JP7065726B2 - 多層管及び多層管接続体 - Google Patents
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Description
本発明に係る多層管は、接続対象部材が接続されて好適に用いられる。本発明に係る多層管及び多層管接続体における多層管は、内層と外層とを備える。本発明に係る多層管及び多層管接続体における多層管では、上記内層は管状であり、上記外層は、上記内層の外表面上に配置されている。上記内層は、上記外層よりも内側に位置している層であり、管本体である。上記外層は、上記内層よりも外側に位置している層である。なお、本発明に係る多層管は、2層の構造を有していてもよく、3層の構造を有していてもよく、3層以上の構造を備えていてもよい。上記外層は、多層管の最も外側の層(最外層)であることが好ましい。なお、上記外層が、多層管の最外層でない場合には、該外層の外表面上に、厚み3mm以下の層が配置されていてもよい。また、上記外層は、耐候性を有する層であることが好ましい。
本発明に係る多層管の内層の材料及び本発明に係る多層管接続体における多層管の内層の材料は、熱可塑性樹脂を含む。上記熱可塑性樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
接着信頼性を高める観点から、本発明に係る多層管の外層は、以下の構成A及び構成Bを満足する外層である。
L:照射強度75mW/cm2、ブラックパネル温度50℃、湿度50%、4時間
D:照射なし、ブラックパネル温度30℃、湿度98%、4時間
シャワー:Dの前後に各30秒
L:照射強度75mW/cm2、ブラックパネル温度50℃、湿度50%、4時間
D:照射なし、ブラックパネル温度30℃、湿度98%、4時間
シャワー:Dの前後に各30秒
上記接着層は、接着材料により形成される。上記接着層の材料(接着材料)は、溶質と溶媒とを含む。上記溶質及び上記溶媒は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記接続対象部材とは、多層管に接続されて用いられる部材を意味する。上記接続対象部材としては、上記多層管に接続されて用いられる部材であれば特に限定されず、管(第2の管)及び管継手等が挙げられる。上記管としては、単層管及び多層管等が挙げられる。
本発明に係る多層管接続体は、上述した多層管と、上記多層管に接続された接続対象部材と、上記多層管と上記接続対象部材との間に配置された接着層とを備える。
ポリ塩化ビニル(PVC)(徳山積水工業社製「TS-1000R」)
アクリルブロックコポリマー(クラレ社製「LB550」)
樹脂材料1:アクリロニトリル-エチレン-プロピレン-スチレン樹脂(AES樹脂)とエチレンプロピレンゴム(EPDM)との混合物(日本エイアンドエル社製「UB-860」、AES樹脂の重合度600~1400、樹脂材料中のAES樹脂の含有量75重量%~85重量%、EPDMの含有量15重量%~25重量%)
エスロン接着剤(積水化学工業社製「No.100S」、塩化ビニル系接着材料)
なお、用いたエスロン接着剤の溶媒は、メチルエチルケトン20重量%と、テトラヒドロフラン40重量%と、シクロヘキサノン40重量%との混合液である。また、用いたエスロン接着剤は、溶質として塩素化塩化ビニル樹脂を含む。
(1)多層管の作製
下記の表1に示す構成において、下記の押出条件で多層管の成形を行った。内層の外表面が外層により被覆された管状体を得た。得られた多層管の呼び径は50A、外径は60mm、内層の厚みは4.1mm、外層の厚みは0.1mmであった。得られた管状体を40cmの直管として、多層管を作製した。
押出機:長田製作所社製「SLM60」(2軸異方向パラレル押出機)
副押出機:長田製作所社製「OPEH-40」(単軸押出機)
金型:パイプ用金型、呼び径50A用多層パイプ作製用
全体押出量:100kg/h
樹脂温度:多層管本体(内層)190℃(金型入口部での温度)、被覆層(外層)220℃(金型入口部での温度)
接続対象部材に多層管を荷重100Nで挿入したときの挿入長さが、21mm以上42mm以下であることを確認してから、配管(多層管接続体)を作製した。
多層管の構成を表1~3のように変更したこと以外は、参考例1と同様にして配管を作製した。
(1)顔料の平均粒径
得られた多層管から、外層を切り出して、0.1mol/Lのテトロヒドロフランで溶解し、顔料を分離して乾燥させた。得られた顔料について、レーザー回折式粒度分布測定装置(島津製作所社製「SALD-2200」)を用いて、レーザー回折式粒度分布測定を行い、数平均粒子径を求めた。
得られた配管の接続部分から、外層のみを切り出して、下記のロールプレス条件でロールプレス加工を行い、ダンベル形状のサンプルを得た。サンプルの長さ方向は、多層管の軸方向と一致させた。サンプルのダンベル形状は、具体的には、JIS K7161-1における試験片の形状とした。得られたサンプルを接着材料の溶媒(メチルエチルケトン20重量%と、テトラヒドロフラン40重量%と、シクロヘキサノン40重量%とを含む混合液)中に23℃で30分間浸漬した。次いで、浸漬後のサンプルを60℃で72時間乾燥した。次いで、乾燥後のサンプルについて、JIS K7161-1に準拠して、23℃、40℃又は60℃、及び引張速度5mm/分の条件で、引張試験を実施した。得られた試験結果から、降伏強度(最大降伏強度)を算出した。引張試験機としては、島津製作所社製「卓上形精密万能試験機 AGS-X」を用いた。なお、乾燥後のサンプルが降伏する前に破断した場合は、破断時の圧力を降伏強度とした。
加熱温度:195℃
加熱時間:3分間
余熱温度:195℃
余熱時間:3分間
プレス圧力:20MPa
プレス時間:3分間
得られた多層管から、外層のみを切り出して、上記(2)降伏強度の評価で行ったロールプレス条件でロールプレス加工を行い、2.5cm×7.5cm×3.00mmの第1の試験片を得た。接続対象部材を切り出して、上記(2)降伏強度の評価で行ったロールプレス条件でロールプレス加工を行い、2.5cm×7.5cm×3.00mmの第2の試験片を得た。得られた第1の試験片の表面にエスロン接着剤を0.1g塗布し、該塗布部分に上記第2の試験片を重ね合わせて、0.2Nの荷重をかけて接着し、23℃で24時間乾燥して、積層体を得た。なお、第1の試験片と第2の試験片との接着面積は、300mm2とした。得られた積層体について、23℃、40℃又は60℃、及び引張速度5mm/分の条件で引張試験を行った。引張試験機としては、島津製作所社製「卓上形精密万能試験機 AGX-X」を用いた。下記式により、23℃での接着強度、40℃での接着強度、及び60℃での接着強度を求めた。23℃での接着強度、40℃での接着強度、及び60℃での接着強度を以下の基準で判定した。
○:接着強度が10MPa以上
×:接着強度が10MPa未満
得られた多層管から、外層のみを切り出して、上記(2)降伏強度の評価で行ったロールプレス条件でロールプレス加工を行い、2.5cm×5cm×1.00mmのサンプルを得た。得られたサンプルの重量を測定した。次いで、得られたサンプルを、接着材料の溶媒(メチルエチルケトン20重量%と、テトラヒドロフラン40重量%と、シクロヘキサノン40重量%とを含む混合液)中に23℃で10分間浸漬した後、浸漬後のサンプルの重量を測定した。その後、サンプルを23℃で24時間乾燥させた後、乾燥後のサンプルの重量を測定した。下記式により、重量増加量を算出した。重量増加量を以下の基準で判定した。
○:重量増加量が1.25倍以上2倍未満
△:重量増加量が1.20倍を超え1.25倍未満
△△:重量増加量が1.00倍を超え1.20倍未満
×:重量増加量が変化無し
得られた多層管をJIS K6741に準拠して、多層管の外径が1/2になるまで圧縮する偏平試験を行った。試験機としては、島津製作所社製「卓上形精密万能試験機 AGS-X」を用いた。偏平強度を下記の基準で判定した。なお、上記圧縮により、多層管の外径が1/2になる場合、偏平率は50%であり、多層管の外径が4/5になる場合、偏平率は20%である。
○:管の外径が1/2になるまで圧縮しても、多層管にひび又は割れが生じない(偏平率50%で多層管にひび又は割れが生じない)
△:偏平率20%以上50%未満で、多層管にひび又は割れが生じる
×:偏平率20%未満で、多層管にひび又は割れが生じる
得られた配管(多層管接続体)を60℃で168時間静置した。静置後、23℃、40℃又は60℃で圧力1.0MPa(フープ応力6.4MPa)の水圧を配管内に負荷し、上記配管から水漏れが発生するまでの時間を測定した。23℃での熱間内圧クリープ試験、40℃での熱間内圧クリープ試験、及び60℃での熱間内圧クリープ試験を以下の基準で判定した。
○:熱間内圧クリープ試験開始から配管が破壊され、水漏れが発生するまでの時間が100時間以上
△:熱間内圧クリープ試験開始から配管が破壊され、水漏れが発生するまでの時間が50時間以上100時間未満
×:熱間内圧クリープ試験開始から配管が破壊され、水漏れが発生するまでの時間が50時間未満
得られた多層管の外層のみを切り出し、上記(2)降伏強度の評価で行ったロールプレス条件でロールプレス加工を行い、厚み0.20mm、0.25mm、0.30mm、0.35mm、0.40mm、0.50mmのサンプルを作製した。得られた各サンプルの厚みは±0.02mmのばらつきが生じたため、マイクロメーターで正確な厚みを測定した。得られたサンプルの全光線透過率を日本電色工業社製「NDH2000」を用いて、JIS K7361-1に準拠して測定した。片対数グラフ上に、サンプルの厚みを横軸、全光線透過率を縦軸にプロットし、得られた近似直線の傾きを定数Aとした。下記の式に従い、外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率、及び外層(得られた多層管における外層と同じ厚みを有する外層)の厚み方向の全光線透過率を算出した。全光線透過率は以下の基準で判定した。
外層の厚み方向の全光線透過率(%)=100×exp(-A×T)
T:外層の厚み(mm)
○:外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率又は外層の厚み方向の全光線透過率が30%以下
△:○に該当せず、外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率及び外層の厚み方向の全光線透過率のいずれか一方が30%を超え50%以下
△△:○及び△に該当せず、外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率及び外層の厚み方向の全光線透過率のいずれか一方が50%を超え85%以下
×:外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率及び外層の厚み方向の全光線透過率が85%を超える
得られた多層管について、3kgの錘を用いて、JIS K6741の附属書JAに準拠して0℃で落錘試験(耐衝撃試験)を実施した。次いで、JIS K7211に準拠して50%衝撃破壊高さを算出した。落錘試験機として、安田精機製作所社製「FALLING DART IMPACT TESTER」を用いた。ただし、試験片の長さは3cmとした。50%衝撃破壊高さを以下の基準に従い判定した。
○:50%衝撃破壊高さが150cm以上
△:50%衝撃破壊高さが100cm以上150cm未満
△△:50%衝撃破壊高さが20cmを超え100cm未満
×:50%衝撃破壊高さが20cm以下
得られた多層管を下記の条件で800時間の耐候性試験を実施した。耐候性試験機として、ダイプラウインテス社製「METALWEATHER」を用いた。
運転モード:L+D
L:照射強度75mW/cm2、ブラックパネル温度50℃、湿度50%、4時間
D:照射なし、ブラックパネル温度30℃、湿度98%、4時間
シャワー:Dの前後に各30秒
耐候性試験実施後の多層管について、上記(8)50%衝撃破壊高さの評価と同様にして、50%衝撃破壊高さを求めた。上記(8)50%衝撃破壊高さで求めた耐候性試験実施前の多層管における50%衝撃破壊高さと、(9)耐候性試験実施後の多層管における50%衝撃破壊高さとから、衝撃強度保持率を、以下の式により求めた。衝撃強度保持率を下記の基準で判定した。
○:衝撃強度保持率が、80%以上
△:衝撃強度保持率が、50%以上80%未満
△△:衝撃強度保持率が、30%以上50%未満
×:衝撃強度保持率が、30%未満
得られた多層管について、日本電色工業社製の色差計「NR-300」を用いて、L,a,b値をJIS-Z8730に基づき測定した。また、上記(9)耐候性試験を行った多層管についても、同様にしてL,a,bを測定した。下記式により耐候性試験前後の色差を求めた。色差を下記の基準で判定した。
○:ΔEが5以下
△:ΔEが5を超え10以下
△△:ΔEが10を超え15以下
×:ΔEが15を超える
各評価項目の判定結果から各実施例、各参考例及び各比較例で点数を算出した。
(4)重量増加量の判定が○:10点、△:5点、△△:1点、×:0点
(5)偏平強度の判定が○:5点、△:3点、×:0点
(6)熱間内圧クリープ試験の判定が○:10点、△:5点、×:0点
(7)全光線透過率の判定が○:5点、△:3点、△△:1点、×:0点
(8)50%衝撃破壊高さの判定が○:5点、△:3点、△△:1点、×:0点
(10)衝撃強度保持率の判定が○:10点、△:5点、△△:1点、×:0点
(11)色差の判定が○:10点、△:5点、△△:1点、×:0点
○:合計点が95点以上
△:合計点が51点以上94点以下
×:合計点が50点以下
1a…末端
11…内層
12…外層
21…多層管接続体
31…接続対象部材
41…接着層
Claims (26)
- 接続対象部材が接続されて用いられる多層管であって、
内層と外層とを備え、
前記内層の材料は、熱可塑性樹脂を含み、
前記外層の材料が、ゴム(但し、アクリルゴムを除く)、熱可塑性エラストマー、及び可塑剤の内の少なくとも1種の成分を含み、
前記外層の材料100重量%中、前記成分の含有量が5重量%以上50重量%以下であり、
前記外層を、メチルエチルケトン20重量%と、テトラヒドロフラン40重量%と、シクロヘキサノン40重量%とを含む混合液中に23℃で30分間浸漬した後、浸漬後の前記外層を60℃で72時間乾燥したときに、乾燥後の前記外層の23℃での降伏強度が10MPa以上であり、
前記外層の材料が成形された第1の試験片と、ポリ塩化ビニルが成形された第2の試験片と、前記第1の試験片と前記第2の試験片との間に配置され、塩化ビニル系接着材料により形成された接着層とを備える積層体を得たときに、前記積層体における前記第1の試験片と前記第2の試験片との23℃での接着強度が10MPa以上である、多層管。 - 前記乾燥後の前記外層の40℃での降伏強度が10MPa以上であり、
前記積層体における前記第1の試験片と前記第2の試験片との40℃での接着強度が10MPa以上である、請求項1に記載の多層管。 - 前記乾燥後の前記外層の60℃での降伏強度が10MPa以上であり、
前記積層体における前記第1の試験片と前記第2の試験片との60℃での接着強度が10MPa以上である、請求項1又は2に記載の多層管。 - 前記外層の厚み方向における全光線透過率が50%以下であるか、又は、前記外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率が50%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の多層管。
- 呼び径が50Aであり、
JIS K6741又はJIS K6742に準拠した耐衝撃試験を実施した後、JIS K7211に準拠した50%衝撃破壊高さを算出したときに、前記50%衝撃破壊高さが100cm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の多層管。 - 耐候性試験を実施したときに、耐候性試験実施後の前記50%衝撃破壊高さの、耐候性試験実施前の前記50%衝撃破壊高さに対する衝撃強度保持率が、50%以上である、請求項5に記載の多層管。
- 耐候性試験を実施したときに、耐候性試験実施前後での色差が10以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の多層管。
- JIS K6741に準拠して、多層管の外径が1/2になるまで圧縮する偏平試験を実施したときに、多層管にひび又は割れが生じない、請求項1~7のいずれか1項に記載の多層管。
- 前記外層の材料が、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル-スチレン樹脂、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート樹脂、アクリロニトリル-アクリルゴム-スチレン樹脂、及びアクリロニトリル-エチレン-プロピレン-スチレン樹脂の内の少なくとも1種の耐候性熱可塑性樹脂を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の多層管。
- 前記耐候性熱可塑性樹脂の重合度が500以上2000以下である、請求項9に記載の多層管。
- 前記外層の材料が、無機顔料を含み、
前記無機顔料の平均粒径が100nm以上800nm以下である、請求項1~10のいずれか1項に記載の多層管。 - 内層と外層とを備える多層管と、
前記多層管に接続された接続対象部材と、
前記多層管と前記接続対象部材との間に配置された接着層とを備え、
前記多層管における前記内層の材料は、熱可塑性樹脂を含み、
前記多層管における前記外層の材料が、ゴム(但し、アクリルゴムを除く)、熱可塑性エラストマー、及び可塑剤の内の少なくとも1種の成分を含み、
前記多層管における前記外層の材料100重量%中、前記成分の含有量が5重量%以上50重量%以下であり、
前記多層管における前記外層を、前記接着層の材料における溶媒中に23℃で30分間浸漬した後、浸漬後の前記外層を60℃で72時間乾燥したときに、乾燥後の前記外層の23℃での降伏強度が10MPa以上であり、
前記多層管と前記接続対象部材との23℃での接着強度が10MPa以上である、多層管接続体。 - 前記乾燥後の前記外層の40℃での降伏強度が10MPa以上であり、
前記多層管と前記接続対象部材との40℃での接着強度が10MPa以上である、請求項12に記載の多層管接続体。 - 前記乾燥後の前記外層の60℃での降伏強度が10MPa以上であり、
前記多層管と前記接続対象部材との60℃での接着強度が10MPa以上である、請求項12又は13に記載の多層管接続体。 - 前記接着層の材料における溶媒が、前記多層管における前記外層を前記溶媒中に23℃で10分間浸漬させた後、浸漬後の前記外層を乾燥したときに、下記式(1)で算出される重量増加量を1.25倍以上にする溶媒である、請求項12~14のいずれか1項に記載の多層管接続体。
重量増加量=(浸漬後の外層の重量-乾燥後の外層の重量+浸漬前の外層の重量)/浸漬前の外層の重量 ・・・(1) - 23℃及びフープ応力6.4MPaで熱間内圧クリープ試験を実施したときに、水漏れが発生するまでの時間が、前記熱間内圧クリープ試験開始から100時間以上である、請求項12~15のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 40℃及びフープ応力6.4MPaで熱間内圧クリープ試験を実施したときに、水漏れが発生するまでの時間が、前記熱間内圧クリープ試験開始から100時間以上である、請求項12~16のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 60℃及びフープ応力6.4MPaで熱間内圧クリープ試験を実施したときに、水漏れが発生するまでの時間が、前記熱間内圧クリープ試験開始から100時間以上である、請求項12~17のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 前記多層管における前記外層の厚み方向における全光線透過率が50%以下であるか、又は、前記多層管における前記外層の厚み0.1mmあたりの全光線透過率が50%以下である、請求項12~18のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 前記多層管の呼び径が50Aであり、
前記多層管についてJIS K6741又はJIS K6742に準拠した耐衝撃試験を実施した後、JIS K7211に準拠した50%衝撃破壊高さを算出したときに、前記50%衝撃破壊高さが100cm以上である、請求項12~19のいずれか1項に記載の多層管接続体。 - 前記多層管について耐候性試験を実施したときに、耐候性試験実施後の前記50%衝撃破壊高さの、耐候性試験実施前の前記50%衝撃破壊高さに対する衝撃強度保持率が、50%以上である、請求項20に記載の多層管接続体。
- 前記多層管について耐候性試験を実施したときに、耐候性試験実施前後での色差が10以下である、請求項12~21のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 前記多層管についてJIS K6741に準拠して、多層管の外径が1/2になるまで圧縮する偏平試験を実施したときに、前記多層管にひび又は割れが生じない、請求項12~22のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 前記多層管における前記外層の材料が、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル-スチレン樹脂、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート樹脂、アクリロニトリル-アクリルゴム-スチレン樹脂、及びアクリロニトリル-エチレン-プロピレン-スチレン樹脂の内の少なくとも1種の耐候性熱可塑性樹脂を含む、請求項12~23のいずれか1項に記載の多層管接続体。
- 前記耐候性熱可塑性樹脂の重合度が500以上2000以下である、請求項24に記載の多層管接続体。
- 前記多層管における前記外層の材料が、無機顔料を含み、
前記無機顔料の平均粒径が100nm以上800nm以下である、請求項12~25のいずれか1項に記載の多層管接続体。
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