JP7071096B2 - 放射線撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の放射線検出器を用いて医用画像の撮影を行う放射線撮影システムに関する。
医療分野の放射線撮影では、被検者の躯体の歪みや異常を把握するため脊髄や下肢の全体、もしくは全身を撮影するといった、観察領域の尺が長い撮影(以下、長尺撮影と称する)方法が用いられることがある。そして、この長尺撮影では、被験者の体動の影響の除去や被曝量の低減の観点から、1回の放射線照射で観察領域の全域の放射線画像を得ることが好ましい。そこで、複数の放射線検出器を複数並べて撮影する方法が用いられることがある。放射線検出器が放射線を検出できる範囲は、放射線検出器の外装筐体よりも狭いことから、複数の放射線検出器を並べて配置する場合には、隣り合う放射線検出器どうしを放射線の入射方向に互いにずらし、隣り合う放射線検出器の一部どうしが放射線の入射方向に互いに重なり合うように配置される。このような配置では、隣り合う放射線検出器のうちの放射線の入射方向の下流側に位置する放射線検出器で撮影される放射線画像には、上流側に位置する放射線検出器の外装筐体の一部が写り込むことになる。したがって、この部分の利用価値が低下する。特許文献1には、放射線画像検出器の外装筐体の取得画像への写り込みを軽減するため、外装筐体のうちの放射線画像検出器の重なり合う部分が、放射線透過部材で形成される構成が開示されている。
特開2016-106795号公報
ところで、放射線検出器は、長尺撮影だけでなく、可搬型として使用されることが多い。このため、放射線検出器の外装筐体は、患者や操作者が触れる可能性のある部分が高温にならないようにすることが好ましい。しかしながら特許文献1には、放射線画像検出器の発熱抑制についての構成は開示されていない。前記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、一部分どうしが重なるように配置される放射線画像検出器を複数台並べて撮影する放射線画像撮影システムにおいて、放熱性を損ねることなく、背面側に配置された放射線検出器が撮影する放射線画像の画質の向上を図ることである。
本発明は、放射線を照射する放射線源と、複数の放射線検出器を有し、前記複数の放射線検出器が並べて配置される放射線撮影システムであって、前記複数の放射線検出器は、それぞれ、入射した放射線を検出して画像を生成する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルに接続されており発熱源を有する回路基板を有し、前記複数の放射線検出器のうち、互いに隣り合う2台の放射線検出器は、前記放射線の入射方向に互いにずれた位置に配置され、前記放射線の入射方向視で互いに一部どうしが重なっており、前記2台の放射線検出器のうちの前記入射方向の前面側に位置する一方の放射線検出器の外装筐体は、前記入射方向視において、背面側に位置する他方の放射線検出器の前記放射線検出パネルにより生成される前記画像に写り込む部分が第1の部材により形成され、前記写り込む部分とは異なる部分が第2の部材により形成され、前記第1の部材は前記第2の部材よりも放射線の透過率が高く、前記第2の部材は前記第1の部材よりも熱伝導率が高く、前記一方の放射線検出器の前記放射線検出パネルに接続される前記回路基板の前記熱源は、前記入射方向視で、前記写り込む部分の外側に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、一部分どうしが重なるように配置される放射線画像検出器を複数台並べて撮影する放射線画像撮影システムにおいて、放熱性を損ねることなく、背面側に配置された放射線検出器が撮影する放射線画像の画質の向上を図ることができる。
放射線撮影システムの構成例を示す模式図である。 放射線検出器の構成例を示す模式図である。 放射線検出器の構成例を示す模式図である。 放射線検出器の構成例を示す模式図である。 放射線検出器の構成例を示す模式図である。 放射線検出器の構成例を示す模式図と処理の例を示すフローチャートである。 放射線検出器の構成例を示す模式図である。
以下に、本発明の各実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。本発明の各実施形態に係る放射線撮影システムの放射線撮影装置は、並べて配置される複数の放射線検出器を有する。そして、複数の放射線検出器で放射線を検出することにより、1回の放射線の照射で1台の放射線検出器を用いるよりも広い範囲を撮影できる(1ショット長尺撮影)。なお、以下の各実施形態に示す寸法や構成は例示であり、本発明は以下の各実施形態に限定されるものではない。また、説明の便宜上、放射線撮影システムの放射線撮影装置において、放射線を入射させる側(放射線発生装置に向ける側、入射させる放射線の上流側に向ける側)を「前面側」と称し、その反対側を「背面側」と称する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影システム1の構成例を模式的に示す図である。図1に示すように、放射線撮影システム1は、放射線源の例である放射線発生装置11と、放射線撮影装置12と、処理装置13とを有する。放射線撮影装置12は放射線検出器2a,2bを複数有する。ここでは、放射線撮影装置12が2台の放射線検出器2a,2bを有する構成を例に示す。2台の放射線検出器2a,2bは、放射線撮影装置12の内部に並べて配置される。2台の放射線検出器2a,2bは、図1に示すように、放射線発生装置11から照射される放射線の光軸方向(以下、「入射方向」と称する。図1中では紙面の左右方向)に互いにずれており、入射方向視で一部どうしが互いに重なるように配置される。説明の便宜上、並べて配置される2台の放射線検出器2a,2bのうち、放射線源である放射線発生装置11に近い側(入射させる放射線の進行方向の上流側)に位置する一方の放射線検出器を「第1の放射線検出器2a」と称する。また、遠い側(入射させる放射線の進行方向の下流側)に位置する他方の放射線検出器を「第2の放射線検出器2b」と称する。なお、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bは、1ショット長尺撮影のみならず、通常の放射線撮影にも用いることができる可搬型の放射線検出器(いわゆる電子カセッテ)である構成が適用される。
また、本実施形態では、放射線撮影装置12に配置される複数の放射線検出器2a,2bとして、1台の第1の放射線検出器2aと1台の第2の放射線検出器2bの合計で2台を示すが、3台以上の放射線検出器2a,2bが配置される構成であってもよい。この場合、3台以上の放射線検出器2a,2bに含まれる互いに隣り合う(入射方向視で互いに一部どうしが重なり合う)2台の放射線検出器2a,2bに着目する。そして着目した2台の放射線検出器2a,2bのうち、前面側に位置する一方の放射線検出器が第1の放射線検出器2aとなり、背面側に位置する他方の放射線検出器が第2の放射線検出器2bとなる。このように、「第1の放射線検出器2a」と「第2の放射線検出器2b」は、互いに隣り合う(一部どうしが重なり合う)2台の放射線検出器2a,2bを区別するための便宜上のものであり、放射線検出器2a,2bの位置関係により決まる相対的なものである。
放射線撮影システム1において、放射線発生装置11と放射線撮影装置12は、所定の距離を置いて対向して配置される。放射線発生装置11は、被写体の例である被検者Pおよび放射線撮影装置12に向けて放射線を照射する。放射線源の例である放射線発生装置11の構成は特に限定されるものではなく、公知の各種放射線発生装置(放射線源)が適用できる。放射線撮影装置12は、設置面(たとえば放射線撮影室の床面)に設置(たとえば固定)される。被検者Pは、放射線撮影装置12の前側(放射線発生装置11から入射させる放射線の光軸の方向の上流側)に置かれた踏み台などの上に立つことで、放射線撮影装置12および放射線発生装置11に対して位置決めされる。放射線発生装置11から放射線撮影装置12に向け照射された放射線は、被検者Pを透過して放射線撮影装置12の内部に配置される第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bに入射する。そして、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bは、それぞれ入射した放射線Xを検出して放射線画像(画像データ)を生成する。生成された放射線画像は、処理装置13に出力される。
処理装置13は、放射線発生装置11や放射線撮影装置12を制御する制御手段として機能する。また、処理装置13は、放射線撮影装置12の第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが生成した放射線画像に対して所定の処理を実行する処理手段として機能する。例えば、処理装置13は、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bのそれぞれが生成した放射線画像を取得して結合することにより新たな長尺の放射線画像を生成する処理(結合処理)を実行できる。処理装置13には、CPUとROMとRAMを有するコンピュータが適用できる。この場合、コンピュータのROMには、放射線発生装置11や放射線撮影装置12を制御するためのコンピュータプログラムや、放射線撮影装置12の第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bから取得した放射線画像に対して所定の処理(例えば結合処理)を実行するためのコンピュータプログラムがあらかじめ格納されている。コンピュータのCPUは、ROMからこのコンピュータプログラムを読み出し、RAMに展開して実行する。これにより、処理装置13のコンピュータは制御手段や処理手段として機能する。
次に、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bとが入射方向視で重なっている部分の構成例について説明する。図1(b)は、図1(a)中のIB部を拡大して示す断面図であり、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが入射方向視で重なっている部分の構成例を模式的に示す断面図である。
図1(b)に示すように、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bのそれぞれの外装筐体21a,21bの内部には、前面側から順に、放射線検出パネル51、パネル基台52、回路基板53とが重ねられた結合体が配置される。説明の便宜上、この結合体を「パネル結合体5」と称することがある。なお、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bの外装筐体21a,21bは、入射方向視においていずれも略四辺形の形状を有する。放射線検出パネル51およびパネル結合体5も、入射方向視において略四辺形の形状を有する(図2参照)。放射線検出パネル51には、入射した放射線を検出できる領域である有効画素領域511が設けられ、有効画素領域511の外側にはガラス領域512(周縁領域)が設けられる。なお、有効画素領域511も、入射方向視において略四辺形である。
放射線検出パネル51の周縁部には、放射線検出パネル51を駆動するためのIC531(集積回路)が実装された回路基板53や、放射線検出パネル51から信号を読み出すためのIC531が実装された回路基板53が接続される。なお、回路基板53に実装されるICは発熱源の例である。そして、これらの回路基板53は、実装されるIC531がパネル結合体5の背面側に位置するように配置される。例えば、これらの回路基板53はFPCを介して放射線検出パネル51の周縁部に接続される構成や、これらの回路基板53がFPCであって放射線検出パネル51の周縁部に接続される構成が適用される。要は、FPCなどを曲げることにより、IC531をパネル結合体5の背面側に配置できる構成であればよい。また、放射線検出パネル51を駆動するためのIC531が実装された回路基板53(以下、「駆動基板533」と称することがある)は、四辺形の放射線検出パネル51の1辺に接続される。放射線検出パネル51から信号を読み出すためのIC531が実装された回路基板53(以下、「読出し基板532」と称することがある)は、駆動基板533が接続される辺に直交する1辺に接続される。また、駆動基板533が四辺形の放射線検出パネル51の互いに平行な2辺のそれぞれに接続され、読出し基板532が残りの2辺のそれぞれに接続される構成であってもよい。そして、パネル結合体5の背面側には、制御基板22が配置される。制御基板22には、放射線検出パネル51を制御するための回路が設けられる。制御基板22と駆動基板533および読出し基板532とは接続される。
前述のとおり、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aと第2の放射線検出器2bの外装筐体21bは、いずれも入射方向視で四辺形である。そして、1ショット長尺撮影の際には、4辺の周縁部のうちの1辺の周縁部どうしが重なるように配置される。説明の便宜上、周縁部どうしが重なるように配置される辺を、「重なり側の辺」と略して記すことがある。具体的には、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bとは、入射方向視においてそれぞれの放射線検出パネル51の有効画素領域511の一部どうし(具体的には、4辺のうちの1辺の周縁部どうし)が重なるように配置される。このような構成であると、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bのそれぞれが生成した放射線画像を結合することによって、1つの切れ目のない放射線画像を生成できる。例えば、処理装置13のコンピュータは、第1の放射線検出器2aが生成した放射線画像と、第2の放射線検出器2bが生成した放射線画像のうちの第1の放射線検出器2aの有効画素領域511と重なっていない部分を結合する結合処理を実行する。そして、第1の放射線検出器2aの駆動基板533および読出し基板532のIC531と制御基板22は、パネル結合体5の背面側に、入射方向視で第1の放射線検出器2aの放射線検出パネル51の有効画素領域511の内側(有効画素領域511に重なる位置)に配置される。
第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bを互いに一部どうしが入射方向に重なるように配置されると、第2の放射線検出器2bが生成する放射線画像には、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの一部が写り込む。このため、結合処理により生成される放射線画像にも、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aが写り込んだ部分が含まれることになる。説明の便宜上、第1の放射線検出器2aの外装筐体のうち、結合処理により生成された放射線画像に写り込む部分を、「写り込み部3」と称する。例えば、第1の放射線検出器2bの外装筐体21bのうち、入射方向視において、第1の放射線検出器2aの放射線検出パネル51の有効画素領域511の外側に位置する部分であって、第2の放射線検出器2bの放射線検出パネル51の有効画素領域511に重なる部分が、写り込み部3となる。
第1の放射線検出器2aの外装筐体21aは、放射線を透過する第1の部材の例である放射線透過部材61と、熱伝導に優れた第2の部材の例である伝熱部材62とを含む。放射線透過部材61は、伝熱部材62よりも放射線の透過率が高い部材であり、入射方向についての放射線透過性がアルミ当量で5mm以下であることが好ましい。放射線透過部材61には、例えばCFRPなどが適用できる。伝熱部材62は、放射線透過部材61よりも熱伝導率が高い部材である。また、伝熱部材62は、剛性が高く軽量であることが好ましい。伝熱部材62には、例えばアルミやマグネシウム合金が好適である。
第1の放射線検出器2aの外装筐体21aのうち、少なくとも、放射線検出パネル51の前面側に位置し、入射方向視において第1の放射線検出器2aの放射線検出パネル51の有効画素領域511に重なる部分は、放射線透過部材61により形成される。さらに、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの写り込み部3も、放射線透過部材61により形成される。例えば、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aは、パネル結合体5の前面側に位置する天板部211aと、パネル結合体5の背面側に位置する底板部213aと、入射方向視においてパネル結合体5の周囲を囲む側壁部212aとを有する。この場合、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの天板部211aは、放射線透過部材61により形成される(放射線透過部材61が適用される)。さらに、側壁部212aおよび底板部213aのうち、写り込み部3に含まれる部分も、放射線透過部材61により形成される(放射線透過部材61が適用される)。例えば、重なり側の辺に設けられる側壁部212aは、放射線透過部材61により形成される。なお、外装筐体21aの側壁部212aと底板部213aとは1つの放射線透過部材61によって一体に形成される構成であってもよく、側壁部212aと底板部213aとがそれぞれ別体の放射線透過部材61によって形成されて結合される構成であってもよい。
なお、第2の放射線検出器2bの外装筐体21bも、パネル結合体5の前面側に設けられる天板部211bと、背面側に設けられる底板部213bと、入射方向視でパネル結合体5の周囲を囲むように設けられる側壁部212bとを有する。そして、第2の放射線検出器2bの外装筐体21bのうち、少なくとも、放射線検出パネル51の前面側に位置し、入射方向視において第2の放射線検出器2bの放射線検出パネル51の有効画素領域511に重なる部分には、放射線透過部材61が適用される。例えば、天板部211bは放射線透過部材61により形成される。側壁部212bと底板部213bは伝熱部材62により形成される。
このような構成によれば、前面側から第1の放射線検出器2aの放射線検出パネル51の有効画素領域511に入射する放射線は、外装筐体21aの放射線透過部材61から形成される部分を透過するが、伝熱部材62から形成される部分を透過しない。したがって、第1の放射線検出器2aの放射線検出パネル51の有効画素領域511に入射する放射線が第1の放射線検出器2aの外装筐体21aを透過する際に減衰することが抑制される。さらに、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの写り込み部3も、放射線透過部材61により形成される。このため、放射線発生装置11から照射されて第2の放射線検出器2bの放射線検出パネル51に入射する放射線は、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの写り込み部3を透過することになるから、透過する際の減衰が抑制される。すなわち、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの写り込み部3の放射線の透過率が低いと、結合処理により生成された放射線画像は、写り込み部3に対応する領域の画質が低下する。そこで、本実施形態では、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aを前述の構成とすることにより、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aを透過する放射線の減衰を低減し、写り込み部3の画質の低下を抑制する。
第1の放射線検出器2aの外装筐体21aのうち、写り込み部3以外の部分(写り込み部3の外側の部分)は、伝熱部材62により形成される。結合された放射線画像に写り込む部分以外の部分は、結合された放射線画像の画質に影響を与えないため、放射線透過部材61でなくてもよい。そして、少なくとも、パネル結合体5の背面側に位置し、かつ、入射方向視で回路基板53のIC531に重なる部分は、伝熱部材62により形成される。そして、回路基板53に実装されるIC531は、放熱部材28を介して伝熱部材62に接触する。放熱部材28は、IC531が発する熱を伝熱部材62に伝達しやすいように、放射線透過部材61よりも熱伝導率の高い材料により形成される。例えば、外装筐体21aの伝熱部材62と同様に、アルミ合金やマグネシウム合金が適用できる。なお、回路基板53に実装されるIC531が直接に外装筐体21aの伝熱部材62に接触する構成であってもよい。このような構成によれば、発熱源の例である回路基板53(読出し基板532や駆動基板533)のIC531が発する熱が第2の放射線検出器2bに伝わることを抑制できるから、写り込み部3の画質の低下を抑制できる。また、このような構成によれば、回路基板53のIC531(発熱源)が発する熱を伝熱部材62に伝えやすくなる(伝熱部材62までの熱の伝達経路が短くなる)から、回路基板53のIC531の冷却の効果を高めることができる。さらに、回路基板53のIC531(発熱源)が発する熱を、パネル結合体5から見て被検者Pから遠い側にある伝熱部材62(すなわち、底板部213a)に逃がすことができる。
要は、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aは、写り込み部3が放射線透過部材61により形成される構成であればよい。第2の放射線検出器2bの外装筐体21bも、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bのそれぞれが生成する放射線画像とを結合して生成される長尺の放射線画像において第2の放射線検出器2bにより撮影される部分に写り込む部分が放射線透過部材61により形成される構成であればよい。さらに、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aにおいて、写り込み部3と放射線透過部材61により形成される部分の範囲とが一致していなくてもよく、放射線透過部材61により形成される部分が写り込み部3を包含する構成であればよい。ただし、この場合であっても、入射方向視で回路基板53のIC531(発熱源)と重なる部分は、伝熱部材62により形成される構成が適用される。このような構成によれば、回路基板53のIC531(発熱源)が発する熱は、外装筐体21aの底板部213bに伝達される。すなわち、回路基板53のIC531が発する熱は、被検者Pに近い側の天板部211aの側には伝達しにくくなる。
ここで、図2と図3を参照して、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの構成例について説明する。図2(a)は、第1の放射線検出器2aの前面側の平面図であり、図2(b)は背面側の平面図である。図3(a)は、図2(b)のIIIA-IIIA線断面図であり、図3(b)は図2(b)のIIIB-IIIB線断面図であり、図3(c)は図2(b)のIIIC-IIIC線断面図である。第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの写り込み部3は、放射線透過部材により形成される(放射線透過部材61が適用される)。また、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの写り込み部3の外側に位置する部分は、伝熱部材62により形成される(伝熱部材62が適用される)。すなわち、4辺の側壁部212aのうち、重なり側の辺の側壁部212aは放射線透過部材61により形成され、残りの3辺の側壁部212aは伝熱部材62により形成される。さらに、4隅部(すべての隅部)は、伝熱部材62により形成される。このような構成によれば、第1の放射線検出器2aの剛性を高めることができる。特に、第1の放射線検出器2aをいずれの角部から落下させた場合であっても、落下に対する強度を確保できる。
また、図2(b)と図3(b)(c)に示すように、パネル結合体5のパネル基台52には、重り側の辺に配置される読出し基板532どうしの間(または駆動基板533どうしの間)に、複数の固定部25が設けられる。複数の固定部25は、背面側からネジ26を締結できる構成であればよく、具体的な構成は特に限定されるものではない。そして、図3(b)(c)に示すように、複数の固定部25のうちの一部の固定部25は、ネジ26によって放射線透過部材61に固定され(図3(b)参照)、残りの固定部25はネジ26によって伝熱部材62に固定される(図3(c)参照)。このように、パネル結合体5のパネル基台52は、ネジ26によって外装筐体21aの放射線透過部材61と伝熱部材62に固定される。このような構成によれば、第1の放射線検出器2aの剛性の確保や向上を図ることができる。
図4は、パネル結合体5と外装筐体21aの固定構造の変形例を模式的に示す図である。なお、図4(a)は背面図であり、図4(b)は図4(a)のIVB-IVB線断面図であり、図4(c)は図4(a)のIVC-IVC線断面図である。図4に示すように、底板部213aを形成する伝熱部材62の一部がクランク状に曲げられており、前面側に窪む段差部27が設けられる。そして、この段差部27の背面側に、放射線透過部材61の一部が重ねて配置される。この場合、図4(c)に示すように、伝熱部材62と放射線透過部材61とが重なる部分において、伝熱部材62および放射線透過部材61を挿通するようにネジ26が締結される。また、伝熱部材62の段差部27に放射線透過部材61を重ねる構成とすることにより、外装筐体21aの背面側の外面に段差が生じないようにできる。なお、ここでは、ネジ26を用いて固定する構成を例に示すが、固定に用いる部材はネジ26に限定されない。例えば、接着剤や両面接着テープなどを用いて固定する構成であってもよい。また、伝熱部材62と放射線透過部材61の一方を他方にカシメる構成などであってもよい。
図5は、放射線検出パネル51の4辺の全てに回路基板53が接続されるパネル結合体5を有する放射線検出器の構成例を模式的に示す図である。なお、図5(a)は背面図であり、図5(b)は、外装筐体21aの底板部213aを除去した状態を示す背面図である。このようなパネル結合体5は、放射線検出パネル51の4辺のうちの互いに平行な2辺に読出し基板532が接続され、残りの互いに平行な2辺に駆動基板533が接続される。一般的に、読出し基板532のIC531の発熱量が多く、放熱が不充分であると画質が不安定となることがある。そこで、放射線検出パネル51の4辺の全てに回路基板53が接続される場合には、読出し基板532が接続される2辺が、重なり側の辺に配置され、読出し基板532が配置された2辺の外装筐体21aは放射線透過部材61により形成される。具体的には、底板部213aのこの辺の近傍およびこの辺に位置する側壁部212aのうちの写り込み部3に含まれる部分は、放射線透過部材61により形成される。このような構成によれば、読出し基板532のIC531が発する熱を伝熱部材62に伝達しやすくなり、かつ外装筐体21aを透過する放射線の減衰を低減し、写り込み部3の画質の低下を抑制できる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に係る放射線撮影システム1における第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bの配置構造を模式的に示す断面図であり、第1の実施形態の図1(b)に対応する図である。図6に示すように、第1の放射線検出器2aにおいて、パネル基台52が放射線検出パネル51の有効画素領域511の外側まで配置されていることがある。この場合、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bを並べて配置した状態では、第1の放射線検出器2aのパネル結合体5のパネル基台52の一部が、入射方向視で第2の放射線検出器2bの有効画素領域511に重なることになる。その結果、第2の放射線検出器2bの放射線検出パネル51に入射する放射線が、第1の放射線検出器2aのパネル結合体5のパネル基台52の厚さに応じて減少する。このため、第1の放射線検出器2aのパネル結合体5のパネル基台52は、放射線透過率の高い材料により形成されることが好ましい。一方、読出し基板532に実装されているIC531は発熱量が大きく、放熱が不十分であると画質が不安定になることがある。このため、読出し基板532のIC531の放熱(冷却)を促せる構成であることが好ましい。
第2の実施形態では、第1の放射線検出器2aのパネル結合体5のパネル基台52が、放射線透過率の高い第1の部分の例である放射線透過部521と、熱伝導率の高い第2の部分の例である伝熱部522とを含む。第1の部分の例である放射線透過部521は、第2の部分の例である伝熱部522よりも放射線の透過率が高い部分である。第2の部分の例である伝熱部522は、第1の部分の例である放射線透過部521よりも熱伝導率が高い部分である。放射線透過部521には、外装筐体21a,21bの放射線透過部材61と同様に、例えばCFRPなどが適用できる。また、外装筐体21a,21bの放射線透過部材61と同様に、入射方向についての放射線透過性がアルミ当量で5mm以下であることが好ましい。伝熱部522には、外装筐体21a,21bの伝熱部材62と同様にアルミやマグネシウム合金などが適用できる。
そして、第1の放射線検出器2aのパネル結合体5のパネル基台52のうち、入射方向視で放射線検出パネル51の有効画素領域511の外側に重なる部分は、放射線透過部521である。また、有効画素領域511の内側に重なる部分が伝熱部522である。すなわち、外装筐体21aと同様に、パネル基台52のうち、結合された放射線画像に写り込む部分(外装筐体21aの写り込み部3に対応する部分)が放射線透過部521である。また、結合された放射線画像に写り込む部分の外側に位置する部分が伝熱部522である。なお、放射線透過部521と結合された放射線画像に写り込む部分の範囲とは一致していなくてもよく、入射方向視で、結合された放射線画像に写り込む部分が放射線透過部521に包含される構成であればよい。ただし、回路基板53のIC531の冷却(放熱)の観点から、入射方向視で、回路基板53のIC531が伝熱部522に包含される構成が適用される。また、有効画素領域511の冷却(放熱)の観点からは、入射方向視で、有効画素領域511が伝熱部522に包含される構成であることが好ましい。
そして、回路基板53のIC531は、伝熱部522の背面側に重ねて配置される。このような構成であれば、放射線の透過量の低下の抑制と、読出し基板532のIC531の発熱による画質劣化を抑制できる。なお、読出し基板532は、パネル基台52の端部で背面側に湾曲するように引き回される。そこで、パネル基台52による読出し基板532の損傷(例えば断線など)を防止するため、放射線透過部521には、柔軟性を有する材料が適用されることが好ましい。例えば、パネル基台52の放射線透過部521には、柔軟性を有する樹脂材料が適用できる。また、回路基板53のICは、パネル基台52の伝熱部522に接触している構成や、熱伝導率の高い部材を介して接触している構成であることが好ましい。この場合、熱伝導率の高い部材としては、伝熱部522と同様に、放射線透過部521よりも熱伝導率の高い部材が適用される。
さらに、パネル基台52の伝熱部522は、固定部25を介して外装筐体21aの伝熱部材62により形成される部分(例えば、底板部213aのうちの入射方向視で有効画素領域511の内側に位置する部分)に固定される。この場合、固定部25も、伝熱部522や伝熱部材62と同様に、放射線透過部521や放射線透過部材61によりも熱伝導率が高い。このため、パネル基台52の伝熱部522から固定部25を通じて外装筐体21aの伝熱部材62により形成される部分に至る熱の経路が形成される。したがって、放射線検出パネル51が発する熱や、回路基板53のIC531が発する熱は、パネル基台52の伝熱部522から固定部25を通じて外装筐体21aの伝熱部材62により形成される部分に伝達される。したがって、放射線検出パネル51や回路基板53のIC531の放熱を促進できるとともに、これらが発する熱が前面側(被検者Pの側)に伝達されることが抑制される。
また、放射線撮影装置12に第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが配置された状態で、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aのうちの伝熱部材62により形成される部分と、第2の放射線検出器2bの外装筐体21bのうちの伝熱部材62により形成される部分とが接触する構成であることが好ましい。例えば、図6(a)に示すように、第2の放射線検出器2bの外装筐体21bのうち、重なり側の辺の側壁部212bには、前面側の端部から内周側に向かって突出するフランジ状の部分(以下、「フランジ部214b」と称する)が設けられる。このフランジ部214bおよびフランジ部214bが設けられる側壁部212bは、放射線透過部材61により形成される。そして、このフランジ部214bの背面側に第2の放射線検出器2bの外装筐体21bの天板部211bが固定され、このフランジ部214bの前面側に第1の放射線検出器2aの外装筐体21aのうちの伝熱部材62により形成される部分が接触する。この場合、第2の放射線検出器2bにおいて、放射線検出パネル51の4辺のうちの読出し基板532が接続されない辺が、重なり側の辺に位置しない構成であることが好ましい。このような構成であると、放射線検出パネル51や回路基板53のIC531が発する熱を、第2の放射線検出器2bの発熱源の少ない部分に逃がすことができる。特に、第1の放射線検出器2aの読出し基板532のIC531が発する熱を、第2の放射線検出器2bの発熱源の少ない部分に逃がすことができるから、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bの温度分布の不均一を抑制できる、したがって、安定した放射線画像を取得できる。
さらにこの場合、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aのうちの伝熱部材62により形成される部分(例えば底板部213a)と、第2の放射線検出器2bの伝熱部材62により形成される部分(例えばフランジ部214b)とが接触していることを検知する検知部24が設けられる構成であってもよい。例えば、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの底板部213aには、重なり側の辺の近傍であって放射線透過部材61により形成される部分に、所定の信号を発する送信部241が配置される。一方、第2の放射線検出器2bの外装筐体21bのフランジ部214bには、送信部241が発する信号を受信する受信部242が設けられる。そして、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが1ショット長尺撮影のために適切に配置されていると、受信部242は送信部241から送信される信号を受信する。また、放射線撮影システム1の処理装置13は、受信部242が送信部241から送信される信号を受信したか否かを検出できる。なお、「1ショット長尺撮影のために適切に配置されている」とは、前述のように、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが入射方向および入射方向に直角な方向に互いにずれており、入射方向視で、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aのうちの放射線透過部材61により形成される部分が第2の放射線検出器2bの放射線検出パネル51の有効画素領域511に重なるように配置される状態をいう。特に、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの4辺のうちの放射線透過部材61により形成される辺の周縁部が、第2の放射線検出器2bの読出し基板532が接続されない辺に重なるように配置される状態をいう。
そして、処理装置13は、受信部242が送信部241から送信される信号を受信した場合に、1ショット長尺撮影を許可する。この状態となると、放射線の透過量の低下の抑制と放熱性の向上の効果が大きくなる。したがって、放射線の透過量の低下の抑制と放熱性の向上の効果が大きくなる状態で1ショット長尺撮影をすることができる。また、1ショット長尺撮影において、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bの誤配置を防止できる。
なお、検知部24の構成は特に限定されるものではない。検知部24は、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bの配置が前記状態であるかを検出できる構成であればよい。例えば、検知部24には、フォトセンサ、磁気センサ、姿勢センサなどを適用することができるが、この限りではない。
ここで、具体的な処理の例について説明する。図6(b)は、処理装置13が実行する処理の例を示すフローチャートである。ステップS101において、処理装置13は、受信部242が送信部241から信号を受信したか否かを判断する。受信部242が送信部241から信号を受信しない場合には、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが1ショット長尺撮影に適した配置ではないと見做せる。したがってこの場合には、処理装置13は1ショット長尺撮影を許可せず、このステップで待機する。受信部242が送信部241から信号を受信した場合には、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bが1ショット長尺撮影に適した配置であると見做せる。したがってこの場合には、ステップS102に進む。ステップS102において、処理装置13は、長尺撮影を許可する。
なお、この処理を実行するためのコンピュータプログラムは、あらかじめ処理装置13のコンピュータのROMに格納されている。そして、処理装置13のコンピュータは、ROMからこのコンピュータプログラムを読み出し、RAMに転換して実行する。これにより上記処理が実行される。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は、第3の実施形態に係る放射線撮影システム1の放射線撮影装置12における放射線検出器2a,2bの配置を模式的に示す図であり、第1の実施形態を示す図1(b)に対応する図である。第3の実施形態は、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aを透過する放射線の透過量の減少を抑制する形態である。例えば、第1の実施形態では、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの側壁部212aは、外装筐体21aの他の部分に比較して入射方向の寸法が大きい。このように、外装筐体21aの側壁部212aは、他の部分と比較して、放射線が透過する距離が大きいため、外装筐体21aの側壁部212aにおいて放射線の透過量が少なくなるおそれがある。その結果、第2の放射線検出器2bの放射線検出パネル51に到達する放射線の量は、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの側壁部212aに対応する部分において局所的に少なくなるおそれがある。
第3の実施形態では、図7(a)に示すように、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの側壁部212aのうち、重なり側の辺の側壁部212a(放射線透過部材61から形成される側壁部212a)は、重なり側の辺の延伸方向視(換言すると、側壁部212aの延伸方向視)で湾曲した形状を有する。そして、湾曲している側壁部212aが天板部211aと底板部213aとを接続している。このような構成によれば、写り込み部3において、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの側壁部212aとそれ以外の部分とで、放射線の透過距離を均一にでき(または差を小さくでき)る。したがって、放射線の透過量の均一化を図る(不均一の抑制を図る)ことができ、写り込み部3における画質の低下を防止または抑制して結合画像の画質の向上を図ることができる。
また、図7(b)に示すように、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aの底板部213aと、第2の放射線検出器2bの外装筐体21bの天板部211bに重畳している部分との接触部分が、曲面やクランク状に曲がっている構成であってもよい。このような構成によれば、第1の放射線検出器2aの外装筐体21aに適用される伝熱部材62と第2の放射線検出器2bの外装筐体21bに適用される伝熱部材62との接触面積が増えるため、放熱性を向上させることができる。また、このような構成であれば、第1の放射線検出器2aと第2の放射線検出器2bを重ねあわせて設置する際に、位置決めとして用いることができ、位置合わせが容易になる。
以上、本発明の各種実施形態について説明したが、前述の各実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前述の各実施形態に限定されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
本発明は、放射線画像撮影システムに有効な技術である。そして、本発明によれば、複数の放射線検出器を用いて放射線画像を撮影する場合において、結合画像の画質の向上を図ることができる。
1:放射線撮影システム、11:放射線発生装置、12:放射線画像撮影装置、13:処理装置、2a:第1の放射線検出器、2b:第2の放射線検出器、21a,21b:外装筐体、211a,211b:外装筐体の天板部、212a,212a:外装筐体の側壁部、213a,213b:外装筐体の底板部、214:フランジ部、22:制御基板、24:検知部、241:送信部、242:受信部、25:固定部、26:ネジ、27:段差部、28:放熱部材、3:写り込み部、5:パネル結合体、51:放射線検出パネル、511:有効画素領域、512:ガラス領域、52:パネル基台、521:パネル基台の放射線透過部、522:パネル基台の伝熱部、53:回路基板、531:回路基板のIC(集積回路)、532:読出し基板、533:駆動基板、61:放射線透過部材、62:伝熱部材、P:被検者(被写体)

Claims (10)

  1. 放射線を照射する放射線源と、複数の放射線検出器を有し、前記複数の放射線検出器が並べて配置される放射線撮影システムであって、
    前記複数の放射線検出器は、それぞれ、入射した放射線を検出して画像を生成する放射線検出パネルと、前記放射線検出パネルに接続されており発熱源を有する回路基板を有し、
    前記複数の放射線検出器のうち、互いに隣り合う2台の放射線検出器は、前記放射線の入射方向に互いにずれた位置に配置され、前記放射線の入射方向視で互いに一部どうしが重なっており、
    前記2台の放射線検出器のうちの前記入射方向の前面側に位置する一方の放射線検出器の外装筐体は、前記入射方向視において、背面側に位置する他方の放射線検出器の前記放射線検出パネルにより生成される前記画像に写り込む部分が第1の部材により形成され、前記写り込む部分とは異なる部分が第2の部材により形成され、前記第1の部材は前記第2の部材よりも放射線の透過率が高く、前記第2の部材は前記第1の部材よりも熱伝導率が高く、
    前記一方の放射線検出器の前記放射線検出パネルに接続される前記回路基板の前記発熱源は、前記入射方向視で、前記写り込む部分の外側に配置されることを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 前記発熱源は、前記入射方向視で、前記第2の部材に重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影システム。
  3. 前記発熱源と前記第2の部材とは接触しているか、または、前記発熱源と前記第2の部材とは、前記第1の部材よりも熱伝導率の高い部材を介して接触していることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記複数の放射線検出器は、前記放射線検出パネルに重ねて設けられるパネル基台をさらに有し、
    前記一方の放射線検出器の前記パネル基台は、前記入射方向視において、背面側に位置する他方の放射線検出器の前記放射線検出パネルにより生成される前記画像に写り込む部分を包含する第1の部分と、前記第1の部分以外の第2の部分とを有し、前記第1の部分は前記第2の部分よりも放射線の透過率が高く、前記第2の部分は前記第1の部分よりも熱伝導率が高いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記発熱源は、前記入射方向視において、前記パネル基台の前記第1の部分に重なる位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記発熱源と前記パネル基台の前記第2の部分とは接触しているか、または、前記発熱源と前記第2の部分とは、前記第1の部分よりも熱伝導率の高い部分を介して接触していることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記一方の放射線検出器の前記外装筐体は、前記放射線検出パネルを囲むように設けられる側壁部を有し、
    前記側壁部のうち、前記入射方向視において、少なくとも背面側に位置する他方の放射線検出器の前記放射線検出パネルにより生成される前記画像に写り込む部分は、前記側壁部の延伸方向視で湾曲していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  8. 前記一方の放射線検出器の前記外装筐体には、前記他方の放射線検出器に対向する側に、段差部が設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記入射方向視で、前記一方の放射線検出器の前記外装筐体の前記第1の部材により形成される部分が前記他方の放射線検出器の前記放射線検出パネルが生成する画像に写り込む部分に位置していることを検出する手段をさらに有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記他方の放射線検出器の外装筐体は、前記第1の部材により形成される部分と前記第2の部材により形成される部分とを有し、
    前記他方の放射線検出器の外装筐体のうち、前記入射方向視で前記一方の放射線検出器の前記外装筐体の他方の放射線検出器の前記放射線検出パネルにより生成される前記画像に写り込む部分と重なる部分は前記第1の部材により形成され、
    前記一方の放射線検出器の前記外装筐体のうちの前記第2の部材により形成される部分と、前記他方の放射線検出器の前記外装筐体のうちの前記第2の部材により形成される部分は接触していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
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