JP7062684B2 - 遠心ファンおよび回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却性能の向上を図る遠心ファン、および遠心ファンを備えた回転電機に関する。
遠心ファンは、空気をはじめとする気体、あるいは冷媒のような液体を輸送する目的で使用されている。例えば、特許文献1の遠心ファンでは、円周方向に複数配置される羽根と、羽根の軸方向の一端に設けられた円盤状あるいはお椀状のハブとを備えている。
また、円周方向に複数配置される羽根のハブとは反対の端に、円環状のシュラウドを備えている遠心ファンも存在する。従来、このような遠心ファンにおいては、各羽根の前縁で発生する剥離を抑制することで、高効率化と低騒音化を図っている(例えば、特許文献1~3参照)。
特開2014-202198号公報 特開平2-70997号公報 特開平9-201009号公報
しかしながら、従来技術には以下のような問題がある。
特許文献1および特許文献2に記載された遠心ファンの構造は、羽根の前縁部で発生する騒音が低減されるため、低騒音効果はある。その一方でこれらの遠心ファンは、同時に流量が低下してしまうという問題があった。
また、特許文献3に記載された遠心ファンは、羽根前縁の吸込み部分を丸くする構造を有することで騒音源を小さくしている。しかしながら、特許文献3の遠心ファンは、低騒音化の効果としては小さいという問題があった。
さらに、特許文献1から3のいずれの遠心ファンも、回転軸方向の流量を増加させる効果はないという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされるもので、低騒音化と冷却性能の向上の両立を図ることのできる遠心ファンおよび回転電機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る遠心ファンは、中央部に回転軸穴を有する主板と、主板に設けられた複数の翼と、複数の翼のそれぞれに設けられた複数の羽根とを備える遠心ファンであって、複数の羽根のそれぞれにおいて、遠心ファンの回転軸側の端面を前縁部と規定し、羽根の前縁部において、前縁部における羽根の形状が、遠心ファンの円周方向と成す角度を入口設置角度と規定した際に、羽根は、遠心ファンの回転軸方向の高さに応じて入口設置角度が変化するように形成されており、かつ、羽根の主板側と吸込み側との間において、入口設置角度が最大となる極値を有するように形成され、主板側の入口設置角度が極値よりも小さくなるように形成されることで、主板に設けた切り欠き部を通過して回転軸方向に流れる流量を増加させ、複数の羽根のそれぞれは、前縁部において、遠心ファンの回転中心軸と主板側の前縁部とを結ぶ直線と、回転中心軸と吸込み側の前縁部と結ぶ直線とが成す角度を回転角度ζと規定した際に、0°≦ζ≦7°となるように形成されているものである。
本発明に係る遠心ファンによれば、羽根前縁部の騒音源を小さくするとともに、回転軸方向へ流れる流量を増加させ、冷却性能を高める構造を備えている。この結果、低騒音化と冷却性能の向上の両立を図ることのできる遠心ファンを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る遠心ファンを示す全体図である。 図1における遠心ファンを回転軸の垂直方向から見た断面図である。 図2における遠心ファンの入口設置角を説明する図である。 羽根の回転軸方向の高さと入口設置角度との対応関係を示すグラフである。 遠心ファンの主板側の前縁位置に対し、吸込み側の前縁位置の回転角度を説明する図である。 遠心ファンにおける吸い込み流量と羽根の回転角度の関係を示すグラフである。 遠心ファンにおける羽根形状を示した図である。 本発明の遠心ファンを回転電機へ適用した説明した図である。 本発明の実施の形態2に係る遠心ファンの羽根の説明図である。
以下、本発明の遠心ファンの実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る遠心ファン1の構成図である。遠心ファン1は、主板3と複数の羽根2とを備えている。主板3は、板状の形状であって、その中央に回転軸穴5が設けられている。主板3の回転軸穴5は、中心がお椀状に膨らんでいるような形状でもよい。また、主板3は、中央に回転させるためのシャフトを通すための穴を設けた形状でもよい。また、主板3は、強度面から、リブのような突起を設けた形状であってもよい。
主板3の周方向には、間隔をおいて複数の翼4が放射状に設けられている。隣接する翼4の間には、切り欠きが設けられている。翼4には、回転軸方向に羽根2が設けられている。図1における矢印は、回転軸穴4を中心として、遠心ファンが回転する方向を示している。
羽根2において、回転軸側が羽根の前縁2a、羽根2の外縁部が羽根の後縁2bとする。羽根の前縁2aは、遠心ファン1の回転方向に傾斜するように設けられている。すなわち、羽根2は、前縁2aが主板3および翼4から離れるにつれて、遠心ファン1の回転方向に、次第にはやく回転することになる。
また、羽根前縁2aと回転軸を中心として前縁を通る円の円周方向とが成す角度を小さくすることで、羽根前縁での流れの衝突がなくなり、羽根で発生する騒音を小さくしつつ、羽根2の負圧面に生じる負圧をより小さくできる。さらに、主板3に切り欠きを設けることにより、回転軸方向へ流れる流量を増加させることができる。
この結果、図1に示した遠心ファンの構造により、流量を増加させることができる。
さらに、図2~図5を用いて、遠心ファン1の詳細について説明する。図2は、図1における遠心ファンを回転軸の垂直方向から見た断面図である。図3は、遠心ファンの入口設置角を説明する図である。図4は、遠心ファンの羽根の回転軸方向の高さと、入口設置角度との対応関係を示すグラフである。図5は、遠心ファンの主板側の前縁位置に対し、吸込み側の前縁位置の回転角度を説明する図である。
なお、説明における羽根高さとは、遠心ファン1の回転軸方向に垂直な断面における羽根の高さをいうものとする。
図2に示した羽根2において、紙面の上方向側が遠心ファン1の吸込み側であり、紙面の下方向側が主板3側である。羽根2の高さ方向に、遠心ファンの吸込み側から羽根高さA、B、Cの位置における断面を、それぞれ断面A、断面B及び断面Cとする。
図3の点線は、主板3における、切り欠きの根元部分での円周を表している。図3に示されるように、A、B、Cの各高さでの断面内における羽根2の形状が、円周方向と成す角度を、それぞれ入口設置角度θA、入口設置角度θB、入口設置角度θCと設定する。
図4には、羽根2の回転軸方向の高さと、入口設置角度との対応関係が示されている。縦軸は、羽根2の回転軸方向の高さを、羽根最大高さに対する比として表している。また、横軸は、入口設置角度θ[°]を表している。また、実線は、本願発明における対応関係を示しており、破線は、先行技術における対応関係を示している。
本願発明では、入口設置角度θA、θB、θCの間には、θA<θB、θC<θBの関係が成り立っている。入口設置角度θBが最大になる断面Bの高さは、主板3から最大羽根高さの略2/3の高さまでの範囲内に設けることが望ましい。また、入口設置角度θAおよび入口設置角度θBについては、-10≦θA≦30、20≦θB≦70の範囲に設定することが望ましく、θCはθB未満の任意の角度でよい。
上記のように、主板3側の入口設置角度を小さくすることにより、羽根2に対して円周方向に流れる流量を低減させることができる。この結果、遠心ファン1の吸い込み側から主板3方向へ通過する流れと、円周方向の流れとの衝突が少なくなり、回転軸方向の流量を増加させることできる。
実験の結果、本件の羽根2は、このような前縁形状を有することにより、先行技術である羽根2と比較して、流量が略10%増加し、騒音値は、オーバーオール値で約0.3dB低減することができた。
本実施の形態1では、複数の羽根2において、入口設置角度θA、θB、θCのそれぞれが、全ての羽根で同一である場合について説明した。しかしながら、全ての羽根で同一の値を採用するのではなく、それぞれの羽根ごとに、θA<θB、θC<θBの関係が成立するようにして、個別の値を採用することも可能である。さらに、断面Bにおける入口設置角度θBが最も大きくなるが、高さBは、それぞれの羽根2ごとに異なっていてもよい。
上記のように、図4に示したように、羽根2の高さ方向に応じて、入口設置角度を変えることにより、遠心ファン1の風量を低減させることなく、遠心ファン1によって発生する回転騒音を変調させ、低騒音化させることができる。すなわち、本発明の遠心ファンは、低騒音化を図った上で、回転軸方向の流量を増加させる効果を実現できる。
図4に示されるように、羽根2の入口設置角度は、羽根2の高さ方向において、主板3側から吸込み側に少なくとも1回大きくなり、少なくとも1回小さくなるように設計されている。すなわち、入口設置角度は、羽根2の高さ方向において、ある高さBにおいて1つの極値を有している。
図4では、羽根2の前縁の入口設置角度が主板側のC位置からB位置にかけて1回大きくなり、B位置から吸込み側のA位置にかけて1回小さくなり、B位置において入口設置角度に1つの極値を有している。ここで、B位置は、羽根最大高さに対する比が、0.4~0.5となっている。
なお、羽根2の前縁の入口設置角度は、大きくなり、その後小さくなるということを複数回繰り返すように、複数の極値を有してもよい。
図5は、遠心ファンの吸込み側の前縁位置の回転角度を説明する図である。羽根2の前縁の回転中心軸からの半径は、略等しく、遠心ファン1の回転中心をOとして、主板3側の前縁と吸込み側の前縁のなす角を回転角度ζ[°]と設定する。主板3側の前縁に対して、吸込み側の前縁が回転方向にζ°回転してもよい。
図6は、遠心ファン1における流量と羽根の回転角度ζの関係を示すグラフである。縦軸が吸い込み流量の増減[%]を示しており、横軸が羽根の回転角度ζ[°]を示している。回転角度ζ[°]は、0°≦ζ≦10°の範囲内において、小さくなると遠心ファンの吸い込み流量は増加し、大きくなると、遠心ファンの吸い込み流量は減少している。
回転角度ζを特に約7°以下とすることによって、遠心ファン1から発生する騒音を低減し、しかも吸い込み流量を増加させることができる
また、羽根2の前縁については、円弧状に丸みを設けてもよい。
羽根2の断面形状は、図2に示される羽根2の回転軸方向の断面A、B、Cにおいては、それぞれ異なっていた。これに対して、図7を用いて、別の羽根形状について説明する。
図7は、遠心ファン1における羽根形状を示した図である。羽根2の前縁位置をD、羽根2の後縁位置をFとする。さらに、羽根2の前縁位置Dと後縁位置Fとの間にある任意の位置をEとする。この場合、羽根2の前縁位置Dから任意の位置Eまでの翼4の形状は、羽根の高さ方向によって異なり、羽根の任意の位置Eから後縁位置Fまでの翼4の形状は、羽根の全ての高さ方向において略同一になるように設計してもよい。
本発明を適用した一実施例としての車両用交流発電機100を図8に示す。車両用交流発電機100は、本実施の形態1の遠心ファン83と、ケーシング4と、一対のベアリング5と、シャフト6と、プーリ7と、回転子8と、固定子9と、スリップリング10と、一対のブラシ11と、電圧調整器12と、整流装置13と、ヒートシンク18と、コネクタ20と、保護カバー27と、を備えている。
ケーシング4は、略椀形状のアルミニウム製のフロント側ハウジング31、およびリヤ側ハウジング30を備える。ケーシング4は、一対のベアリング5を介して回転自在に支持されたシャフト6を備える。ケーシング4のフロント側に延出したシャフト6の端部には、プーリ7が固着されている。ケーシング4内には、シャフト6と一体的に回転する回転子8が配設されている。
回転子8の外周には、固定子9が対向配置され、また、固定子9は、ケーシング4に固定されている。ケーシング4のリヤ側に延出したシャフト6には、回転子8に電流を供給する一対のスリップリング10が固定されている。各スリップリング10の表面には、摺動する一対のブラシ11と、これらのブラシ11を収容しているブラシホルダ17が設けられている。
ブラシ11に隣接するように、固定子9で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器12と、固定子9で生じる交流電圧を直流電圧に整流する整流装置13と、ヒートシンク18と、電圧調整器12と図示しない外部装置との信号の入出力を行うコネクタ20とが設けられている。ブラシホルダ17と整流装置13を覆うように、保護カバー27が設けられている。
回転子8は、界磁巻き線81と界磁鉄芯82により形成され、界磁巻き線を冷却するための通風路が備えられている。界磁鉄芯82は、それぞれが6個あるいは8個の爪部を有し、界磁巻線81を覆うように設けられている。
界磁巻線81は、ランデル型回転子であり、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回され、励磁電流が流れて磁束を発生する。界磁巻線81が発生する磁束によって磁極が形成される。遠心ファン83は、回転子8の両端面に溶接等により取り付けられている。
本発明の実施の形態1に係る遠心ファン83を適用した車両用交流発電機100の作用について、図9を用いて説明する。回転子8の回転により、回転子8に取り付けられた遠心ファン83も、回転子8と一体に回転する。この結果、軸方向に流体が流れ、外気が車両用交流発電機100内に吸引される。外気は、車両用交流発電機100内の構成部品、特に界磁巻き線81を冷却した後、外部に排出される。
遠心ファン83を回転子8に備えることにより、低騒音化を図った上で、回転子内部の軸方向へ流れる流体を増加させ、冷却性能を向上させることができる。
本発明の活用例として、このような車両用交流発電機に使用することが挙げられるが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、例えば、車載用交流発電機、モータ、車載用駆動装置などの回転電機の回転子に取り付けて利用することもできる。
実施の形態1による遠心ファンは、主板と、主板に設けられた複数の翼と、翼に設けられた羽根とを備えるとともに、羽根の前縁の入口設置角度を遠心ファンの回転軸方向の高さに応じて変化させている。具体的には、実施の形態1による遠心ファンは、主板側から吸込み側に向かうにつれて、羽根の前縁の入口設置角度が大きくなり、その後小さくなるようにして、入口設置角度に少なくとも1つの極値をもつ羽根を備える。
このような構成を備えることにより、遠心ファンの回転軸方向への流量を増加させることできる。従って、遠心ファンから発生する騒音を低騒音化させた上で、吸込み流量を増加させることができ、低騒音化と冷却性能の向上の両立を図ることができる。
複数の羽根のそれぞれは、入口設置角度の極値を有する羽根高さを、異なる高さに設定することもできる。これにより、遠心ファンの回転軸方向への流量を、羽根毎に異なるように増加させることができる。さらに、羽根の形状が回転方向によって異なる。このため、ファンの風量を低減させることなく、遠心ファンの回転数に関係する騒音をその周辺の周波数へ分散させて変調させ、低騒音化させることができる。
羽根の前縁は、遠心ファンの回転方向に傾斜している。このような羽根の構成により、羽根の前縁が主板および翼から離れるにつれて遠心ファンの回転方向に次第にはやく回転することになる。この結果、遠心ファンの回転数に関係する騒音をその周辺の周波数へ分散させて変調させ、低騒音化させることができる。
複数の羽根のそれぞれの遠心ファンの回転軸方向に垂直な断面において、前縁位置と後縁位置と、前縁位置と後縁位置の間にある翼の面上に任意の位置とを規定した際に、前縁位置から任意の位置までの曲線が羽根ごとで異なり、任意の位置から後縁位置までの曲線が少なくとも2つの羽根で等しくなるように、羽根を設計することができる。
このような構成を備えることで、羽根の前縁部の形状が羽根の高さ方向に異なることにより、羽根前縁部に存在する騒音源を効果的に低減することができる。この結果、遠心ファンから発生する騒音を低騒音化することができる。さらに、全ての羽根の後縁部の形状を、羽根の高さ方向において等しくすることにより、吸い込み流量の低下を抑制することができる。
主板側の前縁に対して、吸込み側の前縁の回転方向ζを、0≦ζ≦10とする羽根を設計することができる。これにより、遠心ファンの吸込み流量を増加させることができ、冷却能力を向上させることができる。従って、低騒音化と冷却性能の向上の両立を図ることができる。
また、本発明に係る遠心ファンは、回転電機に適用することができる。このような適用により、回転電機の回転軸方向へ流れる流量を増加させることができる。この結果、低騒音化と冷却性能の向上の両立を図る回転電機を実現することができる。
なお、本発明に係る遠心ファンは、上流側に位置して、羽根の主板と対向するように、円環状のシュラウドを備える構成を採用することも可能である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る遠心ファン1の羽根12の構成を図9に示す。なお、先の実施の形態1における図1~図8の参照符号と同一の符号は、同一又は同様の構成要素でり、その詳細な説明を省略する。
図9に示すように、羽根2の前縁に任意の点Gを設定し、羽根2の吸込み側に任意の点Hを設定する。本実施の形態2に係る羽根2は、点Gと点Hを通過する直線により、回転方向に折り曲げるように傾斜させた構造を有している。
このような傾斜構造を備えることで、羽根の前縁部に存在する騒音源を効果的に低減し、遠心ファンから発生する騒音を低騒音化できる。さらに、先の実施の形態1と同様に、遠心ファンの回転軸方向の流量を増加させることもできる。この結果、低騒音化と冷却性能の向上の両立を図った上で、先の実施の形態1よりも低騒音化の性能向上を実現できる。
1 遠心ファン、2 羽根、2a 羽根の前縁、2b 羽根の後縁、3 主板、4 翼、5、回転軸の穴、6 シャフト、8 回転子、100 回転電機、A 羽根の高さ方向の吸込み側の位置、B 羽根の吸込み側の位置Aと主板側の位置Cの間における任意の位置、C 羽根の高さ方向の主板側の位置、D 羽根の前縁位置、E 羽根の前縁と後縁の間における任意の点、F 羽根の後縁位置、G 羽根の前縁における任意の点、H 羽根の吸込み側の任意の点、O 回転中心、θA 羽根の高さAの位置の入口設置角度、θB 羽根高さB位置の入口設置角度、θC 羽根高さC位置の入口設置角度、ζ 羽根前縁の回転角度。

Claims (6)

  1. 中央部に回転軸穴を有する主板と、主板に設けられた複数の翼と、前記複数の翼のそれぞれに設けられた複数の羽根とを備える遠心ファンであって、
    前記複数の羽根のそれぞれにおいて、前記遠心ファンの回転軸側の端面を前縁部と規定し、前記前縁部における前記羽根の形状が、前記遠心ファンの円周方向と成す角度を入口設置角度と規定した際に、前記羽根は、前記遠心ファンの回転軸方向の高さに応じて前記入口設置角度が変化するように形成されており、かつ、前記羽根の主板側と吸込み側との間において、前記入口設置角度が最大となる極値を有するように形成され、前記主板側の前記入口設置角度が前記極値よりも小さくなるように形成されることで、前記主板に設けた切り欠き部を通過して前記回転軸方向に流れる流量を増加させ
    前記複数の羽根のそれぞれは、前記前縁部において、前記遠心ファンの回転中心軸と主板側の前縁部とを結ぶ直線と、前記回転中心軸と吸込み側の前縁部と結ぶ直線とが成す角度を回転角度ζと規定した際に、0°≦ζ≦7°となるように形成されている
    遠心ファン。
  2. 前記複数の羽根のそれぞれは、前記極値を有する前記回転軸方向の羽根高さが個別に設定されている
    請求項1に記載の遠心ファン。
  3. 前記複数の羽根の少なくとも1つは、前記前縁部が前記遠心ファンの回転方向に傾斜して形成されている
    請求項1に記載の遠心ファン。
  4. 前記複数の羽根のそれぞれは、前記回転軸方向に垂直な断面において、前縁位置と、後縁位置と、前記前縁位置と前記後縁位置との間で前記翼の面上に任意の位置の3点を規定した際に、前記前縁位置から前記任意の位置までの曲線が羽根ごとで異なり、前記任意の位置から前記後縁位置までの曲線が少なくとも2つの羽根で等しくなるように形成されている
    請求項1に記載の遠心ファン。
  5. 前記複数の羽根の少なくとも1つは、前記前縁部における高さ方向の任意の点を第1点と規定し、前記羽根の吸込み側における前縁部と後縁部との間にある任意の点を第2点と規定した際に、前記第1点と前記第2点とを結ぶ直線に従って、前記羽根の前縁部における前記第1点以上の高さに相当する部分を遠心ファンの回転方向へ傾斜させるように形成されている
    請求項1に記載の遠心ファン。
  6. 請求項1から5のいずれかに1項に記載の遠心ファンを回転子に備える回転電機。
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