JP7072599B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
近年、労働者(雇用者から労働の対価として給与の支払いを受ける被雇用者)が、予め定められた給与支払い日より前にその給与の一部に相当する金額を受け取ることのできるサービスが検討されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007-328748号公報
上述したようなサービスを利用者(労働者)が利用する際に、給与相当額の支払いを受けようとするたびに都度申請を行うのは手間になる場合がある。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであって、その目的の一つは、給与支払い日より前に給与の一部相当額を受け取ることのできるサービスにおいて、利用者による申請の手間を軽減することのできる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、労働者から給与相当額の前払いの申請を受け付ける申請受付部であって、定期的に到来する支払い時期の指定を含む申請を受け付ける申請受付部と、前記労働者の労働時間の実績を含む勤務データに基づいて算出される、当該労働者に給与相当額の前払いとして支払い可能な上限額を取得する上限額取得部と、前記指定された支払い時期が到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払う処理を実行する支払い処理部と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様において、前記申請受付部は、前記上限額に対する割合の指定を受け付け、前記支払い処理部は、前記上限額に対して前記割合を乗じた金額を支払う処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の一態様において、前記申請受付部は、複数の支払い時期の指定を受け付け、前記支払い処理部は、前記複数の支払い時期のそれぞれが到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払うとともに、支払った金額を前記上限額から控除することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る情報処理方法は、申請受付部が、労働者から給与相当額の前払いの申請を受け付けるステップであって、定期的に到来する支払い時期の指定を含む申請を受け付けるステップと、上限額取得部が、前記労働者の労働時間の実績を含む勤務データに基づいて算出される、当該労働者に給与相当額の前払いとして支払い可能な上限額を取得するステップと、支払い処理部が、前記指定された支払い時期が到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払う処理を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、労働者から給与相当額の前払いの申請を受け付けるステップであって、定期的に到来する支払い時期の指定を含む申請を受け付けるステップと、前記労働者の労働時間の実績を含む勤務データに基づいて算出される、当該労働者に給与相当額の前払いとして支払い可能な上限額を取得するステップと、前記指定された支払い時期が到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払う処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能で非一時的な情報記憶媒体に格納されて提供されてよい。
本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を示す構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の機能を示す機能ブロック図である。 入力画面の一例を示す図である。 定期支払いの支払い額について説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム1の全体概要を示す構成ブロック図である。同図に示されるように、情報処理システム1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置として機能するサーバ装置10と、雇用者端末20と、利用者端末30と、を含んで構成されている。サーバ装置10は、インターネット等の通信ネットワークを介して雇用者端末20及び利用者端末30のそれぞれと接続される。
本情報処理システム1は、給与相当額の前払いサービスを実現する。本サービスは、雇用者(会社等)に雇用されている労働者が、労働の対価として支払いを受ける権利を有する給与の一部相当額を、予め定められた給与支払い日より前に受け取ることのできるサービスである。
サーバ装置10は、サーバコンピュータ等の情報処理装置であって、本サービスの提供者によって管理される。サーバ装置10は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を含んで構成されている。
制御部11は、少なくとも一つのプロセッサーを含んで構成され、記憶部12に記憶されているプログラムに従って各種の情報処理を実行する。制御部11が実行する処理の具体例については、後述する。記憶部12は、RAM等のメモリデバイスを少なくとも一つ含み、制御部11が実行するプログラム、及び当該プログラムによる処理の対象となるデータを記憶する。通信部13は、無線又は有線で通信ネットワークに接続するためのインターフェースである。この通信部13によって、サーバ装置10は他の情報処理装置とデータ通信可能に接続される。
雇用者端末20は、雇用者が利用する情報処理装置であって、パーソナルコンピュータ等であってよい。雇用者は、雇用者端末20を用いてサーバ装置10に対して労働者の勤務データを定期的に提供する。なお、実際に雇用者端末20を操作して勤務データを提供するのは、雇用者本人ではなく雇用者の指示を受けた者(例えば会社の労務担当者など)である場合が一般的だが、以下ではこれらの者を総称して単に雇用者という。
利用者端末30は、情報処理システム1によって実現されるサービスの利用者(労働者)が利用する情報処理装置であって、デスクトップコンピュータ等の据え置き型の装置であってもよいし、スマートフォンやタブレット等の携帯型の装置であってもよい。
利用者端末30には、表示装置31及び操作デバイス32が接続されている。表示装置31は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどであって、利用者端末30が描画した各種の画面を表示する。操作デバイス32はキーボードやマウス、あるいはタッチパネルなどであって、利用者からの操作入力を受け付けて、その内容を示す操作信号を利用者端末30に対して出力する。なお、表示装置31及び操作デバイス32は、利用者端末30と有線又は無線通信によって接続される別体の装置であってもよいし、利用者端末30の筐体内に内蔵される装置であってもよい。本サービスの利用者は、表示装置31が表示する画面を閲覧しながら操作デバイス32を操作することによって、利用者端末30からサーバ装置10に対して給与相当額の前払い申請を行う。
以下、本実施形態においてサーバ装置10が実現する機能について、図2の機能ブロック図を用いて説明する。図2に示すように、サーバ装置10は機能的に、勤務データ取得部51と、上限額取得部52と、申請受付部53と、支払い処理部54と、を含んで構成されている。これらの機能は、制御部11が記憶部12に格納されているプログラムを実行することによって実現される。このプログラムは、インターネット等の通信ネットワークを介してサーバ装置10に提供されてもよいし、光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されてサーバ装置10に提供されてもよい。
勤務データ取得部51は、雇用者端末20から送信される勤務データを取得し、記憶部12内に格納する。勤務データは、雇用者に雇用されている本サービスの利用者のそれぞれについて、過去の所定期間に実際にその利用者が働いた総労働時間を示す勤務実績データを含んでいる。また、過去その利用者がどの程度の時間働く予定だったかを示す予定労働時間のデータ(勤務予定データ)を含んでもよい。なお、残業時間などのように時間単価が異なる複数種類の労働時間が総労働時間に含まれている場合、勤務実績データは時間単価ごとの労働時間を示すデータを含んでもよい。
雇用者は、定期的に、例えば毎日、あるいは週1回などの頻度で、自身が雇用している本サービスの利用者のそれぞれについて、それまでの勤務データを送信するものとする。雇用者が送信する勤務データは、前回送信時以降の勤務実績についてのデータのみを含んでもよいし、前回の給与締め日以降の全ての勤務実績のデータを含んでもよい。
上限額取得部52は、本サービスの利用者のそれぞれに対する支払い可能上限額を取得する。上限額取得部52が取得する支払い可能上限額は、勤務データ取得部51が取得する勤務データに基づいて算出される金額であって、本サービスの利用者から給与相当額の前払い申請があった場合に支払い可能な最大の金額である。本実施形態では、上限額取得部52自身が、勤務データ取得部51によって取得された勤務データに含まれる勤務実績データを用いて各利用者の支払い可能上限額を算出することによって、支払い可能上限額を取得するものとする。さらに上限額取得部52は、取得した各利用者の支払い可能上限額のデータを記憶部12内に格納しておく。
具体的に、例えば上限額取得部52は、各利用者の過去の総労働時間に対して予め定められた時間単価を乗じることによって、それまでの労働時間に応じて次回の給与支払い時に支払われる予定給与額を算出する。そして、算出された予定給与額に対して所与の安全率(例えば70%)を乗じることによって、支払い可能上限額を算出する。なお、時間単価の情報は、予め雇用者から提供を受けて記憶部12内に記憶しておくこととしてもよいし、労働時間の情報とともに勤務データ内に含まれて提供されることとしてもよい。ここで、安全率は100%以下の値であって、サービス提供者又は雇用者によって任意に決定される値であってよい。また、各利用者の過去の総労働時間とは、集計対象期間の開始日以降における給与支払いの対象となる労働時間の合計値である。この労働時間には、その労働者が実際に労働した時間のほか、給与支払いの対象となる有給休暇に対応する時間などが含まれてもよい。また、利用者の総労働時間に労働単価が異なる複数種類の時間(通常勤務時間や残業時間など)が含まれる場合には、それぞれの時間に対して対応する労働単価を乗じてから合算することによって、予定給与額を算出してもよい。
ここで集計対象期間は、支払い可能上限額を算出するために使用される勤務実績の対象期間であって、例えば1ヶ月などの期間であってよい。この期間は、雇用者が給与額を算定する際の基準期間と対応することが望ましい。具体的に集計対象期間は、雇用者の毎月の給与締め日が集計対象期間の末日となるように設定される。この場合、上限額取得部52は、毎月給与締め日以降の所定のタイミング(例えば給与締め日の翌日)で集計対象期間を切り替えることとし、そのタイミングでこれまで取得した勤務データに基づいて算出された支払い可能上限額を0円にリセットする。その後は、次の集計対象期間について新たに取得された勤務データに基づいて、次に受け取り申請があった場合に使用する支払い可能上限額を算出する。
さらに上限額取得部52は、現在の集計対象期間内に後述する支払い処理部54が利用者に対して給与相当額の支払い処理を行った場合、その支払い金額を控除した額に支払い可能上限額を更新する。これにより支払い処理部54は、一つの集計対象期間内に利用者に対して複数回の支払い処理を行い、かつ複数回にわたって支払われる金額の総計がその集計対象期間内の総労働時間に応じた支払い可能上限額を超えないようにすることができる。
申請受付部53は、本サービスの利用者から、給与相当額の受け取り申請を受け付ける。特に本実施形態では、利用者は定期支払いの申請を行うことが可能となっている。定期支払いとは、定期的に到来する支払い時期に給与相当額の支払いを受けることのできるサービスである。
具体的に申請受付部53は、利用者から支払い時期の指定を受け付ける。支払い時期は、例えば毎月1日、毎月10日、あるいは毎月末日など、所定周期で繰り返し到来する時期である。この場合の周期は、前述した支払い可能上限額の算出に用いられる集計対象期間と同じ期間であってよい。なお、申請受付部53は、互いに異なる複数の支払い時期の指定を受け付けることとしてもよい。
また、申請受付部53は、支払い時期の指定だけでなく、支払い時期が到来した際に実際に支払われる支払い金額に関する指定を受け付けることとする。ここでは申請受付部53は、支払い可能上限額に対する割合(以下、支払い金額率という)によって支払い金額の指定を受け付けるものとする。この場合、利用者に支払われる金額は、支払い時期が到来したタイミングにおいて上限額取得部52によって取得される支払い可能上限額に対して、指定された支払い金額率を乗じた金額となる。このような支払い金額率による受け取り申請を受け付けることによって、利用者が受け取り申請を行うタイミングでは支払い時期が到来したときにどの程度の額が支払い可能になるか不明であるにもかかわらず、支払い可能上限額を超えないように申請に応じた支払いを行うことができる。なお、支払い金額率の指定に応じて利用者に支払われる金額の具体例については、後述する。
また、申請受付部53は、定期支払いの支払い方法についての指定を利用者から受け付けるものとする。支払い方法は、銀行振り込み、電子マネーへのチャージなど、予め定められた複数の方法の中から利用者によって選択されてよい。さらに申請受付部53は、定期支払いの開始時期や終了時期の指定を受け付けてもよい。
図3は、申請内容の入力画面の一例を示す図である。この図において、前払い申請可能額は現時点において上限額取得部52が取得している支払い可能上限額を、申請金額率は支払い金額率を、毎月の受け取り予定日は支払い時期を、それぞれ示している。この図の例では、申請金額率については10%刻みで10%~100%までのいずれかの割合を選択可能になっている。また、受け取り予定日については1ヶ月の範囲内で複数の日付を選択可能になっている。また、定期支払いの開始時期、及び終了時期の指定も受け付け可能になっている。
この入力画面は、利用者が自身の利用者端末30に接続された操作デバイス32に対して行った要求操作に応じて、表示装置31に表示される。このような入力画面が表示された状態において利用者は、1又は複数の支払い時期、支払い金額率、支払い方法などの情報を指定する操作入力を行う。そして、定期支払いの申請操作を行うことで、利用者端末30からサーバ装置10に対して指定された情報を含む申請データが送信される。
このような入力画面の提示は、ウェブサービスなどによって実現されてよい。この場合申請受付部53は、利用者端末30から送信されるHTTPリクエストに応じて、入力画面のウェブページを描画するために必要なHTMLデータやJavaScript(登録商標)データを入力画面描画データとして送信する。利用者端末30のブラウザプログラムは、サーバ装置10から受信した入力画面描画データを用いてウェブページをレンダリングすることによって入力画面を描画し、表示装置31に表示させる。
なお、申請受付部53は、利用者から受け付けた定期支払いの申請をそのまま受理するのではなく、一旦雇用者端末20に対して受け取り申請の内容を通知し、雇用者が雇用者端末20を操作して申請内容を承諾する旨の意思表示を行った場合のみ申請の内容を受理することとしてもよい。
支払い処理部54は、申請受付部53が受け付けた申請内容にしたがって、給与相当額の支払い処理を行う。具体的に支払い処理部54は、指定された支払い時期が到来したタイミングで、指定された支払い方法による支払い処理(例えば銀行振り込みなどの処理)を行う。
なお、本サービスの提供者は、雇用者から支払い原資として予め預託された金額の中から利用者の申請に応じた支払いを行うこととしてもよい。また、自身で用意した原資から立て替え払いで支払いを行うこととし、支払った金額を後から雇用者に請求することとしてもよい。いずれの場合にも、支払い処理部54は、利用者の申請に応じて給与相当額の支払いを行った場合、支払い先の利用者、及び支払った金額を含む支払い実績データを雇用者に対して通知する。雇用者は、給与締め日以降にそれまでの勤務実績に基づいて自身が雇用している各労働者に支払うべき給与を計算する際に、サーバ装置10から通知された支払い実績データを参照して、本サービスの利用者に既に支払い済みの金額を給与額から控除する。
本実施形態において、定期支払いの申請に応じて利用者に支払われる金額は、支払いを行うタイミングにおける支払い可能上限額に応じて決定される。すなわち、支払い処理部54は、1の集計対象期間内において定期支払いによって支払われる金額の合計が、その集計対象期間の支払い可能上限額を超えないように、支払い金額を制限する。
特に支払い金額率が指定されている場合、支払い処理部54は、支払い時期が到来したタイミングの支払い可能上限額に対して指定された支払い金額率を乗じた金額を支払い金額として算出する。これにより、常に定期支払いによって支払われる金額が支払い可能上限額を超えないように制御することができる。
ここで、支払い金額率に応じて利用者に支払われる金額の具体例について、図4を用いて説明する。この例では、給与締め日は毎月末日で集計対象期間は毎月1日から末日までとし、雇用者は原則として毎日前日までの勤務データをサーバ装置10に対して送信するものとする。この場合、支払い可能上限額は毎月1日にリセットされ、0円に戻ることになる。また、時間単価は1種類のみで千円とし、安全率70%で支払い可能上限額が計算されるものとする。
この例において利用者が、支払い時期として毎月11日、及び21日を、支払い金額率として60%をそれぞれ指定して、受け取り申請を事前に行ったとする。図4に示されるように、4月1日から9日までの総労働時間が50時間とすると、雇用者が4月10日に4月9日までの勤務データを送信した時点で、上限額取得部52は、それまでに取得された勤務データに基づいて支払い可能上限額を3万5千円(50時間×千円×70%)と算出する。支払い時期として指定された4月11日になると、支払い処理部54は、最新の支払い可能上限額である3万5千円に支払い金額率60%を乗じて得られる2万1千円を、今月の1回目の定期支払いとして利用者に支払う。これにより、実際に支払われた2万1千円が差し引かれて支払い可能上限額は1万4千円に更新される。
その後も、勤務データが雇用者から送信されるごとに、その中に含まれる利用者の労働時間に基づいて支払い可能上限額は更新される。ここでは、4月10日から4月19日までの利用者の労働時間が60時間であったとする。この場合、4月20日に送信された勤務データに基づいて上限額取得部52が算出する支払い可能上限額は、60時間分の労働時間に対して算出される支払い可能額4万2千円(60時間×千円×70%)を4月11日の勤務データ取得前の支払い可能上限額1万4千円に加算した額である5万6千円となる。
次の支払い時期として指定された4月21日になると、支払い処理部54は、その時点の支払い可能上限額の5万6千円に支払い金額率60%を乗じて得られる3万3千円を、2回目の定期支払いとして利用者に支払うことになる。なお、ここでは支払いは千円単位で行われることとし、支払い金額を計算する際に千円未満の端数は切り捨てることとしている。この時点で支払い可能上限額は実際に支払われた金額を控除した2万3千円に更新される。ただし、この例では定期支払いは月2回(11日及び21日)と指定されているため、次回の支払い時期が到来する前に集計対象期間が終了する5月1日が到来した時点で支払い可能上限額は0円にリセットされる。
この例では、4月の支払い実績データとして合計5万4千円を定期支払いで支払ったことを示すデータが雇用者に通知される。雇用者は、4月1日から末日までの労働時間に基づいて5月に支払うべき給与を算出する際に、5万4千円を控除して算出することになる。
以上説明した本実施形態に係るサーバ装置10によれば、利用者は一度定期支払いの申請を行えば、雇用者から給与が支払われる日とは別に、定期的に自身の勤務実績に応じた給与相当額を受け取ることができるようになる。また、支払い額を支払い可能上限額に対する割合で指定することによって、事前に支払い可能上限額がどの程度になるか分からない状況であっても、支払い可能上限額を超えない範囲で支払いを受けることができるような定期支払いの申請を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば以上の説明では、申請受付部53は、支払い金額の指定として支払い金額率の値を一つ受け付けることとした。しかしながらこれに限らず、申請受付部53は、複数の支払い時期の指定を受け付ける場合に、そのそれぞれについて個別に支払い金額率の値を受け付けてもよい。この場合支払い処理部54は、支払い時期ごとに異なる支払い金額率を用いて支払い金額を算出する。また、申請受付部53は、支払い金額率ではなく支払い金額そのものの指定を受け付けてもよい。この場合支払い処理部54は、指定された金額が支払いを実行するタイミングにおける支払い可能上限額を超えなければ、指定された金額をそのまま支払うこととする。一方、指定された金額が支払い可能上限額を超える場合、支払い可能上限額を支払うこととする。これにより利用者は、支払い可能上限額を超えない範囲で一定金額の支払いを定期的に受けることができる。
また、申請受付部53は、支払い金額の指定を受けずに支払い時期の指定だけを受け付けることとし、支払い処理部54は支払い可能上限額を超えない範囲で自動的に決定した支払い金額を支払うこととしてもよい。この場合、例えば支払い処理部54は、予め定められた支払い金額率の値を用いて支払い金額を決定する。また、利用者が1の集計対象期間内において複数の支払い時期を指定した場合、その指定された支払い時期の数(すなわち、1の集計対象期間内における支払い回数)に基づいて1回の支払い金額を決定してもよい。この場合、支払い処理部54は、指定された支払い時期の数が多いほど、1回の支払い金額が少額になるように各回の支払い金額を決定する。
さらに支払い処理部54は、過去の勤務実績や未来の勤務予定データに基づいて現在の集計対象期間における支払い可能額を予測し、予測結果に基づいて支払い金額を決定してもよい。例えば支払い処理部54は、N個の支払い時期が指定されている場合、この支払い時期に実際の給与支払日を加えた(N+1)回の支払い金額が均等に近づくように、予測された支払い可能額を1/(N+1)して得られた金額を1回の支払い金額とする。この場合にも、各回の支払い金額はその時点の支払い可能上限額を超えないように制限されることが望ましい。
また、支払い処理部54は、勤務データに含まれる勤務予定データに基づいて、現在の集計対象期間における支払い可能額(総額)や、将来の支払い時期に支払われると予想される支払い金額を予測し、その予測結果を参考データとして入力画面に表示してもよい。
また、以上の説明では、上限額取得部52は、勤務データが雇用者端末20から送信されるごとに、その都度各利用者の支払い可能上限額を計算することとした。しかしながらこれに限らず、上限額取得部52は勤務データが送信されてから利用者に入力画面が提示されるまでの間の任意のタイミングで支払い可能上限額を算出してもよい。
一例として、雇用者端末20は一旦所定の記憶領域に勤務データをアップロードすることとし、上限額取得部52は定期的にこの記憶領域に新たな勤務データが追加されているかチェックし、新たな勤務データが追加されている場合にそのデータを用いて最新の支払い可能上限額の算出を行ってもよい。この例における記憶領域は、サーバ装置10内に確保された領域であってもよいし、サーバ装置10と通信接続される外部のストレージ装置内の領域であってもよい。
あるいは、勤務データ取得部51は雇用者端末20から受信した勤務データ、及びそれまでの支払い実績データを記憶部12内に記録しておき、上限額取得部52は、定期支払いの支払い時期が到来したタイミングでその時点の支払い可能上限額を算出してもよい。また、支払い可能上限額はサーバ装置10とは別の情報処理装置で算出され、サーバ装置10に提供されてもよい。いずれにせよ、定期支払いを行う際には、その時点で取得済みの勤務データに基づいて算出される最新の支払い可能上限額に基づいて支払い金額が決定される。これにより、支払い金額が支払い可能上限額を超えないようにすることができる。
また、以上の説明においてサーバ装置10が実行することとした処理の少なくとも一部は、利用者端末30によって実行されてもよい。例えば利用者端末30は、インストールされたアプリケーションプログラムを実行することによって、利用者に申請内容の入力画面を提示し、定期支払いの時期を指定した申請を利用者から受け付けてもよい。
また、これまでは申請受付部53が定期支払いの申請を受け付ける場合について説明したが、これに限らず申請受付部53は、申請後直ちに支払いを行う即時払いの申請を受け付けてもよい。この場合、定期支払いの支払い金額、及び即時払いの支払い金額の合計が支払い可能上限額を超えないように、支払いが行われるごとに支払い可能上限額から実際の支払い金額が差し引かれることになる。
10 サーバ装置、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、20 雇用者端末、30 利用者端末、31 表示装置、32 操作デバイス、51 勤務データ取得部、52 上限額取得部、53 申請受付部、54 支払い処理部。

Claims (4)

  1. 労働者から給与相当額の前払いの申請を受け付ける申請受付部であって、定期的に到来する支払い時期の指定を含む申請を受け付ける申請受付部と、
    前記労働者の労働時間の実績を含む勤務データに基づいて算出される、当該労働者に給与相当額の前払いとして支払い可能な上限額を取得する上限額取得部と、
    前記指定された支払い時期が到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払う処理を実行する支払い処理部と、
    を含み、
    前記申請受付部は、複数の定期的に到来する支払い時期の指定を受け付けるとともに、当該複数の支払い時期のそれぞれについて個別に前記上限額に対する割合の指定を受け付け、
    前記支払い処理部は、前記複数の支払い時期のそれぞれが到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている上限額に対して、当該支払い時期について指定された前記割合を乗じて得られる金額を支払う処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項に記載の情報処理装置において
    記支払い処理部は、前記複数の支払い時期のそれぞれが到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払うとともに、支払った金額を前記上限額から控除する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 申請受付部が、労働者から給与相当額の前払いの申請を受け付けるステップであって、定期的に到来する支払い時期の指定を含む申請を受け付けるステップと、
    上限額取得部が、前記労働者の労働時間の実績を含む勤務データに基づいて算出される、当該労働者に給与相当額の前払いとして支払い可能な上限額を取得するステップと、
    支払い処理部が、前記指定された支払い時期が到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払う処理を実行するステップと、
    を含み、
    前記申請を受け付けるステップでは、複数の定期的に到来する支払い時期の指定を受け付けるとともに、当該複数の支払い時期のそれぞれについて個別に前記上限額に対する割合の指定を受け付け、
    前記処理を実行するステップでは、前記複数の支払い時期のそれぞれが到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている上限額に対して、当該支払い時期について指定された前記割合を乗じて得られる金額を支払う処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  4. 労働者から給与相当額の前払いの申請を受け付けるステップであって、定期的に到来する支払い時期の指定を含む申請を受け付けるステップと、
    前記労働者の労働時間の実績を含む勤務データに基づいて算出される、当該労働者に給与相当額の前払いとして支払い可能な上限額を取得するステップと、
    前記指定された支払い時期が到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている前記上限額に応じて決まる金額を前記労働者に支払う処理を実行するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記申請を受け付けるステップでは、複数の定期的に到来する支払い時期の指定を受け付けるとともに、当該複数の支払い時期のそれぞれについて個別に前記上限額に対する割合の指定を受け付け、
    前記処理を実行するステップでは、前記複数の支払い時期のそれぞれが到来したタイミングで、当該タイミングに取得されている上限額に対して、当該支払い時期について指定された前記割合を乗じて得られる金額を支払う処理を実行する
    ことを特徴とするプログラム
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