JP7062730B2 - 燃料電池セルユニットの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜・電極構造体の外周に樹脂枠部材が設けられた樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を、セパレータと接合して得られる燃料電池セルユニットの製造方法及び製造装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一面側にアノード電極が配設され、且つ該電解質膜の他面側にカソード電極が配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されて発電セル(単位セル)を構成する。燃料電池では、通常、数十~数百の発電セルが積層されて、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、積層された各発電セルのアノード電極とカソード電極とに、それぞれ反応ガスである燃料ガスと酸化剤ガスとを供給するため、所謂、内部マニホールドを構成する場合がある。この場合、反応ガスのシール性等を確保するために、電解質膜・電極構造体とセパレータとを正確に位置決めして組み立てる必要がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この燃料電池の電解質膜・電極構造体では、一方の電極を構成するガス拡散層が、電解質膜全面を覆って設けられている。また、他方の電極を構成するガス拡散層が、電解質膜よりも小さな平面寸法を有している。セパレータには、シール部材が一体に設けられている。このシール部材には、一方の電極を構成するガス拡散層及び電解質膜の外周端部を、セパレータに対して位置決めするための複数の凸状部が互いに離間して設けられている。
特許第4516279号公報
ところで、比較的高価な電解質膜材料の使用量の低減等を目的として、電解質膜を薄膜状とすることが行われている。このような電解質膜では、薄膜化する分、強度が低くなり易い。そこで、電解質膜・電極構造体の外周に樹脂枠部材を設けた樹脂枠付き電解質膜・電極構造体が採用されている。樹脂枠付き電解質膜・電極構造体では、樹脂枠部材により、特に電解質膜の外周を保護することができるとともに、電解質膜の表面サイズを小さくすることができる。しかしながら、樹脂枠部材には反りが発生し易い。このため、上記のように、セパレータの位置決め用の凸状部に樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を係合させる構成としても、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体とセパレータとの位置ずれが発生する懸念がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体とセパレータとを正確且つ容易に位置決めし、相互のずれの発生を可及的に抑制することが可能な燃料電池セルユニットの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、電解質膜の両側に電極が配設された電解質膜・電極構造体に、該電解質膜・電極構造体の外周を周回する樹脂枠部材が設けられた樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を、セパレータと接合して得られる燃料電池セルユニットの製造方法であって、前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の前記樹脂枠部材と、前記セパレータの外周部との積層部を金属スペーサ上に形成して、前記積層部の接合対象箇所の前記樹脂枠部材側を、前記金属スペーサに設けられた窪みに対向させる積層工程と、前記窪みに前記樹脂枠部材側を対向させた状態の前記接合対象箇所に前記セパレータ側からレーザを照射して、前記樹脂枠部材と前記セパレータとを溶着する溶着部を形成するレーザ照射工程と、を有する。
本発明の別の一態様は、電解質膜の両側に電極が配設された電解質膜・電極構造体に、前記電解質膜・電極構造体の外周を周回する樹脂枠部材が設けられた樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を、セパレータと接合して得られる燃料電池セルユニットの製造装置であって、前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の前記樹脂枠部材と、前記セパレータの外周部とが積層された積層部の接合対象箇所に、前記樹脂枠部材側から対向する窪みが設けられた金属スペーサと、前記窪みに前記樹脂枠部材側を対向させた状態の前記接合対象箇所に前記セパレータ側からレーザを照射して、前記樹脂枠部材と前記セパレータとを溶着する溶着部を形成するレーザ照射部と、を備える。
本発明では、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の樹脂枠部材と、セパレータの外周部との積層部を金属スペーサ上に形成する。この際、積層部の接合対象箇所の樹脂枠部材側を、金属スペーサに設けられた窪みに対向させる。この状態で、積層部の接合対象箇所にセパレータ側からレーザを照射して加熱することで、樹脂枠部材の一部を溶融する。これにより、セパレータと樹脂枠部材とを溶着する溶着部を形成することができる。このように樹脂枠部材をセパレータに対して位置決めした状態で溶着部を形成することで、たとえ、樹脂枠部材に反りが発生していたとしても、セパレータと樹脂枠付き電解質膜・電極構造体とを相互のずれが抑制された状態で固定することができる。
また、上記のように積層部の接合対象箇所にレーザを照射する際、該接合対象箇所の樹脂枠部材側は金属スペーサの窪みに臨む。すなわち、金属スペーサ上に配置された樹脂枠部材から離間する側に陥没して金属スペーサに設けられた窪みに、接合対象箇所の樹脂枠部材側が臨む。このため、接合対象箇所の樹脂枠部材がレーザの照射により加熱されて膨張しても、樹脂枠部材の膨張した部分は、窪みの内部に進入することが可能となっている。
これにより、レーザ照射時に樹脂枠部材と金属スペーサとの接触圧が部分的に増大することや、樹脂枠部材と金属スペーサとの間に過度に熱がこもる部分が発生することを抑制できる。つまり、樹脂枠部材の熱を金属スペーサに良好に伝導させて、積層部の接合対象箇所を略均等に溶着に適した温度にすることができる。その結果、例えば、気泡等の発生が抑制された所望の形状であり接合強度に優れた溶着部を接合対象箇所に形成することができる。これによっても、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体及びセパレータの相互のずれを効果的に抑制でき、しかも、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体及びセパレータを位置決めした状態で良好に維持することができる。
以上から、本発明によれば、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体とセパレータとを正確且つ容易に位置決めし、相互のずれの発生を可及的に抑制することが可能となる。
本実施形態に係る燃料電池セルユニットの製造方法を適用して得られる燃料電池セルユニットの斜視図である。 図1の燃料電池セルユニットを備える燃料電池スタックの斜視図である。 発電セルの分解斜視図である。 第1バイポーラプレートの酸化剤ガス流路側の正面図である。 製造時にセパレータと、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体とを積層する方向を説明する斜視図である。 本実施形態に係る燃料電池セルユニットの製造装置の金属スペーサ上に積層部を形成した状態を説明する断面図である。 金属スペーサの窪みの照射方向視の形状を説明する斜視図である。 図6の積層部の接合対象箇所にレーザ照射部によりレーザを照射する工程を説明する断面図である。 図8の接合対象箇所に形成された溶着部を説明する断面図である。 変形例に係る金属スペーサの窪みを説明する断面図である。
本発明に係る燃料電池セルユニットの製造方法及び製造装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る燃料電池セルユニットの製造方法及び製造装置10(図8)を適用して得られる燃料電池セルユニット12(図1)は、複数積層されて図2及び図3の発電セル14を構成することが可能である。発電セル14は、水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に複数積層されて図2の燃料電池スタック16を構成する。燃料電池スタック16は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。
図2に示すように、複数の発電セル14の積層方向(矢印A方向)の一端側(矢印A1側)には、ターミナルプレート18a、インシュレータ20a及びエンドプレート22aが外方に向かってこの順に配設されている。また、複数の発電セル14の積層方向の他端側(矢印A2側)には、ターミナルプレート18b、インシュレータ20b及びエンドプレート22bが外方に向かってこの順に配設されている。
インシュレータ20a、20bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成される。なお、インシュレータ20a、20bは、積層方向に重ね合わされた複数枚(例えば、2枚)から構成されてもよい。
矩形状からなるエンドプレート22a、22bの各辺間には、連結バー24が配置される。各連結バー24は、両端がエンドプレート22a、22bの内面にボルト(不図示)等を介して固定され、複数の積層された発電セル14に積層方向(矢印A方向)の締め付け荷重を付与する。なお、燃料電池スタック16では、エンドプレート22a、22bを端板とする筐体を備え、該筐体内に積層体84等を収容するように構成してもよい。
図3に示すように、発電セル14は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26と、該樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26を挟持する一組のセパレータ28とを有する。各セパレータ28は、積層した第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32の外周を溶接、ろう付け、かしめ等により一体に接合することで形成されている。第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32の各々は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板の断面を波形にプレス成形して構成される。
なお、セパレータ28は、上記の第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32を接合して構成されるものに限定されず、1枚の金属プレートや、1枚のカーボンプレート等から構成されてもよい。
図3に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26は、電解質膜・電極構造体(MEA)34と、樹脂枠部材36とを備える。樹脂枠部材36は、電解質膜・電極構造体34の外周に接合されて、該電解質膜・電極構造体34の外周を周回する。電解質膜・電極構造体34は、電解質膜38と、電解質膜38の一方の面(矢印A2側の面)に設けられたアノード電極40と、電解質膜38の他方の面(矢印A1側の面)に設けられたカソード電極42とを有する。
電解質膜38は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜等の固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)であり、アノード電極40及びカソード電極42に挟持される。なお、電解質膜38は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することもできる。
何れも不図示ではあるが、アノード電極40は、電解質膜38の一方の面に接合されるアノード電極触媒層と、該アノード電極触媒層に積層されるアノードガス拡散層とを有する。カソード電極42は、電解質膜38の他方の面に接合されるカソード電極触媒層と、該カソード電極触媒層に積層されるカソードガス拡散層とを有する。
アノード電極触媒層は、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともにアノードガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される。カソード電極触媒層は、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともにカソードガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される。
カソードガス拡散層及びアノードガス拡散層は、カーボンペーパ又はカーボンクロス等の導電性多孔質シートから形成される。カソード電極触媒層とカソードガス拡散層との間、及びアノード電極触媒層とアノードガス拡散層との間の少なくとも一方に、多孔質層(不図示)を設けてもよい。
樹脂枠部材36は、額縁状であり、例えば、その内周端縁部が、電解質膜・電極構造体34の外周縁部に接合されている。樹脂枠部材36と電解質膜・電極構造体34との接合構造は特に限定されるものではないが、例えば、カソードガス拡散層の外周端縁部とアノードガス拡散層の外周端縁部との間に樹脂枠部材36の内周端縁部が挟持されることとしてもよい。この場合、樹脂枠部材36の内周端面は、電解質膜38の外周端面に近接してもよいし、当接してもよいし、重なってもよい。
上記の接合構造に代えて、電解質膜38の外周縁部をカソードガス拡散層及びアノードガス拡散層よりも外方に突出させ、該電解質膜38の外周縁部の両側に枠形状のフィルムを設けることで樹脂枠部材36を構成してもよい。すなわち、樹脂枠部材36は、積層された複数枚の枠状のフィルムが接着剤等により接合されて構成されてもよい。
樹脂枠部材36の材料としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、変性ポリオレフィン等が挙げられる。
発電セル14のうち、セパレータ28及び樹脂枠部材36の長辺方向の一端側(矢印B1側)の縁部には、積層方向(矢印A方向)に互いに連通して、1つの酸化剤ガス入口連通孔44aと、2つの冷却媒体入口連通孔46aと、2つの燃料ガス出口連通孔48bが設けられる。
発電セル14のうち、セパレータ28及び樹脂枠部材36の長辺方向の他端側(矢印B2側)の縁部には、積層方向に互いに連通して、1つの燃料ガス入口連通孔48aと、2つの冷却媒体出口連通孔46bと、2つの酸化剤ガス出口連通孔44bが設けられる。
酸化剤ガス入口連通孔44aには、例えば、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。冷却媒体入口連通孔46aは、例えば、純水、エチレングリコール、オイル等の少なくとも何れかが冷却媒体として供給される。燃料ガス出口連通孔48bからは、例えば、水素含有ガス等の燃料ガスが排出される。燃料ガス入口連通孔48aには、燃料ガスが供給される。冷却媒体出口連通孔46bからは、冷却媒体が排出される。酸化剤ガス出口連通孔44bからは、酸化剤ガスが排出される。
これらの酸化剤ガス入口連通孔44a、冷却媒体入口連通孔46a、燃料ガス出口連通孔48b、燃料ガス入口連通孔48a、冷却媒体出口連通孔46b、酸化剤ガス出口連通孔44b(以下、これらを総称して「連通孔」ともいう)は、それぞれ、燃料電池スタック16のターミナルプレート18a、18b(図2)を除く構成を、積層方向に貫通している。
本実施形態では、連通孔は上下方向(矢印C方向)に配列して設けられる。具体的には、発電セル14の長辺方向の一端側(矢印B1側)の縁部には、上下方向に互いに離間して配置された2つの燃料ガス出口連通孔48bの間に、2つの冷却媒体入口連通孔46aが上下方向に互いに離間して配置される。これらの冷却媒体入口連通孔46aの間に酸化剤ガス入口連通孔44aが配置される。
発電セル14の長辺方向の他端側(矢印B2側)の縁部には、上下方向に互いに離間して配置された2つの酸化剤ガス出口連通孔44bの間に、2つの冷却媒体出口連通孔46bが上下方向に離間して配置される。これらの冷却媒体出口連通孔46bの間に燃料ガス入口連通孔48aが配置される。
なお、連通孔は、上記の配置に限定されず、要求される仕様に応じた配置となるように、適宜設定可能である。本実施形態とは異なり、一対の冷却媒体入口連通孔46aが燃料ガス入口連通孔48aの上下方向(矢印C方向)の両側に設けられ、一対の冷却媒体出口連通孔46bが酸化剤ガス入口連通孔44aの上下方向の両側に設けられてもよい。また、本実施形態では、燃料ガス出口連通孔48b、酸化剤ガス出口連通孔44b、冷却媒体入口連通孔46a、冷却媒体出口連通孔46bのそれぞれを2個ずつ設けたが、それぞれを1個ずつ設けてもよい。
本実施形態では、酸化剤ガス入口連通孔44a及び燃料ガス入口連通孔48aのそれぞれは、例えば六角形状に形成されるが、これには限定されない。酸化剤ガス入口連通孔44a及び燃料ガス入口連通孔48aのそれぞれは、六角形状以外の形状(例えば、四角形状等)に形成されてもよい。
また、各酸化剤ガス出口連通孔44b、各燃料ガス出口連通孔48b、各冷却媒体入口連通孔46a及び各冷却媒体出口連通孔46bのそれぞれは、例えば三角形状に形成されるが、これには限定されない。各酸化剤ガス出口連通孔44b、各燃料ガス出口連通孔48b、各冷却媒体入口連通孔46a及び各冷却媒体出口連通孔46bのそれぞれは、例えば、角部が丸く形成された三角形状、あるいは、角部が直線状に面取りされた三角形状(実質的に六角形状)であってもよい。
セパレータ28として燃料電池スタック16に組み込まれた第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32のそれぞれは、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に向かう面であるMEA側面50a、50bと、その裏面である冷媒側面52a、52bとを有する。
図4に示すように、第1バイポーラプレート30のMEA側面50aには、矢印B方向に直線状に延在する複数本の突条部54aが設けられている。これらの突条部54a同士の間の溝内に直線状の酸化剤ガス流路56が設けられている。なお、突条部54a及び酸化剤ガス流路56は波状であってもよい。酸化剤ガス流路56は、1つの酸化剤ガス入口連通孔44a及び2つの酸化剤ガス出口連通孔44bに流体的に連通することで、セパレータ28の面方向(矢印B方向、矢印C方向)に酸化剤ガスを流通させる。
酸化剤ガス入口連通孔44aと酸化剤ガス流路56との間には、プレス成形により、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に向かって突出した複数個のエンボス部を有する入口バッファ部58aが設けられる。酸化剤ガス出口連通孔44bと酸化剤ガス流路56との間には、プレス成形により、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に向かって突出した複数個のエンボス部を有する出口バッファ部60aが設けられる。
第1バイポーラプレート30のMEA側面50aには、例えば、プレス成形により、複数のメタルビードシール62aが樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26(図3)に向かって一体に膨出成形される。メタルビードシール62aに代えて、弾性材料からなる凸状弾性シールが設けられてもよい。
複数のメタルビードシール62aは、外側ビード部64aと、内側ビード部66aと、複数の連通孔ビード部68aとを有する。外側ビード部64aは、MEA側面50aの外周縁部を周回する。内側ビード部66aは、酸化剤ガス流路56、酸化剤ガス入口連通孔44a及び2つの酸化剤ガス出口連通孔44bの外周を周回し且つこれらを連通させる。
複数の連通孔ビード部68aは、燃料ガス入口連通孔48a、各燃料ガス出口連通孔48b、各冷却媒体入口連通孔46a及び各冷却媒体出口連通孔46bをそれぞれ周回する。なお、外側ビード部64aは、必要に応じて設ければよく、不要にすることもできる。
図1に示すように、第2バイポーラプレート32のMEA側面50bには、矢印B方向に直線状に延在する複数本の突条部54bが設けられている。これらの突条部54b同士の間の溝内に直線状の燃料ガス流路70が設けられている。なお、突条部54b及び燃料ガス流路70は波状であってもよい。燃料ガス流路70は、1つの燃料ガス入口連通孔48a及び2つの燃料ガス出口連通孔48bに流体的に連通することで、セパレータ28の面方向(矢印B方向、矢印C方向)に燃料ガスを流通させる。
燃料ガス入口連通孔48aと燃料ガス流路70との間には、プレス成形により、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に向かって突出した複数個のエンボス部を有する入口バッファ部58bが設けられる。燃料ガス出口連通孔48bと燃料ガス流路70との間には、プレス成形により、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に向かって突出した複数個のエンボス部を有する出口バッファ部60bが設けられる。
第2バイポーラプレート32のMEA側面50bには、例えば、プレス成形により、複数のメタルビードシール62bが、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26(図3)に向かって膨出成形される。当該メタルビードシール62bに代えて、弾性材料からなる凸状弾性シールが設けられてもよい。複数のメタルビードシール62bは、外側ビード部64bと、内側ビード部66bと、複数の連通孔ビード部68bとを有する。外側ビード部64bは、MEA側面50bの外周縁部を周回する。内側ビード部66bは、外側ビード部64bよりも内側で、燃料ガス流路70、燃料ガス入口連通孔48a及び2つの燃料ガス出口連通孔48bの外周を周回し且つこれらを連通させる。
複数の連通孔ビード部68bは、酸化剤ガス入口連通孔44a、各酸化剤ガス出口連通孔44b、各冷却媒体入口連通孔46a及び各冷却媒体出口連通孔46bをそれぞれ周回する。なお、外側ビード部64bは、必要に応じて設ければよく、不要にすることもできる。
図3に示すように、互いに接合される第1バイポーラプレート30の冷媒側面52aと第2バイポーラプレート32の冷媒側面52bとの間には、冷却媒体をセパレータ28の面方向(矢印B方向、矢印C方向)に流通させる冷却媒体流路72が設けられる。冷却媒体流路72は、2つの冷却媒体入口連通孔46aと2つの冷却媒体出口連通孔46bとに流体的に連通する。
冷却媒体流路72は、酸化剤ガス流路56が形成された第1バイポーラプレート30のMEA側面50aの裏面形状と、燃料ガス流路70が形成された第2バイポーラプレート32のMEA側面50bの裏面形状とが重なり合って形成される。また、互いに対向する第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32の冷媒側面52a、52bにおいて、連通孔の周囲同士は、溶接、ろう付け等によって接合されている。
図2に示すように、燃料電池スタック16には、樹脂枠部材36及びセパレータ28を積層方向(矢印A方向)に貫通する第1ドレン74及び第2ドレン76が設けられている。第1ドレン74は、下側の酸化剤ガス出口連通孔44bの底部よりも下方に配置されている。また、第1ドレン74は、燃料電池スタック16の矢印A2端側(例えば、インシュレータ20b)に設けられた図示しない第1連結流路を介して、上側の酸化剤ガス出口連通孔44bに連通している。このため、発電時に燃料電池スタック16内のカソード側で生じた生成水を、第1ドレン74を介して燃料電池スタック16の外部に排出することができる。
第2ドレン76は、下側の燃料ガス出口連通孔48bの底部よりも下方に配置されている。また、第2ドレン76は、燃料電池スタック16の矢印A2端側(例えば、インシュレータ20b)に設けられた図示しない第2連結流路を介して、上側の燃料ガス出口連通孔48bに連通している。このため、上記の生成水を、第2ドレン76を介して燃料電池スタック16内のアノード側から燃料電池スタック16の外部に排出することができる。
図1、図3及び図4に示すように、各セパレータ28において、第1ドレン74及び第2ドレン76のそれぞれの外周には、生成水の漏れを防止するためのリング状ビードシール78が設けられている。リング状ビードシール78は、隣接する樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26(図3)側に向かって各セパレータ28からそれぞれ突出して設けられる。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池セルユニット12は、1つのセパレータ28と、1つの樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とを有する。具体的には、燃料電池セルユニット12は、セパレータ28の第1バイポーラプレート30と、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26の樹脂枠部材36とが溶着部80を介して接合されることで構成されている。本実施形態では、溶着部80は、各燃料電池セルユニット12の外周縁部に合計6個設けられている。なお、各燃料電池セルユニット12に設けられる溶着部80の個数は特に限定されるものではなく、1個でもよいし、6個以外の複数個であってもよい。
燃料電池セルユニット12の矢印B1側の短辺には、上下に隣接する燃料ガス出口連通孔48b及び冷却媒体入口連通孔46aの間であって、燃料電池セルユニット12の矢印B1側の縁部に近接する側に溶着部80がそれぞれ設けられている。また、下側の燃料ガス出口連通孔48bと、第2ドレン76との間に溶着部80が設けられている。つまり、燃料電池セルユニット12の矢印B1側の短辺には、合計3個の溶着部80が設けられている。
燃料電池ユニットの矢印B2側の短辺には、上下に隣接する酸化剤ガス出口連通孔44b及び冷却媒体出口連通孔46bの間であって、燃料電池セルユニット12の矢印B2側の縁部に近接する側に溶着部80がそれぞれ設けられている。また、下側の酸化剤ガス出口連通孔44bと、第1ドレン74との間に溶着部80が設けられている。つまり、燃料電池セルユニット12の矢印B2側の短辺には、合計3個の溶着部80が設けられている。
これらの溶着部80は何れもメタルビードシール62a、62bを避けて配置されている。なお、燃料電池セルユニット12の溶着部80が設けられる位置は、上記の6箇所に限定されるものではなく、例えば、セパレータ28や、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26の形状等に応じて種々に設定することができる。
本実施形態では、各溶着部80は、セパレータ28と樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26との積層方向(矢印A方向)視(後述するレーザLBの照射方向視)で略円形状となっている。また、第2バイポーラプレート32には、積層方向で溶着部80と重なる部分に貫通孔82がそれぞれ設けられている。各貫通孔82の積層方向視の寸法は、溶着部80の寸法以上であることが好ましい。なお、各貫通孔82の積層方向視の形状は、特に限定されるものではないが、例えば、円形状としてもよい。
図6~図8を主に参照しつつ、本実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造装置10(以下、単に、製造装置10ともいう)について説明する。図8に示すように、製造装置10は、積層部86の接合対象箇所100に対し、レーザLBを照射して溶着部80を形成する。積層部86は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26にセパレータ28の第1バイポーラプレート30側が積層された積層体84の、樹脂枠部材36とセパレータ28の外周部との積層部分である。接合対象箇所100は、積層部86において、レーザLB照射後に溶着部80が設けられる部分である。
つまり、積層体84は、その積層部86の接合対象箇所100に溶着部80が形成される前の状態のものである。製造装置10により、積層部86の接合対象箇所100に溶着部80を形成することで、積層部86の構成要素が溶着されて燃料電池セルユニット12が形成される。
具体的には、図8に示すように、製造装置10は、基台部88と、金属スペーサ90と、レーザ照射部92と、押圧部94とを備える。基台部88には、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26と、セパレータ28とがこの順に載置される。この際、セパレータ28の第1バイポーラプレート30側が樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に臨む。
基台部88は、例えば、上方に突出する1対の第1位置決めピン及び1対の第2位置決めピン(何れも不図示)を有する。第1位置決めピンは、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に設けられた不図示の1対の第1位置決め孔に挿入される。これによって、基台部88に、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26が位置決めされた状態で載置される。第2位置決めピンは、セパレータ28に設けられた不図示の第2位置決め孔に挿入される。これによって、基台部88及び樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に、セパレータ28が位置決めされた状態で載置される。その結果、基台部88上に積層体84が形成される。
なお、基台部88に対する樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26及びセパレータ28のそれぞれの位置決めは、互いに同じ位置決めピンを用いて行ってもよい。また、第1位置決め孔及び第2位置決め孔の少なくとも何れか一方として、第1ドレン74及び第2ドレン76の少なくとも何れか一方を用いてもよい、
また、基台部88には、金属スペーサ90を保持する凹形状の保持部96が設けられている。保持部96に保持された金属スペーサ90は、上記のようにして基台部88上に形成された積層体84の接合対象箇所100及びその外周辺部に樹脂枠部材36側から対向する。本実施形態では、金属スペーサ90は、積層体84の貫通孔82が設けられた部分及びその周辺部分に樹脂枠部材36側から対向する。
金属スペーサ90は、金属材料から形成される。なお、金属スペーサ90の材料は、該金属スペーサ90の熱伝導率を高める観点から、熱伝導性に優れた銅、アルミニウム又はそれらの合金であることが好ましい。図7に示すように、金属スペーサ90は、例えば、上面が積層体84に臨む略円柱形状である。なお、金属スペーサ90の外形状は特に限定されるものではなく、例えば、直方体等の円柱以外の形状であってもよい。
本実施形態では、積層体84の積層方向視で、金属スペーサ90の上面の外径寸法は、貫通孔82よりも大きくなっている。この金属スペーサ90の上面には、積層体84の積層方向視で、接合対象箇所100と同程度の寸法であり、貫通孔82の内径よりも外径寸法(又は外周)が小さい窪み98が設けられている。窪み98の積層方向視の形状は略円形状となっている。また、窪み98の底面は平坦である。なお、窪み98の寸法の一例としては、窪み98の径を5.5~6.5mmとし、窪み98の深さを0.07~0.2mmとすることが挙げられる。
本実施形態では、金属スペーサ90の上面は、基台部88の上面よりも上方に突出していることとする。しかしながら、金属スペーサ90の上面と基台部88の上面とは面一に配置されてもよい。
図8に示すように、レーザ照射部92は、金属スペーサ90上に配置された積層部86の接合対象箇所100にセパレータ28側からレーザLBを照射する。本実施形態では、レーザ照射部92は、第2バイポーラプレート32の貫通孔82を通過させたレーザLBを第1バイポーラプレート30側から接合対象箇所100に照射する。この際、レーザLBが照射される接合対象箇所100の樹脂枠部材36側は、金属スペーサ90の窪み98に臨んでいる。
レーザ照射部92によって照射されるレーザLBの照射強度等の条件は、樹脂枠部材36の一部を溶融させて、該樹脂枠部材36と第1バイポーラプレート30とを溶着可能な溶着部80(図1、図9)が形成されるように設定される。また、レーザ照射部92は、接合対象箇所100に、レーザLBの照射方向視(積層体84の積層方向視)で円形状となる溶着部80が形成されるように、レーザLBを照射する。
押圧部94は、金属スペーサ90上に配置された積層部86の接合対象箇所100の周囲を、金属スペーサ90の窪み98の周囲に向かって上方から押圧する。本実施形態では、押圧部94の先端は、第2バイポーラプレート32の貫通孔82の内部に挿入されて、第1バイポーラプレート30の冷媒側面52aに当接する。なお、押圧部94は、貫通孔82の外側で第2バイポーラプレート32のMEA側面50bに当接してもよい。
製造装置10は、例えば、金属スペーサ90、レーザ照射部92、押圧部94のそれぞれを1個ずつ備えてもよい。この場合、複数の接合対象箇所100に順次レーザLBを照射して、複数の溶着部80を1個ずつ形成することができる。また、製造装置10は、例えば、金属スペーサ90、レーザ照射部92、押圧部94のそれぞれを複数個ずつ備えてもよい。この場合、複数の接合対象箇所100の所定の個数ずつに又は複数の接合対象箇所100の全てにレーザLBを照射して、複数個の溶着部80を同時に形成することができる。
製造装置10は、基本的には上記のように構成される。以下、本実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造方法について、図8の製造装置10を用いて、図1の燃料電池セルユニット12を得る場合を例に挙げて説明する。
この燃料電池セルユニット12の製造方法では、積層工程を行う。積層工程では、図6に示すように、基台部88上に積層体84を形成する。具体的には、先ず、基台部88上に樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26のみを配置する。この際、基台部88の上記の第1位置決めピンを、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26の上記の第1位置決め孔に挿入する。本実施形態では、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26のアノード電極40側を基台部88に対向させる。
次に、基台部88上に配置した樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に、第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32が一体に接合されてなるセパレータ28を積層する。この際、基台部88の上記の第2位置決めピンを、セパレータ28の上記の第2位置決め孔に挿入する。本実施形態では、図5に示すように、セパレータ28の第1バイポーラプレート30側を、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26のカソード電極42側に対向させる。
上記のようにして基台部88上に形成された積層体84の積層部86では、接合対象箇所100の樹脂枠部材36側が金属スペーサ90の窪み98に対向する。また、積層部86の貫通孔82及びその周辺部の樹脂枠部材36側が金属スペーサ90の上面に対向する。なお、積層工程では、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とセパレータ28とを積層した後に、基台部88上に配置するようにしてもよい。
積層工程の後に、レーザ照射部92により、接合対象箇所100にレーザLBを照射するレーザ照射工程を行う。本実施形態では、図8に示すように、押圧部94により、金属スペーサ90の窪み98の周囲に向かって、積層部86の接合対象箇所100の周囲を押圧した状態で、接合対象箇所100にレーザLBを照射する。具体的には、押圧部94の先端を第2バイポーラプレート32の貫通孔82に挿通して、第1バイポーラプレート30の接合対象箇所100の周囲に当接させる。これによって、押圧部94を介して、接合対象箇所100の周囲の第1バイポーラプレート30及び樹脂枠部材36が、金属スペーサ90の窪み98の周囲の上面に向かって上方から押圧される。
この状態で、レーザ照射部92により接合対象箇所100にレーザLBを照射する。このレーザLBは、第2バイポーラプレート32の貫通孔82を通過して、第1バイポーラプレート30側から積層部86の接合対象箇所100に照射される。これにより積層部86の接合対象箇所100が加熱される。この加熱により生じる樹脂枠部材36の膨張した部分は、金属スペーサ90の窪み98の内部に進入する。
レーザLBの照射により溶融した樹脂枠部材36の一部が凝固することで、図9に示すように、接合対象箇所100に、第1バイポーラプレート30と樹脂枠部材36とを溶着する溶着部80が形成される。図1に示すように、溶着部80は、レーザLBの照射方向視で貫通孔82の内部に円形状となるように形成される。
上記のようにして、複数の溶着部80を順次又は同時に形成することで、セパレータ28と樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とを接合して、燃料電池セルユニット12を得ることができる。
燃料電池セルユニット12を複数積層して得られる燃料電池スタック16の動作について、以下簡単に説明する。図2及び図3に示すように、燃料電池スタック16で発電を行う場合、燃料ガス入口連通孔48aに燃料ガスが供給され、酸化剤ガス入口連通孔44aに酸化剤ガスが供給され、冷却媒体入口連通孔46aに冷却媒体が供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔44aから酸化剤ガス流路56に導入され、該酸化剤ガス流路56に沿って矢印B方向に移動しつつ、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26のカソード電極42に供給される。一方、燃料ガスは、図5に示すように、燃料ガス入口連通孔48aから燃料ガス流路70に導入され、該燃料ガス流路70に沿って矢印B方向に移動しつつ、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26のアノード電極40に供給される。
従って、図3に示すように、各樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26では、カソード電極42に供給される酸化剤ガスと、アノード電極40に供給される燃料ガスとが、カソード電極触媒層及びアノード電極触媒層内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
電気化学反応で消費されなかった酸化剤ガス(酸化剤排ガス)は、酸化剤ガス流路56から酸化剤ガス出口連通孔44bへと流入し、該酸化剤ガス出口連通孔44bを矢印A方向に流れて燃料電池スタック16から排出される。同様に、電気化学反応で消費されなかった燃料ガス(燃料排ガス)は、燃料ガス流路70から燃料ガス出口連通孔48bへと流入し、燃料ガス出口連通孔48bを矢印A方向に流れて燃料電池スタック16から排出される。
冷却媒体は、冷却媒体入口連通孔46aから冷却媒体流路72に導入され、該冷却媒体流路72に沿って矢印B方向に移動しつつ、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26と熱交換する。熱交換後の冷却媒体は、冷却媒体出口連通孔46bに流入し、冷却媒体出口連通孔46bを矢印A方向に流れて燃料電池スタック16から排出される。
以上から、本実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造方法及び製造装置10では、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26の樹脂枠部材36と、セパレータ28の外周部との積層部86を金属スペーサ90上に形成する。この際、積層部86の接合対象箇所100の樹脂枠部材36側を、金属スペーサ90に設けられた窪み98に対向させる。この状態で、積層部86の接合対象箇所100にセパレータ28側からレーザLBを照射して加熱することで、樹脂枠部材36の一部を溶融する。これにより、セパレータ28と樹脂枠部材36とを溶着する溶着部80を形成することができる。このように樹脂枠部材36をセパレータ28に対して位置決めした状態で溶着部80を形成することで、たとえ、樹脂枠部材36に反りが発生していたとしても、セパレータ28と樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とを相互のずれを抑制した状態で固定することができる。
また、上記のように積層部86の接合対象箇所100にレーザLBを照射する際、該接合対象箇所100の樹脂枠部材36側は金属スペーサ90の窪み98に臨む。すなわち、金属スペーサ90上に配置された樹脂枠部材36から離間する側に陥没して金属スペーサ90に設けられた窪み98に、接合対象箇所100の樹脂枠部材36側が臨む。このため、接合対象箇所100の樹脂枠部材36がレーザLBの照射により加熱されて膨張しても、樹脂枠部材36の膨張した部分は、窪み98の内部に進入することが可能となっている。
これにより、レーザLB照射時に樹脂枠部材36と金属スペーサ90との接触圧が部分的に増大することや、樹脂枠部材36と金属スペーサ90との間に過度に熱がこもる部分が発生することを抑制できる。つまり、樹脂枠部材36の熱を金属スペーサ90に良好に伝導させて、積層部86の接合対象箇所100を略均等に溶着に適した温度にすることができる。その結果、例えば、気泡等の発生が抑制された所望の形状であり接合強度に優れた溶着部80を接合対象箇所100に形成することができる。これによっても、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26及びセパレータ28の相互のずれを効果的に抑制でき、しかも、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26及びセパレータ28を位置決めした状態で良好に維持することができる。
従って、本実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造方法及び製造装置10によれば、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とセパレータ28とを正確且つ容易に位置決めし、相互のずれの発生を可及的に抑制することが可能となる。
上記の実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造方法では、セパレータ28は、互いに積層されて接合された第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32を備え、積層工程では、セパレータ28の第1バイポーラプレート30側を樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26に対向させ、レーザ照射工程では、第2バイポーラプレート32に設けられた貫通孔82を通過させたレーザLBを第1バイポーラプレート30側から接合対象箇所100に照射することとした。
また、上記の実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造装置10では、セパレータ28は、互いに積層されて接合された第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32を備え、レーザ照射部92は、第2バイポーラプレート32に設けられた貫通孔82を通過させたレーザLBを第1バイポーラプレート30側から接合対象箇所100に照射することとした。
これらの場合、第1バイポーラプレート30及び第2バイポーラプレート32を接合して形成されるセパレータ28であっても、貫通孔82を介して第1バイポーラプレート30側から積層部86にレーザLBを照射することができる。これにより、接合対象箇所100の樹脂枠部材36を良好に加熱することができるため、第1バイポーラプレート30と樹脂枠部材36との間に良好に溶着部80を形成することができる。なお、第2バイポーラプレート32に貫通孔82を設けず、接合対象箇所100に第2バイポーラプレート32側からレーザLBを照射することとしてもよい。
上記の実施形態では、第1バイポーラプレート30のMEA側面50aに酸化剤ガス流路56が形成され、第2バイポーラプレート32のMEA側面50bに燃料ガス流路70が形成されることとした。しかしながら、第1バイポーラプレート30のMEA側面50aに燃料ガス流路70が形成され、第2バイポーラプレート32のMEA側面50bに酸化剤ガス流路56が形成されることとしてもよい。この場合、セパレータ28の第1バイポーラプレート30側と、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26のアノード電極40側とを積層して積層体84を形成する。
上記の実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造方法では、レーザ照射工程でのレーザLBの照射方向視で、溶着部80及び窪み98は円形状であることとした。また、上記の実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造装置10では、レーザ照射部92によるレーザLBの照射方向視で、窪み98は円形状であり、レーザ照射部92は、照射方向視で円形状の溶着部80を形成することとした。
これらの場合、積層部86の接合対象箇所100に容易に溶着部80を形成することができるとともに、溶着部80による樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とセパレータ28との接合強度を良好に維持することが可能になる。なお、レーザLBの照射方向視における溶着部80及び窪み98は、円形状以外の形状であってもよい。
また、上記の実施形態では、図6~図8に示すように、窪み98の底面が平坦であることとしたが、特にこれには限定されず、例えば、図10に示すように、窪み98の底面は、下方に向かい湾曲して陥没する凹形状であってもよい。このように底面が凹形状である窪み98を有する金属スペーサ90を用いた場合も、上記の実施形態と同様にして良好に溶着部80を形成することが可能である。
さらに、上記の実施形態では、積層体84の積層方向視で、金属スペーサ90の上面の寸法は、貫通孔82よりも大きくなっていることとしたが、特にこれに限定されるものではない。上記の実施形態では、積層体84の積層方向視で、窪み98の寸法は、接合対象箇所100の寸法と同程度であることとした。しかしながら、窪み98の寸法は、接合対象箇所100より小さくてもよいし、接合対象箇所100より僅かに大きくてもよい。上記の実施形態では、積層体84の積層方向視で、窪み98の寸法は、貫通孔82の寸法よりも小さいこととしたが、特にこれには限定されない。
上記の実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造方法のレーザ照射工程では、金属スペーサ90の窪み98の周囲に向かって、積層部86の接合対象箇所100の周囲を押圧することとした。また、上記の実施形態に係る燃料電池セルユニット12の製造装置10では、金属スペーサ90の窪み98の周囲に向かって、積層部86の接合対象箇所100の周囲を押圧する押圧部94を備えることとした。
これらの場合、金属スペーサ90に向かって積層部86を押圧する押圧部94のような簡単な構成によって、セパレータ28と樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26との間に一層良好に接合強度に優れた溶着部80を形成することが可能になる。なお、製造装置10は、押圧部94を備えていなくてもよい。つまり、レーザ照射工程では、金属スペーサ90の窪み98の周囲に向かって積層部86の接合対象箇所100の周囲を押圧することなく接合対象箇所100にレーザLBを照射してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
上記の実施形態では、隣接する樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26の間ごとに冷却媒体流路72が介在する、所謂、各セル冷却構造を採用したが、これに代えて、所謂、間引き冷却構造を採用してもよい。燃料電池スタック16を間引き冷却構造とする場合であっても、隣接して配置されるセパレータ28と樹脂枠付き電解質膜・電極構造体26とを溶着部80により同様に接合して燃料電池ユニット(不図示)を得ることができる。
10…製造装置 12…燃料電池セルユニット
14…発電セル 16…燃料電池スタック
26…樹脂枠付き電解質膜・電極構造体 28…セパレータ
30…第1バイポーラプレート 32…第2バイポーラプレート
34…電解質膜・電極構造体 36…樹脂枠部材
38…電解質膜 40…アノード電極
42…カソード電極 80…溶着部
82…貫通孔 84…積層体
86…積層部 88…基台部
90…金属スペーサ 92…レーザ照射部
94…押圧部 96…保持部
98…窪み 100…接合対象箇所
LB…レーザ

Claims (8)

  1. 電解質膜の両側に電極が配設された電解質膜・電極構造体に、該電解質膜・電極構造体の外周を周回する樹脂枠部材が設けられた樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を、セパレータと接合して得られる燃料電池セルユニットの製造方法であって、
    前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の前記樹脂枠部材と、前記セパレータの外周部との積層部を金属スペーサ上に形成して、前記積層部の接合対象箇所の前記樹脂枠部材側を、前記金属スペーサに設けられた窪みに対向させる積層工程と、
    前記窪みに前記樹脂枠部材側を対向させた状態の前記接合対象箇所に前記セパレータ側からレーザを照射して、前記樹脂枠部材と前記セパレータとを溶着する溶着部を形成するレーザ照射工程と、
    を有する、燃料電池セルユニットの製造方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池セルユニットの製造方法において、
    前記セパレータは、互いに積層されて接合された第1バイポーラプレート及び第2バイポーラプレートを備え、
    前記積層工程では、前記セパレータの前記第1バイポーラプレート側を前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体に対向させ、
    前記レーザ照射工程では、前記第2バイポーラプレートに設けられた貫通孔を通過させたレーザを前記第1バイポーラプレート側から前記接合対象箇所に照射する、燃料電池セルユニットの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池セルユニットの製造方法において、
    前記レーザ照射工程でのレーザの照射方向視で、前記溶着部及び前記窪みは円形状である、燃料電池セルユニットの製造方法。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の燃料電池セルユニットの製造方法において、
    前記レーザ照射工程では、前記金属スペーサの前記窪みの周囲に向かって、前記積層部の前記接合対象箇所の周囲を押圧する、燃料電池セルユニットの製造方法。
  5. 電解質膜の両側に電極が配設された電解質膜・電極構造体に、前記電解質膜・電極構造体の外周を周回する樹脂枠部材が設けられた樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を、セパレータと接合して得られる燃料電池セルユニットの製造装置であって、
    前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体の前記樹脂枠部材と、前記セパレータの外周部とが積層された積層部の接合対象箇所に、前記樹脂枠部材側から対向する窪みが設けられた金属スペーサと、
    前記窪みに前記樹脂枠部材側を対向させた状態の前記接合対象箇所に前記セパレータ側からレーザを照射して、前記樹脂枠部材と前記セパレータとを溶着する溶着部を形成するレーザ照射部と、
    を備える、燃料電池セルユニットの製造装置。
  6. 請求項5記載の燃料電池セルユニットの製造装置において、
    前記セパレータは、互いに積層されて接合された第1バイポーラプレート及び第2バイポーラプレートを備え、
    前記レーザ照射部は、前記第2バイポーラプレートに設けられた貫通孔を通過させたレーザを前記第1バイポーラプレート側から前記接合対象箇所に照射する、燃料電池セルユニットの製造装置。
  7. 請求項5又は6記載の燃料電池セルユニットの製造装置において、
    前記レーザ照射部によるレーザの照射方向視で、前記窪みは円形状であり、
    前記レーザ照射部は、前記照射方向視で円形状の前記溶着部を形成する、燃料電池セルユニットの製造装置。
  8. 請求項5~7の何れか1項に記載の燃料電池セルユニットの製造装置において、
    前記金属スペーサの前記窪みの周囲に向かって、前記積層部の前記接合対象箇所の周囲を押圧する押圧部を備える、燃料電池セルユニットの製造装置。
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