JP7061915B2 - 丸鋸 - Google Patents
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Description
回転刃と、前記回転刃を駆動するためのブラシレスモータと、前記モータを駆動制御するための回路基板と、を備え、
前記回転刃は、切断進行方向と直交する方向である左右方向に沿った回転軸線を有し、
前記モータは、前記左右方向に沿った回転軸線を有し、
前記モータは、前記左右方向の第一方向の端部である第一端部と、前記左右方向の第二方向の端部である第二端部とを有し、
前記モータは、前記回転刃に対して、前記左右方向の前記第一方向に位置し、
前記回路基板の厚さ方向は、前記左右方向に沿っており、
前記回路基板は、前記モータの前記第一端部の近傍であって且つ前記モータに対して前記切断進行方向の後側に位置している。
丸鋸は、ベース12を備えている。ベース12は、被切断物の上面に当てられる。ベース12は、平面視矩形状の板状である。ベース12は、平面視において長方形状である。ベース12の長辺の方向は、前後方向に沿っている。ベース12は、平坦な下面を有している。丸鋸が被切断物を切断する際に、ベース12の下面は、被切断物の上面を摺動する。ベース12の下面は、丸鋸を被切断物の上面に沿って案内するための案内面である。回転刃10の下部はベース12の下面から下方に突出している。
丸鋸は、本体14を備えている。本体14は、ベース12の上側に取り付けられている。本体14は、前後方向に延びる縦ピン16を中心として、ベース12に対して左右に回動可能である。本体14は、左右方向に延びる横ピン18を中心として、ベース12に対して上下に回動可能である。横ピン18は、本体14の前端部を支持している。
本体14は、回転刃10を備えている。回転刃10は、平面視において、ベース12の左右方向の中心よりも右側に位置している。回転刃10は、本体14に回転可能に支持されている。回転刃10は、左右方向に沿った回転軸線10Aを有している。回転刃10の回転軸線10Aは、平面視において、ベース12の前後方向の中心の近傍に位置している。回転刃10の第一の面は左側を向き、第一の面とは反対側の第二の面は右側を向いている。回転刃10の第一の面は左面であり、回転刃10の第二の面は右面である。図3のように回転刃10を左側から見たとき、回転刃10は時計回りに回転する。回転刃10の下側には保護カバー20が設けられている。
本体14は、回転刃10を駆動するためのモータ22を備えている。モータ22は、ブラシレスモータである。モータ22は、ステータ24とロータ26とを備えている。ステータ24はコイルであり、ロータ26は永久磁石である。モータ22は、左右方向に沿った回転軸線22Aを有している。モータ22の回転軸線22Aは、回転刃10の回転軸線10Aよりも前側に位置し、且つ、回転刃10の回転軸線10Aよりも上側に位置している。モータ22は、回転刃10に対して左側に位置している。モータ22の左端部22Bが第一端部であり、モータ22の右端部22Cが第二端部である。モータ22の左端部22Bは回転刃10から遠く、モータ22の右端部22Cは回転刃10に近い。
本体14は、モータ22の回転を回転刃10に伝達するための伝達機構であるギヤ36を備えている。ギヤ36の個数は、一つであっても複数であってもよい。ギヤ36は、モータシャフト28の右端部の近傍に位置する。モータシャフト28は、右側のベアリング32を貫通し、右側のベアリング32よりも右側に突出している。モータシャフト28の右端部には、図示しないピニオンギヤが形成されている。ギヤ36は、ピニオンギヤと噛み合っている。
モータ22は、センサ基板40を備えている。センサ基板40は、図示しない複数のホール素子を有している。ホール素子は、ロータ26の磁界を検出することにより、ロータ26の位置を検出し、検出信号を出力する。センサ基板40は、モータ22の左部に取り付けられている。センサ基板40は、ロータ26の左側に位置している。ステータ24の左端面にはインシュレータ42が取り付けられている。インシュレータ42の左面にセンサ基板40が取り付けられている。センサ基板40の厚さ方向は左右方向に沿っている。モータシャフト28はセンサ基板40を貫通している。センサ基板40は、ロータ26と左側のベアリング30との間に位置している。
本体14は、モータ22を駆動制御するための回路基板44を備えている。回路基板44は、図示しないマイコンと、図示しないインバータ回路とを備えている。マイコンは、制御回路とプログラムとを備えている。マイコンは、ホール素子から検出信号を受ける。ホール素子の出力信号は、コンパレータを介してマイコンに送られる。マイコンは、ロータ26の位置に合わせた駆動信号をインバータ回路に出力する。インバータ回路は、マイコンから駆動信号を受けて、モータ22を駆動するための電流をコイルに流す。インバータ回路は、複数の半導体を備えている。半導体は、ドライバとも呼ばれる。半導体は、パワー素子46を含む。パワー素子46には、例えばFETが使用される。パワー素子46はスイッチング素子とも呼ばれる。回路基板44は、プリドライバを備えることができる。
丸鋸は、コードレスである。丸鋸は、バッテリパック52を備えている。バッテリパック52は、直方体である。バッテリパック52は、長方形状の上面を有している。バッテリパック52の上面に、図示しない端子が設けられている。バッテリパック52は、本体14に前側に向けて取り付けられ、本体14から後側に向けて取り外される。バッテリパック52は本体14に対して水平面と平行にスライド可能である。バッテリパック52は、上面が上側を向いた状態で本体14に取り付けられる。バッテリパック52の上面の左右両側に、各々スライドレール54が形成されている。バッテリパック52のスライドレール54は、バッテリパック52の上面の長辺の方向に沿って延びている。バッテリパック52は、本体14に、吊り下げられた状態で保持される。バッテリパック52は、ベース12から上方に僅かに離れている。
本体14は、中空状のハウジングを備えている。ハウジングは、モータ収容部56と、ギヤ収容部58と、刃収容部60と、バッテリ装着部62と、基板収容部64と、ハンドル部66とを有している。モータ収容部56は、モータ22を収容している。モータ収容部56は、左右方向の中心線を有する筒状である。モータ収容部56の左端部56Aには、空気をモータ収容部56の内部に取り入れるための図示しない取り入れ口が形成されている。モータ収容部56の右端部は開口している。ギヤ収容部58は、ギヤ36を収容している。ギヤ収容部58は、モータ収容部56から右側に延びている。モータ収容部56の内部空間とギヤ収容部58の内部空間は、互いに連通している。刃収容部60は、回転刃10の外周部の上部と回転刃10の左面とを覆う。刃収容部60は、ギヤ収容部58から右側に延びている。ギヤ収容部58の内部空間と刃収容部60の内部空間は、互いに連通している。
バッテリ装着部62にバッテリパック52が装着される。バッテリ装着部62は、モータ収容部56の後側に位置し、基板収容部64と回転刃10との間に位置している。バッテリ装着部62は、モータ収容部56の上部から後側に向けて延びている。バッテリ装着部62は、直方体形状である。バッテリ装着部62の上下方向の長さは、バッテリ装着部62の左右方向の長さ及び前後方向の長さよりも小さい。バッテリ装着部62は、ベース12から上方に離れている。バッテリ装着部62とベース12との間にバッテリパック52が挿入される。
基板収容部64は、回路基板44を収容している。基板収容部64には、基板ケース48と、回路基板44と、ヒートシンク50とが、まとめて収容されている。基板収容部64には、円柱状のコンデンサ70も収容されている。コンデンサ70は、基板ケース48の上部の右側に位置している。コンデンサ70の中心線は前後方向に沿っている。
ハンドル部66は、ユーザーが把持する部分である。切断作業時に、ユーザーは、ハンドル部66を把持して丸鋸を前進させる。ハンドル部66は、筒状である。ハンドル部66は、回転刃10から左側に離れて位置し、刃収容部60から左側に離れて位置している。平面視において、ハンドル部66は、前後方向に延びていて、刃収容部60及び回転刃10と平行である。ハンドル部66は、モータ収容部56の上面の右端部とバッテリ装着部62の上面の後端部との間をつないでいる。ハンドル部66は前端部と後端部を有している。ハンドル部66の前端部は、モータ収容部56の上面の右端部につながっている。ハンドル部66の後端部は、バッテリ装着部62の上面の後端部につながっている。ハンドル部66は、モータ収容部56の上面の右端部から上方に延びていると共に、バッテリ装着部62の上面の後端部に向けて下方に傾斜しつつ延びている。ハンドル部66の上部は、刃収容部60よりも上方に位置している。ハンドル部66は、モータ22を作動、停止させるためのスイッチ72を備えている。スイッチ72は、ハンドル部66の上部の下面に設けられている。
ハウジングは、丸鋸の状態を表示する表示部を有している。表示部は、発光の状態を変化させることにより、丸鋸の状態をユーザに知らせる。表示部は、バッテリパック52の電池の残量を表示する残量表示部76と、モータ22のモードを表示するモード表示部78とを有している。モータ22は、モータ22に作用する負荷の大きさによってモードを変化させる。モータ22の回転速度が遅くて且つモータ22のトルクが大きい第一のモードの場合には、モード表示部78は点灯する。モータ22の回転速度が速く且つモータ22のトルクが小さい第二のモードの場合には、モード表示部78は消灯する。残量表示部76とモード表示部78は、互いに近い位置に設けられている。残量表示部76とモード表示部78は、基板収容部64の上面の前部に設けられている。基板収容部64の上面には、表示板80が設けられている。表示板80に、残量表示部76とモード表示部78がまとめて設けられている。表示板80の内側に、残量表示部76とモード表示部78とを点灯、消灯させるための基板82が位置している。表示板80は、残量表示部76とモード表示部78に対応して、図示しない発光素子を有している。基板82の発光素子が発光することにより、残量表示部76が点灯し、モード表示部78が点灯する。基板82は、回路基板44の上側に位置し、且つ、基板ケース48の上側に位置している。基板82は、基板収容部64の上部に収容されている。
ハウジングは、複数の部材から作製されている。ハウジングは、モータケース84と、ギヤケース86と、ソーカバー88と、ハンドルケース90と、横蓋92とを備えている。モータケース84、ギヤケース86、ソーカバー88、ハンドルケース90及び横蓋92は、各々別々に形成された部材である。モータケース84、ギヤケース86、ソーカバー88、ハンドルケース90及び横蓋92を互いに連結させることにより、ハウジングが作製されている。
バッテリ装着部62の本体14側の端子と回路基板44との間、回路基板44とモータ22との間、回路基板44と基板82との間に、各々電線が引かれている。回路基板44とモータ22との間には、センサ基板40と回路基板44とをつなぐ図示しない電線と、ステータ24と回路基板44とをつなぐ電線96とが引かれている。ステータ24と回路基板44とをつなぐ電線96は、センサ基板40と回路基板44とをつなぐ電線よりも太い。センサ基板40と回路基板44とをつなぐ電線の本数は、例えば五本であり、ステータ24と回路基板44とをつなぐ電線96の本数は、例えば三本である。図7には、代表的に、ステータ24と回路基板44とをつなぐ電線96を図示している。モータ収容部56の左端部56Aには、電線96を通すための図示しない孔が形成されており、その孔を回路基板44とモータ22との間の電線96が通っている。
10A 回転軸線
12 ベース
14 本体
16 縦ピン
18 横ピン
20 保護カバー
22 モータ
22A 回転軸線
22B 左端部(第一端部)
22C 右端部(第二端部)
24 ステータ
26 ロータ
28 モータシャフト
30 左側のベアリング
32 右側のベアリング
34 ファン
36 ギヤ
40 センサ基板
42 インシュレータ
44 回路基板
46 パワー素子
48 基板ケース
50 ヒートシンク
52 バッテリパック
54 スライドレール
56 モータ収容部
56A 左端部
58 ギヤ収容部
60 刃収容部
62 バッテリ装着部
62A 開口部
64 基板収容部
64A 開口部
66 ハンドル部
68A 左側のスライドレール
68B 右側のスライドレール
70 コンデンサ
72 スイッチ
76 残量表示部
78 モード表示部
80 表示板
82 基板
84 モータケース
86 ギヤケース
88 ソーカバー
90 ハンドルケース
92 横蓋
92A 前部
92B 後部
94 ネジ
96 電線
Claims (3)
- 回転刃と、前記回転刃を駆動するためのブラシレスモータと、前記モータを駆動制御するための回路基板と、を備え、
前記回転刃は、切断進行方向と直交する方向である左右方向に沿った回転軸線を有し、
前記モータは、前記左右方向に沿った回転軸線を有し、
前記モータは、前記回転刃に対して、前記左右方向の一方側に位置し、
前記回路基板の厚さ方向は、前記左右方向に沿っており、
前記回路基板は、前記モータに対して、前記切断進行方向の後側であって且つ前記モータの前記左右方向の両端部のうち前記一方の端部側に位置している、丸鋸。 - ハウジングを更に備え、
前記ハウジングは、前記モータを収容するモータ収容部と、前記回路基板を収容する基板収容部と、バッテリパックが前記切断進行方向の後側から前側に向けて装着されるバッテリ装着部とを有し、
前記バッテリ装着部は、前記モータ収容部に対して前記切断進行方向の後側に位置し、且つ、前記基板収容部と前記回転刃との間に位置している請求項1記載の丸鋸。 - 前記基板収容部は、前記左右方向の前記一方側に開口する開口部と、前記開口部を閉じる横蓋とを有している請求項2記載の丸鋸。
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