JP7070390B2 - 試料の製造方法 - Google Patents

試料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7070390B2
JP7070390B2 JP2018237042A JP2018237042A JP7070390B2 JP 7070390 B2 JP7070390 B2 JP 7070390B2 JP 2018237042 A JP2018237042 A JP 2018237042A JP 2018237042 A JP2018237042 A JP 2018237042A JP 7070390 B2 JP7070390 B2 JP 7070390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
sample
sample powder
pressing
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018237042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020098170A (ja
Inventor
剛志 秋山
亮介 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2018237042A priority Critical patent/JP7070390B2/ja
Publication of JP2020098170A publication Critical patent/JP2020098170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7070390B2 publication Critical patent/JP7070390B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

この発明は、試料の製造方法に関する。
従来、蛍光X線分析に用いられる試料の製造方法として、試料粉末に荷重を加えることによって当該試料粉末を押し固める方法が知られている。例えば、特許第3727252号公報(以下、「特許文献1」という。)には、リング状の試料保持部材を固定台上に置き、試料保持部材の中心部分に、試料保持部材の厚みよりも厚く試料粉末を充填した後、加圧装置で試料保持部材と試料粉末とをまとめて上からプレスすることによってペレット上に一体成形し、蛍光X線分析用試料を製造する方法が記載されている。加圧装置によるプレス後、試料保持部材の厚さは、プレス前の試料保持部材の厚さには戻らないものの、プレス中の試料保持部材の厚さよりは大きくなる。
特許第3727252号公報
特許文献1に記載される試料の製造方法では、試料粉末として、硫酸バリウム(BaSO)の粉末等、プレス後における保形成の比較的低いものが用いられると、輸送時の振動等に起因して試料粉末に割れが生じるおそれがある。換言すれば、特許文献1に記載される試料の製造方法では、輸送中の振動等に耐え得る程度の強度を有する試料粉末を備える試料を製造することが困難である。
本発明の目的は、外力が作用した際における試料粉末の割れを抑制可能な試料の製造方法を提供することである。
この発明に従った試料の製造方法は、蛍光X線分析で用いられる試料の製造方法であって、環状に形成された型内に試料粉末を供給する工程と、押圧具を前記型内に挿入することによって前記押圧具で前記試料粉末をプレスする工程と、前記押圧具を前記型内から抜き出すことによって前記押圧具による前記試料粉末のプレスを解除する工程と、を備える。
以上に説明したように、この発明によれば、外力が作用した際における試料粉末の割れを抑制可能な試料の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態の試料の製造方法の粉末供給工程後の状態を示す断面図である。 プレス工程を示す断面図である。 プレス解除工程後における試料の断面図である。
この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
本実施形態の試料1の製造方法は、粉末供給工程と、プレス工程と、プレス解除工程と、を含んでいる。図1は、本発明の一実施形態の試料の製造方法の粉末供給工程後の状態を示す断面図である。図2は、プレス工程を示す断面図である。図3は、プレス解除工程後における試料の断面図である。この製造方法により製造された試料1(図3を参照)は、蛍光X線分析装置で分析される。
粉末供給工程では、環状に形成された型10内に、試料粉末20が供給される。本実施形態では、試料粉末20として、硫酸バリウム(BaSO)が用いられている。なお、試料粉末20として、硫酸バリウムの他、比較的保形成の低い組成からなるもの(酸化アルミニウムの微粉末や、炭酸カルシウム等)が用いられることも可能である。
型10は、円環状に形成されている。型10は、当該型10の径方向に弾性変形可能である。本実施形態では、型10は、硬質の塩化ビニル(PVC)で形成されている。型10の外径は、42mmに設定されており、型10の内径は、35mmに設定されている。また、型10の高さ(型10の軸方向の寸法)、16mmに設定されている。ただし、型10の径や高さは、これに限られない。型10は、固定台11上に載置されている。
プレス工程では、押圧具30を型10内に挿入することによって押圧具30で試料粉末20がプレスされる。換言すれば、この工程では、押圧具30によって型10はプレスされない。具体的に、押圧具30は、円柱状に形成されており、押圧具30の外径は、型10の内径と同じかそれよりも小さく設定されている。本実施形態では、図2に示されるように、プレス工程では、試料粉末20が型10をその径方向の外向きに弾性変形させるように、型10内において押圧具30によって試料粉末20が型10の軸方向に沿ってプレスされる。押圧具30によるプレス荷重は、例えば数kNに設定される。
プレス解除工程では、押圧具30を型10内から抜き出すことによって押圧具30による試料粉末20のプレスが解除される。このとき、型10は、当該型10の復元力によってその径方向の内向きに収縮する。この収縮により、型10から試料粉末20に対して力F(図3を参照)が作用した状態が維持される。このようにして、型10と、型10内において押し固められた状態の試料粉末20と、を有する試料1が製造される。
以上のように、本実施形態の試料の製造方法では、型10内に挿入された押圧具30によって試料粉末20がプレスされるため、換言すれば、押圧具30によって型10がプレスされないため、押圧具30によるプレスが解除された状態において、型10から試料粉末20に対して作用する力Fが確保される。具体的に、試料粉末20がプレスされると、試料粉末20から型10に対してプレス方向と直交する方向(型10の径方向)に力が作用するとともに、その反力が型10から試料粉末20に作用する。この反力は、型10内における試料粉末20の保持ないし保形に寄与している。ここで、従来のように試料粉末と型とをまとめてプレスする製造方法では、プレス後の型の厚さは、プレス前における型の厚さよりも小さくなることから、プレス後における型の径はプレス前におけるそれよりも大きくなっており、そのためにプレス後において型から試料粉末に作用する反力も低減している。これに対し、本製造方法では、型10がプレスされずに試料粉末20がプレスされるため、つまり、プレスによって型10の外形が大きくなるように当該型10が塑性変形することが回避されるため、プレスの解除後において型10から試料粉末20に対して作用する反力が大きく確保される。よって、試料粉末20が型10内において有効に押し固められた状態に維持されるため、輸送時の振動等に起因して試料粉末20に割れ等が発生することが抑制される。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、試料粉末20として、硫酸バリウムのみからなるものではなく、硫酸バリウムに対してバインダーとしてホウ酸が添加されたものが用いられてもよい。ただし、上記実施形態のように試料粉末20が硫酸バリウムのみからなる場合、ホウ酸が添加されることによるバリウムの蛍光X線の強度低下が回避されるため、感度係数の精度が高まる。
また、型10は、円筒状(円環状)に限らず、多角筒状に形成されてもよい。
以上に説明した上記実施形態は、例えば以下の開示を含む。なお、以下の記載は、説明のためになされるものであり、本発明を限定するものではない。
[第1の態様]
蛍光X線分析で用いられる試料1の製造方法であって、環状に形成された型10内に試料粉末20を供給する工程と、押圧具30を前記型10内に挿入することによって前記押圧具30で前記試料粉末20をプレスする工程と、前記押圧具30を前記型10内から抜き出すことによって前記押圧具30による前記試料粉末20のプレスを解除する工程と、を備える。
本実施形態の製造方法では、型内に挿入された押圧具によって粉末試料がプレスされるため、換言すれば、押圧具によって型がプレスされないため、押圧具によるプレスが解除された状態において、型から試料粉末に対して作用する力が確保される。よって、試料粉末が型内において有効に押し固められた状態に維持されるため、輸送時の振動等に起因して試料粉末に割れ等が発生することが抑制される。
[第2の態様]
前記第1の態様に係る実施形態おいて、前記試料粉末20を供給する工程では、前記型10として、円環状でかつその径方向に弾性変形可能なものが用いられ、前記試料粉末20をプレスする工程では、前記試料粉末20が前記型10を前記径方向の外向きに弾性変形させるように前記型10内において前記押圧具30によって前記試料粉末20がプレスされる。
このようにすれば、押圧具によるプレスが解除された際に、型がその径方向の内向きに収縮する。この収縮によって型から試料粉末に作用する反力が大きくなるため、試料粉末がより強固に固まる。
[第3の態様]
前記第1の態様または前記第2の態様に係る実施形態おいて、前記試料粉末20を供給する工程では、前記試料粉末20として単一の組成からなるものを前記型10内に供給する。
このようにすれば、試料粉末に他の組成からなるものがバインダーとして添加される場合に比べ、試料の感度係数の精度が高まる。
1 試料、10 型、11 固定台、20 試料粉末、30 押圧具。

Claims (2)

  1. 蛍光X線分析で用いられる試料の製造方法であって、
    環状に形成された型内に、試料粉末を供給する工程と、
    押圧具を前記型内に挿入することによって前記押圧具で前記試料粉末をプレスする工程と、
    前記押圧具を前記型内から抜き出すことによって前記押圧具による前記試料粉末のプレスを解除する工程と、を備え
    前記試料粉末を供給する工程では、前記型として、円環状でかつその径方向に弾性変形可能なものが用いられ、
    前記試料粉末をプレスする工程では、前記試料粉末が前記型を前記径方向の外向きに弾性変形させるように前記型内において前記押圧具によって前記試料粉末がプレスされる、試料の製造方法。
  2. 前記試料粉末を供給する工程では、前記試料粉末として単一の組成からなるものを前記型内に供給する、請求項に記載の試料の製造方法。
JP2018237042A 2018-12-19 2018-12-19 試料の製造方法 Active JP7070390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237042A JP7070390B2 (ja) 2018-12-19 2018-12-19 試料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018237042A JP7070390B2 (ja) 2018-12-19 2018-12-19 試料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020098170A JP2020098170A (ja) 2020-06-25
JP7070390B2 true JP7070390B2 (ja) 2022-05-18

Family

ID=71106005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018237042A Active JP7070390B2 (ja) 2018-12-19 2018-12-19 試料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7070390B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242600A (ja) 2005-02-28 2006-09-14 Fuji Xerox Co Ltd 蛍光x線分析用試料の作製方法及び蛍光x線分析用試料加圧成形治具
JP2013108778A (ja) 2011-11-18 2013-06-06 Nakaden Rare Earth Co Ltd 試料の予備成形方法およびそれを用いる成分定量方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1068684A (ja) * 1996-08-28 1998-03-10 Nippon Steel Corp Zn含有ダストの分析方法
JP3725317B2 (ja) * 1997-12-11 2005-12-07 株式会社リガク 試料充填ホルダ及びそれを用いたx線装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242600A (ja) 2005-02-28 2006-09-14 Fuji Xerox Co Ltd 蛍光x線分析用試料の作製方法及び蛍光x線分析用試料加圧成形治具
JP2013108778A (ja) 2011-11-18 2013-06-06 Nakaden Rare Earth Co Ltd 試料の予備成形方法およびそれを用いる成分定量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020098170A (ja) 2020-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10240661B2 (en) End fixing structure of composite wire rod
US20170080674A1 (en) Adjustable insert for sandwich structures
KR101533518B1 (ko) 치형 부품의 제조 방법 및 치형 부품의 제조 장치
JP7070390B2 (ja) 試料の製造方法
JP5734354B2 (ja) 工具クランプ装置
JP2007113707A (ja) 固定装置及び固定構造
KR101813518B1 (ko) 기초파일의 선행하중 재하공법
JP6739620B2 (ja) クッションピン
US10838164B2 (en) Holding apparatus, lens apparatus, and image pickup apparatus
JP2010253848A (ja) 免震装置用の免震プラグの製造方法及びその製造装置
US20090229432A1 (en) Punching method using punch and punch for punching
JP6888307B2 (ja) ステータコア、及び、ステータ製造方法
JP5861965B2 (ja) サイジング用金型
JP2003278314A (ja) ストランド定着具
JP2015085935A (ja) ブレーキマスタシリンダのバネ保持器およびその組み込み方法
JP2017041991A (ja) ロータコアの製造方法
JP2020020779A (ja) ペレット成形用モールド、ペレット作製方法および樹脂包埋試料の作製方法
JP4655732B2 (ja) 成形部品の製造方法、成形部品の製造装置、及び、成形部品
JP2010253850A (ja) 免震装置用の免震プラグの製造方法及びその製造装置
JP4778313B2 (ja) アンカーの定着具
JPS5857251B2 (ja) 押出し加工用素材保持装置
JP4860402B2 (ja) アンカー
JP6114847B1 (ja) スリーブヨーク製造装置およびスリーブヨークの製造方法
JPS5857250B2 (ja) 押出し加工用素材保持装置
JP2010167493A (ja) 環状部品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7070390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151