JP7061939B2 - インペラの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、過給機、圧縮機、ポンプなどの流体機械に搭載される流体機械用部品の製造に適した流体機械用部品の製造方法に関する。
従来、流体機械用部品の製造方法としては、特開平6-328192号公報(特許文献1)に開示されているように、複雑に湾曲する複数の羽根板を備えるインペラを鋳造で製造する方法がある。この鋳造は、金型内のキャビティに中子を収容した状態で行われる。
上記中子には複数の溝が設けられており、この溝に注入された溶湯が冷えて固まって、インペラの羽根板が形成される。すなわち、上記中子は、インペラの羽根板と同様に複雑に湾曲する溝を有する。このため、上記中子を複数の分割片を構成する方法が採用されている。
特開平6-328192号公報
しかしながら、上記従来の流体機械用部品の製造方法には、複数の分割片を組み合わせて中子を形成するため、製造工程数が増加して、製造効率が低下してしまうという問題があった。
そこで、この発明の課題は、製造効率を向上させることができる流体機械用部品の製造方法を提供することにある。
この発明の一態様の流体機械用部品の製造方法は、
周方向に間隔をあけて配置された複数の羽根板を備える流体機械用部品を製造する流体機械用部品の製造方法であって、
第1中子成形型と第2中子成形型とを組み合わせて、上記第1中子成形型と上記第2中子成形型との間にキャビティを形成すると共に、このキャビティに複数の羽根板模型を配置する工程と、
上記第1中子成形型と上記第2中子成形型との間の上記キャビティに中子砂を充填する工程と、
上記中子砂を硬化させて中子にした後、上記第1,第2中子成形型から上記中子を取り出す工程と、
第1鋳型と第2鋳型とを組み合わせて、上記第1鋳型と上記第2鋳型との間にキャビティを形成すると共に、このキャビティに上記中子を収容する工程と、
上記第1鋳型と上記第2鋳型との間の上記キャビティに、上記流体機械用部品の材料である溶湯を注入する工程と
を備え、
上記羽根板模型は、少なくとも一部が上記羽根板と同一形状に形成され、可撓性を有する。
上記態様によれば、上記第1,第2中子成形型から中子を取り出すとき、羽根板模型の少なくとも一部の形状が羽根板と同一形状であるので、中子から羽根板模型を離すと、羽根板と同一形状の例えば溝または貫通孔を中子に形成することができる。
また、上記羽根板を例えば複雑に湾曲させる場合、羽根板模型も複雑に湾曲させることになるが、羽根板模型が可撓性を有するので、中子を壊すことなく、中子から羽根板模型を引き離すことができる。したがって、従来(特開平6-328192号公報)のような分割片で中子を形成しなくて済むので、製造効率を向上させることができる。
一態様の流体機械用部品の製造方法では、
上記羽根板模型はゴムから成る。
上記態様によれば、上記羽根板模型をゴムで構成するので、羽根板模型の製造コストの上昇を抑制することができる。
一態様の流体機械用部品の製造方法では、
上記羽根板模型の曲げ弾性率は450MPa~600MPaの範囲内である。
上記態様によれば、上記中子に羽根板模型で溝または貫通孔を形成する場合、羽根板模型の曲げ弾性率が600MPa以下であるので、中子を壊さことなく、中子から羽根板模型を引き離し易くなる。
また、その場合、羽根板模型の曲げ弾性率が450MPa以上であるので、中子砂が硬化する前に、羽根板模型が変形するのを防ぐことができる。
一態様の流体機械用部品の製造方法では、
上記流体機械用部品はインペラである。
上記態様によれば、上記流体機械用部品はインペラであるので、インペラの製造効率を向上させることができる。
一態様の流体機械用部品の製造方法では、
上記インペラは、上記羽根板の回転軸方向の一方側に配置された第1シュラウドと、上記羽根板の回転軸方向の他方側に配置された第2シュラウドとを有する。
上記態様によれば、上記インペラは、第1,第2シュラウドを有するので、クローズタイプのインペラである。したがって、上記クローズタイプのインペラの製造効率を向上させることができる。
一態様の流体機械用部品の製造方法では、
上記キャビティに上記中子砂を充填するとき、圧縮空気を用いて、上記中子砂を上記キャビティに吹き込む。
上記態様によれば、上記圧縮空気で中子砂をキャビティに吹き込むことにより、中子の表面粗度および寸法精度が良好となる。
一態様の流体機械用部品の製造方法では、
上記キャビティに上記複数の羽根板模型を配置するとき、上記各羽根板模型の上記第1中子成形型側の縁部は、上記第1中子成形型の上記キャビティ側の表面に設けられた溝に嵌合させる一方、上記各羽根板模型の上記第2中子成形型側の縁部は、上記第2中子成形型の上記キャビティ側の表面に設けられた溝に嵌合させる。
この発明の流体機械用部品の製造方法は、少なくとも一部が羽根板と同一形状に形成され、可撓性を有する羽根板模型を用いることによって、中子を複数の分割片で構成しなくてもよくなるので、製造効率を向上させることができる。
この発明の一実施形態のインペラの製造方法で製造するインペラの概略斜視図である。 上記インペラの他の状態の概略斜視図である。 中子成形装置の概略構成図である。 中子用木型の模式縦断面図である。 上記製造方法で使用する中子の概略斜視図である。 インペラ用砂型の模式縦断面図である。
以下、この発明の流体機械用部品の製造方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。この説明において、回転軸方向とはインペラの回転軸に平行な方向を指す。また、以下の説明において、径方向とは、インペラの回転軸方向に垂直な方向を指す。なお、図面において、同一の参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものである。
図1は、この発明の一実施形態のインペラの製造方法で製造するインペラ1を斜め上方から見た概略斜視図である。また、図2は、インペラ1の内部構造を分かり易くするため、図1から第1シュラウド11の一部を除去した図である。なお、インペラ1は流体機械用部品の一例である。
インペラ1は、クローズタイプであって、図1,図2に示すように、複数の羽根板10と、羽根板10の回転軸方向の一方側に配置された第1シュラウド11と、羽根板10の回転軸方向の他方側に配置された第2シュラウド12とを備える。このインペラ1は、流体機械の一例としての渦巻きポンプ(図示せず)に搭載され、回転方向Rに回転駆動されるものである。
複数の羽根板10は、回転方向Rに互いに間隔をあけて設けられている。各羽根板10は、第1,第2シュラウド11,12の径方向外側の部分から第1,第2シュラウド11,12の径方向内側の部分へ向かって湾曲しながら延びている。より詳しく説明すると、各羽根板10において、径方向外側の端10aの長さは、径方向内側の端10bの長さよりも短くなっている。各羽根板10の回転方向R側の表面10cと、各羽根板10の回転方向R側とは反対側の表面10dとは、流体の一例としての液体を案内する面である。ここで、第2シュラウド12の羽根板10側の表面に対する各羽根板10の回転方向R側の表面10cの傾斜角θは、径方向内側に近づくにしたがって徐々に小さくなっている。別の言い方をすれば、各羽根板10は、径方向外側の端10aよりも、径方向内側の端10bの方が、第2シュラウド12側に倒れ込むように形成されている。
第1シュラウド11は、円錐台形筒状に形成されて、羽根板10側の外径は、羽根板10側とは反対側の外径よりも、大きくなっている。第1シュラウド11の羽根板10側とは反対側の端部には、円形状の吸込口13が設けられている。インペラ1が回転方向Rに回転駆動されると、インペラ1は吸込口13を介して液体を吸い込む。このとき、インペラ1内に流入した液体は、各羽根板10に案内されて、インペラ1の外周縁部に設けられた複数の吐出口14から排出される。なお、各吐出口14は、回転方向Rにおいて隣り合う2つの羽根板10の径方向外側の端10aと、第1シュラウド11の外周縁部の一部と、第2シュラウド12の外周縁部の一部とで画定される。
第2シュラウド12は円板形状を呈する。この第2シュラウド12の径方向の中央部は、第1シュラウド11側に突出する円筒形状のボス部12aとなっている。このボス部12aには、渦巻きポンプが搭載する電動機(図示せず)の回転軸が連結される。また、ボス部12は、各羽根板10の径方向内側の端10bとの間に間隔を有する。
図3は、中子成形装置2の概略構成図である。
中子成形装置2は、ブローヘッド21と、混練砂101を生成する混練部22とを備え、中子4のブロー造型を行う。なお、混練砂101は中子砂の一例である。
ブローヘッド21には、混練部22で生成された混練砂101が供給される。この混練砂101はブローヘッド21内部の収容室(図示せず)に収容される。混練砂101の押し出しには圧縮空気が使用される。すなわち、上記収容室に供給する圧縮空気の圧力により、混練砂101がブローヘッド21外に押し出されるようになっている。
混練部22では、例えば人口砂およびフェノール樹脂を撹拌部材23で撹拌して、混練砂101を生成する。
また、ブローヘッド21下には、中子用木型3が配置される。この中子用木型3は、木製の下木型31と、この下木型31上に載置される木製の上木型32とを備える。この下木型31と上木型32との間にはキャビティ33が形成されており、ブローヘッド21からの混練砂101がキャビティ33に吹き込まれる。なお、下木型31は第1中子成形型の一例である。また、上木型32は第2中子成形型の一例である。
また、中子成形装置2は、ガスボックス24を用いて、キャビティ33に吹き込まれた混練砂101を硬化させる。
より詳しく説明すると、混練砂101がキャビティ33に吹き込まれた後、中子用木型3はガスボックス24内に搬入される。このとき、中子用木型3はガスボックス24内のガス供給ヘッド25下に配置して、ガス供給ヘッド25からキャビティ33にギ酸ガスを供給できるようにする。
なお、中子用木型3から排気されたギ酸ガスは、排気ダクト26により、所定場所に案内される。
図4は、中子用木型3の縦断面を模式的に示す図である。
中子用木型3の下木型31は、キャビティ33の大部分を構成する空間を上木型32側に有する。この下木型31には、ギ酸ガスをキャビティ33外に排気するためのベントホール35が例えば複数設けられている。
一方、中子用木型3の上木型32は、キャビティ33の残りの部分を構成する貫通孔が設けられている。上木型32の上面ではキャビティ33が開口しており、中子用木型3上からキャビティ33への混練砂101の吹き込みが可能となっている。
また、下木型31と上木型32との間のキャビティ33には、インペラ1の羽根板10と同様に、周方向に間隔をあけて複数の羽根板模型34が配置される。各羽根板模型34は、ゴムから成って可撓性を有する。また、各羽根板模型34の曲げ弾性率は450MPa~600MPaの範囲内に設定され。
また、各羽根板模型34の下縁部は、下木型31の上面(上木型32側の表面)に設けられた溝31aに嵌合する。一方、各羽根板模型34の上縁部は、上木型32の下面(下木型31側の表面)に設けられた溝32aに嵌合する。また、羽根板模型34は、キャビティ33に面する部分34aがインペラ1の羽根板10の形状と同形状となるように形成されている。
なお、上木型32において溝32aが設けられている部分は、縦断面形状が円弧状で描かれているが、その部分の実際の縦断面形状は直線状である。
図5は、中子4を斜め上方から見た概略斜視図である。この図5では、1つの貫通孔41だけ、中子4内の形状を点線で示している。
中子4は、吸込口13を形成するための吹込口形成部4aと、第1シュラウド11を形成するための環状の第1シュラウド形成部4bと、第2シュラウド12を形成するための板状の第2シュラウド形成部4cとを有する。この中子4の形状は、円錐台と円柱とを組み合わせて得られるような形状である。
吹込口形成部4aは、平面視が円形状を呈する。この吹込口形成部4aの表面の中心またはその近傍を中子4の中心軸が通るようになっている。また、吹込口形成部4aの表面は、中子4の中心軸が直交または略直交する平坦面となるように形成されている。
第1シュラウド形成部4bは、吹込口形成部4aを取り囲んでいる。この第1シュラウド形成部4bの表面は、円錐台面であって、第1シュラウド11の内面を定める。
第2シュラウド形成部4cは、第1シュラウド形成部4b下に位置設けられている。この第2シュラウド形成部4cの表面は、第2シュラウド12の内面を定める。
また、中子4には、羽根板模型34の部分34aの形状が転写されている。すなわち、中子4は、羽根板模型34の部分34aと同形状に形成された貫通孔41を複数有する。この複数の貫通孔41は、インペラ1の羽根板10と同様に、中子4の周方向に間隔をあけて設けられている。各貫通孔41は、一端が第1シュラウド形成部4bの表面で開口すると共に、他端が第2シュラウド形成部4cの表面で開口する。
なお、4dは、第1シュラウド形成部4bの外周縁部と第2シュラウド形成部4cの外周縁部とを接続する接続部である。
図6は、インペラ用砂型5の縦断面を模式的に示す図である。
インペラ用砂型5は、下砂型51と、この下砂型51上に載置される上砂型52とを有する。この下砂型51と上砂型52との間のキャビティ53は、中子4を収容する。このとき、吹込口形成部4aおよび第1シュラウド形成部4bは下砂型51側に配置される一方、第2シュラウド形成部4cは上砂型52側に配置される。なお、下砂型51は第1鋳型の一例である。また、上砂型52は第2鋳型の一例である。
このように、中子4がキャビティ53に収容された状態で、溶湯が上砂型52の注入口54からキャビティ53に注入される。その後、上記溶湯が冷えて固化すると、金属製のインペラ1が得られる。
以下、上記構成の中子成形装置2、中子用木型3およびインペラ用砂型5を用いて、インペラ1を製造する方法について説明する。
まず、図4に示すように、下木型31と上木型32とを組み合わせて、下木型31と上木型32との間にキャビティ33を形成する。このとき、キャビティ33の周方向に間隔をあけて、羽根板模型34を配置する。
次に、図3に示すように、下木型31および上木型32を有する中子用木型3を、ブローヘッド21下に配置した後、ブローヘッド21からキャビティ33へ混練砂101を吹き込む。これにより、混練砂101がキャビティ33に充填される。
次に、ガスボックス24内に中子用木型3を搬入すると共に、ガス供給ヘッド25下に中子用木型3を配置して、ガス供給ヘッド25からキャビティ33にギ酸ガスを供給する。これにより、混練砂101が硬化して中子4となる。
次に、中子用木型3を分解し、下木型31および上木型32から、図4に示す中子4を取り出す。
次に、図6に示すように、下砂型51と上砂型52とを組み合わせて、下砂型51と上砂型52との間にキャビティ53を形成すると共に、キャビティ53に中子4を収容する。すなわち、インペラ用砂型5を作成する。
次に、インペラ1の材料である溶湯をキャビティ53に注入して、冷やして、インペラ1の形状に固める。
最後に、中子4およびインペラ用砂型5を破壊して、インペラ用砂型5からインペラ1を取り出す。
このように、下木型31および上木型32から中子4を取り出すとき、羽根板模型34の部分34aが羽根板10と同一形状であるので、中子4から羽根板模型34を離すと、羽根板10と同一形状の貫通孔41を中子4に形成することができる。
また、羽根板模型34が複雑に湾曲しているが、羽根板模型34が可撓性を有するので、中子4を壊すことなく、中子4から羽根板模型34を引き離すことができる。したがって、中子4は、複数の分割片で構成しなくてもよく、一つの砂の塊で形成することができる。その結果、インペラ1の製造効率を向上させることができる。
また、羽根板模型34はゴムで構成するので、羽根板模型34の製造コストの上昇を抑制することができる。
また、羽根板模型34の曲げ弾性率が600MPa以下であるので、中子4から羽根板模型34を引き離すとき、中子4が壊れる可能性を下げることができる。
また、その場合、羽根板模型34の曲げ弾性率が450MPa以上であるので、混練砂101を硬化する前に、羽根板模型34が変形するのを防ぐことができる。したがって、貫通孔41と羽根板10との形状差が出難くなる。
また、インペラ1は、第1,第2シュラウド11,12を有するので、いわゆるクローズタイプのインペラである。したがって、上述の製造方法を用いることにより、クローズタイプのインペラの製造効率を向上させることができる。
また、キャビティ33に混練砂101を充填した後、キャビティ33にギ酸ガスを流すので、混練砂101の硬化時間を縮めることができる。
また、上記圧縮空気を利用して、キャビティ33に混練砂101を吹き込むので、中子4の表面粗度を下げたり、寸法精度を向上させたりすることができる。
上記実施形態では、インペラ1を製造していたが、上述と同様の方法で、流体機械用部品の一例としてのベーンケーシングを製造してもよい。このベーンケーシングは、例えば、周方向に間隔をあけて配置された複数のガイドベーン(羽根板)を備える。この場合、上記ガイドベーンの形状が、羽根板10のように複雑な三次元形状であっても、ベーンケーシングを高効率で製造することができる。
上記実施形態では、渦巻きポンプに搭載するインペラを製造していたが、例えば、過給機、圧縮機などに搭載するインペラを製造してもよい。
上記実施形態では、クローズタイプのインペラ1を製造していたが、オープンタイプのインペラを製造してもよい。この場合、上記オープンタイプのインペラの羽根板が、羽根板10のように複雑な三次元形状を有していても、オープンタイプのインペラを高効率で製造することができる。
上記実施形態では、液体の吸い込みが回転軸方向の一方側でのみで行われるインペラ1を製造していたが、液体の吸い込みが回転軸方向の両側で行われるインペラを製造してもよい。すなわち、この発明のインペラの製造方法は、いわゆる片側吸い込みのインペラに限らず、いわゆる両側吸い込みのインペラも製造することができる。
上記実施形態では、上縁部および下縁部以外の部分34aが羽根板10と同一形状に形成された羽根板模型34を用いていたが、全部が羽根板10と同一形状に形成された羽根板模型を用いてもよい。このようにする場合、上記羽根板模型の全部が可撓性を有するようにしてもよい。
上記実施形態では、羽根板模型34は、ゴムで形成されていたが、ゴム以外の可撓性材料で形成されるようしてもよい。すなわち、中子4の貫通孔41を形成するための羽根板模型の材料は、ゴムに限定されず、可撓性の羽根板模型を形成できるのであれば、例えば、金属、樹脂などであってもよい。この樹脂の一例としては、ポリオール、イソシアネートおよびポリールの3液を混合して得るウレタン樹脂がある。
上記実施形態では、下木型31および上木型32と別体に形成された羽根板模型34を用いていたが、第1,第2中子成形型の一方と一体に形成された羽根板模型を用いてもよい。このようにする場合、第1,第2中子成形型の一方と、羽根板模型とは、同一の材料(例えばゴム)で一体に形成してもよい。
上記実施形態では、キャビティ33の形成に、下木型31および上木型32を用いていたが、例えば、金型、樹脂型などを用いてもよい。すなわち、下木型31と上木型32との少なくとも一方は、金型、樹脂型などに換えてもよい。
上記実施形態では、圧縮空気を利用して、キャビティ33に混練砂101を吹き込んでいたが、例えば、作業者の手作業で、キャビティ33に混練砂101を充填してもよい。すなわち、中子4は、ブロー造型品であったが、ブロー造型品でなくてもよい。
上記実施形態では、混練砂101の硬化時間を短縮するため、キャビティ33にギ酸ガスを供給していたが、硬化対象の中子砂の種類に応じて他のガス(例えば炭酸ガス)を供給してもよい。
上記実施形態では、ブローヘッド21は、ガスボックス24外に設置されていたが、ガスボックス24内に設置してもよい。このようにする場合、混練砂101の充填および硬化を連続的に行うことができる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記実施形態で記載した内容の一部を削除または置換したものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1 インペラ
2 中子成形装置
3 中子用木型
4 中子
4a 吹込口形成部
4b 第1シュラウド形成部
4c 第2シュラウド形成部
4d 接続部
5 インペラ用砂型
11 第1シュラウド
10 羽根板
12 第2シュラウド
13 吸込口
14 吐出口
21 ブローヘッド
22 混練部
23 撹拌部材
24 ガスボックス
31 下木型
32 上木型
33 キャビティ
34 羽根板模型
41 貫通孔
51 下砂型51
52 上砂型
53 キャビティ
101 混練砂

Claims (7)

  1. 周方向に間隔をあけて配置された複数の羽根板を備える流体機械用部品を製造する流体機械用部品の製造方法であって、
    第1中子成形型と第2中子成形型とを組み合わせて、上記第1中子成形型と上記第2中子成形型との間にキャビティを形成すると共に、このキャビティに複数の羽根板模型を配置する工程と、
    上記第1中子成形型と上記第2中子成形型との間の上記キャビティに中子砂を充填する工程と、
    上記中子砂を硬化させて中子にした後、上記第1,第2中子成形型から上記中子を取り出す工程と、
    第1鋳型と第2鋳型とを組み合わせて、上記第1鋳型と上記第2鋳型との間にキャビティを形成すると共に、このキャビティに上記中子を収容する工程と、
    上記第1鋳型と上記第2鋳型との間の上記キャビティに、上記流体機械用部品の材料である溶湯を注入する工程と
    を備え、
    上記羽根板模型は、少なくとも一部が上記羽根板と同一形状に形成され、可撓性を有することを特徴とする流体機械用部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の流体機械用部品の製造方法において、
    上記羽根板模型はゴムから成ることを特徴とする流体機械用部品の製造方法。
  3. 請求項2に記載の流体機械用部品の製造方法において、
    上記羽根板模型の曲げ弾性率は450MPa~600MPaの範囲内であることを特徴とする流体機械用部品の製造方法。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の流体機械用部品の製造方法において、
    上記流体機械用部品はインペラであることを特徴とする流体機械用部品の製造方法。
  5. 請求項4に記載の流体機械用部品の製造方法において、
    上記インペラは、上記羽根板の回転軸方向の一方側に配置された第1シュラウドと、上記羽根板の回転軸方向の他方側に配置された第2シュラウドとを有することを特徴とするインペラの製造方法。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の流体機械用部品の製造方法において、
    上記キャビティに上記中子砂を充填するとき、圧縮空気を用いて、上記中子砂を上記キャビティに吹き込むことを特徴とする流体機械用部品の製造方法。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の流体機械用部品の製造方法において、
    上記キャビティに上記複数の羽根板模型を配置するとき、上記各羽根板模型の上記第1中子成形型側の縁部は、上記第1中子成形型の上記キャビティ側の表面に設けられた溝に嵌合させる一方、上記各羽根板模型の上記第2中子成形型側の縁部は、上記第2中子成形型の上記キャビティ側の表面に設けられた溝に嵌合させることを特徴とする流体機械用部品の製造方法。
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