JP7067770B2 - 潜熱蓄熱材およびその製造方法 - Google Patents
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Description
一般に、物質は相変化により固相(非流動状態)と液相(流動状態)との間を転移する。本発明者は、相変化しても非流動状態を保持することができるもの、または、相変化しても流動状態を保持することができるもの、すなわち固-液相転移に依存しない相状態を保持することができる潜熱蓄熱材について研究してきた。
潜熱蓄熱材を全温度域において非流動性を保持するようにする場合に問題となるのが、相転移を繰り返したときに相転移材料(潜熱材料)が漏出して非流動性が損なわれてしまうという問題である。相転移により潜熱材料が漏出することを防止する方法には、潜熱材料を密封容器に収納する、多孔質体に浸み込ませる、マイクロカプセルを使用して漏洩を防止するといった方法がある。
なお、本発明者は、相転移温度を挟んで加熱-冷却したときに非流動性を確実に保持することができる潜熱蓄熱材料として、ゲル化剤により三次元ゲルネットワークを構築してゲル化した有機相転移材料を提案している(特許文献3)。
本発明は、基材に潜熱蓄熱材料を含有した構成を備える潜熱蓄熱材であって、相転移温度を挟んで加熱-冷却を繰り返しても、相転移材料(潜熱材料)が漏出することを防止することができる潜熱蓄熱材およびその製造方法を提供することを目的とする。
潜熱蓄熱材は相転移材料の相転移温度を挟む温度域で使用する。前記基材が相転移材料の相転移温度を挟む温度域において非流動体であるとは、この潜熱蓄熱材を使用する温度範囲において、潜熱蓄熱材を構成する基材が非流動体であるという意味である。
基材には潜熱蓄熱材の用途に応じて、適宜材料を使用することができる。たとえば、シリコーンゴムは常温範囲で非流動体であり、常温範囲で使用する潜熱蓄熱材の基材として好適に使用することができる。
相転移材料は、三次元ゲルネットワークに保持されてゲル化され、その形態が保持される(保形される)ことにより、相転移温度を挟んで加熱-冷却されたときに相転移材料が漏出することが抑制される。また、ゲル化された相転移材料が基材中で分散して保持されることにより、加熱-冷却されたときに潜熱蓄熱材から相転移材料が漏出することがさらに確実に抑制される。
相転移材料には、有機系の相転移材料として、たとえば炭化水素系の相転移材料であるパラフィン系または脂肪酸エステル系の油がある。また、炭化水素系の相転移材料に限らず、水に不溶な炭化水素、アルコール、脂肪酸、エステル、エーテル、炭化フッ素、およびこれらの混合物がある。
また、前記相転移材料として、有機系の相転移材料を使用することができる。有機系相転移材料としては、炭化水素系の相転移材料として、パラフィン系若しくは脂肪酸エステル系の油を、またこの他に、水に不溶な炭化水素、アルコール、脂肪酸、エステル、エーテル、シリコーンオイル若しくは炭化フッ素またはこれらの混合物を使用することができる。パラフィン系、脂肪酸エステル系の油としては、パラフィン、ミリスチン酸メチルを使用することができる。
さらに、前記基材の一例として、シリコーンゴムを使用することができる。
ゲル化剤は、相転移材料中で三次元のゲルネットワークを構成して相転移材料をゲル化するものである。使用する基材に応じて、適宜ゲル化剤を選択して使用することができる。ゲル化剤には、たとえば、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-α-、γ-ジブチルアミド(LGBA)、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド(EGBA)、12ーヒドロキシステアリン酸、ジベンジリデンソルビトール、アミノ酸系油ゲル化剤(N-アシルアミノ酸のアミド、エステル、アミン塩などの誘導体)等がある。
図1に、ゲル化した相転移材料10と基材12とを複合化し、ゲル化した相転移材料が基材中に分散してなる潜熱蓄熱材14を構成することを説明的に示す。ゲル化した相転移材料は三次元ゲルネットワークに保持されて形態が保持されている。潜熱蓄熱材を構成する基材は、相転移材料の相転移温度を挟む温度域においては非流動体となるものである。
ゲル化された相転移材料が基材中に粒状に分散して含有されてなる潜熱蓄熱材は、液状の相転移材料(油)と、ゲル化剤と、基材となるマトリックス材(液状)とを攪拌して、相転移材料とゲル化剤とマトリックス材との混合体を調製し(混合体を調製する工程)、次いで、混合体にマトリックス材を固化する架橋剤を添加して攪拌し冷却することにより、マトリックス材を非流動体化するとともに、相転移材料をゲル化し粒状にマトリックス材中で分散させることで(潜熱蓄熱材を調製する工程)製造することができる。
後述する潜熱蓄熱材を調製する実験では、有機系相転移材料(PCM)として、ミリスチン酸メチル(MM)とパラフィン(P)を使用した。ミリスチン酸メチルの融点は18℃、分子量は242.40、パラフィンの融点は18℃である。
図2に潜熱蓄熱材を製造した例として、シリコーンゴムを基材として潜熱蓄熱材を製造する例を示す。
まず、容器に油と、ゲル化剤と、液状のシリコーンゴムを収納し、ホットスターラーを用いて120℃で30分加熱攪拌し、油とゲル化剤とシリコーンゴムを混合体を調製する。次いで、この混合体にシリコーンゴムの架橋剤を投入し、攪拌しながら室温まで冷却し、20℃で12時間攪拌する。この操作により、シリコーンゴムはエラストマー化(固化)し、ゲル化した油が粒状に固化体(エラストマー)分散してなる潜熱蓄熱材が得られる。
上記調製方法によって調製した潜熱蓄熱材の熱物性については、潜熱蓄熱材を、-20℃もしくは-12℃に温度設定した冷凍庫の中で12時間静置させた後、40℃に保持した恒温槽にサンプルを移し、非接触型温度計を用いてサンプルの表面温度の経時変化を測定する方法で行った。また、サンプルからの油の漏出は、容器を傾けて油の漏出量を目視する方法で行った。
図3は、油とゲル化剤と基材とから構成した潜熱蓄熱材の熱物性を評価するために実験で調製したサンプル群を示す。
実験では、潜熱蓄熱材の特性を客観的に評価するため、油とゲル化剤と基材とから構成した潜熱蓄熱材のサンプルの他に、油のみからなるサンプル、油にゲル化剤を添加したサンプル、油と基材とを混合して構成したサンプルをそれぞれ調製し、これらのサンプルについて熱物性評価試験を行った。
実際に作製したサンプルは、油としてミリスチン酸メチル(MM)を使用し、油の量を4.35g、8.70g、13.10g、17.40gと変えたものを用意した。
2段目に示すサンプルは油にゲル化剤としてN-ラウロイル-L-グルタミン酸-α-、γ-ジブチルアミド(LGBA:味の素株式会社製)を加えたものである。これらのサンプルは、いずれも油(MM)96wt%に対してLGBAを4wt%の割合で添加したものである。
図3の3段目に示したサンプルは、油と基材のシリコーンゲルとからなるもの、4段目に示したサンプルは、油とゲル化剤とシリコーンゲルとからなるものである。3段目と4段目のサンプルは、いずれも総量が17.4gとなるように油の量とシリコーンゴムの量を調整した。表中に油(MM)とシリコーンゴムとのwt%、油ゲルとシリコーンゴムのwt%を示した。
油とシリコーンゴムとからなるサンプルは、容器に油とシリコーンゴムの前駆体を供給し、120℃で30分加熱攪拌した後、架橋剤を投入し、攪拌しながら室温まで冷却し、20℃で12時間攪拌して調製した。
サンプルの外観写真から、-20℃では固化して白色であったサンプルが、40℃まで温度が上昇したことにより融解して透明な液体(流動体)となった。
サンプル温度の経時変化を測定したグラフを見ると。いずれのサンプルについても、18℃付近に温度の停滞が見られる。この温度の停滞が油(MM)の固-液相転移に相当する。油(MM)の質量が増加するに伴い、温度停滞時間が長くなっている。
サンプル温度の経時変化を示すグラフから、いずれのサンプルについても、18℃付近の停滞温度と停滞時間がみられ、油(MM)に温度の停滞域がみられ油(MM)が相転移していることが分かる。
また、油にゲル化剤を供給したことにより油がゲル化され、サンプルの温度を40℃まで上昇させた状態でも、ゲル化状態が維持されている。ただし、40℃の状態で容器を傾けると油が漏出し、油の漏出が完全には防止されていない。
油(MM)にシリコーンゴムを加えた3種のサンプルについて、サンプル温度の経時変化を測定したグラフを見ると、いずれのサンプルについても温度が停滞する温度域が見られない。温度停滞域が見られない理由としては、油とシリコーンゴムとが相溶し、油(MM)固有の相転移作用が消失したためであると考えられる。また、これらのサンプルを40℃まで温度上昇させたとき、油の分量が高濃度になるにしたがって油の漏出量が増え、油の分量が75wt%のサンプルは40℃で固化しなくなった。
なお、シリコーンゴムのみからなるサンプルは、-20℃の状態で固化して外観色が白色であり、40℃まで温度を上昇させたときも白色のままで固化状態を維持した。
油とゲル化剤とシリコーンゴムとを混合した3種のサンプルについて、サンプル温度の経時変化を測定したグラフを見ると、ミリスチン酸メチル(MM)による場合と同様な停滞温度と停滞時間がみられ、油(MM)に起因する固-液相転移作用が生じていることが分かる。このサンプルの場合は、油(MM)がゲル化され、基材と相溶せずに油として基材中に存在することにより、油固有の固-液相転移作用が維持されていると考えられる。なお、シリコーンゴムのみのサンプルについては当然ながら、固-液相転移は生じない。
実験例2は、実験例1で使用した油(ミリスチン酸メチル)とは異なるパラフィン(P)を油として潜熱蓄熱材の熱物性評価試験を行ったものである。
図8に実験例2で使用したサンプル群を示す。図8に示すサンプルは図3に示したサンプルと同様に構成したもので、油としてパラフィン(P)を使用したことのみが異なる。
3段目、4段目のサンプルは、1段目と2段目の油と油ゲルの分量にシリコーンゴムを加えて総量を100wt%となるように調製したサンプルである。これらのサンプルの調製方法は図3に示したサンプルの調製方法と同様である。
なお、サンプル温度の測定については、実験例2では、サンプルをまず-12℃の冷凍庫に12時間静置した後、40℃に保持した恒温槽の中にサンプルを移し、サンプルの表面温度を測定する方法で行った。
サンプル温度の経時変化を測定したグラフを見ると。いずれのサンプルについても、15℃~25℃の温度帯に温度が停滞する領域が見られる。また、-12℃では固化して白色であったサンプルが、40℃では透明な液体状になった。
また、パラフィンにゲル化剤を加えてゲル化したことにより、40℃の状態でも固化状態(非流動状態)が維持されている。なお、40℃でゲル化した状態でわずかに油の漏洩が見られた。
油とゲル化剤とシリコーンゴムとを混合してなる3種のサンプルは、サンプル温度の経時変化のグラフから、いずれも温度停滞域を備え、パラフィン固有の相転移が生じていることを示す。また、いずれもサンプルも40℃まで温度上昇させた状態で固化状態(非流動状態)を維持している。また、このときのサンプルからの油の漏出は、油ゲルのみのサンプルと比較して油の漏出量が抑制されていた。
実験例3は、油とシリコーンゴム、油ゲルとシリコーンゴムとを複合化したサンプルの形態安定性を比較するため、相転移点温度以上までサンプル温度を上昇させた状態におけるサンプルの形態変化と、サンプルに含有されている油あるいは油ゲルの態様を確認するため光学顕微鏡像を取得する測定を行ったものである。
図13は、、図3に示したミリスチン酸メチル(MM)とシリコーンゴムとを複合化してなるたサンプル(図3の3段目のサンプル)についての実験結果を示す。図13では、サンプルの温度を40℃まで上昇させた後、サンプルを容器から取り出した状態の外観写真と、サンプルの外面の光学顕微鏡像を示す。油(MM)の含有量を75wt%としたものは、40℃の状態で液状化し、自立していないため、測定対象から外している。
また、油(MM)を含有したシリコーンゴムの外面の光学顕微鏡像で、黒く見える部分が油分であり、油の含有量が増えることにより、油部分の孔径が増大する様子が見える。
この例では、油ゲルの分量を75wt%としたサンプルについても自立し、保形性を維持している。また、サンプルの外面の光学顕微鏡像で黒く見える部分が油分(油ゲル)であり、油ゲルの含有量が増えると油分の孔径が増大する様子が見える。なお、油ゲルの分量が75wt%のサンプルについては、サンプルの外面からは油ゲルの形態が不明である。
油(MM)のみを容器に入れたサンプルは、固体から液体への相変化にともない、サンプルの形態が大きく崩れ、40℃では液状になった(固-液相転移)。
油と、油のゲル化剤とからなるサンプルについては、サンプルの相転移温度を超えて温度を上昇させてもサンプルの保形性が維持されている。このサンプルは油固有の相転移機能を保持しつつ、温度を上昇させた状態で当初の固体状態(非流動状態)を維持することができる。ただし、温度を上昇させた状態で若干、油が漏出する。
油ゲルとシリコーンゴムとを複合化したサンプルも、油とシリコーンゴムとを複合化したサンプルと同様に、油の相転移温度を超えてサンプルの温度を上昇させても自立した形態を保持する。このサンプルで特徴的な作用は、油固有の相転作用を起こすことにある。サンプルの温度を上昇させたときに漏出する油の量は油とシリコーンゴムとを複合化した場合よりもさらに抑制される。
図16は、油ゲルのサンプルと比較すると、油とシリコーンゴムとを複合化したサンプルの方が油の漏出量を抑えることができ、油とシリコーンゴムとを複合化したサンプルと比較して油ゲルとシリコーンゴムとを複合化したサンプルはさらに油の漏出を抑制することができることを示す。
上述した実験結果は、油ゲルとシリコーンゴムとを複合化したサンプル(潜熱蓄熱材)は、他のサンプルと比較して形態安定性に優れるとともに、相転移温度を超えて温度を上昇させたときの油の漏出を抑えることができるという特徴を備えることを意味する。このように、優れた形態安定性を備えるとともに、油の漏出を抑制した潜熱蓄熱材は、種々の用途に好適に利用することができる蓄熱材として提供される。
Claims (4)
- 相転移材料がゲル化され、粒状に分散した形態で基材に含有されてなる潜熱蓄熱材であって、
前記基材は前記相転移材料と相溶性であり、架橋されて前記相転移材料の相転移温度を挟む温度域において非流動体に形成され、
前記相転移材料は有機系の相転移材料であり、前記相転移材料中で形成された三次元ゲルネットワークに保持されて保形され、
前記相転移材料が、パラフィン系若しくは脂肪酸エステル系の油、または、水に不溶な炭化水素、アルコール、脂肪酸、エステル、エーテル、シリコーンオイル若しくは炭化フッ素またはこれらの混合物であり、
前記基材がシリコーンゴムであることを特徴とする潜熱蓄熱材。 - 前記相転移材料が、パラフィンまたはミリスチン酸メチルであることを特徴とする請求項1に記載の潜熱蓄熱材。
- 液状の有機系の相転移材料と、ゲル化剤と、前記相転移材料と相溶性の液状の基材とを攪拌し、前記相転移材料とゲル化剤と基材との混合体を調製する工程と、
前記混合体に前記基材を固化する架橋剤を添加して攪拌し、架橋により前記基材を非流動体化するとともに、前記相転移材料をゲル化し、粒状に基材中で分散した潜熱蓄熱材を調製する工程、とを備え、
前記相転移材料が、パラフィン系若しくは脂肪酸エステル系の油、または、水に不溶な炭化水素、アルコール、脂肪酸、エステル、エーテル、シリコーンオイル若しくは炭化フッ素またはこれらの混合物であり、
前記ゲル化剤が、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-α-、γ-ジブチルアミド(LGBA)、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド(EGBA)、12ーヒドロキシステアリン酸、ジベンジリデンソルビトールの何れかであり、
前記基材がシリコーンゴムであることを特徴とする潜熱蓄熱材の製造方法。 - 前記相転移材料が、パラフィンまたはミリスチン酸メチルであることを特徴とする請求項3に記載の潜熱蓄熱材の製造方法。
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