JP7065302B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP7065302B2
JP7065302B2 JP2019028974A JP2019028974A JP7065302B2 JP 7065302 B2 JP7065302 B2 JP 7065302B2 JP 2019028974 A JP2019028974 A JP 2019028974A JP 2019028974 A JP2019028974 A JP 2019028974A JP 7065302 B2 JP7065302 B2 JP 7065302B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dial
output
heating coil
rotation
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019028974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020136107A (ja
Inventor
和哉 薗部
卓也 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019028974A priority Critical patent/JP7065302B2/ja
Priority to CN202010076714.6A priority patent/CN111511053A/zh
Priority to CN202020146007.5U priority patent/CN211580231U/zh
Publication of JP2020136107A publication Critical patent/JP2020136107A/ja
Priority to JP2022034015A priority patent/JP7281618B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7065302B2 publication Critical patent/JP7065302B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、キッチンなどに用いられる誘導加熱調理器に関するものである。
従来から、誘導加熱調理器の火力操作を受け付ける手段として、特許文献1に記載されている静電タッチ式ボタンが挙げられる。また、その他の火力操作を受け付ける手段には、タクトスイッチおよびダイヤルが挙げられる。
特許第5938626号公報
発明者らは、ダイヤルによる火力操作は、シンプルで、ユーザの直感に沿う操作を実現できると認識する。したがって、発明者らは、ダイヤルによる火力操作は、幅広いユーザ層にとって操作しやすいと考える。しかし、調理の火力操作感覚は、人それぞれ違うにも関わらず、火力操作スピードを調整できないという課題がある。本発明は、このような課題を解決するものであり、ユーザの好みに合わせた火力操作スピードを設定できる加熱調理システムを提供する事を目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルと、回転することにより加熱コイルの操作を受け付けるダイヤルと、ダイヤルの回転量に応じて加熱コイルの出力を段階的に変化させる制御部と、を備え、制御部は、出力を一段階変化させるときのダイヤルの回転量を、複数の値から選択するように構成されている。前記制御部が設定可能な前記加熱コイルの前記出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とする場合に、前記制御部は、ゼロ出力から前記第1の出力に変化させるときの前記ダイヤルの回転量を、前記複数の値から選択しないように構成されている。または、前記制御部は、前記出力を一段階変化させるときの前記ダイヤルの回転量を、複数の値から選択するように構成され、前記制御部が設定可能な前記加熱コイルの前記出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とする場合に、前記第1の出力から前記出力を一段階増大させるときの前記ダイヤルの回転量から、最大出力の一段階前の出力から前記最大出力に一段階変化させるときの前記ダイヤルの回転量までは、一定である。または、前記制御部は、前記加熱コイルを通電状態から停止状態に変化させるとき、前記ダイヤルが回転しない一定の期間が経過した後、前記ダイヤルが回転した場合に、前記停止状態に変化させるように構成されている。
ユーザがダイヤルの火力操作スピードを選択できユーザの使い勝手が向上する。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の全体を模式的に示す斜視図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を上面から見た図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の電気的構成を示す図 本発明の実施の形態1におけるダイヤル部の断面を模式的に示す図 本発明の実施の形態1における火力レベルに応じた出力ワットとクリック数との関係を示す図 本発明の実施の形態1における操作スピード設定選択時の各LCD部の表示を示す図 本発明の実施の形態1における操作スピード選択時の各LCD部の表示を示す図 本発明の実施の形態1における手動メニュー選択時の各LCD部の表示を示す図 本発明の実施の形態1における自動メニュー選択時の各LCD部の表示を示す図
本実施の形態の誘導加熱調理器は、加熱コイルと、回転することにより加熱コイルの操作を受け付けるダイヤルと、ダイヤルの回転量に応じて加熱コイルの出力を段階的に変化させる制御部を備え、制御部は、出力を一段階変化させるときの回転量を、複数の値から選択するように構成されたものである。これにより、ユーザの好む火力操作スピードへの調整が可能となり、ユーザの多種多様な好みに対応する事ができるようになる。
誘導加熱調理器において、ダイヤルは、所定の回転量毎に反転動作してユーザにクリック感を付与する可動部を含み、複数の値のそれぞれは、ダイヤルのクリック数に対応するように構成されていてもよい。これにより、火力操作スピードが調整された事を、ユーザ自身がクリック数の変化によって容易に感じる事が可能となり、ユーザの使い勝手を向上させる事が可能となる。
誘導加熱調理器において、制御部が設定可能な加熱コイルの出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とする場合に、制御部は、ゼロ出力から第1の出力に変化させるときの回転量を、複数の値から選択しないように構成されていてもよい。これにより、ゼロ出力から第1の出力に変化させる時の回転量を、安全面の観点から、一定に維持する事が可能となる。
誘導加熱調理器において、ゼロ出力から第1の出力に変化させるときのダイヤルの回転量は、加熱コイルの出力を、第1の出力から第1の出力より大きい第2の出力に変化させるときのダイヤルの回転量よりも大きくなるように構成されていてもよい。これにより、ユーザの意図しない加熱スタートを防ぐ効果が得られるようになり、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
誘導加熱調理器において、制御部が設定可能な加熱コイルの出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とする場合に、第1の出力から出力を一段階増大させるときのダイヤルの回転量から、最大出力の一段階前の出力から最大出力に一段階変化させるときのダイヤルの回転量までが一定となるように構成されていてもよい。これにより、出力の段階変化と回転量との関係が単純になり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
誘導加熱調理器において、グリルと、回転することによりグリルの操作を受け付けるグリル用ダイヤルと、を備え、制御部は、グリル用ダイヤルの回転に応じて前記グリルの動作を制御するように構成されていてもよい。また、制御部は、グリルが通電されていない状態で、グリル用ダイヤルが第1の方向に回転すると手動メニューを選択し、グリル用ダイヤルが第1の方向と異なる第2の方向に回転すると自動メニューを選択するように構成されていてもよい。これにより、ユーザは、ダイヤル操作によって調理メニューを素早く選択できるようになり、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
誘導加熱調理器において、自動メニューは複数のコースを含み、制御部は、複数のコースのうちの一つを選択すると、グリル用ダイヤルが回転するのみでは、他のコースへの変更を受け付けないように構成されていてもよい。これにより、ユーザの意図しない操作を防ぐ事ができ、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
誘導加熱調理器において、制御部は、加熱コイルを通電状態から停止状態に変化させるとき、ダイヤルが回転しない一定の期間が経過した後、ダイヤルが回転した場合に、停止状態に変化させるように構成されていてもよい。これにより、ユーザの意図しない加熱停止を防ぐことができ、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
誘導加熱調理器において、制御部が設定可能な加熱コイルの出力のうち、もっとも小さ
い出力を第1の出力とし、第1の出力より大きい出力を第2の出力とする場合に、第1の出力からゼロ出力に変化するときのダイヤルの回転量は、第2の出力から第1の出力に変化するときのダイヤルの回転量よりも大きくなるように構成されていてもよい。これにより、ユーザの意図しない加熱停止動作を防ぐことができ、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
加熱調理器の全体構成について、図1~図3を用いて説明する。
加熱調理器はトッププレートユニット10と本体ユニット20を備える。トッププレートユニット10は、トッププレート11と、操作部12と、フレーム15と、電源SWと、を備える。トッププレート11には絶縁体の耐熱ガラスが用いられる。被加熱体40はトッププレート11上に配置される。フレーム15は、トッププレート11の外縁を囲い、トッププレート11を本体ユニット20に取り付ける支持部となる。本実施の形態では、フレーム15の手前の部分は、土手のようにトッププレート11から盛り上がっている。また、フレーム15の手前の部分は、奥側から手前側に向かって低くなるように、傾斜している。フレーム15の材料は、たとえばステンレス等の金属である。操作部12は、図2に示すダイヤル部30a,30b,30cとLCD(Liquid Crystal
Display)部13a,13b,13cとLED(Light Emitting
Diode)ランプ14a,14cを備える。以下、ダイヤル部30a,30b,30cを総称してダイヤル部30とする場合がある。LCD部13a,13b,13cを総称してLCD部13とする場合がある。LEDランプ14a,14cを総称してLEDランプ14とする場合がある。
本実施の形態では、ダイヤル部30は3個であり、LCD部13も3個である。LEDランプ14は2セットである。ダイヤル部30はトッププレート11の手前であって、フレーム15上に配置されている。3つのダイヤル部30a,30b,30cは左右方向に配列されている。左右のダイヤル部30a,30cは加熱コイル23a,23b用である。中央のダイヤル部30bは、後述のグリル部24用である。それぞれのLCD部13a,13b,13cはそれぞれのダイヤル部30a,30b,30cの近傍に配置されている。それぞれのLEDランプ14a,14cも、それぞれのダイヤル部30a,30b,30c近傍に配置されている。LEDランプ14a,14cは、それぞれ5つの小ランプを含む。5つの小ランプは、対応する加熱部(後述する加熱コイル23、ヒータ25)の火力に応じて点灯する。
本体ユニット20は、図3に示すインバータ回路21と、制御部22と、加熱コイル23と、グリル部24を備える。インバータ回路21は、加熱コイル23に電流を流す。制御部22は、インバータ回路21、加熱コイル23、グリル部24、操作部12を制御する。加熱コイル23は左右方向に二つ配置されている。図1、図2において、左側に配置される加熱コイルを加熱コイル23aとし、右側に配置される加熱コイルを加熱コイル23bとする。加熱コイル23a,23bを総称して加熱コイル23とする場合がある。被加熱体40はトッププレート11を介して、加熱コイル23と対向する位置に配置される。グリル部24は、収納庫と収納庫内部に配置された上ヒータ25、下ヒータ26を備える。
この加熱調理器では、ユーザがダイヤル部30を回転操作する事により、ダイヤル部30から、ダイヤル回転操作に応じた信号が制御部22に送られる。制御部22は、ダイヤル部30のうち、ダイヤル部30a、30cからの信号を受けると、インバータ回路21
に火力を制御する信号を送信する。インバータ回路21は、制御部22からの信号を受けると、制御部22からの信号に応じて、被加熱体40を誘導加熱する加熱コイル23に電流を流す。電流が加熱コイル23に流れると、加熱コイル23の上方に配置された被加熱体40が加熱される。また、制御部22は、ダイヤル部30bからの信号を受けると、ヒータ25の動作を制御する。
次に、ダイヤル部30の構成について図4を用いて説明する。ダイヤル部30は、トッププレートユニット10の上面(つまり、本実施の形態では、図1のフレーム15の天面)に対して鉛直な軸CRを中心に回転する。ダイヤル部30の形状は、円筒状である。ダイヤル部30は、エンコーダ31と、エンコーダカバー32と、クリック感付与部33を有する。エンコーダ31は軸CRを中心に回転する。エンコーダ31が回転すると、回転に応じた信号が制御部22に出力される。エンコーダカバー32は、エンコーダ31の外周に配置される。エンコーダカバー32の形状は、ほぼ円筒状である。エンコーダカバー32は、樹脂材料から形成される。クリック感付与部33は、ばね33aと、突起33bと、を含む。本実施の形態では、突起33bの数は3つとする。それぞれの突起33bは、トッププレートユニット10に固定されている。それぞれの突起33bは、エンコーダ31の下方に所定の間隔を空けて配置される。ばね33aは、エンコーダ31の下部に固定されている。
ユーザが、エンコーダカバー32を介してダイヤル部30を回転操作すると、エンコーダ31が回転する。エンコーダ31が回転すると、ばね33aが各突起33bと接触し、弾性変形する。エンコーダ31が所定の角度以上回転すると、ばね33aは弾性変形し切れず、反転動作する。この時、クリック感が発生する。ばね33aが突起33bと接触して反転動作する数と、クリック数とが合致する。また、エンコーダ31が回転すると、回転量に応じた信号が制御部22に送られる。本実施の形態の場合、クリック数に応じた信号が制御部22に送られる。
次に、加熱コイル23用のダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)の回転量と、加熱コイル23の出力レベルの具体的な関係について図5を用いて説明する。本実施の形態では、制御部22は、ダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)の回転量に応じて加熱コイル23の出力を段階的に変化させる事ができる。
たとえば、加熱コイル23の出力レベルは、本実施の形態では鉄系の鍋の加熱において、レベル1からレベル10まで設定される。レベル1は本発明の第1の出力の一例であり、レベル2は本発明の第2の出力の一例である。レベル10は本発明の最大出力の一例である。具体的には、たとえばレベル1は79W、レベル2は201W、レベル3は330W、レベル4は460W、レベル5は660W、レベル6は960W、レベル7は1410W、レベル8は1960W、レベル9は2460W、レベル10は2960Wに相当する。
加熱コイル23が停止状態において、ダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)が5クリック分右回転されると、加熱コイル23はレベル1となるように制御される。なお、停止状態とは、加熱コイル23の出力がゼロの状態である。レベル1の状態で、ダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)が2クリック分右回転されると、加熱コイル23はレベル2となるように制御される。
同様に、2クリック分右回転されるごとに、火力レベルが1段階上昇するように加熱コイル23は制御される。さらに、加熱コイル23は、レベル10の状態で、ダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)が2クリック分左回転されると、加熱コイル23はレベル9となるように制御される。
また、レベル9の状態で、ダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)が2クリック分左回転されると、加熱コイルはレベル8となるように制御される。同様に、2クリック分左回転されるごとに、火力レベルが1段階下降するように加熱コイル23は制御される。また、レベル1の状態で、ダイヤル部30(ダイヤル30a,30c)が3クリック分左回転されると、加熱コイル23は停止状態となるように制御される。
本実施の形態では、制御部22は、レベル1~レベル10において、出力を一段階(1レベル)変化させるときの回転量、つまりクリック数を、複数の値から、例えば3つの値から選択するように構成されている。例えばユーザが初期モードにおいてグリル用の中央のダイヤル部30bを、フレーム15の天面に向かって鉛直にプッシュし、その後ダイヤル部30bを左右どちらかに回転させると、加熱調理器は、機能の設定モードに移行する。その後、グリル用の中央ダイヤル部30bを回転させると、種々の設定メニューが選択できる。例えば、グリル用の中央ダイヤル部30bを右に1クリック分回転すると、グリル用の中央LCD部13bに図6に示すような、ダイヤル操作スピードを選択するトップ画面が表示される。この状態で、グリル用のダイヤル部30bをプッシュすると、グリル用のLCD部13bに図7に示すような、ダイヤル操作スピードの選択画面が表示される。ダイヤル操作「遅」が選択されると、出力を一段階(1レベル)変化させるときクリック数は3に設定される。ダイヤル操作「標準」が選択されると、出力を一段階(1レベル)変化させるときクリック数は2に設定される。ダイヤル操作「早」が選択されると、出力を一段階(1レベル)変化させるときクリック数は1に設定される。これにより、ユーザの好む火力操作スピードへの調整が可能となり、ユーザの多種多様な好みに対応する事ができるようになる。
また、上述のように、本実施の形態では、加熱コイル23を停止状態からレベル1に変化させるときのクリック数(回転量の一例)が、5に固定され、ユーザは選択できないように構成されている。つまり停止状態からレベル1に変化するときのダイヤルの回転量(たとえばクリック数)は、加熱コイル23の出力が、レベル1以上の出力からさらに大きい出力に変化するときの回転量(たとえばクリック数)と異なり、選択されないように構成されている。これにより、ユーザは、加熱コイル23を停止状態からレベル1に変化させるには、常にダイヤル部30を5クリック分回転させる必要がある。したがって、ユーザが、ダイヤル操作スピードを調整しているうちに、加熱スタートに必要な回転量を忘れてしまう可能性を低減でき、安全性が向上する。
同様に、本実施の形態では、加熱コイル23をレベル1から停止状態に変化させるときのクリック数が3に固定され、ユーザは選択できないように構成されている。これにより、ユーザが加熱停止に必要な回転量を忘れてしまう可能性を低減でき、安全性が向上する。
また、本実施の形態では、レベル1からレベル9の各状態において、出力を一段階上昇させるときのダイヤルのクリック数(回転量の一例)は一定(図5では2つ)となるように構成されている。これにより、加熱コイル23の出力の段階変化とダイヤル部30の回転量との関係が単純になり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
同様に、本実施の形態では、レベル10からレベル2の各状態において、出力を一段階下降させるときのダイヤルのクリック数(回転量の一例)は一定(図5では2つ)となるように構成されている。これにより、加熱コイル23の出力の段階変化とダイヤル部30の回転量との関係が単純になり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、加熱コイル23が停止状態からレベル1
に変化するときのダイヤルの回転量(例えばクリック数)は、固定されているだけでなく、加熱コイル23の出力が、レベル1から、より大きいレベルに変化するときのダイヤルの回転量(例えばクリック数)よりも大きくなるように構成されている。これにより、ユーザが加熱コイル23に通電する場合、始めはダイヤルを大きく回転させる必要がある。従ってユーザが意図しない加熱スタートを防ぐ効果が得られるようになり、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
また本実施の形態では、ダイヤル部30は、加熱コイル23の火力をレベル1から停止状態に変化させるときに必要な回転量を、他のレベルから火力レベルを一段階下げる場合(たとえばレベル6からレベル5に変化させる場合)に必要な回転量よりも多くなるように設定されている。これにより、レベル0まで一気に回転しにくくなり、ユーザの意図しない動作による加熱停止を防ぐことができ、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。たとえば、火力をレベル1からレベル0に変化させるときに必要なクリック数を5に固定し、他のレベルから火力レベルを一段階下げる場合(たとえばレベル6からレベル5に変化させる場合)に必要なクリック数を1~3の3つのクリック数から選択できるように設計されてもよい。
または、加熱コイル23をレベル1から停止状態に変化させるとき、たとえば0.5秒間ダイヤルが回転せず、その後ダイヤルが再び回転した場合に、停止状態に変化させるように構成させてもよい。例えばレベル2以上の火力から、火力を下げる時に、ユーザがダイヤルを回転させすぎる場合がある。それに対して、停止状態まで一気に火力を下降させない構成にすることで、ユーザの意図しない動作による加熱停止を防ぐことができ、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。またダイヤルが回転しない一定の期間として1秒間を例示したが、利便性と誤動作抑制のバランスをとり、0.2秒から3秒の間で適宜設定してもよい。
また、本実施の形態では、制御部22はグリル用の中央のダイヤル部30bの回転に応じてグリル部24の動作を制御する。制御部22は、グリル部24が通電されていない状態で、グリル用の中央ダイヤル部30bが第1の方向(たとえば右方向)に回転すると、グリル用のLCD部13bに、図8に示す手動メニューを表示させる。また、制御部22は、ダイヤル部30bが第一の方向と異なる第2の方向(たとえば左方向)に回転すると、LCD部13bに、図9に示す自動メニューを表示させる。これにより、一方向のみで全ての調理メニューを選択する場合と比べて、調理メニューの選択が素早くできるようになり、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。なお、手動メニューを選択すると、ユーザは、グリル部24の上ヒータ25と下ヒータ26の火力を手動で調整する必要がある。自動メニューを選択すると、制御部22は、上ヒータ25と下ヒータ26の火力をコースに応じて自動で制御する。
自動メニューは複数のコースを含む。複数のコースは、たとえば切身、干物、つけ焼きなどの調理コースである。制御部22は、複数のコースのうちの一つ(たとえば切身)が選択されると、グリル用の中央のダイヤル部30bを回転するのみでは、他のコースへの変更を受け付けないように構成されている。これにより、ユーザの意図しない操作を防ぐ事ができ、さらにユーザの使い勝手を向上させる事ができる。
以下、他の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、加熱コイルの数は2つとしたが、数は限定されない。
本実施の形態では、加熱コイル用のダイヤル部30a,30cも、グリル用のダイヤル部30bも、回転によるクリック感が得られるダイヤルであるとしたが、少なくともいず
れか一つはクリック感のないダイヤルであってもよい。その場合は、制御部22はダイヤル部の回転量を、クリック数ではなく、回転角で検知してもよい。
本実施の形態では、加熱調理器はグリル部24を有するものとしたが、グリル部24は無くてもよい。また、グリル部24の有無に関わらず、グリル用のダイヤル部30bはなくてもよい。
本実施の形態では、ダイヤル操作のスピードは「早」「標準」「遅」の3段階から選択できるものとしたが、三段階に限定されない。たとえば「標準」「遅」の2段階から選択できてもよく、4段階以上から選択できてもよい。
本実施の形態では、加熱コイル23を停止状態からレベル1に変化させるのに必要なダイヤルのクリック数を選択できないように設定し、5に固定しているが、このクリック数を選択できるように構成してもよい。同様に、レベル1から停止状態に変化させるのに必要なダイヤルのクリック数を選択できるように設定してもよい。
また、本実施の形態では、火力レベルの上昇と下降の双方の変化において、ダイヤルの操作スピードが選択できるように構成されているが、上昇と下降のいずれか一方の変化においてのみ、ダイヤルの操作スピードが選択できるように構成されてもよい。また、火力レベルの上昇と下降のそれぞれの変化におけるダイヤルの操作スピードを、それぞれ独立して選択できるように構成されてもよい。
本実施の形態では、制御部22は、グリル用の中央ダイヤル部30bが第1の方向(たとえば右方向)に回転すると、グリル用のLCD部13bに、図8に示す手動メニューを表示させるとしたが、右方向に限定されるものではない。同様に制御部22は、ダイヤル部30bが第一の方向と異なる第2の方向(たとえば左方向)に回転すると、LCD部13bに、図9に示す自動メニューを表示させるとしたが、これも左方向に限定されるものではない。
本実施の形態では、加熱調理器として誘導加熱調理器を例に挙げて説明したが、本発明のダイヤル部30a、30cを、ガスコンロなどの加熱調理器にも適用することができる。つまり、加熱調理器は、加熱部と、回転することにより加熱部の操作を受け付けるダイヤルと、ダイヤルの回転量に応じて加熱部の火力を段階的に変化させる制御部と、を備えていてもよい。加熱部は、たとえばコンロバーナである。制御部は、火力を一段階変化させるときのダイヤルの回転量を、複数の値から選択するように構成されていてもよい。ユーザがダイヤルの火力操作スピードを選択できるため、ユーザの使い勝手が向上する。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、ユーザがダイヤルの火力操作スピードを選択できるため、ユーザの多種多様な好みの火力操作スピードに調整する事ができる。従って、高齢者を含めた幅広いユーザを対象とした、ダイヤル操作を搭載する加熱調理器に有用である。
10 トッププレートユニット
20 本体ユニット
10 トッププレートユニット
11 トッププレート
12 操作部
13 LED部
13a 左LCD部
13b 中央LCD部
13c 右LCD部
14 LEDランプ
14a 左LEDランプ
14c 右LEDランプ
20 本体ユニット
21 インバータ回路
22 制御部
23 加熱コイル
23a 左加熱コイル
23b 右加熱コイル
24 グリル部
25 上ヒータ
26 下ヒータ
30 ダイヤル部(ダイヤル)
30a 左ダイヤル部
30b 中央ダイヤル部
30c 右ダイヤル部
31 エンコーダ
32 エンコーダカバー
33 クリック感付与部
33a ばね(可動部)
33b 突起
40 被加熱体

Claims (8)

  1. 加熱コイルと、
    回転することにより前記加熱コイルの操作を受け付けるダイヤルと、
    前記ダイヤルの回転量に応じて前記加熱コイルの出力を段階的に変化させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記出力を一段階変化させるときの前記ダイヤルの回転量を、複数の値から選択するように構成され
    前記制御部が設定可能な前記加熱コイルの前記出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とする場合に、前記制御部は、
    ゼロ出力から前記第1の出力に変化させるときの前記ダイヤルの回転量を、前記複数の値から選択しないように構成された、
    誘導加熱調理器。
  2. 加熱コイルと、
    回転することにより前記加熱コイルの操作を受け付けるダイヤルと、
    前記ダイヤルの回転量に応じて前記加熱コイルの出力を段階的に変化させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記出力を一段階変化させるときの前記ダイヤルの回転量を、複数の値から選択するように構成され、
    前記制御部が設定可能な前記加熱コイルの前記出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とする場合に、
    前記第1の出力から前記出力を一段階増大させるときの前記ダイヤルの回転量から、
    最大出力の一段階前の出力から前記最大出力に一段階変化させるときの前記ダイヤルの回転量までは、一定である、
    誘導加熱調理器。
  3. 加熱コイルと、
    回転することにより前記加熱コイルの操作を受け付けるダイヤルと、
    前記ダイヤルの回転量に応じて前記加熱コイルの出力を段階的に変化させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記出力を一段階変化させるときの前記ダイヤルの回転量を、複数の値から選択するように構成され、
    前記制御部は、
    前記加熱コイルを通電状態から停止状態に変化させるとき、
    前記ダイヤルが回転しない一定の期間が経過した後、前記ダイヤルが回転した場合に、前記停止状態に変化させるように構成された、
    誘導加熱調理器。
  4. 前記ダイヤルは、前記ダイヤルの所定の回転量毎に反転動作してユーザにクリック感を付与する可動部を含み、
    前記複数の値のそれぞれは、前記ダイヤルのクリック数に対応する、請求項1から3のいずれか一つに記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記ゼロ出力から前記第1の出力に変化させるときの前記ダイヤルの前記回転量は、
    前記加熱コイルの前記出力を、前記第1の出力から一段階大きい前記第1の出力より大きい第2の出力に変化させるときの前記ダイヤルの回転量よりも大きい、請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  6. グリルと、
    回転することにより前記グリルの操作を受け付けるグリル用ダイヤルと、を備え、
    前記制御部は、前記グリル用ダイヤルの回転に応じて前記グリルの動作を制御するように構成され、
    前記制御部は、前記グリルが通電されていない状態で、
    前記グリル用ダイヤルが第1の方向に回転すると手動メニューを選択し、
    前記グリル用ダイヤルが前記第1の方向と異なる第2の方向に回転すると自動メニューを選択する、請求項1から5のいずれか一つに記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記自動メニューは複数のコースを含み、
    前記制御部は、前記複数のコースのうちの一つを選択すると、前記グリル用ダイヤルが回転するのみでは、他のコースへの変更を受け付けないように構成された、請求項6に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記制御部が設定可能な前記加熱コイルの前記出力のうち、もっとも小さい出力を第1の出力とし、前記第1の出力より一段階大きい出力を第2の出力とする場合に、
    前記第1の出力からゼロ出力に変化するときの前記ダイヤルの回転量は、
    前記第2の出力から前記第1の出力に変化するときの前記ダイヤルの回転量よりも大きい、請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
JP2019028974A 2019-01-31 2019-02-21 誘導加熱調理器 Active JP7065302B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028974A JP7065302B2 (ja) 2019-02-21 2019-02-21 誘導加熱調理器
CN202010076714.6A CN111511053A (zh) 2019-01-31 2020-01-23 加热烹调器
CN202020146007.5U CN211580231U (zh) 2019-01-31 2020-01-23 加热烹调器
JP2022034015A JP7281618B2 (ja) 2019-02-21 2022-03-07 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028974A JP7065302B2 (ja) 2019-02-21 2019-02-21 誘導加熱調理器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022034015A Division JP7281618B2 (ja) 2019-02-21 2022-03-07 誘導加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020136107A JP2020136107A (ja) 2020-08-31
JP7065302B2 true JP7065302B2 (ja) 2022-05-12

Family

ID=72263489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028974A Active JP7065302B2 (ja) 2019-01-31 2019-02-21 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7065302B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003185151A (ja) 2001-12-17 2003-07-03 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2009014235A (ja) 2007-07-03 2009-01-22 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2009163899A (ja) 2007-12-28 2009-07-23 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
WO2014181516A1 (ja) 2013-05-07 2014-11-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP2016205746A (ja) 2015-04-27 2016-12-08 リンナイ株式会社 ガスコンロにおける火力調節装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003185151A (ja) 2001-12-17 2003-07-03 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2009014235A (ja) 2007-07-03 2009-01-22 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2009163899A (ja) 2007-12-28 2009-07-23 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
WO2014181516A1 (ja) 2013-05-07 2014-11-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP2016205746A (ja) 2015-04-27 2016-12-08 リンナイ株式会社 ガスコンロにおける火力調節装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020136107A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5368986B2 (ja) 加熱調理器
JP2730898B2 (ja) ガラスセラミック上板付調理器のための温度制限機構
JP5194710B2 (ja) 加熱調理器
JP5861029B2 (ja) 加熱調理器
JP4909718B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP4879564B2 (ja) 加熱調理器
JP2009231175A (ja) 誘導加熱調理器とそのプログラム
JP7065302B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP7281618B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2014188025A (ja) 加熱調理器
JP6073111B2 (ja) 加熱調理器
JP5982646B2 (ja) 加熱調理器
JP6767278B2 (ja) 加熱調理システム
TW200535379A (en) Cooking stove
JP2014095538A (ja) 加熱調理器
JP6223525B2 (ja) 加熱調理器
JP2011228030A (ja) 誘導加熱調理器
JP7099409B2 (ja) 加熱調理器
JP3008307B2 (ja) 電磁誘導加熱調理器
JP2007018786A (ja) 誘導加熱調理器
US20240035669A1 (en) Methods for power cycle selection in appliances
KR20170090356A (ko) 가스곤로
JP7165152B2 (ja) 加熱調理器及び調理シーケンス作成方法
JP2001355858A (ja) 加熱調理器
JP2005024243A (ja) 加熱調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220321

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7065302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151