JP7074567B2 - 冷蔵庫及び冷凍庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫及び冷凍庫に関する。
プラスチック製のトレーに、不凍液を封入したブライン袋を配置し、ブライン袋の上に食品を載せて急速冷凍する技術が知られている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3151617号公報
ブライン袋内の不凍液は、循環、対流等の大きな動きが発生しない。このため、ブライン袋の上に載せた食品は、当該食品に対して近接している一部の不凍液との間で主に熱交換が行われることになり、効率的な急速冷凍ができない。
そこで本発明は、より効率的な急速冷凍ができるようにすることを目的としている。
本発明の実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に設けられる冷凍室と、前記冷凍室内に収容され、不凍液が封入される不凍液容器と、前記不凍液容器内の不凍液を撹拌する撹拌機と、を有する。
第1の実施形態に係わる冷蔵庫の正面図である。 図1のA-A断面図である。 図2Aの要部を拡大した断面図である。 図2Aに示す急速冷凍装置の斜視図である。 図2Aに示す急速冷凍装置の右側の不凍液容器を、撹拌機駆動用のモータ等と共に示す断面図である。 第2の実施形態に係わる冷凍庫の断面図である。 前側の不凍液容器を後側の不凍液容器に対し接近離反移動自在とした例を示す側面図である。 不凍液容器の他の例を示す斜視図である。 図7に示す不凍液容器の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1、図2Aに示すように、本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫1は、冷蔵庫本体3の内部に貯蔵室として、上段から下段に向けて冷蔵室5及び野菜室7を順次設け、野菜室7の下部には製氷室9と上冷凍室11とを左右に並べて設けてある。さらに、貯蔵室として、製氷室9及び上冷凍室11の下部には、下冷凍室13を設けてある。各貯蔵室は隔壁により仕切ってある。なお、以下の説明での「前後方向」は、図2A中で左側の冷蔵庫前面側を前、右側の冷蔵庫裏面(奥)側を後とした前後方向であり、「左右方向」は図1中の冷蔵庫前面側から見て左右方向である。
冷蔵室5の前面には、冷蔵室5の前面開口部を開閉する左右の開閉扉15,17を設けている。左の開閉扉15は、図1中で左側端部の図示しないヒンジを介して左右に開閉し、右の開閉扉17は、図1中で右側端部の図示しないヒンジを介して左右に開閉する。野菜室7、製氷室9、上冷凍室11及び下冷凍室13の各前面には、それぞれの前面開口部を開閉する引き出し式の引出扉19,21,23及び25を設けている。引出扉19,21,23及び25は、いずれも冷蔵庫本体3の図示しない各ガイドレールにガイドされて前後にスライド移動する。
冷蔵庫本体3の下冷凍室13の後方下部には機械室27を形成し、機械室27に圧縮機29を収容している。冷蔵庫本体3の後方の野菜室7の後側に、送風ダクト31を形成し、送風ダクト31の上部に冷蔵用冷気循環ファン33を、下部に冷蔵室・野菜室用冷却器35をそれぞれ配置している。さらに、冷蔵庫本体3の後方の製氷室9、上冷凍室11及び下冷凍室13の後側に、送風ダクト37を形成し、送風ダクト37の上部に冷凍用冷気循環ファン39を、下部に冷凍室用冷却器41をそれぞれ配置している。
冷蔵室・野菜室用冷却器35及び冷凍室用冷却器41は、圧縮機29から供給される冷媒によって冷却される。冷蔵室5及び野菜室7は、冷蔵用冷気循環ファン33と冷蔵室・野菜室用冷却器35の動作により、それぞれ所定の設定温度に冷却して保持される。製氷室9、上冷凍室11及び下冷凍室13は、冷凍用冷気循環ファン39と冷凍室用冷却器41の動作により、それぞれ所定の設定温度に冷却して保持される。冷凍用冷気循環ファン39付近の冷気流路内には、貯蔵室用ダンパ39Aを設けており、図示しない制御回路は貯蔵室用ダンパ39Aの角度調整を行う。
図2Aに示すように、最下段の下冷凍室13には、急速冷凍装置43を底壁45上に設置した状態で収容している。急速冷凍装置43は、図2B、図3にも示すように、前後方向に互いに対向する一対の不凍液容器47,49を備えている。一対の不凍液容器47,49は、基本的な形状はほぼ同等であるが、後方に位置する不凍液容器49には、撹拌機51を設けている。なお、図3の一対の不凍液容器47,49は、図2A、図2Bに示す実際の相互の位置関係に対し、より離れた状態で示している。
前方の不凍液容器47は、箱状の容器本体53と、可撓性のあるフィルム状の薄膜54とから構成している。容器本体53は、例えば樹脂製であり、上壁53aと下壁53bと左右の側壁53c,53dと端壁53eとを備えている。上壁53a、下壁53b及び側壁53c,53dで矩形の枠形状に形成され、枠形状の一方(前方)の開口部を端壁53eが覆っている。枠形状の他方(後方)の開口部は、薄膜54が覆っている。
薄膜54は、高伸縮性、高耐久性、高強度の特性を持つ、例えば透明もしくは半透明のポリウレタンで構成する。薄膜54は、高伸縮性、高回復力、高耐久性、高強度の特性を持つものであれば、ポリウレタンに限ることはなく、エチレン-酢酸ビニル共重合体でもよい。薄膜54は、上壁53a、下壁53b及び側壁53c,53dの各端面に、例えば熱溶着によって固定する。
不凍液容器47の内部には、不凍液57を封入してある。不凍液57は、主成分を塩水としたもので、その他に例えばエチルアルコールや防腐剤を混入してもよい。不凍液57は、薄膜54を容器本体53に取り付けた後に、容器本体53に形成した図示しない充填孔から不凍液57を充填する。充填孔は不凍液57を充填後に塞ぐ。不凍液容器47に不凍液57を充填すると、薄膜54は、不凍液57の重力を受けて、下部が端壁53eと反対側に膨らむ形状となる。なお、不凍液57を容器本体53に注入した後に、薄膜54を容器本体53に取り付けてもよい。
後方の不凍液容器49は、不凍液容器47と同様に、箱状の容器本体58と、可撓性のあるフィルム状の薄膜59とから構成している。容器本体58は、例えば樹脂製であり、上壁58aと下壁58bと左右の側壁58c,58dと端壁58eとを備えている。上壁58a、下壁58b及び側壁58c,58dで矩形の枠形状に形成され、枠形状の一方(後方)の開口部を端壁58eが覆っている。枠形状の他方(後方)の開口部は、薄膜59が覆っている。
薄膜59は、薄膜54と同様に、高伸縮性、高回復力、高耐久性、高強度の特性を持つ、例えば透明もしくは半透明のポリウレタンで構成する。薄膜59は、高伸縮性、高回復力、高耐久性、高強度の特性を持つものであれば、ポリウレタン製に限ることはない。薄膜59は、上壁58a、下壁58b及び側壁58c,58dの各端面に、例えば熱溶着によって固定する。
不凍液容器49の内部には、不凍液容器47と同様に、不凍液61を封入してある。不凍液61は、主成分を塩水としたもので、その他に例えばエチルアルコールや防腐剤を混入してもよい。不凍液61は、薄膜59を容器本体58に取り付けた後に、容器本体58に形成した図示しない充填孔から不凍液61を充填する。充填孔は不凍液61を充填後に塞ぐ。不凍液容器49に不凍液61を充填すると、薄膜59は、不凍液61の重力を受けて、下部が端壁58eと反対側に膨らむ形状となる。なお、不凍液61を容器本体58に注入した後に、薄膜59を容器本体58に取り付けてもよい。
不凍液容器49は撹拌機51を備えている。撹拌機51は、回転軸63の先端に複数の羽根65を取り付けてある。回転軸63は、端壁58eの貫通孔58hに挿入され、先端が複数の羽根65と共に不凍液容器49の内部に位置している。羽根65は、不凍液容器49の内部の中央付近に位置している。不凍液容器49の内部の中央付近とは、図4において薄膜59の下部が膨らんだ状態での内部容積の中央付近である。貫通孔58hと回転軸63との間は、シール材67によって気密にシールされている。
羽根65は、網状のカバー69により覆われている。カバー69は、端壁58eから立ち上がる周囲四方の周壁69aと、周壁69aの端壁58eと反対側の開口部を覆う天壁69bとを備える。カバー69は、不凍液容器49の内部において、カバー69の内部とカバー69の外部との間を、網目を通して連通し、不凍液61が流通可能となっている。
図2A、図2Bに示すように、下冷凍室13内において、不凍液容器49の後方の底壁45上には、モータ71を設置している。モータ71は、回転軸63に連結され、回転軸63を回転駆動することで、羽根65を回転させる。羽根65の回転によって不凍液61を撹拌する。
急速冷凍装置43及びモータ71は、下冷凍室13内における例えば右側(図2A、図2B中で紙面表側)のほぼ半分の領域に設置するものとする。下冷凍室13内における左側(図2A、図2B中で紙面裏側)のほぼ半分の領域には、下部容器73を配置する。下部容器73の上に上部容器75を前後方向に移動自在に配置する。
下部容器73は、引出扉25に取り付けられた図示しない左右一対の支持アームに支持されており、引出扉25を引き出すことによって上部容器75と共に引き出される。下部容器73及び上部容器75は、冷凍食品を収納するものであり、引出扉25から取り外し自在である。
不凍液容器47,49相互間の上方には温度センサ77を設けている。温度センサ77は、上冷凍室11と下冷凍室13とを隔てる隔壁79の下面に取り付けている。温度センサ77は、例えば非接触式の赤外線センサを使用できる。温度センサ77は、急速冷凍装置43の不凍液容器47,49相互間に収納した被冷凍物である食品81の温度を検知する。
温度センサ77の検知温度は、図4に示す制御部83が取り込む。温度センサ77の検知温度として、食品81が不凍結状態か、または食品のドリップが発生する可能性がある温度のときに、制御部83はモータ71を駆動して撹拌機51を作動させる。具体的には、-5℃以上の温度のときにモータ71を駆動し、-5℃未満の低温状態ではモータ71を停止させる。-5℃未満では、食品に含まれる水分の大半が凍結している。
次に、食品81を冷凍する際の手順について説明する。
ユーザが、下冷凍室13の引出扉25を、図2Aの二点鎖線で示すように引き出すと、下部容器73及び上部容器75も一緒に引き出される。このとき、下部容器73及び上部容器75に対して右側(図2A中で紙面表側)に位置する急速冷凍装置43は、下冷凍室13の外部から容易に確認することができる。この状態で、ユーザは、食品81を下冷凍室13内において不凍液容器47,49相互間に上方から投入する。食品81を投入後、引出扉25を閉じる。
投入された食品81は、不凍液容器47,49相互間に挟まれた状態となり、下冷凍室13内で冷却されている不凍液57,61によって薄膜54,59を介して冷却され、急速冷凍される。このとき、温度センサ77が食品81の温度を検知し、検知温度が-5℃以上のときに、モータ71を駆動して撹拌機51を作動させ、羽根65を回転させる。
羽根65が回転することで、不凍液容器49内の不凍液61が撹拌される。不凍液61は、撹拌されることで、不凍液容器49内において、カバー69の内部と外部との間をカバー69の網目を通し流通する。温度センサ77の検知温度が-5℃未満となったら、モータ71を停止させて撹拌機51を停止状態とする。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態は、冷蔵庫本体3に設けられる下冷凍室13と、下冷凍室13内に収容され、不凍液57,61がそれぞれ封入される不凍液容器47,49と、不凍液容器49内の不凍液61を撹拌する撹拌機51と、を有する。
ここでの不凍液61は、不凍液容器49内において撹拌され、循環流が生成されるように大きな動きが発生する。これにより不凍液容器49内の不凍液61は、粘性による境界膜が破壊されて温度が均一化され、熱交換効率が阻害されることを抑制できる。このため、不凍液容器47,49に接触する食品81は、特に不凍液容器47,49により両側から挟み込まれることで、特に撹拌される不凍液61との間での熱交換が効率よくなされ、より効率的な急速冷凍を行うことができる。
なお、不凍液容器47にも撹拌機51と同様な撹拌機を設けてもよい。これにより、不凍液57も不凍液容器47内において撹拌され、循環流が生成されるように大きな動きが発生する。このため、不凍液容器47,49により両側から挟み込まれた食品81は、不凍液57,61との間での熱交換がより一層効率よくなされ、さらに効率的な急速冷凍を行うことができる。
本実施形態の不凍液容器47,49は、互いに対向する位置に一対設けられ、当該一対の不凍液容器47,49が、食品81を挟み込む構造である。このため食品81は、一対の不凍液容器47,49によって両側から効率よく急速冷凍される。
本実施形態の不凍液容器47,49は、食品81を水平方向から挟み込む構造である。不凍液容器47,49を前後方向(図2A中では左右方向)の水平方向に沿って配置することで、下冷凍室13内での取り付けが容易となる。例えば、食品を上下方向から挟み込む構造とする場合には、一対の不凍液容器とした場合の上側の不凍液容器は、別途取付具を設ける必要があるなど構造の複雑化を招く。さらに、食品を上下方向から挟み込む構造とする場合には、上側の不凍液容器の薄膜が重力によって大きく垂れ下がり、食品81の投入が困難となる。
本実施形態の不凍液容器47,49は、食品81を挟み込む部位が可撓性の薄膜54,59で構成される。撹拌機51は、不凍液容器49の内部での羽根65の回転移動によって不凍液61を撹拌するものであり、不凍液61が流通可能で撹拌機51を覆うカバー69が、不凍液容器49の内部に設けられている。この場合、羽根65が回転する際に、カバー69によって羽根65の薄膜59への接触を防ぎ、薄膜59の破れなどの損傷を抑制できる。
本実施形態の撹拌機51の羽根65は、不凍液容器49内の中央に配置されている。このため不凍液61は、羽根65によって効率よく撹拌され、より均一な温度となる。
本実施形態の不凍液容器47,49は、薄膜54,59が高伸縮性、高耐久性、高強度の特性を備えるポリウレタンで構成している。薄膜54,59は、高伸縮性を備えることで、食品81を挟み込んだときに効率よく伸び、食品81の全体を包むようにしてより効率よく冷却することができる。
食品81を薄膜54,59の間から取り出した後は、薄膜54,59が、高伸縮性を備えることで、投入前の元の状態に回復し(高回復性)、高耐久性及び高強度を備えることと相俟って、長期にわたり繰り返し使用することができる。薄膜54,59が高強度であることにより、例えば、魚の尾などの尖った部分を備える食品が接触しても、破損を抑制できる。
本実施形態は、不凍液容器47,49に挟み込まれた食品81の温度を検知する温度センサ77と、温度センサ77が、食品81が不凍結状態か、または、食品81のドリップが発生する可能性がある温度、具体的には-5℃以上の温度を検知したときに、撹拌機51を作動させる制御部83と、を有する。
食品81のドリップを抑制するには、最大氷結晶生成帯である-1℃~-5℃の温度帯を素早く抜けることが重要である。このため、-5℃以上の温度を検知したときに撹拌機51を作動させて、不凍液61を撹拌することで冷却効率を高める。これにより、-1℃~-5℃の温度帯を素早く抜けることができ、食品81のドリップを抑制することができる。
本実施形態の制御部83は、温度センサ77が検出する食品81の温度が-5℃未満のときに、撹拌機51の作動を停止させる。食品81の温度が-5℃未満の低温であれば、食品81の冷凍が完了しており、この状態で撹拌機51の作動を停止させることで、消費電力が低減する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態として、急速冷凍装置43を第1の実施形態のように冷蔵庫1に使用せず、単独で冷凍庫85として使用することもできる。この場合、図5に示すように、急速冷凍装置43及びモータ71を、ハウジング87内に収容配置する。ハウジング87は、ハウジング本体87aと、ハウジング本体87aの図5中で左側の開口部を開閉する扉87bとを備える。
ハウジング本体87aの天井部分には冷却器89を取り付けている。冷却器89は、図2Aに示す冷凍室用冷却器41と同様に、図示しない圧縮機から供給される冷媒によって冷却される。したがって、ハウジング87の内部空間は、冷却器89により冷却される冷凍室91となり、急速冷凍装置43の不凍液57,61も冷却される。
第2の実施形態は、冷凍室91と、冷凍室91内に収容され、不凍液57,61が封入される不凍液容器47,49と、不凍液容器49内の不凍液61を撹拌する撹拌機51と、を有する。不凍液容器47,49は、食品81を両側から挟み込む構造である。この場合、急速冷凍装置43を冷凍庫85として単独で使用できるので、汎用性が高まる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。
例えば、図2A、図5では、不凍液容器47,49を前後方向に沿って配置しているが、不凍液容器47,49を左右方向(図2A、5中で紙面に直交する方向)や上下方向に沿って配置してもよい。上下方向に沿って配置する場合は、上部に位置する不凍液容器を取り付けるための取付具等を別途設ける必要がある。
図2Aでは、急速冷凍装置43を左右方向の右側に配置しているが、左側に配置してもよい。この場合、下部容器73及び上部容器75は、左右方向の右側となる。図2Aでは、急速冷凍装置43を上冷凍室11よりも、特に上下方向の高さが高い下冷凍室13に設置しているが、食品81を投入できるのであれば、上冷凍室11に設置してもよい。また、急速冷凍装置43を下部容器73内に設置してもよい。
撹拌機51としては、羽根65を持たない遠心撹拌機や超音波振動を使用することもできる。超音波振動を使用する場合には、超音波振動子を不凍液容器47,49の内部に配置して不凍液57,61に直接振動を付与して撹拌する。あるいは、超音波振動子を容器本体53,58の外表面に接触させ、容器本体53,58を介して不凍液57,61に振動を付与して撹拌してもよい。また、薄膜54,59をアクチュエータにより外部から押圧することで、不凍液57,61を撹拌するようにしてもよい。すなわち、不凍液に対し、循環、対流等の大きな動きを発生させるために、不凍液57,61を、容器本体53,58の内部で直接撹拌してもよく、容器本体53,58の外部から振動等を付与して撹拌してもよい。撹拌作業は定期的に行ってもよい。
羽根65や遠心撹拌機を回転させる際の動力伝達機構としては、端壁53e,58eを境にして容器本体53,58の内部と外部との間で、マグネットカップリング方式などの磁力を用いてもよい。この場合、端壁53e,58eに回転軸63を挿入する貫通孔を設ける必要がないので、構造が簡素化される。
薄膜54,59は、可撓性を持たないようにすることで、不凍液57,61の充填後に図2A~図4に示すように下部が膨らむことなく、平面状となっていてもよい。この場合には、不凍液容器47を不凍液容器49に対して接近離反する方向にスライド移動させる構造とする。
図6は、不凍液容器47をスライド移動させる構造の一例を示す。不凍液容器47の左右方向の側面と、不凍液容器47よりも後方側の底壁45との間に引張コイルスプリング90を取り付けている。引張コイルスプリング90により、不凍液容器47が不凍液容器49の側に向けて引っ張られている。このとき、不凍液容器47は不凍液容器49に接触していてもよいが、不凍液容器49に近接した位置で、図示しないストッパによって位置決めされた状態でもよい。引張コイルスプリング90は、不凍液容器47の左右両側に一対設けてもよい。引張コイルスプリング90は、不凍液容器47と不凍液容器49とを連結するようにしてもよい。
この場合、ユーザが、下冷凍室13の引出扉25を引き出した状態で、不凍液容器47に設けたノブ92を掴み、不凍液容器47を引張コイルスプリング90の弾性力に抗して手前に移動させて不凍液容器49との間隔を拡げる。
間隔が拡がった状態の不凍液容器47を不凍液容器49との間に食品81を投入し、その後ノブ92から手を離せば、不凍液容器47は引張コイルスプリング90の弾性力によって不凍液容器49に接近する。これにより、食品81は不凍液容器47と不凍液容器49との間に挟み込まれる。なお、薄膜54,59が可撓性を有する場合であっても、不凍液容器47を不凍液容器49に対して接近離反する方向にスライド移動させる構造としてもよい。また、食品81を挟み込んだ状態で、不凍液容器47を底壁45に固定するロック機構を設けてもよい。ロック機構を設けることで、食品81を挟み込んだ状態をより確実に維持でき、急速冷凍をより効率よく行える。
図7、図8は、不凍液容器の他の例を示している。図7、図8に示す不凍液容器93は、不凍液容器47,49と同様に、容器本体95と薄膜97とで構成している。容器本体95は、底部95aと、底部95aの前方側(図8中で左側)から立ち上がる前部95bと、底部95aの後方側(図8中で右側)から立ち上がる後部95cとを備えている。これら底部95a、前部95b及び後部95cに囲まれた内側の空間99に、不凍液101を充填する。不凍液101の充填は、空間99の開口側を一つの薄膜97で覆った状態で行う。薄膜97は、薄膜54,59と同様に可撓性があってもよく、可撓性がなくてもよい。
図7、図8に示すような一つの不凍液容器93を用いることで、二つの不凍液容器47,49を用いる場合に比較して、取扱い及び取付け作業が容易となる。また、不凍液101を充填する空間99が一つとなるので、撹拌機51が一つであっても不凍液101の全体を撹拌することができる。
1 冷蔵庫
3 冷蔵庫本体
13 下冷凍室(冷凍室)
43 急速冷凍装置
47,49,93 不凍液容器
51 撹拌機
54,59,97 薄膜
57,61,101 不凍液
69 カバー
77 温度センサ
81 食品(被冷凍物)
83 制御部
85 冷凍庫
91 冷凍室

Claims (10)

  1. 冷蔵庫本体に設けられる冷凍室と、
    前記冷凍室内に収容され、不凍液が封入される不凍液容器と、
    前記不凍液容器内の不凍液を撹拌する攪拌部を備える撹拌機と、
    前記不凍液容器の内部に設けられ、前記撹拌を覆う覆い部と、を有し、
    前記不凍液容器は、被冷凍物に接触する部位が可撓性の薄膜で構成され、
    前記撹拌機は、前記攪拌部を駆動することによって前記不凍液を撹拌するものであり、前記覆い部は、前記不凍液が前記覆い部の内側と外側との間で出入りできるように構成されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記不凍液容器は、前記被冷凍物を両側から挟み込む構造であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記不凍液容器は互いに対向する位置に一対設けられ、当該一対の不凍液容器が、前記被冷凍物を挟み込む構造であることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記不凍液容器は、前記被冷凍物を水平方向から挟み込む構造であることを特徴とする請求項2または3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記不凍液容器の前記被冷凍物を挟み込んで前記被冷凍物に接触する部位は、伸縮性を備えていることを特徴とする請求項2ないしのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記不凍液容器に挟み込まれた前記被冷凍物の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサが前記被冷凍物の不凍結状態の温度を検知したときに前記撹拌機を作動させる制御部と、を有することを特徴とする請求項2ないしのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記制御部は、前記温度センサが検出する前記被冷凍物の温度が-5℃未満のときに、前記撹拌機の作動を停止させることを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記撹拌は、前記不凍液容器内の中央に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 冷凍室と、
    前記冷凍室内に収容され、不凍液が封入される不凍液容器と、
    前記不凍液容器内の不凍液を撹拌する攪拌部を備える撹拌機と、
    前記不凍液容器の内部に設けられ、前記撹拌を覆う覆い部と、を有し、
    前記不凍液容器は、被冷凍物に接触する部位が可撓性の薄膜で構成され、
    前記撹拌機は、前記攪拌部を駆動することによって前記不凍液を撹拌するものであり、前記覆い部は、前記不凍液が前記覆い部の内側と外側との間で出入りできるように構成されていることを特徴とする冷凍庫。
  10. 前記不凍液容器は、前記被冷凍物を両側から挟み込む構造であることを特徴とする請求項に記載の冷凍庫。
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