JP6978173B2 - 表示システム、電子装置および地図情報の表示方法 - Google Patents

表示システム、電子装置および地図情報の表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、車椅子、電動車椅子、電動カート、ベビーカーなどのパーソナルモビリティ用の移動体の走行に有用なバリア情報を提供する技術に関する。
従来、身体に障害を持った人が利用するスロープの有無や障害者用トイレ等の設備の有無を建物ごとに表示するバリアフリーマップがある。バリアフリーマップでは、対象設備の表示のほか、一部の急勾配な坂などについては、その勾配を%で表示しているものがある。こうしたバリアフリーマップは、特に、車椅子を利用して外出する者にとって有用な情報となっている。
特許文献1の障害者プローブ情報収集システムでは、障害者が使用する携帯端末から、携帯端末の現在位置やユーザーの障害の種別を示す情報を含むプローブ情報を地図情報提供サーバに送信し、地図情報提供サーバはプローブ情報を解析し、ユーザーがいつ、どのような経路で移動したのか、通ることができなかった場所はどこか等を把握する。そして、地図情報提供サーバは、携帯端末からナビゲーション要求を受信すると、例えば、段差や急勾配があるため車椅子では通行できなかった道路等の情報を携帯端末へ提供する。
特開2012−150584号公報
道路の段差や勾配などのバリア情報を含むバリアマップ生成システムでは、電動車椅子に備えた慣性センサの値をサーバ側で収集し、サーバは、収集されたセンサの値を分析してバリアの種別、程度、進入時の方位角を検出し、地図データベースに登録している。例えば、ユーザーの携帯端末からサーバに対してナビゲーション要求があると、サーバは、ユーザーが指定した条件のバリアを回避する目的地までのバリアフリールートの地図データを携帯端末へ提供する。例えば、「高さ5cm以上の段差は通過しない」という条件をユーザーが設定すると、サーバは、その条件に従い、高さ5cm以上の段差が存在する地点を回避したルートを探索し、その案内を行う。図1は、そのような条件が設定されたときの携帯端末側のバリアフリールートKの地図の表示例である。また、仮に、同じ段差地点に対して「高さ5cm」と「高さ3cm」のバリア検出結果が車椅子からサーバにアップロードされた場合には、サーバは、「高さ3cm」の記録は残すが、段差の程度の大きい方を代表値として利用する。
このような従来のバリアフリールートの案内には、次のような課題がある。例えば、「高さ5cm以上の段差は通過しない」の条件を設定していた場合、高さ4cmの段差は通過対象地点に含まれるが、その段差を走行する際に段差を正面から乗り上げると、乗り上げ時の機械的な振動または衝撃が大きく、ユーザーへの負担が大きい。特に足が不自由な車椅子ユーザーにとって、振動や衝撃の負荷は極力少ないほうが望ましい。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、段差や勾配を通過するときの振動や負荷が少ない通過方法を提示可能な表示システム、電子装置および地図情報の表示方法を提供することを目的とする。
本発明に係る表示システムは、サーバと、当該サーバとから提供される地図情報を表示する機能を備えた電子装置を含むものであって、前記サーバは、移動体の走行の障害となり得るバリア地点及び当該バリア地点の障害情報と、地図データを記憶する記憶手段と、前記バリア地点を表示させるときのバリア地点への推奨される進入方向を決定する決定手段と、前記地図データを参照し、前記進入方向を表す案内情報およびバリア地点を含む地図情報を生成する生成手段と、生成された地図情報を前記電子装置に提供する提供手段とを有し、前記電子装置は、前記提供手段により提供された地図情報を表示する表示手段を有する。
ある実施態様では、前記障害情報は、道路の段差に関する段差情報を含み、前記決定手段は、前記段差情報に基づき段差への推奨される進入方向を決定する。ある実施態様では、前記段差情報は、同一の段差地点に関し、段差の高さと当該段差への進入角との関係を規定する段差データを複数有し、前記決定手段は、前記複数の段差データの中から推奨される段差データを選択し、選択された段差データに基づき段差への推奨される進入角を決定する。ある実施態様では、前記障害情報は、道路の傾斜に関する傾斜情報を含み、前記決定手段は、前記傾斜情報に基づき前記傾斜への推奨される進入方向を決定する。ある実施態様では、前記傾斜情報は、同一の傾斜地点に関し、傾斜の傾斜角と当該傾斜への進入角との関係を規定する傾斜データを複数有し、前記決定手段は、前記複数の傾斜データの中から推奨される傾斜データを選択し、選択された傾斜データに基づき傾斜への推奨される進入角を決定する。ある実施態様では、前記案内情報は、矢印である。ある実施態様では、前記案内情報は、テキスト表示である。ある実施態様では、前記移動体は、車椅子である。
本発明に係る地図情報を表示する機能を備えた電子装置は、移動体の走行の障害となり得るバリア地点を表示させるときのバリア地点への推奨される進入方向を表す案内情報および前記バリア地点を含む地図情報を保持する保持手段と、保持された地図情報を表示する表示手段とを有する。
本発明に係る地図情報を表示する機能を備えた電子装置における地図情報の表示方法は、移動体の走行の障害となり得るバリア地点を表示させるときのバリア地点への推奨される進入方向を表す案内情報および前記バリア地点を含む地図情報を保持し、保持された地図情報を表示する。
本発明によれば、バリア地点を表示するとき、バリア地点への推奨される進入方向を表す案内情報を表示するよううにしたので、段差や傾斜等のバリア地点を通過するときのユーザーへの振動や衝撃あるいは負荷を少なくすることができる。
従来のバリアフリールートの表示例である。 本発明の実施例に係る表示システムの構成を示す図である。 本発明の実施例に係るサーバの構成を示すブロック図である。 図4(A)は、本発明の実施例に係る地図データに登録されたバリア情報を示し、図4(B)は、段差情報の詳細を示し、図4(C)は、傾斜情報の詳細を示す。 段差と当該段差への進入方向、および傾斜と当該傾斜への進入方向との関係を説明する図である。 本発明の実施例に係る地図情報提供プログラムの機能的な構成を示す図である。 本発明の実施例に係る地図情報の生成例を示す図である。 本発明の実施例に係る携帯端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るナビゲーション要求プログラムの機能的な構成例を示す図である。 本発明の実施例に係る表示システムの動作フローである。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に係る表示システムは、サーバと、サーバから配信される情報を表示する電子装置とを含む。サーバは、道路に関するリンクデータと交差点等に関するノードデータとを含む地図データを格納し、リンクデータには、車椅子等での走行において障害となり得るバリア情報が関連付けられている。電子装置は、サーバと通信可能であり、かつ車椅子等の利用者が視認可能な表示媒体を備えたものであればよく、例えば、スマートフォン等の多機能型携帯電話機、携帯型情報端末、ラップトップまたはノート型のコンピュータであることができる。電子装置は、車椅子等に固定的に取付けられるものであってもよいし、取り外し可能であってもよい。以下の実施例では、電子装置として、スマートフォン等の携帯端末を用いる場合を例示する。
図2は、本発明の実施例に係る表示システムの構成を示す図である。本実施例に係る表示システム10は、車椅子20に搭乗したユーザーが保持する携帯端末30と、地図情報を提供するサーバ40とを含む。携帯端末30は、Wi−Fi(登録商標)等の無線LANやその他の無線公衆通信回線網などの無線通信手段によりネットワークNWを介してサーバ40と接続し、サーバ40との間で双方向のデータ通信を行うことができる。
サーバ40は、携帯端末30から地図情報の配信のリクエストがあると、携帯端末30に地図情報を送信し、携帯端末30は、受信した地図情報を表示させる。また、サーバ40は、複数の車椅子20−1、20−2、…20−Nから車椅子の障害になり得る段差や勾配等のバリア地点とバリア地点の障害情報を収集し、収集したバリア地点と障害情報を地図データベースに登録する。ある実施態様では、車椅子には、加速度センサ、角速度センサ、振動センサ、あるいは車速センサなどの各種センサが搭載され、車椅子に搭乗したユーザーの携帯端末30から、これらのセンサの各検出値と現在位置情報(携帯端末30に含まれる)とがサーバ40にアップロードされ、サーバ40は、アップロードされた位置情報からリンクおよびバリア地点を識別し、センサの検出値を分析することでバリア(例えば、段差の高さ、傾斜の勾配など)を特定し、これを対応するリンクに関連付けして登録する。
図3は、サーバ40の構成を示すブロック図である。サーバ40は、通信部100、制御部110、および記憶部120を含む。但し、この構成は一例であり、サーバ40はさらに他の構成を含むものであっても良い。
通信部100は、ネットワークNWを介して携帯端末30との接続を確立し、携帯端末30との間でデータの送受を行う。制御部110は、サーバ40の全体を制御する。記憶部120は、サーバ41の制御部110で実行されるプログラムや地図データベース等を記憶する。
図4に、本実施例の地図データの一例を示す。地図データは、道路に関するリンクデータ130と、交差点等に関するノードデータ132と、施設に関する施設データ134等を含む。リンクデータ130は、リンク種別(歩道、道路、市道など)、リンクが接続する始点ノードおよび終点ノードのノード座標、リンクの方位(例えば、道路の進行方向または始点ノードと終点ノードの方位)等に加え、車椅子などの走行時に障害となり得るバリア地点(座標)136とバリア地点の障害情報とを含んでいる。リンクの方位は、後述するように車椅子が道路に進入するときの進入角θの算出に利用される。バリア地点136の障害情報は、道路の段差の有無や段差の高さを含む段差情報138と、道路の傾斜(勾配)の有無や傾斜角を含む傾斜情報140とを含む。これらのバリア地点136の障害情報は、上記したように、複数の車椅子20−1〜20−Nのユーザーから収集された情報に基づき生成され得る。
段差情報138は、道路(リンク)に存在する段差の有無を示し、例えば、段差がなければ「0」、段差が有れば「1」のような段差フラグを含む。段差情報138はさらに、段差フラグが「1」であれば、その段差の高さとを表した段差データを含む。
ここで、図4Aに示すように、同一の段差150であっても、段差150を対して直角の方向S1に進入する場合と、段差150に対して斜め方向S2に進入する場合では、段差150を通過するときの衝撃や振動が異なる。例えば、4cmの段差に対して、直角で進入したときの衝撃と比べて45度で進入したときの衝撃は小さくなる。従って、同一の段差を走行したときにユーザーからアップロードされるセンサ値は必ずしも一定ではなく、段差への進入角θに応じて異なる。例えば、あるユーザーのセンサ値は、4cmの段差を通過したときの衝撃の大きさを示し、他のユーザーのセンサ値は、2cmの段差を通過したときの衝撃の大きさを示す。
サーバ40は、同一段差地点について、異なるセンサ値が収集され、それらの解析結果が異なる段差の高さである場合には、段差の高さとそのときの進入角θとを関連付けした段差データを段差情報138に登録する。例えば、図4(B)に示すように、段差の高さ「4cm」と進入角「0°」の段差データ、段差の高さ「2cm」と進入角「45°」の段差データ、段差の高さ「3cm」と進入角「30°」の段差データが同一段差地点の段差情報138として複数登録される。同一段差地点について複数の段差データが登録された場合には、段差への衝撃または振動が最も高くなる進入角0°の段差データが代表値とされ、この代表値がバリアフリールートを探索するときの設定条件に該当するか否かの判定に利用される。
なお、ユーザーからアップロードされるセンサ値には、車椅子の角速度センサの出力が含まれており、この角速度センサから算出された車椅子の進行方位と、段差を含む道路のリンクデータに含まれるリンク方位との差分から段差への進入角θを算出することができる。例えば、車椅子の進行方向とリンク方位(道路の進行方向)とが平行であれば、進入角θ=0度であり、車椅子の進行方向とリンク方位とが直交すれば、進入角θ=90度であり、進入角θは、リンク方位に対して−90度〜+90度の範囲内の値である。
傾斜情報140は、道路(リンク)の進行方向の傾き(勾配)の有無を示し、例えば、傾きがなければ「0」、傾きが有れば「1」のような傾斜フラグを含む。傾斜情報140はさらに、傾斜フラグが「1」であれば、その勾配距離L(図4Aを参照)、傾斜角を表す傾斜データを含む。
段差のときと同様に、同一傾斜地点であっても、図4Aに示すように、傾斜160を対して直角の方向S3に進入する場合と、傾斜160に対して斜め方向S4に進入する場合では、傾斜160を通過するときの負荷が異なる。例えば、傾斜角が10°の傾斜に対して、直角で進入したときの負荷と比べて45度で進入したときの負荷は小さくなる。従って、同一の傾斜を走行したときにユーザーからアップロードされるセンサ値は必ずしも一定ではなく、傾斜への進入角θに応じて異なる。例えば、あるユーザーのセンサ値は、傾斜角10°の傾斜を通過したときの負荷の大きさを示し、他のユーザーのセンサ値は、傾斜角5°の傾斜を通過したときの負荷の大きさを示す。
サーバ40は、同一傾斜地点について、異なるセンサ値が収集され、それらの解析結果が異なる傾斜角を示す場合には、傾斜角とそのときの進入角θとを関連付けした傾斜データを傾斜情報140に登録する。例えば、図4(C)に示すように、傾斜角「10°」と進入角「0°」の傾斜データ、傾斜角「5°」と進入角「45°」の傾斜データ、傾斜角「7°」と進入角「30°」の傾斜データが同一傾斜地点の傾斜情報140として複数登録される。同一傾斜地点について複数の傾斜データが登録された場合には、傾斜への負荷が最も高くなる進入角0°の傾斜データが代表値とされ、この代表値がバリアフリールートを探索するときの設定条件に該当するか否かの判定に利用される。
ここで、段差の角度は、必ずしも90度に限らず、それよりも小さい角度であってもよい。上記の例では、障害情報として、段差と傾斜とを区別しているが、段差の角度が緩やかになれば、それを傾斜と見ることができる。つまり、段差と傾斜を必ずしも区別する必要はなく、両者を単位「段差」、または単に「傾斜」としてもよい。
また上記では、1つの段差が1つの高さを有するとき、あるいは1つの傾斜が1つの傾斜角を有するとき、進入角が異なるときに高さまたは傾斜角が異なる事例を説明したが、段差または傾斜は、これに限定されるものではない。つまり、路面形状が異なれば、段差に進入する位置や方向によって段差の高さそのものが異なることがあり、傾斜についても同様に、路面形状が異なれば、傾斜に進入する位置や方向によって傾斜角そのものが異なることがある。さらに、段差や傾斜の境界は、必ずしも直線状である必要はなく、段差や傾斜の境界は、曲がっていたり、あるいは湾曲しているものもある。本発明では、このような種々の段差や傾斜についても適用される。
次に、サーバ40の制御部110について説明する。制御部110は、好ましい態様では、ROM、RAMなどを含むマイクロコントローラ等から構成され、ROMまたはRAMは、サーバ40の各部の動作を制御するための種々のプログラムを格納することができる。本実施例では、制御部110は、携帯端末30からの要求に応じてバリア情報を含む地図情報を携帯端末30へ提供する地図情報提供プログラムを実行する。
図5に、地図情報提供プログラムの機能的な構成例を示す図である。地図情報提供プログラム200は、ナビゲーション要求取得部210、バリアフリールート探索部220、バリア地点進入方向決定部230、地図情報生成部240および地図情報送信250を含む。
ナビゲーション要求取得部210は、携帯端末30からのナビゲーション要求を受信する。ナビゲーション要求には、例えば、携帯端末30の位置情報(例えば、現在地)、目的地、障害情報の設定条件などが含まれる。障害情報の設定条件は、ユーザーにとって通過することが可能な段差の有無、許容される段差の高さ、傾斜の有無、許容される勾配角などが含まれる。
バリアフリールート探索部220は、ナビゲーション要求が取得されると、地図データを参照し、例えば、携帯端末30の現在地から目的地までのバリアフリールートを探索する。障害情報の設定条件が、例えば、「5cm以上の段差は通過しない」であれば、バリアフリールート探索部220は、5cm以上の段差が存在する地点を回避したルートを探索し、例えば、「10°以上の傾斜は通過しない」であれば、10°以上の勾配が存在する地点を回避したルートを探索する。
バリア地点進入方向決定部230は、バリアフリールート探索部220によって探索されたルート上に存在するバリア地点を抽出し、抽出されたバリア地点への進入方向を決定する。上記したように、同一段差地点について複数の段差データが登録されることがあり、また同一傾斜地点について複数の傾斜データが登録されることがある。バリア地点進入方向決定部230は、抽出されたバリア地点において、同一段差地点について複数の段差データがあるか否か、同一傾斜地点について複数の傾斜データがあるか否かを判別する。複数の段差データがある場合には、その中から、推奨される進入角として最も段差の高さが低くなる進入角を選択し、同様に複数の傾斜データがある場合には、その中から、推奨される進入角として最も傾斜角が小さくなる進入角を選択し、選択された進入角をバリア地点への進入方向と決定する。図4(B)の例で言えば、段差の高さが最も小さい「2cm」のときの進入角45°が選択され、図4(C)の例で言えば、傾斜角が最も小さい「5°」のときの進入角45°が選択され、これらがバリア地点への進入方向に決定される。
なお、推奨されるバリア地点への進入方向は、リンク方位(道路の進行方向)に対して±90度以内である。
地図情報生成部240は、バリアフリールート探索部220により探索されたバリアフリールートおよびバリア地点進入方向決定部230により決定されたバリア地点への進入方向に従い、地図情報を生成する。具体的には図6に示すように、バリアフリールートK上に段差が存在する場合には、段差の表示に加えて、その段差への推奨される進入方向(矢印)Hを表示する。進入方向Hは、道路の進行方向に対する車椅子の進入角θである。必要に応じて、吹き出しで推奨される進入角のテキストを表示したり、あるいはユーザーが段差にタッチしたときに吹き出しが表示されるようにしてもよい。
また、図6の例では、バリアフリールートK上の段差についての推奨される進入角が示されているが、それ以外の段差や傾斜についても推奨される進入角を表示するようにしてもよい。図6において、「5cm」の段差は、ルートKから回避されるが、もし、「5cm」の段差に対して、進入角が0°ではなく、斜め方向に進入したときの段差データとして段差が「4cm」、あるいはそれ以下のものがあれば、ユーザーは、その段差データを参照し、自身の判断で、段差「5cm」の近道を選択することができる。
地図情報送信部250は、地図情報生成部240により生成された地図情報を、ナビゲーション要求を行った携帯端末30へ送信する。ここで、携帯端末30が地図データを備えていれば、サーバ40は、バリアフリールートと、バリア地点の案内方法とに関する情報を携帯端末へ送信すればよく、地図データを送信する必要はない。この場合、携帯端末30は、受信したバリアフリールートとバリア情報の案内方法とに関する情報を地図データに重畳して表示する。
次に、携帯端末について説明する。図7は、携帯端末30の構成を示すブロック図であり、携帯端末30は、通信部300、入力部310、表示部320、外部I/F(インターフェース)330、音声出力部340、位置検出部350、記憶部360および制御部370を含んで構成される。但し、これは典型的な構成例であり、携帯端末30は、上記以外の機能を含むものであっても良い。
通信部300は、図2に示すように、ネットワークを介してサーバ40との間で無線通信接続を可能にする。入力部310は、ユーザーからの入力を受け取り、これを制御部360に提供する。ユーザーは、例えば、ナビゲーション機能をサーバ40に要求するとき、バリア地点の障害情報の設定条件や目的地等を入力する。表示部320は、サーバ40から送信された地図情報などの表示を行う。外部I/F330は、例えば、車椅子20に取り付けられたセンサとのインターフェースを提供し、センサの検出値を受け取る。センサの検出値は、車椅子の位置情報とともにサーバ40へアップロードされ、バリア地点とその障害情報マップの生成に利用される。
音声出力部340は、記憶部360に記憶された音声データやサーバ10から提供される音声データを出力する。位置検出部340は、GPS衛星から受信したGPS信号や自立航法センサに基づき携帯端末30の現在地を検出する。記憶部360は、携帯端末30が実行するためのプログラム、アプリケーション、サーバ40からダウンロードされたデータなどを記憶する。また、記憶部360は、ナビゲーションに必要な地図データを記憶することも可能である。
制御部370は、好ましい態様では、ROM、RAM、マイクロコントローラ等を含み、ROMまたはRAMは、携帯端末30の各部の動作を制御するための種々のプログラムを格納することができる。本実施例では、制御部370は、サーバ40のナビゲーション機能を要求するナビゲーション要求プログラムを実行する。
図8は、本実施例に係るナビゲーション要求プログラムの機能的な構成例であり、当該プログラム400は、ナビゲーション要求部410、地図情報取得部420、および地図情報表示部430を含んで構成される。
ナビゲーション要求部410は、入力部310を介してユーザーからの指示に応答して、サーバ40に対してナビゲーションの要求を行う。ナビゲーションの要求には、位置検出部350で検出された携帯端末30の現在地、目的地、バリア地点の障害情報の設定条件(段差や傾斜を回避する条件)が含まれる。
地図情報取得部420は、地図情報生成部230により生成された地図情報をサーバ40から受信する。地図情報表示部430は、地図情報取得部420によって取得された地図情報を表示部320に表示する。表示部320には、図6に示したように、例えば、携帯端末30の現在地から目的地までのバリアフリールート、バリア地点への進入方向の案内(段差への推奨される進入角等)が表示される。
ここで、バリア地点への進入方向の案内は、他の情報と識別されるようにしてもよい。例えば、進入角を表す方位Hは、道路や背景色と異なる色で表示され、あるいは、ハッチング表示されてもよい。さらに、バリア地点への進入方向の案内は、進入角を表したテキストデータを音声データに変換し、音声データを音声出力部340から音声出力させるようにしてもよい。
次に、本実施例に係る表示システムの動作フローを図9に示す。携帯端末30において、例えば、ユーザーがナビゲーション用のアプリケーションを起動させ(S100)、引き続き、目的地やバリア地点の障害情報を回避するための条件等がユーザー入力される(S102)。これに応答して、ナビゲーション要求プログラム400が起動され、ナビゲーション要求部410は、ユーザー入力された情報、および携帯端末30の現在位置を含む要求をサーバ40に送信する。
サーバ40においてナビゲーション要求が受信されると(S104)、目的地までのバリアフリールートが探索され(S106)、バリア地点進入方向決定部230によりバリア地点への進入方向が決定され(S108)、地図情報生成部240により地図情報が生成され(S110)、地図情報送信部250により生成された地図情報が携帯端末30へ送信される(S112)。携帯端末30は、サーバ40から送信された地図情報を受信し(S114)、受信した地図情報を表示部320に表示させる(S116)。
このように本実施例によれば、段差や傾斜等のバリア地点を通過する際に、衝撃や負荷の少ない通過方法を通知するようにしたので、ユーザーは、衝撃や負荷の少ない方法でバリアを通過することができる。
なお、上記実施例では、目的地までのバリアフリールートを探索する場合のバリア地点の表示例を示したが、これは一例であり、例えば、車椅子の現在位置周辺の道路地図を携帯端末に表示させる場合にも本発明を適用することができる。この場合、携帯端末30は、サーバ40に対して、地図配信のリクエストを送信する。このリクエストには、情報端末30の現在位置が含まれる。サーバ40は、このリクエストに応答して、現在位置周辺の地図データを読出し、そこに含まれるバリア地点への進入方向を決定し、それらを含む地図情報を携帯端末30に送信する。携帯端末30は、受信した地図情報を表示部320に表示させる。表示部320の地図画面には、図6に示すようなバリア地点への進入方向を推奨する情報が表示される。
また、上記実施例では、移動体として車椅子を例示したが、本発明は、車椅子以外にも、電動カート、ベビーカー、歩行補助器具、パーソナルモビリティ等の移動体に適用することができ、また、移動体に搭乗されたユーザーによる手動運転時だけでなく、自動運転時のルート案内にも適用することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
10:表示システム 20:車椅子
30:携帯端末 40:サーバ
150:段差 160:傾斜
K:バリアフリールート
S1、S2、S3、S4:進入方向
θ:進入角
L:勾配距離

Claims (10)

  1. サーバと、当該サーバとから提供される地図情報を表示する機能を備えた電子装置を含む表示システムであって、
    前記サーバは、
    移動体の走行の障害となり得るバリア地点及び当該バリア地点の障害情報と地図データを記憶する記憶手段と、
    前記バリア地点を表示させるときのバリア地点への推奨される進入方向を決定する決定手段と、
    前記地図データを参照し、前記進入方向を表す案内情報およびバリア地点を含む地図情報を生成する生成手段と、
    生成された地図情報を前記電子装置に提供する提供手段とを有し、
    前記電子装置は、
    前記提供手段により提供された地図情報を表示する表示手段を有し、
    前記障害情報は、道路の段差に関する段差情報を含み、前記決定手段は、前記段差情報に基づき段差への推奨される進入方向を決定する、表示システム。
  2. 前記段差情報は、同一の段差地点に関し、段差の高さと当該段差への進入角との関係を規定する段差データを複数有し、前記決定手段は、前記複数の段差データの中から推奨される段差データを選択し、選択された段差データに基づき段差への推奨される進入角を決定する、請求項に記載の表示システム。
  3. サーバと、当該サーバとから提供される地図情報を表示する機能を備えた電子装置を含む表示システムであって、
    前記サーバは、
    移動体の走行の障害となり得るバリア地点及び当該バリア地点の障害情報と地図データを記憶する記憶手段と、
    前記バリア地点を表示させるときのバリア地点への推奨される進入方向を決定する決定手段と、
    前記地図データを参照し、前記進入方向を表す案内情報およびバリア地点を含む地図情報を生成する生成手段と、
    生成された地図情報を前記電子装置に提供する提供手段とを有し、
    前記電子装置は、
    前記提供手段により提供された地図情報を表示する表示手段を有し、
    前記障害情報は、道路の傾斜に関する傾斜情報を含み、前記決定手段は、前記傾斜情報に基づき前記傾斜への推奨される進入方向を決定する、表示システム。
  4. 前記傾斜情報は、同一の傾斜地点に関し、傾斜の傾斜角と当該傾斜への進入角との関係を規定する傾斜データを複数有し、前記決定手段は、前記複数の傾斜データの中から推奨される傾斜データを選択し、選択された傾斜データに基づき傾斜への推奨される進入角を決定する、請求項に記載の表示システム。
  5. 前記案内情報は、矢印またはテキスト表示である、請求項1または3に記載の表示システム。
  6. 前記移動体は、車椅子、電動カート、ベビーカー、走行補助器具またはパーソナルモビリティである、請求項1または3に記載の表示システム。
  7. 前記電子装置は、前記案内情報を音声出力する、請求項1または3に記載の表示システム。
  8. 前記電子装置は、携帯端末である、請求項1または3に記載の表示システム。
  9. 前記電子装置は、前記サーバに対しナビゲーションの要求を行う要求手段を含み、
    前記提供手段は、前記ナビゲーションの要求に応答して地図情報を提供する、請求項1または3に記載の表示システム。
  10. 前記要求手段は、バリア地点の段差または傾斜を回避するための条件を含む、請求項9に記載の表示システム。
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