JP7070383B2 - 無線タグの製造方法及び無線タグ - Google Patents

無線タグの製造方法及び無線タグ Download PDF

Info

Publication number
JP7070383B2
JP7070383B2 JP2018230958A JP2018230958A JP7070383B2 JP 7070383 B2 JP7070383 B2 JP 7070383B2 JP 2018230958 A JP2018230958 A JP 2018230958A JP 2018230958 A JP2018230958 A JP 2018230958A JP 7070383 B2 JP7070383 B2 JP 7070383B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
substrate
resin
wireless tag
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018230958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020093407A (ja
Inventor
健太 川上
新 片岡
英克 野上
弘明 本嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2018230958A priority Critical patent/JP7070383B2/ja
Publication of JP2020093407A publication Critical patent/JP2020093407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7070383B2 publication Critical patent/JP7070383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本開示は、無線通信用のコイルが配された基板を樹脂で封止する無線タグの製造方法及び無線タグに関するものである。
RFID(Radio Frequency Identification)タグ等の無線(RF:Radio Frequency)タグは、ICチップと、アンテナ部として機能する無線通信用のコイルとを備えている。無線タグに記憶された情報は、専用の読み取り機を用いて、無線通信により非接触で読み取ることができる。無線タグは、小型であり、上述のような情報の読み取りや、無線タグへの情報の書き込みも非接触で行うことができることから、近年では、例えば、工場のラインや物流において、物品の管理等にも用いられている。
無線タグについて、ICの保護や取り扱い性の向上等の観点から、ICを実装した回路基板全体を樹脂部材で覆うようにして構成される場合がある。例えば、下記の特許文献1には、一次成形体である第1ケース半体内に基板をセットして二次成形用の型に入れ、その型に樹脂を充填して二次成形体である第2ケース半体を形成する工程を含むRFIDタグの製造方法が記載されている。前記製造方法によれば、第1ケース半体と第2ケース半体とで基板が封止されたRFIDタグを製造することができる。
特開2008-46671公報
しかしながら、前記従来の製造方法には改良の余地がある。例えば、一次成形体と二次成形体との接合部の位置や、接合部の長さを工夫することによって、一次成形体及び二次成形体の内部側に液体がより浸入し難い無線タグを製造できる可能性がある。本開示の一態様は、このような点に鑑みなされたものであって、その目的は、内部に液体が浸入し難い無線タグの製造方法及び無線タグを提供することにある。
本開示の一態様における無線タグの製造方法は、前記の課題を解決するために、無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられた支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程を含む。
前記製造方法によれば、支持部材と樹脂との接合面は、基板に配されたコイルよりも内側の位置となる。このため、樹脂が硬化して形成された成形品と支持部材との接合面の面積は、一次成形体と二次成形体との接合面がコイルの外側に形成される従来の無線タグと比べて小さくなっている。したがって、前記製造方法によれば、従来の無線タグと比べて内部に液体が浸入し難い無線タグを製造することができる。
前記製造方法は、前記基板の前記コイルよりも内側に前記支持部材を取り付ける取付工程を含んでいてもよく、前記取付工程では、前記基板における前記コイルよりも内側に形成された穴部に前記支持部材を挿入して前記基板に前記支持部材を取り付けてもよい。
これにより、穴部に支持部材を挿入するという簡易な処理で基板に支持部材を取り付けることができる。また、穴部に挿入された支持部材を、基板の上面及び下面の両側から突出させることにより、基板の上面及び下面の両側に空間が形成された状態で、金型内に基板を固定することができる。これにより、1つの支持部材による固定によって、基板の上面及び下面の両側を封止することができる。
前記製造方法において、前記穴部の外縁には、前記穴部の中心に向かって前記基板から延在する支持部が、前記外縁に沿って複数形成されていてもよい。この場合、前記取付工程では、前記支持部材を前記穴部に挿入して前記支持部にて係止させることにより、前記外縁と前記支持部材との間に隙間を形成してもよい。
これにより、基板と支持部材との接触箇所が少なくなるので、基板と支持部材との接合面から液体が浸入することを防止することができる。また、封止工程において、支持部材を介して基板が固定された金型内に該金型の外周側から樹脂を充填する場合に、前記隙間を通して樹脂を循環させることができる。したがって、金型内で樹脂を効率よく充填することができる。
前記製造方法において、前記支持部材には、前記穴部への挿入方向に沿ってスリットが形成されていると共に、前記基板が嵌入する溝部が形成されていてもよい。この場合、前記取付工程では、前記支持部材を前記穴部に圧入して、前記基板を前記溝部に嵌入させることにより、前記基板に前記支持部材を取り付けてもよい。
スリットが形成されていることにより、穴部への挿入時には支持部材が縮径するので、基板が溝部に嵌入するまでの圧入に要する外力が小さくて済む。また、基板が溝部に嵌入すると、支持部材の外径が元に戻るため、基板と支持部材とを確実に固定することができる。
前記製造方法において、前記金型内に固定された前記支持部材は、前記支持部材に設けられた複数の凸部で前記金型と接触するものであってもよい。これにより、凸部を介さずに支持部材と金型とを接触させる場合と比べて、支持部材と金型との接触面積を少なくすることができる。よって、完成品の無線タグの表面に露出する支持部材の面積も少なくすることができ、これにより無線タグの内部への液体の浸入をより困難にすることができる。
前記製造方法において、前記凸部は、充填される前記樹脂の押圧により変形するように構成されていてもよい。この場合、前記封止工程では、前記支持部材により前記基板の前記金型内における位置が固定された後、前記樹脂の充填に伴う前記樹脂の前記凸部への押圧により前記凸部が変形して前記金型から離間し、前記金型から離間した前記凸部が前記樹脂により封止されるようにしてもよい。
前記構成によれば、凸部が金型から離間した状態で樹脂により封止されるため、完成品の無線タグの表面に支持部材が露出しない。よって、内部への液体の浸入が極めて困難な無線タグを製造することができる。
前記製造方法において、前記凸部は、板状の形状であり、前記凸部の最も広い面が、前記金型内で前記樹脂の流れに対向するように配置されていてもよい。これにより、凸部の広い面で樹脂の押圧を受けるため、封止工程において凸部が容易に変形する。よって、凸部を確実に変形させて、支持部材が露出しない無線タグを効率よく製造することができる。
前記製造方法において、前記凸部は、前記金型との接触部分に向けて先細りの形状となっていてもよい。これにより、凸部と金型との接触面積が小さくなるので、封止工程において、樹脂の充填に伴って樹脂が凸部を押圧したときに、凸部と金型との間の摩擦力が小さくなり、凸部を容易に変形させることが可能となる。
前記製造方法において、前記支持部材は、筒状の形状であってもよい。この場合、前記封止工程では、前記金型に形成されたゲートから前記支持部材の内部に向けて樹脂を流し込み、前記凸部により形成された前記金型と前記支持部材との間の隙間から、前記樹脂を前記支持部材の外側へと流出させてもよい。
前記製造方法によれば、樹脂を流し込む初期段階で支持部材が樹脂により固定されるので、樹脂の充填中の金型内で基板の位置がずれ難い。よって、安定した品質の無線タグを製造することができる。
前記製造方法において、前記取付工程では、第1の支持部材と第2の支持部材とからなる前記支持部材を、前記基板を挟み込むように取り付けてもよい。これにより、穴部が形成されていない基板に対して、支持部材を取り付けることができる。
本開示の一態様における無線タグの製造方法では、前記支持部材は、前記基板の重心位置に取り付けられていてもよい。これにより、金型内で基板を安定して支持することができる。
本開示の一態様における無線タグは、前記の課題を解決するために、無線通信用のコイルが配された基板と、前記基板に対して、前記コイルよりも内側のみに接触するよう前記基板に取り付けられた支持部材と、前記支持部材の一部の面および前記基板を封止している樹脂と、を備える。
前記無線タグにおいて、樹脂と支持部材との接合面の面積は、一次成形体と二次成形体との接合面がコイルの外側に形成される従来の無線タグと比べて小さくなっている。このため、前記無線タグは、従来の無線タグと比べて内部に液体が浸入し難いものとなっている。
前記無線タグでは、前記支持部材と前記樹脂との接合部は、ラビリンス構造となっていてもよい。これにより、支持部材と樹脂の接合部のシール性が高まるため、内部への液体の浸入をさらに困難にすることができる。
前記無線タグは、前記支持部材と前記基板との間に前記樹脂が充填された構成であってもよい。これにより、支持部材と基板との間の接合面から液体が浸入するのを防止することができる。
前記無線タグは、前記支持部材と前記樹脂との接合部が前記無線タグの表面に露出していない構成であってもよい。これにより、支持部材と樹脂との接合部から液体が浸入するのを防止することができる。
本開示の一態様によれば、内部に液体が浸入し難い無線タグの製造方法及び無線タグを提供することができるという効果を奏する。
実施形態1に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。 取付工程にて一次成形品が取り付けられた回路基板の平面図である。 前記製造方法で製造された無線タグの構成を示す図であり、同図の(a)は平面図であり、同図の(b)は断面図である。 実施形態2に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)(d)は封止工程の概要を示す断面図である。 一次成形品に形成された凸部の構成例を示す図であり、(a)は凸部が形成された一次成形品の平面図であり、(b)(c)は凸部の構成例を示す斜視図である 前記製造方法によって製造された無線タグの構成を示す断面図である。 実施形態3に係る無線タグの製造に用いる一次成形品の構成を示す図であり、(a)は一次成形品の斜視図であり、(b)は一次成形品の凸部の構成例を示す斜視図である。 前記製造工程のうち封止工程において、樹脂充填中の状態を示す図であり、(a)は樹脂の充填中の状態を上方から見た様子を模式的に示した図であり、(b)はその断面図である。 実施形態4に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)は一次成形品の形状を示す平面図であり、(b)は封止工程における樹脂充填前の状態を示す断面図であり、(c)(d)(e)は、充填中における樹脂の状態を示す断面図である。 前記製造方法によって製造された無線タグの構成を示す断面図である。 実施形態5に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。 前記無線タグの製造に用いる一次成形品の構成例を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。 前記一次成形品を用いて製造された無線タグの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。 実施形態6に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。 前記製造方法の取付工程にて一次成形品が取り付けられた回路基板の平面図である。 前記製造方法で製造された無線タグの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。 実施形態7に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。 前記製造方法の取付工程にて一次成形品が取り付けられた回路基板の平面図である。 前記製造方法で製造された無線タグの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。 実施形態8に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。 前記製造方法で製造された無線タグの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の一側面に係る実施形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
(適用例)
図1は、本開示の一実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図である。本実施形態の無線タグの製造方法には、回路基板10に一次成形品20Aを取り付ける取付工程と、一次成形品20Aを介して回路基板10を二次成形金型40内に固定し、二次成形金型40内に樹脂Rを充填して回路基板10を封止する封止工程とが含まれている。
図1の(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図である。図1の(a)(b)に示す取付工程では、回路基板10の中央に穿設された穴部13に一次成形品20Aを挿入して取り付けている。
図2は、取付工程にて一次成形品20Aが取り付けられた回路基板10の平面図である。上述した図1の(b)は、図2のA-A’線断面である。図2に示すように、回路基板10には、その外縁に沿ってパターンコイル12が配置されており、一次成形品20Aはパターンコイル12よりも内側に取り付けられている。このように、取付工程にて回路基板10に一次成形品20Aが取り付けられた後、封止工程が行われる。
図1の(c)は封止工程の概要を示す断面図である。図1の(c)に示すように、封止工程においては、一次成形品20Aを介して二次成形金型40内に回路基板10を固定する。そして、一次成形品20Aで回路基板10を支持した状態で、二次成形金型40内に樹脂Rを充填して回路基板10を封止する。
図3は、前記製造方法で製造された無線タグ1Aの構成を示す図であり、同図の(a)は平面図であり、同図の(b)は断面図である。無線タグ1Aの表面に露出している、一次成形品20Aと、樹脂Rが硬化して形成された二次成形品30との接合部の長さは、一次成形体と二次成形体との接合面がコイルの外側に形成される従来の無線タグと比べて、格段に小さくなっている。これにより、無線タグ1Aの内部には、従来の無線タグと比べて液体が浸入し難くなっている。また、図3の無線タグ1Aにおいては、従来の無線タグと比べて、パターンコイル12と表面における前記接合部との距離が長くなっている。このため、仮に、一次成形品20Aと二次成形品30との密着性が経年変化等により悪くなって接合面から液体が浸入したとしても、液体は容易にはパターンコイル12には到達しない。よって、無線タグ1Aは、従来の無線タグと比べて耐久性にも優れたものとなっている。
(構成例)
図1から図3に基づいて、本実施形態の無線タグ1Aの構成例について説明する。無線タグ1Aは、近距離無線通信による情報の送受信が可能な装置である。無線タグ1Aは、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグであってもよい。図1から図3に示す無線タグ1Aは、直方体の形状を有しており、IC(集積回路)チップ11及びパターンコイル12を備えた回路基板10、一次成形品20A、並びに二次成形品30を備えている。
回路基板10は、平板状の形状を有しており、回路基板10の表面には、ICチップ11と無線通信用のパターンコイル12とが設けられている。ICチップ11は、無線タグ1Aの動作制御及び情報の記憶等を行うものである。図1から図3の例では、ICチップ11は、回路基板10の表面における、パターンコイル12よりも内側で、回路基板10の中央から外れた位置に実装されている。このように、ICチップ11は、回路基板10の中央部、すなわち一次成形品20Aと二次成形品30との接合部が形成される位置からできるだけ離れた位置に配置することが好ましい。これにより、一次成形品20Aと二次成形品30との接合面から液体が無線タグ1Aの内部に浸入した場合に、該液体がICチップ11まで到達し難くすることができる。
図2の例におけるパターンコイル12は、回路基板10の表面の外周に渦巻き状に形成されている。パターンコイル12は、ICチップ11に接続されており、例えばリーダライタ等の外部機器と無線通信するためのアンテナとして機能する。図2の例のように、パターンコイル12は、その径ができるだけ大きくなるように、回路基板10の外縁に沿って形成することが好ましい。これにより、無線タグ1Aのアンテナ特性を優れたものとすることができる。
一次成形品20Aは、図1の(c)に示すように、二次成形金型40内で回路基板10支持する支持部材であり、例えば樹脂成形体であってもよい。一次成形品20Aは、二次成形金型40内の空間の高さと同じ高さを有している。また、図1から図3の例における一次成形品20Aは、内部に貫通孔21を有する中空円筒状の形状を有している。貫通孔21は、例えば、完成品の無線タグ1Aをネジ止めするときのネジ孔として利用することができる。尚、一次成形品20Aは、必ずしも貫通孔21を有している必要はない。
一次成形品20Aは、例えば、一次成形品用型を用いて樹脂を射出成形することによって形成されたものであってもよい。この場合、一次成形品20Aに用いる樹脂は、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)としてもよい。また、熱可塑性樹脂を用いる場合、PPS以外にも、例えば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合樹脂(ABS)や、ポリプロピレン樹脂(PP)、PEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン樹脂)、ポリカーボネート樹脂(PC)等を、使用する環境や望まれる特性等に応じて適用することができる。また、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等、射出成形可能な熱硬化性樹脂を用いてもよい。
本実施形態では、図1の(a)(b)及び図2に示すように、回路基板10には該回路基板10を貫通する穴部13が形成されている。穴部13は、二次成形金型40内で回路基板10を支持する一次成形品20Aを取り付けるためのものであるから、回路基板10の安定した支持のため、穴部13は回路基板10の重心位置に設けることが好ましい。穴部13が回路基板10の重心位置に設けられていれば、一次成形品20Aは回路基板10の重心位置を支持することになる。そして、この場合、ICチップ11は、回路基板10の重心位置から離して配置される。
また、穴部13の外縁13aには、穴部13の中心に向かって回路基板10から延在する支持部14が、外縁13aに沿って複数形成されている。支持部14は、穴部13に挿入された一次成形品20Aを係止する凸部である。支持部14が形成された回路基板10に対して取付工程を行う場合、一次成形品20Aを穴部13に挿入し、一次成形品20Aと支持部14との間の摩擦力に抗して一次成形品20Aを押し込むことにより、一次成形品20Aを支持部14にて係止させる。
支持部14を設けることは必須ではないが、支持部14を設けた場合、支持部14を設けない場合と比べて、一次成形品20Aを少ない力で穴部13に挿入・係止することができる。また、支持部14を設けた場合、図2に示すように、穴部13の外縁13aと一次成形品20Aとの間に隙間13bが形成される。その結果、完成品の無線タグ1Aにおける一次成形品20Aと二次成形品30との接合面から液体が浸入したとしても、その液体がICチップ11やパターンコイル12に到達し難くすることができる。尚、支持部14は、一次成形品20Aを支持可能な数だけ設ければよい。
二次成形品30は、回路基板10を覆って保護する樹脂成形体である。二次成形品30に使用される樹脂は、一次成形品20Aと同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。ICチップ11及びパターンコイル12を備えた回路基板10は、一次成形品20Aと二次成形品30とで封止される。
(製造方法)
図1の(a)(b)(c)及び図2に基づいて、本実施形態の無線タグ1Aの製造方法の一例について説明する。図1の(a)(b)に示すように、取付工程では、回路基板10の穴部13に一次成形品20Aを挿入することにより、回路基板10に対し、パターンコイル12よりも内側にのみ接触するように一次成形品20Aを取り付ける。取付工程においては、回路基板10の上面側及び下面側の両側から一次成形品20Aが突出するように、回路基板10に一次成形品20Aを取り付ける。図1の(b)の例では、一次成形品20Aは、その高さ方向の中央位置で回路基板10に係止している。この、係止は、回路基板10の支持部14と一次成形品20Aの外周面との間の摩擦力による係止である。尚、回路基板10の上面及び下面の両面が樹脂Rで被覆される範囲であれば、一次成形品20Aの係止位置は適宜変更が可能である。
尚、一次成形品20Aが既に取り付けられている回路基板10を用いて無線タグ1Aを製造することもできる。この場合、無線タグ1Aの製造方法において、取付工程は省略される。
続く封止工程では、図1の(c)に示すように、一次成形品20Aを介して回路基板10を二次成形金型40内に固定する。二次成形金型40は、上金型41と下金型42とからなっており、下金型42に回路基板10を固定した一次成形品20Aを載置すると共に、上側から上金型41を被せる。これにより、一次成形品20Aの上面が上金型41の下面に当接し、一次成形品20Aの下面が下金型42の上面に当接した状態となる。これは、一次成形品20Aが、二次成形金型40内の空間の高さと同じ高さを有しているためである。
このとき、回路基板10は、一次成形品20Aの上面と下面との中間位置に取り付けられているので、回路基板10の上面と上金型41の下面との間に空間が形成されると共に、回路基板10の下面と下金型42の上面との間に空間が形成されている。また、回路基板10は、一次成形品20Aにより二次成形金型40内に固定されているから、回路基板10の側面と二次成形金型40との間にも空間が形成されている。
次に、二次成形金型40の両側方に設けたゲート43から樹脂Rをそれぞれ注入する。上述のように、回路基板10の上面側及び下面側の両方に空間が形成されているので、ゲート43から注入された樹脂Rは、回路基板10の側面と二次成形金型40との間を埋めつつ、回路基板10の上面側及び下面側を通って回路基板10の中央に流れる。上金型41及び下金型42には、一次成形品20Aの外側近傍位置に空気抜き孔44が設けられているので、樹脂Rは一次成形品20Aに当接するまで充填され、これにより回路基板10は封止される。
また、このとき、本実施形態の回路基板10における穴部13の外縁13aと、一次成形品20Aとの間には隙間13bが形成されている。このため、二次成形金型40内に該二次成形金型40の外周側から樹脂Rを充填する際に、隙間13bを通して樹脂Rが回路基板10の上面側と下面側の何れにも移動し得る。したがって、二次成形金型40内で樹脂Rを効率よく充填することができる。
その後、樹脂Rが硬化した後に、二次成形金型40の上金型41及び下金型42を外し、無線タグ1Aを取り出す。以上のようにして、図3の(a)(b)に示すように、パターンコイル12が配された回路基板10と、回路基板10に対して、パターンコイル12よりも内側のみに接触するよう取り付けられた一次成形品20Aと、一次成形品20Aの一部の面および回路基板10を封止している樹脂と、を備えた無線タグ1Aが製造される。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図4~図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の無線タグ1Bの製造方法は、前記実施形態1の無線タグ1Aの製造方法と比べて一次成形品の構成が異なっている。具体的には、本実施形態の無線タグ1Bの製造方法において使用する一次成形品20Bは、その上端及び下端に二次成形金型40に接触する凸部22が形成されたものである。そして、この凸部22は、充填される樹脂Rの押圧により変形するように構成されている。
図4は、本実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)(d)は封止工程の概要を示す断面図である。図4の(a)(b)に示すように、一次成形品20Bの上端及び下端には凸部22が形成されている。そして、図4の(c)に示すように、封止工程においては、一次成形品20Bを介して回路基板10を二次成形金型40に固定するが、このとき凸部22は二次成形金型40に当接した状態となる。また本実施形態では、図4の(c)に示すように、一次成形品20Bの貫通孔21に、二次成形金型40の上金型中央部41aと下金型中央部42aとがそれぞれ嵌合されている。これにより、一次成形品20B及び回路基板10を二次成形金型40内で確実に固定することができる。
そして、二次成形金型40の側面のゲート43から二次成形金型40の内部に樹脂Rを注入する。注入された樹脂Rは、図4の(c)に示すように、回路基板10の上面側及び下面側を通って回路基板10の中央に流れる。この樹脂Rは、まず回路基板10の側方側を満たし、続いて上面側及び下面側を満たす。これにより、二次成形金型40内における回路基板10の位置が固定される。次に、一次成形品20Bに到達した樹脂Rは、樹脂Rを充填中の二次成形金型40内の様子を示す部分拡大断面図である図4の(d)に示すように、凸部22を押圧し、これを変形(より詳細には根元部分から屈曲または折損)させる。そして、変形した凸部22は、二次成形金型40から離間し、これにより変形した凸部22と二次成形金型40との間にも樹脂Rが充填される。
図6は、以上説明した製造方法によって製造された無線タグ1Bの断面図である。図6に示すように、無線タグ1Bにおいては、一次成形品20Bと樹脂Rとの接合部(一次成形品20Bと樹脂Rが硬化して形成された二次成形品30との接合部)が、無線タグ1Bの表面に露出していない。これにより、無線タグ1Bの表面から無線タグ1Bの内部に液体が浸入することをほぼ完全に防ぐことができる。
上述のように、凸部22は、樹脂Rを充填するまでは、二次成形金型40内で回路基板10を支持し、樹脂Rの充填により変形して二次成形金型40から離間する。このため、凸部22は、回路基板10を支持することができ、かつ、側方からの樹脂Rの押圧により変形しやすい構成とすることが好ましい。凸部22の好ましい構成例について図5に基づいて以下説明する。
図5は、一次成形品20Bに形成された凸部22の構成例を示す図であり、(a)は凸部22が形成された一次成形品20Bの平面図であり、(b)(c)は凸部22の構成例を示す斜視図である。図5の(a)の例では、貫通孔21が設けられた中空円筒状の一次成形品20Bの上面に4つの板状の凸部22が等間隔で立設されている。また、凸部22は、一次成形品20Bの他の部位と比べて厚みが薄い肉薄部となっている。これによって、凸部22は、樹脂Rの押圧により容易に変形するようになっている。
取付工程においては、凸部22の最も面積の広い面が、樹脂Rの流れ方向に対向する向きに、回路基板10に一次成形品20Bを取り付けることが好ましい。これにより、凸部22にかかる樹脂Rの押圧を大きくして、凸部22を確実に変形させることができる。
また、図5の(b)(c)に示すように、凸部22は、その頂部(二次成形金型40との当接部分)に向かって先細りとなる形状としてもよい。より詳細には、図5の(b)の凸部22は、直方体の上部を斜めに切り欠いた形状であり、頂部が線状となっている。また、図5の(c)の凸部22’は、四角錐状の形状であり、頂部が点状となっている。このように、凸部22をその頂部に向かって先細りとなる形状とすることにより、凸部22と二次成形金型40との摩擦力を小さくすることができ、これにより、封止工程において凸部22を容易に変形させることができる。尚、凸部22は、回路基板10を支持することができ、かつ、側方からの樹脂Rの押圧により変形する構成であればよく、その間隔、数、配置は上述の各例に限定されない。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、図7及び図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1と同じであるので、その説明を省略する。
本実施形態の無線タグ1Cの製造方法、及び無線タグ1Cの構成は、一次成形品の形状が前記実施形態1・2と相違している。本実施形態の無線タグ1Cの製造方法、及び無線タグ1Cの構成について、図7及び図8に基づいて説明する。
図7は、本実施形態の無線タグ1Cの製造に用いる一次成形品20Cの構成を示す図であり、(a)は一次成形品20Cの斜視図であり、(b)は一次成形品20Cの凸部23a~23dの構成例を示す斜視図である。図7の(a)に示すように、一次成形品20Cは、角柱状の構成であり、実施形態1・2の一次成形品20A・Bと同様に、中央部に貫通孔が設けられている。また、一次成形品20Cの上面及び下面には、封止工程において二次成形金型40と接触する板状の凸部23a~23dが形成されている。凸部23a~23dは、実施形態2の一次成形品20Bと同様に、図7の(b)に示すような頂部に向かって先細る形状であってもよい。
図8は、無線タグ1Cの製造工程のうち封止工程において、樹脂R充填中の状態を示す図であり、(a)は樹脂Rの充填中の状態を上方から見た様子を模式的に示した図であり、(b)はその断面図である。また、図8の(a)では、樹脂Rの流動方向を矢印で示している。このような流動方向は、二次成形金型40やゲート43の位置を決めて、流動解析を行うことによって特定することができる。
本実施形態の封止工程では、凸部23a~23dが樹脂Rの流れに対向するように回路基板10を二次成形金型40内に配置する。これにより、板状の凸部23a~23dの最も広い面で正面から樹脂Rの押圧を受けることになるので、凸部23a~23dの変形が起こり易くなる。
図8の(a)では、樹脂Rは、回路基板10の側方のゲート43から注入されて放射状に広がり、一次成形品20Cに接触する付近では直進している。このため、一次成形品20Cのゲート43に対向する面に沿うように、凸部23a及び23bを配置している。これにより、凸部23a及び23bは、その最も広い面で正面から樹脂Rの押圧を受けることになるので、凸部23a及び23bを容易に変形させることができる。
また、図8の(a)では、二次成形金型40内の空間のうち、一次成形品20Cよりもゲート43から遠い側の空間では、樹脂Rは、一次成形品20Cを回り込むようにしてICチップ11側に向かって流動する。このため、凸部23c及び23dは側方(ゲート43と一次成形品20Cに向かう樹脂の流動方向に垂直な方向)を向くように配置している。これにより、凸部23c及び23dも、その最も広い面でほぼ正面から樹脂Rの押圧を受けることになるので、凸部23c及び23dについても容易に変形させることができる。また、樹脂Rの押圧を受け難い、一次成形品20Cにおけるゲート43の反対側の部分には凸部を設けていないので、変形せずに残る凸部が生じ難い構成となっている。
このように、凸部の位置や形状は、無線タグの形状や二次成形金型40のゲート43の位置等から推定される、二次成形金型40内における樹脂の流動状態を考慮して設計することが好ましい。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態について図9及び図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態2と同じであるので、その説明を省略する。
本実施形態の無線タグ1Dの製造方法、及び無線タグ1Dの構成は、前記実施形態2に比べて、二次成形金型の中央部にゲートが設けられている点が異なっている。本実施形態の無線タグ1Dの製造方法、及び無線タグ1Dの構成について、図9及び図10に基づいて説明する。
図9は、本実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)は一次成形品20Dの形状を示す平面図であり、(b)は封止工程における樹脂充填前の状態を示す断面図である。また、図9の(c)(d)(e)は、充填中における樹脂Rの状態を示す断面図である。一次成形品20Dは、図9の(a)(b)に示すように、実施形態2の一次成形品20Bと同じ構成である。
本実施形態に係る無線タグの製造方法で用いる二次成形金型40Dは、図9の(b)に示すように、上金型41D及び下金型42Dからなり、上金型41Dの中央位置にゲート43Dが形成されている。このため、本実施形態の無線タグ1Dの製造方法では、図9の(c)に示すように、回路基板10が一次成形品20Dで支持されて二次成形金型40D内に固定された後、ゲート43Dを通して一次成形品20Dの貫通孔21内に樹脂Rが注入される。
注入された樹脂Rは、図9の(d)に示すように、先ず貫通孔21の内部の空間を満たす。この段階で、二次成形金型40D内における一次成形品20Dと回路基板10の位置は固定される。
そして、さらに樹脂Rが注入されると、注入された樹脂Rは、隣接する凸部24間の隙間を介して、貫通孔21の内部の空間からその外部の空間へと流出すると共に、各凸部24を押圧する。これにより、図9の(e)に示すように、凸部24が貫通孔21の外側に向かって変形し、凸部24が二次成形金型40Dから離間する。そして、変形した凸部24と二次成形金型40Dとの間にも樹脂Rが充填される。また、二次成形金型40Dの側方には空気抜き孔が設けられているので、樹脂Rは二次成形金型40D内の全ての空間に充填される。そして、充填された樹脂Rを硬化した後、二次成形金型40Dが取り外されて、完成品の無線タグ1Dが取り出される。完成品の無線タグ1Dは、例えば図10に示すような構成となる。
図10は、本実施形態の製造方法によって製造された無線タグ1Dの構成を示す断面図である。図10に示すように、無線タグ1Dにおいては、凸部24は樹脂Rに埋没しており、無線タグ1Dの表面には露出していない。また、一次成形品20Dの貫通孔21内にも樹脂Rが充填されているため、一次成形品20Dが外部に全く露出していない。このように、本実施形態の製造方法によれば、内部に液体が極めて浸入し難い無線タグ1Dを製造することができる。
〔実施形態5〕
本発明のさらに他の実施形態について、図11~図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態4と同じであるので、その説明を省略する。本実施形態は一次成形品の構成が前記実施形態4と異なっている。
図11は、本実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。図11の(a)(b)に示すように、一次成形品20Eの上面と下面との間の位置には、溝部26が一次成形品20Eの外周に沿って形成されている。溝部26は、回路基板10を嵌入させるために形成されたものであり、溝部26の内径は、回路基板10の穴部15の直径と同じか、やや小さく設計されている。
これにより、取付工程においては、図11の(a)(b)に示すように、回路基板10の穴部15に対して一次成形品20Eを圧入すれば、回路基板10は溝部26に嵌入し、これにより回路基板10に一次成形品20Eが取り付けられた状態となる。
封止工程においては、実施形態4と同様に、上金型41Eに設けられたゲート43Eから一次成形品20Eの貫通孔21内に向けて樹脂Rが注入される。尚、上金型41Eと下金型42Eとは、空気抜き孔44Eの位置で上下に分割されている。そして、貫通孔21内が樹脂Rで満たされると、一次成形品20Eにおける隣接する凸部25間の隙間を介して、貫通孔の外部の空間へと樹脂Rが流出し、これにより二次成形金型40E内の全ての空間に樹脂Rが充填されるそして、充填された樹脂Rを硬化した後、二次成形金型40Eが取り外されて、完成品の無線タグ1Eが取り出される。そして、充填された樹脂Rを硬化した後、二次成形金型40Eが取り外されて、完成品の無線タグ1Eが取り出される。一次成形品20Eは、例えば図12に示すような構成であってもよい。
図12は、一次成形品20Eの構成例を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は斜視図である。図12に示す一次成形品20Eは、溝部26が設けられている点と、凸部25の形状が、実施形態4の一次成形品20Dと相違している。一次成形品20Eの凸部25は、円柱状となっており、樹脂Rを充填する際の押圧では変形しない。
図13は、図12の一次成形品20Eを用いて製造された無線タグ1Eの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。図12の一次成形品20Eの凸部25は、樹脂Rを充填する際の押圧では変形しないため、図13の(a)に示すように、完成品の無線タグ1Eの表面に凸部25の上端部が露出する。無線タグ1Eは、図3に示した無線タグ1Aと比べて、一次成形品20Eと二次成形品30との接合部の露出が少ないので、無線タグ1Aよりも液体が浸入し難い構成となっている。
〔実施形態6〕
本発明のさらに他の実施形態について、図14~図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態5と同じであるので、その説明を省略する。本実施形態は一次成形品の構成が前記実施形態5と異なっている。
図14は、本実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。一次成形品20Fは全体として円錐台状の形状である。また、図14の(a)(b)に示すように、一次成形品20Fには、回路基板10が嵌入する溝部26が形成されていると共に、一次成形品20Fの穴部15への挿入方向に沿ってスリット27が形成されている。
取付工程においては、図14の(a)(b)に示すように、回路基板10の穴部15に対して一次成形品20Fを、その断面積が小さい方の端部から圧入する。このように、一次成形品20Fの端部を先細りの形状とし、その端部から穴部15への挿入を行うことにより、スムーズな取り付けが可能になる。また、スリット27は、縦方向にV字状の切れ込みであるから、圧入時に穴部15から一次成形品20Fに加わる外力により、スリット27は押し狭められる。これにより、一次成形品20Fの外形が小さくなるので、スリット27が設けられていない場合と比べて、小さな力で一次成形品20Fを穴部15に押し込むことができ、溝部26に回路基板10を容易に嵌入させることができる。そして、溝部26に回路基板10が嵌入すると、スリット27の間隔が広がって、一次成形品20Fが元の形状に戻る。これにより回路基板10に一次成形品20Fが取り付けられた状態となる。
図15は、取付工程にて一次成形品20Fが取り付けられた回路基板10の平面図である。尚、図14の(b)は、図15のB-B’線断面に相当する。図15の例におけるスリット27は、上面視で十字状である。スリット27は、一次成形品20Fを穴部15に圧入する際に、一次成形品20Fを縮径させるようなものであればよい。
封止工程においては、図14の(c)に示すように、一次成形品20Fを介して回路基板10が、上金型41F及び下金型42Fからなる二次成形金型40F内に固定される。そして、二次成形金型40Fの側方に設けられたゲート43Fを通して、二次成形金型40Fの内部に樹脂Rが注入される。注入された樹脂Rは、回路基板10の上面側及び下面側を通って回路基板10の中央に流れる。上金型41F及び下金型42Fには、一次成形品20Fの外側近傍位置に空気抜き孔44Fが設けられているので、樹脂Rは一次成形品20Fに当接するまで充填され、これにより回路基板10は封止される。そして、充填された樹脂Rを硬化した後、二次成形金型40Fが取り外されて、完成品の無線タグ1Fが取り出される。完成品の無線タグ1Fは、例えば図16に示すような構成となる。
図16は、無線タグ1Fの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。無線タグ1Fの製造に用いた一次成形品20Fには、上面視で十字状のスリット27が設けられており、図16の(b)に示すように、スリット27内にも樹脂Rが充填される。このため、図16の(a)に示すように、完成品の無線タグ1Fの表面に露出する一次成形品20Fの端部に十字型が表れる。
〔実施形態7〕
本発明のさらに他の実施形態について、図17~図19に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1~6と同じであるので、その説明を省略する。本実施形態の製造方法では、穴部が形成されていない回路基板10を用いる。
図17は、本実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。取付工程においては、図17の(a)に示すように、2つの一次成形品20Gを、回路基板10を挟んで対向する位置に取り付ける。これにより、図17の(b)に示すように、回路基板10は2つの一次成形品20Gで挟持された状態となる。
図17の例における一次成形品20Gは、断面がT字状であり、回路基板10と当接する側の端部が、二次成形金型40Gと当接する側の端部よりも面積が広くなっている。これにより、回路基板10を安定して保持することができる。また、一次成形品20Gの回路基板10と当接する側の端部の面積は、必要最小限に抑えることが好ましい。これにより、完成品の無線タグ1Gの表面に露出する、一次成形品20Gと樹脂Rとの接合部の長さを最小限にすることができる。尚、一次成形品20Gと回路基板10とは、二次成形金型40G内にこれらを固定する際に、一次成形品20Gと回路基板10とがずれない程度の強度で接合しておけばよい。例えば、一次成形品20Gと回路基板10とを接着剤等で接合してもよい。
図18は、取付工程にて一次成形品20Gが取り付けられた回路基板10の平面図である。尚、図17の(b)は、図18のC-C’線断面に相当する。図18に示すように、一次成形品20Gの回路基板10と当接する側の端部は上面視で円形である。無論、該端部の形状は円形に限られない。
一方、一次成形品20Gの二次成形金型40Gと当接する側の端部は上面視で矩形である。このように、一次成形品20Gの二次成形金型40Gと当接する側の端部を矩形とすることにより、該端部を円形とする場合と比べて、二次成形金型40G内で一次成形品20G及び回路基板10が回転し難くなるので好ましい。
封止工程においては、図17の(c)に示すように、一次成形品20Gを介して回路基板10が、上金型41G及び下金型42Gからなる二次成形金型40G内に固定される。そして、二次成形金型40Gの側方に設けられたゲート43Gを通して、二次成形金型40Gの内部に樹脂Rが注入される。注入された樹脂Rは、回路基板10の上面側及び下面側を通って回路基板10の中央に流れる。上金型41G及び下金型42Gには、一次成形品20Gの外側近傍位置に空気抜き孔44Gが設けられているので、樹脂Rは一次成形品20Gに当接するまで充填され、これにより回路基板10は封止される。そして、充填された樹脂Rを硬化した後、二次成形金型40Gが取り外されて、完成品の無線タグ1Gが取り出される。完成品の無線タグ1Gは、例えば図19に示すような構成となる。
図19は、無線タグ1Gの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。図19の(a)に示すように、完成品の無線タグ1Gの表面には、一次成形品20Gのうち二次成形金型40Gと当接していた側の端部が露出しているが、露出している一次成形品20Gの面積が小さく、二次成形金型40Gと二次成形品30との接合部の長さも短い。このため、無線タグ1Gの内部には液体が浸入し難い。
尚、無線タグ1Gには、無線タグ1Gをネジ止めするためのネジ通し孔を設けてもよい。この場合、封止工程において、二次成形金型40G内の例えば図18において「16」の番号で示す位置に、回路基板10を貫通するピン等を立てた状態で二次成形金型40G内に樹脂Rを充填してもよい。これにより、図19の(a)において「16」の番号で示す位置にネジ通し孔が形成された無線タグ1Gを製造することができる。
〔実施形態8〕
本発明のさらに他の実施形態について、図20及び図21に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態7と同じであるので、その説明を省略する。本実施形態は一次成形品の構成が前記実施形態7と異なっている。
図20は、本実施形態に係る無線タグの製造方法の概要を示す図であって、(a)(b)は取付工程の概要を示す断面図であり、(c)は封止工程の概要を示す断面図である。図20の(a)~(c)に示すように、一次成形品20Hは、回路基板10と当接する側の端部と、二次成形金型40Hと当接する側の端部は断面積が大きい広径部となっており、それら端部の中間部分は前記各端部よりも断面積が小さい縮径部28となっている。このような構成は、ラビリンス構造と呼ばれる。ラビリンス構造とは、例えば、2つの部材を接合するときに、接合面として互いに噛み合わせ面を形成しておくことをいう。接合面をラビリンス構造とすることにより、接合面を平坦にする場合と比べて、接合面の面積を大きくしてシール性を向上することができる。尚、縮径部28は、1つの一次成形品20Hにつき複数設けてもよい。
実施形態7と同様に、取付工程にて一次成形品20Hを回路基板10に取り付け、封止工程にて一次成形品20Hと回路基板10を樹脂Rで封止することにより、完成品の無線タグ1Hが得られる。完成品の無線タグ1Hは、例えば図21に示すような構成となる。
図21は、無線タグ1Hの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)はその断面図である。図21の(a)に示すように、完成品の無線タグ1Hの表面には、一次成形品20Hのうち二次成形金型40Hと当接していた側の端部が露出しているが、一次成形品20Hと二次成形品30との接合面はラビリンス構造となっている。このため、無線タグ1Hの内部には液体が浸入し難い。また、無線タグ1Hにおいても、実施形態7で説明したように、例えば「16」の番号で示す位置等にネジ通し孔を形成することができる。
〔変形例〕
上記各実施形態において、回路基板10の形状は任意である。例えば、上面視で円形、楕円形、正方形、長方形、あるいはこれらの少なくとも2つを組み合わせた形状の回路基板10を用いてもよい。また、二次成形金型は、一次成形品を介して回路基板10を内部に固定できるものであればよく、その構成は任意である。そして、一次成形品は、二次成形金型内に回路基板10を保持できるものであればよく、その構成は任意である。また、1つの回路基板10に対し、パターンコイル12よりも内側にのみ接触するように、複数の一次成形品を取り付けてもよい。
また、上記各実施形態に記載した一次成形品に含まれる各種の特徴的な形状は、他の実施形態に記載の一次成形品に採用することができる。例えば、図1の一次成形品20Aに形成されている貫通孔21は、図14の一次成形品20F、図17の一次成形品20G、及び図20の一次成形品20Hに設けることもできる。また、例えば、図1の一次成形品20や図4の一次成形品20Bに、図11の一次成形品20Eに設けられた溝部26を設けてもよい。尚、一次成形品20の所定位置に回路基板10を係止するための構成は溝部26に限られない。例えば、一次成形品20の所定位置に凸部を設け、該凸部により回路基板10を係止してもよい。また、上記各実施形態において、回路基板10に支持部14を設けるか否かも任意である。
1A~1H 無線タグ
10 回路基板(基板)
12 パターンコイル(コイル)
13・15 穴部
13a 外縁
13b 隙間
14 支持部
20A~20H 一次成形品(支持部材)
22・22’・ 23・24・25 凸部
26 溝部
27 スリット
40・40D~40H 二次成形金型(金型)
R 樹脂

Claims (15)

  1. 無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられるとともに、前記基板の中央部に設けられた1つの支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程を含む、無線タグの製造方法。
  2. 前記基板の前記コイルよりも内側に前記支持部材を取り付ける取付工程を含み、
    前記取付工程では、前記基板における前記コイルよりも内側に形成された穴部に前記支持部材を挿入して前記基板に前記支持部材を取り付ける、請求項1に記載の無線タグの製造方法。
  3. 無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられた支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程、及び
    前記基板の前記コイルよりも内側に前記支持部材を取り付ける取付工程を含み、
    前記取付工程では、前記基板における前記コイルよりも内側に形成された穴部に前記支持部材を挿入して前記基板に前記支持部材を取り付け、
    前記穴部の外縁には、前記穴部の中心に向かって前記基板から延在する支持部が、前記外縁に沿って複数形成されており、
    前記取付工程では、前記支持部材を前記穴部に挿入して前記支持部にて係止させることにより、前記外縁と前記支持部材との間に隙間を形成する、無線タグの製造方法。
  4. 無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられた支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程、及び
    前記基板の前記コイルよりも内側に前記支持部材を取り付ける取付工程を含み、
    前記取付工程では、前記基板における前記コイルよりも内側に形成された穴部に前記支持部材を挿入して前記基板に前記支持部材を取り付け、
    前記支持部材には、前記穴部への挿入方向に沿ってスリットが形成されていると共に、前記基板が嵌入する溝部が形成されており、
    前記取付工程では、前記支持部材を前記穴部に圧入して、前記基板を前記溝部に嵌入させることにより、前記基板に前記支持部材を取り付ける、無線タグの製造方法。
  5. 無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられた支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程を含み、
    前記金型内に固定された1つの前記支持部材は、1つの前記支持部材に設けられた複数の凸部で前記金型と接触する、無線タグの製造方法。
  6. 無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられた支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程を含み、
    前記金型内に固定された前記支持部材は、前記支持部材に設けられた複数の凸部で前記金型と接触し、
    前記凸部は、充填される前記樹脂の押圧により変形するように構成されており、
    前記封止工程では、前記支持部材により前記基板の前記金型内における位置が固定された後、前記樹脂の充填に伴う前記樹脂の前記凸部への押圧により前記凸部が変形して前記金型から離間し、前記金型から離間した前記凸部が前記樹脂により封止される、無線タグの製造方法。
  7. 前記凸部は、板状の形状であり、前記凸部の最も広い面が、前記金型内で前記樹脂の流れに対向するように配置されている、請求項6に記載の無線タグの製造方法。
  8. 前記凸部は、前記金型との接触部分に向けて先細りの形状となっている、請求項6または7に記載の無線タグの製造方法。
  9. 無線通信用のコイルが配された基板に対して、前記コイルよりも内側にのみ接触するよう取り付けられた支持部材を介して前記基板を金型内に固定し、前記金型内に樹脂を充填して前記基板を封止する封止工程を含み、
    前記金型内に固定された前記支持部材は、前記支持部材に設けられた複数の凸部で前記金型と接触し、
    前記支持部材は、筒状の形状であり、
    前記封止工程では、前記金型に形成されたゲートから前記支持部材の内部に向けて樹脂を流し込み、前記凸部により形成された前記金型と前記支持部材との間の隙間から、前記樹脂を前記支持部材の外側へと流出させる、無線タグの製造方法。
  10. 前記基板の前記コイルよりも内側に前記支持部材を取り付ける取付工程を含み、
    前記取付工程では、第1の支持部材と第2の支持部材とからなる前記支持部材を、前記基板を挟み込むように取り付ける、請求項1または請求項5から9の何れか1項に記載の無線タグの製造方法。
  11. 前記支持部材は、前記基板の重心位置に取り付けられている、請求項1から10の何れか1項に記載の無線タグの製造方法。
  12. 無線通信用のコイルが配された基板と、
    前記基板に対して、前記コイルよりも内側のみに接触するよう前記基板の中央部に取り付けられた1つの支持部材と、
    前記支持部材の一部の面および前記基板を封止している樹脂と、を備える、無線タグ。
  13. 無線通信用のコイルが配された基板と、
    前記基板に対して、前記コイルよりも内側のみに接触するよう前記基板に取り付けられた支持部材と、
    前記支持部材の一部の面および前記基板を封止している樹脂と、を備え、
    前記支持部材と前記樹脂との接合部は、ラビリンス構造となっている、無線タグ。
  14. 無線通信用のコイルが配された基板と、
    前記基板に対して、前記コイルよりも内側のみに接触するよう前記基板に取り付けられた支持部材と、
    前記支持部材の一部の面および前記基板を封止している樹脂と、を備え、
    前記支持部材と前記基板との間に前記樹脂が充填されている、無線タグ。
  15. 無線通信用のコイルが配された基板と、
    前記基板に対して、前記コイルよりも内側のみに接触するよう前記基板に取り付けられた支持部材と、
    前記支持部材の一部の面および前記基板を封止している樹脂と、を備え、
    前記支持部材と前記樹脂との接合部は、無線タグの表面に露出していない、無線タグ。
JP2018230958A 2018-12-10 2018-12-10 無線タグの製造方法及び無線タグ Active JP7070383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018230958A JP7070383B2 (ja) 2018-12-10 2018-12-10 無線タグの製造方法及び無線タグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018230958A JP7070383B2 (ja) 2018-12-10 2018-12-10 無線タグの製造方法及び無線タグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020093407A JP2020093407A (ja) 2020-06-18
JP7070383B2 true JP7070383B2 (ja) 2022-05-18

Family

ID=71085409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018230958A Active JP7070383B2 (ja) 2018-12-10 2018-12-10 無線タグの製造方法及び無線タグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7070383B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001024550A (ja) 1999-05-14 2001-01-26 Sokymat Sa トランスポンダ、トランスポンダを組み込んだ射出成形部品、およびそれらの製造方法
JP2005063081A (ja) 2003-08-11 2005-03-10 Omron Corp Rfidタグ
JP2008046671A (ja) 2006-08-10 2008-02-28 Omron Corp Rfidタグ
JP2011049253A (ja) 2009-08-25 2011-03-10 Stanley Electric Co Ltd Ledユニット及びその製造方法
JP2012236404A (ja) 2011-04-27 2012-12-06 Panasonic Corp 樹脂封止成形品の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11188735A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 非接触式icカード成形方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001024550A (ja) 1999-05-14 2001-01-26 Sokymat Sa トランスポンダ、トランスポンダを組み込んだ射出成形部品、およびそれらの製造方法
JP2005063081A (ja) 2003-08-11 2005-03-10 Omron Corp Rfidタグ
JP2008046671A (ja) 2006-08-10 2008-02-28 Omron Corp Rfidタグ
JP2011049253A (ja) 2009-08-25 2011-03-10 Stanley Electric Co Ltd Ledユニット及びその製造方法
JP2012236404A (ja) 2011-04-27 2012-12-06 Panasonic Corp 樹脂封止成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020093407A (ja) 2020-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5139239B2 (ja) Rfidタグ
FI93156C (fi) Muistikorttien valmistusmenetelmä ja tällä menetelmällä aikaansaadut kortit
US10355364B2 (en) Waveguide slot antenna and method for producing same
KR910005105B1 (ko) 자기허브 제조방법
US8770017B2 (en) Method of manufacturing a molded sensor subassembly
WO2013001912A1 (ja) 永久磁石が樹脂封止された積層鉄心の製造方法
US11478966B2 (en) Composite plate structure and manufacturing method thereof
CN107866943B (zh) 壳体及其制作方法、移动终端
JP4143340B2 (ja) 非接触通信式情報担体
JP6238239B2 (ja) 通信モジュール
JP7070383B2 (ja) 無線タグの製造方法及び無線タグ
US6653564B2 (en) Conductor strip arrangement for a molded electronic component and process for molding
KR101397747B1 (ko) 안테나 패턴이 매립되는 안테나 패턴 프레임, 이를 포함하는 전자장치, 안테나 패턴 프레임의 제조방법 및 제조금형
US20150024637A1 (en) Connector
US7632153B1 (en) Electrical connector and method of manufacturing the same
JP6212469B2 (ja) 板状複合部材および板状複合部材の製造方法
JP5262803B2 (ja) Icタグ及びicタグの製造方法
JP3591652B2 (ja) 非接触通信式情報担体
US11183784B2 (en) Interposer and method for manufacturing interposer
WO2017159391A1 (ja) インダクターキャリアの製造方法
KR101177519B1 (ko) 안테나 구조체 및 이를 포함하는 무선 안테나의 제조 방법
JP5262770B2 (ja) Icタグ及びicタグの製造方法
CN106064486A (zh) 纤维模制品
JP7014189B2 (ja) Rfタグの製造方法、及びrfタグ
CN214069965U (zh) 中框结构及电子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7070383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150