JP7073619B2 - 電源制御装置、電池ユニット及び電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載される電源システムに適用される電源制御装置、電池ユニット及び電源システムに関するものである。
従来、例えば車両用の電源システムとして、複数の蓄電池(例えば鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池)を備えるとともに、これら各蓄電池に対して並列接続された発電機を備える構成が知られている。また、例えば特許文献1に記載された車両用電源システムでは、両蓄電池を電気的に接続する接続線に、第1蓄電池(鉛蓄電池)及び発電機と第2蓄電池(リチウムイオン蓄電池)との導通及び遮断を切り替えるスイッチを設け、発電機による回生発電時に両方の蓄電池に対する充電を行わせるとともに、回生発電中における第1蓄電池の放電状態を監視して、第1蓄電池の放電状態に基づいてスイッチを遮断状態とすることとしている。そしてこれにより、車両の減速に伴い発電機の発電量が減少する場合に、充電後の第1蓄電池から第2蓄電池に対して意図せず放電が行われるという不都合を抑制するものとしている。
特許第5889750号公報
しかしながら、上記従来の構成では、第1蓄電池の放電状態に基づいてスイッチを遮断状態とすることで、第1蓄電池から第2蓄電池への意図しない放電が抑制されるものの、スイッチ遮断により第2蓄電池への充電が停止されてしまうといった不都合が生じ得る。この点、既存の技術において改善の余地があると考えられる。
また、上記以外に、両方の蓄電池から電気負荷への放電中には、一方の蓄電池が意図せず放電状態から充電状態に移行してしまうことも考えられ、この点についても改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、各蓄電池の充放電を適正に実施することができる電源制御装置、電池ユニット及び電源システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成の符号を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の手段では、
発電機(17)と、
前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池(11,12)と、
これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路(L1,L2)に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部(21,22)と、
前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部(21,22)と、
を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
前記発電機の発電状態下における前記第1蓄電池の充放電の状態を監視する監視部と、
前記発電機の発電状態下において、前記第1蓄電池の充放電の状態に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とする遮断制御部と、
を備えることを特徴とする。
発電機に対して並列に第1蓄電池及び第2蓄電池が接続される電源システムにおいて、発電機により第1蓄電池及び第2蓄電池の両方に対する充電が行われる場合には、発電機の発電中に例えば発電量が低下すると、各蓄電池の充電電流が低下し、いずれかの蓄電池(ここでは第1蓄電池)が充電状態から放電状態に切り替わることが生じ得る。つまり、発電量の低下等により、意図せず一方の蓄電池から他方の蓄電池への放電が行われる状態になることが考えられる。かかる場合、蓄電池間の放電を抑制しつつも、少なくとも一方の蓄電池に対する充電を継続することが望ましい。こうした様相を鑑み、上記構成では、発電機の発電状態下における第1蓄電池の充放電の状態を監視し、第1蓄電池の充放電の状態に基づいて、第1開閉部及び第2開閉部のうち第1開閉部(「第2蓄電池及び発電機」と「第1蓄電池」との間を開閉する開閉部)を遮断状態とするようにした。
ここで、発電機の発電状態下における第1蓄電池の充放電の状態を監視することで、発電機の発電中において第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行したこと、又は充電状態から放電状態に移行しそうなことを把握できる。そして、発電機の発電中に第1蓄電池が放電状態に移行した場合又は移行しそうな場合には、第1開閉部が遮断状態とされ、それに伴い第1蓄電池から第2蓄電池及び発電機が電気的に切り離される。この場合、第1蓄電池から第2蓄電池への放電が抑制されるが、第2開閉部が導通状態のまま維持されているために、発電機の発電電力による第2蓄電池の充電は継続される。したがって、第2蓄電池の充電が意図せず停止されることを抑制できる。
要するに、上記構成によれば、発電機による発電中においていずれか一方の蓄電池が意図せず放電状態になっても、又は放電状態になりそうになっても、かかる状態を監視して他方の蓄電池に対する充電を適正に実施することができる。その結果、各蓄電池の充放電を適正に実施できることとなる。
ここで、上記手段を、図1の構成で説明する。例えば鉛蓄電池11が第1蓄電池、リチウムイオン蓄電池12が第2蓄電池である場合には、第1スイッチ21が「第1開閉部」、第2スイッチ22が「第2開閉部」に相当し、遮断制御部は、発電機17の発電状態下において、鉛蓄電池11の充放電の状態に基づいて第1スイッチ21を遮断状態とする。また、リチウムイオン蓄電池12が第1蓄電池、鉛蓄電池11が第2蓄電池である場合には、第2スイッチ22が「第1開閉部」、第1スイッチ21が「第2開閉部」に相当し、遮断制御部は、発電機17の発電状態下において、リチウムイオン蓄電池12の充放電の状態に基づいて第2スイッチ22を遮断状態とする。
第2の手段では、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において、前記第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行する前に前記第1開閉部を遮断する処理部を有する。
発電機の発電中に例えば発電量が低下する場合には、各蓄電池の充電電流が低下する。その際上記構成によれば、いずれかの蓄電池が充電状態から放電状態に移行する前に、両蓄電池の間の通電経路が遮断される。これにより、発電機の発電中において、いずれかの蓄電池が意図せず放電状態になってしまうタイミングに対して余裕を持った事前のタイミングで両蓄電池の間の通電経路を遮断することが可能となる。したがって、蓄電池間の放電により放電元の蓄電池(第1蓄電池)の蓄電量低下(SOC低下)が生じてしまうことを抑制できる。
第3の手段では、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において、前記第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行するタイミングで前記第1開閉部を遮断する処理部を有する。
上記構成によれば、例えば発電量の低下に起因して各蓄電池の充電電流が低下する場合に、いずれかの蓄電池が充電状態から放電状態に移行するタイミングで、両蓄電池の間の通電経路が遮断される。この場合、放電状態に移行する側の蓄電池(第1蓄電池)は、蓄電量が少なくなっていることが考えられるが、その蓄電池(第1蓄電池)では、発電機の発電中において発電機との通電経路が遮断される間際まで充電を継続できる。そのため、発電中における充電積算量を極力大きくする点では有利な構成となる。
第4の手段では、前記監視部は、前記発電機の発電状態下での前記第1蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分を算出し、前記遮断制御部は、前記第1蓄電池の前記充電積算量と前記放電積算量との差分に基づいて前記第1開閉部を遮断する処理部を有する。
例えば蓄電池の蓄電量に余裕がある場合には、発電機による今回の発電の前後で蓄電量が減らなければ、不都合は生じないとも考えられる。この点、第1蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分に基づいて第1開閉部を遮断することにより、発電機による今回の発電の前後における蓄電池の蓄電量を適正に管理できる。また、蓄電池間の放電が生じても、放電先の蓄電池(第2蓄電池)にとっては充電量を確保でき、各蓄電池における蓄電状況によっては有益な充電処理を実施できるとも考えられる。
第5の手段では、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において、前記第1蓄電池が蓄電している蓄電量が小さいほど、前記第1開閉部を遮断するタイミングを早くする。
蓄電量が小さい蓄電池(例えば低SOCの蓄電池)では、発電機の発電中において放電状態への移行が極力抑えられることが望ましいと考えられる。この点、上記構成によれば、第1蓄電池が蓄電している蓄電量が小さいほど、第1開閉部を遮断するタイミングが早くなるため、発電中における放電抑制の観点からして、第1蓄電池の充放電状態を適正に管理することができる。
第6の手段では、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において、前記第1蓄電池が蓄電している蓄電量が小さいほど、前記第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行するまでの間で前記第1開閉部を遮断するタイミングを遅くする。
蓄電量が小さい蓄電池(例えば低SOCの蓄電池)では、発電機の発電中において充電状態を極力長引かせることが望ましいと考えられる。この点、上記構成によれば、第1蓄電池が蓄電している蓄電量が小さいほど、第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行するまでの間で第1開閉部を遮断するタイミングが遅くなるため、発電中における充電期間確保の観点からして、第1蓄電池の充放電状態を適正に管理することができる。
第7の手段では、前記監視部は、前記発電機の発電状態下での前記第1蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分を算出し、前記第1蓄電池の蓄電量の大きさとして、第1範囲(A1,B1)と、その第1範囲よりも大きい第2範囲(A2,B2)と、その第2範囲よりも大きい第3範囲(A3,B3)とを定めておき、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において、前記第1蓄電池の前記蓄電量が前記第1範囲にあれば、前記第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行する前に前記第1開閉部を遮断し、前記第1蓄電池の前記蓄電量が前記第2範囲にあれば、前記第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行するタイミングで前記第1開閉部を遮断し、前記第1蓄電池の前記蓄電量が前記第3範囲にあれば、前記第1蓄電池の前記充電積算量と前記放電積算量との差分に基づいて前記第1開閉部を遮断する。
上記構成によれば、第1蓄電池の蓄電量に応じて、
(1)第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行する前に第1開閉部を遮断する処理、
(2)第1蓄電池が充電状態から放電状態に移行するタイミングで第1開閉部を遮断する処理、
(3)第1蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分に基づいて第1開閉部を遮断する処理、
が使い分けられる。この場合、蓄電池の蓄電量が小さいほど(例えばSOCが低いほど)、発電機の発電中において早いタイミングで第1開閉部が遮断される。そのため、発電中における放電状態への移行を極力抑えること観点からして、第1蓄電池の充放電状態を適正に管理することができる。
第8の手段では、前記遮断制御部は、前記第1蓄電池の温度に応じて、前記第1開閉部を遮断するタイミングを変更する。
蓄電池では温度に応じて内部抵抗が変化する。例えば温度が低いほど蓄電池の内部抵抗が大きくなり、放電電流が流れた場合における端子電圧の落ち込みが大きくなると考えられる。この点、上記構成によれば、第1蓄電池の温度に応じて、第1開閉部を遮断するタイミングを変更するようにしたため、例えば第1蓄電池の温度が低ければ、第1開閉部を遮断するタイミングが早期化される。これにより、発電機の発電中において仮に第1蓄電池が低温状態にあっても、放電による端子電圧の落ち込みを抑えることが可能となる。
第9の手段では、前記監視部は、前記発電機の発電状態下において前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池を含む複数の蓄電池のうちいずれの蓄電池が放電状態になったか、又は放電状態になりそうかを判定し、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において放電状態になった蓄電池、又は放電状態になりそうな蓄電池を前記第1蓄電池として、前記第1開閉部を遮断状態とする。
第1蓄電池及び第2蓄電池を用いた構成では、発電機の発電中において、それら各蓄電池のいずれにあっても放電状態への移行の可能性があると考えられる。この点、上記構成によれば、いずれかの蓄電池が放電状態になったことの判定結果、又はいずれかの蓄電池が放電状態になりそうなことの判定結果に基づいて、各蓄電池のいずれかを第1蓄電池として第1開閉部の遮断処理が実施される。つまり、いずれの蓄電池においても選択的に、それに対応する開閉部の遮断処理を実施できる。そのため、各蓄電池における都度の状態に応じて、適正な充放電制御を実施することができる。
この場合、例えば図1の構成において、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とのうち鉛蓄電池11が放電状態になると、その鉛蓄電池11が「第1蓄電池」に相当する。そのため、スイッチ21,22のうちスイッチ21について遮断処理が実施される。また、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とのうちリチウムイオン蓄電池12が放電状態になると、そのリチウムイオン蓄電池12が「第1蓄電池」に相当する。そのため、スイッチ21,22のうちスイッチ22について遮断処理が実施される。
第10の手段では、前記監視部は、前記発電機の発電状態下において前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池を含む複数の蓄電池の端子電圧を監視し、前記遮断制御部は、前記発電機の発電状態下において前記端子電圧が相対的に高い蓄電池を前記第1蓄電池として、前記第1開閉部を遮断状態とする。
上述のとおり第1蓄電池及び第2蓄電池を用いた構成では、発電機の発電中において、それら各蓄電池のいずれにあっても放電状態への移行の可能性があると考えられる。この点、上記構成によれば、発電機の発電状態下における各蓄電池の端子電圧の比較結果に基づいて、各蓄電池のいずれかを第1蓄電池として第1開閉部の遮断処理が実施される。つまり、いずれの蓄電池においても選択的に、それに対応する開閉部の遮断処理を実施できる。そのため、各蓄電池における都度の状態に応じて、適正な充放電制御を実施することができる。
この場合、例えば図1の構成において、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とのうち鉛蓄電池11の方が端子電圧が高ければ、その鉛蓄電池11が「第1蓄電池」に相当する。そのため、スイッチ21,22のうちスイッチ21について遮断処理が実施される。また、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とのうちリチウムイオン蓄電池12の方が端子電圧が高ければ、そのリチウムイオン蓄電池12が「第1蓄電池」に相当する。そのため、スイッチ21,22のうちスイッチ22について遮断処理が実施される。
電池ユニットとして、手段1乃至10のいずれかに記載の電源制御装置と、前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池のうち一方の蓄電池(12)と、前記第1開閉部及び前記第2開閉部と、前記第1蓄電池、及び前記発電機がそれぞれ接続される第1端子(P1)及び第2端子(P2)と、を備える構成であるとよい(手段11)。
電源システムとして、手段1乃至10のいずれかに記載の電源制御装置と、前記発電機と、前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池と、前記第1開閉部及び前記第2開閉部と、を備える構成であるとよい(手段12)。
第13の手段では、
電気負荷(15)に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池(11,12)と、
これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路(L3,L4)に設けられ、前記第2蓄電池及び前記電気負荷と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部(23,24)と、
前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記電気負荷と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部(23,24)と、
を備え、前記各蓄電池から前記電気負荷への放電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
前記電気負荷の駆動に際し、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方からの放電を行わせる放電制御部と、
前記電気負荷の駆動状態下における前記第1蓄電池の充放電の状態を監視する監視部と、
前記電気負荷の駆動状態下において、前記第1蓄電池の充放電の状態に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とする遮断制御部と、
を備えることを特徴とする。
電気負荷に対して並列に第1蓄電池及び第2蓄電池が接続される電源システムにおいて、第1蓄電池及び第2蓄電池の両方から電気負荷への放電が行われる場合には、その放電中に例えば電気負荷への通電電流が低下し、かつ各蓄電池の端子電圧の差が大きいと、いずれかの蓄電池(ここでは第1蓄電池)が放電状態から充電状態に切り替わることが生じ得る。つまり、蓄電池間において意図せず充電が行われることが考えられる。かかる場合、蓄電池間の充電を抑制しつつも、少なくとも一方の蓄電池から電気負荷への放電を継続することが望ましい。こうした様相を鑑み、上記構成では、電気負荷の駆動状態下における第1蓄電池の充放電の状態を監視し、第1蓄電池の充放電の状態に基づいて、第1開閉部及び第2開閉部のうち第1開閉部(「第2蓄電池及び電気負荷」と「第1蓄電池」との間を開閉する開閉部)を遮断状態とするようにした。
ここで、電気負荷への放電中に第1蓄電池の充放電の状態を監視することで、第1蓄電池が放電状態から充電状態に移行したこと、又は放電状態から充電状態に移行しそうなことを把握できる。そして、第1蓄電池が充電状態に移行した場合又は移行しそうな場合には、第1開閉部が遮断状態とされ、それに伴い第1蓄電池から第2蓄電池及び電気負荷が電気的に切り離される。この場合、第2蓄電池から第1蓄電池への充電が抑制されるが、第2開閉部が導通状態のまま維持されているために、第2蓄電池から電気負荷への放電は継続される。したがって、電気負荷への放電が意図せず停止されることを抑制できる。
要するに、上記構成によれば、電気負荷への放電中においていずれか一方の蓄電池が意図せず充電状態になっても、又は充電状態になりそうになっても、かかる状態を監視して他方の蓄電池による電気負荷への放電を適正に実施することができる。その結果、各蓄電池の充放電を適正に実施できることとなる。
発明の実施の形態における電源システムの構成を示す電気回路図。 各蓄電池の充電制御の処理手順を示すフローチャート。 第1スイッチの遮断処理の手順を示すフローチャート。 第2スイッチの遮断処理の手順を示すフローチャート。 (a)は鉛蓄電池のSOC範囲を示す図、(b)はリチウムイオン蓄電池のSOC範囲を示す図。 発電機の発電中における各蓄電池の充放電についてより具体的に説明するための図。 別例において第1スイッチの遮断処理の手順を示すフローチャート。 別例において各蓄電池の充電制御の処理手順を示すフローチャート。 別例において電池温度と電流閾値との関係を示す図。 別例において各蓄電池の放電制御の処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の電源システムが搭載される車両は、エンジン(内燃機関)を駆動源として走行するものであり、いわゆるアイドリングストップ機能を有している。
図1に示すように、本電源システムは、第1蓄電池及び第2蓄電池として鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12を有する2電源システムであり、各蓄電池11,12からはスタータモータ13や、各種の電気負荷14~16への給電が可能となっている。また、各蓄電池11,12に対しては発電機17による充電が可能となっている。両蓄電池11,12のうちリチウムイオン蓄電池12は、図示しない筐体(収容ケース)に収容されることで電池ユニットUとして構成されている。電池ユニットUの詳細な構成につては後述する。
鉛蓄電池11は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度、及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて充放電時のエネルギ効率が高い蓄電池であるとよい。
電池ユニットUには外部端子として第1端子T1、第2端子T2、第3端子T3、第4端子T4が設けられており、第1端子T1及び第4端子T4には鉛蓄電池11とスタータモータ13と電気負荷14とが接続され、第2端子T2には電気負荷16と発電機17とが接続され、第3端子T3には電気負荷15が接続されている。
各電気負荷14~16は、各蓄電池11,12から供給される供給電力の電圧について要求が相違するものである。このうち第3端子T3に接続される電気負荷15には、供給電力の電圧が一定又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求負荷が含まれる。これに対し、第1,第2端子T1,T2に接続される電気負荷14,16は、定電圧要求負荷以外の一般的な電気負荷である。電気負荷15は被保護負荷とも言える。また、電気負荷15は電源失陥が許容されない負荷であり、電気負荷16は電源失陥が許容される負荷であるとも言える。
定電圧要求負荷である電気負荷15の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、メータ装置、エンジンECU等の各種ECUが挙げられる。この場合、供給電力の電圧変動が抑えられることで、上記各装置において不要なリセット等が生じることが抑制され、安定動作が実現可能となっている。また、電気負荷16の具体例としては、シートヒータやリヤウインドシールドのデフロスタ用ヒータ等が挙げられ、電気負荷14の具体例としては、ヘッドライト、フロントウインドシールド等のワイパ、空調装置の送風ファン等が挙げられる。
発電機17は、エンジンの出力軸に駆動連結されたオルタネータ(交流発電機)であり、エンジン出力軸の回転を動力として発電する。発電機17の発電電力により各蓄電池11,12が充電される。なお、発電機17は、発電機能と力行機能とを有する回転電機であってもよい。
次に、電池ユニットU内の回路構成を説明する。
電池ユニットUには、ユニット内電気経路として、各端子T1,T2及びリチウムイオン蓄電池12を相互に接続する電気経路L1,L2が設けられている。このうち第1端子T1と第2端子T2とを接続する第1経路L1に第1スイッチ21が設けられ、第1経路L1上の接続点N0とリチウムイオン蓄電池12とを接続する第2経路L2に第2スイッチ22が設けられている。この場合、第1スイッチ21により、リチウムイオン蓄電池12及び発電機17と鉛蓄電池11との導通及び遮断が切り替えられ、第2スイッチ22により、鉛蓄電池11及び発電機17とリチウムイオン蓄電池12との導通及び遮断が切り替えられる。これら各スイッチ21,22が「第1開閉部」及び「第2開閉部」に相当する。
これら各スイッチ21,22は、MOSFET等の半導体スイッチにより構成されている。なお、各スイッチ21,22をそれぞれ2つ一組のMOSFETで構成し、各一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されているとよい。この互いに逆向きの寄生ダイオードによって、各スイッチ21,22をオフ状態とした場合にそのスイッチが設けられた経路に流れる電流が完全に遮断される。
上記構成では、電気負荷16に対して鉛蓄電池11からの電力供給とリチウムイオン蓄電池12からの電力供給とが選択的に実施可能となっている。この場合、第1スイッチ21をオン、第2スイッチ22をオフにすることで鉛蓄電池11から電気負荷16への電力供給が可能となり、第1スイッチ21をオフ、第2スイッチ22をオンにすることでリチウムイオン蓄電池12から電気負荷16への電力供給が可能となる。
また、第1経路L1において第1端子T1と第1スイッチ21との間の分岐点N1には分岐経路L3の一端が接続されるとともに、第2経路L2においてリチウムイオン蓄電池12と第2スイッチ22との間の分岐点N2には分岐経路L4の一端が接続されており、これら分岐経路L3,L4の他端同士が中間点N3で接続されている。また、中間点N3と第3端子T3とが給電経路L5により接続されている。
分岐経路L3,L4にはそれぞれ第3スイッチ23と第4スイッチ24とが設けられている。第3スイッチ23と第4スイッチ24はそれぞれMOSFET等の半導体スイッチを有している。なお、これら各スイッチ23,24を、上述のスイッチ21,22と同様に、それぞれ2つ一組のMOSFETで構成し、各一組のMOSFETの寄生ダイオードを互いに逆向きになるように直列に接続してもよい。
また、電池ユニットUには、ユニット内のスイッチ21~24を介さずに、鉛蓄電池11を電気負荷15,16に対して接続可能とするバイパス経路L6,L7が設けられている。具体的には、電池ユニットUには、第4端子T4と第1経路L1上の接続点N0とを接続するバイパス経路L6が設けられるとともに、接続点N0と第3端子T3とを接続するバイパス経路L7が設けられている。そして、バイパス経路L6上には第1バイパススイッチ25が設けられ、バイパス経路L7上には第2バイパススイッチ26が設けられている。各バイパススイッチ25,26は例えば常閉式のリレースイッチである。
第1バイパススイッチ25をオン(閉鎖)することで、第1スイッチ21がオフであっても鉛蓄電池11と電気負荷16とが電気的に接続される。また、両方のバイパススイッチ25,26をオン(閉鎖)することで、各スイッチ21~24が全てオフであっても鉛蓄電池11と電気負荷15とが電気的に接続される。
また、電池ユニットUは、電池制御手段を構成する制御部30を有しており、各スイッチ21~26や制御部30は同一の基板に実装された状態で筐体内に収容されている。ただし、各スイッチ21~26や制御部30は複数の基板にそれぞれ実装されていてもよい。制御部30には、電池ユニットU外のECU40が接続されている。つまり、これら制御部30及びECU40は、図示しない他のECUと共にCAN等の通信ネットワークにより接続されて相互に通信可能となっており、制御部30及びECU40に記憶される各種データが互いに共有できるものとなっている。
制御部30は、各スイッチ21~24のオンオフ(開閉)の切り替えを実施する。この場合、制御部30は、例えば各蓄電池11,12の蓄電状態に基づいて、各スイッチ21~24のオンオフを制御する。これにより、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを選択的に用いて充放電が実施される。なお、バイパススイッチ25,26は、本電源システムの稼働時において基本的には開放状態で保持され、稼働停止状態において閉鎖状態に切り替えられる。
各蓄電池11,12の蓄電状態に基づく充放電制御について簡単に説明する。制御部30は、鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12の端子電圧又は開放電圧の検出値を逐次取得するとともに、図示しない電流検出部により検出される鉛蓄電池11、リチウムイオン蓄電池12の通電電流を逐次取得する。例えば、第1スイッチ21に鉛蓄電池11の通電電流を検出する電流検出部が設けられ、第2スイッチ22にリチウムイオン蓄電池12の通電電流を検出する電流検出部が設けられているとよい。そして、これらの取得値に基づいて鉛蓄電池11、リチウムイオン蓄電池12のSOC(残存容量)を算出するとともに、そのSOCが所定の使用範囲内に保持されるようにリチウムイオン蓄電池12への充電量及び放電量を制御する。
本実施形態では、車両の減速時やその他の発電要求時において発電機17により発電が実施され、その発電電力により各蓄電池11,12が充電される。この場合、制御部30は、発電機17の発電時において、第1スイッチ21及び第2スイッチ22を導通状態に制御して鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12の両方に対する充電を行わせる(充電制御部に相当)。本実施形態では、鉛蓄電池11の端子電圧がリチウムイオン蓄電池12の端子電圧よりも高くなるようにこれら両端子電圧が定められている。
ここで、発電機17の発電中に例えば車速の低下により発電量が低下すると、各蓄電池の充電電流が低下し、鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12のいずれか一方が充電状態から放電状態に切り替わることが生じ得る。つまり、発電量の低下等により、意図せず一方の蓄電池から他方の蓄電池への放電が行われる状態になることが考えられる。なお、車速の低下時だけでなく、発電機17の発電中にエアコンの電動コンプレッサやラジエータファン等の車載電気負荷の駆動状態が変わることによっても、各蓄電池11,12における充電電力の低下が生じる。そのため上記のような蓄電池間の意図しない放電が生じることが考えられる。かかる場合、発電機17の発電時においては、蓄電池間の放電を抑制しつつも、少なくとも一方の蓄電池に対する充電を継続することが望ましい。そこで、制御部30は、発電機17の発電状態下における鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12の充放電の状態を監視する(監視部に相当)。また、制御部30は、発電機17の発電状態下において、鉛蓄電池11の充放電の状態に基づいて第1スイッチ21を遮断状態とする第1処理と、リチウムイオン蓄電池12の充放電の状態に基づいて第2スイッチ22を遮断状態とする第2処理との少なくともいずれかを実施する(遮断制御部に相当)。
発電機17の発電中に例えば鉛蓄電池11が放電状態となる場合又は放電状態となりそうな場合には、第1スイッチ21が遮断状態とされ、それに伴いリチウムイオン蓄電池12及び発電機17と鉛蓄電池11との間の通電経路が遮断される。この場合、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12への放電が抑制されるが、第2スイッチ22が導通状態のまま維持されているために、発電機17の発電電力によるリチウムイオン蓄電池12の充電は継続される。
また、発電機17の発電中にリチウムイオン蓄電池12が放電状態となる場合又は放電状態となりそうな場合には、第2スイッチ22が遮断状態とされ、それに伴い鉛蓄電池11及び発電機17とリチウムイオン蓄電池12との間の通電経路が遮断される。この場合、リチウムイオン蓄電池12から鉛蓄電池11への放電が抑制されるが、第1スイッチ21が導通状態のまま維持されているために、発電機17の発電電力による鉛蓄電池11の充電は継続される。
図2は、各蓄電池11,12の充電制御の処理手順を示すフローチャートであり、本処理は制御部30により所定周期で繰り返し実施される。
図2において、ステップS11では、今現在、発電機17による発電が行われている状況下であるか否かを判定する。そして、発電中であれば後続のステップS12に進み、発電中でなければ本処理を一旦終了する。
ステップS12では、鉛蓄電池11のSOCであるSOC_Pbを取得するとともに、鉛蓄電池11の充放電状態を示すパラメータとして鉛蓄電池11の通電電流I_Pbを取得する。ステップS13では、リチウムイオン蓄電池12のSOCであるSOC_Liを取得するとともに、リチウムイオン蓄電池12の充放電状態を示すパラメータとしてリチウムイオン蓄電池12の通電電流I_Liを取得する。なお本実施形態では、各蓄電池11,12が充電される際の充電電流を正の値、各蓄電池11,12が放電される際の放電電流を負の値として通電電流を扱うこととしている。
そしてその後、ステップS14では、鉛蓄電池11の充放電の状態に基づいて、鉛蓄電池11を、リチウムイオン蓄電池12及び発電機17から遮断する第1スイッチ21の遮断処理(第1処理に相当)を実施する。また、ステップS15では、リチウムイオン蓄電池12の充放電の状態に基づいて、リチウムイオン蓄電池12を、鉛蓄電池11及び発電機17から遮断する第2スイッチ22の遮断処理(第2処理に相当)を実施する。
図3を用いて、第1スイッチ21の遮断処理(ステップS14)を説明する。ここでは、SOC_Pbが、鉛蓄電池11の使用可能範囲内における高低いずれの領域にあるかに応じて、第1スイッチ21を遮断するタイミングを設定することとしている。図5(a)に示すように、SOC_Pbの使用可能範囲においては、低SOC領域である第1範囲A1と、中SOC領域である第2範囲A2と、高SOC領域である第3範囲A3とが定められている。
図3において、ステップS21では、SOC_Pbが第1範囲A1内にあるか否かを判定し、ステップS22では、SOC_Pbが第2範囲A2内にあるか否かを判定し、ステップS23では、SOC_Pbが第3範囲A3内にあるか否かを判定する。そして、SOC_Pbが第1範囲A1内にあれば、ステップS24に進んで、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが所定の第1閾値THA1以下であるか否かを判定する。第1閾値THA1は、鉛蓄電池11の充電電流が低下する状況下において、鉛蓄電池11が充電状態から放電状態に移行する前の所定状態にあることを判定するための判定値である。I_Pb≦THA1であれば、ステップS28に進み、第1スイッチ21を遮断する。
また、SOC_Pbが第2範囲A2内にあれば、ステップS25に進んで、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが所定の第2閾値THA2以下であるか否かを判定する。第2閾値THA2は、第1閾値THA1よりも小さい値であり、例えばTHA2=0である。ただし、THA2<THA1であれば、THA2>0であってもよい。I_Pb≦THA2であれば、ステップS28に進み、第1スイッチ21を遮断する。第2閾値TH2が0である場合には、鉛蓄電池11が充電状態から放電状態に移行するタイミングで第1スイッチ21が遮断されることとなる。
また、SOC_Pbが第3範囲A3内にあれば、ステップS26に進んで、発電機17の発電状態下での鉛蓄電池11の充電積算量と放電積算量との差分ΔI_Pbを算出する。差分ΔI_Pbは、発電機17の発電状態下での鉛蓄電池11の充電電流の積算値(すなわち充電積算量)と、鉛蓄電池11が充電状態から放電状態に切り替わった後での鉛蓄電池11の放電電流の積算値(すなわち放電積算量)との差であり、「充電積算量-放電積算量」として算出される。そして、続くステップS27では、差分ΔI_Pbが所定の第3閾値THA3以下であるか否かを判定する。第3閾値THA3は、任意に設定可能な正又は0の値である。例えば第3閾値THA3が0であれば、発電機17の今回の発電に際し、その発電開始後における充電量に対して同量の放電が鉛蓄電池11で行われたことを意味する。ΔI_Pb≦THA3であれば、ステップS28に進み、第1スイッチ21を遮断する。
上記処理によれば、鉛蓄電池11の蓄電量(SOC_Pb)がA1~A3のいずれに属するかに基づいて、第1スイッチ21の遮断制御が実施される。この場合特に、発電機17の発電状態下において、SOC_Pbが低いほど、スイッチ遮断のタイミングが早くなるようにして遮断制御が実施される。
また、図4を用いて、第2スイッチ22の遮断処理(ステップS15)を説明する。ここでは、SOC_Liが、リチウムイオン蓄電池12の使用可能範囲内における高低いずれの領域にあるかに応じて、第2スイッチ22を遮断するタイミングを設定することとしている。図5(b)に示すように、SOC_Liの使用可能範囲においては、低SOC領域である第1範囲B1と、中SOC領域である第2範囲B2と、高SOC領域である第3範囲B3とが定められている。
図4において、ステップS31では、SOC_Liが第1範囲B1内にあるか否かを判定し、ステップS32では、SOC_Liが第2範囲B2内にあるか否かを判定し、ステップS33では、SOC_Liが第3範囲B3内にあるか否かを判定する。そして、SOC_Liが第1範囲B1内にあれば、ステップS34に進んで、リチウムイオン蓄電池12の通電電流I_Liが所定の第1閾値THB1以下であるか否かを判定する。第1閾値THB1は、リチウムイオン蓄電池12の充電電流が低下する状況下において、リチウムイオン蓄電池12が充電状態から放電状態に移行する前の所定状態にあることを判定するための判定値である。I_Li≦THB1であれば、ステップS38に進み、第2スイッチ22を遮断する。
また、SOC_Liが第2範囲B2内にあれば、ステップS35に進んで、リチウムイオン蓄電池12の通電電流I_Liが所定の第2閾値THB2以下であるか否かを判定する。第2閾値THB2は、第1閾値THB1よりも小さい値であり、例えばTHB2=0である。ただし、THB2<THB1であれば、THB2>0であってもよい。I_Li≦THB2であれば、ステップS38に進み、第2スイッチ22を遮断する。第2閾値THB2が0である場合には、リチウムイオン蓄電池12が充電状態から放電状態に移行するタイミングで第2スイッチ22が遮断されることとなる。
また、SOC_Liが第3範囲B3内にあれば、ステップS36に進んで、発電機17の発電状態下でのリチウムイオン蓄電池12の充電積算量と放電積算量との差分ΔI_Liを算出する。差分ΔI_Liは、発電機17の発電状態下でのリチウムイオン蓄電池12の充電電流の積算値(すなわち充電積算量)と、リチウムイオン蓄電池12が充電状態から放電状態に切り替わった後でのリチウムイオン蓄電池12の放電電流の積算値(すなわち放電積算量)との差であり、「充電積算量-放電積算量」として算出される。そして、続くステップS37では、差分ΔI_Liが所定の第3閾値THB3以下であるか否かを判定する。第3閾値THB3は、任意に設定可能な正又は0の値である。例えば第3閾値THB3が0であれば、発電機17の今回の発電に際し、その発電開始後における充電量に対して同量の放電がリチウムイオン蓄電池12で行われたことを意味する。ΔI_Li≦THB3であれば、ステップS38に進み、第2スイッチ22を遮断する。
上記処理によれば、リチウムイオン蓄電池12の蓄電量(SOC_Li)がB1~B3のいずれに属するかに基づいて、第2スイッチ22の遮断制御が実施される。この場合特に、発電機17の発電状態下において、SOC_Liが低いほど、スイッチ遮断のタイミングが早くなるようにして遮断制御が実施される。
また、図2のステップS14(図3)及びステップS15(図4)の各処理によれば、発電機17の発電状態下において各蓄電池11,12のうち一方の蓄電池が放電状態になるか、又は放電状態になりそうな場合に、各蓄電池11,12の通電電流I_Pb,I_Liに基づいて、放電状態になったこと、又は放電状態になりそうなことが判定される。そして、放電状態になった蓄電池、又は放電状態になりそうな蓄電池を「第1蓄電池」として、スイッチ遮断が適宜実施される。
発電機17の発電中における各蓄電池11,12の充放電についてより具体的に説明する。図6において(a)は、発電機17の回生発電時における各蓄電池11,12の電流変化を示すタイムチャートであり、(b)~(d)は時系列での各スイッチ21,22の状態を示す説明図である。なおここでは、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが第2閾値THA2(=0)まで低下したことに基づいて、第1スイッチ21が遮断されるものとなっている。
図6では、タイミングt1以前において第1スイッチ21がオン(導通)、第2スイッチ22がオフ(遮断)の状態にあり、鉛蓄電池11では給電対象の負荷に応じて放電電流(図では負の電流)が流れている。なお、負荷給電がなければ通電電流が0である。そして、タイミングt1で回生発電が開始されることに応じて、各スイッチ21,22が共にオン状態となる。これにより、発電機17の発電電力による各蓄電池11,12の充電が開始される(図6(b)参照)。このとき、上述したとおり鉛蓄電池11の開放電圧がリチウムイオン蓄電池12の開放電圧よりも高くなるように定められているため、低電圧側のリチウムイオン蓄電池12に対して優先的に充電が行われる。つまり、リチウムイオン蓄電池12の充電電流が鉛蓄電池11の充電電流よりも大きくなっている。そして、車速の低下等により発電機17の発電電力が低下すると、徐々に各蓄電池11,12の充電電流が低下する。
その後、タイミングt2で鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが第2閾値THA2(=0)まで低下すると、第1スイッチ21がオフ(遮断)、かつ第2スイッチ22がオン(導通)の状態に移行する。ここで、仮に各スイッチ21,22が共にオンしていると、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12への放電が開始されてしまう(図6(c)参照)。鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12への放電が開始されと、これまでに鉛蓄電池11に充電した電力がリチウムイオン蓄電池12の側に放出されてしまう。また、各スイッチ21,22のうち第2スイッチ22をオフすると、蓄電池11,12間の放電は回避できるものの、未だ回生発電状態であるにもかかわらず、リチウムイオン蓄電池12への充電が停止されてしまう。
これに対して、上記のとおり各スイッチ21,22のうち第1スイッチ21がオフされるため、蓄電池11,12間の放電が抑制され、しかも回生発電によるリチウムイオン蓄電池12の充電が継続されることとなる。ここでは、発電機17の発電中において鉛蓄電池11が充電状態から放電状態に移行したことに基づいて、第1スイッチ21がオフされている。
ちなみに、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが第1閾値THA1(>0)まで低下したことに基づいて第1スイッチ21が遮断される場合には、タイミングtaにて第1スイッチ21が遮断される。この場合、発電機17の発電中において鉛蓄電池11が充電状態から放電状態に移行しそうなことに基づいて、第1スイッチ21がオフされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
発電機17に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続される電源システムにおいて、発電機17の発電状態下において各蓄電池11,12の充放電の状態を監視し、その充放電の状態に基づいて、各スイッチ21,22の遮断制御を行うようにした。つまり、発電機17の発電状態下において、鉛蓄電池11の充放電の状態に基づいて第1スイッチ21を遮断状態とするようにした。又は、発電機17の発電状態下において、リチウムイオン蓄電池12の充放電の状態に基づいて第2スイッチ22を遮断状態とするようにした。
上記構成によれば、いずれか一方の蓄電池が意図せず放電状態になっても、又は放電状態になりそうになっても、かかる状態を監視して他方の蓄電池に対する充電を適正に実施することができる。その結果、各蓄電池11,12の充放電を適正に実施できることとなる。
発電機17の発電中におけるスイッチ21,22の遮断制御の一形態として、いずれかの蓄電池が充電状態から放電状態に移行する前にスイッチ遮断を実施するようにした。これにより、発電機17の発電中において、いずれかの蓄電池が意図せず放電状態になってしまうタイミングに対して余裕を持った事前のタイミングで両蓄電池の間の通電経路を遮断することが可能となる。これにより、蓄電池間の放電により放電元の蓄電池の蓄電量の低下(SOC低下)が生じてしまうことを抑制できる。
発電機17の発電中におけるスイッチ21,22の遮断制御の一形態として、いずれかの蓄電池が充電状態から放電状態に移行するタイミングでスイッチ遮断を実施するようにした。この場合、放電状態に移行する側の蓄電池は、蓄電量が少なくなっていることが考えられるが、その蓄電池では、発電機17の発電中において発電機17との通電経路が遮断される間際まで充電を継続できる。そのため、発電中における充電積算量を極力大きくする点では有利な構成となる。
発電機17の発電中におけるスイッチ21,22の遮断制御の一形態として、各蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分を算出し、その差分に基づいてスイッチ遮断を実施するようにした。例えば蓄電池の蓄電量(SOC)に余裕がある場合には、発電機17による今回の発電の前後で蓄電量が減らなければ、不都合は生じないとも考えられる。この点、各蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分(ΔI)に基づいてスイッチ遮断を実施することにより、発電機17による今回の発電の前後における蓄電池の蓄電量を適正に管理できる。また、蓄電池間の放電が生じても、放電先の蓄電池にとっては充電量を確保でき、各蓄電池11,12における蓄電状況によっては有益な充電処理を実施できるとも考えられる。
蓄電量が小さい蓄電池(例えば低SOCの蓄電池)では、発電機17の発電中において放電状態への移行が極力抑えられることが望ましいと考えられる。この点、発電機17の発電状態下において、蓄電池のSOCが低いほど、スイッチ遮断のタイミングが早くなるようにした。そのため、発電中における放電抑制の観点からして、各蓄電池11,12の充放電状態を適正に管理することができる。
より具体的には、発電機17の発電状態下において、各蓄電池11,12のSOCに基づいて、
(1)蓄電池が充電状態から放電状態に移行する前にスイッチ遮断を実施する処理、
(2)蓄電池が充電状態から放電状態に移行するタイミングでスイッチ遮断を実施する処理、
(3)蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分に基づいてスイッチ遮断を実施する処理、
を使い分けることとし、蓄電池11,12のSOCが低いほど、発電機17の発電中において早いタイミングでスイッチ遮断が実施されるようにした。そのため、これら各処理を好適に使い分け、ひいては蓄電池11,12の充放電状態を適正に管理することができる。
鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12を用いた構成では、発電機17の発電中において、それら各蓄電池11,12のいずれにあっても放電状態への移行の可能性があると考えられる。この点、上記構成によれば、いずれかの蓄電池が放電状態になったことの判定結果、又はいずれかの蓄電池が放電状態になりそうなことの判定結果に基づいて、各蓄電池11,12のいずれかを「第1蓄電池」としてスイッチ遮断が実施される。つまり、いずれの蓄電池11,12においても選択的に、それに対応するスイッチの遮断処理を実施できる。そのため、各蓄電池11,12における都度の状態に応じて、適正な充放電制御を実施することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・第1スイッチ21の遮断処理(図3の処理)を以下のように変更してもよい。ここでは、発電機17の発電状態下において、鉛蓄電池11の蓄電量が小さいほど(SOCが低いほど)、鉛蓄電池11が充電状態から放電状態に移行するまでの間でスイッチ遮断するタイミングを遅くしている。この場合、制御部30は、図3に代えて、図7の処理を実施する。なお、図7では、図3と同じ処理について同じステップ番号を付して説明を適宜割愛する。鉛蓄電池11の通電電流I_Pbを判定する第1閾値THA1、第2閾値THA2は、上記と同様のものでよく、THA1>THA2である。
図7では、SOC_Pbが第1範囲A1内にあると判定された場合(ステップS21がYESの場合)に、ステップS41に進み、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが第2閾値THA2以下であるか否かを判定する。そして、I_Pb≦THA2であれば、ステップS28に進み、第1スイッチ21を遮断する。
また、SOC_Pbが第2範囲A2内にあると判定された場合(ステップS22がYESの場合)に、ステップS42に進み、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbが第1閾値THA1以下であるか否かを判定する。そしてI_Pb≦THA1であれば、ステップS28に進み、第1スイッチ21を遮断する。ここで、「THA1>THA2」の関係からすると、鉛蓄電池11充電状態から放電状態に移行するまでの間において、SOC_Pbが低いほど、スイッチ遮断のタイミングが遅くなるようにして遮断制御が実施される。
なお、SOC_Pbが第3範囲A3内にある場合の処理(ステップS26,S27)は既述のとおりである。
第2スイッチ22の遮断処理(図4の処理)についても図7と同様の処理にすることが可能である。
蓄電量が小さい蓄電池(例えば低SOCの蓄電池)では、発電機17の発電中において充電状態を極力長引かせることが望ましいと考えられる。この点、上記構成によれば、蓄電池の蓄電量が小さいほど、蓄電池が充電状態から放電状態に移行するまでの間でスイッチ遮断のタイミングが遅くなるため、発電中における充電期間確保の観点からして、各蓄電池の充放電状態を適正に管理することができる。
・上記実施形態では、鉛蓄電池11の端子電圧がリチウムイオン蓄電池12の端子電圧よりも高くなるようにこれら両端子電圧が定められていたが、これを変更してもよい。つまり、リチウムイオン蓄電池12の端子電圧が鉛蓄電池11の端子電圧よりも高くなるようにこれら両端子電圧が定められていてもよい。
・上記実施形態では、図2において第1スイッチ21の遮断処理(ステップS14)と第2スイッチ22の遮断処理(ステップS15)とをいずれも実施する構成としたが、これを変更し、いずれかの遮断処理のみを実施する構成としてもよい。例えば、鉛蓄電池11の端子電圧がリチウムイオン蓄電池12の端子電圧よりも高くなるようにこれら両端子電圧が定められている場合において、第1スイッチ21の遮断処理のみを実施する構成としてもよい。又は、リチウムイオン蓄電池12の端子電圧が鉛蓄電池11の端子電圧よりも高くなるようにこれら両端子電圧が定められている場合において、第2スイッチ22の遮断処理のみを実施する構成としてもよい。
・発電機17の発電状態下において蓄電池11,12の端子電圧を監視し、発電機17の発電状態下において各蓄電池11,12の端子電圧が相対的に高い蓄電池を「第1蓄電池」として、スイッチ遮断を実施する構成としてもよい。
図8は、各蓄電池11,12の充電制御の処理手順を示すフローチャートであり、本処理は、図2に置き換えて制御部30により実施される。なお、各蓄電池11,12の端子電圧は、各蓄電池11,12の正極側に設けられた電圧センサにより検出される。
図8において、ステップS51では、今現在、発電機17による発電が行われている状況下であるか否かを判定する。そして、発電中であれば後続のステップS52に進み、発電中でなければ本処理を一旦終了する。ステップS52では、各蓄電池11,12のうち、鉛蓄電池11の方が端子電圧が高い状態であるか否かを判定する。そして、YESであればステップS53に進み、NOであればステップS55に進む。
ステップS53では、鉛蓄電池11のSOCであるSOC_Pbを取得するとともに、鉛蓄電池11の充放電状態を示すパラメータとして鉛蓄電池11の通電電流I_Pbを取得する。続くステップS54では、鉛蓄電池11の充放電の状態に基づいて、鉛蓄電池11を、リチウムイオン蓄電池12及び発電機17から遮断する第1スイッチ21の遮断処理を実施する。なお、当該遮断処理については図3を参照されたい。
また、ステップS55では、リチウムイオン蓄電池12のSOCであるSOC_Liを取得するとともに、リチウムイオン蓄電池12の充放電状態を示すパラメータとしてリチウムイオン蓄電池12の通電電流I_Liを取得する。続くステップS56では、リチウムイオン蓄電池12の充放電の状態に基づいて、リチウムイオン蓄電池12を、鉛蓄電池11及び発電機17から遮断する第2スイッチ22の遮断処理を実施する。なお、当該遮断処理については図4を参照されたい。
上記構成によれば、発電機17の発電状態下における各蓄電池11,12の端子電圧の比較結果に基づいて、各蓄電池11,12のいずれかを「第1蓄電池」としてスイッチ遮断が実施される。つまり、いずれの蓄電池11,12においても選択的に、それに対応するスイッチの遮断処理を実施できる。そのため、各蓄電池11,12における都度の状態に応じて、適正な充放電制御を実施することができる。
・蓄電池では温度が低いほど内部抵抗が大きくなり、放電電流が流れた場合における端子電圧の落ち込みが大きくなると考えられる。この点を鑑み、蓄電池の温度が低いほど、スイッチ遮断するタイミングを早くしてもよい。具体的には、制御部30は、図9の関係を用い、電池温度に基づいて、スイッチ遮断を実施する電流閾値(例えばTHA1,THB1等)を設定する。図9では、電池温度が低いほど、電流閾値が大きい値として設定されるようになっている。これにより、発電機17の発電中において仮に第1蓄電池が低温状態にあっても、放電による端子電圧の落ち込みを抑えることが可能となる。
なお、蓄電池の温度が低い場合において、放電状態に切り替わる直前まで充電を継続するようにしてもよく、この観点からすると、蓄電池の温度が低いほど、スイッチ遮断のタイミングを遅くすることも可能である。
・蓄電池11,12の両方から例えば分岐経路L3,L4を介して電気負荷15への放電が行われる場合には、その放電中において例えば電気負荷15への通電電流が低下し、かつ各蓄電池11,12の端子電圧の差が大きいと、いずれかの蓄電池(第1蓄電池)が放電状態から充電状態に切り替わることが生じ得る。つまり、蓄電池11,12間において意図せず充電が行われることが考えられる。かかる場合、蓄電池11,12間の充電を抑制しつつも、少なくとも一方の蓄電池から電気負荷15への放電を継続することが望ましい。そこで、電気負荷15の駆動状態下における蓄電池11,12の充放電の状態を監視し、第1蓄電池の充放電の状態に基づいて、スイッチ23,24の遮断制御を実施する。なおここでは、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が「第1開閉部」及び「第2開閉部」に相当する。
図10は、各蓄電池11,12の放電制御の処理手順を示すフローチャートであり、本処理は制御部30により所定周期で繰り返し実施される。
図10において、ステップS61では、今現在、電気負荷15に対して両蓄電池11,12からの放電が行われている状況下であるか否か、すなわちスイッチ23,24が共にオンであるか否かを判定する。そして、YESであれば後続のステップS62に進み、NOであれば本処理を一旦終了する。
ステップS62では、鉛蓄電池11の充放電状態を示すパラメータとして鉛蓄電池11の通電電流I_Pbを取得し、続くステップS63では、リチウムイオン蓄電池12の充放電状態を示すパラメータとしてリチウムイオン蓄電池12の通電電流I_Liを取得する。そしてその後、ステップS64では、鉛蓄電池11の充放電の状態に基づいて、鉛蓄電池11をリチウムイオン蓄電池12及び電気負荷15から遮断すべく、第3スイッチ23の遮断処理を実施する。また、ステップS65では、リチウムイオン蓄電池12の充放電の状態に基づいて、リチウムイオン蓄電池12を鉛蓄電池11及び電気負荷15から遮断すべく、第4スイッチ24の遮断処理を実施する。
なお、ステップS64では、鉛蓄電池11の通電電流I_Pbに基づき、鉛蓄電池11において放電電流が減ってきて鉛蓄電池11が充電状態に移行しそうであると判定される場合、又は鉛蓄電池11が充電状態に移行したと判定される場合に、第3スイッチ23を遮断する。また、ステップS65では、リチウムイオン蓄電池12の通電電流I_Liに基づき、リチウムイオン蓄電池12において放電電流が減ってきてリチウムイオン蓄電池12が充電状態に移行しそうであると判定される場合、又はリチウムイオン蓄電池12が充電状態に移行したと判定される場合に、第4スイッチ24を遮断する。
ここで、電気負荷15への放電中に各蓄電池11,12の充放電の状態を監視することで、いずれかの蓄電池が放電状態から充電状態に移行したこと、又は放電状態から充電状態に移行しそうなことを把握できる。そして、スイッチ遮断により、充電状態に移行した蓄電池、又は移行しそうな蓄電池の切り離しを実施できる。この場合、蓄電池間の充電が抑制されるが、電気負荷15への放電は継続される。したがって、電気負荷15への放電が意図せず停止されることを抑制できる。その結果、各蓄電池11,12の充放電を適正に実施できることとなる。
なお、図10では、第3スイッチ23の遮断処理と第4スイッチ24の遮断処理とをいずれも実施する構成としたが、これに代えて、これら各処理のいずれか一方のみを実施する構成としてもよい。
・電池ユニットUにおいて、制御部30をユニット外部の構成としてもよい。また、本発明は、電池ユニットUを備えて実現されるものに限られない。つまり、リチウムイオン蓄電池12や各スイッチ21~25を一体にパック化した構成以外で実現されてもよい。
・電源システムは、第1蓄電池及び第2蓄電池として鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを備えるものに限られない。例えば、鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12のいずれかの代わりに、ニッケル水素蓄電池など他の二次電池を用いる構成としてもよい。また、第1蓄電池及び第2蓄電池をいずれも鉛蓄電池又はリチウムイオン蓄電池にすることも可能である。電源システムにおいて3つ以上の蓄電池を用いることも可能である。
・車載電源装置に限定されず、車載以外の電源装置に本発明を適用することも可能である。
11…鉛蓄電池、12…リチウムイオン蓄電池、17…発電機、21…第1スイッチ、22…第2スイッチ、30…制御部(充電制御部、監視部、遮断制御部)。

Claims (14)

  1. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において、前記第1蓄電池が前記充電状態から前記放電状態に移行する前に前記第1開閉部を遮断する電源制御装置。
  2. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において、前記第1蓄電池が前記充電状態から前記放電状態に移行するタイミングで前記第1開閉部を遮断する電源制御装置。
  3. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記監視部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記パラメータとして、前記第1蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分を算出し、
    前記遮断制御部は、前記第1蓄電池の前記充電積算量と前記放電積算量との差分による監視結果に基づいて前記第1開閉部を遮断する電源制御装置。
  4. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記遮断制御部は、前記第1蓄電池が蓄電している蓄電量が小さいほど、前記第1開閉部を遮断するタイミングを早くする電源制御装置。
  5. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池が蓄電している蓄電量が小さいほど、前記第1蓄電池が前記充電状態から前記放電状態に移行するまでの間で前記第1開閉部を遮断するタイミングを遅くする電源制御装置。
  6. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記監視部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記パラメータとして、前記第1蓄電池の充電積算量と放電積算量との差分を算出し、
    前記第1蓄電池の蓄電量の大きさとして、第1範囲(A1,B1)と、その第1範囲よりも大きい第2範囲(A2,B2)と、その第2範囲よりも大きい第3範囲(A3,B3)とを定めておき、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の前記蓄電量が前記第1範囲にあれば、前記第1蓄電池が前記充電状態から前記放電状態に移行する前に前記第1開閉部を遮断し、前記第1蓄電池の前記蓄電量が前記第2範囲にあれば、前記第1蓄電池が前記充電状態から前記放電状態に移行するタイミングで前記第1開閉部を遮断し、前記第1蓄電池の前記蓄電量が前記第3範囲にあれば、前記第1蓄電池の前記充電積算量と前記放電積算量との差分による監視結果に基づいて前記第1開閉部を遮断する電源制御装置。
  7. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記遮断制御部は、前記第1蓄電池の温度に応じて、前記第1開閉部を遮断するタイミングを変更する電源制御装置。
  8. 前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池は、前記通電経路における前記第1開閉部及び前記第2開閉部の間であって、かつ前記発電機に接続されている接続点(N0)を挟んで一方側の蓄電池及び他方側の蓄電池であり、
    前記監視部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において前記一方側の蓄電池及び前記他方側の蓄電池のうちいずれの蓄電池が前記放電状態になったかを判定し、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において、前記監視部により前記放電状態になったと判定された蓄電池を前記第1蓄電池として、前記第1開閉部を遮断状態とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  9. 前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池は、前記通電経路における前記第1開閉部及び前記第2開閉部の間であって、かつ前記発電機に接続されている接続点(N0)を挟んで一方側の蓄電池及び他方側の蓄電池であり、
    前記監視部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において前記一方側の蓄電池と前記他方側の蓄電池との端子電圧を監視し、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において、前記監視部により前記端子電圧が相対的に高い蓄電池であると判定された蓄電池を前記第1蓄電池として、前記第1開閉部を遮断状態とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電源制御装置。
  10. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池は、前記通電経路における前記第1開閉部及び前記第2開閉部の間であって、かつ前記発電機に接続されている接続点(N0)を挟んで一方側の蓄電池及び他方側の蓄電池であり、
    前記監視部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において前記一方側の蓄電池及び前記他方側の蓄電池のうちいずれの蓄電池が前記放電状態になったかを判定し、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において、前記監視部により前記放電状態になったと判定された蓄電池を前記第1蓄電池として、前記第1開閉部を遮断状態とする電源制御装置。
  11. 発電機(17)と、
    前記発電機に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記発電機と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記発電機と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記発電機の発電による前記各蓄電池の充電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記発電機の発電時に、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方に対する充電を行わせる充電制御部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記発電機の発電により前記第1蓄電池が充電される充電状態から、前記第1蓄電池から前記第2蓄電池への放電が生じる放電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記発電機による前記各蓄電池の充電のうち前記第1蓄電池の充電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池は、前記通電経路における前記第1開閉部及び前記第2開閉部の間であって、かつ前記発電機に接続されている接続点(N0)を挟んで一方側の蓄電池及び他方側の蓄電池であり、
    前記監視部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において前記一方側の蓄電池と前記他方側の蓄電池との端子電圧を監視し、
    前記遮断制御部は、前記充電制御部による前記各蓄電池の充電時において、前記監視部により前記端子電圧が相対的に高い蓄電池であると判定された蓄電池を前記第1蓄電池として、前記第1開閉部を遮断状態とする電源制御装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電源制御装置と、
    前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池のうち一方の蓄電池(12)と、
    前記第1開閉部及び前記第2開閉部と、
    前記第1蓄電池、及び前記発電機がそれぞれ接続される第1端子(P1)及び第2端子(P2)と、
    を備える電池ユニット(U)。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電源制御装置と、
    前記発電機と、
    前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池と、
    前記第1開閉部及び前記第2開閉部と、
    を備える電源システム。
  14. 電気負荷(15)に対して並列に接続される第1蓄電池及び第2蓄電池と、
    これら両蓄電池を電気的に接続する通電経路に設けられ、前記第2蓄電池及び前記電気負荷と前記第1蓄電池との導通及び遮断を切り替える第1開閉部と、
    前記通電経路に設けられ、前記第1蓄電池及び前記電気負荷と前記第2蓄電池との導通及び遮断を切り替える第2開閉部と、
    を備え、前記各蓄電池から前記電気負荷への放電を実施する電源システムに適用される電源制御装置(30)であって、
    前記電気負荷の駆動に際し、前記第1開閉部及び前記第2開閉部を導通状態に制御して前記第1蓄電池及び前記第2蓄電池の両方から前記電気負荷への放電を行わせる放電制御部と、
    前記放電制御部による前記各蓄電池の放電時に、前記第1蓄電池の充放電の状態を示すパラメータに基づいて、前記第1蓄電池において、前記電気負荷への放電が行なわれる放電状態から、前記第2蓄電池からの充電が生じる充電状態への移行状況を監視する監視部と、
    前記放電制御部による前記各蓄電池の放電時に、前記監視部による監視の結果に基づいて、前記第1開閉部及び前記第2開閉部のうち前記第1開閉部を遮断状態とし、前記各蓄電池からの前記電気負荷への放電のうち前記第1蓄電池からの放電のみを停止させる遮断制御部と、
    を備え、
    前記遮断制御部は、前記放電制御部による前記各蓄電池の放電時において、前記第1蓄電池が前記放電状態から前記充電状態に移行する前に前記第1開閉部を遮断する電源制御装置。
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