JP7074028B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
本明細書が開示する技術は、電力変換装置に関する。特に、複数の冷却器が平行に配置されており、隣り合う冷却器の間に半導体モジュールが挟まれている積層ユニットを有する電力変換装置に関する。
上記した積層ユニットを備えた電力変換装置が例えば特許文献1に開示されている。各半導体モジュールは、1個乃至数個のスイッチング素子を収容している。半導体モジュールの本体からは、内部でスイッチング素子と導通している複数の端子(例えば第1端子と第2端子)が延びている。複数の半導体モジュールのそれぞれの端子は、半導体モジュールと冷却器の積層方向に一例に並ぶことになる。第1端子群と第2端子群が2列に並ぶことになる。積層ユニットの隣には、コンデンサが位置している。それぞれの半導体モジュールの第1端子とコンデンサ素子の一方の電極が第1バスバで接続されており、それぞれの半導体モジュールの第2端子とコンデンサ素子の他方の電極が第2バスバで接続されている。
第1バスバの板状の基部は、複数の第1端子のそれぞれが通る複数の第1孔を有しているとともに、それぞれの第1孔の縁から延びておりそれぞれの第1端子と接合される第1枝部を有している。第2バスバは、第1バスバの積層ユニットとは反対側に位置している。第2バスバの板状の基部は、複数の第2端子のそれぞれが通る複数の第2孔を有しているとともに、それぞれの第2孔の縁から延びておりそれぞれの第2端子と接合される第2枝部を有している。第2バスバの基部はさらに、第1端子のそれぞれと第1枝部のそれぞれが通る複数の第3孔を備えている。
第1バスバと第2バスバの短絡を防ぐため、それらの間には板状の絶縁板が挟まれている。絶縁板の板状の本体は、それぞれの第1端子と第1枝部が貫通する複数の筒部を備えている。それぞれの筒部が第2バスバのそれぞれの第3孔を通過している。すなわち、筒部は、第2バスバの第3孔の縁と、第1端子及び第1枝部の間に位置しており、両者の短絡を防いでいる。
一般に、表面の絶縁性が高い材料は、溶融したときの流動性が低い。表面の絶縁性が高いとは、表面抵抗率が大きいということを意味する。流動性の低い材料で絶縁板を作る場合、金型キャビティにおける流動性不足、強度低下、寸法精度の低下などを引き起こしやすいために製造コストが嵩む。本明細書は、板状の第1バスバと第2バスバの間に、筒部を有する絶縁板が挟まれている電力変換装置に関し、絶縁性確保とコスト抑制を両立させる技術を提供する。
本明細書が開示する電力変換装置は、積層ユニットと、コンデンサと、板状の第1バスバと、板状の第2バスバと、板状の絶縁板を備えている。積層ユニットは、複数の冷却器が並んで配置されており、隣り合う冷却器の間に半導体モジュールが挟まれているデバイスである。コンデンサは、積層ユニットの隣に配置されている。第1バスバは、複数の半導体モジュールのそれぞれの一面から延びている第1端子と接合しているとともに、コンデンサの一方の電極と接続している。第2バスバは、板状の第1バスバと対向配置されており、それぞれの半導体モジュールの一面から延びている第2端子と接合しているとともに、コンデンサの他方の電極と接続している。絶縁板は、第1バスバと第2バスバの間に挟まれている。第1バスバは、複数の第1端子のそれぞれが通る複数の第1孔を有しているとともに、それぞれの第1孔の縁から延びている第1枝部を有している。それぞれの第1枝部がそれぞれの第1端子と接合される。第2バスバは、第1バスバの積層ユニットとは反対側に位置しており、複数の第2端子のそれぞれが通る複数の第2孔を有しているとともに、それぞれの第2孔の縁から延びている第2枝部を有している。それぞれの第2枝部がそれぞれの第2端子と接合される。第2バスバは、さらに、第1端子のそれぞれと第1枝部のそれぞれが通る複数の第3孔を備えている。絶縁板は、それぞれの第1端子と第1枝部が貫通する複数の筒部を備えているとともに、それぞれの筒部が第2バスバのそれぞれの第3孔を通過している。
第2バスバの第3孔の縁と、第1バスバの第1枝部の間の絶縁が厳しいため、筒部は表面の絶縁性が高い材料で作られているのがよい。他方、第1バスバと第2バスバの間に挟まれる絶縁板の板状の本体は、広い面積を有しているため、筒部ほど高い絶縁性は求められない。そこで、本明細書が開示する電力変換装置では、筒部は、溶融したときの流動性が前記絶縁板の板状の本体の材料が溶融したときの流動性よりも低い材料で作られている。また、筒部は、絶縁板の本体の材料よりも表面の絶縁性が高い材料で作られている。本体に比べて流動性は低いが絶縁性は高い材料で筒部を作ることで、第1バスバと第2バスバの間の絶縁性確保と、絶縁板のコスト抑制を両立させることができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
図面を参照して実施例の電力変換装置を説明する。実施例の電力変換装置は電気自動車に搭載され、バッテリの電力を走行用モータの駆動電力に変換するデバイスである。図1に、電力変換装置2を含む電気自動車100の電力系のブロック図を示す。電気自動車100は、2個の走行用モータ83a、83bを備える。それゆえ、電力変換装置2は、2セットのインバータ回路13a、13bを備える。なお、2個のモータ83a、83bの出力は、ギアボックス85で合成/分配されて車軸86(即ち駆動輪)へと伝達される。
電力変換装置2は、システムメインリレー82を介してバッテリ81と接続されている。電力変換装置2は、バッテリ81の電圧を昇圧する電圧コンバータ回路12と、昇圧後の直流電力を交流に変換する2セットのインバータ回路13a、13bを備えている。
電圧コンバータ回路12は、バッテリ側の端子に印加された電圧を昇圧してインバータ側の端子に出力する昇圧動作と、インバータ側の端子に印加された電圧を降圧してバッテリ側の端子に出力する降圧動作の双方を行うことが可能な双方向DC-DCコンバータである。説明の便宜上、以下では、バッテリ側(低電圧側)の端子を入力端18と称し、インバータ側(高電圧側)の端子を出力端19と称する。また、入力端18の正極と負極をそれぞれ、入力正極端18aと入力負極端18bと称する。出力端19の正極と負極をそれぞれ、出力正極端19aと出力負極端19bと称する。「入力端18」、「出力端19」との表記は説明の便宜を図るためのものであり、先に述べたように、電圧コンバータ回路12は双方向DC-DCコンバータであるので、出力端19から入力端18へ電力が流れる場合がある。
電圧コンバータ回路12は、2個のスイッチング素子9a、9bの直列回路、リアクトル7、フィルタコンデンサ5、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。リアクトル7は、一端が入力正極端18aに接続されており、他端は直列回路の中点に接続されている。フィルタコンデンサ5は、入力正極端18aと入力負極端18bの間に接続されている。入力負極端18bは、出力負極端19bと直接に接続されている。図1の電圧コンバータ回路12はよく知られているので詳細な説明は省略する。なお、符号8aが示す破線矩形の範囲の回路が、後述する半導体モジュール8aに対応する。符号25a、25bは、半導体モジュール8aから延出している端子を示している。符号25aは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の高電位側と導通している端子(正極端子25a)を示している。符号25bは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の低電位側と導通している端子(負極端子25b)を表している。次に説明するように、正極端子25a、負極端子25bという表記は、他の半導体モジュールでも用いる。
インバータ回路13aは、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。スイッチング素子9cと9d、スイッチング素子9eと9f、スイッチング素子9gと9hがそれぞれ直列回路を構成している。各スイッチング素子にはダイオードが逆並列に接続されている。3セットの直列回路の高電位側の端子(正極端子25a)が電圧コンバータ回路12の出力正極端19aに接続されており、3セットの直列回路の低電位側の端子(負極端子25b)が電圧コンバータ回路12の出力負極端19bに接続されている。3セットの直列回路の中点から3相交流(U相、V相、W相)が出力される。3セットの直列回路のそれぞれが、後述する半導体モジュール8b、8c、8dに対応する。
インバータ回路13bの構成はインバータ回路13aと同じであるため、図1では具体的な回路の図示を省略している。インバータ回路13bもインバータ回路13aと同様に、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。3セットの直列回路の高電位側の端子が電圧コンバータ回路12の出力正極端19aに接続されており、3セットの直列回路の低電位側の端子が電圧コンバータ回路12の出力負極端19bに接続されている。各直列回路に対応するハードウエアを半導体モジュール8e、8f、8gと称する。
インバータ回路13a、13bの入力端に平滑コンデンサ6が並列に接続されている。平滑コンデンサ6は、電圧コンバータ回路12の出力電流の脈動を除去する。
スイッチング素子9a-9hは、トランジスタであり、典型的にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、他のトランジスタ、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよい。また、ここでいうスイッチング素子は、電力変換に用いられるものであり、パワー半導体素子と呼ばれることもある。
図1において、破線8a-8gのそれぞれが半導体モジュールに相当する。電力変換装置2は、2個のスイッチング素子の直列回路を7セット備えている。ハードウエアとしては、直列回路を構成する2個のスイッチング素子、および各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードが一つのパッケージに収容されている。以下では、半導体モジュール8a-8gのいずれか一つを区別なく示すときには半導体モジュール8と表記する。
7個の半導体モジュール(7セットの直列回路)の高電位側の端子(正極端子25a)が平滑コンデンサ6の正極電極に接続され、低電位側の端子(負極端子25b)が平滑コンデンサ6の負極電極に接続される。図1において、符号30が示す破線内の導電経路は、複数の半導体モジュール8の正極端子25aと平滑コンデンサ6の正極電極を相互に接続するバスバ(正極バスバ)に対応する。符号40が示す破線内の導電経路は、複数の負極端子25bと平滑コンデンサ6の負極電極を相互に接続するバスバ(負極バスバ)に対応する。次に、複数の半導体モジュール8と正極バスバ30、負極バスバ40の構造について説明する。
図2に電力変換装置2のハードウエアの斜視図を示す。なお、図2では、電力変換装置2のハウジングと一部の部品の図示を省略している。複数の半導体モジュール8(8a-8g)は、複数の冷却器22とともに積層ユニット20を構成している。半導体モジュール8a-8gは全て同じ形状であるので、図2と後述する図3では、代表して左端の半導体モジュールにのみ、符号8を付し、他の半導体モジュールには符号を省略した。また、図2と後述する図3では、左端の2個の冷却器にのみ、符号22を付し、他の冷却器には符号を省略した。
図2は、電力変換装置2の斜視図であるが、積層ユニット20、正極バスバ30、負極バスバ40、及び、コンデンサ60のアセンブリのみを描いてあり、他の部品は図示を省略した。積層ユニット20は、複数のカードタイプの冷却器22が平行に配置されているとともに、隣り合う冷却器22の間にカードタイプの半導体モジュール8が挟まれているデバイスである。カードタイプの半導体モジュール8は、その幅広面を冷却器22に対向させて積層されている。各半導体モジュール8の一つの側面80aから3個の端子(正極端子25a、負極端子25b、中点端子25c)が延びている。図2と後述する図3では、積層ユニット20の左端に位置する半導体モジュール8の端子にのみ符号25a、25b、25cを付し、残りの半導体モジュール8には端子を示す符号を省略した。
正極端子25aと負極端子25bは、先に述べたように、半導体モジュール8に収容されている直列回路の高電位側の端子と低電位側の端子である。中点端子25cは、直列回路の中点と導通している端子である。3個の端子25a-25cは、半導体モジュール8の幅広面と交差する一側面80aから図中のZ軸正方向に延びている。一側面80aの反対側の側面から複数の制御端子が図中のZ軸負方向に延びている。制御端子は、半導体モジュール8に内蔵されているスイッチング素子のゲート電極と導通しているゲート端子、及び、半導体モジュール8に内蔵されている温度センサや電流センサと導通している信号端子などである。
以下、説明の便宜上、積層ユニット20における冷却器22と半導体モジュール8の積層方向を単純に「積層方向」と称する。図中のX方向が積層方向に相当する。
図中の右端の冷却器22には、冷媒供給口28と冷媒排出口29が設けられている。隣接する冷却器22同士は、2個の連結管で接続されている。一方の連結管は、積層方向からみて冷媒供給口28と重なるように位置している。他方の連結管は、積層方向からみて冷媒排出口29と重なるように位置している。冷媒供給口28と冷媒排出口29には、不図示の冷媒循環装置が接続される。冷媒供給口28から供給される冷媒は、一方の連結管を通じて全ての冷却器22に分配される。冷媒は冷却器22を通る間に隣接する半導体モジュール8から熱を吸収する。熱を吸収した冷媒は、他方の連結管と冷媒排出口29を通じて積層ユニット20から排出される。各半導体モジュール8は、その両側から冷却されるので、積層ユニット20は半導体モジュール8に対する冷却性能が高い。
各半導体モジュール8の3個の端子25a-25cはいずれも平板状である。複数の半導体モジュール8の正極端子25aは、隣接する半導体モジュール8の正極端子25aの平坦面と対向するように、積層方向に一列に並んでいる。複数の半導体モジュール8の負極端子25bも、隣接する半導体モジュール8の負極端子25bの平坦面と対向するように、積層方向に一列に並んでいる。複数の半導体モジュール8の中点端子25cも同様である。
図3に、正極バスバ30と負極バスバ40と積層ユニット20とコンデンサ60(コンデンサ素子61)のアセンブリの分解斜視図を示す。なお、図2のコンデンサ60には、2個のコンデンサ素子61が収容されている。図3では、コンデンサ60のケースを省略し、内部のコンデンサ素子61を描いてある。コンデンサ素子61は、図1の平滑コンデンサ6に相当する。
複数の半導体モジュール8の正極端子25aとコンデンサ素子61の正極電極61aが正極バスバ30で接続され、複数の負極端子25bとコンデンサ素子61の負極電極61bが負極バスバ40で接続される。
正極バスバ30は、板状の電極部39、板状の基部31、及び、複数の枝部33を備えている。電極部39が、コンデンサ素子61の正極電極61aに接続される。正極バスバ30の基部31には、複数の第1孔32が設けられており、各第1孔32の縁から枝部33がZ方向に延びている。各第1孔32を各半導体モジュール8の正極端子25aが通り、その正極端子25aと枝部33が接合される。
負極バスバ40は、板状の電極部49、板状の基部41、及び、複数の枝部43を備えている。電極部49が、コンデンサ素子61の負極電極61bに接続される。負極バスバ40の基部41には、複数の第2孔42が設けられており、各第2孔42の縁から枝部43がZ方向に延びている。各第2孔42を各半導体モジュール8の負極端子25bが通り、その負極端子25bと枝部43が接合される。
負極バスバ40は、正極バスバ30の積層ユニット20とは反対側に位置している。負極バスバ40には、複数の第3孔45が設けられており、各第3孔45を、半導体モジュール8の正極端子25aと、正極バスバ30の枝部33が通過する。正極バスバ30の板状の基部31と、負極バスバ40の板状の基部41が近接対向する。
正極バスバ30と負極バスバ40の間に板状の絶縁板50が挟まれている。絶縁板50は、正極バスバ30と負極バスバ40の間を絶縁する。絶縁板50の板状の本体51には、複数の筒部53が設けられている。筒部53の内側は、本体51のおもて側から裏側に通じる貫通孔になっている。
積層ユニット20と正極バスバ30と負極バスバ40と絶縁板50とコンデンサ60を組み立てると、筒部53の筒の周囲の外側が負極バスバ40の第3孔45に嵌合する。また、筒部53の内側を、正極バスバ30の枝部33と正極端子25aが通る。すなわち、筒部53は、負極バスバ40の第3孔45の縁と、枝部33及び正極端子25aの間を絶縁する。筒部53の高さが、枝部33(正極端子25a)と第3孔45の縁との間の沿面距離に相当する(図2参照)。沿面距離とは、正極導体と負極導体を絶縁する絶縁部材の表面に沿った正極導体と負極導体の間の距離である。沿面距離が短いと短絡(絶縁破壊)が生じ易くなるため、表面の絶縁性の高い材質が必要となる。表面の絶縁性が高いとは、表面抵抗率が高いことを意味する。また、枝部33と正極端子25aは溶接にて接合されるが、筒部53は、溶接の際の熱の影響を受ける。熱の影響も絶縁破壊(短絡)を誘発する一因となる。この点でも、筒部53には、表面の絶縁性(表面抵抗率)の高い材料が要求される。
一方、絶縁板50の本体51は、正極バスバ30の基部31と負極バスバ40の基部41の間に挟まれている板状の部材であるが、本体51、基部31、41は、広い面積で接している。それゆえ、絶縁破壊(短絡)が生じ難い。
ところで、耐電圧の高い材料(樹脂)は、溶融したときの流動性が、耐電圧の低い材料(樹脂)の流動性と比較して低い傾向がある。流動性の低い材料(樹脂)を用いた射出成型では、金型キャビティにおける流動性不良、強度低下、反りなどが生じ易い。それゆえ、流動性の低い材料を使った射出成形は、流動性の高い材料を使った射出成形に比べてコストが嵩む。そこで、実施例の電力変換装置2の絶縁板50では、筒部53には、本体51と比較して、溶融したときの流動性は低いが表面抵抗率が高い材料で作られている。筒部53よりも体積の大きい本体51を、表面抵抗率は低いが流動性の高い材料で作ることで、絶縁板50の全体のコストを下げることができる。一方、筒部53には流動性は低いが表面抵抗率が高い材料を使うことで、第3孔45の縁(負極バスバ40)と枝部33(正極バスバ30)の間に高い絶縁性を確保することができる。2種類の材料を使い分けることで、正極バスバ30と負極バスバ40の間の絶縁性の確保と、絶縁板50のコスト抑制を両立することができる。
絶縁板50の製造には、例えば、筒部53に対応する複数の孔を備えた本体51と、複数の筒部53を、別々の材料で別々に製造し、後で筒部53を本体51に接合する加工方法が採用される。あるいは、絶縁板50の製造には、2種類の材料をキャビティの別々の場所に流し込むことができる成形装置を用いてもよい。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例の正極バスバ30が第1バスバの一例であり、負極バスバ40が第2バスバの一例である。実施例の正極端子25aが第1端子の一例であり、負極端子25bが第2端子の一例である。実施例の正極バスバ30の枝部33が第1枝部の一例であり、負極バスバ40の枝部43が第2枝部の一例である。実施例の「正極」と「負極」が逆転していてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電力変換装置
5:フィルタコンデンサ
6:平滑コンデンサ
7:リアクトル
8、8a-8g:半導体モジュール
9a-9h:スイッチング素子
12:電圧コンバータ回路
13a、13b:インバータ回路
20:積層ユニット
22:冷却器
25a:正極端子
25b:負極端子
25c:中点端子
30:正極バスバ
31、41:基部
32:第1孔
33、43:枝部
39、49:電極部
40:負極バスバ
42:第2孔
45:第3孔
50:絶縁板
51:本体
53:筒部
60:コンデンサ
61:コンデンサ素子
61a:正極電極
61b:負極電極
100:電気自動車
5:フィルタコンデンサ
6:平滑コンデンサ
7:リアクトル
8、8a-8g:半導体モジュール
9a-9h:スイッチング素子
12:電圧コンバータ回路
13a、13b:インバータ回路
20:積層ユニット
22:冷却器
25a:正極端子
25b:負極端子
25c:中点端子
30:正極バスバ
31、41:基部
32:第1孔
33、43:枝部
39、49:電極部
40:負極バスバ
42:第2孔
45:第3孔
50:絶縁板
51:本体
53:筒部
60:コンデンサ
61:コンデンサ素子
61a:正極電極
61b:負極電極
100:電気自動車
Claims (1)
- 複数の冷却器が並んで配置されており、隣り合う前記冷却器の間に半導体モジュールが挟まれている積層ユニットと、
前記積層ユニットの隣に配置されているコンデンサと、
複数の前記半導体モジュールのそれぞれの一面から延びている第1端子と接合しているとともに、前記コンデンサの一方の電極と接続している板状の第1バスバと、
板状の前記第1バスバと対向配置されており、それぞれの前記半導体モジュールの前記一面から延びている第2端子と接合しているとともに、前記コンデンサの他方の電極と接続している板状の第2バスバと、
前記第1バスバと前記第2バスバの間に挟まれている板状の絶縁板と、
を備えており、
前記第1バスバは、複数の前記第1端子のそれぞれが通る複数の第1孔を有しているとともに、それぞれの第1孔の縁から延びておりそれぞれの前記第1端子と接合される第1枝部を有しており、
前記第2バスバは、前記第1バスバの前記積層ユニットとは反対側に位置しており、複数の前記第2端子のそれぞれが通る複数の第2孔を有しているとともに、それぞれの前記第2孔の縁から延びておりそれぞれの前記第2端子と接合される第2枝部を有しており、前記第1端子のそれぞれと前記第1枝部のそれぞれが通る複数の第3孔を備えており、
前記絶縁板は、それぞれの前記第1端子と前記第1枝部が貫通する複数の筒部を備えているとともに、それぞれの筒部が前記第2バスバのそれぞれの前記第3孔を通過しており、
前記筒部は、溶融したときの流動性が、前記絶縁板の板状の本体の材料が溶融したときの流動性よりも低い材料で作られているとともに、前記本体よりも表面の絶縁性が高い材料で作られている、電力変換装置。
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JP2015103670A (ja) | 2013-11-25 | 2015-06-04 | 株式会社東芝 | 電力変換装置およびその製造方法 |
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