21と、を備える。
回転体20は、本体部11を自立させた状態で支持し、駆動部21により回転駆動される車輪である。実施の形態1では、駆動部21により2つの回転体20が回転し、移動ロボット4を移動させる。具体的には、回転体20は、移動ロボット4を自立させた姿勢を保った状態で、本体部11を図4に示す矢印の方向(前方向または後方向)に移動させる。なお、実施の形態1において、移動装置14が回転体20として2つの車輪を用いた移動機構を備える例を説明したが、これに限定されない。例えば、回転体20は、走行ベルト、ローラなどであってもよい。また、回転体20は、2つ以上であってもよい。
駆動部21は、検知部13で検知したハンドル荷重に基づいて、回転体20を駆動する。
誘導情報生成部15は、歩行ルートに沿ってユーザを誘導する誘導情報を生成する。実施の形態1では、誘導情報とは、ユーザを誘導するための情報であって、誘導方向の情報を含む。なお、誘導情報は、誘導方向の他、誘導速度、誘導距離、自己位置、マップ、歩行ルートなどの情報を含んでもよい。
提示部16は、誘導情報生成部15で生成された誘導情報に基づいて、ユーザを誘導する提示情報を提示する。本明細書では、提示情報は、ユーザを誘導するための情報であって、例えば、音声、画像及び/又は映像などの情報を含む。提示部16としては、例えば、スピーカー及び/又はディスプレイなどが挙げられる。
ユーザ移動意図推定部17は、検知部13で検知されたハンドル荷重の情報に基づいてユーザの移動意図を推定する。ユーザの移動意図とは、ユーザの移動方向及び移動速度を含む。例えば、ユーザの移動意図は、前進動作、後退動作、右旋回動作、左旋回動作、停止、加速及び減速などを含む。また、実施の形態1では、ユーザ移動意図推定部17は、ハンドル荷重の情報に基づいて、ユーザの身体の傾きを推定する。
実施の形態1において、ユーザ移動意図推定部17は、検知部13で検知された各移動方向におけるハンドル荷重の値から、ユーザの移動意図を推定する。例えば、検知部13で検知されるFyの力が所定の第1閾値以上の値であり、Myの力が所定の第2閾値未満の値である場合、ユーザ移動意図推定部17は、ユーザの移動意図が直進動作であると推定してもよい。また、ユーザ移動意図推定部17は、Fz方向におけるハンドル荷重の値に基づいて、移動速度を推定してもよい。一方、検知部13で検知されるFyの力が所定の第3閾値以上の値であり、Myの力が所定の第2閾値以上の値である場合、ユーザ移動意図推定部17は、ユーザの移動意図が右旋回動作であると推定してもよい。また、ユーザ移動意図推定部17は、Fz方向におけるハンドル荷重の値に基づいて旋回速度を推定し、My方向におけるハンドル荷重の値に基づいて旋回半径を推定してもよい。
実施の形態1では、ユーザ移動意図推定部17は、ハンドル荷重の情報に基づいて、移動距離も推定することができる。具体的には、移動方向にハンドル荷重をかけている時間と、移動速度とに基づいて移動距離を推定することができる。
自己位置推定部18は、移動ロボット4の自己位置を推定する。自己位置推定部18は、例えば、外界センサによって取得した情報に基づいて自己位置を推定する。
通信部19は、ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報をサーバ3に送信し、且つマップ情報を受信する。通信部19は、例えば、無線通信によって、サーバ3と通信する。
図6は、移動ロボット4の制御構成の一例を示す制御ブロック図である。また、図6の制御ブロック図では、それぞれの制御構成と取り扱われる情報との関係についても示している。
図6に示すように、検知部13は、ハンドル部12にかかるハンドル荷重を検知する。検知部13で検知されたハンドル荷重の情報は、ユーザ移動意図推定部17に送信される。
ユーザ移動意図推定部17は、検知部13で検知されたハンドル荷重の情報に基づいてユーザの移動意図(移動方向及び移動速度)を推定する。推定されたユーザの移動意図の情報は、駆動部21に送信される。
駆動部21は、駆動力算出部22と、アクチュエータ制御部23と、アクチュエータ24と、を備える。駆動部21は、ユーザの移動意図の情報に基づいて、回転体20の駆動を制御する。
駆動力算出部22は、ユーザ移動意図推定部17で推定されたユーザの移動意図に基づいて、駆動力を算出する。例えば、駆動力算出部22は、ユーザの移動意図が前進動作又は後退動作である場合、2つの車輪(回転体)20の回転量が均等になるように駆動力を算出する。駆動力算出部22は、ユーザの移動意図が右旋回動作である場合、2つの車輪20のうち右側の車輪20の回転量を左側の車輪20の回転量よりも大きくなるように駆動力を算出する。また、駆動力算出部22は、ユーザの移動速度に応じて、駆動力の大きさを算出する。例えば、ユーザの移動速度が速くなっている場合、回転体20の回転量を大きくする。あるいは、ユーザの移動速度が遅くなっている場合、回転体20の回転量を小さくする。算出された駆動力の情報は、アクチュエータ制御部23に送信される。
アクチュエータ制御部23は、駆動力算出部22で算出された駆動力の情報に基づいて、アクチュエータ24の駆動制御を行う。また、アクチュエータ制御部23は、アクチュエータ24から車輪20の回転量の情報を取得し、駆動力算出部22に車輪20の回転量の情報を送信してもよい。
なお、アクチュエータ制御部23は、アクチュエータ24から取得した車輪20の回転量の情報をユーザ移動意図推定部17に送信してもよい。ユーザ移動意図推定部17は、車輪20の回転量の情報に基づいて、ユーザの移動意図を推定してもよい。
アクチュエータ24は、例えば、車輪20を回転駆動させるモータ等である。アクチュエータ24は、歯車機構又はプーリー機構等を介して車輪20と接続されている。アクチュエータ24は、アクチュエータ制御部23によって駆動制御されることによって、車輪20を回転駆動している。
誘導情報生成部15について説明する。誘導情報生成部15は、行き先情報、マップ情報、及び移動ロボット4の自己位置の情報に基づいて、ユーザを歩行ルートに誘導する誘導情報を生成する。
行き先情報は、例えば、インタラクション部25でユーザから入力される。インタラクション部25は、ユーザが目的地などの行き先情報を入力する装置であり、例えば、音声入力機器、タッチパネルなどで構成される。
マップ情報は、例えば、通信部19を介してサーバ3から取得される。なお、マップ情報は、例えば、移動ロボット4の記憶部(図示なし)に記憶されていてもよい。移動ロボット4の記憶部に記憶されているマップ情報は、サーバ3から取得したマップ情報に基づいて更新されてもよい。
移動ロボット4の自己位置の情報は、自己位置推定部18によって取得される。自己位置推定部18は、例えば、外界センサ26で取得された外界情報に基づいて、移動ロボット4の自己位置を推定する。外界情報とは、移動ロボット4の周辺の情報を意味する。
外界センサ26は、移動ロボット4の外界情報を取得するセンサである。外界センサ26は、例えば、距離センサ、LRF(Laser Range Finder)、LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、カメラ、深度カメラ、ステレオカメラ、ソナー、RADARなどのセンサ、GPS(Global Positioning System)もしくはこれらの組合せによって構成され得る。
このように、誘導情報生成部15は、インタラクション部25で取得された行き先情報、通信部19を介してサーバ3から取得したマップ情報、及び自己位置推定部18から取得した自己位置の情報に基づいて、誘導情報を生成する。生成された誘導情報は、提示部16に送信される。
提示部16は、誘導情報に基づいて、ユーザを歩行ルートに沿って誘導するための提示情報を提示する。例えば、提示部16は、音声、画像及び/又は映像等によって誘導方向及び/又は歩行ルートを提示し、ユーザを歩行ルートに沿って目的地まで誘導する。
移動ロボット4は、通信部19を介して、ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報をサーバ3に送信する。
図7は、システム1の主要な制御構成の一例を示す制御ブロック図である。図7においては、第2移動ロボット4Bは、第1移動ロボット4Aと同様の制御構成を有しているため、第2移動ロボット4Bの制御構成の図示を省略している。
<環境情報取得ロボット>
図7に示すように、環境情報取得ロボット5は、環境情報を取得する環境情報取得部31と、環境情報をサーバ3に送信する送信部32と、を備える。実施の形態1では、環境情報取得ロボット5は、歩行ルートを移動し、環境情報を取得するロボットである。例えば、環境情報取得ロボット5は、掃除ロボット、又は搬送ロボットなどであってもよい。
環境情報取得部31は、環境情報取得ロボット5の周辺の環境情報を取得する。環境情報取得部31は、例えば、障害物検知部、汚れ検知部、温度検知部、湿度検知部、及び照度検知部などで構成されている。障害物検知部は、マップ上の障害物を検知する。汚れ検知部は、地面及び/又は壁などの汚れを検知する。温度検知部は、温度を検知する。湿度検知部は、湿度を検知する。照度検知部は、照度を検知する。
環境情報取得部31は、例えば、距離センサ、LRF、LIDAR、カメラ、深度カメラ、ステレオカメラ、ソナー、RADARなどのセンサ、GPSもしくはこれらの組合せによって構成されていてもよい。
送信部32は、環境情報取得部31で取得された環境情報をサーバ3に送信する。
<サーバ>
サーバ3は、第1移動ロボット4A、第2移動ロボット4B及び環境情報取得ロボット5と通信する通信部41と、マップ情報を更新するマップ更新部42と、マップ情報を記憶するマップデータベース43と、を備える。実施の形態1では、サーバ3は、例えば、プロセッサ、及びメモリを備えるコンピュータで構成されている。
通信部41は、第1移動ロボット4A、第2移動ロボット4B及び環境情報取得ロボット5と無線通信によって情報のやりとりを行っている。通信部41は、第1移動ロボット4A及び第2移動ロボット4Bで取得されたユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報を受信する。また、通信部41は、環境情報取得ロボット5で取得された環境情報を受信する。また、通信部41は、マップデータベース43からマップ情報を取得し、マップ情報を第1移動ロボット4A及び第2移動ロボット4Bに送信する。
実施の形態1では、通信部41は、移動ロボット4のユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報、及び環境情報をリアルタイムで受信している。例えば、ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報は、移動ロボット4がこれらの情報を取得したときに通信部41に送信されてもよい。または、ユーザの移動意図の情報及び自己位置情報は、一定周期毎に通信部41に送信されてもよい。同様に、環境情報についても、環境情報取得ロボット5が環境情報を取得したときに通信部41に送信されてもよいし、一定周期毎に通信部41に送信されてもよい。
マップ更新部42は、通信部41を介して第1移動ロボット4A及び第2移動ロボット4Bのユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報と、環境情報取得ロボット5の環境情報とを取得する。マップ更新部42は、第1移動ロボット4A及び第2移動ロボット4Bで取得されたユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報と、環境情報取得ロボット5で取得された環境情報とに基づいて、マップ情報を更新する。
マップ更新部42は、例えば、環境情報とユーザ移動意図の情報とを関連付けたマップ更新表に基づいてマップ情報を更新する。
図8は、マップ更新表の一例を示す。図8に示すように、環境情報として、障害物又は汚れが存在する危険領域の情報が取得され、且つ危険領域の周辺におけるユーザ移動意図が停止又は減速である場合、マップ更新部42は、危険度マップ情報を更新してもよい。環境情報として、興味対象が存在する興味対象領域の情報が取得され、且つ興味対象領域の周辺におけるユーザ移動意図が停止又は減速である場合、マップ更新部42は、混雑度マップ情報を更新してもよい。環境情報として、人の渋滞が生じている渋滞領域の情報が取得され、且つ渋滞領域の周辺におけるユーザ移動意図が停止又は減速である場合、マップ更新部42は、混雑度マップ情報を更新してもよい。また、マップ更新部42は、温度、湿度、又は照度の情報と、ユーザの移動意図とに基づいて、快適度マップ情報を更新してもよい。
マップ情報の更新の一例として、危険度マップ情報を更新する例を説明する。この例では、環境情報として、障害物又は汚れが存在する領域の情報が取得された場合に危険度マップ情報を更新する処理について説明する。
マップ更新部42は、障害物又は汚れなどが存在する領域をユーザの歩行を妨げる危険領域としてマップ情報に反映する。マップ更新部42は、移動ロボット4の自己位置の情報に基づいて、移動ロボット4が危険領域の周辺を移動していることを推定する。マップ更新部42は、危険領域の周辺における移動ロボット4のユーザの移動意図の情報に基づいて、危険領域の周辺の危険度を推定する。マップ更新部42は、危険領域の周辺の危険度に基づいて危険度マップ情報を更新する。
図9は、危険度マップ情報の一例を示す。図9に示すように、マップ更新部42は、環境情報取得ロボット5によって取得された環境情報、即ち、ユーザの歩行を妨げる障害物又は汚れが存在する第1危険領域S11を危険度「大」と推定する。
マップ更新部42は、移動ロボット4のユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて、第1危険領域S11の周辺においてユーザが停止した位置を含む第2危険領域S12を推定する。ユーザが停止した位置とは、移動ロボット4が停止した位置である。マップ更新部42は、第2危険領域S12を危険度「小」と推定する。なお、第2危険領域S12においては、ユーザは緩やかに停止している。
マップ更新部42は、第1危険領域S11と第2危険領域S12との間の第3危険領域S13を危険度「中」と推定する。
マップ更新部42は、推定した危険度の情報に基づいて、危険度マップ情報を更新する。これにより、障害物又は汚れなどが存在する危険領域の周辺の危険度を反映したマップ情報(危険度マップ情報)を取得することができる。移動ロボット4は、危険度マップ情報の危険度に応じて、ユーザを誘導する歩行ルートを補正することができる。
マップ情報の更新の別例として、混雑度マップ情報を更新する例を説明する。この例では、環境情報として、人の興味を引く興味対象が存在する領域の情報が取得された場合に混雑度マップ情報を更新する処理について説明する。
マップ更新部42は、人の興味を引く興味対象が存在する興味対象領域をマップ情報に反映する。マップ更新部42は、移動ロボット4の自己位置の情報に基づいて、移動ロボット4が興味対象領域の周辺を移動していることを推定する。マップ更新部42は、興味対象領域の周辺における移動ロボット4のユーザ移動意図の情報に基づいて、興味対象領域の周辺の人の混雑度を推定する。
図10は、混雑度マップ情報の一例を示す。なお、図10においては、3つの移動ロボットを含む例について説明する。図10に示すように、マップ更新部42は、環境情報取得ロボット5によって取得された環境情報、即ち、興味対象が存在する興味対象領域S21を混雑度「大」と推定する。
マップ更新部42は、移動ロボット4のユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて、興味対象領域S21の周辺において、現時点でユーザが停止している位置を含む第1混雑領域S22を推定する。マップ更新部42は、第1混雑領域S22を混雑度「大」と推定する。図10においては、3つの第1混雑領域S22が存在する。
マップ更新部42は、現時点で停止している複数のユーザの位置の情報、即ち複数の第1混雑領域S22の情報に基づいて、興味対象領域S21の周辺の混雑度を推定する。具体的には、マップ更新部42は、興味対象領域S21の周辺において、複数の第1混雑領域S22間の領域及び/又は興味対象領域S21と第1混雑領域S22との間の領域を第2混雑領域S23と推定し、第2混雑領域S23を混雑度「中」と推定する。なお、複数の第1混雑領域S22間の領域とは、興味対象領域S21の周辺において、現時点で停止している複数の移動ロボット4間の領域を意味する。
マップ更新部42は、興味対象領域S21の周辺において、過去に複数の移動ロボット4が停止した位置を含む領域を第3混雑領域S24とし、第3混雑領域S24を混雑度「小」と推定する。過去に複数の移動ロボット4が停止した位置を含む領域の情報は、例えば、マップデータベース43から受信する。なお、第3混雑領域S24においては、ユーザは緩やかに停止している。
マップ更新部42は、興味対象領域S21の周辺において、第1混雑領域S22と第3混雑領域S24との間の第4混雑領域S25を混雑度「中」と推定してもよい。
マップ更新部42は、推定した混雑度の情報に基づいて、混雑度マップ情報を更新する。これにより、興味対象が存在する興味対象領域の周辺の混雑度を反映したマップ情報(混雑度マップ情報)を取得することができる。移動ロボット4は、混雑度マップ情報の混雑度に応じて、ユーザを誘導する歩行ルートを補正することができる。
また、環境情報として、人の渋滞が生じている渋滞領域の情報が取得された場合の混雑度マップ情報を更新についても、上述した興味対象領域の情報が取得された場合の混雑度マップ情報を更新する処理と同様の処理を行ってもよい。例えば、マップ更新部42は、渋滞領域を混雑度「大」と推定し、渋滞領域の周辺の領域の混雑度をユーザの移動意図に基づいて推定してもよい。このように、マップ更新部42は、渋滞領域の情報に基づいて、混雑度マップ情報を更新してもよい。
上述した危険度マップ情報及び混雑度マップ情報の更新は例示であって、マップ情報はこれらに限定されない。また、上述した危険度マップ情報及び混雑度マップ情報の更新は、ユーザの停止する位置の情報に基づいて、マップ情報を更新する処理について説明したが、これに限定されない。例えば、マップ更新部42は、ユーザが旋回動作をする位置、又は減速する位置などの情報に基づいて、マップ情報を更新してもよい。また、危険度及び混雑度は、例えば、ユーザの減速速度又は旋回方向に応じて変化させてもよい。
図11は、マップ更新表の別例を示す。図11に示すように、ユーザ移動意図推定部17においてユーザが緩やかに停止していると推定した場合、マップ更新部42は、ユーザが緩やかに停止した位置を含む領域を危険度「中」として危険度マップ情報を更新してもよい。なお、ユーザ移動意図推定部17は、前進方向であるFyのハンドル荷重の変化量が加速度α1未満で減少している場合、ユーザが緩やかに停止していると推定する。なお、「α1」は、任意の値に設定される。
ユーザ移動意図推定部17においてユーザが急停止していると推定した場合、マップ更新部42は、ユーザが急停止した位置を含む領域を危険度「大」として危険度マップ情報を更新してもよい。なお、ユーザ移動意図推定部17は、前進方向であるFyのハンドル荷重の変化量が加速度β1以上で減少している場合、ユーザが急停止していると推定する。なお、「β1」は、任意の値に設定される。
ユーザ移動意図推定部17においてユーザが左旋回動作をしていると推定した場合、マップ更新部42は、移動ロボット4の右方向の領域の危険度を大きくするように危険度マップ情報を更新してもよい。あるいは、ユーザ移動意図推定部17においてユーザが右旋回動作をしていると推定した場合、マップ更新部42は、移動ロボット4の左方向の領域の危険度を大きくするように危険度マップ情報を更新してもよい。
混雑度マップ情報においても、上述した危険度マップ情報と同様に、ユーザの減速速度及び旋回方向に応じて混雑度を変化させてもよい。
実施の形態1では、上述した例の他に、例えば、ユーザが移動ロボット4を危険領域の手前で停止させ、停止させた位置でのユーザ移動意図が急停止である場合、マップ更新部42は、移動ロボット4を停止させた位置での危険度を「大」と推定してもよい。あるいは、興味対象領域又は渋滞領域を避けるためにユーザが移動ロボット4を左方向に旋回させ、旋回させた位置でのユーザ移動意図が急旋回である場合、マップ更新部42は、移動ロボット4を旋回させた位置での混雑度を「大」と推定してもよい。なお、急停止又は急旋回などのユーザ移動意図は、ハンドル荷重の情報及び/又は回転体20の回転量の情報に基づいて推定してもよい。
上述したマップ情報更新の処理の例においては、ユーザが移動ロボット4の移動速度及び/又は移動方向を変更して危険領域、興味対象領域又は渋滞領域を避ける場合のマップ情報の更新の処理について説明しているが、これに限定されない。マップ更新部42は、ユーザが移動ロボット4の移動速度及び移動方向を変更せずに危険領域、興味対象領域又は渋滞領域を避ける場合においてもマップ情報を更新してもよい。
例えば、環境情報取得ロボット5で検知できなかった障害物などが歩行ルートの外側近傍に存在することがある。環境情報取得ロボット5で検知できなかった障害物とは、例えば、液漏れ、破片などが存在する領域を含む。この場合、ユーザは、歩行ルートに沿って前進動作を行うことで、歩行ルートの外側に存在する危険領域、興味対象領域又は渋滞領域を避けることができる。しかしながら、ユーザは歩行ルートに沿って直進歩行している際に、障害物を注視する。このため、ユーザは直進歩行しているが、ユーザの身体は、障害物が存在する方向に傾く。
例えば、環境情報取得ロボット5で検知できなかった障害物が歩行ルートの左側に存在する場合、ユーザは歩行ルートの左側にある障害物を注視しながら直進歩行を行う。このため、ユーザの身体は、左側の障害物を見るために左方向に傾く。
マップ更新部42は、ユーザの身体が左に傾いているという情報に基づいて、ユーザの左側の領域の危険度を変更してもよい。なお、ユーザの身体が左に傾いているという情報は、ハンドル荷重の情報に基づいて推定する。例えば、ユーザ移動意図推定部17が、Myのモーメントに基づいてユーザの身体の傾きを推定してもよい。あるいは、ユーザ移動意図推定部17が、Fxの荷重に基づいてユーザの身体の傾きを推定してもよい。
危険度マップ情報の更新処理の別例について説明する。図12Aは、ユーザが移動ロボット4の移動速度及び/又は移動方向を変更した場合の危険度マップ情報の更新処理の一例を示す。図12Aに示すように、マップ更新部42は、環境情報取得ロボット5によって取得された環境情報、即ち、ユーザの歩行を妨げる障害物又は汚れが存在する第1危険領域S31を危険度「大」と推定する。
マップ更新部42は、移動ロボット4のユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて、第1危険領域S31の周辺においてユーザが急停止した位置を含む第2危険領域S32を推定する。
具体的には、マップ更新部42は、移動ロボット4の自己位置の情報に基づいて、移動ロボット4が停止した位置を推定する。次に、マップ更新部42は、移動ロボット4が停止した位置でのユーザ移動意図の情報に基づいて、ユーザが急停止した第2危険領域S32の危険度を推定する。
移動ロボット4が停止した位置でのユーザ移動意図は、ユーザ移動意図推定部17によって推定される。具体的には、ユーザ移動意図推定部17は、移動ロボット4が停止した位置におけるハンドル荷重の変化量に基づいてユーザの急停止を推定する。例えば、ユーザ移動意図推定部17は、Fyの荷重の変化量が加速度α2以上で減少している場合に、ユーザが急停止していると推定する。なお、「α2」は、任意の値に設定される。
マップ更新部42は、ユーザが急停止している第2危険領域S32を危険度「大」と推定する。
マップ更新部42は、移動ロボット4のユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて、第1危険領域S31の周辺においてユーザが緩やかに停止した位置を含む第3危険領域S33を推定する。
具体的には、マップ更新部42は、移動ロボット4の自己位置の情報に基づいて、移動ロボット4が停止した位置を推定する。次に、マップ更新部42は、移動ロボット4が停止した位置でのユーザ移動意図の情報に基づいて、ユーザが緩やかに停止した第3危険領域S33を推定する。
ユーザ移動意図推定部17は、移動ロボット4が停止した位置におけるハンドル荷重の変化量に基づいてユーザの緩やかな停止を推定する。例えば、ユーザ移動意図推定部17は、Fyの荷重の変化量が加速度β2未満で減少している場合に、ユーザが緩やかに停止していると推定する。なお、「β2」は、任意の値に設定される。
マップ更新部42は、ユーザが緩やかに停止している第3危険領域S33を危険度「小」と推定する。
マップ更新部42は、第1危険領域S31と第3危険領域S33との間の第4危険領域S34を危険度「中」と推定する。
このように、マップ更新部42は、移動ロボット4の移動速度及び/又は移動方向を変更して危険領域を避ける動作に基づいて、危険度マップ情報を更新することができる。
次に、マップ更新部42は、移動ロボット4の移動速度及び移動方向を変更せずに危険領域を避ける場合における危険度マップ情報の更新処理の例について説明する。なお、移動ロボット4の移動速度及び移動方向を変更せずに危険領域を避ける場合とは、危険領域を避けるためにユーザが意図的に移動ロボット4の移動速度及び移動方向を変更する必要がないことを意味する。危険領域を避けることを目的としない移動速度及び/又は移動方向の変更は行われてもよく、移動速度及び/又は移動方向の変更を全く行わないことを意味するものではない。
図12Bは、ユーザが移動ロボット4の移動速度及び移動方向を変更しない場合の危険度マップ情報の更新処理の一例を示す。また、図12Bは、図12Aに示す危険度マップ情報を更に更新する処理の一例を示す。図12Bにおいては、移動ロボット4が危険度「小」である第3危険領域S33紙面を上から見て、左方向から右方向(方向D1)へ直進している。
図12Bに示すように、移動ロボット4を動かしているユーザは、方向D1に向かって直進動作を行っている。このとき、ユーザは、移動ロボット4の移動速度及び移動方向を変更せずとも障害物が存在する第1危険領域S31を回避することができる。
ユーザ移動意図推定部17は、第3危険領域S33を方向D1に向かって歩行しているユーザの身体の傾きを推定する。例えば、ユーザ移動意図推定部17は、ハンドル荷重に基づいてユーザの身体の傾きを推定する。推定されたユーザの身体の傾きの情報は、サーバ3に送信される。
図12Bに示す例では、ユーザ移動意図推定部17は、移動ロボット4に誘導されるユーザが第3危険領域S33を歩行しているときに、ユーザの身体が進行方向に対して右方向に傾いていることを推定する。次に、マップ更新部42は、第3危険領域S33において、ユーザの身体が進行方向に対して右方向に傾いて歩行している領域を推定する。
マップ更新部42は、ユーザの身体が進行方向に対して右方向に傾いて歩行している領域の右側の第5領域S35に、環境情報取得ロボット5で検知できなかった障害物などがあると推定する。そして、マップ更新部42は、第5領域S35の危険度を「小」から「中」に変更する。
このように、ハンドル荷重から推定されたユーザの身体の傾きの情報に基づいて危険度を推定することができるため、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
なお、上述した危険度マップ情報の更新処理は例示であって、これに限定されない。
マップ更新部42は、更新したマップ情報をマップデータベース43に送信する。誘導情報生成部15は、更新されたマップ情報に基づいて、ユーザの誘導情報を変更する。例えば、誘導情報生成部15は、危険度マップ情報の危険度に応じて、歩行ルートを変更してもよい。
マップデータベース43は、マップ情報を記憶するデータベースである。マップデータベース43に記憶されたマップ情報は、通信部41を介して複数の移動ロボット4へ送信される。即ち、マップ更新部42で更新されたマップ情報は、複数の移動ロボット4へ送信される。
[マップ情報更新システムの制御]
システム1の制御について、図13を用いて説明する。図13は、マップ更新処理のフローチャートの一例を示す。図13に示すステップST11~ST13、ST15、ST18は移動ロボット4による処理を示し、ステップST14、ST16~ST17はサーバ3による処理を示す。
図13に示すように、ステップST11において、検知部13は、ハンドル部12にかかるハンドル荷重を検知する。
ステップST12において、ユーザ移動意図推定部17は、ステップST11で検知されたハンドル荷重に基づいてユーザ移動意図を推定する。
ステップST13において、自己位置推定部18は、外界センサ26によって取得された外界情報に基づいて、移動ロボット4の自己位置を推定する。
ステップST14において、サーバ3の通信部41は、環境情報取得ロボット5から環境情報を取得する。
ステップST15において、移動ロボット4の通信部19は、ステップST12で推定されたユーザ移動意図の情報と、ステップST13で推定された移動ロボット4の自己位置の情報とをサーバ3に送信する。ユーザ移動意図の情報と自己位置の情報は、サーバ3の通信部41で受信される。サーバ3の通信部41は、ユーザ移動意図の情報と自己位置の情報を更にマップ更新部42に送信する。
ステップST16において、マップ更新部42は、ステップST14で取得した環境情報と、ステップST15で取得したユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報とに基づいて、マップ情報を更新する。ステップST16においては、例えば、図8及び図11に示すマップ更新表を用いてマップ情報を更新する。
ステップST16において更新されたマップ情報は、マップデータベース43に送信され、記憶される。
ステップST17においては、サーバ3の通信部41は、ステップST16で更新されたマップ情報を移動ロボット4に送信する。更新されたマップ情報は、移動ロボット4の通信部19で受信される。移動ロボット4の通信部19は、更新されたマップ情報を誘導情報生成部15に送信する。
ステップST18において、誘導情報生成部15は、ステップST17で取得したマップ情報に基づいて、誘導情報を更新する。例えば、誘導情報生成部15は、危険度マップ情報において、危険度「中」の領域をユーザが歩行しないように歩行ルートを補正してもよい。誘導情報生成部15は、混雑度マップ情報において、危険度「中」の領域をユーザが歩行しないように歩行ルートを補正してもよい。あるいは、誘導情報生成部15は、ユーザの好みに応じて興味対象領域に誘導するように歩行ルートを補正してもよい。
更新された誘導情報は、提示部16に送信される。提示部16は、更新された誘導情報に基づいて、ユーザを誘導する提示情報を提示する。
このように、システム1においては、移動ロボット4のユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報と、環境情報とに基づいてマップ情報を更新している。また、システム1においては、更新したマップ情報に基づいて、ユーザを誘導する誘導情報を更新している。
[効果]
実施の形態1に係るマップ情報更新システム1によれば、以下の効果を奏することができる。
システム1によれば、環境情報取得ロボット5で取得された環境情報と、複数の移動ロボット4で取得されたユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報とに基づいて、マップ情報を更新することができる。具体的には、システム1は、環境情報と、移動ロボット4のユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報とに基づく危険度マップ情報、混雑度マップ情報、又は快適度マップ情報などの情報をマップ情報に反映することができる。これにより、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができる。
また、システム1によれば、複数のユーザの移動意図の情報をマップ情報に付与できるため、複数のユーザの行動傾向に基づいてマップ情報を更新することができる。例えば、システム1は、障害物が存在する領域の周辺において、多くのユーザが急停止している領域をマップ情報に反映することができる。あるいは、興味対象が存在する領域の周辺において、多くのユーザが停止している領域をマップ情報に反映することができる。これにより、例えば、複数の移動ロボット4は、マップ情報に基づいて、障害物の周辺の多くのユーザが急停止している領域を避けるように歩行ルートを補正することができる。あるいは、複数の移動ロボット4は、マップ情報に基づいて、興味対象の周辺の多くのユーザが停止している領域を避けるように歩行ルートを補正することができる。
また、システム1によれば、複数の移動ロボット4及び環境情報取得ロボット5が取得した情報に基づいてマップ情報をリアルタイムで更新することができる。これにより、一時的に配置される障害物、突発的に生じる汚れ、及び一時的に生じる人の混雑などの状況に対応してマップ情報を更新することができる。
また、システム1によれば、ハンドル部12にかかるハンドル荷重に基づいてユーザ移動意図を推定している。これにより、ユーザの移動意図を容易に推定しやすくなり、リアルタイムでのマップ情報の更新に有益である。
環境情報取得ロボット5は、環境情報として、ユーザの歩行を妨げる危険領域、人の興味を引く対象が存在する興味対象領域、及び人の渋滞が生じている渋滞領域のうち少なくとも1つの情報を取得する。サーバ3のマップ更新部42は、危険領域、興味対象領域、及び渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺のユーザの移動意図の情報に基づいてマップ情報を更新する。
このような構成により、危険領域、興味対象領域及び渋滞領域の周辺のユーザの移動意図の情報に基づいてマップ情報を更新することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
サーバ3のマップ更新部42は、危険領域の周辺におけるユーザの移動意図の情報に基づいて危険領域の周辺の危険度を推定し、危険度の情報に基づいてマップ情報を更新する。
このような構成により、危険領域の周辺の領域における危険度を表したマップ情報(危険度マップ情報)を取得することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導することが可能なマップ情報を取得することができる。
サーバ3のマップ更新部42は、興味対象領域及び渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺におけるユーザの移動意図の情報に基づいて興味対象領域及び渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺の混雑度を推定し、混雑度の情報に基づいてマップ情報を更新する。
このような構成により、興味対象領域及び渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺の領域における混雑度を表したマップ情報(混雑度マップ情報)を取得することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導することが可能なマップ情報を取得することができる。その結果、移動ロボット4は、混雑度マップ情報に基づいてユーザを安全且つ快適な歩行ルートに誘導することができる。
サーバ3のマップ更新部42は、複数の移動ロボット4で取得されたユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて複数の移動ロボット4の位置を推定し、複数の移動ロボット4の位置の情報に基づいて混雑度を推定する。
このような構成により、複数の移動ロボット4の位置の情報に基づいて、人の混雑度を推定することができる。これにより、混雑度マップ情報をより正確に更新することができる。
なお、実施の形態1では、サーバ3、移動ロボット4、環境情報取得ロボット5を構成する要素は、例えば、これらの要素を機能させるプログラムを記憶したメモリ(図示せず)と、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路(図示せず)を備え、プロセッサがプログラムを実行することでこれらの要素として機能してもよい。あるいは、サーバ3、移動ロボット4及び環境情報取得ロボット5を構成する要素は、これらの要素を機能させる集積回路を用いて構成してもよい。
実施の形態1では、マップ情報更新システム1の制御を主として説明したが、これらの制御は、マップ情報更新方法として実行することもできる。
実施の形態1では、システム1は、2つの移動ロボット4A,4Bと1つの環境情報取得ロボット5とを備える例について説明したが、これらに限定されない。システム1は、2つ以上の移動ロボット4と、1つ又は複数の環境情報取得ロボット5とを備えていればよい。
実施の形態1では、環境情報取得ロボット5が環境情報を取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、移動ロボット4が環境情報を取得してもよい。この場合、移動ロボット4は、環境情報取得部を有していてもよい。あるいは、移動ロボット4は、外界センサ26を環境情報取得部として機能させてもよい。このような構成により、環境情報を取得しやすくなり、マップ情報をより容易に且つ正確に更新することができる。また、よりユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができる。
実施の形態1では、環境情報取得ロボット5は、歩行ルートを移動する掃除ロボット又は搬送ロボットである例について説明したが、これに限定されない。例えば、環境情報取得ロボット5は、マップに固定されたカメラ等であってもよい。あるいは、環境情報取得ロボット5は、移動ロボット4であってもよい。このような構成においても、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができる。
実施の形態1では、検知部13は、六軸力センサである例を説明したが、これに限定されない。検知部13は、例えば、三軸センサ、又は歪みセンサ等を用いてもよい。
実施の形態1では、移動装置14は、ハンドル部12にかかるハンドル荷重に応じて回転体20の回転を制御して移動ロボット4を移動させる例について説明したが、これに限定されない。移動装置14は、ハンドル部12にかかるハンドル荷重に基づいて移動ロボット4を移動させる構成を有していればよい。例えば、移動装置14は、アクチュエータ制御部23及びアクチュエータ24を備えていなくてもよい。移動装置14は、例えば、回転体20を備えていればよい。
実施の形態1では、2つの車輪(回転体)20の回転量をそれぞれ設定することにより、移動ロボット4の前進動作、後退動作、右旋回動作、左旋回動作などを制御する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ブレーキ機構などによって、車輪20の回転量を制御し、移動ロボット4の動作を制御してもよい。
実施の形態1では、提示部16は、スピーカー及び/又はディスプレイを含む例について説明したが、これに限定されない。例えば、提示部16は、プロジェクタを用いて周辺環境に提示情報を提示してもよい。
また、提示情報は、歩行ルートに沿ってユーザを誘導する音声、画像及び/又は映像などの情報の例を説明したが、これに限定されない。例えば、提示情報は、誘導方向へ射出される光、又は誘導方向を示す指示器などであってもよい。
また、提示部16は、マップ情報が更新されたとき、ユーザにマップ情報が更新されたことを知らせる情報を提示してもよい。マップ情報が更新されたことを知らせる情報とは、例えば、音声、画像、映像及び/又は光などであってもよい。このような構成により、ユーザにマップ情報が更新されたことを知らせることができる。
実施の形態1では、移動ロボット4は、自己位置推定部18によって自己位置を推定する例について説明したが、これに限定されない。移動ロボット4の自己位置は、他の移動ロボット4の外界センサ26により検知されること、あるいは環境情報取得ロボット5により検知されることによって、推定されてもよい。
実施の形態1では、移動ロボット4は、インタラクション部25を備える例について説明したが、これに限定されない。移動ロボット4において、インタラクション部25は必須の構成ではない。
実施の形態1では、移動ロボット4は、外界センサ26を備える例について説明したが、これに限定されない。移動ロボット4において、外界センサ26は必須の構成ではない。例えば、移動ロボット4の位置情報は、環境情報取得ロボット5により取得されても良いし、別の移動ロボット4により取得されてもよい。
実施の形態1では、サーバ3は、マップデータベース43を備える例について説明したが、これに限定されない。マップデータベース43は、サーバ3以外の装置に含まれていてもよい。
実施の形態1では、マップ更新部42は、複数の移動ロボット4で取得されたユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報と、環境情報取得ロボット5で取得された環境情報とに基づいてマップ情報を更新する例について説明したが、これに限定されない。例えば、マップ更新部42は、環境情報を用いずに、複数の移動ロボット4で取得されたユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて、マップ情報を更新してもよい。
例えば、マップ更新部42は、複数の移動ロボット4が急停止又は急旋回することが多い領域においては、その領域が危険領域であると推定し、危険度を変更してもよい。このような構成により、システム1は、環境情報取得ロボット5で検知できない危険領域などを把握することができる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
実施の形態1では、環境情報取得ロボット5が危険領域、興味対象領域、及び渋滞領域などの環境情報を取得した場合におけるマップ情報の更新処理の一例について説明したが、これに限定されない。例えば、危険領域、興味対象領域、及び渋滞領域がなくなって、環境情報取得ロボット5がこれらの環境情報を検知しなくなった場合、マップ更新部42は、マップ情報を更新してもよい。具体的には、マップ更新部42は、危険領域、興味対象領域又は渋滞領域が検知されなくなった場合、マップ情報からそれらの領域の情報を削除してもよい。このような構成により、危険領域、興味対象領域、及び渋滞領域をリアルタイムで更新することができる。また、これらの領域の周辺の領域の危険度及び混雑度などを下げることもできる。これにより、より安全且つ快適にユーザを誘導可能なマップ情報を取得することができる。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2に係るマップ情報更新システムについて説明する。なお、実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態2では、移動ロボットが荷重傾向データ生成部及び荷重補正部を備える点が、実施の形態1と異なる。具体的には、実施の形態2では、ユーザの荷重傾向データに基づいてハンドル荷重を補正する点が、実施の形態1と異なる。
[移動ロボット]
図14は、実施の形態2における移動ロボット51の制御構成の一例を示す制御ブロック図を示す。図15は、実施の形態2に係るマップ情報更新システム1A(以下、「システム1A」と称する)の主要な制御構成の一例を示す制御ブロック図である。図15においては、第2移動ロボット51Bは、第1移動ロボット51Aと同様の制御構成を有しているため、第2移動ロボット51Bの制御構成の図示を省略している。
図14及び図15に示すように、移動ロボット51は、荷重傾向データを生成する荷重傾向データ生成部52と、荷重傾向データに基づいてハンドル荷重を補正する荷重補正部53と、を備える。
荷重傾向データ生成部52は、移動ロボット51の移動中に取得したハンドル部12にかかった荷重データに基づいて、ハンドル部12にかかるハンドル荷重の傾向を示す荷重傾向データを生成する。具体的には、荷重傾向データ生成部52は、移動ロボット51の移動中に検知部13が検知したハンドル荷重の情報に基づいて、ユーザの荷重傾向データを生成する。
荷重傾向データとは、所定の動作におけるユーザのハンドル荷重の傾向を示すデータである。所定の動作とは、例えば、直進動作、後退動作、及び旋回動作等を意味する。荷重傾向データは、例えば、ユーザが歩行しているときのハンドル荷重の揺らぎ周波数であってもよい。あるいは、荷重傾向データは、ユーザの歩行の偏りであってもよい。
例えば、左に偏って歩行するユーザは、ハンドル部12を把持した場合、前進動作を行っているにも関わらず、左方向へのハンドル荷重、即ちMyのモーメントが大きくなる傾向がある。荷重傾向データ生成部52は、ユーザの歩行時におけるハンドル部12にかかるハンドル荷重の偏りを荷重傾向データとして生成してもよい。
荷重傾向データ生成部52は、ユーザの移動方向に対応するユーザの荷重傾向を抽出するユーザ荷重傾向抽出部54と、ユーザの荷重傾向データを記憶した荷重傾向マップ55と、を備える。
ユーザ荷重傾向抽出部54は、ユーザの移動方向に対応するユーザの荷重傾向を抽出する。具体的には、ユーザ荷重傾向抽出部54は、ユーザの移動方向に対応するユーザの荷重傾向データを荷重傾向マップ55から抽出する。例えば、ユーザが直進動作(前方向前進)をしている場合、ユーザ荷重傾向抽出部54は、荷重傾向マップ55から直進動作に対応するユーザの荷重傾向を抽出する。ユーザ荷重傾向抽出部54は、荷重傾向マップ55から抽出した荷重傾向データを荷重補正部53に送信する。
ユーザ荷重傾向抽出部54は、検知部13からハンドル荷重の情報を取得し、且つアクチュエータ制御部23から車輪20の回転量の情報を取得する。ユーザ荷重傾向抽出部54は、検知部13で検知されたハンドル荷重の情報とアクチュエータ制御部23で取得された車輪20の回転量の情報とに基づいて、ユーザの荷重傾向データを生成する。具体的には、ユーザ荷重傾向抽出部54は、車輪20の回転量の情報に基づいて、ユーザの移動方向を推定する。次に、ユーザ荷重傾向抽出部54は、ハンドル荷重の情報に基づいて、推定したユーザの移動方向毎の荷重傾向を抽出する。
例えば、ユーザ荷重傾向抽出部54は、車輪20の回転量の情報に基づいて、ユーザの移動方向が前進方向であると推定する。ユーザ荷重傾向抽出部54は、前進方向に移動しているユーザのハンドル荷重において、Myのモーメントが大きくなっている場合、前進方向におけるユーザの荷重傾向が左に偏っていると推定する。このように、ユーザ荷重傾向抽出部54は、ハンドル荷重の情報と車輪20の回転量の情報とに基づいて、移動方向毎にユーザの荷重傾向データを生成する。生成された荷重傾向データは、荷重傾向マップ55に送信される。
荷重傾向マップ55は、ユーザのそれぞれの移動方向におけるユーザの荷重傾向データを記憶しているデータベースである。荷重傾向マップ55は、移動方向毎のユーザの荷重傾向データを記憶している。荷重傾向マップ55は、ユーザの荷重傾向データとして、例えば、歩行時の移動方向の揺らぎ周波数及び歩行の偏りなどを記憶している。また、荷重傾向マップ24は、過去に算出した揺らぎ周波数のデータ及び歩行の偏りのデータを記憶していてもよい。荷重傾向マップ24は、移動ロボット4の使用場所、使用時間、及びユーザの体調などのデータを記憶していてもよい。これらのデータは、荷重補正部53で、ハンドル荷重の補正を行う際に使用されてもよい。
荷重補正部53は、ユーザの荷重傾向に基づいて、検知部13で検知されたハンドル荷重を補正する。具体的には、荷重補正部53は、荷重傾向データ生成部52で生成された荷重傾向データに基づいて、検知部13で検知されたハンドル荷重の値を補正する。
図15に示すように、第1移動ロボット51Aにおいて、荷重補正部53は、検知部13からハンドル荷重の情報を取得し、且つユーザ荷重傾向抽出部54からユーザの荷重傾向データを取得する。荷重補正部53は、ハンドル荷重の情報とユーザの荷重傾向データとに基づいて、ハンドル荷重を補正する。ハンドル荷重の補正としては、例えば、ユーザの歩行時の過去のハンドル荷重データから揺らぎ周波数を算出し、検知部13で検知されたハンドル荷重から揺らぎ周波数をフィルタリングしてもよい。揺らぎ周波数を用いることによって、ハンドル荷重の波形情報に表れる凹凸の小さい揺らぎから凹凸の大きい揺らぎまで広い範囲でユーザの荷重傾向データを取得して、ハンドル荷重を補正することができる。
補正されたハンドル荷重の情報は、ユーザ移動意図推定部17に送信される。ユーザ移動意図推定部17は、補正されたハンドル荷重の情報に基づいて、ユーザ移動意図を推定する。
[マップ情報更新システムの制御]
システム1Aの制御について、図16を用いて説明する。図16は、マップ更新処理のフローチャートの一例を示す。図16に示すステップST21~ST24、ST26、ST29は移動ロボット51による処理を示し、ステップST25、ST27~ST28はサーバ3による処理を示す。
図16に示すように、ステップST21において、検知部13は、ハンドル部12にかかるハンドル荷重を検知する。検知部13で検知されたハンドル荷重の情報は、荷重補正部53に送信される。
ステップST22において、荷重補正部53は、ステップST21で取得されたハンドル荷重の情報と、ユーザの荷重傾向データとに基づいて、ハンドル荷重を補正する。
ステップST23において、ユーザ移動意図推定部17は、ステップST12で補正されたハンドル荷重に基づいてユーザ移動意図を推定する。
ステップST24において、自己位置推定部18は、外界センサ26によって取得された外界情報に基づいて、移動ロボット51の自己位置を推定する。
ステップST25において、サーバ3の通信部41は、環境情報取得ロボット5から環境情報を取得する。
ステップST26において、移動ロボット51の通信部19は、ステップST23で推定されたユーザ移動意図の情報と、ステップST24で推定された移動ロボット4の自己位置の情報とをサーバ3に送信する。ユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報は、サーバ3の通信部41で受信される。サーバ3の通信部41は、ユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報をマップ更新部42に送信する。
ステップST27において、マップ更新部42は、ステップST25で取得した環境情報と、ステップST26で取得したユーザ移動意図の情報及び自己位置の情報に基づいて、マップ情報を更新する。
ステップST27において更新されたマップ情報は、マップデータベース43に送信され、記憶される。
ステップST28においては、サーバ3の通信部41は、ステップST27で更新されたマップ情報を移動ロボット51に送信する。更新されたマップ情報は、移動ロボット51の通信部19で受信される。移動ロボット51の通信部19は、更新されたマップ情報を誘導情報生成部15に送信する。
ステップST29において、誘導情報生成部15は、ステップST28で取得したマップ情報に基づいて、誘導情報を更新する。
更新された誘導情報は、提示部16に送信される。提示部16は、更新された誘導情報に基づいて、ユーザを誘導する提示情報を提示する。
このように、システム1Aにおいては、ユーザの荷重傾向データに基づいてハンドル荷重を補正し、補正したハンドル荷重に基づいてユーザの移動意図を推定している。システム1Aにおいては、補正したハンドル荷重に基づいて推定されたユーザ移動意図をマップ情報の更新処理に用いている。
[効果]
実施の形態1に係るマップ情報更新システム1Aによれば、以下の効果を奏することができる。
システム1Aによれば、ユーザの荷重傾向データに基づいて、ハンドル荷重の値を補正することができる。このような構成により、システム1Aは、ユーザの傾向に応じてハンドル荷重の値を補正することができる。
例えば、左右に揺れて歩行する傾向があるユーザに対しては、ハンドル荷重から左右の揺れに起因する揺らぎの周波数をカットすることによって、ハンドル荷重の値を補正する。このように、ユーザの身体能力に応じて、ハンドル荷重の値を補正することができる。
これにより、補正されたハンドル荷重に基づいて、ユーザの移動意図をより正確に推定することができるため、より安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができる。
本開示をある程度の詳細さをもって各実施形態において説明したが、これらの実施形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本開示は、ユーザを安全且つ快適に誘導可能なマップ情報を取得することができるため、移動ロボットを用いてユーザを歩行ルートに誘導するシステムに有益である。本開示は、移動ロボットの他、搬送用ロボット、掃除ロボット等を有するシステムにも有益である。また、本開示は、レコメンドシステムなどの様々なシステムへ応用することも可能である。
1、1A マップ情報更新システム
2 ロボット
3 サーバ
4、4A、4B 移動ロボット
5 環境情報取得ロボット
11 本体部
12 ハンドル部
13 検知部
14 移動装置
15 誘導情報生成部
16 提示部
17 ユーザ移動意図推定部
18 自己位置推定部
19 通信部
20 回転体
21 駆動部
22 駆動力算出部
23 アクチュエータ制御部
24 アクチュエータ
25 インタラクション部
26 外界センサ
31 環境情報取得部
32 送信部
41 通信部
42 マップ更新部
43 マップデータベース
51、51A、51B 移動ロボット
52 荷重傾向データ生成部
53 荷重補正部
54 ユーザ荷重傾向抽出部
55 荷重傾向マップ

Claims (10)

  1. 複数のロボットを用いて取得した情報に基づいてマップ情報を更新するマップ情報更新システムであって、
    任意の歩行ルートを歩くようにユーザを誘導すると共に、前記ユーザの移動意図の情報及び自己位置の情報を取得する複数の移動ロボットと、
    マップの環境情報を取得する1つ又は複数の環境情報取得ロボットと、
    前記複数の移動ロボットで取得された前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報と、前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットで取得された前記環境情報とに基づいて前記マップ情報を更新するサーバと、
    を備え、
    前記複数の移動ロボットのそれぞれは、
    本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記ユーザが把持可能なハンドル部と、
    前記ハンドル部にかかるハンドル荷重を検知する検知部と、
    前記ハンドル部にかかる前記ハンドル荷重に基づいて当該移動ロボットを移動させる移動装置と、
    前記マップ情報に基づいて、前記ユーザを前記歩行ルートに誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、
    前記誘導情報に基づいて前記ユーザを誘導するための提示情報を提示する提示部と、
    前記ハンドル荷重に基づいて、前記ユーザの移動意図を推定するユーザ移動意図推定部と、
    当該移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報を前記サーバに送信し、且つ前記マップ情報を受信する通信部と、
    を有し、
    前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットは、環境情報として、前記ユーザの歩行を妨げる危険領域、人の興味を引く対象物が存在する興味対象領域、及び人の渋滞が生じている渋滞領域のうち少なくとも1つの情報を取得し、
    前記サーバは、前記危険領域、前記興味対象領域、及び前記渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺における前記ユーザの移動意図が停止又は減速である場合、マップ情報を更新する、マップ情報更新システム。
  2. 前記サーバは、前記危険領域の周辺における前記ユーザの移動意図の情報に基づいて、前記危険領域の周辺の危険度を推定し、
    前記危険度の情報に基づいて、前記マップ情報を更新する、
    請求項に記載のマップ情報更新システム。
  3. 前記サーバは、前記興味対象領域及び前記渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺における前記ユーザの移動意図の情報に基づいて、前記興味対象領域及び前記渋滞領域のうち少なくとも1つの前記領域の周辺の混雑度を推定し、
    前記混雑度の情報に基づいて、前記マップ情報を更新する、
    請求項2に記載のマップ情報更新システム。
  4. 前記サーバは、
    前記複数の移動ロボットで取得された前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報に基づいて、前記複数の移動ロボットの位置を推定し、
    前記複数の移動ロボットの位置の情報に基づいて、前記混雑度を推定する、
    請求項に記載のマップ情報更新システム。
  5. 前記複数の移動ロボットのそれぞれは、更に、
    当該移動ロボットの移動中に取得した前記ハンドル部にかかったハンドル荷重に基づいて、前記ハンドル部にかかる前記ハンドル荷重の傾向を示す荷重傾向データを生成する荷重傾向データ生成部と、
    前記荷重傾向データに基づいて前記ハンドル荷重を補正する荷重補正部と、
    を有し、
    前記ユーザ移動意図推定部は、前記荷重補正部で補正されたハンドル荷重に基づいて前記ユーザの移動意図を推定する、請求項1~のいずれか一項に記載のマップ情報更新システム。
  6. 前記複数の移動ロボットのそれぞれは、前記環境情報を取得する環境情報取得部を有し、
    前記サーバは、前記複数の移動ロボットの前記環境情報取得部で取得された前記環境情報に基づいて、前記マップ情報を更新する、
    請求項1~のいずれか一項に記載のマップ情報更新システム。
  7. 前記1つ又は複数の環境情報取得ロボットは、前記移動ロボットを含む、請求項1~のいずれか一項に記載のマップ情報更新システム。
  8. 前記複数の移動ロボットは、前記マップ情報が更新されたとき、前記提示部によって前記ユーザに前記マップ情報が更新されたことを知らせる情報を提示する、請求項1~のいずれか一項に記載のマップ情報更新システム。
  9. 前記移動装置は、回転体を備え、
    前記ユーザ移動意図推定部は、前記回転体の回転量の情報に基づいて、前記ユーザの移動意図を推定する、請求項1~のいずれか一項に記載のマップ情報更新システム。
  10. ユーザを歩行ルートに誘導する移動ロボットであって、
    本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記ユーザが把持可能なハンドル部と、
    前記ハンドル部にかかるハンドル荷重を検知する検知部と、
    前記ハンドル部にかかる前記ハンドル荷重に基づいて当該移動ロボットを移動させる移動装置と、
    マップ情報に基づいて、前記ユーザを前記歩行ルートに誘導する誘導情報を生成する誘導情報生成部と、
    前記誘導情報に基づいて前記ユーザを誘導するための提示情報を提示する提示部と、
    前記ハンドル荷重に基づいて、前記ユーザの移動意図を推定するユーザ移動意図推定部と、
    当該移動ロボットの自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報をサーバに送信し、且つ前記マップ情報を受信する通信部と、
    を有し、
    前記通信部は、複数の前記移動ロボットで取得された前記ユーザの移動意図の情報及び前記自己位置の情報と、マップの環境情報を取得する1つ又は複数の環境情報取得ロボットで取得された前記環境情報とに基づいて更新された前記マップ情報を受信し、
    前記誘導情報生成部は、更新された前記マップ情報に基づいて、前記ユーザを前記歩行ルートに誘導し、
    前記環境情報は、前記ユーザの歩行を妨げる危険領域、人の興味を引く対象物が存在する興味対象領域、及び人の渋滞が生じている渋滞領域のうち少なくとも1つの情報であり、
    前記危険領域、前記興味対象領域、及び前記渋滞領域のうち少なくとも1つの領域の周辺における前記ユーザの移動意図が停止又は減速である場合に更新されたマップを受信する、移動ロボット。
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