JP7060122B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
前記前後進調節レバー(17)の中立操作時に前記無段変速伝動機構(23)を微小前後動作する圧抜き制御および、前記作業機(4)が、圃場面に対して接地の有無を検出するリンクセンサ(55s)を設け、前記接地の有無により前記圧抜き制御が異なり、
前記リンクセンサ(55s)により、前記作業機(4)が圃場面に対して接地していない「非検知」の場合は、前記圧抜き制御の量が少ないことを特徴とする。
前記無段変速伝動機構(23)の変速動力を所定の負荷範囲内に規制する圧逃げ部(23p)と、この圧逃げ部(23p)による規制を解除可能に切替える切替部(23m,23n)とを備え、
前記切替部(23m,23n)の切替えによる規制解除を所定時間内に限定して再度の切替えにより規制を再開する復帰制御を備えることを特徴とする。
変速伝動部12は、「HST」と略称される静油圧式無段変速機23をミッションケース12aと一体に構成し、上記無段変速機23は、前後進調節レバー17の操作位置と対応して車速調節可能に構成し、また、安定停止のための圧抜制御を設けるとともに、この圧抜制御を走行状況に応じて調節可能に圧抜き制御調節手段を構成する。
具体的なシステム構成は、図3のシステム入出力ブロック図に示すように、各種センサおよび作業機スイッチ等に基づいて判別される負荷に対応して圧抜き制御振幅を切替え調節する圧抜き制御調節手段を設ける。
深い圃場内で走行を停止する際は、車輪10,11とその伝動系とによる走行部に負荷が掛かっているため、前後進調節レバー17を中立操作した際の通常の圧抜制御によっては十分な圧抜きができず、機器破損の事態を招くことから、深度センサ10sによって圃場の深さを検出しつつ、大きな走行負荷が想定される深さ(例えば、30cm以上)の場合に限り、圧抜き振幅巾3bitを4bitに広げ、トラニオン23aの入力を大きくして適切な圧抜きが可能となり、また、負荷が少ない路上走行や通常の深さの圃場であれば、通常の圧抜制御の適用により、停止時に機体の前後動作を招くことなく安定停止することができる。
また、植付装置4の高さを検知するリンクセンサ55sによって圃場深さを算出することができることから、特段の深度センサ10sの追加を要することなく、前記同様のシステムを構成することができる。
また、植付装置4の接地具合を検知するフロートセンサによって圃場深さを検出することができることから、前記同様に、特段の深度センサ10sの追加を要することなく、システムを構成することができる。
圧抜き調節の制御処理は、図4の圧抜き制御のフローチャートに示すように、前後進調節レバー17の中立操作に際して、機体位置を判定する第一の処理ステップ(以下において、「S1」の如く略記する。)において、GPS1p情報から圃場外の判定であれば、深さの判定(S1a)によって深度センサが深さ非検知の場合に圧抜き制御振幅を「小」または0(S1b)とする。
次に、HSTダメージ量測定機能付きの田植機について、GPS1p等の位置情報を取得できる機器を設け、スマートデバイス等の情報機器上で位置情報とHST圧力情報との関連付けを行い、圃場の作業走行の過程において、HST負荷が過大となる場所や領域の判別手段を設けることにより、以後の作業において、作業者の変更を含め、深みに嵌る等の作業走行トラブルに対する事前対応が可能となる。
次に、HST保護のためのリリーフバルブについて説明する。
次に、オイル冷却について説明する。
次に、後輪11の回転力を後輪ケース18を介して外部に伝達する「伝達ケース」を左右共用化する例について説明する。
植付装置の伝動ケース50は、疎植の際にシャクリが出ないように、強い張力設定を適用していることから、大きな駆動負荷が避けられないという問題があり、その解決のために、図11の植付伝動ケースの要部側面図(a)およびそのS-S線断面図(b)に示すように、電動式ケーブル50wにより、前後進調節レバー17の操作と連動して制御可能にテンショナを構成し、株間位置認識により、疎植に限定してテンション調節制御を適用する。
次に、上記発明の適用対象となる作業車両について、関連する機器を中心に説明する。
上記構成による作業車両について構成上の要点をまとめると以下のとおりである。
1p GPSセンサ
1t 情報処理用端末装置
4 作業機(植付装置)
5 作業機(施肥部)
10 走行車輪(前輪)
10s 深度センサ
11 走行車輪(後輪)
17 前後進調節レバー
20 原動部(内燃機関)
23 静油圧式無段変速伝動機構(HST)
23m 切替部(手動式切替弁)
23n 切替部(ソレノイド式切替弁)
23p 圧逃げ部(リリーフ弁)
55s リンクセンサ
Claims (3)
- 圃場作業の作業機(4,5)と内燃機関による原動部(20)とを備えた機体を走行車輪(10,11)によって支持し、前記原動部(20)から受けた動力を前後進調節レバー(17)の操作に応じて無段変速する静油圧式無段変速伝動機構(23)を備え、この無段変速伝動機構(23)の変速動力を前記走行車輪(10,11)と前記作業機(4,5)に伝動して作業走行する作業車両において、
前記前後進調節レバー(17)の中立操作時に前記無段変速伝動機構(23)を微小前後動作する圧抜き制御および、前記作業機(4)が、圃場面に対して接地の有無を検出するリンクセンサ(55s)を設け、前記接地の有無により前記圧抜き制御が異なり、
前記リンクセンサ(55s)により、前記作業機(4)が圃場面に対して接地していない「非検知」の場合は、規定値より前記圧抜き制御の量が少ないことを特徴とする作業車両。 - 前記リンクセンサ(55s)により、前記作業機(4)が圃場面に対して接地している「検知状態」の場合は、規定値より前記圧抜き制御の量が多いことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
- 機体位置を検知するGPS(1p)と、情報処理用端末装置(1t)とを備え、前記圧抜き制御調節手段による前記圧抜き量と機体位置の情報を表示可能に前記情報処理用端末装置(1t)に記録し、
前記無段変速伝動機構(23)の変速動力を所定の負荷範囲内に規制する圧逃げ部(23p)と、この圧逃げ部(23p)による規制を解除可能に切替える切替部(23m,23n)とを備え、
前記切替部(23m,23n)の切替えによる規制解除を所定時間内に限定して再度の切替えにより規制を再開する復帰制御を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
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