JP7063686B2 - センサ素子の耐熱衝撃性評価方法及びセンサ素子の製造方法 - Google Patents
センサ素子の耐熱衝撃性評価方法及びセンサ素子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7063686B2 JP7063686B2 JP2018067741A JP2018067741A JP7063686B2 JP 7063686 B2 JP7063686 B2 JP 7063686B2 JP 2018067741 A JP2018067741 A JP 2018067741A JP 2018067741 A JP2018067741 A JP 2018067741A JP 7063686 B2 JP7063686 B2 JP 7063686B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heater
- sensor element
- time
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Description
素子本体と、該素子本体を加熱するヒータと、を備えたセンサ素子の耐熱衝撃性評価方法であって、
(a)前記ヒータを発熱させている状態で、前記センサ素子にクラックが生じない程度の所定量の液体を前記センサ素子に滴下し、該液体によって温度が一時的に低下した前記ヒータの該温度に関する情報を取得するステップと、
(b)前記取得された前記ヒータの温度に関する情報に基づいて前記センサ素子の耐熱衝撃性を評価するステップと、
を含むものである。
素子本体と、該素子本体を加熱するヒータと、を備えたセンサ素子を複数作製する作製工程と、
前記作製工程で作製された複数のセンサ素子のうち1以上を評価対象として、上述した本発明の耐熱衝撃性評価方法を行う検査工程と、
を含むものである。
素子本体20と、素子本体20を加熱するヒータ42と、を備えたセンサ素子10を複数作製する作製工程と、
作製工程で作製された複数のセンサ素子10のうち1以上を評価対象として、センサ素子10の耐熱衝撃性評価方法を行う検査工程と、
を含む。
(a)ヒータ42を発熱させている状態で、センサ素子10にクラックが生じない程度の所定量の液体をセンサ素子10に滴下し、液体によって温度が一時的に低下したヒータ42の温度に関する情報を取得するステップと、
(b)取得されたヒータ42の温度に関する情報に基づいてセンサ素子10の耐熱衝撃性を評価するステップと、
を含む。
評価対象として、図1,2に示したセンサ素子10を上述した作製工程を行って作製し、センサ素子A,Bとした。センサ素子Aは、以下のように作製した。まず、安定化剤のイットリアを4mol%添加したジルコニア粒子と有機バインダーと有機溶剤とを混合してテープ成形により成形したセラミックスグリーンシートを6枚用意した。各々のグリーンシートにはヒータ42や各電極等のパターンを印刷した。また、焼成後に第1,第2接着層29a,29bとなる未焼成接着層を、スクリーン印刷により、グリーンシートのうち第1,第2面20a,20bに対応する面に形成した。その後、6枚のグリーンシートを積層及び焼成した。これにより、接着層29及びヒータ42を備えた素子本体20を得た。素子本体60の寸法は、長さが67.5mm、幅が4.25mm、厚さが1.45mmとした。次に、この素子本体20に、アルミナの溶射用粉末を用いてプラズマ溶射により多孔質保護層30を形成した。多孔質保護層30の厚さは400μmとした。多孔質保護層30の気孔率は20%であった。また、多孔質保護層30の形成不良(膜厚不足)を模擬するため、多孔質保護層30の厚さを100μmとした点以外は、センサ素子Aと同様にしてセンサ素子10を作成し、センサ素子Bとした。
センサ素子A,Bについて、上述した耐熱衝撃性評価方法を行って、温度の時間変化のデータの測定及び時間Sの導出を行った。データの測定にあたり、ディスペンサ50としては武蔵エンジニアリング社の中・高粘度 非接触ジェットディスペンサー AeroJetを用いた。また、ステップ(a)では図3と同様に第2多孔質保護層30bに液体を滴下した。液体は水とし、滴下量は3μLとした。ヒータ42のフィードバック制御の目標値は838℃とした。測定する温度の分解能は1℃とし、時間の分解能は1msecとした。測定された温度の時間変化のデータ(実測値)を図5に示す。図5に示すように、センサ素子Aよりもセンサ素子Bの方がヒータ42の温度の下降が急激であった。また、センサ素子A,Bの温度の最小値Tminはそれぞれ830℃,828℃であり、センサ素子Bの方が最小値Tminが小さかった。導出された時間S(時刻0から温度が初めて最小値Tminになるまでの時間)は、センサ素子Aが391msec,センサ素子Bが300msecであった。時刻0から温度が最後に最小値Tminとなるまでの時間は、センサ素子Aが800msec,センサ素子Bが580msecであった。
センサ素子A,Bについて、破壊水量を測定した。まず、ヒータ42のフィードバック制御の目標値を838℃として温度が安定するまで待ち、検出部23の各電極で構成されるポンプセルを制御して、センサ素子10の出力(ここでは測定電極27及び外側電極24を備えるポンプセルが酸素を汲み出すことによって流れるポンプ電流)が安定するのを待った。その後、ディスペンサ50を用いて液体を滴下し、所定時間内にポンプ電流が異常値を示すか否かを判定した。所定時間が経過してもポンプ電流が異常値を示さなかった場合には、センサ素子10にクラックが発生しなかったものとみなし、滴下量を大きくして同様に液体の滴下とポンプ電流が異常値を示すか否かの判定とを行った。この作業をポンプ電流が異常値を示すまで繰り返して、初めてポンプ電流が異常値を示したときの滴下量を、破壊水量とした。センサ素子Aの破壊水量は6μLであり、センサ素子Bの破壊水量は4μLであった。なお、破壊水量を測定する際には、水滴を第1多孔質保護層30aに滴下した。理由は、耐熱衝撃性評価方法と同様に第2多孔質保護層30bに水滴を滴下しても、ディスペンサ50が滴下できる滴下量の範囲ではポンプ電流に異常が発生しなかったためである。これは、ヒータ42に近い第2面20b側に液体を滴下した場合の方がセンサ素子10にクラックが生じにくいためであると考えられる。
Claims (5)
- 素子本体と、該素子本体を加熱するヒータと、を備えたセンサ素子の耐熱衝撃性評価方法であって、
(a)前記ヒータを発熱させている状態で、前記センサ素子にクラックが生じない程度の所定量の液体を前記センサ素子に滴下し、該液体によって温度が一時的に低下した前記ヒータの該温度に関する情報を取得するステップと、
(b)前記取得された前記ヒータの温度に関する情報に基づいて前記センサ素子の耐熱衝撃性を評価するステップと、
を含むセンサ素子の耐熱衝撃性評価方法。 - 前記ステップ(a)では、前記温度に関する情報として、前記ヒータの温度が一時的に低下した際の該温度の最小値Tminと、前記液体を滴下してから該温度が最小値Tminとなるまでの時間Sと、前記ヒータの温度が一時的に低下した際の該温度の下降の傾きGと、の少なくともいずれかを取得する、
請求項1に記載のセンサ素子の耐熱衝撃性評価方法。 - 前記ステップ(a)では、1μL以上の前記液体を滴下する、
請求項1又は2に記載のセンサ素子の耐熱衝撃性評価方法。 - 前記センサ素子は、前記素子本体を被覆する保護層を備えており、
前記ステップ(a)では、前記保護層に前記液体を滴下する、
請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子の耐熱衝撃性評価方法。 - 素子本体と、該素子本体を加熱するヒータと、を備えたセンサ素子を複数作製する作製工程と、
前記作製工程で作製された複数のセンサ素子のうち1以上を評価対象として、請求項1~4のいずれか1項に記載の耐熱衝撃性評価方法を行う検査工程と、
を含む、
複数のセンサ素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018067741A JP7063686B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | センサ素子の耐熱衝撃性評価方法及びセンサ素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018067741A JP7063686B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | センサ素子の耐熱衝撃性評価方法及びセンサ素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019178929A JP2019178929A (ja) | 2019-10-17 |
JP7063686B2 true JP7063686B2 (ja) | 2022-05-09 |
Family
ID=68278514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018067741A Active JP7063686B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | センサ素子の耐熱衝撃性評価方法及びセンサ素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7063686B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000283948A (ja) | 1999-03-29 | 2000-10-13 | Toyota Motor Corp | 酸素濃度検出装置 |
JP2006118490A (ja) | 2004-09-27 | 2006-05-11 | Toyota Motor Corp | センサの異常検出装置 |
JP2010038638A (ja) | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Toyota Motor Corp | ガスセンサ |
JP2016099200A (ja) | 2014-11-20 | 2016-05-30 | 日本碍子株式会社 | 液体滴下方法及びセンサ素子の評価方法 |
JP2016109685A (ja) | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 日本碍子株式会社 | ガスセンサ素子及びガスセンサ |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018067741A patent/JP7063686B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000283948A (ja) | 1999-03-29 | 2000-10-13 | Toyota Motor Corp | 酸素濃度検出装置 |
JP2006118490A (ja) | 2004-09-27 | 2006-05-11 | Toyota Motor Corp | センサの異常検出装置 |
JP2010038638A (ja) | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Toyota Motor Corp | ガスセンサ |
JP2016099200A (ja) | 2014-11-20 | 2016-05-30 | 日本碍子株式会社 | 液体滴下方法及びセンサ素子の評価方法 |
JP2016109685A (ja) | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 日本碍子株式会社 | ガスセンサ素子及びガスセンサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019178929A (ja) | 2019-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5530890B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP6966364B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2014209128A (ja) | ガスセンサおよびセンサ素子の製造方法 | |
JP5425833B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP2011102797A (ja) | ガスセンサおよびセンサ素子の製造方法 | |
CN101622527B (zh) | 传感器装置 | |
JP4745361B2 (ja) | ガスセンサ | |
JP4293579B2 (ja) | 積層型ガス検出素子およびガスセンサ | |
US20110233060A1 (en) | Gas sensor | |
US9121819B2 (en) | Gas sensor | |
JP5020875B2 (ja) | ガスセンサ | |
US11567033B2 (en) | Sensor element | |
JP2006171013A (ja) | セラミックヒータ、積層型ガスセンサ素子及び積層型ガスセンサ素子を備えるガスセンサ | |
JP2007206082A (ja) | セラミックヒータ、積層型ガスセンサ素子及びその製造方法、並びに積層型ガスセンサ素子を備えるガスセンサ | |
JP2007121323A (ja) | ガスセンサ | |
JP6909663B2 (ja) | ガスセンサのキャリブレーション方法 | |
JP6805033B2 (ja) | センサ素子、その製法及びガスセンサ | |
JP7063686B2 (ja) | センサ素子の耐熱衝撃性評価方法及びセンサ素子の製造方法 | |
JP5749782B2 (ja) | ガスセンサ | |
US20140345361A1 (en) | Sensor Element With Air Pressure Measurement | |
JPWO2019189086A1 (ja) | セラミック積層体及びガスセンサ | |
JP6573567B2 (ja) | センサ素子のライトオフ異常判定方法及びガスセンサの製造方法 | |
JP6645902B2 (ja) | 粒子状物質検出装置 | |
JP2017040563A (ja) | 粒子状物質検出センサ及び粒子状物質検出センサの製造方法 | |
JP2021032787A (ja) | センサ素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220421 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7063686 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |