JP7069967B2 - 放熱基板 - Google Patents

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Description

本発明は、放熱基板に関する。
近年、自動車に搭載される電子機器の数は増加傾向にあり、これら電子機器の小型化が急速に進んでいる。一方で、小型化に伴い高密度化された半導体から発生する発熱量は大きくなってきており、いかに熱を放散させるかが重要な課題となっている。
従来のガラス-エポキシ樹脂によるプリント基板の放熱性を改良する技術として、金属基板の一面もしくは両面に絶縁層を介して回路パターンを形成する金属ベース基板、及びアルミナや窒化アルミなどのセラミック基板に銅板をダイレクトに接合した基板が提案されている。上記の金属ベース基板およびセラミック基板は、性能およびコストの面で両立させることが難しい。
特許文献1においては窒化ホウ素の粗大粒と微粉および無機粒子を添加して充填性が高く熱伝導性に方向性がない基板を製造する技術が開示されている。
特許文献2において粒径範囲、最大径を制御した凝集BNと無機粒子を用いることで高熱伝導率かつ低線膨張率の組成物が開示されている。
特許文献3において3種類の異なる粒度の粒子を用い、その中で大きい粒子だけ円形度が高い球状粒子を使い高い熱伝導率とシートの柔らかさの両立を図っている組成物が開示されている。
また特許文献4においては窒化ホウ素の分散性を向上させ、高熱伝導率、柔軟性を向上させるために、アルミニウム系のカップリング剤を使用して分散を上げる技術が開示されている。
特許第5558885号公報 特開2014-208818号公報 特許第5345340号公報 特許第3948834号公報
しかしながら、特許文献1に記載の基板用のペーストは、そこに含まれる窒化ホウ素の凝集粉が溶剤や樹脂を徐々に吸収する性質があり、それを含むペーストを安定させることが難しい。またより高充填の塗膜を目指して無機粒子の量を増やした場合は凝集窒化ホウ素が充填性を乱す方向に作用する場合が多い。
特許文献2に記載の基板用材料は、基板の表面平滑性や薄膜化への意識から粒子径が5μm以下の粒子を使用しているが、充填性や熱伝導の観点からは最適な粒径ではない場合が多い。さらに分散の難しい一番小さな5μm以下の粒子について特別な分散をしていため分散不良で中粒子が必要である可能性は否めない。
特許文献4に記載の様な基板材料において、粒子の組み合わせのなかでの窒化ホウ素の分散性向上の寄与についての記載は見当たらない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、粒子の平均粒度と量を最適に保つことで、大粒子間の隙間により効果的に小粒子が充填され、大粒子を滑りやすくし、シートの高充填、流動性確保を果たすことが可能となる。成形性を低下させる事なく、熱伝導率を向上させる放熱基板を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
[1] 無機粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物と、繊維基材と、を含む放熱基板であって、
前記放熱基板に分散されている前記無機粒子の平均粒径(D50)が20μmから35μmであり、
前記放熱基板に分散されている前記無機粒子の粒度分布が第一の頻度のピーク(P1)と第二の頻度のピーク(P2)を有し、
前記第一の頻度のピークと第二の頻度のピークの差(粒度差)が10μmから25μmであり、
前記第一の頻度のピークと第二の頻度のピークの比(P1/P2)が0.7から1.0であることを特徴とする放熱基板。
[2] 前記無機粒子が第一の無機粒子を含み、
前記第一の無機粒子のアスペクト比が5以上であり、
前記第一の頻度のピーク(P1)を構成する無機粒子が前記第一の無機粒子を含み、
前記第一の無機粒子の存在比率が、前記無機粒子に対して、10体積%~20体積%であることを特徴とする[1]に記載の放熱基板。
[3] 前記第一の無機粒子が窒化ホウ素であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の放熱基板。
[4] 前記無機粒子が更に第二の無機粒子を含み、
前記第二の無機粒子の円形度が0.8以下であり、
前記第二の頻度のピーク(P2)を構成する無機粒子が前記第二の無機粒子を含むことを特徴とする[1]~[3]の何れかに記載の放熱基板。
[5] 前記第二の無機粒子が酸化マグネシウムである
ことを特徴とする[1]~[4]の何れかに記載の放熱基板。
[6] 前記放熱基板は、前記無機粒子を含む熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に保持して半硬化状態としたプリプレグを1枚以上、又は2枚以上加熱加圧して成形した基板であることを特徴とする[1]~[5]のいずれかに記載の放熱基板。
本発明の放熱基板において、粒子の平均粒度と量を最適に保つことで、大粒子間の隙間により効果的に小粒子が充填され、大粒子を滑りやすくし、シートの高充填、流動性確保を果たすことが可能となる。そのため成形性を低下させる事なく、熱伝導率を向上させる放熱基板を提供するができる。
本発明の一実施形態の放熱基板に含まれている第一の無機粒子(BN)の分散を示す模式図である。 本発明の実施例1の放熱基板含まれている無機粒子の粒径分布である。 本発明の比較例1の放熱基板含まれている無機粒子の粒径分布である。 本発明の一実施形態の放熱基板の製造方法を説明するための断面図である。 本発明のその他の実施形態の放熱基板の製造方法を説明するための断面図である。 成形性評価用基板の構成を表す平面図である。 図6に示した成形性評価用基板の構成を表す断面図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本発明の放熱基板は、無機粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物と、繊維基材と、を含む。前記放熱基板に分散されている前記無機粒子の平均粒径(D50)が20μmから35μmであり、前記放熱基板に分散されている前記無機粒子の粒度分布が第一の頻度のピーク(P1)と第二の頻度のピーク(P2)を有し、前記第一の頻度のピークと第二の頻度のピークの差(粒度差)が10μmから25μmであり、前記第一の頻度のピーク(P1)と第二の頻度のピーク(P2)の比(P1/P2)が0.7から1.0であることを特徴とする。
前記粒度差とP1/P2の比を本発明の上記範囲にすることで、大粒子の間に小粒子が無駄なく入り込み、より充填性が高くなり熱伝導率が向上するだけでなく、プレスでの流動性が高くなり、パターン基板などと積層した場合の埋め込み性が向上する。
形成される塗膜の厚みが200μm以下の観点から、前記無機粒子の平均粒径(D50)は35μm以下が好ましく、25μm以下はより好ましい。充填性の観点から、前記2つの頻度のピークの差(粒度差)は10μm以上が好ましく、15μm以上がより好ましい。隙間をしっかり埋めかつ充填性を低下させない観点から、前記2つの頻度のピークの比(P1/P2)は1以下が好ましく、0.8以下がより好ましい。
放熱基板に含む無機粒子の粒度分布、無機粒子の平均粒径(D50)は、放熱基板の表面のSEM写真から無機粒子の粒度分布を測定することで得られる。詳細は実施例で説明する。
本発明の放熱基板は、前記無機粒子を含む熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に保持して半硬化状態としたプリプレグを1枚以上、又は2枚以上加熱加圧して成形してなることが好ましい。
(樹脂組成物)
本実施形態の放熱基板に用いるプリプレグは、樹脂組成物と繊維基材からなる。この樹脂組成物は、無機粒子と熱硬化性樹脂を含む。本実施形態の放熱基板に用いるプリプレグは同じ種類の熱硬化性樹脂組成物を使用しても、あるいは異なる種類の熱硬化性樹脂組成物を使用してもよく、製造の容易さの観点から、同じ種類の熱硬化性樹脂組成物を使用することが好ましい。
<無機粒子>
本実施形態の放熱基板に用いる無機粒子は、第一の無機粒子と第二の無機粒子からなる2種類以上である。
基板に分散されている無機粒子の平均粒径(D50)としては、20μmから35μmである。
前記樹脂組成物に含まれる無機粒子の含有率は特に制限されない。無機粒子は、樹脂組成物の全固形分の全体積中の40体積%~80体積%で含有されることが好ましい。樹脂組成物において、無機粒子が全体積中の40体積%~80体積%で含有されると、樹脂組成物の熱伝導率をより高める効果が得られる。
無機粒子の含有率は、熱伝導性及び流動性を高める観点から、40体積%~70体積%であることがより好ましく、50体積%~65体積%であることがさらに好ましい。
ここで、樹脂組成物の全固形分とは、樹脂組成物から揮発性の成分を除去した残分を意味する。
なお、本明細書における無機粒子の含有率(体積%)は、下記の式(1)により求めた値とする。
無機粒子の含有率(体積%)=(W1/D1)/((W1/D1)+(W2/D2)+Σ(Wi/Di))×100 ・・・・・(1)
ここで、各変数は以下の通りである。
W1:無機粒子の質量組成比(質量%)
W2:熱硬化性樹脂の質量組成比(質量%)
Wi:熱硬化性樹脂以外のその他の各任意固形成分の質量組成比(質量%)
D1:無機粒子の比重
D2:熱硬化性樹脂の比重
Di:熱硬化性樹脂以外のその他の各任意固形成分の比重
(第一の無機粒子)
前記第一の頻度のピーク(P1)を構成する無機粒子が前記第一の無機粒子を含む。前記第一の無機粒子の存在比率が、全無機粒子において、10体積%~20体積%であり、前記第一の無機粒子のアスペクト比5以上であることが好ましい。また、前記第一の頻度のピーク(P1)を構成する無機粒子において、前記第一の無機粒子の存在比率が、10体積%~100体積%であり、好ましくは20体積%~70体積%であり、より好ましくは30体積%~55体積%である。
アスペクト比の高い第一の無機粒子が、第二の無機粒子間にあると、不定形状の第二の無機粒子が滑りやすく詰まりやすくなる。
第一の無機粒子のアスペクト比は、後述の電子顕微鏡を用いて評価されている。
全無機粒子において、第一の無機粒子の存在比率の評価方法は、後述の電子顕微鏡を用いて評価されている。
第一の無機粒子としては、窒化ホウ素(BN)、グラファイトなどが挙げられる。
第一の無機粒子が窒化ホウ素(BN)であることが好ましい。第一の無機粒子としての窒化ホウ素は、アスペクト比が高く、かつ、熱伝導率も高い。窒化ホウ素を用いると粒子が詰まったときに熱伝導率が高くなる。
(第二の無機粒子)
本発明の放熱基板の一実施形態において、用いる第二の無機粒子は、円形度0.8以下であることが好ましい。形状が丸から離れた粒子を使用すると粒子間の接触点が増加して無機粒子の充電率が高いときにより熱伝導率が高くなりやすい。
無機粒子が円形度は、相当円の周囲長と粒子投影像の周囲長との比(相当円の周囲長/粒子投影像の周囲長)から得られる。一般的な画像解析式粒度分布測定用ソフトを用いれば円形度も同時に得ることができ、その値を使用できる。
前記第二の頻度のピーク(P2)を構成する無機粒子が前記第二の無機粒子を含むことが好ましい。また、前記第二の頻度のピーク(P2)を構成する無機粒子において、前記第一の無機粒子の存在比率が、0体積%~30体積%であり、好ましくは5体積%~25体積%である。
前記第二の無機粒子としては、酸化マグネシウム(MgO)、酸化アルミニウム(Al)、水酸化マグネシウム(Mg(OH))などが挙げられる。
酸化マグネシウムが安価で熱伝導率が高く(42~60W/(m・K))、かつ体積抵抗率も高い(>1014Ω・cm)ため、好ましい。
前記第二の無機粒子は、平均粒径D50が異なる無機粒子を2種類以上含でもよい。例えば、平均粒径D50が40μmであるの酸化マグネシウム粒子と、平均粒径D50が10μmの酸化マグネシウムの混合などが挙げられる。
(第三の無機粒子)
本発明の放熱基板は、第一の無機粒子と第二の無機粒子の以外に、第三の無機粒子を更に含んでもよい。例えば、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、シリカ(SiO2)などである。
「熱硬化性樹脂」
本実施形態に係る熱硬化性樹脂は、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂及びシアネート樹脂を挙げることができる。
本実施形態の熱硬化性樹脂としては、例えば、熱硬化性の官能基を有する化合物であれば特に制限はない。具体的には、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、トリアジン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シアネートエステル樹脂、及びこれら樹脂の変性樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
前記熱硬化性樹脂は、耐熱性の観点から、エポキシ樹脂、フェノール樹脂及びトリアジン樹脂から選ばれる樹脂の少なくとも1種であることが好ましく、接着性の観点から、エポキシ樹脂であることがより好ましい。前記エポキシ樹脂は、1種単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
前記熱硬化性樹脂は、モノマーであっても、モノマーを硬化剤等により部分的に反応させたプレポリマーの状態であってもよい。例えば、後述の分子内にメソゲン基を有するエポキシ樹脂の例のように、分子内にメソゲン基を有する樹脂は一般に結晶化しやすく、溶媒への溶解度も低いものが多いが、一部反応させて重合させることで結晶化を抑制することができるため、成形性が向上する場合がある。
本実施形態のプリプレグに用いる熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂を含んでいることが好ましい。
<<エポキシ樹脂>>
エポキシ樹脂は、1つの分子の中に1つ以上のエポキシ基(-CO)を含む化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上である。中でも、エポキシ樹脂は、1つの分子の中に2つ以上のエポキシ基を含んでいることが好ましい。エポキシ樹脂は、モノマーであっても、モノマーを硬化剤等により部分的に反応させたプレポリマーの状態であってもよい。
エポキシ樹脂の種類は、特に限定されないが、例えば、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂および長鎖脂肪族型エポキシ樹脂などである。
グリシジルエーテル型エポキシ樹脂は、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂およびビスフェノールF型エポキシ樹脂などである。ノボラック型エポキシ樹脂は、例えば、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂およびフェノールノボラック型エポキシ樹脂などである。この他、エポキシ樹脂の種類は、例えば、難燃性エポキシ樹脂、ヒダントイン系エポキシ樹脂およびイソシアヌレート系エポキシ樹脂などでもよい。
なお、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂の具体例は、グリシジルエーテル型の構造(基)を含んでいる化合物であれば、特に限定されない。このように特定の構造を含んでいれば種類が限定されないことは、グリシジルエステル型エポキシ樹脂などの他のエポキシ樹脂の具体例に関しても同様である。
中でも、エポキシ樹脂は、1つの分子の中にメソゲン骨格を含んでいることが好ましい。その理由は、以下の通りである。
第1に、エポキシ樹脂の分子同士において、ベンゼン環同士が重なりやすくなるため、そのベンゼン環間の距離が小さくなる。これにより、エポキシ樹脂を含む樹脂組成物では、エポキシ樹脂の密度が向上する。また、エポキシ樹脂硬化物では、分子の格子振動が散乱しにくくなるため、高い熱伝導率が得られる。
この「メソゲン骨格」とは、2つ以上の芳香環を含むと共に剛直性および配向性を有する原子団の総称である。具体的には、メソゲン骨格は、例えば、2つ以上のベンゼン環を含むと共にベンゼン環同士が単結合および非単結合のうちのいずれかを介して結合された骨格である。
なお、3つ以上のベンゼン環が結合される場合、その結合の方向性は、特に限定されない。すなわち、3つ以上のベンゼン環は、直線状となるように結合されてもよいし、途中で1回以上折れ曲がるように結合されてもよいし、2つ以上の方向に分岐するように結合されてもよい。
「非単結合」とは、1または2以上の構成元素を含むと共に1または2以上の多重結合を含む2価の基の総称である。具体的には、非単結合は、例えば、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)および水素(H)などの構成元素のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。また、非単結合は、多重結合として、二重結合および三重結合のうちの一方または双方を含んでいる。
メソゲン骨格は、ベンゼン環同士の結合の種類として、単結合だけを含んでいてもよいし、非単結合だけを含んでいてもよいし、単結合および非単結合の双方を含んでいてもよい。また、非単結合の種類は、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。
メソゲン骨格の具体例は、ビフェニルおよびターフェニルなどである。なお、ターフェニルは、o-ターフェニルでもよいし、m-ターフェニルでもよいし、p-ターフェニルでもよい。
本実施形態のプリプレグに用いる熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、三菱化学株式会社製 YL-6121H(テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂50%、4,4’-ビフェノール型エポキシ50%混合物、エポキシ当量175g/eq)、日本化薬株式会社製BREN105(臭素化多官能エポキシ樹脂、エポキシ当量271g/eq)、新日鉄住金化学株式会社製YH434L(四官能ポリグリシジルアミン、エポキシ当量122g/eq)、DIC株式会社製830-S(ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量173g/eq)、新日鉄住金化学株式会社製FX289Z(リン変性エポキシ樹脂、エポキシ当量225g/eq)などが挙げられる。
前記熱硬化性樹脂は、成形性、接着性、及び熱伝導性の観点から、樹脂組成物の全固形分の全体積中の20体積%~60体積%で含有されることが好ましく、30体積%~60体積%で含有されることがより好ましく、40体積%~55体積%で含有されることがさらに好ましい。
なお、前記樹脂組成物が後述の硬化剤や硬化促進剤を含む場合、ここでいう熱硬化性樹脂の含有率には、これら硬化剤や硬化促進剤の含有率を含めるものとする。
「硬化剤」
本実施形態の樹脂組成物が、さらに硬化剤を少なくとも1種類含むことが好ましい。硬化剤としては熱硬化性樹脂を熱硬化可能であれば特に制限されない。前記熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂の場合の硬化剤としては、例えば、酸無水物系硬化剤、アミン系硬化剤、フェノール系硬化剤、及びメルカプタン系硬化剤等の重付加型硬化剤や、イミダゾール等の触媒型硬化剤等を挙げることができる。
中でも、耐熱性の観点から、アミン系硬化剤及びフェノール系硬化剤から選ばれる少なくとも1種類を用いることが好ましく、さらに、保存安定性の観点から、フェノール系硬化剤の少なくとも1種類を用いることがより好ましい。
アミン系硬化剤としては、通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、市販されているものであってもよい。中でも、硬化性の観点から、2以上の官能基を有する多官能硬化剤であることが好ましく、更に熱伝導性の観点から、剛直な骨格を有する多官能硬化剤であることがより好ましい。
2官能のアミン系硬化剤として、例えば、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,4’-ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’-ジアミノ-3,3’-ジメトキシビフェニル、4,4’-ジアミノフェニルベンゾエート、1,5-ジアミノナフタレン、1,3-ジアミノナフタレン、1,4-ジアミノナフタレン、1,8-ジアミノナフタレン等が挙げられる。中でも、熱伝導率の観点から、4,4’-ジアミノジフェニルメタン及び1,5-ジアミノナフタレンから選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、1,5-ジアミノナフタレンであることがより好ましい。
フェノール系硬化剤としては、通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、市販の低分子フェノール化合物や、それらをノボラック化したフェノール樹脂を用いることができる。
低分子フェノール化合物として、例えば、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール等の単官能のものや、カテコール、レゾルシノール、ハイドロキノン等の2官能のもの、さらに、1,2,3-トリヒドロキシベンゼン、1,2,4-トリヒドロキシベンゼン、1,3,5-トリヒドロキシベンゼン、1,3,5-トリス(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼン等の3官能のものなどが使用可能である。また、これら低分子フェノール化合物をメチレン鎖等で連結してノボラック化した、フェノールノボラック樹脂を硬化剤として用いることもできる。
フェノール系硬化剤としては、熱伝導性、耐熱性、溶剤溶解性などの観点から、多官能低分子フェノール硬化剤である、1,3,5-トリス(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼンが好ましい。
本実施形態の樹脂組成物が硬化剤を含む場合、樹脂組成物中の硬化剤の含有量は特に制限されない。例えば、硬化剤がアミン系硬化剤の場合は、アミン系硬化剤の活性水素の当量(アミン当量)と、エポキシ樹脂のエポキシ当量との比(アミン当量/エポキシ当量)が0.5~2となることが好ましく、0.8~1.2となることがより好ましい。また、硬化剤がフェノール系硬化剤の場合は、フェノール性水酸基の活性水素の当量(フェノール性水酸基当量)と、メソゲン含有エポキシ樹脂のエポキシ当量との比(フェノール性水酸基当量/エポキシ当量)が0.5~2となることが好ましく、0.8~1.2となることがより好ましい。
「硬化促進剤」
本実施形態の樹脂組成物においてフェノール系硬化剤を用いる場合、必要に応じて硬化促進剤を併用しても構わない。硬化促進剤を併用することで、さらに十分に硬化させることができる。硬化促進剤の種類や配合量は特に限定されないが、反応速度や反応温度、保管性などの観点から、適切なものを選択することができる。硬化促進剤の具体例としては、イミダゾール系化合物、有機リン系化合物、第3級アミン、及び第4級アンモニウム塩などが挙げられる。これらは1種単独でも、2種類以上を併用してもよい。
前記樹脂組成物が硬化促進剤を含む場合、樹脂組成物中の硬化促進剤の含有率は特に制限されない。成形性の観点から、熱硬化性樹脂と硬化剤の合計質量の0.5質量%~1.5質量%であることが好ましく、0.5質量%~1質量%であることがより好ましく、0.75質量%~1質量%であることがさらに好ましい。
「シランカップリング剤」
前記樹脂組成物は、シランカップリング剤の少なくとも1種をさらに含むことが好ましい。シランカップリング剤を添加する効果としては、無機粒子や第二の無機粒子の表面とその周りを取り囲む熱硬化性樹脂の間で共有結合を形成する役割(バインダ剤に相当)を果たし、熱を効率良く伝達する働きや、さらには水分の浸入を妨げることによって絶縁信頼性の向上にも寄与する。
前記シランカップリング剤の種類としては特に限定されず、市販のものを使用して構わない。熱硬化性樹脂(好ましくはエポキシ樹脂)や、必要に応じて含まれる硬化剤との相溶性、及び樹脂と無機粒子との界面での熱伝導欠損を低減することを考慮すると、本発明においては、末端にエポキシ基、アミノ基、メルカプト基、ウレイド基、又は水酸基を有するシランカップリング剤を用いることが好適である。これらシランカップリング剤は1種単独でも、2種類以上を併用してもよい。
「その他の成分」
本発明における樹脂組成物は、上記成分に加え、必要に応じてその他の成分を含むことができる。例えば、エラストマー、分散剤等が挙げられる。エラストマーとしては、アクリル樹脂が挙げられ、より具体的には(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリル酸エステルから誘導されるホモポリマーまたはコポリマーを挙げることができる。分散剤としては、味の素ファインテック株式会社製アジスパーシリーズ、楠本化成株式会社製HIPLAADシリーズ、株式会社花王製ホモゲノールシリーズ等が挙げられる。これら分散剤は二種類以上を併用することができる。
<樹脂組成物の塗料>
前記樹脂組成物は、例えば、固体状の熱硬化性樹脂を用いる場合、有機溶剤の少なくとも1種を添加して樹脂組成物の塗料を調整してもよい。有機溶剤を含むことで、種々の成形プロセスに適合させることができる。有機溶剤としては、通常用いられる有機溶剤を用いることができる。具体的には、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、アミド系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、ニトリル系溶剤等を挙げることができる。例えば、メチルイソブチルケトン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチル-2-ピロリドン、γ-ブチロラクトン、スルホラン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等を用いることができる。これらは1種単独でも、2種類以上を併用した混合溶剤として用いてもよい。
<半硬化樹脂組成物>
本発明の半硬化樹脂組成物(単に「樹脂組成物」という場合がある)は前記樹脂組成物に由来するものであり、前記樹脂組成物を半硬化処理してなる。前記半硬化樹脂組成物は、例えば、これをシート状に成形した場合に、半硬化処理していない樹脂組成物からなる樹脂組成物シートに比べて取り扱い性が向上する。その観点から、本実施形態のプリプレグに構成される樹脂組成物が半硬化樹脂組成物であることが好ましい。
ここで、前記半硬化樹脂組成物とは、前記半硬化樹脂組成物の粘度が、常温(25~30℃)では10Pa・s~10Pa・sであることに対して、100℃では常温よりも粘度が低下する特徴を有するものである。例えば、前記半硬化樹脂組成物は、常温ではシート形状を保持できるが、100℃程度の高温にすると溶融することがなる。また、後述する硬化後の硬化樹脂組成物は加温によって溶融することはない。なお、上記粘度は、動的粘弾性測定(DMA)(例えば、サーモサイエンティフィック株式会社製Rheo Stress 6000)によって測定される。なお、測定条件は、周波数1Hz、荷重40g、昇温速度3℃/分であり、せん断試験により行う。
前記半硬化処理としては、前記樹脂組成物を温度60℃~200℃で1分間~30分間加熱する方法を挙げることができる。
<樹脂組成物の硬化物>
樹脂組成物の硬化物は前記樹脂組成物に由来するものであり、前記樹脂組成物を硬化処理してなる。前記樹脂組成物の硬化物は熱伝導性と絶縁性に優れる。本発明の一実施形態の基板と積層基板は、例えば、本実施形態のプリプレグを硬化してなるものであり、本実施形態のプリプレグに用いる樹脂組成物を硬化処理してなる樹脂組成物の硬化物を含む。
樹脂組成物の硬化物は、未硬化状態の樹脂組成物又は前記半硬化樹脂組成物を硬化処理することで製造することができる。前記硬化処理の方法は、樹脂組成物の構成や硬化物の目的等に応じて適宜選択することができるが、加熱・加圧処理であることが好ましい。
例えば、未硬化状態の樹脂組成物又は前記半硬化樹脂組成物を100℃~250℃で1時間~10時間、好ましくは130℃~230℃で1時間~8時間加熱することで樹脂組成物の硬化物が得られる。
(無機粒子を含む樹脂組成物の調整方法)
本発明に一実施形態の放熱基板に用いるプリプレグを作成するための熱硬化性樹脂組成物は、第一の無機粒子と第二の無機粒子と熱硬化性樹脂とを含む。
熱硬化性樹脂組成物は、第一の無機粒子と第二の無機粒子と熱硬化性樹脂を混合して得られる。先に、第一の無機粒子のみを分散し、次に熱硬化性樹脂を混合し、そして、第二の無機粒子を添加し、さらに混合・分散するが好ましい。分散が一番困難である第一の粒子のみを分散することで効率的に分散が可能であることと、第一の粒子のみの粒度を測定し粒度を調整できるため好ましい。
第一の無機粒子と熱硬化性樹脂を混合する前に、第一の無機粒子を高圧ホモジナイザーなどで分散する場合、熱硬化性樹脂が存在する場合と比べて、高い効率でよりよく分散された第一の無機粒子ペーストが得られる。
<プリプレグの作製方法>
本発明の一実施形態の放熱基板に用いる放熱基板用プリプレグは、無機粒子を含む繊維基材と樹脂組成物からなる。
本実施形態の放熱基板の製造に用いるプリプレグは熱硬化性樹脂と無機粒子を混合して作製した樹脂組成物を、ガラスクロスなどの繊維基材の片面からスリットダイを用いて塗布し、繊維基材の目開きを通して繊維基材の塗布裏面に通過させることによって繊維基材に樹脂組成物を保持させる塗布方法において、ガラスクロスなどの繊維基材へのスリットダイの押し込み量と接触角度、および塗料の吐出量を制御することにより、プリプレグを作製することができる。
本実施形態の放熱基板の製造に用いるプリプレグは、上記のような繊維基材に、上記樹脂組成物を含浸させることによっても得られる。具体的には、樹脂組成物に繊維基材を含浸し、引き上げながら厚みコントロール後加熱乾燥することにより、プリプレグが得られる。
プリプレグにおける前記樹脂組成物の含有率は、特に限定することはない。成形性の観点から、20体積%以上であることが好ましく、30体積%以上であることがより好ましい。また、多層基板の位置合わせ精度、金属箔密着性寸法精度の観点から、80体積%以下であることが好ましく、70体積%以下であることがより好ましく、60体積%以下であることが更に好ましい。
樹脂組成物に、メチルエチルケトンやジオキソラン、シクロヘキサノン等の溶剤を加えて樹脂組成物の塗料とした場合は、乾燥により溶剤分を除去し、樹脂組成物を固化させる。
乾燥方法は、塗料に含まれる有機溶剤の少なくとも一部を除去できれば特に制限されず、通常用いられる乾燥方法から、塗料に含まれる有機溶剤に応じて適宜選択することができる。一般的には、60℃~150℃程度で加熱処理する方法を挙げることができる。
このときの固化とは、流動性を有する液状物が自立可能な状態の固体状態に変化することを指す。塗料に含まれる有機溶剤が一部残留する状態も、半硬化状態も固化状態に含むことができる。例えば、60~150℃で1~120分程度、好ましくは70~120℃で3~90分程度の条件下で固化させることができる。
プリプレグは、積層又は貼付する前に、プレスやロールラミネータなどによる熱間加圧処理により、あらかじめ表面を平滑化してから使用してもよい。熱間加圧処理の方法は、半硬化樹脂組成物シートの製造方法で挙げた方法と同様である。また、前記プリプレグの熱間加圧処理における加熱温度、減圧度、及びプレス圧等の処理条件についても、半硬化樹脂組成物の加熱・加圧処理で挙げた条件と同様である。
プリプレグを樹脂組成物の塗料を用いて作製した場合、前記プリプレグにおける溶剤残存率は、2.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以下であることがより好ましく、0.8質量%以下であることがさらに好ましい。
前記溶剤残存率は、プリプレグを40mm角に切り出し、190℃に予熱した恒温槽中に2時間乾燥させたときの、乾燥前後の質量変化から求める。
<繊維基材>
本実施形態の放熱基板に用いるプリプレグは樹脂組成物と繊維基材からなる。本実施形態の放熱基板に用いる繊維基材としては、金属箔張り積層基板や多層プリント配線板を製造する際に通常用いられるものであれば特に制限されず、通常織布や不織布等の繊維基材が用いられる。
本実施形態に係る繊維基材の目開きは特に制限されない。熱伝導率及び絶縁性の観点から、目開きは前記無機粒子の平均粒子径(D50)の2倍以上であることが好ましい。また、繊維基材の空隙率が30%以上であることが好ましい。繊維基材の空隙率とは繊維基材の面積に対する目開き部分の面積の割合である。
繊維基材の材質は特に制限されない。具体的には、ガラス、アルミナ、ボロン、シリカアルミナガラス、シリカガラス、チラノ、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア等の無機繊維や、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、カーボン、セルロース等の有機繊維、及びこれらの混抄系を挙げることができる。中でも、ガラス繊維の織布(ガラスクロース)が好ましく用いられる。これにより例えば、プリプレグを用いて基板を構成する場合、屈曲性があり任意に折り曲げ可能な基板を得ることができる。さらに、製造プロセスでの温度変化や吸湿等に伴う多層基板の寸法変化を小さくすることも可能となる。
本実施形態に係る繊維基材の厚さは特に限定されない。より良好な可とう性を付与する観点から、75μm以下であることがより好ましく、含浸性の観点から60μm以下であることが好ましい。繊維基材の厚みの下限は特に制限されないが、強度の観点から10μm程度であることが好ましい。
<放熱基板>
本実施形態の放熱基板は、前述のプリプレグを硬化したものであり、プリプレグの硬化物を含む。また、その硬化物が本発明の熱硬化性樹脂の硬化物と無機粒子を含む。本実施形態の基板に用いるプリプレグを硬化した基板なので、熱伝導率の高い基板が得られる。
本実施形態の基板は、本実施形態の基板に用いるプリプレグを硬化したものである。図4(a)~(c)に示すように、例えば、プリプレグ1の両面に金属箔35を設け、加熱プレス・成形工程により、基板5を形成することができる。基板5の金属箔35をさらにパターンニングなどの回路形成工程で加工することができる。以下、図4を参照しながら基板5を詳細に説明する。
基板5は、例えば、プリプレグ1の硬化物で構成されている。そして、その表層には、さらに金属箔35が積層されて金属箔張基板を形成している。金属箔35は、一方の面のみに付設しても、両面に付設してもよい。
図4に示す例において、基板5に用いるプリプレグ1が1枚であるが、1枚に限らず、2枚以上でもよい。この枚数は、樹脂プリプレグ1の厚さおよび強度などの条件に基づいて適宜設定可能である。
前記金属箔としては特に制限されず、通常用いられる金属箔から適宜選択することができる。具体的には金箔、銅箔、アルミニウム箔等を挙げることができ、一般的には銅箔が用いられる。前記金属箔の厚みとしては、1μm~200μmであれば特に制限されず、使用する電力等に応じて好適な厚みを選択することができる。
また、前記金属箔として、ニッケル、ニッケル-リン、ニッケル-スズ合金、ニッケル-鉄合金、鉛、鉛-スズ合金等を中間層とし、この両表面に0.5μm~15μmの銅層と10μm~150μmの銅層を設けた3層構造の複合箔、又はアルミニウムと銅箔とを複合した2層構造複合箔を用いることもできる。
前記金属板は熱伝導率が高く、熱容量が大きい金属材料からなることが好ましい。具体的には、銅、アルミニウム、鉄、及びリードフレームに使われる合金等が例示できる。
前記金属板の板厚は用途に応じて適宜選択することができる。例えば、前記金属板は、軽量化や加工性を優先する場合はアルミニウムを、放熱性を優先する場合は銅を、というように目的を応じて材質を選定することができる。
前記基板5において、金属箔(銅箔)ピール強度を高めるため、従来の公知の方法で、金属箔を表面処理する前工程があってもよい。
金属箔35とプリプレグ1をプレス・成形する条件は、プリプレグ1の未硬化・半硬化熱硬化性樹脂を硬化することができれば、特に限定されない。上記したプリプレグの製造方法とは異なり、硬化反応を実質的に進行させる条件であることが好ましい。例えば、加熱及び加圧処理であることが好ましい。加熱及び加圧処理における加熱温度は特に限定されない。通常100℃~250℃の範囲であり、好ましくは130℃~230℃の範囲である。また、加熱及び加圧処理における加圧条件は特に限定されない。通常1MPa~20MPaの範囲であり、好ましくは1MPa~15MPaの範囲である。また、加熱及び加圧処理には、真空プレスが好適に用いられる。
金属箔とプリプレグの硬化物とは容易に剥離しないよう、密着強度が高くなければならない。密着強度は、後述する金属箔ピール強度(引き剥がし強度)で測定を行うことができる。
本実施形態の基板は、熱伝導率が3W/(m・K)以上である。
(積層基板)
本発明の放熱基板の一実施形態である積層基板は、プリプレグを2枚以上使用して積層して硬化したものであり、プリプレグ積層体の硬化物を含む。その硬化物が熱硬化性樹脂の硬化物と無機粒子を含む。すなわち、本発明の積層基板は、無機粒子と、樹脂の硬化物と繊維基材とを含む。本発明の積層基板は更に金属箔を有してもよい。本発明のプリプレグを硬化した基板なので、熱伝導率の高い基板が得られる。
本発明の一実施形態の積層基板は、プリプレグを硬化したものである。図5(a)~(c)に示すように、例えば、プリプレグ1を2枚用いて両面に金属箔35を設けて、加熱プレス・成形工程により、積層基板7を形成することができる。基板7の金属箔35をさらにパターンニングなどの回路形成工程で加工することができる。
積層基板7は、図5(d)~(f)に示すように、更に、本発明の第一実施形態の基板に用いるプリプレグ1を4枚用いて、外側に金属箔35を設けて、加熱プレス・成形工程により、積層基板9を形成することができる。積層基板9の金属箔35をさらにパターンニングなどの回路形成工程で加工することができる。
図4に示す例において、積層基板7に用いるプリプレグ1が2枚であるが、2枚に限らず、1枚でも、3枚以上でもよい。この枚数は、樹脂プリプレグ1の厚さおよび強度などの条件に基づいて適宜設定可能である。また、積層基板9に用いるプリプレグ1が6枚であるが、6枚に限らず、4枚、5枚でもよく、7枚以上でもよい。
前記積層基板7と9に使用されている金属箔、加熱プレス・成形条件などは上記基板5と同様である。
本発明の積層基板の厚さは、5000μm以下であることが好ましく、200μm~3000μmであることがより好ましい。厚さが5000μm以下であると、可とう性に優れ曲げ加工時にクラックが発生するのが抑えられ、厚さが3000μm以下の場合は、その傾向がより見られる。また、厚さが200μm以上の場合には、作業性に優れる。
本発明の実施例に関して、詳細に説明する。
(実施例1)
<無機粒子を含む樹脂組成物の調整>
樹脂組成物として、以下の材料を準備した。
第一の無機粒子として窒化ホウ素(BN)粉末(メーカ昭和電工株式会社UHP-1K、平均粒径D50=8μm) … 1000質量部
分散剤(カップリング剤)としてシランカップリング剤(信越化学工業 KBM573)10重量部
第二の無機粒子1として酸化マグネシウム(MgO)粉末(宇部マテリアルズ株式会社 平均粒径30μm、円形度0.73、熱伝導率45W/(m・K)) … 3200質量部
第二の無機粒子2として酸化マグネシウム(MgO)粉末、(宇部マテリアルズ平均粒径10μm、円形度0.75、熱伝導率45W/(m・K)) … □□800質量部
熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂(テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂50%、4,4’-ビフェノール型エポキシ50%混合物、エポキシ当量175g/eq、三菱化学株式会社製 YL-6121H) … 900質量部
硬化剤(1,3,5-トリス(4-ヒドロキシフェニル)ベンゼン、) … 350質量部
硬化促進剤(2-エチル-4-メチルイミダゾール、四国化成社製 2E4MZ) … 1質量部
有機溶剤としてジオキソラン … 1000質量部
その他の無機材料
第二の無機粒子として酸化マグネシウム(MgO)(宇部マテリアル株式会社製 平均粒径50μm、円形度0.79、熱伝導率45W/(m・K))
第二の無機粒子として酸化アルミニウム(Al)(昭和電工製 平均粒径7.0μm 円形度0.77熱伝導率30W/(m・K)) )
<<BN分散液の作製工程>>
(先分散1 高圧ホモジナイザー)
BN粉末とカップリング剤とジオキソランを高圧ホモジナイザー(吉田機械興業株式会社製、型番:YSNM-1500AR、使用条件:処理部ストレートタイプ、処理圧:40MPa)に投入し、処理してBN分散液を作製した。この時高圧ホモジナイザーの処理部を何回通過させたかをパス回数で表に記した。(例えば、実施例1は5パスである。)
(先分散2 ボールミル)
BN粉末とカップリング剤とジオキソランをPP製ポリポットにφ2mmジルコニア(ニッカトー、YTZ)、とともに投入し、60rpmで回転させてBN分散液を作製した。
そのとき分散した時間を7時間(実施例3)、5時間(実施例4)、3.5時間(実施例5)として表に記した。
<<BN含む樹脂組成物の作製工程>>
上記BN分散液をメディアレス分散機(浅田鉄工社製 デスパミル MD-10)に投入する。次に撹拌しながら上記熱硬化性樹脂、硬化剤、硬化促進剤を投入し分散BNを含む樹脂混合液を作製した。
<<BNとMgO含む樹脂組成物の作製工程>>
得られたBN含む樹脂組成物分散液に、第二の無機粒子として酸化マグネシウムを投入し、よく撹拌分散させ、樹脂組成物の塗料を作製した。
(後分散)
<<BNとMgO含む樹脂組成物の作製工程>>
上記熱硬化性樹脂、硬化剤、硬化促進剤、有機溶剤をメディアレス分散機(浅田鉄工社製 デスパミル MD-10)に投入し、撹拌して樹脂混合液を作製した。得られた樹脂組成物分散液に、第二の無機粒子として酸化マグネシウムを投入し、よく撹拌分散させ、樹脂組成物の塗料を作製した。次にそこに第一の無機粒子としてBNを粉体のまま投入し、撹拌・分散を行い、後分散法によるBN含有樹脂組成物の塗料を得た。
窒化ホウ素粉末と酸化マグネシウム粉末の添加量は、樹脂組成物の塗料からジオキソランを除いた固形分体積を100体積%としたときに55体積%(以下、充填率)となるように調整した。
窒化ホウ素粉末と酸化マグネシウム粉末を含む全無機粒子の添加量に対して、窒化ホウ素粉末の添加量は、16.3体積%となるように調整した。
各組成及びBNの分散方法を表1に示す。
Figure 0007069967000001
<放熱基板用プリプレグの作製>
繊維基材としてガラスクロス(IPC規格1080(株)有沢製作所製の非開繊ガラスクロス、厚さ0.055mm、質量47g/m、密度66×46本/25mm、平織タイプ)を用いた。このガラスクロスを、得られた樹脂組成物の塗料に含浸し、その後のプリプレグにおいて硬化物の厚さが0.025mmになるように調整した。100℃にて加熱乾燥してメチルエチルケトンを除去し、放熱基板用プリプレグを得た。
<放熱基板>
図5(a)~(c)に示すように、本実施例で得られたプリプレグ1を2枚重ね、2枚の銅箔35を用いてプリプレグ1を挟むように、加熱加圧(温度170℃、1MPaにて20分間)を行い、加えてさらに2回目の加熱加圧(温度200℃、4MPaにて1時間)を行い、厚さ0.3mmの無機粒子含有エポキシ樹脂硬化物を備える(積層)基板7を得た。エッチング法により配線パターンを備える(積層)基板7を形成した。
<積層基板>
図4(d)~(f)に示すように、得られた配線パターンを備える(積層)基板7の両面にそれぞれ、2枚のプリプレグを配置し、さらに、2枚の銅箔を用いて(積層)基板7を挟むように配置した後、加熱加圧(温度170℃、1MPaにて20分間)を行い、加えてさらに2回目の加熱加圧(温度200℃、4MPaにて1時間)を行い、厚さ0.9mmの無機粒子含有エポキシ樹脂硬化物を備える積層基板9を得た。エッチング法により、両表面に配線パターン形成し、配線パターンを備える積層基板9を形成した。
(実施例2~8、比較例1~8)
表1に記した条件で実施例2~8、比較例1~8の基板を作製した。
<無機粒子を含む樹脂組成物の調整>
表1に示す組成及び分散方法で、実施例1と同様に、無機粒子を含む樹脂組成物の塗料を作製した。
<放熱基板用プリプレグの作製>
得られた樹脂組成物の塗料を用いた以外は、実施例1と同様な方法で、放熱基板用プリプレグを得た。
<放熱基板>
得られたプリプレグを用いた以外は、実施例1と同様な方法で、放熱基板を得た。
<積層基板>
得られたプリプレグを用いた以外は、実施例1と同様な方法で、積層基板を得た。
(評価方法)
この放熱基板のそれぞれの特性を調べたところ、表2に示した結果が得られた。ここでは、各放熱基板の厚さ切断面において無機粒子疎部の面積比(%)、放熱基板の熱伝導率、成形性を調べた。
<放熱基板の熱伝導率>
熱伝導性を調べるため、放熱基板の熱伝導率(W/(m・K))を測定した。具体的には、最初に、放熱基板を切断して、円形状の測定用試料(直径=10mm,厚さ=0.3~1.0mm)を作製した。続いて、熱伝導率測定装置(アドバンス理工株式会社(旧アルバック理工株式会社)製のTCシリーズ)を用いて測定用試料を分析して、熱拡散係数α(m/s)を測定した。また、サファイアを標準試料として、示差走査熱量分析(DSC)を用いて測定用試料の比熱Cpを測定した。さらに、アルキメデス法を用いて測定用試料の密度rを測定した。最後に、下記の数式(2)に基づいて、熱伝導率λ(W/(m・K))を算出した。
λ=α×Cp×r ・・・・・(2)
(λは熱伝導率(W/(m・K))、αは熱拡散率(m/s)、Cpは比熱(J/kg・K)、rは密度(kg/m)である。)
(埋め込み性(NG面積率))
<放熱基板の成形性>
まず、図6と7に示した成形性評価用基板100を製造した。基板の表面に厚さ105μmの銅箔層104と105を配置し、銅箔層104を部分的にエッチングして、メッシュ状の溝106(幅=0.5mm,深さ=105μm)を形成した。この場合には、金属層104の外縁(4つの辺)に最も近い溝106とその銅箔層104の外縁との間の距離を9.5mm、溝106同士の間隔を9.5mmとした。
成形性を評価する場合には、成形性評価基板100の上に、実施例1~8、比較例1~8に得られたプリプレグを2枚使用し、銅箔/プリプレグ(AB/BA)成形性評価基板100の順に重ねて、積層体とした。この銅箔としては、70μmの銅箔を用いた。続いて、平板プレス機を用いて、積層方向において積層体を加熱(温度=180℃)および加圧(圧力=4MPa)した。これにより、プリプレグの1部が評価用基板100の溝106に入り込んだため、多層基板が得られた。金属顕微鏡を用いて多層基板の断面を観察した。
顕微鏡の観察結果に関しては、溝106の内部に樹脂組成物が充填されていない部分に色を着け、画像解析により全面積との比率を求めてNG面積率とした。
<無機粒子の粒径分布>
本発明の無機粒子の粒径分布(粒径分布のピーク位置、平均粒径(D50)、アスペクト比5以上の比率)の評価は、放熱基板の表面のSEM写真を用いて、画像解析方法によって評価した。詳細な評価方法以下で説明する。
評価サンプル:基板を20mm×20mmに切り取り、片面から銅箔を剥がし取った。研磨テープ300番から始め、600番、1500番の三段階で基板の表面を研磨し、評価用サンプルを得た。
測定装置:SEM(キーエンスVK-8700)を使用した。
測定条件:3倍率500倍で3視野、COMPO像モードで撮影した。
画像解析:画像解析式粒度分布解析ソフト Mac-View(株式会社 マウンテック)を用いて、上記SEM写真の粒子解析を行った。SEM写真を読み込み、マニアルモードでタッチペンを使ってSEM写真の粒子の輪郭をなぞり粒子を認識させ、500倍のSEM写真3枚分(1000ヶ以上となる)について行った。その際、例えば、針状粒子が糸まり状に固まったような、周辺の樹脂とは明らかに平滑性が異なる部分は凝集粒子として、その周辺をなぞり1粒子とした。ただし微粒子で輪郭なぞれないものは除外した。得られたデータを周長相当径で粒度分布とした。
また同時にこのソフトではアスペクト比も求められるので得られているアスペクト比から5以上の比率を求めた。
また第一の粒子(BN粒子)の存在比率は以下のように求められる。SEM写真をコントラストを強く撮影したときに(二次電子像もしくはCOMPO像)同じ軽元素の樹脂(C)、さらには不定形無機酸化物とは明らかにコントラストが違う粒子があり、それがBNと限定される。そのためSEM写真を画像処理して3値化(2値化ではなく3値化もしくは4値化)することでBNの比率が求められる。またさらに精度が必要な場合は前処理をしてICP分析を行うことで明確にB(N)を同定でき、量も定量できる。
<ペースト経時粘度比率>
作製した熱硬化性樹脂ペーストをペーストストッカーにて10rpmで回転させ保管する。24時間後E型粘度計で3rpmの粘度を測定し、初期粘度で割った値をペースト経時粘度比率とした。
Figure 0007069967000002
1、2…プリプレグ、
5…基板(積層基板)
7、9…積層基板
10…BN粒子
12,13…MgO粒子
15、25…繊維基材、
35…金属箔。

Claims (6)

  1. 無機粒子と、熱硬化性樹脂の硬化物と、繊維基材と、を含む放熱基板であって、
    前記放熱基板に分散されている前記無機粒子の平均粒径(D50)が20μmから35μmであり、
    前記放熱基板に分散されている前記無機粒子の粒度分布が第一の頻度のピーク(P1)と第二の頻度のピーク(P2)を有し、
    前記第一の頻度のピーク(P1)と第二の頻度のピーク(P2)の差(粒度差)が10μmから25μmであり、
    前記第一の頻度のピークと第二の頻度のピークの比(P1/P2)が0.7から1.0であることを特徴とする放熱基板。
  2. 前記無機粒子が第一の無機粒子を含み、
    前記第一の無機粒子のアスペクト比が5以上であり、
    前記第一の頻度のピーク(P1)を構成する無機粒子が前記第一の無機粒子を含み、 前記第一の無機粒子の存在比率が、前記無機粒子に対して、10体積%~20体積%であることを特徴とする請求項1に記載の放熱基板。
  3. 前記第一の無機粒子が窒化ホウ素であることを特徴とする請求項2に記載の放熱基板。
  4. 前記無機粒子が更に第二の無機粒子を含み、
    前記第二の無機粒子の円形度が0.8以下であり、
    前記第二の頻度のピーク(P2)を構成する無機粒子が前記第二の無機粒子を含むことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の放熱基板。
  5. 前記第二の無機粒子が酸化マグネシウムである
    ことを特徴とする請求項4に記載の放熱基板。
  6. 前記放熱基板は、前記無機粒子を含む熱硬化性樹脂組成物を繊維基材に保持して半硬化状態としたプリプレグを1枚以上、又は2枚以上加熱加圧して成形した基板であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の放熱基板。
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