JP7073760B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータに関する。
従来、回転軸の回転数や回転速度等の回転情報を検出するための回転検出器が搭載されるモータがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のモータでは、回転軸と一体回転するようにその回転軸に装着されるセンサマグネットに対し、その磁界変化を検出するホール素子等の検出素子を含む回転検出器がユニット化され、モータ内に組み付けられている。
また、特許文献1のモータに用いられるセンサマグネットは、回転軸に固定されたブッシュ(特許文献1ではマグネットプレート)に対して射出成形によって一体に形成される。
特開2008-206354号公報
ところで、上記のようなモータでは、ブッシュに対して射出成形によってセンサマグネットが一体形成される。このような構成においては、ブッシュからセンサマグネットが抜けることが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、センサマグネットの抜けが抑えられるモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、回転子の回転軸とブッシュを介して一体回転する環状のセンサマグネットと、該センサマグネットと対向配置されて前記回転子の回転情報を検出するための回転検出器と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、を有するモータであって、前記ブッシュは、前記回転軸に固定される環状の本体部と、該本体部の軸方向端部から径方向外側に延出するフランジ部と、フランジ部から前記回転軸の軸方向に延出するとともに前記センサマグネットに対して埋設状態とされる延出部と、を備え、前記延出部は、前記センサマグネットと該センサマグネット内部で軸方向において係合する軸方向係合部を有しており、前記モータは、前記軸受を保持するエンドブラケットをさらに備え、前記軸受は、前記エンドブラケットにおける該軸受が保持される部分の周縁部よりも前記軸方向において前記回転子側に突出しており、前記フランジ部は、前記軸受と前記軸方向において当接可能となっており、前記フランジ部が前記軸受と当接している状態で、前記センサマグネットと前記エンドブラケットにおける前記軸受が保持される部分の前記周縁部とは前記軸方向において離間した状態となる
この構成によれば、ブッシュの延出部にセンサマグネット内部で軸方向において係合する軸方向係合部を有することで、センサマグネットがブッシュから抜けることを抑えることができる。
上記課題を解決するモータ回転子の回転軸とブッシュを介して一体回転する環状のセンサマグネットと、該センサマグネットと対向配置されて前記回転子の回転情報を検出するための回転検出器とを有するモータであって、前記ブッシュは、前記回転軸に固定される環状の固定部と、該固定部から前記回転軸の軸方向に延出するとともに前記センサマグネットに対して埋設状態とされる延出部と、を備え、前記延出部は、前記センサマグネットと該センサマグネット内部で軸方向において係合する軸方向係合部を有しており、前記延出部は、前記センサマグネット成形時のウェルドラインを含んだ周方向両側で前記センサマグネットと周方向両側において係合する周方向係合部を有する。
この構成によれば、ブッシュの延出部にセンサマグネット内部で軸方向において係合する軸方向係合部を有することで、センサマグネットがブッシュから抜けることを抑えることができる。
この構成によれば、延出部は、センサマグネット成形時のウェルドラインを含んだ周方向両側でセンサマグネットと周方向両側において係合する周方向係合部を有することで、センサマグネットがウェルドラインを中心として周方向に割れようとした場合であっても各周方向係合部によって周方向への離間を抑えてセンサマグネットの強度向上に寄与できる。
上記モータにおいて、前記センサマグネットの極中心と前記ウェルドラインとが重なるように設定されることが好ましい。
この構成によれば、センサマグネットの極中心とウェルドラインとが重なるように設定されるため、ウェルドラインによるセンサマグネットの磁束の乱れの影響が抑えられる。
上記モータにおいて、前記延出部は、前記ブッシュの固定部の周方向等角度間隔で複数設けられることが好ましい。
この構成によれば、延出部は、ブッシュの固定部の周方向等角度間隔で複数設けられることで、回転軸の回転バランスが崩れることを抑えることができる。
上記モータにおいて、前記センサマグネットは、該センサマグネットの端面に着磁の際の基準となる位置決め部を有することが好ましい。
この構成によれば、センサマグネットの端面にセンサマグネット着磁の際の基準となる位置決め部を設けることで、例えば回転子の回転軸に対してブッシュ並びにセンサマグネットを取り付けた後であっても位置決め部を基準として着磁を行うことが可能となる。
本発明のモータによれば、センサマグネットの抜けが抑えられる。
第1実施形態におけるモータの断面図。 同実施形態におけるブッシュの上面図。 同実施形態におけるブッシュの下面図。 図2の4-4断面図。 図2の5-5断面図。 同実施形態におけるブッシュの側面図。 変形例におけるブッシュの側面図。 第2実施形態におけるモータの一部を示す断面図。 同実施形態におけるブッシュの側面図。 (a)変形例におけるブッシュの上面図、(b)ブッシュの側面図。
(第1実施形態)
以下、モータの第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、略有底筒状のヨーク11と、ヨーク11の開口部11aを略閉塞するように固定されるエンドブラケット12とを有する。
図1に示すように、ヨーク11の内周面には界磁マグネット13が固着されている。界磁マグネット13の内側には、電機子14が回転可能に収容されている。
電機子14は、回転軸15と、回転軸15に固定されるコア16と、コア16に巻装される巻線17と、コア16よりも先端側(ヨーク11の開口部11a側)の回転軸15に固定され巻線17と接続される整流子18とを有する。回転軸15には、整流子18よりも更に先端側のブッシュ19及びセンサマグネット20が固定される。
電機子14は、回転軸15の基端部がヨーク11の底部中央に保持された軸受21により回転可能に支持されている。回転軸15の基端部は、ヨーク11の底部中央に形成された貫通孔11bを介して負荷側の連結部と連結可能とされている。ヨーク11の開口部11aには、電機子14を収容した状態で該開口部11aを略閉塞するようにエンドブラケット12が固定される。
図1に示すように、エンドブラケット12は、ヨーク11の開口部11aを閉塞すべく樹脂材にて所定形状に形成されている。エンドブラケット12の中央部には、回転軸15の先端部を挿入するために軸方向である軸線L方向に貫通する貫通孔12aが形成されており、回転軸15の先端部が貫通孔12a内に保持された軸受22により回転可能に支持されている。回転軸15の先端部は、エンドブラケット12の貫通孔12aを介して負荷側の連結部と連結可能とされている。
エンドブラケット12には、ヨーク11の外部(径方向外側)に突出するようにコネクタ部12bが一体に形成されている。コネクタ部12bは、外部機器から延びる外部コネクタ(ともに図示略)がモータ10の軸線L方向に沿って嵌着されるように略四角筒状をなしている。コネクタ部12bには、給電端子部12cと、信号出力端子部12dとを有する。
給電端子部12cは、前記外部機器から図示しない給電ブラシに対して給電を行うための端子である。信号出力端子部12dは、電機子14(回転軸15)の回転情報としての回転速度を検出する回転検出器23からの信号を外部機器に対して出力するためのものである。
回転検出器23は、エンドブラケット12に設けられ、ホールIC24が基板25に配置された構成となっている。ホールIC24は、センサマグネット20と径方向において直接対向するように基板25に配置されている。
図2~図6に示すように、ブッシュ19は、回転軸15に圧入固定される円環状の本体部31と、本体部31の軸線L方向の一方の端部から軸線Lと直交する方向(径方向外側)に延出するフランジ部32と、フランジ部32の外縁端部から軸線L方向に延出する2つの延出部33,34とを有する。本例の場合、本体部31及びフランジ部32が固定部に相当する。
図3に示すように、フランジ部32は、外周縁部が円弧状の外側円弧部32aと、外周縁部が直線状の外側直線部32bと、外周縁部が延出部33,34と繋がる接続部32cとを有する。
外側円弧部32aは、周方向略90度間隔で計4つ設けられる。そして各外側円弧部32aの周方向両側には外側直線部32bと接続部32cが隣接するようになっている。そして、外側直線部32bは、周方向略180度間隔で計2つ設けられる。そして各外側直線部32bの周方向両側には外側円弧部32aが隣接する。また、各外側直線部32bは、それぞれの外周縁部の直線部分を比較したときに略同一長さであって、略平行となるように形成される。接続部32cは、周方向略180度間隔で計2つ設けられる。そして各接続部32cの周方向両側には外側直線部32bが隣接する。
図2~図4に示すように、各延出部33,34は、周方向略180度間隔で設けられる。各延出部33,34には、延出部33,34の延出方向と直交する方向である径方向に貫通する貫通孔33a,34aが形成される。
図2~図5に示すように、センサマグネット20は、筒状をなし、軸線L方向の一方の端部が前記フランジ部32と当接し、各延出部33,34を埋設するようにブッシュ19と一体成形されている。センサマグネット20は、各延出部33,34の貫通孔33a,34a内に挿通される被挿通部20a,20bを有する。また、センサマグネット20は、径方向においてブッシュ19の本体部31と離間している。
センサマグネット20のウェルドラインWLは、2つの延出部33,34の内の一方の延出部33の貫通孔33a及び被挿通部20aと周方向において同位置に設定されている。より詳しくは、貫通孔33a及び被挿通部20a上にウェルドラインWLが位置するように設定され、ウェルドラインWLを含む周方向両側において貫通孔33aの内周面と被挿通部20aが当接して係合状態を保持する構成となっている。
また、センサマグネット20を成形する際のゲート位置GPを、2つの延出部33,34の内の他方の延出部34の貫通孔34a及び被挿通部20bと同位置に設定することで、ゲートからセンサマグネット20の材料が金型内に充填されてウェルドラインWLが延出部33の貫通孔33a及び被挿通部20aと周方向において略同位置でとすることができる。
センサマグネット20は、外周面の極性が周方向においてN極とS極とがそれぞれ1つずつとなるように着磁されている。
図2及び図3に示すように、センサマグネット20は、一方の磁極中心C1が前記延出部33と周方向において同位置となるように着磁されている。このため、センサマグネット20は、他方の磁極中心C2がゲート位置GPと周方向において同位置で着磁されることとなる。
図2及び図3に示すように、センサマグネット20の一方の端面20cは、平坦面である。センサマグネット20の他方の端面20dには、第1面部20eと第2面部20fと段差部20gとを有する。第1面部20e及び第2面部20fは、いずれも平坦面であり、第1及び第2面部20e,20fの境界部分に段差部20gが設けられている。より具体的には、第1面部20eが第2面部20fに対して突出するように段差部20gが設けられる。
本実施形態では、各第1面部20eの周方向略中央位置にセンサマグネット20の磁極中心C1,C2が位置するようになっている。そして、各第2面部20fの周方向略中央位置にセンサマグネット20の磁極の境界Bが位置するようになっている。
第1面部20eと第2面部20fとの間の段差部20gは、センサマグネット20の端面20dに設けられる。このため、電機子14(回転軸15)に対してブッシュ19並びにセンサマグネット20を取り付けた後であっても軸方向一方側(反コア16側)に設けられた段差部20gを基準として延出部33,34並びにウェルドラインWLの位置を把握することが可能となる。これにより、着磁すべき位置を確認しつつ着磁することが可能となる。
また、上記のように構成されたモータ10では、例えば状況によって回転軸15が軸線L方向に移動することがある。このような場合にフランジ部32は、軸受22と軸線L方向において摺接(当接)することが考えられる。しかしながら、ブッシュ19の本体部31が回転軸15に圧入されることで、フランジ部32と軸受22とが摺接してもセンサマグネット20が軸方向にずれることが抑えられ、整流子18にセンサマグネット20が当接することが抑えられ、回転軸15がそれ以上軸線L方向において軸受22側へ移動することが抑えられる。
次に、本実施形態のモータ10の作用を説明する。
本実施形態のモータ10は、図示しない給電ブラシから整流子18を介して巻線17に電力が供給されることで電機子14(回転軸15)が回転するようになっている。そして、回転軸15に設けられたセンサマグネット20を回転検出器23によって検出することでコネクタ部12bを介して接続される外部機器に対してモータ10の回転情報が出力されるようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)貫通孔33a内の被挿通部20aが貫通孔33aと軸方向において係合することとなるため、センサマグネット20の軸方向への抜け止めを抑えて強度向上に寄与できる。
(2)ブッシュ19の延出部33は、センサマグネット20成形時のウェルドラインWLを含む位置(重なる)位置に貫通孔33aが設けられることで、センサマグネット20成形時の材料が延出部33を覆いながら貫通孔33aを回り込むように充填される。ここで、例えばセンサマグネット20のウェルドラインWLでブッシュ19の周方向に離間する方向に力が発生しても、貫通孔33a内にセンサマグネット20が回り込んで挿通された被挿通部20aを有するため、貫通孔33aとブッシュ19の周方向において被挿通部20aが係合することとなる。これにより、センサマグネット20がウェルドラインWLを中心としてブッシュ19の周方向に割れようとした場合であっても貫通孔33aの内周面とウェルドラインWLとがブッシュ19の周方向に係合してウェルドラインWLを中心としてブッシュ19の周方向に離間することが抑えられて強度向上に寄与できる。また、延出部33が径方向においてセンサマグネット20と係合する構成であるため、センサマグネット20が径方向に離間することを抑えることができる。
(3)センサマグネット20の磁極中心C1とウェルドラインWLとが重なるように設定されるため、ウェルドラインWLによるセンサマグネット20の磁束の乱れの影響が抑えられる。
(4)延出部33,34は、ブッシュ19の本体部31の周方向等角度間隔で複数設けられることで、回転軸15の回転バランスが崩れることを抑えることができる。本例の場合、周方向180度間隔で計2つの延出部33,34を設ける構成とすることで、延出部33,34の数を抑えて形状を簡素化しつつ前述したようなセンサマグネット20の強度向上を可能としている。
(5)センサマグネット20の端面20dにセンサマグネット20着磁の際の基準となる位置決め部としての段差部20gを設けることで、例えば電機子14の回転軸15に対してブッシュ19並びにセンサマグネット20を取り付けた後であっても段差部20gを基準として着磁を行うことが可能となる。
(6)ここで、ブッシュ19は、前述したように回転軸15に圧入して固定されるため、ブッシュ19に対して径方向に拡開するような応力が発生することとなる。そこで、センサマグネット20は、径方向においてブッシュ19の本体部31と離間した状態で一体形成されるため、ブッシュ19の圧入時に作用する前記応力がセンサマグネット20の径方向内側には直接伝わらないため、センサマグネット20の割れが抑えられている。
(第2実施形態)
次に、モータの第2実施形態について説明する。なお、本実施形態のモータの基本的な構成は第1実施形態と略同一の構成であるため、第1実施形態との差異点を中心に説明する。
図8及び図9に示すように、本実施形態のモータ10に設けられるブッシュ51は、円環状の本体部52と、本体部52の軸線L方向の一方の端部から軸線Lと直交する方向(径方向外側)に延出するフランジ部53と、フランジ部53の外縁端部から軸線L方向に延出する円筒状の延出部54とを有する。本例の場合、本体部52及びフランジ部53は第1実施形態の本体部31及びフランジ部32に相当する。
ブッシュ51の本体部52は、モータ10の回転軸15に対して圧入固定される。
図8及び図9に示すように、延出部54は、その延出方向先端側の先端部54aが径方向外側に拡開されるように形成される。延出部54は、先端部54aを含めて延出部54全体が筒状のセンサマグネット20に覆われている。
また本実施形態のブッシュ51は、例えば金属板材からプレス成形にて打ち抜いて絞り加工を行うことで形成することができる。ところで金属板材から打ち抜く場合に、その切断面に相当する先端部54aの先端面54bに、剪断面や破断面が形成されることがある。先端面54bに形成された剪断面は切断方向に沿って筋状をなし、先端面54bに形成された破断面は凹凸形状となっている。そのため、先端部54a(先端面54b)をセンサマグネット20で覆うことでセンサマグネット20と先端部54aとが周方向において係合し、回り止めとして作用する。また、先端面54bの破断面は、回り止めに限らず、センサマグネット20と軸方向において係合することとなるため、軸方向における抜け止めとして作用する。
また、本例のセンサマグネット20は、第1実施形態と同様に、径方向においてブッシュ51の本体部52と離間している。これにより、ブッシュ51の圧入時に作用する回転軸15との間で発生する応力がセンサマグネット20の径方向内側には直接伝わらないため、センサマグネット20の割れが抑えられている。
また、本実施形態のブッシュ51は、フランジ部53において軸受22と軸線L方向において当接可能となっている。そして、ブッシュ51のフランジ部53が軸線L方向において軸受22と当接している状態で、センサマグネット20は軸受22よりも径方向外側に位置するため、センサマグネット20が軸受22と当接することが抑えられる。また、本例では、軸受22を保持する貫通孔12aの軸方向一方側(整流子18側)に位置する軸方向端面60よりも軸受22が整流子18側に突出するように構成される。そのため、前述したようにブッシュ51のフランジ部53が軸線L方向において軸受22と当接した際に、センサマグネット20と軸方向端面60とが離間された状態となる。センサマグネット20の割れを抑えることができる。
また、本例において、ブッシュ51の本体部52が回転軸15に圧入されることで、フランジ部32と軸受22とが摺接してもセンサマグネット20が軸方向にずれることが抑えられ、整流子18にセンサマグネット20が当接することが抑えられ、回転軸15がそれ以上軸線L方向において軸受22側へ移動することが抑えられる。
次に、本実施形態のモータ10の作用を説明する。
本実施形態のモータ10のブッシュ51は、延出部54の先端部54aが径方向外側に拡開され、センサマグネット20と軸方向において係合するようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(6)ブッシュ51の延出部54の先端部54aが拡開されることでセンサマグネット20と軸方向において係合するため、センサマグネット20が軸方向に抜けることが抑えられる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、延出部33に周方向係合部としての貫通孔33aを設ける構成としたが、これに限らない。例えば、図7に示すような構成に変更してもよい。
図7に示すように、延出部33は、フランジ部32から回転軸15の軸方向に沿って延びる第1軸方向延出部41と、第1軸方向延出部41の先端から周方向両側にそれぞれ延びる周方向延出部42と、各周方向延出部42から回転軸15の軸方向に沿って延出する第2軸方向延出部43とを有する。このような構成とすることで、例えば、第1軸方向延出部41の周囲であって周方向延出部42の下方にセンサマグネット20成形時の材料が回り込むように充填されるため、周方向延出部42の下面42aによってセンサマグネット20と回転軸15の軸方向において係合する構成となる。これによって、センサマグネット20の軸方向への抜け止めを抑えることができる。
また、例えば、各第2軸方向延出部43の間にセンサマグネット20成形時の材料が回り込むように充填されるため、ウェルドラインWLを含むように周方向両側に位置する対向面43aがセンサマグネット20と周方向において係合する構成となる。これによって、ウェルドラインWLを中心として周方向に離間することが抑えられて強度向上に寄与できる。また、延出部33が径方向においてセンサマグネット20と係合する構成であるため、センサマグネット20が径方向に離間することを抑えることができる。
なお、延出部34についても同様の構成とすることで同様の効果が期待できる。
・上記第1実施形態では、センサマグネット20の端面20dに位置決め部としての段差部20gを有する構成としたが、これに限らない。例えば、センサマグネット20の端面20dに突起を設けてもよい。また、段差部20g等の位置決め部を省略した構成を採用してもよい。なお、第2実施形態では特に言及していないが、センサマグネット20の端面20dに位置決め部(段差部20g)を設ける構成を採用してもよいし、位置決め部を省略した構成を採用してもよい。
・上記第1実施形態では、延出部33,34を周方向180度間隔で計2つ設ける構成としたが、これに限らない。例えば、延出部を周方向90度間隔毎に計4つ設ける構成や周方向45度間隔毎に計8つ設ける構成としてもよい。また、延出部33,34を周方向等角度間隔ではなく、周方向不等間隔で複数設けてもよい。さらに、延出部を1つ設ける構成としてもよい。
・上記第1実施形態では、ゲート位置とウェルドラインWLとを1つずつ設け、その対応する位置に延出部33,34を設ける構成としたが、これに限らない。例えばウェルドラインWLと対応する位置のみに延出部を設ける構成としてもよい。
また、センサマグネット20成形時における金型に対して複数のゲートが設定された場合に、少なくとも1つのウェルドラインWLに対応して延出部を設ける構成としてもよい。また、各ウェルドラインWLのそれぞれに対応して延出部を設ける構成としてもよい。
また、金型に対して複数のゲートを複数設定され、各ゲートが不等角度間隔に設定された場合、各ウェルドラインWLも不等角度間隔となる。この場合、少なくとも1つのウェルドラインに対応するように延出部を設ける構成や全てのウェルドラインに対応するように延出部を設ける構成としてもよい。
・上記第1実施形態では、センサマグネット20の磁極の中心とウェルドラインWLとが重なる位置に設定したが、これに限らない。例えば、センサマグネット20の磁極の境界部分にウェルドラインWLを設定してもよい。なお、センサマグネット20の磁極の境界部分以外にウェルドラインWLを設定することでウェルドラインWLによる磁束の乱れの影響が抑えられる。
・上記第1実施形態では、各延出部33,34のそれぞれに1つの貫通孔33a,34aを設ける構成としたが、これに限らず、各延出部33,34のそれぞれに複数の貫通孔を設ける構成を採用してもよい。また、2つの延出部33,34の内、ウェルドラインWL側と対応する延出部33のみに貫通孔33aを設け、ゲート位置GPに対応する延出部34の貫通孔34aを省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、ブラシ付のモータに適用したが、ブラシレスモータにおいても上記のようなブッシュ19とセンサマグネット20を用いる構成を採用してもよい。
・図10(a)(b)に示すように上記第2実施形態の構成に加え、例えば周方向等角度間隔(図10では周方向90度間隔)で延出部54に軸先L方向に沿ったスリット54cを設ける構成を採用してもよい。スリット54cを設けることでスリット54c内に、第1実施形態におけるセンサマグネット20が回り込んで挿通された被挿通部20aと同様にセンサマグネット20の一部が挿通されることとなるため、センサマグネット20がスリット54cと周方向両側において係合し、センサマグネット20の周方向における回り止め効果に寄与できる。
また、前記スリット54cの形成位置を上記第1実施形態のようにウェルドラインWLに対応する位置とすることで(2)の効果と同様の効果を奏することができる。また、前記スリット54cは、周方向不等間隔で設けてもよい。
また、スリット54cに限らず、第1実施形態と同様に貫通孔を設ける構成を採用してもよい。
・上記第2実施形態では、延出部54の先端部54aを径方向外側に拡開する構成としたがこれに限らない。例えば、先端部54aを径方向内側に傾倒させてセンサマグネット20と軸方向において係合する構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、センサマグネット20をN極とS極とがそれぞれ1つずつとなるように着磁したが、これに限らず、N極とS極とをそれぞれ2つずつや4つずつなど、着磁態様は適宜変更してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1)回転子の回転軸とブッシュを介して一体回転する環状のセンサマグネットと、該センサマグネットと対向配置されて前記回転子の回転情報を検出するための回転検出器とを有するモータであって、
前記ブッシュは、前記回転軸に固定される環状の固定部と、該固定部から前記回転軸の軸方向に延出するとともに前記センサマグネットに対して埋設状態とされる延出部と、を備え、
前記延出部は、前記センサマグネット成形時のウェルドラインを含んだ周方向両側で前記センサマグネットと少なくとも周方向両側において係合する係合部を有することを特徴とするモータ。
この構成によれば、延出部は、センサマグネット成形時のウェルドラインを含んだ周方向両側でセンサマグネットと少なくとも周方向両側において係合する係合部を有することで、センサマグネットがウェルドラインを中心として周方向に割れようとした場合であっても各係合部によって周方向への離間を抑えてセンサマグネットの強度向上に寄与できる。
(付記2)
付記1に記載のモータにおいて、
前記センサマグネットの極中心と前記ウェルドラインとが重なるように設定されることを特徴とするモータ。
この構成によれば、センサマグネットの極中心とウェルドラインとが重なるように設定されるため、ウェルドラインによるセンサマグネットの磁束の乱れの影響が抑えられる。
(付記3)
付記1又は2に記載のモータにおいて、
前記延出部は、前記ブッシュの本体部の周方向等角度間隔で複数設けられることを特徴とするモータ。
この構成によれば、延出部は、ブッシュの本体部の周方向等角度間隔で複数設けられることで、回転軸の回転バランスが崩れることを抑えることができる。
(付記4)
付記1~3のいずれか一項に記載のモータにおいて、
前記センサマグネットは、該センサマグネットの端面に着磁の際の基準となる位置決め部を有することを特徴とするモータ。
この構成によれば、センサマグネットの端面にセンサマグネット着磁の際の基準となる位置決め部を設けることで、例えば回転子の回転軸に対してブッシュ並びにセンサマグネットを取り付けた後であっても位置決め部を基準として着磁を行うことが可能となる。
(付記5)付記3に記載のモータにおいて、
前記延出部は、前記ブッシュの本体部の周方向180度間隔で2つ設けられることを特徴とするモータ。
この構成によれば、延出部が周方向等角度で2つ設けられることとなるため、回転軸の回転バランスが崩れることを抑えることができる。
10…モータ、14…電機子(回転子)、15…回転軸、19…ブッシュ、20…センサマグネット、23…回転検出器、24…回転検出器を構成するホールIC、31…本体部(固定部)、32…フランジ部(固定部)、33,34…延出部、33a,34a…貫通孔(軸方向係合部及び周方向係合部)、20b…端面、20e…段差部(位置決め部)、43…第2軸方向延出部、43a…対向面(周方向係合部)、51…ブッシュ、54…延出部、WL…ウェルドライン。

Claims (5)

  1. 回転子の回転軸とブッシュを介して一体回転する環状のセンサマグネットと、該センサマグネットと対向配置されて前記回転子の回転情報を検出するための回転検出器と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、を有するモータであって、
    前記ブッシュは、前記回転軸に固定される環状の本体部と、該本体部の軸方向端部から径方向外側に延出するフランジ部と、フランジ部から前記回転軸の軸方向に延出するとともに前記センサマグネットに対して埋設状態とされる延出部と、を備え、
    前記延出部は、前記センサマグネットと該センサマグネット内部で軸方向において係合する軸方向係合部を有しており、
    前記モータは、前記軸受を保持するエンドブラケットをさらに備え、
    前記軸受は、前記エンドブラケットにおける該軸受が保持される部分の周縁部よりも前記軸方向において前記回転子側に突出しており、
    前記フランジ部は、前記軸受と前記軸方向において当接可能となっており、前記フランジ部が前記軸受と当接している状態で、前記センサマグネットと前記エンドブラケットにおける前記軸受が保持される部分の前記周縁部とは前記軸方向において離間した状態となることを特徴とするモータ。
  2. 回転子の回転軸とブッシュを介して一体回転する環状のセンサマグネットと、該センサマグネットと対向配置されて前記回転子の回転情報を検出するための回転検出器とを有するモータであって、
    前記ブッシュは、前記回転軸に固定される環状の固定部と、該固定部から前記回転軸の軸方向に延出するとともに前記センサマグネットに対して埋設状態とされる延出部と、を備え、
    前記延出部は、前記センサマグネットと該センサマグネット内部で軸方向において係合する軸方向係合部を有しており、
    前記延出部は、前記センサマグネット成形時のウェルドラインを含んだ周方向両側で前記センサマグネットと周方向両側において係合する周方向係合部を有することを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータにおいて、
    前記センサマグネットの極中心と前記ウェルドラインとが重なるように設定されることを特徴とするモータ。
  4. 請求項2又は3に記載のモータにおいて、
    前記延出部は、前記ブッシュの固定部の周方向等角度間隔で複数設けられることを特徴とするモータ。
  5. 請求項~4のいずれか一項に記載のモータにおいて、
    前記センサマグネットは、該センサマグネットの端面に着磁の際の基準となる位置決め部を有することを特徴とするモータ。
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