JP7060421B2 - 収容サポートシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車両への物品の収容をサポートする収容サポートシステムに関する。
従来、受取人が不在である場合にも配達物の受け渡しを可能にするために、荷受用車両に配達物を届けるようにした配達システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された配達システムにおいては、荷受用車両のトランクを開錠するための認証情報が、配達情報サーバーに予め登録されている。
配達員は、配送車両に設けられた通信機により荷受用車両との間で通信を行って、認証情報による認証を行うことにより、荷受用車両のトランクを開錠する。そして、配達員は、荷受用車両のトランクに配達物を収容してトランクを施錠する。
特開2006-206225号公報
上述したように、車両に物品を配達する場合、配達される物品のサイズは様々であり、車両の車室の仕様も車種によって大きく異なる。そのため、配達員が車両の車室の仕様に不慣れな場合には、車両への物品の収容が不適切なものとなるおそれがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、車両への物品の適切な収容をサポートする収容サポートシステムを提供することを目的とする。
本発明の収容サポートシステムは、車両に収容される物品のサイズを認識する物品サイズ認識部と、前記車両の車室の使用状況を認識する車室状況認識部と、前記車両のシートアレンジと該シートアレンジにより変更される前記車両の車室の収容可能容量とを対応付けたシートアレンジ情報を取得するシートアレンジ情報取得部と、前記車室状況認識部により認識される前記車室の使用状況と、前記シートアレンジ情報とに基づいて、前記車室の収容可能容量を認識する収容可能容量認識部と、前記物品サイズ認識部により認識された前記物品のサイズと、前記収容可能容量認識部により認識された前記車室の収容可能容量とを比較して、前記物品を収容することが可能な、前記車室における収容位置とシートアレンジを決定する収容方法決定部と、前記収容方法決定部により決定された前記収容位置と前記シートアレンジを通知する収容方法通知部と、を備え、前記収容方法決定部は、チャイルドシートが装着されている座席を畳むシートアレンジを除外して、前記物品を収容することが可能な、前記車室における収容位置とシートアレンジを決定することを特徴とする。
かかる本発明によれば、車両に収容される物品のサイズが物品サイズ認識部により認識され、車室の収容可能容量が収容可能容量認識部により認識される。そして、収容方法決定部により決定された車室への物品の収容方法が、収容方法通知部により通知される。配達員等は、この通知を確認することによって、車室内に適切に物品を収容することができる。また、車両の座席のアレンジを考慮して、より適切な物品の収容方法を決定して、配達員等に通知することができる。
また、前記収容方法決定部は、シートアレンジにより、前記車室への前記物品の収容が可能になる場合であっても、前記車両の利用者により、シートアレンジの禁止が設定されている場合には、前記車室への前記物品の収容が不能であると認識する構成としてもよい。
また、前記物品が食品であるか否かを認識する物品種類認識部を備え、前記収容方法決定部は、前記物品種類認識部により前記物品が食品であると認識された場合に、前記車室の日差しが当たらない箇所を、前記物品の収容位置として決定する構成としてもよい。
この構成によれば、収容方法決定部は、物品の種類が食品であって、日差し当たることによる品質低下のおそれがある場合に、収容方法として、車両のトランク等の日差しが当たらない車室の箇所への物品の収容を決定する。これにより、物品の種類に応じて適切な収容方法により、車室内に物品を収容することができる。
また、前記車室を構成する複数の収容エリアに優先順位を設定する優先順位設定部を備え、前記収容方法決定部は、前記優先順位が高い前記収容エリアから先に前記物品の収容先に決定する構成としてもよい。
この構成によれば、例えば、荷室、後部中央座席、後部左右座席のように、車両の乗員部への影響が少ない場所から順に物品が収容されるように、収容方法を決定することによって、物品の収容による乗員スペースへの影響を小さくすることができる。
また、前記車室状況認識部は、前記車両の室内の使用状況として、前記車両の乗員数を認識する構成としてもよい。
この構成によれば、車両の乗員数に応じて、より適切な座席のアレンジを決定することができる。
配達システムを利用した車両への物品の配達形態を示した説明図。 配達システムの構成図。 車両の構成図。 車両の制御ブロック図。 配達システムにより提供される配達サービスの利用登録処理、及び配達条件の設定処理の説明図。 店舗における物品の購入及び配達依頼に応じた処理の説明図。 配達ルートの設定処理の説明図。 車両への物品の収容に伴う処理の説明図。 ビーコンを利用した駐車位置の検出処理の説明図。 車両のシートアレンジの説明図。 配達ルートの設定例の説明図。 利用者登録情報の説明図。 利用者配達情報の説明図。 仮想鍵登録情報の説明図。 配達予定時刻順の利用者リストの説明図。 配達予定時刻及び駐車位置が共通する関連利用者リストの説明図。
[1.配達システムを利用した配達形態]
図1は、本実施形態における配達システムを利用した車両への物品の配達形態を示している。図1を参照して、本実施形態の配達システム1(本発明の収容サポートシステムの機能を含む)は、ショッピングモール、商業地、観光地等の所定エリア200における車両100への物品212の配達をサポートする処理を行う。以下では、図1における所定エリア200が、行楽地のテーマパークである場合について説明する。
図1は、予め配達システム1により提供される配達サービスの利用登録を済ませた利用者Ptが、車両100でテーマパーク200を訪れて、配達サービスを利用する状況を示している。利用者Ptは、テーマパーク200まで乗車してきた車両100を駐車場220に止め、テーマパーク200内を徒歩で移動して、テーマパーク200内の店舗210で物品212を購入している。
利用者Pt(配達依頼者)は、店舗210で、購入した物品212の車両100への配達を依頼し、この依頼に応じて、配送車320により物品212が配送センター310に集荷され、配送車321により、配送センター310から車両100に物品212が配達される。
利用者Ptが所持する利用者端末90(スマートフォン、携帯電話等の通信端末)には、配達システム1から発行された利用者Pt固有の識別情報(利用者識別情報)が保存されている。利用者識別情報としては、QRコード(登録商標)、バーコード、NFC(Near Field Communication)認証用の認証コード等が用いられ、本実施形態では、利用者識別情報としてQRコード91が使用されている。配達システム1は、通信ネットワーク500を介して、利用者端末90、店舗210(物品の提供者)の店舗端末211、配送業者システム300、決済システム400、及び車両100と、通信可能に接続されている。また、配送業者システム300と配送業者の配送センター310は、通信ネットワーク500を介して通信可能に接続されている。これらの各通信要素間の通信接続は、有線接続でも無線接続でもよい。
配達システム1は、車両100から送信される車両100の車両位置情報Capi及び車室状況情報Crsiを受信する。車両位置情報Capiには、車両100で検出された車両100の駐車位置の情報が含まれ、車室状況情報Crsiには、車両100で検出された乗員数、荷物の積載状況等の情報が含まれている。そして、配達システム1は、車両位置情報Capiに基づいて車両100の駐車位置を認識し、車室状況情報Crsiに基づいて車両100への物品212の収容の可否を判断する。
利用者Ptは、店舗210で物品212(以下、購入品212ともいう)を購入する際に、配達システム1により発行されたQRコード91を利用者端末90に表示させる。店舗210の店員Pcは、店舗端末211によりQRコード91を読み取る。店舗端末211は、QRコード91と物品212の情報(品番、サイズ、数量等)及び店舗210の情報(店名、場所、連絡先等)を含む配達依頼情報Dc1を、配達システム1に送信する。店舗端末21は、受付端末装置の機能を含んでいる。
また、NFCによる認証を行う場合には、利用者Ptは、利用者端末90を店舗端末211に接近させて、NFCによる通信により、利用者端末90から店舗端末211に認証コードを送信する。そして、店舗端末211は、認証コードと配達依頼情報Dc1を配達システム1に送信する。
配達システム1は、配達依頼情報Dc1に、車両100の駐車位置の情報、及び車両100の扉を配達員端末330の操作により開錠するための仮想鍵(バーチャルキー)の情報等を加えた配達依頼情報Dc2を、配送業者システム300に送信する。
配送業者システム300は、配達依頼情報Dc2に基づいて、テーマパークの最寄りの配送センター310に、店舗210への物品212の集荷ジョブと、駐車場220に駐車している車両100への物品212の配達ジョブを指示する。集荷ジョブに従って、配送車320による店舗210での物品212の集荷が行われ、物品212が配送センター310に一時保管される。
また、配達ジョブに従って、配送車321による配送センター310から車両100への物品212の配達が行われる。配達員Pdは、所持する配達員端末330によりバーチャルキーを使用して、車両100の扉を開錠する。そして、配達員Pdは、配送車321から車両100に物品212を移し、配達員端末330により仮想鍵を使用して車両100の扉を施錠し、配達を完了する。
このように、利用者Ptは、物品212を購入した店舗210において、QRコード91を提示するという簡易な手続きにより、車両100の駐車位置を指示する等の煩わしい手続きを行うことなく、車両100への配達を依頼することができる。
また、店舗端末211は、QRコード91と対応付けて配達システム1で管理されている利用者Ptの信用情報(オンライン決済用のクレジットカード情報、電子マネーカード情報等)を、配達システム1から取得する。店舗端末211は、利用者Ptの使用情報と物品212の購入代金等を含む決済依頼情報Scを決済システム400に送信する。決済システム400は、決済依頼情報Scに基づいて、物品212の代金支払いの決済処理を行う。
この場合、利用者Ptは、物品212の購入手続きのために、別途クレジットカードを店員Pcに提示する等の手続を行う必要がなく、物品212の購入手続きと車両100への配達依頼を、1度で効率良く済ませることができる。
[2.配達システムの構成]
次に、図2は配達システム1の構成図である。図2を参照して、配達システム1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ30、通信部40、各種インターフェース回路(図示しない)等により構成されたコンピュータシステムである。CPU10はメモリ30に保存された配達システム1の制御用プログラム31を読み込んで実行することにより、利用者情報管理部11、車両位置認識部12、配達依頼受付部13、物品収容判断部14、収容不能通知部15、車両使用予定時刻認識部16、配達受付終了時刻設定部17、配達条件設定部18、配達依頼送信部19、扉施開錠認識部20、扉施開錠通知部21、及び仮想鍵使用制限部22として機能する。
メモリ30には、制御用プログラム31の他に、配達システム1を利用した配達サービスの利用登録を行った利用者の情報を記録した利用者登録情報32、利用者による配達の依頼状況を記録した利用者配達情報33、種々の車種の仕様(乗員室の容量、荷室の容量、シートアレンジ等)が記録された車両仕様情報34、及び立体駐車場等に設置されたビーコンの位置情報35等が保存されている。
利用者情報管理部11は、利用者Ptの登録操作に応じて利用者端末90から送信される利用者の情報(氏名、利用する車両100の情報、クレジットカード等の決済に使用される信用情報等)を受信して、利用者Ptの識別情報であるQRコードを発行する。また、利用者情報管理部11は、車両100に物品を配達する際に車両100の扉を開錠するためのゲスト用の仮想鍵の情報を提供する。後述するように、ゲスト用の仮想鍵の情報は、車両100に保存されているため、仮想鍵による車両100の扉の開錠と施錠が可能となっている。
図12に示したように、利用者登録情報32には、各利用者のID32aと対応付けて、各利用者に固有のQRコード32b、車両情報32c、ゲスト用の仮想鍵32d、信用情報32eが記録されている。車両情報32cは、通信用の車両ID、車種、色、登録番号等の車両の識別するための情報(車両識別情報)を含んでいる。また、図13に示したように、利用者配達情報33には、配達の依頼が受付られた物品について、利用者のID33aと対応付けて、発行されたQRコード33b、拡張車両情報33c、駐車位置情報33d、テーマパークからの退園予定時刻及び配達受付終了時刻33e、受付店情報33f、購入品情報(購入品の種類、サイズ、品番等)、購入品が食料品(チョコレート等)等である場合の保管条件33h、物品のサイズに応じた車両への収容方法33iが記録されている。
ここで、車両100から配達システム1に送信される車両位置情報Capiには、車両100で検出された車両100の駐車位置の情報が含まれている。また、車室状況情報Crsiには、車両100で検出された車両100の乗員数(車両100に乗車してテーマパーク200に来た乗員の人数)、及び車室内の撮像画像が含まれている。利用者情報管理部11は、車室状況情報Crsiから認識した車両100の乗員数と車室内の撮像画像を、拡張車両情報33cに記録する。
車両位置認識部12は、車両100から送信される車両位置情報Capiに基づいて、車両100の駐車位置を認識する。利用者情報管理部11は、車両位置認識部12により認識された車両100の駐車位置を、利用者配達情報33に記録する。配達依頼受付部13は、店舗端末211から送信される配達依頼情報Dc1を受信することにより、利用者Ptが物品を購入したことを認識する。
物品収容判断部14は、配達依頼情報Dc1により配達を依頼された物品212を、車両100に収容することができるか否かを判断する。物品収容判断部14は、利用者配達情報33の拡張車両情報から取得した車両100の車室(荷室CR及び乗員室PR)の規定収容量、乗員数、荷室CR及び乗員室PRの撮像画像から認識した車両100の車室内の荷物の積載況等に基づいて、車室の収容可能容量を認識する。そして、物品収容判断部14は、車室の収容可能容量と物品212のサイズを比較し、また、車両100のシートアレンジによる収容可能エリアの変更も考慮して、物品212の車両100への収容が可能か否かを判断する。
なお、車両100の車室内の荷物の積載状況については、カメラの撮像画像を用いる方法の他に、車両100の車室内の右前席113a、左前席113b、後席115、荷室CR等に設けられた荷重センサを用いる方法を採用してもよい。この場合は、荷重センサによる検出荷重に基づいて、物品が積載されているか否か、物品の大きさ(接している表面積から計算)、物品の重量等を認識することにより、車室内の荷物の積載状況を推定することができる。
ここで、物品収容判断部14が、利用者配達情報33を参照して、物品212のサイズ及び種類を認識する構成は、本発明の物品サイズ認識部及び物品種類認識部に相当する。また、物品収容判断部14が、利用者配達情報33の拡張車両情報から車室の規定収容量、乗員数、座席のシートアレンジ情報、荷室CR及び乗員室PRの撮像画像から認識した車両100の車室内の荷物の積載況等に基づいて、車室の収容可能容量を認識する構成は、本発明の収容可能容量認識部、車室状況認識部、及びシートアレンジ情報取得部に相当する。また、物品収容判断部14が、物品212の車両100への収容方法を決定する構成は、本発明の収容方法決定部に相当する。
物品収容判断部14は、車室への物品の収容箇所を決定する際に、車室を複数の収容エリアに区切って優先順位を設定し、優先順位が高い順に物品の収容先として決定する。優先順位は、例えば、荷室CR→後部中央座席→後部左右座席の順に設定される。これにより、荷室CRから先に物品が収容されるため、乗員室PRのスペースを広く確保することができる。このように優先順位を設定する構成は、本発明の優先順位設定部に相当する。
図10は、車両100のシートアレンジの例700を示している。701に示したシートアレンジAは、右後席の背もたれ721及び左後席の背もたれ722を前側に倒し込んだシートアレンジであり、自転車710のようにサイズが大きな物品の収容が可能である。
また、702に示したシートアレンジBは、左前席の背もたれ723と左後席の背もたれ722を、前側に倒し込んだシートアレンジであり、サーフボード711のように長い物品の収容が可能である。さらに、703に示したシートアレンジCは、後席の座面724を後側に跳ね上げたシートアレンジであり、観葉植物のように背が高い物品の収容が可能である。
物品収容判断部14は、物品212のサイズが大きい場合、或いは物品212の背が高い場合等には、シートアレンジによる収容の可能性も判断する。さらに、物品212の収容時の体勢(立てて収容、寝かせて収容等)が指定されている場合には、物品収容判断部14は、収容時の物品212の体勢も考慮して、車両100への物品212の収容の可否を判断する。
また、物品収容判断部14は、シートアレンジによって物品212の収容が可能になる場合であっても、例えば、チャイルドシートが装着されたシートを畳むシートアレンジが必要である場合や、車両の利用者がシートアレンジを禁止とする設定を行っている場合には、物品212の収容が不能であると判断する。
収容不能通知部15は、物品収容判断部14により、車両100への購入品212の収容が不能であると判断された場合に、収容が不能であることを示す収容不能通知を店舗端末211及び利用者端末90に送信する。車両使用予定時刻認識部16は、利用者端末90から送信される情報に基づいて、利用者Ptのテーマパーク200からの退園予定時刻を認識する。退園予定時刻は、利用者Ptが次に車両100を使用する予定時刻である。
配達受付終了時刻設定部17は、退園予定時刻に基づいて、車両100への物品の配達の受付を終了する配達受付終了時刻を設定する。例えば、退園予定時刻が20時であったときには、店舗での集荷と車両100への配達に要する時間を考慮して、退園予定時刻の10分前までに車両100に配達することができるように、配達受付終了時刻を設定する。
配達条件設定部18は、利用者配達情報33に記録された各車両の配達依頼情報に基づいて、各車両に物品を配達する条件(配達期限時刻、配達ルート等)を決定する。配達依頼送信部19は、配達条件設定部18により決定された配達条件に従って、配達を依頼する配達依頼情報を配送業者システム300に送信する。配達依頼情報を受信した配送業者システム300は、配送センター310に配達依頼情報を転送し、これにより、配送業者システム300から配達員Pdに配達指示が伝達されて、配送が行われる。
扉施開錠認識部20は、車両100から送信される車両100の扉の開錠又は施錠の検出情報に基づいて、扉が施錠されているか開錠されているかを認識する。扉施開錠通知部21は、扉施開錠認識部20により認識された車両100の扉の施錠又は開錠状況を、利用者端末90に通知する。
仮想鍵使用制限部22は、以下の条件1~条件4のうちの少なくともいずれか一つが成立したときに、成立時以後の配達員Pdによるゲスト用の仮想鍵による車両100の扉の開錠を不能にする処理を行う。
条件1…配達員Pdが仮想鍵により車両100の扉を開錠した時から、第1所定時間が経過したとき。
条件2…配達員Pdが仮想鍵により車両100扉を開錠した後、配達員Pdが車両100から所定距離以上離れたとき。配達員Pdが車両100から所定距離以上離れたことは、例えば、配達員Pdが外部カメラ101a~101dのいずれかによって撮像されている状態から、外部カメラ101a~101dのいずれによっても撮像されない状態に移行したことを検知して、判断することができる。
条件3…配達員Pdが仮想鍵により車両100の扉を開錠した後、BR/EDR(Bluetooth Basic Rate/Enhanced Data Rate, Bluetoothは登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)、NFC、Wi-Fi(登録商標)等による車両100と配達員端末330間の近距離無線通信が不能になったとき。
条件4…配達システム1から配達員端末330に仮想鍵が送信された時点から第2所定時間が経過したとき。
このように、配達員Pdが車両100の扉の開錠に使用した仮想鍵による再度の車両100の扉の開錠を制限することにより、車両100の所有者及びその家族以外の者による車両100の扉の開錠が可能な状態が継続することを回避することができる。
ゲスト用の仮想鍵による車両100の扉の開錠を不能にする処理としては、配達員端末330からのゲスト用の仮想鍵のデータ消去、車両100の車両制御装置150のメモリ180に保存された仮想鍵情報183からのゲスト用の仮想鍵のデータ消去等を行えばよい。
[3.車両の構成]
次に、図3は車両100の構成図であり、図4は車両100の制御ブロック図である。図3を参照して、車両100は、車両100の周辺を撮像する前、右、左、後の外部カメラ101a,101b,101c,101d、右前扉102aのガラス部に設けられた右前サンシェード103a、右前扉102aを施錠及び開錠する右前扉ロック機構104a、及び右前扉102aの施錠と開錠を検出する右前扉ロックセンサ105aを備えている。
また、車両100は、左前扉102bのガラス部に設けられた左前サンシェード103b、左前扉102bを施錠及び開錠する左前扉ロック機構104b、左前扉102bの施錠と開錠を検出する左前扉ロックセンサ105b、右後扉106aのガラス部に設けられた右後サンシェード107a、右後扉106aを施錠及び開錠する右後扉ロック機構108a、右後扉106aの施錠と開錠を検出する右後扉ロックセンサ109a、左後扉106bのガラス部に備えられたサンシェード107b、左後扉106bを施錠及び開錠する左後ロック機構108b、及び左後扉106bの施錠と開錠を検出する左後扉ロックセンサ109bを備えている。なお、サンシェード103a,103b,107a,107bは、扉102a,102,106a,106bの窓ガラスを遮光する可動式のカーテン、或いは調光機能を有する窓ガラス等により構成される。
また、車両100は、荷室扉110を施錠及び開錠する荷室扉ロック機構111、荷室扉110の施錠と開錠を検出する荷室扉ロックセンサ112、右前席(運転席)113aのシートベルトの脱着を検出する右前席シートベルトセンサ114a、左前席113bのシートベルトの脱着を検出する左前席シートベルトセンサ114b、後席115のシートベルトの脱着を検出する後席シートベルトセンサ116a,116b,116c、乗員室PR内を撮像する乗員室カメラ117、乗員室PR内を照明する乗員室灯118、荷室CR内を撮像する荷室カメラ119、及び荷室CR内を照明する荷室灯120、及びバッテリユニット121を備えている。
バッテリユニット121は、車両100の電装品の動力源であるバッテリとバッテリの充電回路等を備え、充電スタンド240と充電ケーブル241によって接続されたときに、充電スタンド240から供給される電力によってバッテリを充電する。なお、車両100と充電スタンド240がワイヤレス充電に対応している場合には、充電ケーブル241による接続は不要であり、バッテリユニット121と充電スタンド240との間でワイヤレス充電が行われる。
さらに、車両100は、車両100の速度を検出する速度センサ、車両100の加速度を検出する加速度センサ123、車両100の角速度を検出する角速度センサ124、車室内の空調を行う空調装置125、車両100の現在位置の検出と目的までの案内等を行うナビゲーション装置126、外部との通信を行う通信ユニット127、及び車両100の全体的な制御を行う車両制御装置150を備えている。
車両100の利用者Ptは、利用者端末90を操作して通信ユニット127との間で通信を行うことにより、所有者用の仮想鍵VK-Ownerによる車両100の扉の開錠と施錠を行う。また、配達員Pdは、配達員端末330を操作して通信ユニット127との間で通信を行うことにより、ゲスト用の仮想鍵VK-Guestによる車両100の扉の開錠と施錠を行う。
図4を参照して、車両制御装置150は、CAN(Controller Area Network)152を介して、外部カメラ101a~101d、サンシェード103a,103b,107a,107b、扉ロック機構104a,104b,108a,108b,111、扉ロックセンサ105a,105b,109a,109b,112、シートベルトセンサ114a,114b,116a,116b,116c、乗員室カメラ117、乗員室灯118、荷室カメラ119、荷室灯120、バッテリユニット121、速度センサ122、加速度センサ123、角速度センサ124、空調装置125、ナビゲーション装置126、及び通信ユニット127と通信可能に接続されている。
ナビゲーション装置126は、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される信号を受信して、車両100の現在位置(緯度、経度)を検出するGPS受信機126aと、メモリ(図示しない)に保存された地図データ126bを有している。ナビゲーション装置126は、GPS受信機126aにより検出される車両100の現在位置と、地図データ126bとに基づいて、目的地までの経路案内を行う。
通信ユニット127は、近距離無線通信ユニット127aと、TCU(Telematics Communication Unit)127bとを備えている。近距離無線通信ユニット127aは、BR/EDR、BLE、NFC、Wi-Fi等の通信規格により、利用者端末90及び配達員端末330との間で近距離無線通信を行う。TCU127bは、配達システム1との間で、通信ネットワーク500を介した通信を行う。
メモリ180には、車両100の制御用プログラム181、通信ユニット127により外部装置との間で通信を行う際に使用される車両ID情報182、端末装置との通信により開錠と施錠を行う際に使用される仮想鍵が記録された仮想鍵情報183等のデータが保存されている。車両ID情報182は、通信ユニット127のTCU127bにより配達システム1との間で通信を行う際に使用されるネットワーク通信用の車両ID(IPアドレス等)と、近距離無線通信ユニット127aにより、利用者端末90及び配達員端末330との間で通信を行う際に使用される近距離無線通信用の車両ID(BR/EDR、BLE、NFCの認証コード、Wi-Fi接続用のMAC(Media Access Control)アドレス等)が含まれている。
車両制御装置150は、CPU160、メモリ180、及び図示しないインターフェース回路等により構成された電子回路ユニットである。CPU160は、メモリ180に保存された車両100の制御用プログラム181を読み込んで実行することにより、位置検出部161、位置情報送信部162、扉施開錠受付部163、扉施開錠制御部164、開錠操作者識別部165、扉施開錠情報送信部166、車室情報送信部167、物品保管条件取得部168、室内環境制御部170、室内灯制御部171、及びバッテリ制御部172として機能する。
バッテリ制御部172がバッテリの残充電量(残エネルギー量に相当する)を検出する構成は、残エネルギー量検出部に相当する。また、バッテリ制御部172が、バッテリユニット121に充電スタンド240(エネルギー補充装置に相当する)が接続されて、充電スタンド240から電力が供給されていることを検出する構成は、エネルギー供給検出部に相当する。
また、車両100が電気自動車であるときは、バッテリは電力源に相当する。また、車両100がガソリン等の化石燃料や水素を燃料として使用する場合には、燃料タンク、発電機、燃料電池等含む構成全体が電力源に相当し、燃料がエネルギーに相当し、燃料タンク内の燃料の残量がエネルギー残量に相当する。この場合、車両100には、エネルギー補充装置から電力ではなく燃料が供給される。
位置検出部161は、GPS受信機126aから送信される位置検出データに基づいて、車両100の現在位置(緯度、経度)を検出する。また、立体駐車場等のGPS衛星からの信号の受信が不能となる屋内においては、位置検出部161は、図9に示したように、ビーコンから送信される各ビーコン固有の識別情報(ビーコンID)を受信する。
図9は、車両100が3階建ての立体駐車場600の2階620に駐車している状況を示している。立体駐車場600の1階610には、所定の間隔でビーコン611,612,613が設置されている。同様に、2階620には、ビーコン621,622,623が設置され、3階630には、ビーコン631,632,633が設置されている。
位置検出部161は、自車両100の付近に設置されているビーコンとの間で、BLEによる通信を行って、ビーコンから送信されているビーコンIDを受信する。位置情報送信部162は、位置検出部161により検出された車両100の駐車位置(緯度、経度)、或いは、車両100が駐車する直前に位置検出部161により受信されたビーコンID、及びこのビーコンIDを受信した時点t1から車両100が駐車した時点t2するまでの間に、速度センサ122により検出された速度の情報を、配達システム1に送信する。
配達システム1のメモリ30に保存されたビーコンの位置情報35(図2参照)には、各ビーコンの設置位置(施設名、階数、緯度、経度)が対応付けて記録されている。そのため、配達システム1の車両位置認識部12は、車両100から送信されるビーコンIDを受信したときに、ビーコンの位置情報35を参照して、ビーコンIDの送信元であるビーコンの設置位置Pos1(階、緯度、経度)を認識することができる。
また、車両位置認識部12は、車両100から受信した速度情報に基づいて、車両100がビーコンIDを受信した時点t1から駐車した時点t2までの速度を、時間積分することによって、ビーコンの設置位置Pos1からの車両100の移動距離を算出する。なお、車両100の移動方向は、立体駐車場600のフロア配置情報、受信されるビーコンIDの推移、角速度センサ124により検出される車両100の角速度等に基づいて、推定することができる。
車両位置認識部12は、このようにして、車両100が立体駐車場600に駐車した場合に、駐車する直前に受信されたビーコンIDに対応したビーコンの設置位置Pos1(階数、緯度、経度)と、このビーコンから駐車位置までの移動距離及び移動方向とに基づいて、車両100の駐車位置Pos2を推定する。
なお、車両100の速度に代えて、或いは車両100の速度と共に、車両100の加速度の情報を用いて、ビーコンの設置位置から駐車位置までの移動距離を推定する構成としてもよい。この場合、車両位置認識部12は、例えば、ビーコンIDが受信された時点で検出された車両100の減速度(負の加速度)が大きいほど、ビーコンの設置箇所から車両100の駐車位置までの距離が短くなると想定して、車両100の駐車位置を推定してもよい。
また、車両位置認識部12の機能を車両100の車両制御装置150に備えて、ビーコンIDに基づく車両100の駐車位置の推定処理を車両100側で行う構成としてもよい。この場合は、図2に示したビーコン位置情報35と同様のビーコン位置情報184が車両100のメモリ180に保存され、車両100から配達システム1に対して、立体駐車場600における車両100の位置(駐車した階、緯度、経度)の情報を送信する。
扉施開錠受付部163は、近距離無線通信ユニット127aにより、外部から車両100の開錠要求又は施錠要求を受信したときに、仮想鍵情報183を参照して、開錠要求又は施錠要求に含まれる仮想鍵が仮想鍵情報183に記録されているか否かを判断する。ここで、仮想鍵情報183は、図14に示したように、仮想鍵による車両100の開錠を許可する操作対象者183aと使用される仮想鍵183bとが対応付けて記録されている。
図14の例では、操作対象者として、車両100の所有者、車両の所有者の家族A,B,C、及びゲストA,B,Cが登録されている。車両100の所有者の家族A,B,Cは、車両100の所有者と所定の関係(ここでは家族の関係)を有しているため、車両100の操作に慣れている者として区分される。このように、車両100の所有者と所定の関係を有する者としては、家族の他に、車両100の所有者と同居していて車両100を頻繁に利用する者等も該当する。
ゲストA,B,C,…には、車両100の所有者から車両100を借りた者等が登録され、本実施形態では、配達員Pdがゲストとして登録される。ゲストは車両の操作に不慣れであると想定される。
扉施開錠受付部163は、開錠要求又は施錠要求に含まれる仮想鍵が仮想鍵情報183に登録されている場合は要求を受付け、仮想鍵情報183に登録されていない場合には要求を拒絶する。
扉施開錠制御部164は、扉施開錠受付部163により受け付けられた要求に応じて、扉ロック機構104a,104b,108a、108b,111を作動させることにより、扉102a,102b,106a,106b,110の開錠又は施錠を行う。なお、扉施開錠受付部163により受け付けられた要求が、一部の扉の開錠又は施錠を指定している場合は、扉施開錠制御部164は、要求により指定された扉のみについて開錠又は施錠を行う。
例えば、扉施開錠受付部163により受け付けられた要求が、運転席の扉である右前扉102a以外の扉の開錠を要求している場合には、扉施開錠制御部164は、右前扉102a以外の左前扉102b、右後扉106a、左後扉106b、及び荷室扉11の開錠を許可し、右前扉102aの開錠を禁止する。このように、運転席の扉の開錠を禁止して、運転席以外の扉の開錠を許可することにより、運転席に配達品が収容されて、運転者が運転席に座る際に配達品をどかさなければならない状況となることを回避することができる。
開錠操作者識別部165は、扉施開錠受付部163により許可されたときに、仮想鍵情報183を参照して、開錠要求に含まれる仮想鍵が、車両100の所有者またはその家族(特定操作者)に対して登録されたものであるか、ゲスト(特定操作者以外の操作者である非特定操作者)に対して登録されたものであるかを判断する。
ここで、特定操作者は、車両100の操作に慣れている操作者を想定して設定され、非特定操作者は、車両100の操作に不慣れな操作者を想定して設定されている。本実施形態では、車両100の所有者とその家族を特定操作者として設定したが、車両100を頻繁に借りて使用している所有者の知人等も、特定操作者に含めてもよい。
また、車両100が車両貸し出しサービス(例えば、レンタカーサービスやカーシェアリングサービス)により貸し出された車両である場合には、車両100を貸し出す管理者を特定操作者として設定し、車両100を借りて使用する使用者を非特定操作者として設定してもよい。
室内灯制御部171は、開錠操作者識別部165により、開錠要求に含まれる仮想鍵がゲストに対して登録されたものであると判断されたときには、乗員室灯118及び荷室灯120を、点灯スイッチ(図示しない)の操作に関わらず、点灯する。これにより、車両100の操作に不慣れな配達員Pd等のゲストが、夜間に乗車する際或いは荷物を積み込む際に、速やかに、乗員室灯118及び荷室灯120を点灯させることができる。
扉施開錠情報送信部166は、扉ロックセンサ105a,105b,109a,109b,112により、扉102a,102b,106a,106b,110のいずれかの開錠又は施錠が検出されたときに、開錠又は施錠を通知する扉施開錠情報を、TCU127bを介して配達システム1に送信する。
車室情報送信部167は、シートベルトセンサ114a,114b,116a,116b,116cにより各座席の使用状況を検出することによって、又は乗員室カメラ117により撮像された乗員室内の画像から乗員を認識することによって、テーマパーク200に到着した際に車両100に乗車していた乗員の人数を認識する。また、車室情報送信部167、乗員室カメラ117により撮像された乗員室内の画像、及び荷室カメラ119により撮像された荷室CR内の画像を取得する。そして、車室情報送信部167は、車両100の乗員数と乗員室PR及び荷室CRの画像を含む車室情報を、TCU127bを介して配達システム1に送信する。配達システム1の物品収容判断部14は、車両100から受信した車室情報に基づいて、荷室CR及び乗員室PRへの物品の空きスペースを認識して、車両100への物品の収容の可否を判断する。
物品保管条件取得部168は、配達員端末330から送信される物品保管条件情報を、近距離無線通信ユニット127aを介して受信する。室内環境制御部170は、物品保管条件取得部168により取得された物品保管条件情報により示される保管条件が維持されるように、空調装置125を作動させる。
例えば、車両100に収容する物品の保管条件が25℃以下であって、車室内の温度が25℃を超えているときには、室内環境制御部170は、車室内が25℃に維持されるように空調装置125により車室内を冷房する。また、室内環境制御部170は、車室温度が下がり難い場合、或いは直射日光を避けることが保管条件となっているときには、サンシェード103a~103dを作動させて車室内への日差しを遮る。また、物品の保管条件の温度が車室内の温度よりも高いときには、室内環境制御部170は空調装置125により車室内を暖房する。
さらに、室内環境制御部170は、バッテリ制御部172により認識されているバッテリユニット121のバッテリの残量が、下限量以上に維持されるように、空調装置125を作動させる。図3に示したように、バッテリユニット121が充電スタンド240に接続されている場合は、充電スタンド240から供給される電力によって空調装置125を作動させることができるため、空調装置125を制約なく作動させることができる。
それに対して、バッテリユニット121が充電スタンド240に接続されていない場合には、バッテリユニット121から供給される電力によって空調装置125が作動する。そのため、室内環境制御部170は、バッテリの残量が下限量以下にならない範囲で空調装置125を作動させる。そして、室内環境制御部170は、バッテリの残量が閾値以下になるおそれがあるときには、利用者端末90に、車両100に戻ることを促す通知を送信する。
また、バッテリ制御部172は、配達システム1に対して、バッテリの残容量と、充電スタンド240との接続の有無の情報を送信する。そして、配達システム1の収容不能通知部15は、利用者Ptが物品212を購入する際に、車両100が充電スタンド240により充電されていない場合には、配達予定時刻から利用者Ptのテーマパーク200からの退園予定時刻までの間、バッテリの残量を閾値以上に維持して、空調装置125等を作動させて車両100の室内を保管条件を満たす環境に保つことが可能か不能かを判断する。
収容不能通知部15は、車両100の室内を保管条件を満たす環境に保つことが不能と判断したときには、車両100での物品212の保管が不能であることを、店舗端末211、及び利用者端末90に通知する。この通知により、利用者Ptに対して車両100への物品212の配達の中止を促すことによって、車両100の室内に物品212が保管されている間に、物品212の品質が低下することを回避することができる。さらに、車両100の室内を保管条件を満たす環境に保つことが不能と判断したときには、配達を受け付けないようにしてもよい。
[3.物品の配達依頼から配達完了までの処理]
次に、図1に示した物品212の購入から配達完了までの過程で、配達システム1、店舗端末211、配達員端末330、車両100等で実行される一連の処理について、図5~図8に示したフローチャートにより説明する。
[3-1.ユーザー登録~配達受付時間の設定]
先ず、図5に示したフローチャートに従って、配達システム1により提供される配達サービスを利用者Ptが利用するための登録処理と、利用者Ptに対する配達受付時間の設定処理について説明する。
利用者Ptは、配達システム1により提供される配達サービスを利用するために、利用者端末90により配達システム1が提供するウェブページを閲覧し、登録申請画面において、登録に必要な情報を入力する。利用者端末90は、図5のステップS10で、利用者Ptにより入力された登録情報Usiを配達システム1に送信する。登録情報Usiには、利用者PtのID,利用者Ptが利用する車両100の情報(通信用の車両ID、車種、色等)等が含まれる。通信用の車両IDには、通信ユニット127のTCU127bにより配達システム1との間で通信を行う際に使用されるネットワーク通信用の車両ID(IPアドレス等)と、車両100との間で近距離無線通信ユニット127aによる通信を行う際に使用される車両ID(BR/EDR、BLE、NFCの認証コード、Wi-Fi接続用のMACアドレス等)とが含まれている。
配達システム1は、ステップS30で、利用者の登録情報Usiを受信する。続くステップS31で、配達システム1の利用者情報管理部11は、利用者Ptの登録情報Usiから取得したユーザーID、車両情報、バーチャルキー、決済情報等を、利用者登録情報32に記録する。車両情報には、通信用の車両IDが含まれているため、車両IDを用いることによって、配達システム1と車両100との間の通信ネットワーク500を介した通信、及び配達員端末330と車両100との間の近距離無線通信が可能となる。
配達システム1の利用者情報管理部11は、次のステップS32で、利用者Ptに固有の識別情報であるQRコードを発行して利用者登録情報32に記録すると共に、QRコードのデータを含むQRコード通知Eqrを、電子メール等により利用者端末に送信する。利用者端末90は、ステップS11でQRコード通知Eqrを受信し、続くステップS12で、利用者Ptにより入力された退園予定時刻を含む配達サービスの依頼通知Erhを、電子メール等により配達システム1に送信する。
配達システム1は、ステップS33で配達サービスの依頼通知Erhを受信する。続くステップS34で、配達システム1の車両位置認識部12は、駐車位置の送信を要求する駐車位置要求Srqを、車両100に送信する。車両100の位置情報送信部162は、ステップS70で駐車位置要求Srqを受信する。続くステップS71で、位置情報送信部162は、位置検出部161により検出された車両100の駐車位置の情報(緯度、経度、ビーコンID、ビーコンIDの受信時刻から駐車時刻までの間の車両100の速度等)Stiを、配達システム1に送信する。
配達システム1の車両位置認識部12は、ステップS35で駐車位置の情報Stiを受信し、続くステップS36で、駐車位置の情報Stiに基づいて、車両100の駐車位置を認識する。次のステップS37で、配達システム1の配達受付終了時刻設定部17は、利用者Ptの退園予定時刻、店舗210から配送センター310までの所要時間、配送センター310から車両100の駐車位置までの所要時間等に基づいて、店舗210における配達受付終了時刻を設定する。
次のステップS39で、利用者情報管理部11は、車両100の駐車位置、退園予定時刻、及び配達受付終了時刻を、利用者配達情報33に記録する。
[3-2.物品の購入~配達受付までの処理]
次に、図6に示したフローチャートに従って、利用者Ptによる店舗210での物品212の購入、及び購入した物品212の車両100への配達依頼に対応した一連の処理について説明する。
利用者端末90は、ステップS13で、利用者Ptが店舗210で物品212を購入する際の料金の支払い及び車両100への配達依頼の操作に応じて、QRコードを表示する。店舗端末211は、ステップS100で、利用者端末90に表示されたQRコードを読み取り、続くステップS101で、QRコードを含む配達依頼情報Dc1を配達システム1に送信する。
配達システム1の利用者情報管理部11は、ステップS40で、利用者登録情報32を参照して、QRコードに対応付けて記録された決済情報Criを取得し、決済情報Criを店舗端末211に送信する。店舗端末211は、ステップS102で、決済情報Criを用いて、物品212の決済処理を行う。
配達システム1の配達受付終了時刻設定部17は、ステップS41で、利用者登録情報32を参照して、QRコードに対応付けて記録された配達受付終了時刻を取得し、配達受付終了時刻の情報Tdrを店舗端末211に送信する。店舗端末211は、ステップS103で、配達受付終了時刻の情報Tdrを参照して、現在時刻が配達受付時間内であるか否かを判断する。
店舗端末211は、現在時刻が配達受付時間内であるときはステップS104に処理を進め、購入品212の品番、サイズ、収容時の天地指定等を含む購入品情報Gbiを配達システム1に送信する。配達システム1の配達依頼受付部13は、ステップS42で、QCコードを含む購入品情報Gbiを受信したときに、利用者登録情報32を参照して、利用者Ptが物品を取得したことを認識する。
続くステップS43で、物品収容判断部14は、購入品情報Gbiから認識した購入品212のサイズと、利用者配達情報33から取得した車両100の乗員数、乗員室PR及び荷室CRの荷物の収容状況、車両100のシートアレンジ等の情報に基づいて、物品212の車両100への収容が可能か否かを判断する。
そして、物品収容判断部14は、物品212の車両100への収容が可能と判断したときは、ステップS46に処理を進め、配達受付通知Deokを店舗端末211に送信する。続くステップS47で、利用者情報管理部11は、配達を受付けた店舗210の情報(受付店情報)、配達を依頼された物品212の情報(配達品情報)、物品212の保管条件、及び物品収容判断部14により収容が可能と判断された収容方法(収容位置、シートアレンジ等)の情報を、利用者配達情報33に書き込む。
次のステップS48で、配達依頼送信部19は、利用者配達情報33に記録した利用者PtのQRコード、車両情報、車両位置情報、購入店情報、購入品情報、保管条件、収容方法等を含む配達依頼情報Dc2(図1参照)を生成し、配達依頼情報Dc2を配送業者システム300を経由して配送センター310に送信する。
一方、物品収容判断部14は、ステップS44で、購入品212の車両100への収容が不能と判断したときには、ステップS45に処理を進める。ステップS45で、収容不能通知部15は、配達不可通知Dengを店舗端末211に送信する。店舗端末211は、ステップS105で、配達システム1から配達受付通知Deokを受信したか否かを判断する。
そして、店舗端末211は、配達受付通知Deokを受信したときはステップS107に処理を進め、車両100への購入品212の配達依頼が完了したことを、ディスプレイ(図示しない)への表示等により店員Pcに報知する。一方、ステップS103で、現在時刻が配達受付時間外であると判断したとき、及びステップS105で配達不可通知Dengを受信したと判断したときには、店舗端末211は、ステップS106に処理を進める。そして、店舗端末211は、車両100への購入品の配達が不可であることを、ディスプレイへの表示等により店員Pcに報知する。この場合、店員Pcは利用者Ptに対して、車両100への配達が不可であることを知らせ、自宅への配達、コインロッカーの利用等の代替案を提案する。
[3-3.配達準備の支援処理]
次に、図7に示したフローチャートに従って、配達システム1による配送センター310に対する配達準備の支援処理について説明する。
ステップS50で、配達システム1の配達条件設定部18は、利用者配達情報33を参照して、図15に示したように、各利用者のQRコード36aと配達期限時刻36bとを対応付けて、配達期限時刻(例えば、退園予定時刻-10分に設定される)が早い時刻順に配列した配達期限順の利用者リスト36を作成する。配送センター310は、必要に応じて、配達期限順の利用者リスト36を配達システム1から取得して確認することができる。そして、配送センター310においては、配達員が、配達期限順の利用者リスト36を参照して、配達期限時刻までの残時間が短い利用者から配達を依頼された物品から先に、配達の準備をすることができる。
ステップS51で、配達条件設定部18は、利用者配達情報33を参照して、図16に示したように、各利用者について、配達期限時刻が近い利用者のQRコード37b、及び駐車エリアが近い他の利用者のQRコード37cを関連付けた関連利用者リスト37を作成する。
配送センター310は、必要に応じて、関連利用者リスト37を配達システム1から取得して確認することができる。そして、配送センター310においては、配達員が、関連利用者リスト37を参照して、複数の利用者の購入品を、配達期限時刻別、及び駐車エリア別にまとめる作業を行うことができる。
配達条件設定部18は、ステップS52で、利用者配達情報33、配達期限順の利用者リスト36、及び関連利用者のリスト37を参照して、複数台の駐車車両に対して効率良く配達を行うための配達ルートを設定する。例えば、図13に示した利用者配達情報33に対しては、図11に示したように、配達ルートRTdを設定する。
図11に示した配達ルートRTdは、配送センター310→第1駐車場800のArea-A(車両81,802)→第1駐車場800のArea-B(車両803)→第2駐車場810の2階810bのArea-G(車両811)→第2駐車場810の3階810cのArea-H(車両812)の順に配達を行うルートとなっている。
第1駐車場800のArea-Aは、配達期限時刻が最も早い16時50分に設定された車両801が駐車しているエリアである。また、配達条件設定部18は、最初の配達先である車両801への配達が16時50までに完了し、最後の配達先である車両812への配達が18時20分までに完了するように、配達ルートRTdによる配達開始期限時刻を設定する。
そして、配達条件設定部18は、配達ルートRTdと配達開始期限時刻の情報Dertを配送センター310に送信する。配送センター310は、ステップS150で、配達ルートRTdと配達開始期限時刻の情報Dertを受信する。配送センター310においては、配達員が、配達ルートRTdに従った配達開始を配達開始期限時刻よりも前に開始する。
[3-4.車両への物品の収容処理]
次に、図8に示したフローチャートに従って、配達員Pdが車両100に物品212を収容する際に、配達システム1、配達員端末330、及び車両100により実行される処理について説明する。
配達員端末330は、ステップS200で、配達員Pdの操作に従って、利用者PtのQRコードを含む車両100の扉開錠要求Dorqを配達システム1に送信する。配達システム1の利用者情報管理部11は、ステップS60で扉開錠要求Dorqを受信する。続くステップS61で、利用者情報管理部11は、利用者配達情報33を参照して、QRコードに対応付けられた仮想鍵、物品212の保管条件、物品212の収容方法等を含む物品配達情報Gdiを、配達員端末330に送信する。ここで、利用者情報管理部11が、物品212の収容方法等を含む物品配達情報Gdiを、配達員端末330に送信する構成は、本発明の収容方法通知部に相当する。
ここで、配達依頼送信部19は、利用者配達情報33に記録された収容方法33iにより指定されている各物品の収容エリア(乗員室PR及び荷室CRを含む車室の特定エリア)に応じて、開錠可能な扉を限定した仮想鍵の情報を、配達員端末330に送信する。例えば、物品を収容する特定エリアとして荷室CRが指定されている場合、配達依頼送信部19は、荷室扉110のみの開錠が可能な仮想鍵の情報を配達員端末に送信する。また、物品を収容する特定エリアとして後席115の右側が指定されている場合、配達依頼送信部19は、右後扉106aの開錠のみが可能な仮想鍵の情報を配達員端末に送信する。車室の特定エリアとしては、荷室CR、後席115の右側、中央、左側、助手席等の物品の収容が可能な箇所が設定される。なお、開錠可能な扉を限定した仮想鍵の情報を、配達システム1から配送業者システム300を経由して配達員端末330に送信するようにしてもよい。
配達員端末330は、ステップS201で物品配達情報Gdiを受信し、続くステップS202で、仮想鍵による開錠指示VKopenを、車両100に送信する。車両100の扉施開錠受付部163は、仮想鍵情報183を参照して、開錠指示VKopenで示された仮想鍵が仮想鍵情報183に登録されていることを認証する。そして、扉施開錠制御部164は、仮想鍵により指定された扉の開錠処理を行う。
続くステップS82で、扉施開錠情報送信部166は、車両100の扉が開錠されたことを示す扉開錠通知Mopenを、配達システム1に送信する。配達システム1の扉施開錠情報送信部166は、ステップS62で扉開錠通知Mopenを受信し、続くステップS63で、利用者端末90に、車両100の扉が開錠されたことを通知する電子メールEopenを送信する。利用者Ptは、利用者端末90により電子メールEopenを確認することによって、車両100の扉が開錠されて購入品212の収容が開始されたことを知ることができる。
ここで、配達員端末330から送信される仮想鍵により車両100の扉が開錠された場合には、開錠操作者識別部165により、ゲスト(ここでは、配達員Pd)によって扉が開錠されたと認識される。そのため、車両100において、ステップS83で、室内灯制御部171は、乗員室灯118と荷室灯120を点灯操作に依らずに、強制的に点灯させる。これにより、配達員Pdによる夜間における車両100への物品212の収容作業を容易にすることができる。
配達員端末330は、ステップS203で、物品212の保管条件を示す保管条件情報Cndを車両100に送信する。車両100の物品保管条件取得部168は、ステップS84で、保管条件情報Cndを受信して、物品212の保管条件(保管温度、直射日光の回避等)を取得する。また、配達員端末330は、ステップS204で、物品212の収容方法をディスプレイに表示する。収容方法としては、上述したように、必要なシートアレンジ、物品の収容箇所(荷室、後席等)、サンシェードのセット等のガイダンスが表示される。配達員Pdは、配達員端末330の表示を確認して、車両100に物品を収容する。
車両100の室内環境制御部170は、物品保管条件取得部168により取得された物品212の収容条件に従って、空調装置125、サンシェード103a,103b,107a,107bを作動させる。なお、例えば、収容方法として後席への収容が設定されている場合には、後席のサンシェード107a,107bのみを作動させるようにしてもよい。
車両100への物品の収容を完了した配達員Pdは、配達員端末330により車両100の扉の施錠操作を行う。この施錠操作に応じて、配達員端末330は、ステップS205で、仮想鍵による施錠指示VKcloseを車両100に送信する。
扉施開錠受付部163は、ステップS87で施錠指示VKcloseを受信し、施錠指示VKcloseに含まれる仮想鍵が、仮想鍵情報183に登録されているかを判断して、仮想鍵の認証を行う。続くステップS87で、扉施開錠制御部164は、扉ロック機構104a,104b,108,108b,111を作動させて、扉102a,102b,106a,106b,11を施錠する。
次のステップS88で、扉施開錠情報送信部166は、扉ロックセンサ105a,105b,109a,109b,112により、扉102a,102b,106a,106b,11が施錠されたことを確認する。そして、扉施開錠情報送信部166は、扉が施錠されたことを通知する扉施錠通知Mcloseを配達システム1に送信する。また、続くステップS89で、室内灯制御部171は、ステップS87で扉が施錠された時から第3所定時間が経過した時に、乗員室灯118及び荷室灯120を消灯する。
配達システム1の扉施開錠認識部20は、ステップS64で扉施錠通知Mcloseを受信して、車両100の扉が施錠されたことを認識する。続くステップS65で、扉施開錠通知部21は、扉施開錠認識部20の認識結果に基づいて、利用者端末90に、車両100への購入品212の配達が完了して扉を施錠したことを通知する電子メールEcloseを送信する。利用者Ptは、利用者端末90により電子メールEcloseを確認することによって、車両100に購入品212が配達されて扉が施錠されたことを知ることができる。
[4.他の実施形態]
上記実施形態では、図8のステップS205,S86,S87で、配達員Pdによる配達員端末330の操作に応じて、車両100の扉施開錠制御部164が扉を施錠した。他の構成として、以下の条件1~条件4のうちの少なくともいずれか一つが成立したときに、扉施開錠制御部164が車両100の扉を施錠する構成としてもよい。
条件1…ステップS81で扉が開錠された時点から第1所定時間が経過したとき。
条件2…配達員Pdが車両100から所定距離以上離れたとき。配達員Pdが車両100から所定距離以上離れたことは、例えば、配達員Pdが外部カメラ101a~101dのいずれかにより撮像されている状態から、外部カメラ101a~101dのいずれによっても撮像されない状態に変化したことを検知して判断できる。
条件3…BR/EDR、BLE、NFC、Wi-Fi等による車両100と配達員端末330間の近距離通信が不能になったとき。
上記実施形態では、車両100の利用者Ptが物品212を購入する際に、利用者Ptが車両100への物品212の配達を依頼する場合を例示したが、利用者Ptによる車両100への購入品以外の物品の配達を受け付ける構成としてもよい。購入品以外の物品としては、例えば、利用者Ptがテーマパーク200に持ち込んだベビーカーや、利用者Ptが防寒用に所持していたが着用不要と判断した上着、テーマパーク200で配布されたノベルティ商品等が該当する。購入以外の物品の配達依頼を受け付けた場合の処理は、決算処理が行われる点を除けば、購入品に対する処理と同様である。
上記実施形態では、店舗端末211と配達システム1を別のシステムとして構成したが、これら全体を一つの配達システムとして構成してもよい。この場合は、店舗端末211を含めて配達依頼受付部が構成される。また、配送業者システム300及び配送センター310の機能を、配達員端末330に組み込み、配達システム1から配達員端末330に、配達依頼情報Dc2を送信する構成としてもよい。この場合は、配達員端末330が、配送業者システムに相当する。
上記実施形態では、図12に示したように、利用者識別情報(QRコード)と利用者の信用情報とを対応付けて、利用者登録情報32に記録する構成とした。この構成により、利用者識別情報の提供により、配達依頼と決済処理を1回の手続きで行えるようにしたが、この構成を備えていなくともよい。
上記実施形態では、仮想鍵使用制限部22を備えて、配達が完了した後に、仮想鍵による車両の扉の開錠を不能にしたが、仮想鍵使用制限部22を備えなくともよい。
上記実施形態では、室内環境制御部170は、空調装置125とサンシェード103a,103b,107a,107bを作動させて、車両100の室内環境を制御したが、空調装置125のみ、或いはサンシェード103a,103b,107a,107bのみを作動させて室内環境を制御してもよい。また、車両100の車載装置としてシートヒーターが備えられている場合には、シートヒーターを作動させて室内温度を上昇させてもよい。
なお、図2、図4は、本願発明の理解を容易にするために、配達システム1及び車両100の機能構成を、主な処理内容により区分して示した概略図であり、配達システム1及び車両100の構成を、他の区分によって構成してもよい。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアユニットにより実行されてもよいし、複数のハードウェアユニットにより実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムにより実行されてもよいし、複数のプログラムにより実行されてもよい。
1…配達システム、10…(配達システムの)CPU、11…利用者情報管理部、12…車両位置認識部、13…配達依頼受付部、14…物品収容判断部、15…収容不能通知部、16…車両使用予定時刻認識部、17…配達受付終了時刻設定部、18…配達条件設定部、19…配達依頼送信部、20…扉施開錠認識部、21…扉施開錠通知部、22…仮想鍵使用制限部、30…(配達システムの)メモリ、31…制御用プログラム、32…利用者登録情報、33…利用者配達情報、34…車両仕様情報、35…ビーコン位置情報、40…通信部、90…利用者端末、91…QRコード、100…利用者の車両、126…ナビゲーション装置、127…通信ユニット、150…車両制御装置、160…(車両制御装置の)CPU、161…位置検出部、162…位置情報送信部、163…扉施開錠受付部、164…扉施開錠制御部、165…開錠操作者識別部、166…扉施開錠情報送信部、167…車室情報送信部、物品保管条件取得部168、170…室内環境制御部、171…室内灯制御部、172…バッテリ制御部、180…(車両制御装置の)メモリ、181…制御用プログラム、182…車両ID情報、183…仮想鍵情報、184…ビーコン位置情報、200…テーマパーク、210…店舗、211…店舗端末、212…店舗で販売された物品、600…立体駐車場、611~613,621~623,631~633…ビーコン。

Claims (5)

  1. 車両に収容される物品のサイズを認識する物品サイズ認識部と、
    前記車両の車室の使用状況を認識する車室状況認識部と、
    前記車両のシートアレンジと該シートアレンジにより変更される前記車両の車室の収容可能容量とを対応付けたシートアレンジ情報を取得するシートアレンジ情報取得部と、
    前記車室状況認識部により認識される前記車室の使用状況と、前記シートアレンジ情報とに基づいて、前記車室の収容可能容量を認識する収容可能容量認識部と、
    前記物品サイズ認識部により認識された前記物品のサイズと、前記収容可能容量認識部により認識された前記車室の収容可能容量とを比較して、前記物品を収容することが可能な、前記車室における収容位置とシートアレンジを決定する収容方法決定部と、
    前記収容方法決定部により決定された前記収容位置と前記シートアレンジを通知する収容方法通知部と、
    を備え、
    前記収容方法決定部は、チャイルドシートが装着されている座席を畳むシートアレンジを除外して、前記物品を収容することが可能な、前記車室における収容位置とシートアレンジを決定する
    ことを特徴とする収容サポートシステム。
  2. 前記収容方法決定部は、シートアレンジにより、前記車室への前記物品の収容が可能になる場合であっても、前記車両の利用者により、シートアレンジの禁止が設定されている場合には、前記車室への前記物品の収容が不能であると認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の収容サポートシステム。
  3. 前記物品が食品であるか否かを認識する物品種類認識部を備え、
    前記収容方法決定部は、前記物品種類認識部により前記物品が食品であると認識された場合に、前記車室の日差しが当たらない箇所を、前記物品の収容位置として決定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収容サポートシステム。
  4. 前記車室を構成する複数の収容エリアに優先順位を設定する優先順位設定部を備え、
    前記収容方法決定部は、前記優先順位が高い前記収容エリアから先に前記物品の収容先に決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の収容サポートシステム。
  5. 前記車室状況認識部は、前記車両の室内の使用状況として、前記車両の乗員数を認識する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の収容サポートシステム。
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