JP7061023B2 - 機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法に関する。
機械式駐車装置は、地上に建設した建屋内部や、地下に形成した空間に機械装置を配設し、多数の自動車を立体的に格納する設備である。機械式駐車装置には、エレベータ方式、くし型エレベータ方式、垂直循環方式、多層循環方式、水平循環方式、平面往復方式等、様々な方式が用いられている。
エレベータ式駐車装置は、自動車を昇降路に沿って昇降させ、昇降路に隣接する格納棚に自動車を格納する機械式駐車装置である。エレベータ式駐車装置は、自動車をパレットに載せて搬送するパレット方式エレベータ式駐車装置と、パレットを用いずに自動車を搬送する櫛歯方式エレベータ式駐車装置とに大別される。
また、機械式駐車装置には、駐車中に電気自動車に給電を行う充電機能を備えたものもある。
これらの既設の機械式駐車装置の中には、パレットが使用されずに余っているものもある。このような既設の機械式駐車装置の使用されていないパレット上の空間を有効活用したいという要望があった。
また非特許文献1に記載されているように、近年、テレビショッピングやインターネット通販の利用数増加に伴い、宅配便の取扱個数が年々増加している。一方、宅配便の輸送業界では、輸送トラックのドライバーの長時間労働やドライバーの人手不足が問題となっている。この問題を解消するため、不在による再配達という労働力の無駄を無くす取り組みが求められている。
一方、空気調節器を搭載した物置をパレット上に載せ、この物置用パレットに受電コンセントを設け、物置用パレットを格納する格納棚に給電コンセントを設けたエレベータ式駐車装置は、特許文献1に開示されている。なお、パレットと格納棚に、受電コンセントと給電コンセントを設け、格納棚に駐車している電気自動車を充電する技術は、特許文献2や特許文献3のように、従来から知られている。
また、立体格納装置の搬送パレット上に、自動車の他に、冷蔵庫や冷凍庫を搭載することが、特許文献4に開示されている。
日本のトラック輸送産業 現状と課題2017、公益社団法人 全日本トラック協会、平成29年8月発行、10ページ,14~15ページ
特開2010-1654号公報 特開平6-57987号公報 特開2015-90062号公報 特開2009-180081号公報
再配達が必要な荷物の一つに、クール便の荷物がある。クール便とは、保冷対応できる設備や車両によって保冷が必要な荷物を届ける宅配サービスである。
例えば、上述した特許文献1に開示されたエレベータ式駐車装置の物置の替わりに、特許文献4のように、冷蔵庫や冷凍庫を搭載することで、使用されていない既設の機械式駐車装置の有効活用とクール便の再配達防止を実現できるかのようにも考えられる。
しかし、電気自動車の充電機能を搭載した機械式駐車装置も、特許文献1に開示されたエレベータ式駐車装置も、パレットが充電用の格納棚に格納されている間にだけ給電されるように構成されている。パレットが入出庫部や昇降路にあるとき、あるいは充電機能が無い格納棚に格納されている間は、パレット上に搭載された電化製品に給電されない。
また、機械式駐車装置の中には、水平循環方式のように、一つのパレットを入出庫部へ移動するのに、他の駐車中のパレットを動かすタイプもある。機械式駐車装置が設置される環境によっては、機械式駐車装置の室温が高温になることもある。
一方、クール便として輸送されるのは、主として生鮮食品である。宅配業者が荷物を冷蔵庫や冷凍庫に入れてから利用者が荷物を取り出すまでの間に荷物が常温や高温に曝されるようなことがあっては、生鮮食品の鮮度が劣化してしまう。ましてや、生鮮食品が常温下や高温下に長時間曝された後、利用者が受け取るまでに再冷蔵又は再冷凍されると、利用者が生鮮食品の劣化に気付けない。
したがって、単純に、特許文献1に開示されたパレット上の物置の代わりに、特許文献4に開示されたように冷蔵庫や冷凍庫を搭載しただけでは、鮮度を維持したままクール便の荷物を保管できず、冷蔵庫や冷凍庫を搭載した機械式駐車装置を実現できなかった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、クール便の荷物の鮮度を維持したまま保管できる機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法を提供することにある。
本発明によれば、電気自動車を格納しながら充電するパレットを備える機械式駐車装置であって、
前記パレットに搭載され受電コンセントから電力が供給され内部を冷却する冷却庫を備え、
前記冷却庫は、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、
前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、
前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を備え、
前記仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く、機械式駐車装置が提供される。
また、本発明によれば、電気自動車を格納しながら充電するパレットを備える既設の機械式駐車装置の改造方法であって、
電力によって内部を冷却し、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を有し、該仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く冷却庫を前記パレットに搭載し、
受電コンセントから前記冷却庫へ前記電力を供給する、既設の機械式駐車装置の改造方法が提供される。
上述した本発明によれば、冷却庫に、冷却室とは別に保冷剤室が設けられ、保冷剤室には、受電コンセントから給電される電力によって冷却した保冷剤が保存されている。冷却室と保冷剤室の間に設けられた仕切り戸は、扉が閉まっている間は開くが、扉が入出庫部でのみ開閉するため、入出庫部以外の場所では開いたままとなっている。
そのため、入出庫部以外の場所であって給電されない場所に冷却庫を載せたパレットがある間も保冷剤の冷気が保冷剤室から冷却室へ流れ込むため、冷却室を低温に保つことができる。
また入出庫部で扉を開くと、仕切り戸が閉じるので、冷却室の中の物を出し入れする間、保冷剤室の冷気が冷却庫の外部へ漏れ出るのを防ぐことができる。そのため、物を出し入れする間、保冷剤の効果を維持できるため、冷却庫が再び電力供給されるまでの間の冷却室の室温を保冷剤の冷気で再び冷却することができる。
したがって、入出庫部で扉を開く時間以外は常に冷却室を低温に保つことができるため、鮮度を維持したままクール便の荷物を保管することができる。
本発明の本実施形態の機械式駐車装置の説明図である。 パレットの説明図である。 第1実施例の冷却庫の平面断面図である。 第2実施例と第3実施例の冷却庫の平面断面図である。 第3実施例の冷却庫の使用説明図である。 本実施形態の機械式駐車装置が水平循環方式である場合の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の本実施形態の機械式駐車装置1の説明図である。
本実施形態の機械式駐車装置1(以下、駐車装置1)は、電気自動車用のパレット6a(以下、単にパレット6a)を備えるエレベータ式駐車装置又は水平循環式駐車装置である。パレット6aは、電気自動車2を格納しながら充電する。
以下、駐車装置1がエレベータ式駐車装置である場合を例として、本実施形態について説明する。
この図の駐車装置1では、電気自動車2や内燃機関を動力源とする自動車(以下、通常の自動車3)が入出庫する入出庫部18が設けられ、昇降路内を昇降するケージ22と、昇降路20に沿ってその両側に多段に設けられた格納棚24を備える。格納棚24には、電気自動車2を充電する充電用格納棚24aと、通常の自動車3を格納する通常格納棚24bとがある。例えば、この図の駐車装置1の場合、下方に位置する4つの格納棚24が、充電用格納棚24aである。電気自動車2は、パレット6aに搭載され、通常の自動車3は、通常のパレット6bに搭載される。
入出庫部18でケージ上に設置されたパレット6aに電気自動車2が乗り込むと、ケージ22が上昇して所定の格納棚24で停止し、ケージ22に組み込まれた横行装置26により、各棚上に電気自動車2を格納する。出庫時にはこの逆動作により、同一の入出庫部18から車を出庫する。
図2は、パレット6aの説明図である。図2(A)は、パレット6aの平面図、図2(B)は、図2(A)のA-A矢視図、図2(C)は、給電用接点32の斜視図、図2(D)は、図2(A)のB-B矢視図である。
図2(B)に示すようにパレット上で電気自動車2を充電するために、パレット6aには、受電コンセント4が搭載されている。受電コンセント4には、充電コード30のプラグ30aが差し込まれており、パレット上へ充電コード30が伸びている。駐車装置1を駐車場として利用する利用者は、図2(A)に示した充電コード30の先端の充電用コネクタ30bを電気自動車2の充電ポートに差し込み、充電の準備を完了する。
受電コンセント4は、充電用接点28に電気的に接続している。充電用接点28は、充電用格納棚24aに設置された給電用接点32から電気を受け取る受電プレート28aを有する。充電用接点28は、各充電用格納棚24aで給電用接点32と接続するようにパレット6aの幅方向側面に設けられている。
各充電用格納棚24aには、格納されたときにパレット6aの充電用接点28に接する位置に、給電用接点32が設けられている。図2(C)(D)に例示した給電用接点32では、昇降路20へ向けて延びる2本の棒状の給電端子32aを有する。2本の給電端子32aは、根元に設けられた同軸の孔32bに抜けないように挿入されている。孔32bの底と給電端子32aの根元の間には、バネ32cが設けられており、給電端子32aを外側へ付勢する。各給電用接点32は、図示しない電源と給電ライン32dで接続されている。例えば給電ライン32dに接続したバネ32cと給電端子32aが電気的に接続していてもよい。給電端子32aの先端を受電プレート28aが根元に向けて押し、給電端子32aを孔32bの中に挿入する。
昇降路20から充電用格納棚24aに向けてパレット6aが横行すると、受電プレート28aが給電端子32aに押し付けられ、パレット6aが充電用格納棚24aに格納されている間中通電する。
なお、充電用接点28と給電用接点32の形状は、上述したものに限らない。また、この図において、充電用接点28と給電用接点32とは機械的に直接接触するようになっているが、本発明はこの構成に限定されず、無接触で給電する方式であってもよい。
このように給電用接点32は、各充電用格納棚24aにしか無いため、充電用格納棚24a以外の場所で電気自動車2が充電されることはない。
駐車装置1は、上述した受電コンセント4から電力が供給される冷却庫7を備える。電気自動車2の代わりに冷却庫7がパレット6aに搭載され、受電コンセント4から供給された電力で、冷却庫7の内部を冷却する。
冷却庫7は、充電用格納棚24a以外の位置では給電されないため、利用者がクール便の荷物54の出し入れをする際には、冷却装置36が停止している。給電されない間の冷蔵機能を損なわないために、冷却庫7は後述する保冷機能を有する。
(第1実施例)
図3は、第1実施例の冷却庫7の平面断面図である。
冷却庫7は、冷却室8を備える。冷却室8は、冷蔵室8a又は冷凍室8bを有する。
冷却室8又はそれらに隣室する保冷剤室12には、室内を冷却する冷却装置36が設けられている。例えば冷却装置36によって、冷蔵室8aの室温は0℃~10℃に保たれており、冷凍室8bの室温は-22℃~-12℃に保たれる。
冷蔵室8aと冷凍室8bの間には、断熱材を有する隔壁40が設けられており、互いの冷気を気密に遮断している。
冷却庫7の外側に面した冷却室8の壁面には、開閉可能な扉10が付いており、利用者又は宅配業者がクール便の荷物54を出し入れする際に開閉する。扉10は、開き戸と引き戸のいずれでもよい。また、扉10は、パレット6aが入出庫部18にあるときに利用者や宅配業者が立ち入ることができる位置に設けられ、入出庫部18でのみ開閉される。例えば、パレット6aの幅方向端部や、入出庫部18の出入口側に位置するパレット6aの長手方向端部に扉10が設けられることが好ましい。
冷却庫7は、さらに保冷機能として、保冷剤室12、及び仕切り戸16を備える。
保冷剤室12は、電力で冷却される保冷剤14が保存される部屋である。保冷剤室12には、電力供給が止まっている間の冷却庫7の室温の温度上昇を抑制するほどの量の保冷剤14が設置される。保冷剤14は、棚等に敷き詰めて配置されていてもよく、ブロック型の保冷剤14が林立していてもよい。保冷剤14は、パレット6aが充電用格納棚24aにある間に、冷却又は冷凍される。
仕切り戸16は、冷却室8と保冷剤室12との間を開閉可能に仕切る間仕切りである。仕切り戸16は、冷却室8の扉10が開いたときに閉じ、扉10が閉じたときに開くようになっている。例えば仕切り戸16の開閉は、冷却室8の扉10の開閉に連動するように構成されてもよい。
例えば、この図のように、冷却室8の扉10と仕切り戸16が破線で示す連結板38で連結されることによって連動して左右に移動するものであってもよい。この場合、扉10と仕切り戸16を連結する連結板38は、天井近くを延びるため、その下に置かれた荷物54は扉10が移動しても連結板38に接触しない。扉10と仕切り戸16の開口は、互い違いになっている。なお、扉10と仕切り戸16を連結する構成は、これに限定しない。
この構成により、利用者や宅配業者が冷却室8の扉10を開けると仕切り戸16が閉まり、扉10を閉めると仕切り戸16が開く。例えば、扉10の開口に向けて下降する傾斜上に扉10と仕切り戸16が載っており、利用者や宅配業者が扉10から手を離すと扉10と仕切り戸16の自重で傾斜を下降して扉10が閉まり、仕切り戸16が開く構成となっていてもよい。
しかし、本実施例の冷却庫7の保冷機能は、これに限らない。例えば、後述する第3実施例の冷却庫7の扉10のように、開き戸の扉10の開閉に伴って引き戸の仕切り戸16が開閉する構成となっていてもよい。
図4は、第2実施例と第3実施例の冷却庫7の平面断面図である。
(第2実施例)
第2実施例の冷却庫7の平面断面図を図4(A)に示す。この図に示すように、本実施例の冷却庫7は、パレット6aの幅方向中央に保冷剤室12が設けられている。パレット6aの幅方向両端部の部屋の両方が冷蔵室8aと冷凍室8bのいずれかであってもよく、一方が冷蔵室8aで、他方が冷凍室8bであってもよい。
その他の本実施例の冷却庫7の構成と効果は、第1実施例のそれと同様である。
(第3実施例)
図4(B)は第3実施例の冷却庫7の平面断面図である。
本実施例の冷却庫7は、1つのパレット6aに冷蔵室8aが搭載されており、別のパレット6aに冷凍室8bが搭載されている。この冷却庫7は、第1実施例及び第2実施例と扉10と仕切り戸16の構造が異なる。
扉10は、開き戸に構成され、仕切り戸16は、引き戸に構成されている。この図のように、仕切り戸16の移動方向の一端部と扉10がスプロケットを介して紐状の連結部材42で連結されている。連結部材42は、紐、ロープ、ワイヤー等のいずれでもよい。連結部材42の長さは、扉10を開けたときに仕切り戸16が閉まる長さに設定されている。
仕切り戸16は、自動で開くように構成されていることが好ましい。例えば開く方向に向けて下降する傾斜の上に仕切り戸16が設けられていてもよい。もしくは、扉10を開く荷重に吊り合う錘44が、スプロケットを介して仕切り戸16の移動方向の他端部に連結されていてもよい。
図5は、第3実施例の冷却庫7の使用説明図である。
図5(A)は、充電用格納棚24aにパレット6aが格納されているときの平面図であり、図5(B)は、図5(A)のC-C矢視図である。
これらの図に示すように、充電用格納棚24aにパレット6aが格納されている間は、扉10が閉じ、仕切り戸16が開いている。この図では、錘44によって仕切り戸16が開く方向へ引っ張られ、仕切り戸16が扉10との間の連結部材42を介して扉10を閉じる方向へ引く。このとき、冷却装置36は、受電コンセント4から電力供給されて冷却庫7の内部を冷却している。
図5(C)は、ケージ上や入出庫部18等の充電用格納棚24a以外の場所にパレット6aがあり、扉10が開かれていないときの冷却庫7の平面図である。
パレット6aが充電から解除されても、仕切り戸16が開いたままであり、扉10が閉じたままの状態を維持するので、受電コンセント4から供給された電力で冷却された保冷剤14の低温により、冷却庫7の室温が低温に保たれる。
図5(D)は、扉10が開き、仕切り戸16が閉じたときの冷却庫7の平面図であり、図5(E)は、図5(D)のD-D矢視図である。
冷却庫7を載せたパレット6aが入出庫部18に着いた時点では、仕切り戸16と扉10は、図5(C)で示した状態を維持している。利用者や宅配業者が扉10を開けると、図5(D)、図5(E)に示すように、扉10に引っ張られた連結部材42によって仕切り戸16が閉じ、錘44が持ち上がる。利用者や宅配業者は、扉10が閉まらないように図示しない金具等で扉10を固定し、荷物54を出し入れする。
これにより、扉10が開く間のみ、仕切り戸16を閉じ、保冷剤室12の冷気が冷却庫7の外部へ漏れ出るのを防ぐことができる。
利用者や宅配業者が金具を外すと、錘44の重さ又は仕切り戸16が乗る上述した傾斜によって、再び仕切り戸16が開き、扉10が閉じる。
次の駐車装置1の利用者が駐車装置1を操作することにより、冷却庫7を載せたパレット6aは、再び充電用格納棚24aへ運ばれ、格納される。それにより、冷却装置36が再び駆動を開始する。
その他の本実施例の冷却庫7の構成と効果は、第1実施例又は第2実施例のそれと同様である。
このようにして、本実施形態の駐車装置1は、冷却庫7が電力供給を受けられない間、冷却室8を保冷剤14の冷気で低温に維持する。利用者や宅配業者が冷却室8の扉10を開けているときは、冷却室8と保冷剤室12の間の仕切り戸16が閉じ、冷気が逃げるのを防ぐ。これによって、仕切り戸16が開いたままの状態で扉10を開閉するよりも、保冷剤14の効果を維持できる。
パレット6aが充電用格納棚24aに格納されている間は、仕切り戸16が開いたままとなっており、冷却装置36が、受電コンセント4から供給された電力によって冷却室8と保冷剤室12の両方を冷却する。パレット6aが充電用格納棚24aに無く、扉10が閉じている間は、冷却室8と保冷剤室12の間の仕切り戸16が開き、冷却室8を保冷剤14の冷気で低温に保つ。
パレット6aが入出庫部18へ移動し、入出庫部18で利用者や宅配業者が冷却室8の扉10を開けると、仕切り戸16が閉じ、保冷剤室12の冷気が冷却庫7の外部に漏れ出るのを防ぐ。
なお、本実施形態の駐車装置1について、エレベータ式駐車装置を使用して説明したが、駐車装置1は、水平循環方式の機械式駐車装置であってもよい。
図6は、本実施形態の機械式駐車装置1が水平循環方式である場合の説明図である。この図のMは、リフト位置を示している。
図6は、符号aで示す自動車3を(A)(B)(C)(D)の順で、リフト位置Mまで水平移動し、リフトにより地上の入出庫部まで搬送する動作を示している。またこの図の左側の3ヶ所の格納位置が、給電用接点32がある充電用格納位置48aとなっており、その他の格納位置は、給電用接点32が無い通常格納位置48bとなっている。例えば図6(A)(B)の時点でこの図の左下の充電用格納位置48aには、冷却庫7が給電されている。
この図に示すように水平循環方式の駐車装置1におけるパレット6a,6bの水平移動は、コンピュータ制御により最短の入出庫ルートを決定し、パズルのように次から次へと自動車3を効率よく水平移動させ、最短の入出庫の待ち時間を実現するようになっている。それに伴い、図6(C)(D)に示すように、パレット6aが充電用格納位置48aから通常格納位置48bへ移動する必要が生じ、冷却庫7の冷却が中断する。例えば、自動車aをリフト位置Mまで水平移動させるのに5分かかり、その後、冷却庫7を充電用格納位置48aまで移動させるのに5分かかるとすると、合計10分もの間、冷却装置36の運転が停止する。
上述した冷却庫7の構成により、駐車装置1は、冷却庫7が再び給電を受けられるようになるまでの10分もの間、仕切り戸16が開いたままの状態を保ち、保冷剤室12の冷気で冷却室8を冷やし続け、クール便の荷物54の鮮度を維持したまま保管できる。
次に、本実施形態の既設の機械式駐車装置の改造方法について説明する。本実施形態の改造方法は、既設の機械式駐車装置を上述した本発明の駐車装置1に改造する改造方法の発明である。
まず、電気自動車2を格納しながら充電するパレット6aを備えた機械式駐車装置を用意する。機械式駐車装置は、電気自動車2を格納しながら充電できるパレット6aを備えていれば、エレベータ式駐車装置又は水平循環式駐車装置であってもよい。
また、第1実施例~第3実施例で上述した冷却庫7を用意する。冷却庫7の電源コード46(すなわち冷却装置36の電源コード46)のプラグの形状は、充電コード30のプラグ30aと同じであることが好ましい。これらのプラグの形状が異なる場合は、パレット6aの受電コンセント4の形状を、冷却装置36のプラグを差し込める形状のコンセントに交換してもよい。
また、冷却庫7の利用者や宅配業者が冷却庫7を搭載したパレット6aを呼び出せるように、駐車装置1の制御装置のプログラムを修正する。
次いで、パレット6aの上に、台座50と断熱材52を載せ(図5(B)(E)を参照)、その上に冷却庫7を載せ、固定する。
これにより、使っていないパレット6aがある既設の機械式駐車装置を有効活用できる。
上述した本発明によれば、冷却庫7が、冷却室8とは別に保冷剤室12が設けられ、保冷剤室12には、受電コンセント4から給電される電力によって冷却した保冷剤14が保存されている。冷却室8と保冷剤室12の間に設けられた仕切り戸16は、扉10が閉まっている間は開くが、扉10が入出庫部18でのみ開閉するため、入出庫部以外の場所では開いたままとなっている。
そのため、入出庫部以外の場所であって給電されない場所に冷却庫7を載せたパレット6aがある間も保冷剤14の冷気が保冷剤室12から冷却室8へ流れ込むため、冷却室8を低温に保つことができる。
また入出庫部18で扉10を開くと、仕切り戸16が閉じるので、冷却室8の中の物を出し入れする間、保冷剤室12の冷気が冷却庫7の外部へ漏れ出るのを防ぐことができる。そのため、物を出し入れする間、保冷剤14の効果を維持できるため、冷却庫7が再び電力供給されるまでの間の冷却室8の室温を保冷剤14の冷気で再び冷却することができる。
したがって、入出庫部18で扉10を開く時間以外は常に冷却室8を低温に保つことができるため、鮮度を維持したままクール便の荷物54を保管することができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 機械式駐車装置(駐車装置)、2 電気自動車、3 通常の自動車、
4 受電コンセント、6a 電気自動車用のパレット、6b 通常のパレット、
7 冷却庫、8 冷却室、8a 冷蔵室、8b 冷凍室、10 扉、
12 保冷剤室、14 保冷剤、16 仕切り戸、18 入出庫部、
20 昇降路、22 ケージ、
24 格納棚、24a 充電用格納棚、24b 通常格納棚、
26 横行装置、28 充電用接点、28a 受電プレート、
30 充電コード、30a プラグ、30b 充電用コネクタ、
32 給電用接点、32a 給電端子、32b 孔、32c バネ、
32d 給電ライン、34 給電ライン、36 冷却装置、38 連結板、
40 隔壁、42 連結部材、44 錘、46 電源コード、
48a 充電用格納位置、48b 通常格納位置、50 台座、
52 断熱材、54 荷物、M リフト位置

Claims (4)

  1. 電気自動車を格納しながら充電するパレットを備える機械式駐車装置であって、
    前記パレットに搭載され受電コンセントから電力が供給され内部を冷却する冷却庫を備え、
    前記冷却庫は、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、
    前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、
    前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を備え、
    前記仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く、機械式駐車装置。
  2. 前記仕切り戸の開閉は、前記冷却室の前記扉の開閉に連動する、請求項1に記載の機械式駐車装置。
  3. 前記冷却室は、冷蔵室又は冷凍室を有する、請求項1に記載の機械式駐車装置。
  4. 電気自動車を格納しながら充電するパレットを備える既設の機械式駐車装置の改造方法であって、
    電力によって内部を冷却し、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を有し、該仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く冷却庫を前記パレットに搭載し、
    受電コンセントから前記冷却庫へ前記電力を供給する、既設の機械式駐車装置の改造方法。
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