JP7072379B2 - 収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫機における収穫状態の検出の構成に関する。
例えば稲作においては、田植機(又は播種機)、トラクタ及びコンバインにおいて収集される各種の圃場作業データと、GPS機能とを融合させて、収穫の向上を図る圃場管理システムが提案されている。
前述の圃場管理システムとして開示される特許文献1では、一つの圃場を多数の小さな領域に区分し、圃場の各領域に対応して、田植機(播種機)による苗の植付データ(播種データ)、トラクタによる耕耘データ、コンバインによる収穫データ(収穫量や食味)等の圃場作業データを収集して蓄積することにより、次年度での田植機(播種機)による苗の植え付け(播種)、トラクタによる耕耘等の改善が行われている。
特開2017-68533号公報
前述のような圃場管理システムにおいて、性能向上を図る為には、田植機(播種機)、トラクタ及びコンバインによる圃場作業データの精度を向上させる必要がある。
本発明は、コンバイン等の収穫機に着目して、収穫機の圃場作業データの精度の向上を図ることを目的としている。
本発明の収穫機は、
機体の前部に設けられて、圃場の作物を収穫する収穫部と、
前記収穫部に左右方向に間隔を空けて配置され、作物に接触して作物の存在を検出する複数の作物センサーとが備えられ、
作物を前記収穫部から機体側に搬送する搬送部が、前記収穫部の後部に連結され、
前記収穫部の左右方向の幅は、前記搬送部の左右方向の幅よりも大きく、
前記作物センサーは、少なくとも、前記収穫部における前記搬送部よりも右の部分と、前記収穫部における前記搬送部よりも左の部分と、に配置され
前記収穫部に、
作物を前記搬送部の入口部に向けて、前記収穫部の左右方向に沿って搬送するように、左右方向の軸芯周りに回転駆動される横搬送体と、
前記横搬送体を回転自在に支持し、且つ前記搬送部が連結されるフレーム体とが備えられ、
前記作物センサーが、前記フレーム体に備えられており、
前記収穫部において入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた前記作物センサーに、作物に接触して前後方向の軸芯周りに揺動する検知部が備えられており、
前記検知部は、前記横搬送体による作物の搬送方向に沿って、前記搬送部の前記入口部側に延出されている。
収穫機において機体の前部の収穫部は大きな横幅(左右幅)を備えているので、本発明のように複数の作物センサーを収穫部に備えると、どの作物センサーが作物を検出しているかに基づいて、収穫部によって収穫作業が可能な作業可能幅のうち、実際に行っている収穫作業によって収穫された作物群に対応する収穫幅を検出することができる。
例えば収穫幅が大きければ、収穫部に導入される作物が多いと判断できるのであり、収穫幅が小さければ、収穫部に導入される作物が少ないと判断できる。
本発明によると、どの作物センサーが作物を検出しているかに基づいて、収穫部の横幅の範囲のうち、収穫部のどの部分に作物が導入されているのかを検出することができる。
例えば、収穫部の右側部分に作物が導入されている状態や、収穫部の左側部分に作物が導入されている状態、収穫部の左右中央部分に作物が導入されている状態等を判断することができる。
以上のように、本発明によると、収穫幅や、収穫部のどの部分に作物が導入されているのか等を検出して、これらの検出データを圃場作業データに加味することによって、収穫機の圃場作業データの精度の向上を図ることができる。
また収獲機では、収穫部の後部に搬送部が連結されて、圃場の作物が収穫部に収穫され集められ、搬送部から機体側に搬送されることがある。この場合、収穫部にフレーム体及び横搬送体を備えて、収穫された作物が、収穫部の横搬送体により左右方向に搬送されて、搬送部の入口部に集められ、搬送部によって機体側に搬送されるものがある。
収穫された作物は、収穫部の横搬送体に接触して搬送されるのと同時に、収穫部のフレーム体にも接触するので、本発明のように、収穫部のフレーム体に作物センサーを備えることにより、作物センサーによる作物の検出の確実性を高めることができる。
本発明によると、既存の構造である収穫部のフレーム体に、作物センサーを備えることによって、作物センサーの支持構造の簡素化の面で有利なものとなる。
また収穫された作物が収穫部の横搬送体により左右方向に搬送される場合に、本発明によると、搬送部の入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた作物センサーの検知部が、前後方向の軸芯周りに左右方向に揺動する。
これにより、作物センサーの検知部が、作物の搬送の流れに沿って揺動する状態となるのであり、作物センサーの検知部が作物の搬送の妨げになることはなく、作物センサーの検知部による作物の滞留や作物の詰まりに発展するようなことがない。
本発明において、
前記作物センサーが、前記フレーム体における前記横搬送体の下側に位置する部分に備えられていると好適である。
収穫された作物は、収穫部のフレーム体の下側部分に接触する可能性が高いので、本発明のように、収穫部のフレーム体における横搬送体の下側に位置する部分に、作物センサーを備えることにより、作物センサーによる作物の検出の確実性をさらに高めることができる。
本発明において、
前記作物センサーが、前記フレーム体の底部に備えられていると好適である。
収獲された作物が、収穫部のフレーム体の下側部分に接触する可能性が高い状態において、本発明のように、作物センサーを収穫部のフレーム体の底部に備えることにより、作物センサーによる作物の検出の確実性をさらに高めることができる。
本発明において、
前記作物センサーが、前記横搬送体の回転軌跡の外周側の位置に配置されていると好適である。
本発明によると、収穫部の横搬送体は、回転駆動されても作物センサーと干渉しないので、作物センサーの破損や収穫部の横搬送体の破損を無理なく避けることができる。
本発明の収穫機は、
機体の前部に設けられて、圃場の作物を収穫する収穫部と、
前記収穫部に左右方向に間隔を空けて配置され、作物に接触して作物の存在を検出する複数の作物センサーとが備えられ、
作物を前記収穫部から機体側に搬送する搬送部が、前記収穫部の後部に連結され、
前記収穫部に、
作物を前記搬送部の入口部に向けて、前記収穫部の左右方向に沿って搬送するように、左右方向の軸芯周りに回転駆動される横搬送体と、
前記横搬送体を回転自在に支持し、且つ前記搬送部が連結されるフレーム体とが備えられ、
前記作物センサーが、前記フレーム体に備えられ、
前記フレーム体に開口部が形成され、
前記作物センサーの検知部が、前記開口部から突出した状態で設けられると共に、作物に接触して揺動するように構成されている。
収穫機において機体の前部の収穫部は大きな横幅(左右幅)を備えているので、本発明のように複数の作物センサーを収穫部に備えると、どの作物センサーが作物を検出しているかに基づいて、収穫部によって収穫作業が可能な作業可能幅のうち、実際に行っている収穫作業によって収穫された作物群に対応する収穫幅を検出することができる。
例えば収穫幅が大きければ、収穫部に導入される作物が多いと判断できるのであり、収穫幅が小さければ、収穫部に導入される作物が少ないと判断できる。
本発明によると、どの作物センサーが作物を検出しているかに基づいて、収穫部の横幅の範囲のうち、収穫部のどの部分に作物が導入されているのかを検出することができる。
例えば、収穫部の右側部分に作物が導入されている状態や、収穫部の左側部分に作物が導入されている状態、収穫部の左右中央部分に作物が導入されている状態等を判断することができる。
以上のように、本発明によると、収穫幅や、収穫部のどの部分に作物が導入されているのか等を検出して、これらの検出データを圃場作業データに加味することによって、収穫機の圃場作業データの精度の向上を図ることができる。
また、収獲機では、収穫部の後部に搬送部が連結されて、圃場の作物が収穫部に収穫され集められ、搬送部から機体側に搬送されることがある。この場合、収穫部にフレーム体及び横搬送体を備えて、収穫された作物が、収穫部の横搬送体により左右方向に搬送されて、搬送部の入口部に集められ、搬送部によって機体側に搬送されるものがある。
収穫された作物は、収穫部の横搬送体に接触して搬送されるのと同時に、収穫部のフレーム体にも接触するので、本発明のように、収穫部のフレーム体に作物センサーを備えることにより、作物センサーによる作物の検出の確実性を高めることができる。
本発明によると、既存の構造である収穫部のフレーム体に、作物センサーを備えることによって、作物センサーの支持構造の簡素化の面で有利なものとなる。
また、接触型式のセンサーでは、本体部と、本体部に揺動自在に支持された検出部とを備えたものがある。
本発明によると、作物センサーの検出部をフレーム体の開口部から突出させて、作物センサーの検出部により作物を検出することにより、作物センサーの本体部をフレーム体により保護することができるので、作物センサーの耐久性という面で有利なものとなる。
本発明において、
前記検知部と前記開口部との間の隙間を埋める隙間埋め部材が備えられていると好適である。
作物センサーの検知部がフレーム体の開口部から突出した状態で揺動する場合に、本発明によると、作物センサーの検知部とフレーム体の開口部との間の隙間が、隙間埋め部材によって埋められるので、作物が前述の隙間を通って漏れ出るという状態を抑えることができる。
本発明において、
前記検知部における前記開口部から突出した部分の外周部に、下側に延びた壁部が備えられ、前記検知部における前記開口部から突出した部分が、前記壁部により箱状に形成されていると好適である。
本発明によると、作物センサーにおいて、検知部における開口部から突出した部分が箱状に形成されることにより、作物センサーの検知部の強度の向上を図ることができる。
作物センサーの検知部がフレーム体の開口部から突出する場合、本発明によると、作物センサーの検知部とフレーム体の開口部との間に隙間が生じても、この隙間は壁部によって狭いものであるので、作物が前述の隙間を通って漏れ出るという状態を抑えることができる。
本発明において、
前記検知部に、前記フレーム体に当たることにより前記検知部の上側の揺動限度を決める上ストッパー部と、前記フレーム体に当たることにより前記検知部の下側の揺動限度を決める下ストッパー部とが備えられていると好適である。
本発明によると、収穫部に導入された作物が作物センサーの検知部に接触する際、作物が作物センサーの検知部を必要以上に上側や下側に揺動させようとしても、上ストッパー部及び下ストッパー部により、作物センサーの検知部が上側及び下側の揺動限度で止められるので、必要以上の揺動による作物センサーの破損が避けられる。
本発明において
前記作物センサーが、前記収穫部において、前記搬送部の前記入口部の左右中央を基準として、右側の位置と左側の位置とに振り分けて配置されていると好適である。
収獲機では、収穫部の後部に搬送部が連結されて、圃場の作物が収穫部に収穫され集められ、搬送部から機体側に搬送されることがある。
本発明によると、収穫部において、搬送部の入口部の左右中央を基準として、作物センサーが右側の位置と左側の位置とに備えられ、収穫部の左右方向に沿って広い範囲に配置されるので、収穫幅や、収穫部のどの部分に作物が導入されている状態なのか等の検出を適切に行うことができる。
本発明において、
前記作物センサーが、前記収穫部において、前記入口部に対して右側の位置と、前記入口部に対して左側の位置と、前記入口部の前側の位置とに備えられていると好適である。
本発明によると、収穫部において、作物センサーが、搬送部の入口部に対して右側の位置と左側の位置とに加えて、搬送部の入口部の前側の位置にも備えられており、作物センサーが収穫部の左右方向に沿って広い範囲に配置されるので、収穫幅や、収穫部のどの部分に作物が導入されている状態なのか等の検出を適切に行うことができる。
本発明において、
前記収穫部において前記入口部の前側に備えられた前記作物センサーが、前記収穫部において前記入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた前記作物センサーよりも、前側に備えられていると好適である。
収穫された作物が、収穫部の横搬送体により左右方向に搬送されて、搬送部の入口部に集められ、搬送部によって機体側に搬送される場合、搬送部の入口部の前側部分に、作物が集中することになる。
本発明によると、案内部の入口部の前側に備えられた作物センサーが、搬送部の入口部の前側部分から、少し前側に離れて配置される状態となる。
これにより、搬送部の入口部の前側部分に作物が集中しても、作物が作物センサーによって滞留して作物の詰まりに発展するようなことがなく、作物が円滑に搬送部の入口部に集められて搬送部により機体側に搬送されるようになる。
本発明の収穫機は、
機体の前部に設けられて、圃場の作物を収穫する収穫部と、
前記収穫部に左右方向に間隔を空けて配置され、作物に接触して作物の存在を検出する複数の作物センサーとが備えられ、
作物を前記収穫部から機体側に搬送する搬送部が、前記収穫部の後部に連結され、
前記収穫部の左右方向の幅は、前記搬送部の左右方向の幅よりも大きく、
前記作物センサーが、前記収穫部において、前記搬送部の入口部に対して右側の位置と、前記入口部に対して左側の位置と、前記入口部の前側の位置とに備えられており、
前記収穫部において前記入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた前記作物センサーに、作物に接触して前後方向の軸芯周りに揺動する検知部が備えられており、
前記収穫部において前記入口部の前側に備えられた前記作物センサーに、作物に接触して左右方向の軸芯周りに揺動する検知部が備えられている。
収穫された作物が収穫部の横搬送体により左右方向に搬送される場合に、本発明によると、搬送部の入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた作物センサーの検知部が、前後方向の軸芯周りに左右方向に揺動する。
これにより、作物センサーの検知部が、作物の搬送の流れに沿って揺動する状態となるのであり、作物センサーの検知部が作物の搬送の妨げになることはなく、作物センサーの検知部による作物の滞留や作物の詰まりに発展するようなことがない。
また、収穫部における搬送部の入口部の前側部分で収穫された作物は、そのまま後側に搬送されて、搬送部の入口部に達するような状態となる。
本発明によると、搬送部の入口部の前側に備えられた作物センサーの検知部が、左右方向の軸芯周りに前後方向に揺動する。
これにより、作物センサーの検知部が、作物の搬送の流れに沿って揺動する状態となるのであり、作物センサーの検知部が作物の搬送の妨げになることはなく、作物センサーの検知部による作物の滞留や作物の詰まりに発展するようなことがない。
コンバインの全体側面図である。 刈取部及び搬送部の横断平面図である。 刈取部及び搬送部の縦断側面図である。 作物センサーの支持構造を示す分解斜視図である。 作物センサーによる穀稈の検出パターンを示す図である。 作物センサーによる穀稈の検出パターンを示す図である。 発明の実施の第1別形態において、作物センサーの付近の断面図である。 発明の実施の第2別形態において、作物センサーの付近の断面図である。 発明の実施の第3別形態において、作物センサーの付近の断面図である。 発明の実施の第3別形態において、作物センサーの付近の断面図である。 発明の実施の第3別形態において、隙間埋め部材の斜視図である。 発明の実施の第4別形態において、作物センサーの付近の断面の正面図である。 発明の実施の第4別形態において、作物センサーの付近の断面の側面図である。 発明の実施の第4別形態において、作物センサーの付近の分解斜視図である。 発明の実施の第5別形態において、作物センサーの配置を示す平面図である。 発明の実施の第5別形態において、作物センサーによる穀稈の検出パターンを示す図である。 発明の実施の第7別形態において、作物センサーの検出状態及び非検出状態を示す図である。
図1~図11に、収穫機の一例である稲用の普通型のコンバインが示されている。
図1~図11において、Fは機体1の「前方向」を示し、Bは機体1の「後方向」を示して、Uは機体1の「上方向」を示し、Dは機体1の「下方向」を示している。Rは機体1の「右方向」を示し、Lは機体1の「左方向」を示している。
(コンバインの全体構成)
図1に示すように、機体フレームである機体1が、右及び左のクローラ型式の走行装置2により支持されており、機体1の前部に、搬送部3が上下に揺動駆動自在に支持されている。刈取部4(収穫部に相当)が備えられており、刈取部4の後部に搬送部3が連結されている。
図1に示すように、機体1の前部の右部に、運転部を収容する運転キャビン5が支持されており、機体1の左部に脱穀装置6が支持され、機体1の右部にグレンタンク7及び穀粒排出装置8が支持されている。
図1に示すように、機体1の前進に伴って、圃場の穀稈(作物に相当)が刈取部4によって刈り取られ、刈り取られた穀稈が刈取部4から搬送部3を通って、脱穀装置6に供給される。脱穀装置6において穀稈が脱穀処理され、回収された穀粒がグレンタンク7に供給されて、排ワラが脱穀装置6の後部から排出される。グレンタンク7が穀粒で満杯になると、グレンタンク7の穀粒を穀粒排出装置8により別の運搬車(図示せず)等に排出する。
(コンバインの制御機能)
このコンバインでは、機体1の位置及び機体1の方位を検出する位置検出システム(図示せず)と、脱穀装置6により回収された穀粒の量を検出する収穫量センサー(図示せず)とが備えられている。
位置検出システムは、衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)であり、代表的なものとしてGPS(Global Positioning System)が挙げられる。収獲量センサーは、単位時間当たりに回収される穀粒の重量を連続的に検出するものである。
このコンバインでは、前述の位置検出システム及び収穫量センサーに加えて、刈取部4によって刈取作業が可能な作業可能幅のうち、実際に行っている刈取作業によって刈り取られた穀稈群に対応する刈取幅W1(収穫幅)(図5及び図6参照)を、作物センサー31,32,33,34(図2参照)により検出する機能を備えている。
これにより、一つの圃場を多数の小さな領域に区分した場合、圃場の各領域の収穫量センサーの検出値、及び圃場の各領域の刈取幅W1を、収集及び蓄積することができる。
(刈取部の構成)
図1,2,3に示すように、刈取部4は骨格となるフレーム体9を備えており、フレーム体9は、底部10、底部10の右及び左に連結された横側部11、底部10及び横側部11の後部に連結された後側部12を備えている。
図2及び図3に示すように、搬送部3の前部(入口部3a)が、後側部12に連結されており、搬送部3が刈取部4の後部に連結された状態となっている。刈取部4の左右中央CL1から左側の位置に、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2が位置するように、搬送部3が刈取部4の後部にオフセットされて連結されている。
図2及び図3に示すように、底部10の前部に左右方向に沿って、バリカン型式の切断装置13が支持され、横側部11の前部にデバイダ14が連結されている。図1に示すように、フレーム体9の後部に支持された右及び左のアーム15が前側に延出されており、アーム15の前部の左右方向の軸芯P1周りに、リール16が回転駆動自在に支持されている。
図1,2,3に示すように、フレーム体9において、横搬送体17が、左右方向の軸芯P2周りに回転駆動自在に、横側部11に支持されている。横搬送体17は、円筒状の胴部17a、胴部17aの外周部に連結された右螺旋部17b及び左螺旋部17c、棒状の掻き込み部17dを備えている。
図2に示すように、横搬送体17の右螺旋部17bが、搬送部3の入口部3aの右側に位置して、横搬送体17の左螺旋部17cが、搬送部3の入口部3aの左側に位置している。横搬送体17の掻き込み部17dが、搬送部3の入口部3aの前側に位置している。
図1,2,3に示すように、機体1の前進に伴って、右及び左のデバイダ14の間の穀稈が、リール16により横搬送体17側に掻き込まれながら、穀稈の株元が切断装置13により切断されて、刈り取られた穀稈が、横搬送体17の回転により横搬送体17と底部10との間に導入される。
図2に示すように、横搬送体17の右螺旋部17bの付近に導入された穀稈は、横搬送体17の右螺旋部17bにより左側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給される。
横搬送体17の左螺旋部17cの付近に導入された穀稈は、横搬送体17の左螺旋部17cにより右側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給される。
横搬送体17の掻き込み部17dの付近に導入された穀稈は、横搬送体17の掻き込み部17dにより後側に搬送されて、搬送部3の入口部3aに供給される。
(搬送部の構成)
図1,2,3に示すように、搬送部3は、機体1の前部に上下に揺動駆動自在に支持された角筒状の支持ケース18を備えており、支持ケース18の前部が刈取部4の後側部12に連結されている。
図1,2,3に示すように、搬送部3は、支持ケース18の内部において、左右方向の軸芯P3周りに回転駆動される回転体19、回転体19に巻き掛けられた右及び左の搬送チェーン20、搬送チェーン20に亘って取り付けられた搬送体21を備えている。
図2及び図3に示すように、回転体19が回転駆動されることにより、搬送体21が支持ケース18の底部18aに沿って脱穀装置6に向けて移動する。
前項の(刈取部の構成)に記載のように、穀稈が刈取部4から搬送部3の入口部3aに供給されると、穀稈が搬送体21により支持ケース18の底部18aに沿って搬送されて脱穀装置6に供給される。
図2及び図3に示すように、搬送部3の入口部3aの右側部分及び左側部分に、右及び左の収穫作物センサー22,23が備えられている。
収穫作物センサー22,23は、左右方向の軸芯P4周りに前後に揺動自在なアーム状の検知部22a,23aを備えており、平面視で搬送チェーン20に対して搬送部3の入口部3aの左右中央CL2側に配置され、搬送体21の回転軌跡に干渉しないように、側面視で回転体19の前側に配置されている。
図2及び図3に示すように、穀稈が刈取部4から搬送部3の入口部3aに供給されて、収穫作物センサー22,23の検知部22a,23aに接触することにより、収穫作物センサー22,23が穀稈の存在を検出する。
(刈取部における作物センサーの配置)
前項の(刈取部の構成)に記載のように、右及び左のデバイダ14の間の穀稈が刈り取られて刈取部4に導入される状態において、刈り取られた穀稈に接触して穀稈の存在を検出する4個の作物センサー31,32,33,34が、以下の説明のように刈取部4に備えられている。
図2及び図3に示すように、フレーム体9の底部10において、横搬送体17の右螺旋部17bの前側(刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aに対して右側の位置に相当)に、作物センサー31,32が備えられている。
横搬送体17の左螺旋部17cの前側(刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aに対して左側の位置に相当)に、作物センサー34が備えられている。
横搬送体17の掻き込み部17dの前側(刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aの前側の位置に相当)に、作物センサー33が備えられている。
これにより、図2及び図3に示すように、作物センサー31~34が、左右方向に間隔を空けて、刈取部4(収穫部)に備えられた状態となり、刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2を基準として、右側の位置と左側の位置とに振り分けて配置された状態となっており、フレーム体9における横搬送体17の下側に位置する部分に備えられた状態となっている。
図2に示すように、作物センサー31,32は、平面視で横搬送体17の右螺旋部17bの回転軌跡に重複し、作物センサー34は、平面視で横搬送体17の左螺旋部17cの回転軌跡に重複している。
図3に示すように、作物センサー31,32,34は、側面視で横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cの回転軌跡の前側(外周側)に配置されており、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cに干渉しない。
図2に示すように、作物センサー31,32,34と、横搬送体17の掻き込み部17dとは、左右方向で位置が異なるので、作物センサー31,32,34は横搬送体17の掻き込み部17dに干渉しない。
図2及び図3に示すように、作物センサー33(刈取部4(収穫部)において搬送部3の入口部3aの前側に備えられた作物センサーに相当)が、作物センサー31,32,34(刈取部4(収穫部)において搬送部3の入口部3aに対して右側の位置と左側の位置とに備えられた作物センサーに相当)よりも、前側に備えられている。
図2及び図3に示すように、作物センサー33は、横搬送体17の掻き込み部17dの回転軌跡の前側(外周側)に配置されており、平面視で搬送部3の入口部3aの左右中央CL2よりも少し右側(作物センサー31,32側)(刈取部4の左右中央CL1側)に配置されている。
図2に示すように、作物センサー33と、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cとは、左右方向で位置が異なるので、作物センサー33は横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cに干渉しない。
(作物センサーの構造)
図4に示すように、作物センサー31~34は、本体部24と、本体部24の軸芯P5周りに揺動自在に支持された検知部25と備えている。検知部25は、本体部24から延出されたアーム状となっており、本体部24に内装されたバネ(図示せず)により上側(非検出状態側)に付勢されている。
図4に示すように、フレーム体9において、底部10に開口部10aが形成されて、軟らかいゴム板等の隙間埋め部材26、及び押え板27が備えられている。隙間埋め部材26にT字状のスリット26aが形成され、押え板27に開口部27aが形成されている。
図4に示すように、隙間埋め部材26のスリット26aが底部10の開口部10aに位置するように、隙間埋め部材26が底部10の下面に当て付けられている。押え板27の開口部27aが隙間埋め部材26のスリット26a及び底部10の開口部10aに位置するように、押え板27が隙間埋め部材26の下面に当て付けられて、隙間埋め部材26が押え板27により底部10の下面に固定されている。
図4に示すように、作物センサー31~34の本体部24が、押え板27の下面に連結されており、作物センサー31~34の検知部25が、押え板27の開口部27a、隙間埋め部材26のスリット26a及び底部10の開口部10aを通って、斜め上側に突出している。
図3に示す状態は、作物センサー31~34の検知部25に穀稈が接触していない状態であり、作物センサー31~34が穀稈を検出しない状態である。この状態において、作物センサー31~34の検知部25と底部10の開口部10aとの間の隙間が、隙間埋め部材26によって埋められているので、穀粒が底部10の開口部10aを通って漏れ出ることはない。
図3に示す状態において、作物センサー31~34の検知部25に穀稈が接触すると、作物センサー31~34の検知部25が、穀稈により下側に押され、隙間埋め部材26のスリット26aに入り込むように揺動して、作物センサー31~34が穀稈を検出する状態となる。
作物センサー31~34が穀稈を検出する状態において、作物センサー31~34の検知部25が底部10の開口部10aを塞ぐような状態となり、作物センサー31~34の検知部25と底部10の上面とが略面一の状態となる。これにより、作物センサー31~34の検知部25により穀稈の流れが阻害されることはないのであり、穀粒が底部10の開口部10aを通って漏れ出ることはない。
図2及び図3に示すように、作物センサー31,32において、作物センサー31,32の本体部24の軸芯P5が前後方向に向いて、作物センサー31,32の検知部25が斜め左側(刈取部4の左右中央CL1側)(搬送部3の入口部3a側)の上側に延出されている。
図2及び図3に示すように、作物センサー33において、作物センサー33の本体部24の軸芯P5が左右方向に向いて、作物センサー33の検知部25が、斜め後側(搬送部3の入口部3a側)の上側に延出されている。
図2及び図3に示すように、作物センサー34において、作物センサー34の本体部24の軸芯P5が前後方向に向いて、作物センサー34の検知部25が、斜め右側(刈取部4の左右中央CL1側)(搬送部3の入口部3a側)の上側に延出されている。
(作物センサー及び収穫作物センサーによる穀稈の検出)
図2に示すように、右及び左のデバイダ14の間を、4つの領域A1,A2,A3,A4に区分した場合、作物センサー31が領域A1に対応し、作物センサー32が領域A2に対応し、作物センサー33が領域A3に対応し、作物センサー34が領域A4に対応する。
図2に示すように、領域A1から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の右螺旋部17bにより左側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、穀稈が作物センサー31に接触して、作物センサー31が穀稈を検出する。この場合、穀稈は作物センサー31に接触した後、作物センサー32に接触するので、作物センサー32も穀稈を検出する。
図2に示すように、領域A2から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の右螺旋部17bにより左側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、穀稈が作物センサー32に接触して、作物センサー32が穀稈を検出する。
図2に示すように、領域A3から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の掻き込み部17dにより後側に搬送されながら、作物センサー33に接触して、搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、作物センサー33が穀稈を検出する。
図2に示すように、領域A4から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の左螺旋部17cにより右側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、穀稈が作物センサー34に接触して、作物センサー34が穀稈を検出する。
図2に示すように、作物センサー31,32,34が、平面視で横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cの回転軌跡に重複しているので、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cの回転により、穀稈が作物センサー31,32,34に押し付けられる状態となって、作物センサー31,32,34による穀稈の検出は確実性の高いものとなる。
同様に図2に示すように、作物センサー33が、平面視で横搬送体17の掻き込み部17dの回転軌跡の少し横側に位置しているので、横搬送体17の掻き込み部17dの回転により、穀稈が作物センサー33に押し付けられる状態となって、作物センサー33による穀稈の検出は確実性の高いものとなる。
図2及び図3に示すように、領域A1,A2,A4から導入された穀稈が、横搬送体17の右螺旋部17b(左螺旋部17c)により左側(右側)に搬送される場合、作物センサー33が作物センサー31,32,34よりも前側に位置しているので、穀稈は作物センサー33に接触することはなく、作物センサー33は穀稈を検出しない。
図2及び図3に示すように、右及び左の収穫作物センサー22,23において、領域A1,A2から穀稈が導入されると、右の収穫作物センサー22は穀稈を検出する状態となり、左の収穫作物センサー23は穀稈を検出する状態又は検出しない状態となる。
領域A3から穀稈が導入されると、右及び左の収穫作物センサー22,23の少なくとも一方が、穀稈を検出する状態となる。
領域A4から穀稈が導入されると、右の収穫作物センサー22は穀稈を検出する状態又は検出しない状態となり、左の収穫作物センサー23は穀稈を検出する状態となる。
(作物センサーによる穀稈の検出パターン)
作物センサー31~34及び収穫作物センサー22,23による穀稈の検出パターンB1~B9、並びに、圃場から刈取部4に導入される穀稈の左右幅である刈取幅W1について、以下のように説明する。
図5の検出パターンB1に示すように、作物センサー31~34が検出状態ON、右及び左の収穫作物センサー22,23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A1~A4に亘る状態と判断できる。この場合、右又は左の収穫作物センサー22,23が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図5の検出パターンB2に示すように、作物センサー31~33が検出状態ON、作物センサー34が非検出状態OFF、右の収穫作物センサー22が検出状態ON、左の収穫作物センサー23が検出状態ON又は非検出状態OFFになると、刈取幅W1は領域A1~A3に亘る状態と判断できる。この場合、右の収穫作物センサー22が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図5の検出パターンB3に示すように、作物センサー31が非検出状態OFF、作物センサー32~34が検出状態ON、右及び左の収穫作物センサー22,23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A2~A4に亘る状態と判断できる。この場合、右又は左の収穫作物センサー22,23が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図5の検出パターンB4に示すように、作物センサー31,32が検出状態ON、作物センサー33,34が非検出状態OFF、右の収穫作物センサー22が検出状態ON、左の収穫作物センサー23が検出状態ON又は非検出状態OFFになると、刈取幅W1は領域A1,A2に亘る状態と判断できる。この場合、右の収穫作物センサー22が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図5の検出パターンB5に示すように、作物センサー31,34が非検出状態OFF、作物センサー32,33が検出状態ON、右の収穫作物センサー22が検出状態ON、左の収穫作物センサー23が検出状態ON又は非検出状態OFFになると、刈取幅W1は領域A2,A3に亘る状態と判断できる。この場合、右の収穫作物センサー22が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図5の検出パターンB6に示すように、作物センサー31,32が非検出状態OFF、作物センサー33,34が検出状態ON、右の収穫作物センサー22が検出状態ON又は非検出状態OFF、左の収穫作物センサー23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A3,A4に亘る状態と判断できる。この場合、左の収穫作物センサー23が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図6の検出パターンB7に示すように、作物センサー31,33,34が非検出状態OFF、作物センサー32が検出状態ON、右の収穫作物センサー22が検出状態ON、左の収穫作物センサー23が検出状態ON又は非検出状態OFFになると、刈取幅W1は領域A2の状態と判断できる。この場合、右の収穫作物センサー22が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図6の検出パターンB8に示すように、作物センサー31,32,34が非検出状態OFF、作物センサー33が検出状態ON、右の収穫作物センサー22が検出状態ON又は非検出状態OFF、左の収穫作物センサー23が検出状態ON又は非検出状態OFFになると、刈取幅W1は領域A3の状態と判断できる。この場合、右及び左の収穫作物センサー22,23の両方が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
図6の検出パターンB9に示すように、作物センサー31~33が非検出状態OFF、作物センサー34が検出状態ON、右の収穫作物センサー22が検出状態ON又は非検出状態OFF、左の収穫作物センサー23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A4の状態と判断できる。この場合に、左の収穫作物センサー23が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
(発明の実施の第1別形態)
作物センサー31~34に関する構造において、図7に示すように構成してもよい。
図7に示すように、隙間埋め部材26のスリット26aが廃止されて、隙間埋め部材26に、開口部26b及びジャバラ部26cが備えられている。
図7に示すように、作物センサー31~34の検知部25が、隙間埋め部材26の開口部26bを通って上側に突出するのであり、作物センサー31~34の検知部25の下側と底部10の開口部10aとの間が、隙間埋め部材26のジャバラ部26cによって覆われる。穀稈が接触して、作物センサー31~34の検知部25が下側に揺動するのに伴って、隙間埋め部材26のジャバラ部26cが圧縮される。
(発明の実施の第2別形態)
作物センサー31~34に関する構造において、図8に示すように構成してもよい。
図4及び図7に示す隙間埋め部材26が廃止されて、図8に示すように、作物センサー31~34の検知部25に、金属製又は硬質のゴム製の隙間埋め部材28が連結されている。
図8に示すように、作物センサー31~34が穀稈を検出しない状態において、作物センサー31~34の検知部25が、底部10の開口部10aを通って上側に突出して、隙間埋め部材28が作物センサー31~34の検知部25と一緒に上側に位置して、隙間埋め部材28により底部10の開口部10aが埋められている。
図8に示すように、穀稈の接触により作物センサー31~34の検知部25が下側に揺動すると、隙間埋め部材28が底部10の開口部10aから下側に離れ、作物センサー31~34の検知部25の先端部が底部10に当たって、作物センサー31~34の検知部25により底部10の開口部10aが埋められる。
(発明の実施の第3別形態)
作物センサー31~34に関する構造において、図9,10,11に示すように構成してもよい。
図4及び図7に示す隙間埋め部材26が廃止されて、図11に示すように、隙間埋め部材26とは別の軟らかいゴム板等の隙間埋め部材29,30が備えられている。
図11に示すように、隙間埋め部材29に、平面視でチャンネル状のスリット29aが形成されて、上下に移動自在なカバー部29bが形成されている。隙間埋め部材30に、開口部30aが開口され、開口部10aから2本のスリット30bが形成されて、上下に移動自在なカバー部30cが形成されている。
図9及び図11に示すように、隙間埋め部材29が上側に配置され、隙間埋め部材30が下側に配置されて、隙間埋め部材29,30が押え板27により底部10の下面に固定されている。
図9及び図11に示すように、作物センサー31~34の検知部25が、隙間埋め部材30の開口部30aを通って上側に突出するのであり、作物センサー31~34が穀稈を検出しない状態において、隙間埋め部材29のカバー部29bを上側に押し上げている。
図9及び図11に示すように、隙間埋め部材30の開口部30aが、隙間埋め部材29のカバー部29bにより覆われており、隙間埋め部材29のカバー部29bが押し上げられたことにより隙間埋め部材29に生じる開口部が、隙間埋め部材30のカバー部30cにより埋められている。
図10及び図11に示すように、穀稈の接触により作物センサー31~34の検知部25が下側に揺動すると、作物センサー31~34の検知部25が隙間埋め部材30のカバー部30cを押し下げるのであり、隙間埋め部材29のカバー部29bが、作物センサー31~34の検知部25に追従するように下側に移動する。
図10及び図11に示すように、隙間埋め部材30のカバー部30cが押し下げられたことにより、隙間埋め部材30の開口部30aからカバー部30cに亘って生じる開口部が、作物センサー31~34の検知部25、及び隙間埋め部材29のカバー部29bにより覆われる。
(発明の実施の第4別形態)
作物センサー31~34に関する構造において、図12,13,14に示すように構成してもよい。
作物センサー31~34の構造について以下のように説明する。
作物センサー31~34の検知部25に、上側部25a、上側部25aの外周部から下側に延びた3個の壁部25b,25c,25d、壁部25bの下部から横側に延びた上ストッパー部25e、壁部25b,25cの下部から横側に延びた下ストッパー部25f、上側部25aの中間部に下向きに固定された中壁部25gが備えられている。
作物センサー31~34の検知部25は、板材を折り曲げて形成されており、上側部25a及び壁部25b,25c,25dにより、平面視で長方形状の下側が開放された箱状に形成されている(検知部25における開口部10aから突出した部分が、壁部25b,25c,25dにより箱状に形成された状態に相当)。
作物センサー31~34の検知部25の壁部25b及び中壁部25gに開口された開口部(図示せず)に、本体部24の検出軸24aが挿入されて、検知部25が本体部24の検出軸24aに連結されている。作物センサー31~34の本体部24の検出軸24aが回転することにより、検知部25が本体部24の軸芯P5周りに揺動自在に支持されており、本体部24に内装されたバネ(図示せず)によって、検知部25が上側(非検出状態側)に付勢されている。
軟らかいゴム板等の隙間埋め部材35、及び押え板36が備えられている。隙間埋め部材35に、長方形状の開口部35aが開口されており、開口部35aの短辺部の一方及び他方に、長い延出部35b及び短い延出部35cが形成されている。
押え板36は、金属製の板材によって形成されており、長方形状の開口部36aが開口されている。U字状に折り曲げられた受け部36bが備えられて、受け部36bが開口部36aの端部付近に連結されている。
隙間埋め部材35の開口部35aが底部10の開口部10aに位置するように、隙間埋め部材35が底部10の下面に当て付けられている。
押え板36の開口部36aが、隙間埋め部材35の開口部35a及び底部10の開口部10aに位置し、押え板36の受け部36bが、隙間埋め部材35の延出部35bの下側に位置するように、押え板36が隙間埋め部材35の下面に当て付けられている。
ボルト37により押え板36が底部10に連結されており、隙間埋め部材35が、底部10と押え板36との間に挟まれるようにして、押え板36により底部10の下面に固定されている。
作物センサー31~34の本体部24が押え板36の下面に、ボルト37によって共締め状態で連結されており、作物センサー31~34の検知部25が、押え板36の開口部36a、隙間埋め部材35の開口部35a及び底部10の開口部10aを通って、斜め上側に突出している。
作物センサー31~34による穀稈の検出について以下のように説明する。
図12及び図13に示す状態は、作物センサー31~34の検知部25に穀稈が接触していない状態であり、作物センサー31~34が穀稈を検出しない状態である。
この状態において、作物センサー31~34の検知部25の上ストッパー部25eが、押え板36の開口部36aの縁部に下側から当たっており、押え板36を介してフレーム体9に当たっている状態である。この状態は、作物センサー31~34の検知部25が、上側の揺動限度に位置している状態であり、これ以上に上側に揺動できない状態である。
この状態において、隙間埋め部材35の延出部35bが、作物センサー31~34の検知部25の壁部25dに接触し、隙間埋め部材35の延出部35cが、作物センサー31~34の検知部25の上側部25aに接触しており、隙間埋め部材35の開口部35aの長辺部が、作物センサー31~34の検知部25の壁部25b,25cに接触している。
これにより、作物センサー31~34の検知部25と底部10の開口部10aとの間の隙間が、作物センサー31~34の検知部25の壁部25b,25c,25dと、隙間埋め部材35によって埋められた状態となっており、穀粒が底部10の開口部10aを通って漏れ出ることはない。
図12及び図13に示す状態において、作物センサー31~34の検知部25に穀稈が接触すると、作物センサー31~34の検知部25が、穀稈により下側に押され、隙間埋め部材26の開口部35aに入り込むように揺動して、作物センサー31~34が穀稈を検出する状態となる。
作物センサー31~34の検知部25が下側に揺動した場合、作物センサー31~34の検知部25の下ストッパー部25f及び壁部25b,25cの下辺部が、押え板36の受け部36bに上側から当たると、作物センサー31~34の検知部25が下側の揺動限度に達した状態となる。
この状態は、作物センサー31~34の検知部25の下ストッパー部25fが、押え板36(受け部36b)を介してフレーム体9に当たる状態であり、これ以上に下側に揺動できない状態となる。
作物センサー31~34の検知部25が下側の揺動限度に達すると、作物センサー31~34の検知部25が、隙間埋め部材35の開口部35a及び底部10の開口部10aを塞ぐような状態となり、作物センサー31~34の検知部25の上側部25aと、底部10の上面とが、略面一の状態となる。
これにより、作物センサー31~34の検知部25により穀稈の流れが阻害されることはないのであり、穀粒が底部10の開口部10aを通って漏れ出ることはない。
(発明の実施の第5別形態)
図4に示す作物センサー31~34、及び(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第4別形態)において、作物センサー31~34を、図15に示すように配置してもよい。
図15に示すように、2個の作物センサー31,32が、刈取部4に備えられている。
フレーム体9の底部10において、横搬送体17の右螺旋部17bの前側(刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aに対して右側の位置に相当)に、作物センサー31が備えられている。
フレーム体9の底部10において、横搬送体17の左螺旋部17cの前側(刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aに対して左側の位置に相当)に、作物センサー32が備えられている。
これにより、作物センサー31,32が、左右方向に間隔を空けて、刈取部4(収穫部)に備えられた状態となり、刈取部4(収穫部)において、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2を基準として、右側の位置と左側の位置とに振り分けて配置された状態となっており、フレーム体9における横搬送体17の下側に位置する部分に備えられた状態となっている。
作物センサー31は、平面視で横搬送体17の右螺旋部17bの回転軌跡に重複し、作物センサー32は、平面視で横搬送体17の左螺旋部17cの回転軌跡に重複している。
作物センサー31,32は、側面視で横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cの回転軌跡の前側(外周側)に配置されており、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cに干渉しない。作物センサー31,32と、横搬送体17の掻き込み部17dとは、左右方向で位置が異なるので、作物センサー31,32は横搬送体17の掻き込み部17dに干渉しない。
作物センサー31において、作物センサー31の本体部24の軸芯P5が前後方向に向いて、作物センサー31の検知部25が斜め左側(刈取部4の左右中央CL1側)(搬送部3の入口部3a側)の上側に延出されている。
作物センサー32において、作物センサー32の本体部24の軸芯P5が前後方向に向いて、作物センサー32の検知部25が、斜め右側(刈取部4の左右中央CL1側)(搬送部3の入口部3a側)の上側に延出されている。
作物センサー31,32及び収穫作物センサー22,23による穀稈の検出について説明する。
図15に示すように、右及び左のデバイダ14の間を、3つの領域A1,A2,A3に区分した場合、作物センサー31が領域A1に対応し、収穫作物センサー22,23が領域A2に対応し、作物センサー32が領域A3に対応する。
領域A1から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の右螺旋部17bにより左側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、穀稈が作物センサー31に接触して、作物センサー31が穀稈を検出する。
領域A2から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の掻き込み部17dにより後側に搬送されながら、搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、右及び左の収穫作物センサー22,23が穀稈を検出する。
領域A3から穀稈が導入されると、穀稈は横搬送体17の左螺旋部17cにより右側に搬送され、横搬送体17の掻き込み部17dにより搬送部3の入口部3aに供給されるのであり、穀稈が作物センサー32に接触して、作物センサー32が穀稈を検出する。
右及び左の収穫作物センサー22,23において、領域A1から穀稈が導入されると、右の収穫作物センサー22は穀稈を検出する状態となり、左の収穫作物センサー23は穀稈を検出する状態又は検出しない状態となる。
領域A2から穀稈が導入されると、右及び左の収穫作物センサー22,23の少なくとも一方が、穀稈を検出する状態となる。
領域A3から穀稈が導入されると、右の収穫作物センサー22は穀稈を検出する状態又は検出しない状態となり、左の収穫作物センサー23は穀稈を検出する状態となる。
作物センサー31,32及び収穫作物センサー22,23による穀稈の検出パターンについて説明する。
作物センサー31,32及び収穫作物センサー22,23による穀稈の検出パターンB11~B14、並びに、圃場から刈取部4に導入される穀稈の左右幅である刈取幅W1は図16に示すようになる。
検出パターンB11に示すように、作物センサー31,32が検出状態ON、右及び左の収穫作物センサー22,23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A1,A2,A3に亘る状態と判断できる。この場合、右又は左の収穫作物センサー22,23が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
検出パターンB12に示すように、作物センサー31が検出状態ON、作物センサー32が非検出状態OFF、右の収穫作物センサー22が検出状態ON、左の収穫作物センサー23が検出状態ON又は非検出状態OFFになると、刈取幅W1は領域A1,A2に亘る状態、又は領域A1の状態と判断できる。この場合、右の収穫作物センサー22が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
検出パターンB13に示すように、作物センサー31が非検出状態OFF、作物センサー32が検出状態ON、右の収穫作物センサー22が検出状態ON又は非検出状態OFF、左の収穫作物センサー23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A2,A3に亘る状態、又は領域A3の状態と判断できる。この場合、左の収穫作物センサー23が非検出状態OFFになると、異常が発生したと判断できる。
検出パターンB14に示すように、作物センサー31,32が非検出状態OFF、右及び左の収穫作物センサー22,23が検出状態ONになると、刈取幅W1は領域A2の状態と判断できる。
(発明の実施の第6別形態)
前述の(発明の実施の第5別形態)において、図15に示す横搬送体17の掻き込み部17dの前側(搬送部3の入口部3aの前側)に、3個目の作物センサー33を備えてもよい(図2の作物センサー33参照)。
この構造によると、図16の検出パターンB12において、作物センサー33が検出状態ONであると、刈取幅W1は領域A1,A2に亘る状態と判断できる。作物センサー33が非検出状態OFFであると、刈取幅W1は領域A1の状態と判断できる。
図16の検出パターンB13において、作物センサー33が検出状態ONであると、刈取幅W1は領域A2,A3に亘る状態と判断できる。作物センサー33が非検出状態OFFであると、刈取幅W1は領域A3の状態と判断できる。
(発明の実施の第7別形態)
作物センサー31~34の穀稈の検出について、以下のように構成してもよい。
刈取部4に導入される穀稈の量は、圃場での生育状態等により圃場の各部分で変化するものであり、作物センサー31~34を充分に検出状態ONとするに足る量の穀稈が、刈取部4に導入されるとは限らない。
これにより、刈取部4による刈り取りが行われる場合、刈取部4に導入された穀稈が作物センサー31~34に接触する状態及び接触しない状態が繰り返されてしまう。
前述の状態において図17に示すように、非検出状態OFFの作物センサー31~34から、検出信号ON1,ON2,ON3,ON4が繰り返して出力されたとする。
この場合、最初の検出信号ON1から設定時間Tが経過するまでの間は、作物センサー31~34から検出信号ON2,ON3,ON4が出力されたり停止したりしても、この作物センサー31~34は検出状態ONであると判断される(図17の点線参照)。
設定時間Tが経過しても、刈取部4による刈り取りが行われていれば、直ぐに作物センサー31~34から次の検出信号ON1が出力されるので、再び設定時間Tが設定されるのであり、作物センサー31~34は検出状態ONであると判断される。
これにより、刈取部4による刈り取りが行われている間は、穀稈が導入される領域A1~A4において、穀稈が作物センサー31~34に接触する状態及び接触しない状態が繰り返されても、作物センサー31~34は検出状態ONであると判断される。
設定時間Tは、一定時間(例えば1秒等)に設定されていてもよい。
設定時間Tを、機体1の走行速度に連動して変更するように構成してもよい。
つまり、作物センサー31~34が検出信号を出力した地点から、一定距離(例えば2m等)の間は、穀稈が存在する可能性(作物センサー31~34が検出信号を出力する可能性)が高いという考えに基づくと、機体1が一定距離を走行する場合、機体1の異なる走行速度に応じて設定時間Tを変更する必要がある。
設定時間Tを機体1の走行速度に連動して変更する場合、機体1の走行速度を検出する速度センサー(図示せず)を備えて、機体1の走行速度が高速になると、設定時間Tが短側に変更され、機体1の走行速度が低速になると、設定時間Tが長側に変更されるようにすればよい。
コンバインでは、圃場の一辺に沿った1回の刈取行程を終了して畦際に達すると、刈取部4を停止させて圃場から上昇させ、畦際での旋回を行い、次の刈取行程に入るという作業を繰り返す。
これにより、刈取部4による刈り取りが行われている状態、つまり、刈取部4に動力を伝達する刈取クラッチ(図示せず)が入り操作された状態において、図17に示す処理が行われる。
畦際での旋回等のように、刈取部4による刈り取りが行われていない状態、つまり、刈取クラッチが切り操作された状態では、図17に示す処理は行われず、作物センサー31~34から検出信号ON1~ON4が停止すると、作物センサー31~34は非検出状態OFFであると判断される。
(発明の実施の第8形態)
刈取部4の左右中央CL1から少し右側の位置に、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2が位置するように、搬送部3を刈取部4の後部にオフセットして連結してもよい。
この構造によると、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17c、掻き込み部17d、作物センサー31~34の配置を、図2及び図15に示す状態から左右逆の状態となるように配置すればよい。
刈取部4の左右中央CL1の位置に、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2が位置するように、搬送部3を刈取部4の後部に連結して、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cが、同じ長さとなるようにしてもよい。
この構造によると、作物センサー33を搬送部3の入口部3aの左右中央CL2に位置するように配置し、横搬送体17の右螺旋部17b及び左螺旋部17cの前側に、同数の作物センサー31,32,34を、刈取部4の左右中央CL1に対して左右対称となるように配置すればよい。
作物センサー31~34を、4個ではなく5個以上としてもよい。
刈取部4のフレーム体9において、作物センサー31~34を、底部10ではなく、後側部12に備えてもよい。この場合、後側部12における横搬送体17の軸芯P2よりも下側部分(フレーム体における横搬送体の下側に位置する部分に相当)に、作物センサー31~34を備えればよい。
作物センサー31~34を後側部12に備える場合、作物センサー31~34の検知部25に代えて、ゴム体等による受圧面を備え、穀稈が受圧面に当たって、受圧面が受ける圧力の上昇により作物を検出するようにすればよい。
搬送部3の入口部3aの右側部分及び左側部分に、右及び左の収穫作物センサー22,23を備えるのではなく、搬送部3の入口部3aにおいて、支持ケース18の底部18aに、1個の収穫作物センサー(図示せず)を備えてもよい。これにより、1個の収穫作物センサーによって、作物センサー31,32,33,34に異常が発生したことを判断することができる。
この場合、支持ケース18の底部18aにおいて、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2の位置に、収穫作物センサー(図示せず)を備えればよく、搬送部3の入口部3aの左右中央CL2から少し右側又は左側の位置に、収穫作物センサー(図示せず)を備えてもよい。
前述の(発明の実施の第4別形態)の作物センサー31~34の上ストッパー部25e及び下ストッパー部25fを、図4及び(発明の実施の第1別形態)~(発明の実施の第3別形態)の作物センサー31~34に備えてもよい。
本発明は普通型の稲用のコンバインばかりではなく、自脱型の稲用のコンバインや、トウモロコシ収穫機、サトウキビ収穫機、コットンハーベスタ等の収穫機にも適用できる。
1 機体
3 搬送部
3a 入口部
4 刈取部(収穫部)
9 フレーム体
10 底部
10a 開口部
17 横搬送体
25 検知部
25b,25c,25d 壁部
25e 上ストッパー部
25f 下ストッパー部
26,29,30,35 隙間埋め部材
31,32,33,34 作物センサー
CL2 左右中央
P2 軸芯
P5 軸芯

Claims (12)

  1. 機体の前部に設けられて、圃場の作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部に左右方向に間隔を空けて配置され、作物に接触して作物の存在を検出する複数の作物センサーとが備えられ、
    作物を前記収穫部から機体側に搬送する搬送部が、前記収穫部の後部に連結され、
    前記収穫部の左右方向の幅は、前記搬送部の左右方向の幅よりも大きく、
    前記作物センサーは、少なくとも、前記収穫部における前記搬送部よりも右の部分と、前記収穫部における前記搬送部よりも左の部分と、に配置され
    前記収穫部に、
    作物を前記搬送部の入口部に向けて、前記収穫部の左右方向に沿って搬送するように、左右方向の軸芯周りに回転駆動される横搬送体と、
    前記横搬送体を回転自在に支持し、且つ前記搬送部が連結されるフレーム体とが備えられ、
    前記作物センサーが、前記フレーム体に備えられており、
    前記収穫部において前記入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた前記作物センサーに、作物に接触して前後方向の軸芯周りに揺動する検知部が備えられており、
    前記検知部は、前記横搬送体による作物の搬送方向に沿って、前記搬送部の前記入口部側に延出されている収穫機。
  2. 前記作物センサーが、前記フレーム体における前記横搬送体の下側に位置する部分に備えられている請求項に記載の収穫機。
  3. 前記作物センサーが、前記フレーム体の底部に備えられている請求項1又は2に記載の収穫機。
  4. 前記作物センサーが、前記横搬送体の回転軌跡の外周側の位置に配置されている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
  5. 機体の前部に設けられて、圃場の作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部に左右方向に間隔を空けて配置され、作物に接触して作物の存在を検出する複数の作物センサーとが備えられ、
    作物を前記収穫部から機体側に搬送する搬送部が、前記収穫部の後部に連結され、
    前記収穫部に、
    作物を前記搬送部の入口部に向けて、前記収穫部の左右方向に沿って搬送するように、左右方向の軸芯周りに回転駆動される横搬送体と、
    前記横搬送体を回転自在に支持し、且つ前記搬送部が連結されるフレーム体とが備えられ、
    前記作物センサーが、前記フレーム体に備えられ、
    前記フレーム体に開口部が形成され、
    前記作物センサーの検知部が、前記開口部から突出した状態で設けられると共に、作物に接触して揺動するように構成されている収穫機。
  6. 前記検知部と前記開口部との間の隙間を埋める隙間埋め部材が備えられている請求項に記載の収穫機。
  7. 前記検知部における前記開口部から突出した部分の外周部に、下側に延びた壁部が備えられ、前記検知部における前記開口部から突出した部分が、前記壁部により箱状に形成されている請求項5又は6に記載の収穫機。
  8. 前記検知部に、前記フレーム体に当たることにより前記検知部の上側の揺動限度を決める上ストッパー部と、前記フレーム体に当たることにより前記検知部の下側の揺動限度を決める下ストッパー部とが備えられている請求項5~7のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
  9. 記作物センサーが、前記収穫部において、前記搬送部の前記入口部の左右中央を基準として、右側の位置と左側の位置とに振り分けて配置されている請求項5~8のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
  10. 前記作物センサーが、前記収穫部において、前記入口部に対して右側の位置と、前記入口部に対して左側の位置と、前記入口部の前側の位置とに備えられている請求項に記載の収穫機。
  11. 前記収穫部において前記入口部の前側に備えられた前記作物センサーが、前記収穫部において前記入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた前記作物センサーよりも、前側に備えられている請求項10に記載の収穫機。
  12. 機体の前部に設けられて、圃場の作物を収穫する収穫部と、
    前記収穫部に左右方向に間隔を空けて配置され、作物に接触して作物の存在を検出する複数の作物センサーとが備えられ、
    作物を前記収穫部から機体側に搬送する搬送部が、前記収穫部の後部に連結され、
    前記収穫部の左右方向の幅は、前記搬送部の左右方向の幅よりも大きく、
    前記作物センサーが、前記収穫部において、前記搬送部の入口部に対して右側の位置と、前記入口部に対して左側の位置と、前記入口部の前側の位置とに備えられており、
    前記収穫部において前記入口部に対して右側の位置と左側の位置とに備えられた前記作物センサーに、作物に接触して前後方向の軸芯周りに揺動する検知部が備えられており、
    前記収穫部において前記入口部の前側に備えられた前記作物センサーに、作物に接触して左右方向の軸芯周りに揺動する検知部が備えられている収穫機。
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