JP7061023B2 - 機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法 - Google Patents
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Description
また、機械式駐車装置には、駐車中に電気自動車に給電を行う充電機能を備えたものもある。
また、立体格納装置の搬送パレット上に、自動車の他に、冷蔵庫や冷凍庫を搭載することが、特許文献4に開示されている。
また、機械式駐車装置の中には、水平循環方式のように、一つのパレットを入出庫部へ移動するのに、他の駐車中のパレットを動かすタイプもある。機械式駐車装置が設置される環境によっては、機械式駐車装置の室温が高温になることもある。
前記パレットに搭載され受電コンセントから電力が供給され内部を冷却する冷却庫を備え、
前記冷却庫は、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、
前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、
前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を備え、
前記仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く、機械式駐車装置が提供される。
電力によって内部を冷却し、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を有し、該仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く冷却庫を前記パレットに搭載し、
受電コンセントから前記冷却庫へ前記電力を供給する、既設の機械式駐車装置の改造方法が提供される。
そのため、入出庫部以外の場所であって給電されない場所に冷却庫を載せたパレットがある間も保冷剤の冷気が保冷剤室から冷却室へ流れ込むため、冷却室を低温に保つことができる。
したがって、入出庫部で扉を開く時間以外は常に冷却室を低温に保つことができるため、鮮度を維持したままクール便の荷物を保管することができる。
本実施形態の機械式駐車装置1(以下、駐車装置1)は、電気自動車用のパレット6a(以下、単にパレット6a)を備えるエレベータ式駐車装置又は水平循環式駐車装置である。パレット6aは、電気自動車2を格納しながら充電する。
以下、駐車装置1がエレベータ式駐車装置である場合を例として、本実施形態について説明する。
入出庫部18でケージ上に設置されたパレット6aに電気自動車2が乗り込むと、ケージ22が上昇して所定の格納棚24で停止し、ケージ22に組み込まれた横行装置26により、各棚上に電気自動車2を格納する。出庫時にはこの逆動作により、同一の入出庫部18から車を出庫する。
受電コンセント4は、充電用接点28に電気的に接続している。充電用接点28は、充電用格納棚24aに設置された給電用接点32から電気を受け取る受電プレート28aを有する。充電用接点28は、各充電用格納棚24aで給電用接点32と接続するようにパレット6aの幅方向側面に設けられている。
図3は、第1実施例の冷却庫7の平面断面図である。
冷却庫7は、冷却室8を備える。冷却室8は、冷蔵室8a又は冷凍室8bを有する。
冷却室8又はそれらに隣室する保冷剤室12には、室内を冷却する冷却装置36が設けられている。例えば冷却装置36によって、冷蔵室8aの室温は0℃~10℃に保たれており、冷凍室8bの室温は-22℃~-12℃に保たれる。
冷蔵室8aと冷凍室8bの間には、断熱材を有する隔壁40が設けられており、互いの冷気を気密に遮断している。
保冷剤室12は、電力で冷却される保冷剤14が保存される部屋である。保冷剤室12には、電力供給が止まっている間の冷却庫7の室温の温度上昇を抑制するほどの量の保冷剤14が設置される。保冷剤14は、棚等に敷き詰めて配置されていてもよく、ブロック型の保冷剤14が林立していてもよい。保冷剤14は、パレット6aが充電用格納棚24aにある間に、冷却又は冷凍される。
しかし、本実施例の冷却庫7の保冷機能は、これに限らない。例えば、後述する第3実施例の冷却庫7の扉10のように、開き戸の扉10の開閉に伴って引き戸の仕切り戸16が開閉する構成となっていてもよい。
(第2実施例)
第2実施例の冷却庫7の平面断面図を図4(A)に示す。この図に示すように、本実施例の冷却庫7は、パレット6aの幅方向中央に保冷剤室12が設けられている。パレット6aの幅方向両端部の部屋の両方が冷蔵室8aと冷凍室8bのいずれかであってもよく、一方が冷蔵室8aで、他方が冷凍室8bであってもよい。
その他の本実施例の冷却庫7の構成と効果は、第1実施例のそれと同様である。
図4(B)は第3実施例の冷却庫7の平面断面図である。
本実施例の冷却庫7は、1つのパレット6aに冷蔵室8aが搭載されており、別のパレット6aに冷凍室8bが搭載されている。この冷却庫7は、第1実施例及び第2実施例と扉10と仕切り戸16の構造が異なる。
扉10は、開き戸に構成され、仕切り戸16は、引き戸に構成されている。この図のように、仕切り戸16の移動方向の一端部と扉10がスプロケットを介して紐状の連結部材42で連結されている。連結部材42は、紐、ロープ、ワイヤー等のいずれでもよい。連結部材42の長さは、扉10を開けたときに仕切り戸16が閉まる長さに設定されている。
仕切り戸16は、自動で開くように構成されていることが好ましい。例えば開く方向に向けて下降する傾斜の上に仕切り戸16が設けられていてもよい。もしくは、扉10を開く荷重に吊り合う錘44が、スプロケットを介して仕切り戸16の移動方向の他端部に連結されていてもよい。
図5(A)は、充電用格納棚24aにパレット6aが格納されているときの平面図であり、図5(B)は、図5(A)のC-C矢視図である。
これらの図に示すように、充電用格納棚24aにパレット6aが格納されている間は、扉10が閉じ、仕切り戸16が開いている。この図では、錘44によって仕切り戸16が開く方向へ引っ張られ、仕切り戸16が扉10との間の連結部材42を介して扉10を閉じる方向へ引く。このとき、冷却装置36は、受電コンセント4から電力供給されて冷却庫7の内部を冷却している。
パレット6aが充電から解除されても、仕切り戸16が開いたままであり、扉10が閉じたままの状態を維持するので、受電コンセント4から供給された電力で冷却された保冷剤14の低温により、冷却庫7の室温が低温に保たれる。
冷却庫7を載せたパレット6aが入出庫部18に着いた時点では、仕切り戸16と扉10は、図5(C)で示した状態を維持している。利用者や宅配業者が扉10を開けると、図5(D)、図5(E)に示すように、扉10に引っ張られた連結部材42によって仕切り戸16が閉じ、錘44が持ち上がる。利用者や宅配業者は、扉10が閉まらないように図示しない金具等で扉10を固定し、荷物54を出し入れする。
これにより、扉10が開く間のみ、仕切り戸16を閉じ、保冷剤室12の冷気が冷却庫7の外部へ漏れ出るのを防ぐことができる。
利用者や宅配業者が金具を外すと、錘44の重さ又は仕切り戸16が乗る上述した傾斜によって、再び仕切り戸16が開き、扉10が閉じる。
その他の本実施例の冷却庫7の構成と効果は、第1実施例又は第2実施例のそれと同様である。
図6は、符号aで示す自動車3を(A)(B)(C)(D)の順で、リフト位置Mまで水平移動し、リフトにより地上の入出庫部まで搬送する動作を示している。またこの図の左側の3ヶ所の格納位置が、給電用接点32がある充電用格納位置48aとなっており、その他の格納位置は、給電用接点32が無い通常格納位置48bとなっている。例えば図6(A)(B)の時点でこの図の左下の充電用格納位置48aには、冷却庫7が給電されている。
まず、電気自動車2を格納しながら充電するパレット6aを備えた機械式駐車装置を用意する。機械式駐車装置は、電気自動車2を格納しながら充電できるパレット6aを備えていれば、エレベータ式駐車装置又は水平循環式駐車装置であってもよい。
また、冷却庫7の利用者や宅配業者が冷却庫7を搭載したパレット6aを呼び出せるように、駐車装置1の制御装置のプログラムを修正する。
そのため、入出庫部以外の場所であって給電されない場所に冷却庫7を載せたパレット6aがある間も保冷剤14の冷気が保冷剤室12から冷却室8へ流れ込むため、冷却室8を低温に保つことができる。
したがって、入出庫部18で扉10を開く時間以外は常に冷却室8を低温に保つことができるため、鮮度を維持したままクール便の荷物54を保管することができる。
4 受電コンセント、6a 電気自動車用のパレット、6b 通常のパレット、
7 冷却庫、8 冷却室、8a 冷蔵室、8b 冷凍室、10 扉、
12 保冷剤室、14 保冷剤、16 仕切り戸、18 入出庫部、
20 昇降路、22 ケージ、
24 格納棚、24a 充電用格納棚、24b 通常格納棚、
26 横行装置、28 充電用接点、28a 受電プレート、
30 充電コード、30a プラグ、30b 充電用コネクタ、
32 給電用接点、32a 給電端子、32b 孔、32c バネ、
32d 給電ライン、34 給電ライン、36 冷却装置、38 連結板、
40 隔壁、42 連結部材、44 錘、46 電源コード、
48a 充電用格納位置、48b 通常格納位置、50 台座、
52 断熱材、54 荷物、M リフト位置
Claims (4)
- 電気自動車を格納しながら充電するパレットを備える機械式駐車装置であって、
前記パレットに搭載され受電コンセントから電力が供給され内部を冷却する冷却庫を備え、
前記冷却庫は、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、
前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、
前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を備え、
前記仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く、機械式駐車装置。 - 前記仕切り戸の開閉は、前記冷却室の前記扉の開閉に連動する、請求項1に記載の機械式駐車装置。
- 前記冷却室は、冷蔵室又は冷凍室を有する、請求項1に記載の機械式駐車装置。
- 電気自動車を格納しながら充電するパレットを備える既設の機械式駐車装置の改造方法であって、
電力によって内部を冷却し、入出庫部で開閉される扉付きの冷却室と、前記電力により冷却される保冷剤が保存される保冷剤室と、前記冷却室と前記保冷剤室とを開閉可能に仕切る仕切り戸と、を有し、該仕切り戸は、前記冷却室の前記扉が開いたときに閉じ、該扉が閉じたときに開く冷却庫を前記パレットに搭載し、
受電コンセントから前記冷却庫へ前記電力を供給する、既設の機械式駐車装置の改造方法。
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