JP7062089B2 - 回転子、電動機、送風機、空気調和装置および回転子の製造方法 - Google Patents

回転子、電動機、送風機、空気調和装置および回転子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転子、電動機、送風機、空気調和装置および回転子の製造方法に関する。
近年、回転子コアに埋め込んだマグネットで第1の磁極を構成し、マグネットに隣接する回転子コアの一部で第2の磁極を構成したコンシクエントポール型の回転子が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-92828号公報(図2参照)
コンシクエントポール型の回転子では、第2の磁極にマグネットが存在しないため、回転子コアの磁束がシャフトに流れやすい。このようなシャフトへの磁束漏れが生じると、電動機効率の低下を招く。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、コンシクエントポール型の回転子においてシャフトへの磁束漏れを低減することを目的とする。
本発明の回転子は、シャフトと、シャフトを当該シャフトの中心軸線を中心とする径方向の外側から囲む環状の回転子コアと、回転子コアに取り付けられたマグネットと、シャフトと回転子コアとの間に設けられ、非磁性体で構成された離間部とを備える。マグネットは第1の磁極を構成し、回転子コアの一部が第2の磁極を構成する。回転子コアは、シャフトに対向する内周と、その反対側の外周とを有する。回転子コアは、中心軸線の方向における端面において、中心軸線を中心とする周方向における第1の磁極または第2の磁極の中心部に対して径方向の内側に、コア穴を有する。コア穴は、周方向における第1の磁極または第2の磁極の中心部に対向する対向部を有し、対向部から径方向の内側に向かって周方向に広がる形状を有する。離間部は、回転子コアの内周に接する外周を有する。シャフトの半径R1と、中心軸線から離間部の外周までの最短距離R2と、中心軸線から回転子コアの外周までの最長距離R3との間に、(R2-R1)/(R3-R2)≧0.41が成立する。
本発明によれば、シャフトと回転子コアとの間に非磁性体の離間部が設けられており、(R2-R1)/(R3-R2)≧0.41が成立するため、回転子コアからシャフトに磁束が流れにくくなる。すなわち、シャフトへの磁束漏れを低減することができる。
実施の形態1における電動機を示す部分断面図である。 実施の形態1における固定子コアを示す平面図である。 実施の形態1における回転子を示す縦断面図である。 実施の形態1における回転子を拡大して示す縦断面図である。 実施の形態1における回転子を示す断面図である。 実施の形態1における回転子を示す正面図である。 実施の形態1における回転子を示す背面図である。 実施の形態1における回転子の各部の寸法を示す模式図である。 実施の形態1における(R2-R1)/(R3-R2)と誘起電圧との関係を示すグラフである。 実施の形態1における成形金型を示す縦断面図である。 実施の形態1における回転子の製造工程を示すフローチャートである。 実施の形態1の第1の変形例における回転子を示す断面図である。 実施の形態1の第2の変形例における回転子を示す断面図である。 実施の形態1の第2の変形例における回転子を拡大して示す断面図である。 実施の形態1および各変形例の電動機が適用可能な空気調和装置の構成例を示す図(A)および室外機を示す断面図(B)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
<電動機1の構成>
図1は、本発明の実施の形態1における電動機1を示す縦断面図である。電動機1は、例えば空気調和装置の送風機に用いられ、インバータで駆動されるブラシレスDCモータである。また、電動機1は、回転子2にマグネット25が埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)モータである。
電動機1は、シャフト11を有する回転子2と、回転子2を囲むモールド固定子50とを有する。モールド固定子50は、回転子2を囲む環状の固定子5と、固定子5を覆うモールド樹脂部55とを有する。シャフト11は、回転子2の回転軸である。
以下の説明では、シャフト11の中心軸線C1の方向を、「軸方向」と称する。また、シャフト11の中心軸線C1を中心とする周方向(図2等に矢印Sで示す)を、「周方向」と称する。シャフト11の中心軸線C1を中心とする半径方向を、「径方向」と称する。また、軸方向に平行な断面における断面図を、縦断面図と称する。
シャフト11は、モールド固定子50から図1における左側に突出しており、その突出部に形成された取付け部11aには、例えば送風機の羽根車505(図15(A))が取り付けられる。そのため、シャフト11の突出側(図1における左側)を「負荷側」と称し、反対側(図1における右側)を「反負荷側」と称する。
<モールド固定子50の構成>
モールド固定子50は、上記の通り、固定子5とモールド樹脂部55とを有する。固定子5は、回転子2を径方向外側から囲んでいる。固定子5は、固定子コア51と、固定子コア51に設けられた絶縁部(インシュレータ)52と、絶縁部52を介して固定子コア51に巻き付けられたコイル(巻線)53とを有する。
モールド樹脂部55は、BMC(バルクモールディングコンパウンド)等の熱硬化性樹脂で形成される。モールド樹脂部55は、軸方向の一方の側(ここでは反負荷側)に軸受支持部55aを有し、他方の側(ここでは負荷側)に開口部55bを有する。回転子2は、開口部55bからモールド固定子50の内部の中空部分56に挿入される。
モールド樹脂部55の開口部55bには、金属製のブラケット15が取り付けられている。このブラケット15には、シャフト11を支持する一方の軸受12が保持される。また、ブラケット15の外側には、水等の侵入を防止するためのキャップ14が取り付けられている。モールド樹脂部55の軸受支持部55aは、円筒状の内周面を有し、この内周面には、シャフト11を支持するもう一方の軸受13が保持される。
図2は、固定子コア51を示す平面図である。固定子コア51は、複数の積層要素を軸方向に積層し、カシメ、溶接または接着等によって一体に固定したものである。積層要素は、例えば電磁鋼板である。固定子コア51は、中心軸線C1を中心とする周方向に環状に延在するヨーク511と、ヨーク511から径方向内側に(中心軸線C1に向かって)延在する複数のティース512とを有する。ティース512の径方向内側のティース先端部513は、回転子2(図1)の外周面に対向する。ティース512の数は、ここでは12であるが、これに限定されるものではない。
固定子コア51は、ここでは、ティース512毎に複数(ここでは12)の分割コア51Aに分割された構成を有する。分割コア51Aは、ヨーク511に形成された分割面514で分割されている。分割面514は、ヨーク511の内周面から径方向外側に延在する。分割面514の終端とヨーク511の外周面との間には、塑性変形可能な薄肉部515が形成される。薄肉部515の塑性変形により、固定子コア51を帯状に展開することができる。
この構成では、固定子コア51を帯状に展開した状態で、ティース512へのコイル53の巻き付けを行うことができる。コイル53の巻き付け後、帯状の固定子コア51を環状に組み合わせ、端部(図2に符号Wで示す)を溶接する。なお、固定子コア51は、このような分割コアを組み合わせたものには限定されず、一体に構成されていてもよい。
図1に戻り、絶縁部52は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂で形成されている。絶縁部52は、熱可塑性樹脂を固定子コア51と一体成形するか、あるいは熱可塑性樹脂の成形体を固定子コア51に組み付けることによって形成される。
コイル53は、マグネットワイヤを、絶縁部52を介してティース512(図2)の周囲に巻き付けたものである。絶縁部52は、コイル53の径方向内側および外側にそれぞれ壁部を有し、コイル53を径方向両側からガイドする。
固定子5に対して軸方向の一方の側(ここでは反負荷側)には、基板6が配置されている。基板6は、電動機1を駆動するためのパワートランジスタ等の駆動回路60および磁気センサ等が実装されたプリント基板であり、リード線61が配線されている。基板6のリード線61は、モールド樹脂部55の外周部分に取り付けられたリード線口出し部品62から、電動機1の外部に引き出される。
ブラケット15は、モールド樹脂部55の開口部55bの外周縁に設けられた環状部分に圧入される。ブラケット15は、導電性を有する金属、例えば亜鉛メッキ鋼板で形成されるが、これに限定されるものではない。キャップ14は、ブラケット15の外側に取り付けられ、軸受12への水等の侵入を防止する。
<回転子2の構成>
図3は、回転子2を示す縦断面図である。図4は、回転子2の一部を拡大して示す縦断面図である。図5は、図3に示した線分5-5における矢視方向の断面図である。
図5に示すように、回転子2は、回転軸であるシャフト11と、シャフト11に対して径方向外側に距離を開けて設けられた回転子コア20と、回転子コア20に埋め込まれた複数のマグネット25と、シャフト11と回転子コア20との間に設けられた離間部3とを有する。マグネット25の数は、ここでは5個である。マグネット25は、メインマグネットまたは回転子マグネットとも称する。
シャフト11は、S45C(炭素鋼)等の磁性材料で構成される。シャフト11は、上述した中心軸線C1を中心とする円形断面を有し、半径R1を有する。S45Cは、SUS304(ステンレス鋼)と比較して材料費が安価であり、加工が容易という利点がある。
回転子コア20は、中心軸線C1を中心とする環状の部材である。回転子コア20は、外周20aと内周20bとを有し、内周20bはシャフト11に距離を開けて対向している。回転子コア20は、軟磁性材料である複数の積層要素を軸方向に積層し、カシメ、溶接または接着等によって固定したものである。積層要素は、例えば電磁鋼板であり、厚さは0.1mm~0.7mmである。
回転子コア20は、周方向に複数の磁石挿入孔21を有する。磁石挿入孔21は、周方向に等間隔で、且つ中心軸線C1から等距離に配置されている。磁石挿入孔21の数は、ここでは5個である。磁石挿入孔21は、回転子コア20の外周20aに沿って形成され、回転子コア20を軸方向に貫通している。
各磁石挿入孔21には、マグネット25が挿入されている。マグネット25は平板状であり、軸方向に直交する断面形状は矩形状である。マグネット25は、希土類磁石であり、より具体的には、Nd(ネオジム)-Fe(鉄)-B(ホウ素)を主成分とするネオジム焼結磁石である。磁石挿入孔21の周方向の両端には、空隙であるフラックスバリア22が形成されている。フラックスバリア22は、隣り合うマグネット25の間の磁束の短絡を抑制する。
マグネット25は、互いに同一の磁極(例えばN極)を回転子コア20の外周側に向けて配置されている。回転子コア20において、周方向に隣り合うマグネット25の間の領域には、マグネット25とは反対の磁極(例えばS極)が形成される。
そのため、回転子2には、5つの第1の磁極P1(例えばN極)と、5つの第2の磁極P2(例えばS極)とが周方向に交互に配列される。従って、回転子2は、10個の磁極を有する。回転子2の10個の磁極P1,P2は、極ピッチを36度(360度/10)として、周方向に等角度間隔に配置される。
すなわち、回転子2の10個の磁極P1,P2のうち、半分の5つの磁極(第1の磁極P1)はマグネット25によって形成されるが、残りの5つの磁極(第2の磁極P2)は回転子コア20によって形成される。このような構成を、コンシクエントポール型と称する。以下では、単に「磁極」という場合、第1の磁極P1と第2の磁極P2の両方を含むものとする。
回転子コア20の外周20aは、軸方向に直交する断面において、いわゆる花丸形状を有する。言い換えると、回転子コア20の外周20aは、磁極P1,P2のそれぞれの極中心(すなわち周方向の中心)で外径が最大となり、極間M(隣り合う磁極の間)で外径が最小となり、極中心から極間Mまでが弧状となる形状を有する。回転子コア20の外周20aは、花丸形状に限らず、円形状であってもよい。一方、回転子コア20の内周20bは、軸方向に直交する断面において、円形状を有する。
コンシクエントポール型の回転子2では、同じ極数の非コンシクエントポール型の回転子と比較して、マグネット25の数を半分にすることができる。高価なマグネット25の数が少ないため、回転子2の製造コストが低減される。
ここでは回転子2の極数を10としたが、極数は4以上の偶数であればよい。また、ここでは1つの磁石挿入孔21に1つのマグネット25を配置しているが、1つの磁石挿入孔21に2つ以上のマグネット25を配置してもよい。第1の磁極P1をS極とし、第2の磁極P2をN極としてもよい。
回転子コア20において、磁石挿入孔21の径方向内側には、複数のコア穴24が形成されている。コア穴24の数は、例えば極数の半分であり、ここでは5個である。コア穴24は、後述する成形金型9(図10)の位置決め用のピン78に係合し、成形金型9内で回転子コア20を位置決めするためのものである。
各コア穴24は、中心軸線C1から等距離にあり、また最も近い磁極に対する相対位置が互いに等しい。ここでは、各コア穴24は、いずれも第1の磁極P1の極中心の径方向内側に形成されている。このような配置であれば、成形金型9のピン78に、回転子コア20のどのコア穴24を係合させることもできる。
ここでは、各コア穴24が第1の磁極P1の極中心の径方向内側に形成されているが、第2の磁極P2の極中心の径方向内側に形成してもよい。コア穴24の断面形状は、ここでは円形であるが、例えば矩形状であってもよく、他の断面形状(後述する図14参照)であってもよい。
コンシクエントポール型の回転子2では、第2の磁極P2にマグネットが存在しないため、第1の磁極P1からの磁束が乱れやすい。磁束の乱れは、磁力のアンバランスにつながり、振動あるいは騒音の原因となる。コア穴24を第1の磁極P1または第2の磁極P2の極中心に配置することにより、磁束の流れを整えることができ、これにより振動および騒音を低減することができる。
コア穴24の数を極数の半分とし、それぞれのコア穴24の周方向位置を第1の磁極P1の極中心と一致させることで、回転子コア20の周方向の重量バランスが向上する。但し、コア穴24の数は、極数の半分に限定されるものではない。
シャフト11と回転子コア20との間には、離間部3が設けられている。離間部3は、シャフト11と回転子コア20とを互いに離間させた状態で保持するものであり、非磁性体で形成される。また、離間部3は、電気絶縁性を有する。離間部3は、望ましくは樹脂、より望ましくはPBT等の熱可塑性樹脂で形成される。
離間部3は、シャフト11の外周に接する環状の内環部31と、回転子コア20の内周20bに接する環状の外環部33と、内環部31と外環部33とを連結する複数のリブ32とを備えている。リブ32は、中心軸線C1を中心として周方向に等間隔に配置されている。リブ32の数は、例えば極数の半分であり、ここでは5個である。
離間部3の内環部31には、シャフト11が軸方向に貫通している。リブ32は、周方向に等間隔で配置され、内環部31から径方向外側に放射状に延在している。周方向に隣り合うリブ32間には、空洞部35が形成される。空洞部35は、回転子2を軸方向に貫通することが望ましい。
ここでは、リブ32の数が極数の半分であり、それぞれのリブ32の周方向位置が第2の磁極P2の極中心と一致している。そのため、回転子2の周方向の重量バランスが向上する。但し、リブ32の数は、極数の半分に限定されるものではない。また、リブ32の周方向位置が第1磁極P1の極中心と一致していてもよい。
コンシクエントポール型の回転子2は、第2の磁極P2にマグネットが存在しないため、磁束がシャフト11に流れやすい。非磁性体で形成された離間部3によってシャフト11と回転子コア20とを互いに離間させる構成は、コンシクエントポール型の回転子2における磁束漏れの低減に特に有効である。
また、離間部3が電気絶縁性を有することにより、回転子コア20とシャフト11とが電気的に絶縁され、その結果、回転子コア20からシャフト11に流れる電流(軸電流と称する)が抑制される。これにより軸受12,13の電食(すなわち、内輪および外輪の軌道面、並びに転動体の転動面の損傷)が抑制される。
また、離間部3のリブ32の径方向の長さおよび周方向の幅を変えることによって、回転子2の共振周波数(固有振動数)を調整することができる。例えば、リブ32の長さが短く、幅が太いほど、回転子2の共振周波数は高くなり、リブ32の長さが長く、幅が狭いほど、回転子2の共振周波数は低くなる。このように、リブ32の寸法によって回転子2の共振周波数が調整可能であるため、電動機1とそれに取り付けられる羽根車とのねじり共振、および、送風機を含むユニット全体の共振を抑制し、これにより騒音を抑制することができる。
また、離間部3の一部は、図4に示すように、回転子コア20のコア穴24の内部にも入り込んでいる。このように離間部3の一部が回転子コア20のコア穴24内に入り込むことで、回転子コア20と離間部3との周方向の位置ずれが抑制される。
離間部3は、図4に示すように、回転子コア20の軸方向の一端面(ここでは反負荷側の端面)を覆う端面部38と、回転子コア20の軸方向の他端面(ここでは負荷側の端面)を覆う端面部39とを有する。なお、端面部38は、回転子コア20の一端面を完全に覆っている必要はなく、少なくとも一部を覆っていればよい。端面部39も同様である。
図6は、回転子2を図3に矢印6で示す方向から見た図、すなわち正面図である。上記の通り、端面部38は、回転子コア20の軸方向の一端面を覆っている。また、端面部38は、回転子コア20のコア穴24に対応する位置に、穴部(樹脂穴部と称する)37を有する。樹脂穴部37は、回転子コア20のコア穴24に成形金型9(図10)のピン78が係合する(従って樹脂が入り込まない)ことによって生じた穴である。
なお、ここでは5つのコア穴24の全てに成形金型9のピン78が係合するため、端面部38にコア穴24と同数の樹脂穴部37が形成されている。しかしながら、成形金型9のピン78の数がコア穴24の数よりも少ない場合には、ピン78が係合しないコア穴24には樹脂が入り込むため、ピン78の数と同数の樹脂穴部37が形成される。
図7は、回転子2を図3に矢印7で示す方向から見た図、すなわち背面図である。端面部39は、回転子コア20の軸方向の他端面を覆うと共に、以下で説明する環状のセンサマグネット4を、その表面を露出させた状態で保持している。但し、端面部39がセンサマグネット4を完全に覆っていてもよい。
センサマグネット4は、図4に示すように、回転子コア20に軸方向に対向して配置され、端面部39によって周囲から保持されている。センサマグネット4は、回転子2の極数と同数(ここでは10)の磁極を有する。センサマグネット4の磁界は、基板6に搭載された磁気センサによって検出され、これにより回転子2の周方向における位置(回転位置)が検出される。センサマグネット4は、位置検出用マグネットとも称する。
<磁束漏れを低減するための構成>
次に、シャフト11への磁束漏れを低減するための構成について説明する。図8は、回転子2の各部の寸法を示す模式図である。図8に示すように、シャフト11の半径をR1とする。中心軸線C1から離間部3の外周(すなわち外環部33の外周)までの最短距離をR2とする。中心軸線C1から回転子コア20の外周20aまでの最長距離をR3とする。
ここでは、離間部3の外環部33の外周は、軸方向に直交する断面形状が円形であり、中心軸線C1からの距離は周方向位置に関わらず一定であるが、外環部33の外周は円形には限定されないため、距離R2を、中心軸線C1から外環部33の外周までの最短距離と定義している。
また、回転子コア20の外周20aは上述した花丸形状であり、磁極P1,P2の極中心で外径が最大になる。そのため、中心軸線C1から回転子コア20の外周20aまでの最長距離R3は、中心軸線C1から極中心の外周20aまでの距離である。R1,R2,R3の関係については、後述する。
R2-R1は、シャフト11から回転子コア20までの最短距離を意味する。一方、R3-R2は、回転子コア20の磁路(すなわち磁束の通路)の最大幅を意味する。
R2-R1が大きいほど、回転子コア20がシャフト11から離間するため、シャフト11への磁束漏れは生じにくくなる。但し、シャフト11の強度を確保する必要があるため、シャフト11の半径R1を小さくすることには限界があり、R2-R1を大きくするためには距離R2を大きくする必要がある。
しかしながら、距離R2を大きくすると、R3-R2が小さくなり、回転子コア20の磁路が狭くなるため、マグネット25の磁束の一部が有効に利用できなくなり、電動機効率が低下する。
そこで、この実施の形態1では、(R2-R1)と(R3-R2)との比である(R2-R1)/(R3-R2)に着目し、この(R2-R1)/(R3-R2)の値を変化させた場合に誘起電圧がどのように変化するかをシミュレーションにより解析した。誘起電圧は、回転子2の回転時にマグネット25の磁界(回転磁界)によって固定子5のコイル53に誘起される電圧である。誘起電圧が高いほど、高い電動機効率が得られる。
図9は、(R2-R1)/(R3-R2)と誘起電圧との関係を示すグラフである。横軸は、(R2-R1)/(R3-R2)を示す。縦軸は、誘起電圧を相対値で示し、最高値をVhで示す。なお、このグラフは、R1とR3をいずれも固定値とし、R2の値を変化させて、シミュレーションにより誘起電圧の変化を解析した結果である。
図9から明らかなように、(R2-R1)/(R3-R2)が小さいときには、誘起電圧が低い。これは、R2-R1が小さい、すなわちシャフト11と回転子コア20との距離が短いことにより、回転子コア20からシャフト11への磁束漏れが生じやすいためである。
一方、(R2-R1)/(R3-R2)が大きくなるにつれて誘起電圧も上昇し、(R2-R1)/(R3-R2)が0.41以上になると、誘起電圧の上昇が飽和し始める。これは、シャフト11と回転子コア20との距離(すなわちR2-R1)が、シャフト11への漏れ磁束が生じにくい程度に長くなり、なお且つ、回転子コア20の磁路幅(すなわちR3-R2)が狭くなり過ぎないためである。なお、図9に示した曲線において(R2-R1)/(R3-R2)が0.41である点は、変曲点に相当する。
さらに、(R2-R1)/(R3-R2)が0.50以上、0.65以下の範囲では、誘起電圧の上昇が飽和状態に達し、最も高い誘起電圧が得られる。この範囲では、シャフト11と回転子コア20との間に、シャフト11への漏れ磁束の低減に十分な距離が確保され、また、回転子コア20内に、マグネット25の磁束を有効に利用するのに十分な磁路幅が確保されるためである。
また、(R2-R1)/(R3-R2)が0.72よりも大きくなると、誘起電圧が低下する。これは、R3-R2が小さい、すなわち回転子コア20内の磁路が狭いことにより、マグネット25の磁束の一部が有効に利用されないためである。なお、図9に示した曲線において(R2-R1)/(R3-R2)が0.72である点は、変曲点に相当する。
以上の結果から、(R2-R1)/(R3-R2)が0.41以上、0.72以下であれば、シャフト11への漏れ磁束が低減され、高い電動機効率が得られることが分かる。
また、以上の結果から、(R2-R1)/(R3-R2)が0.50以上、0.65以下であれば、シャフト11への漏れ磁束が最も効果的に低減され、最も高い電動機効率が得られることが分かる。
<回転子2の製造方法>
次に、回転子2の製造方法について説明する。回転子2は、シャフト11と回転子コア20とを樹脂で一体成形することによって製造される。この例では、シャフト11および回転子コア20と共に、センサマグネット4も樹脂で一体成形する。
図10は、成形金型9を示す縦断面図である。成形金型9は、固定金型(下型)7と可動金型(上型)8とを有する。固定金型7および可動金型8は、互いに対向する金型合わせ面75,85を有している。
固定金型7は、シャフト11の一端部が挿入されるシャフト挿入孔71と、回転子コア20が挿入される回転子コア挿入部73と、回転子コア20の軸方向端面(ここでは下面)に対向する対向面72と、回転子コア20の軸方向端面の外周部に当接する当接部70と、シャフト11の外周面に対向する筒状部74と、回転子コア20の内側に挿入される空洞形成部76と、対向面72から突出する位置決め用のピン(突起部)78とを有する。ピン78の数は、回転子コア20のコア穴24の数以下であればよい。
可動金型8は、シャフト11の他端部が挿入されるシャフト挿入孔81と、回転子コア20が挿入される回転子コア挿入部83と、回転子コア20の軸方向端面(ここでは上面)に対向する対向面82と、シャフト11の周囲に対向する筒状部84と、回転子コア20の内側に挿入される空洞形成部86とを有する。
図11は、回転子2の製造工程を示すフローチャートである。まず、電磁鋼板を積層し、カシメ等で固定することにより、回転子コア20を形成する(ステップS101)。次に、回転子コア20の磁石挿入孔21に、マグネット25を挿入する(ステップS102)。
次に、回転子コア20とシャフト11を成形金型9に装着し、PBT等の樹脂で一体成形する(ステップS103)。具体的には、図10において、シャフト11を固定金型7のシャフト挿入孔71に挿入し、回転子コア20を回転子コア挿入部73に挿入する。
このとき、固定金型7のピン78が、回転子コア20のコア穴24に係合する。ピン78とコア穴24との係合により、成形金型9内で回転子コア20が位置決めされる。固定金型7のピン78は、ここでは回転子コア20のコア穴2の数(例えば5個)と同数だけ設けられ、コア穴2と同様に配置されている。但し、ピン78の数がコア穴2の数よりも少なくてもよい。
上記の通り、回転子コア20の複数のコア穴24は、中心軸線C1から等距離にあり、また最も近い磁極に対する相対位置が互いに等しいため、回転子コア20の周方向位置を変えてもコア穴24とピン78とを係合させることができる。
さらに、図10に示すように、センサマグネット4を、回転子コア20上に台座77を介して載置する。台座77は、PBT等の樹脂で形成され、成形時に回転子コア20に対してセンサマグネット4を位置決めするものであり、成形後には離間部3と一体化する。なお、台座77を用いる以外の方法でセンサマグネット4を位置決めしてもよい。
その後、可動金型8を図10に矢印で示すように下降させて、金型合わせ面75,85を当接させる。金型合わせ面75,85が互いに当接した状態で、回転子コア20の下面と対向面72との間に隙間が形成され、回転子コア20の上面と対向面82との間にも隙間が形成される。
この状態で、成形金型9を加熱し、ランナからPBT等の溶融した樹脂を注入する。樹脂は、回転子コア挿入部73,83に挿入された回転子コア20の内側、磁石挿入孔21の内部、およびコア穴24の内部に充填される。樹脂は、また、筒状部74,84の内側の空間にも充填され、さらに、対向面72,82と回転子コア20との隙間にも充填される。
その後、成形金型9を冷却する。これにより、成形金型9内の樹脂が硬化して、離間部3が形成される。すなわち、シャフト11、回転子コア20およびセンサマグネット4が、離間部3によって一体化され、回転子2が形成される。
具体的には、成形金型9の筒状部74,84とシャフト11との間で硬化した樹脂は、内環部31(図5)となる。回転子コア20の内周側(但し、空洞形成部76,86が配置されていない部分)で硬化した樹脂は、内環部31、リブ32および外環部33(図5)となる。成形金型9の空洞形成部76,86に相当する部分は、空洞部35(図5)となる。
また、成形金型9の対向面72,82と回転子コア20との間で硬化した樹脂は、端面部38,39(図4)となる。回転子コア20のコア穴24およびこれに対向する端面部38のうち、成形金型9のピン78が係合していた部分は、樹脂が流入しないため、樹脂穴部37(図6)となる。
その後、可動金型8を上昇させ、固定金型7から回転子2を取り出す。これにより、回転子2の製造が完了する。
一方、固定子コア51は、電磁鋼板を積層し、カシメ等で固定することにより形成する。固定子コア51に絶縁部52を取り付け、コイル53を巻き付けることにより、固定子5が得られる。さらに、リード線61を組み付けた基板6を、固定子5に取り付ける。具体的には、固定子5の離間部3に設けた突起を基板6の取付け穴に挿通し、熱溶着または超音波溶着することで、基板6を固定子5に固定する。
そして、基板6を固定した固定子5を成形金型に設置し、BMC等の樹脂(モールド樹脂)を注入して加熱することにより、モールド樹脂部55を形成する。これにより、モールド固定子50が完成する。
その後、上記の回転子2のシャフト11に軸受12,13を取り付け、モールド固定子50の開口部55bから中空部分56に挿入する。次に、ブラケット15をモールド固定子50の開口部55bに取り付ける。さらに、ブラケット15の外側にキャップ14を取り付ける。これにより、電動機1が完成する。
なお、マグネット25の着磁は、回転子2の完成後に行ってもよく、電動機1の完成後に行ってもよい。回転子2の完成後にマグネット25を着磁する場合には、着磁装置を用いる。電動機1の完成後にマグネット25を着磁する場合には、固定子5のコイル53に着磁電流を流す。この明細書では、着磁前のマグネット(すなわち磁性体)であっても、マグネットと称する。
図10に示した例では、位置決め用のピン78を固定金型7に設けたが、可動金型8に設けてもよい。何れの場合も、成形金型9に対して回転子コア20を位置決めすることができる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態1のコンシクエントポール型の回転子2は、シャフト11と回転子コア20とが非磁性の離間部3で互いに離間されており、シャフト11の半径R1と、中心軸線C1から離間部3の外周までの最短距離R2と、中心軸線C1から回転子コア20の外周20aまでの最長距離R3との間に、(R2-R1)/(R3-R2)≧0.41が成立する。そのため、回転子コア20からシャフト11への磁束漏れを低減し、電動機効率を向上することができる。また、シャフト11を細くする必要がないため、十分な強度を確保することができる。また、シャフト11をSUS等の非磁性体で構成する必要がないため、電動機1の製造コストを低減することができる。
また、(R2-R1)/(R3-R2)≧0.50が成立することにより、回転子コア20からシャフト11への磁束漏れをより効果的に低減し、電動機効率をさらに向上することができる。
また、(R2-R1)/(R3-R2)≦0.72が成立することにより、回転子コア20の磁路幅を確保してマグネット25の磁束の利用効率を向上し、電動機効率を向上することができる。
また、(R2-R1)/(R3-R2)≦0.65が成立することにより、回転子コア20における磁路幅を十分に確保してマグネット25の磁束の利用効率をさらに向上し、電動機効率をさらに向上することができる。
また、離間部3が、シャフト11の外周に接する内環部31と、回転子コア20の内周20bに接する外環部33と、内環部31と外環部33とを連結するリブ32とを有するため、リブ32の間に空洞部35ができる。これにより、離間部3を形成する材料の使用量を低減し、製造コストを低減することができる。また、リブ32の寸法によって回転子コア20の共振周波数を調整することが可能になるため、例えば送風機等における振動および騒音を抑制することができる。
また、離間部3が樹脂で構成されるため、回転子2を軽量化することができる。加えて、シャフト11、回転子コア20およびマグネット25を樹脂で一体成形することで離間部3を形成することができるため、製造工程を簡単にすることができる。
また、回転子コア20が軸方向の端面にコア穴24を有するため、成形金型9に設けたピン78をコア穴24に係合させて回転子コア20を位置決めすることができる。また、離間部3を構成する樹脂の一部がコア穴24に入り込むことで、回転子コア20と離間部3との周方向の位置ずれを防止することができる。
また、コア穴24が第1の磁極P1または第2の磁極P2の極中心の方向内側に位置しているため、回転子コア20内の磁束の流れを整えることができ、これにより磁力のアンバランスを抑え、振動および騒音を抑制することができる。
また、回転子コア20の複数のコア穴24は、中心軸線C1から等距離にあり、且つ、それぞれに最も近い磁極に対する相対位置が互いに等しいため、成形金型9で回転子コア20の周方向位置を変えても、コア穴24とピン78とを係合させることができる。
また、回転子2の製造工程において、シャフト11と回転子コア20とを樹脂で一体成形するため、シャフト11の圧入工程等が不要になり、回転子2の製造工程を簡単にすることができる。また、成形時に、成形金型9のピン78を回転子コア20のコア穴24に係合させることにより、成形金型9内で回転子コア20を位置決めすることができる。
第1の変形例.
図12は、実施の形態1の第1の変形例の回転子2Aを示す断面図であり、図3に示した線分5-5における矢視方向の断面図に相当する。第1の変形例の回転子2Aは、シャフト11と回転子コア20との間の離間部30が、リブ32(図5)を有さない点で、実施の形態1の回転子2と異なる。
第1の変形例の回転子2Aの離間部30は、シャフト11と回転子コア20との間に充填されている。離間部30の外周は回転子コア20の内周20bに接し、離間部30の内周はシャフト11の外周に接している。離間部30は、実施の形態1の離間部3と同様に、シャフト11と回転子コア20とマグネット25とを、樹脂で一体成形することによって形成される。
また、第1の変形例では、回転子コア20のコア穴26が実施の形態1のコア穴24よりも大きい。回転子コア20の内周20bは、コア穴26の径方向内側に、コア穴26の外周に沿う円弧状の突出部20cを有する。第1の変形例では、中心軸線C1から突出部20cまでの距離が、中心軸線C1から離間部30の外周までの最短距離R2となる。
シャフト11の直径R1と、中心軸線C1から離間部30の外周までの最短距離R2と、中心軸線C1から回転子コア20の外周20aまでの最長距離R3との関係は、実施の形態1で説明した通りである。
第1の変形例の回転子2Aは、離間部30並びに回転子コア20のコア穴26および突出部20cを除き、実施の形態1の回転子2と同様に構成されている。
この第1の変形例においても、実施の形態1と同様に、回転子コア20からシャフト11への漏れ磁束を抑制し、電動機効率を向上することができる。
第2の変形例.
図13は、実施の形態1の第2の変形例の回転子2Bを示す断面図であり、図3に示した線分5-5における矢視方向の断面図に相当する。第2の変形例の回転子2Bは、回転子コア20のコア穴27の形状が、実施の形態1のコア穴24および第1の変形例のコア穴26と異なる。
実施の形態1のコア穴24(図5)および第1の変形例のコア穴26(図12)は、いずれも断面形状が円形であった。これに対し、第2の変形例のコア穴27は、第1の磁極P1の極中心(すなわち周方向中心)に対向する頂点を有し、この頂点から径方向内側に向かって周方向に扇状に広がる形状を有する。
図14は、回転子コア20のコア穴27を含む部分を拡大して示す図である。図14において、第1の磁極P1の極中心を示す径方向の直線を、極中心線Lとする。コア穴27は、第1の磁極P1の極中心に対向する頂点(対向部)27aから径方向内側に向かって極中心線Lから周方向に離れるように延在する湾曲形状の一対の側縁部27bと、回転子コア20の内周20bに沿って延在する内縁部27cとを有する。
コア穴27の一対の側縁部27bは、第1の磁極P1から径方向内側に流れる磁束を、極中心線Lを中心として周方向両側に案内するように湾曲している。そのため、回転子コア20内の磁束の流れを整え、これにより磁束の乱れに伴う磁力のアンバランスを低減し、振動および騒音を低減することができる。
コア穴27の内縁部27cは、極中心線Lに直交する方向に延在している。内縁部27cの周方向両端は、回転子コア20の内周20bからの距離Dが互いに等しい。なお、図14では側縁部27bと内縁部27cとが離れているが、側縁部27bが内縁部27cに接していてもよい。
シャフト11の直径R1と、中心軸線C1から離間部30の外周までの最短距離R2と、中心軸線C1から回転子コア20の外周20aまでの最長距離R3との関係は、実施の形態1で説明した通りである。
第2の変形例の回転子2Bは、回転子コア20のコア穴27の形状を除き、実施の形態1の回転子2または第1の変形例の回転子2Aと同様に構成されている。なお、図13では、回転子2Bが、第1の変形例と同様の離間部30を有しているが、実施の形態1で説明したリブ32を有する離間部3(図5)を有していてもよい。
第2の変形例では、コア穴27が、第1の磁極P1の極中心に対向する頂点27aを有し、この頂点27aから径方向内側に向かって周方向に広がる形状を有しているため、第1の磁極P1からの磁束の流れを整えることができ、これにより磁力のアンバランスを低減し、振動および騒音を低減することができる。
なお、ここでは、コア穴27の頂点27aが第1の磁極P1の極中心に対向しているが、第2の磁極P2の極中心に対向していてもよい。
<空気調和装置>
次に、上述した実施の形態1または各変形例の電動機を適用した空気調和装置について説明する。図15(A)は、実施の形態1の電動機1を適用した空気調和装置500の構成を示す図である。空気調和装置500は、室外機501と、室内機502と、これらを接続する冷媒配管503とを備える。
室外機501は、例えばプロペラファンである室外送風機510を備え、室内機502は、例えばクロスフローファンである室内送風機520を備える。室外送風機510は、羽根車505と、これを駆動する電動機1とを有する。室内送風機520は、羽根車521と、これを駆動する電動機1とを有する。電動機1は、いずれも実施の形態1で説明した構成を有する。なお、図15(A)には、冷媒を圧縮する圧縮機504も示されている。
図15(B)は、室外機501の断面図である。電動機1は、室外機501のハウジング508内に配置されたフレーム509によって支持されている。電動機1のシャフト11には、ハブ506を介して羽根車505が取り付けられている。
室外送風機510では、電動機1の回転子2の回転により、シャフト11に取り付けられた羽根車505が回転し、室外に送風する。冷房運転時には、圧縮機504で圧縮された冷媒が凝縮器(図示せず)で凝縮する際に放出された熱を、室外送風機510の送風によって室外に放出する。同様に、室内送風機520(図15(A))では、電動機1の回転子2の回転により、羽根車521が回転し、蒸発器(図示せず)で熱が奪われた空気を室内に送風する。
上述した実施の形態1の電動機1は、磁束漏れの低減により高い電動機効率を有するため、空気調和装置500の運転効率を向上することができる。また、電動機1の共振周波数が調整可能であるため、電動機1と羽根車505(521)との共振、室外機501全体の共振、および室内機502全体の共振を抑制することができ、騒音を低減することができる。
なお、電動機1に、第1の変形例(図12)の回転子2Aまたは第2の変形例の回転子2B(図13)を用いてもよい。また、ここでは、室外送風機510の駆動源および室内送風機520の駆動源に電動機1を用いたが、少なくとも何れか一方の駆動源に電動機1を用いていればよい。
また、実施の形態1および各変形例で説明した電動機1は、空気調和装置の送風機以外の電気機器に搭載することもできる。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 電動機、 2,2A,2B 回転子、 3 離間部、 4 センサマグネット(検出用マグネット)、 5 固定子、 6 基板、 7 固定金型、 8 可動金型、 9 成形金型、 11 シャフト、 20 回転子コア、 20a 外周、 20b 内周、 20c 突出部、 21 磁石挿入孔、 22 フラックスバリア、 24 コア穴、 25 マグネット、 26 コア穴、 27 コア穴、 27a 頂点、 27b 側縁部、 27c 内縁部、 30 離間部、 31 内環部、 32 リブ、 33 外環部、 35 空洞部、 37 樹脂穴部(穴部)、 38,39 端面部、 50 モールド固定子、 51 固定子コア、 52 絶縁部、 53 コイル、 55 モールド樹脂部、 70 当接部、 71 シャフト挿入孔、 72 対向面、 73 回転子コア挿入部、 74 筒状部、 75 金型合わせ面、 76 空洞形成部、 77 台座、 78 ピン(突起部)、 81 シャフト挿入孔、 82 対向面、 83 回転子コア挿入部、 84 筒状部、 85 金型合わせ面、 86 空洞形成部、 500 空気調和装置、 501 室外機、 502 室内機、 503 冷媒配管、 505 羽根車、 510 室外送風機、 520 室内送風機。

Claims (15)

  1. シャフトと、
    前記シャフトを、前記シャフトの中心軸線を中心とする径方向の外側から囲む環状の回転子コアと、
    前記回転子コアに取り付けられたマグネットと、
    前記シャフトと前記回転子コアとの間に設けられ、非磁性体で構成された離間部と
    を備え、
    前記マグネットが第1の磁極を構成し、前記回転子コアの一部が第2の磁極を構成し、
    前記回転子コアは、前記シャフトに対向する内周と、その反対側の外周とを有し、
    前記回転子コアは、前記中心軸線の方向における端面において、前記中心軸線を中心とする周方向における前記第1の磁極または前記第2の磁極の中心部に対して前記径方向の内側に、コア穴を有し、
    前記コア穴は、前記周方向における前記第1の磁極または前記第2の磁極の中心部に対向する対向部を有し、前記対向部から前記径方向の内側に向かって前記周方向に広がる形状を有し、
    前記離間部は、前記回転子コアの前記内周に接する外周を有し、
    前記シャフトの半径R1と、前記中心軸線から前記離間部の前記外周までの最短距離R2と、前記中心軸線から前記回転子コアの前記外周までの最長距離R3との間に、
    (R2-R1)/(R3-R2)≧0.41
    が成立する回転子。
  2. さらに、
    (R2-R1)/(R3-R2)≧0.50
    が成立する請求項1に記載の回転子。
  3. さらに、
    (R2-R1)/(R3-R2)≦0.72
    が成立する請求項1または2に記載の回転子。
  4. さらに、
    (R2-R1)/(R3-R2)≦0.65
    が成立する請求項1から3までの何れか1項に記載の回転子。
  5. 前記離間部は、前記シャフトの外周に接する内環部と、前記回転子コアの内周に接する外環部と、前記内環部と前記外環部とを連結するリブとを有する
    請求項1から4までの何れか1項に記載の回転子。
  6. 前記離間部は、樹脂で構成される
    請求項1から5までの何れか1項に記載の回転子。
  7. 前記回転子コアは、前記中心軸線の方向における端面に、前記中心軸線から等距離にある複数のコア穴を有し、
    前記複数のコア穴は、それぞれに最も近い磁極に対する相対位置が互いに等しい
    請求項1から6までの何れか1項に記載の回転子。
  8. 前記離間部は、前記中心軸線の方向における前記回転子コアの端面の少なくとも一部を覆う端面部を有し、
    前記端面部は、前記複数のコア穴の数以下の数の穴部を有する
    請求項に記載の回転子。
  9. 前記シャフトは、炭素鋼で構成され、
    前記回転子コアは、電磁鋼板の積層体で構成され、
    前記離間部は、非磁性の樹脂で構成され、
    前記マグネットは、希土類磁石で構成されている
    請求項1から8までの何れか1項に記載の回転子。
  10. 請求項1からまでの何れか1項に記載の回転子と、
    前記回転子を前記径方向の外側から囲む固定子と
    を備えた電動機。
  11. 請求項10に記載の電動機と、
    前記電動機によって回転駆動される羽根車と
    を備えた送風機。
  12. 室外機と、室内機と、前記室外機と前記室内機とを連結する冷媒配管とを備え、
    前記室外機と前記室内機の少なくとも一方は、
    請求項11に記載の送風機を有する
    空気調和装置。
  13. 第1の磁極を構成するマグネットが取り付けられ、一部が第2の磁極を構成する環状の回転子コアと、シャフトとを用意する工程と、
    成形金型内に、前記回転子コアが前記シャフトを囲むように、前記シャフトと前記回転子コアとを配置し、非磁性の樹脂により前記シャフトと前記回転子コアとの間に離間部を形成する工程と
    を有し、
    前記回転子コアは、前記シャフトの中心軸線の方向における端面において、前記中心軸線を中心とする周方向における前記第1の磁極または前記第2の磁極の中心部に対して前記シャフトの径方向の内側に、コア穴を有し、
    前記コア穴は、前記周方向における前記第1の磁極または前記第2の磁極の中心部に対向する対向部を有し、前記対向部から前記径方向の内側に向かって前記周方向に広がる形状を有し、
    前記シャフトの半径R1と、前記シャフトの前記中心軸線から前記離間部の外周までの最短距離R2と、前記中心軸線から前記回転子コアの外周までの最長距離R3との間に、
    (R2-R1)/(R3-R2)≧0.41
    が成立する回転子の製造方法。
  14. 前記離間部を形成する工程では、前記成形金型に設けられた突起部を、前記回転子コアの前記コア穴に係合させる
    請求項13に記載の回転子の製造方法。
  15. 前記シャフトは、炭素鋼で構成され、
    前記回転子コアは、電磁鋼板の積層体で構成され、
    前記離間部は、非磁性の樹脂で構成され、
    前記マグネットは、希土類磁石で構成されている
    請求項13または14に記載の回転子の製造方法。
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