JP7059248B2 - 潤滑油基油、および該潤滑油基油を含有する潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油基油、および該潤滑油基油を含有する潤滑油組成物 Download PDF

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Description

本発明は、潤滑油基油、および該潤滑油基油を含有する潤滑油組成物に関する。また、本発明は、潤滑油組成物の使用、および潤滑油組成物を用いた潤滑方法に関する。
潤滑油は摩擦低減を求める様々な分野に用いられている。古くは天然油脂や石油精製物などが利用されてきたが、近年、合成潤滑油が用途に合わせて合成され、利用されるようになった。特に、合成エステルは熱安定性に優れ、具体的には、有機酸エステル、リン酸エステル、珪酸エステルなどが例示される。
前記有機酸エステルの中でも、1)低流動点、高粘度指数で使用温度範囲が広い、2)引火点が高く、蒸発量が少ない、3)熱・酸化安定性が優れている、4)潤滑性が良い、5)清浄分散作用がある、6)生分解性があるといった観点から、ポリオールエステル(多価アルコールとカルボン酸の縮合エステル)が利用され、特に、熱・酸化安定性に優れることからヒンダードエステルが多くの分野で利用されている。
しかしながら、近年、産業技術の発展に伴い、高い生産性や操業安定性が常に求められ、より耐久性が高く、高耐熱性の潤滑油が求められるようになってきた。
また、合成エステルは、潤滑油としての性能は優れるものの、水分の存在下でエステル結合が切断される、いわゆる加水分解が起こる点が欠点とされ、水分に曝される環境下での使用に耐えうる、耐加水分解性の高い合成エステルが求められている。
例えば、特許文献1には、-40℃での粘度が9000mPa・s以下であり、流動点が-40℃以下であり、180℃で500時間加熱したときの揮発量が35重量%以下であり、かつ粘度指数が130以上であるグリース基油として、3価のアルコールと、直鎖脂肪酸及び分岐脂肪酸とから得られるエステルが開示されている。
特許文献2には、合成油が、エステルまたはポリオキシアルキレングリコールであることを特徴とするASTM D2596の高速四球試験の最大非焼付き荷重が314N以下で、かつ流動点が-35℃以下である合成油と増ちょう剤を含有することを特徴とする一方向クラッチ用グリース組成物が開示されている。
特許文献3には、一般式、R(OH)n(式中、Rは、約2乃至20の炭素原子を有する脂肪族基又は脂環式基であり、nは少なくとも2である)を有する分枝鎖又は線状アルコールと、約30乃至80モル%の、約C乃至C12の範囲の炭素数を有する線状酸及び、20乃至70モル%の、約C乃至C13の範囲の炭素数を有する少なくとも1つの分枝鎖酸の混合酸との反応生成物を含む生物分解性合成エステルベースストックであり、修正スターム試験により測定された、28日で少なくとも60%の生物分解、-25℃より低い流動点、-25℃において7500cpsより低い粘度を示す生物分解性合成エステルベースストックが開示されている。
特許文献4には、(a)ネオペンチル型分枝脂肪酸残基5~90%と(b)炭素数が4~20の直鎖脂肪酸残基及び/又は(c)分枝脂肪酸残基95~10%からなるネオペンチルポリオールエステルを基油とする潤滑油が開示されている。
特許文献5には、トリメチロールプロパン及び/又はペンタエリスリトールと、炭素数7~18の直鎖脂肪酸及び3,5,5-トリメチルヘキサン酸がモル比で76:24~90:10、又は炭素数7~18の直鎖脂肪酸、3,5,5-トリメチルヘキサン酸及び2-エチルヘキサン酸がモル比で60:23:17~85:10:5からなるエステルを主成分とし、40℃における動粘度が10~80mm/s、生分解性が60%以上、引火点が250℃以上、流動点が-15℃以下である生分解性潤滑剤が開示されている。
特開2005-213377号公報 WO2006/109541号公報 特表平10-511711号公報 特開平5-17787号公報 特開2004-315553号公報
上述のように、従来技術において、潤滑油として各種縮合エステルが用いられてきたが、生産性や操業安定性を向上させるために、さらに、高い耐熱性、潤滑性、および耐加水分解性を有する潤滑油基油が求められている。
そこで、本発明は、耐熱性、潤滑性、および耐加水分解性に優れる縮合エステルを含有する潤滑油基油と、該潤滑油基油を含有する潤滑油組成物を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、アルコール(A)とカルボン酸(B)の縮合エステルを含有する潤滑油基油であって、前記アルコール(A)が、トリメチロールプロパンを含有し、前記カルボン酸(B)が、炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有することを特徴とする潤滑油基油、に関する。
また、本発明は、前記潤滑油基油を含有することを特徴とする潤滑油組成物、に関する。
本発明に係る潤滑油基油における効果の作用メカニズムの詳細は不明な部分があるが、以下のように推測される。但し、本発明は、この作用メカニズムに限定して解釈されなくてもよい。
本発明は、トリメチロールプロパンを含有するアルコール(A)と、炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有するカルボン酸(B)の縮合エステルを含有する潤滑油基油である。一般に、潤滑性のよい潤滑油基油は、極性基と疎水基を有する化合物を含むことから、極性基が潤滑性を付与すべき金属等の表面に吸着(結合)し、疎水基が潤滑性を発現させると考えられる。よって、潤滑油基油に優れた潤滑性を付与するためには、縮合エステルの分子中の極性基と疎水基のバランスを良好なものに設計することが好ましい。本発明の縮合エステルは、3つのエステル結合にかかる極性基を有し、かつ異なった長さの炭素鎖にかかる疎水基を有するので、潤滑性に優れるものと推測される。
一方、縮合エステルは、炭素鎖が長いほど、熱分解温度が高くなるため、耐熱性が向上し、また、疎水性が高くなるため、耐加水分解性が向上する。しかし、縮合エステルは、炭素鎖が長いほど、融点が上昇するため、流動点が上昇してしまう。とくに、縮合エステルのすべての炭素鎖が単一であると、当該炭素鎖にかかるエステル基の構造に方向性が生じるため、分子間のパッキング性が高くなることにより、流動性が低下するとともに潤滑性も低下する。本発明の縮合エステルは、原料として、異なった長さの炭素鎖を有するカルボン酸を用いるため、パッキング性が低いことから、流動点を低くでき、かつ潤滑性および加水分解性を向上できると推測される。
以上より、本発明の縮合エステルを含有する潤滑油基油は、上記メカニズムが十分に作用し、耐熱性、潤滑性、耐加水分解性に優れるものと推測される。
本発明の潤滑油基油は、アルコール(A)とカルボン酸(B)の縮合エステルを含有する潤滑油基油であって、前記アルコール(A)が、トリメチロールプロパンを含有し、前記カルボン酸(B)が、炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有する。なお、本発明の潤滑油基油は、潤滑油組成物の主成分であって、潤滑油組成物に様々な機能を付与する各種潤滑油添加剤と共に配合することによって、潤滑油組成物の粘度などの物性を制御する化合物のことをいう。
<アルコール(A)>
前記アルコール(A)は、トリメチロールプロパンを含有する。
前記アルコール(A)では、トリメチロールプロパン以外のアルコール成分として、各種の1価アルコールまたは多価アルコールを適宜用いることができる。前記1価アルコールの炭素数は、通常、1~24であり、炭素鎖は直鎖または分岐のいずれでもよい。前記多価アルコールとしては、通常、2~10価のものが用いられる。前記1価アルコールおよび前記多価アルコールは、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2-メチル-1,2-プロパンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール(ネオペンチルグリコール)、1,2-ペンタンジオール、1,3-ペンタンジオール、1,4-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオールなどのジオール化合物;トリメチロールエタン、1,2,4-ブタントリオール、1,3,5-ペンタントリオール、1,2,6-ヘキサントリオールなどのトリオール化合物;ペンタエリスリトールなどのテトラオール化合物;ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールなどのトリメチロールアルカンの多量体;グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン;ソルビトール、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトール、キシロース、アラビノース、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、スクロースなどの糖類などが挙げられる。
<カルボン酸(B)>
前記カルボン酸(B)は、炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有する。
前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)としては、例えば、n-ヘプタン酸(エナント酸)、4,4-ジメチルペンタン酸、2-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸などが挙げられる。前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)は、縮合エステルの耐熱性の向上の観点から、n-ヘプタン酸(エナント酸)が好ましい。前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)としては、例えば、n-オクタン酸、2,2-ジメチルヘキサン酸、2-メチルヘプタン酸、2-エチルヘキサン酸などが挙げられる。前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)は、縮合エステルの耐熱性の向上の観点から、2-エチルヘキサン酸が好ましい。前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)としては、例えば、n-ドデカン酸(ラウリン酸)、2-エチルデカン酸、2-ブチルオクタン酸などが挙げられる。前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)は、縮合エステルの耐熱性の向上の観点から、n-ドデカン酸(ラウリン酸)が好ましい。前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
前記カルボン酸(B)では、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)以外のカルボン酸成分として、各種のカルボン酸(以下、その他のカルボン酸化合物とも称す)を適宜用いることができる。その他のカルボン酸化合物としては、例えば、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘプタンカルボン酸、メチルシクロヘキサンカルボン酸などのシクロアルカンカルボン酸;安息香酸、ナフトエ酸などの芳香族カルボン酸;カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などが挙げられる。
以下、本発明の各成分の配合量について説明する。
前記アルコール(A)中、トリメチロールプロパンの割合は、縮合エステルの耐熱性および潤滑性向上の観点から、80モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましく、95モル%以上がさらに好ましく、98モル%以上がよりさらに好ましく、100モル%がよりさらに好ましい。
前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の合計の割合は、縮合エステルの耐熱性および潤滑性向上の観点から、80モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましく、95モル%以上がさらに好ましく、98モル%以上がよりさらに好ましく、100モル%がよりさらに好ましい。
前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)の割合は、縮合エステルの高い潤滑性を保持し、流動点を下げ、耐加水分解性を向上させる観点から、1モル%以上50モル%以下であることが好ましい。カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)の割合は、縮合エステルの流動点を下げる観点から、5モル%以上がより好ましく、10モル%以上がさらに好ましく、そして、縮合エステルの耐加水分解性向上の観点から、45モル%以下がより好ましく、40モル%以下がさらに好ましい。
前記カルボン酸(B)中、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の割合は、縮合エステルの高い潤滑性を保持し、流動点を下げ、耐加水分解性を向上させる観点から、30モル%以上90モル%以下であることが好ましい。カルボン酸(B)中、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の割合は、縮合エステルの流動点を下げる観点から、35モル%以上がより好ましく、40モル%以上がさらに好ましく、そして、縮合エステルの耐加水分解性向上の観点から、85モル%以下がより好ましく、80モル%以下がさらに好ましい。
前記カルボン酸(B)中、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の割合は、縮合エステルの潤滑性、耐加水分解性及び耐熱性向上の観点から、1モル%以上30モル%以下であることが好ましい。カルボン酸(B)中、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の割合は、縮合エステルの潤滑性、耐加水分解性及び耐熱性向上の観点から、5モル%以上がより好ましく、8モル%以上がさらに好ましく、そして、縮合エステルの流動点を低下させる観点から、28モル%以下がより好ましく、25モル%以下がさらに好ましい。
前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)および前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の合計の割合は、縮合エステルの高い潤滑性を保持し、流動点を下げ、耐熱性を向上させる観点から、60モル%以上95モル%以下であることが好ましい。カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)および前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の合計の割合は、縮合エステルの流動点を下げる観点から、65モル%以上がより好ましく、70モル%以上がさらに好ましく、そして、縮合エステルの耐熱性向上の観点から、93モル%以下がより好ましく、91モル%以下がさらに好ましい。
前記潤滑油基油中、前記縮合エステルの割合は、縮合エステルの耐熱性および潤滑性向上の観点から、50質量%以上100質量%以下であることが好ましく、そして、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上がよりさらに好ましく、90質量%以上がよりさらに好ましく、100質量%がよりさらに好ましい。
<縮合エステルの調製方法>
前記縮合エステルは、トリメチロールプロパンを含有するアルコール(A)と、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有するカルボン酸(B)を、公知の方法に従って、エステル化反応を行うことにより調製することができる。また、本発明の前記縮合エステルは、トリメチロールプロパンの分子中の3つの水酸基に、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の各カルボキシ基がエステル結合した化合物を、少なくとも、含む。さらに、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)がエナント酸であり、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)が2-エチルヘキサン酸であり、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)がラウリン酸であることが好ましい。
前記アルコール(A)と前記カルボン酸(B)との反応に際して、両者の当量比は、エステル化反応促進の観点から、通常、アルコール(A)のアルコール成分の水酸基1当量に対して、カルボン酸(B)のカルボン酸成分のカルボキシ基が、好ましくは1.05~1.5当量、より好ましくは1.1~1.3当量となるように調整する。なお、カルボン酸(B)のカルボン酸成分のカルボキシ基の比率を高くすると、前記アルコール成分と前記カルボン酸成分との反応性が良好となる反面、反応終了後、過剰のカルボン酸(B)を除去する必要がある。この除去方法としては、例えば、減圧留去、スチーミング、吸着剤を用いた吸着、除去などが挙げられる。
なお、本発明の縮合エステルは、低温時の潤滑性確保の観点から、後述する40℃動粘度が、5mm/s以上であることが好ましく、10mm/s以上であることがより好ましく、そして、50mm/s以下であることが好ましく、40mm/s以下であることがより好ましい。また、本発明の縮合エステルは、高温時の潤滑性確保の観点から、後述する100℃動粘度が、1mm/s以上であることが好ましく、3mm/s以上であることがより好ましく、そして、20mm/s以下であることが好ましく、10mm/s以下であることがより好ましい。
また、本発明の縮合エステルは、後述する流動点が、低温時の潤滑性確保の観点から、-50℃以下であることが好ましい。
<潤滑油組成物>
本発明の潤滑油組成物は、前記潤滑油基油を含有する。
前記潤滑油組成物には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の添加剤を配合することができる。その他の添加剤としては、例えば、清浄剤、分散剤、酸化防止剤、油性向上剤、摩耗防止剤、極圧剤、防錆剤、腐食防止剤、金属不活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤、乳化剤、抗乳化剤、カビ防止剤、固体潤滑剤などが挙げられる。
前記その他の添加剤の合計の配合量は、潤滑油組成物100質量部に対して、通常、10質量部以下、好ましくは5質量部以下である。
本発明の潤滑油組成物は、ガソリンエンジン油、ディーゼルエンジン油、船舶エンジン油などの燃焼系潤滑油;ギヤー油、自動変速機油、作動油、難燃性作動液、冷凍機油、コンプレッサー油、真空ポンプ油、軸受油、絶縁油、タービン油、摺動面油、ロックドリル油、金属加工油、塑性加工油、熱処理油、グリースなどの非燃焼系潤滑油に用いることができる。また、本発明の潤滑油組成物は、滑り軸受けのような回転摺動、スラスト軸受けのような面摺動、スプラインのようなスライド摺動などの摺動部へ使用することができ、クラッチディスクのスプライン部、トランスミッションの軸とギヤ内径軸受け部、ハブスリーブのスプライン部、各部のメタルで支持する部分、チェンジ操作系のスプライン部などの潤滑方法に用いることができる。
上述した実施形態に関し、本明細書は更に以下の潤滑油基油、および該潤滑油基油を含有する潤滑油組成物を開示する。
<1>アルコール(A)とカルボン酸(B)の縮合エステルを含有する潤滑油基油であって、前記アルコール(A)が、トリメチロールプロパンを含有し、前記カルボン酸(B)が、炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有する潤滑油基油。
<2>前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)は、n-ヘプタン酸(エナント酸)、4,4-ジメチルペンタン酸、2-メチルヘキサン酸、5-メチルヘキサン酸が好ましく、n-ヘプタン酸(エナント酸)がより好ましい前記<1>記載の潤滑油基油。
<3>前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)は、n-オクタン酸、2,2-ジメチルヘキサン酸、2-メチルヘプタン酸、2-エチルヘキサン酸が好ましく、2-エチルヘキサン酸がより好ましい前記<1>または<2>記載の潤滑油基油。
<4>前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)は、n-ドデカン酸(ラウリン酸)、2-エチルデカン酸、2-ブチルオクタン酸が好ましく、n-ドデカン酸(ラウリン酸)がより好ましい前記<1>~<3>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<5>前記アルコール(A)中、トリメチロールプロパンの割合は、80モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましく、95モル%以上がさらに好ましく、98モル%以上がよりさらに好ましく、100モル%がよりさらに好ましい前記<1>~<4>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<6>前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の合計の割合は、80モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましく、95モル%以上がさらに好ましく、98モル%以上がよりさらに好ましく、100モル%がよりさらに好ましい前記<1>~<5>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<7>前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)の割合は、1モル%以上50モル%以下であることが好ましく、そして、5モル%以上がより好ましく、10モル%以上がさらに好ましく、そして、45モル%以下がより好ましく、40モル%以下がさらに好ましい前記<1>~<6>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<8>前記カルボン酸(B)中、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の割合は、30モル%以上90モル%以下であることが好ましく、そして、35モル%以上がより好ましく、40モル%以上がさらに好ましく、そして、85モル%以下がより好ましく、80モル%以下がさらに好ましい前記<1>~<7>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<9>前記カルボン酸(B)中、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の割合は、1モル%以上30モル%以下であることが好ましく、そして、5モル%以上がより好ましく、8モル%以上がさらに好ましく、そして、28モル%以下がより好ましく、25モル%以下がさらに好ましい前記<1>~<8>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<10>前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)および前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の合計の割合は、60モル%以上95モル%以下であることが好ましく、65モル%以上がより好ましく、70モル%以上がさらに好ましく、そして、93モル%以下がより好ましく、91モル%以下がさらに好ましい前記<1>~<9>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<11>前記縮合エステルが、トリメチロールプロパンの分子中の3つの水酸基に、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の各カルボキシ基がエステル結合した化合物である前記<1>記載の潤滑油基油。
<12>前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)がエナント酸であり、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)が2-エチルヘキサン酸であり、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)がラウリン酸である前記<11>記載の潤滑油基油。
<13>前記潤滑油基油中、前記縮合エステルの割合は、50質量%以上100質量%以下であることが好ましく、そして、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上がよりさらに好ましく、90質量%以上がよりさらに好ましく、100質量%がよりさらに好ましい前記<1>~<12>のいずれかに記載の潤滑油基油。
<14>前記<1>~<13>のいずれかに記載の潤滑油基油を含有する潤滑油組成物。
<15>前記<14>記載の潤滑油組成物の摺動部への使用。
<16>前記<14>記載の潤滑油組成物を用いた潤滑方法。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<合成例1>
<縮合エステルの調製>
攪拌機、温度計、窒素吹き込み管および冷却管を備えた1リットルの4つ口フラスコに、カルボン酸(B)として、エナント酸(n-ヘプタン酸)81.3g、2-エチルヘキサン酸372.0g、ラウリン酸(n-ドデカン酸)191.7gを加え、アルコール(A)として、トリメチロールプロパン155.1gを添加した。なお、カルボン酸(B)の添加量は、アルコール(A)の水酸基1当量に対してカルボン酸(B)の総カルボキシ基が1.2当量になるようにした。
次に、フラスコ内に、窒素ガスを吹き込み、攪拌しながら250℃まで昇温し、18時間250℃を維持し、留出する水分を冷却管を用いてフラスコ外へ除去した。反応終了後、0.13kPaの減圧下で過剰のカルボン酸成分を留去し、0.13kPaの減圧下で1時間スチーミングを行い、吸着剤(商品名:キョーワード500SH、協和化学工業株式会社製)に残存しているカルボン酸成分を吸着させた後、濾過を行い、縮合エステル1を得た。
<合成例2~14>
各原料の種類とその配合量を表1に示すように変えたこと以外は、合成例1と同様の方法で、縮合エステル2~14を調製した。
<実施例1~7、比較例1~11>
上記で得られた縮合エステル1~14を用い、また、必要に応じて、表2に示す配合量にて縮合エステルの2種以上を混合し、表2に示すように実施例1~7および比較例1~11の潤滑油基油を調製した。得られた潤滑油基油について、以下の評価を行った。評価結果を表2に示す。
<潤滑性の評価>
潤滑性の評価は、ASTM D6425に準拠した摩擦摩耗試験を行い、1500Nまで荷重し、焼き付きを確認した。表2中、荷重1500Nで焼き付かない場合をA、荷重1500Nまでに焼き付く場合をBと表示した。
<動粘度の評価>
動粘度の評価は、ASTM D7042で要求される精度を満たしたスタビンガー動粘度計(商品名:SVM3000、Anton Paar社製)により、40℃動粘度および100℃動粘度(mm/s)を測定した。
<流動点の評価>
流動点の評価は、JIS K2269に準拠した測定方法により流動点(℃)を測定した。なお、表2中、流動点が-50℃以下の場合はA、25℃で固体の場合はBと表示した。
<耐加水分解性の評価>
耐加水分解性の評価は、25mLねじ口試験管に2質量%水酸化ナトリウム水溶液10mLと上記で得られた潤滑油基油10mLを加える。ねじ口を締め、天地を3回逆転させることで水相と油相を予備混合した後、上下に約30cmの振り幅で1分以内に30回、振とうした。振とう後、試験管を静置し、5分後及び10分後の試験管内を観察し、以下の基準で評価した。この試験により次のメカニズムで耐加水分解性の優劣がわかる。水相と油相の界面が乳化されて境界が不明確になるということは短時間で加水分解して石鹸が生成しているか、水と容易に混合してしまうことで加水分解を受けやすくなる。従って、振とう後すぐに分離する評価Aが、耐加水分解性に優れている。
A:5分以内に水相と油相の境界が明確であり、各相が10mLずつに分離する
B:5~10分で水相と油相の境界が明確になり、各相が10mLずつに分離する
C:10分以上経過しても水相と油相の境界が明確にならない
<耐熱性の評価>
耐熱性の評価は、示差熱熱重量同時測定装置(商品名:TG/DTA6200、セイコーインスツル株式会社製)を用い、窒素および空気250mL/分雰囲気下、35℃から10℃/分で550℃まで昇温し、550℃で10分間温度を保持する条件での潤滑油基油の熱応答を測定し、残留率(質量%)を下式により算出した。残留率の値が大きいほど、耐熱性に優れることを示す。
式:残留率(質量%)=350℃時点での質量÷35℃時点での質量×100
Figure 0007059248000001
Figure 0007059248000002
表1中、各原料は、トリメチロールプロパン(東京化成工業株式会社製);
ペンタエリスリトール(東京化成工業株式会社製);
エナント酸(n-ヘプタン酸、東京化成工業株式会社製);
カプリル酸(n-オクタン酸、東京化成工業株式会社製);
2-エチルヘキサン酸(東京化成工業株式会社製);
3,5,5-トリメチルヘキサン酸(東京化成工業株式会社製);
ラウリン酸(ナカライテスク株式会社製);
ステアリン酸(ナカライテスク株式会社製);を示す。

Claims (9)

  1. アルコール(A)とカルボン酸(B)の縮合エステルを含有する潤滑油基油であって、
    前記アルコール(A)が、トリメチロールプロパンを含有し、
    前記カルボン酸(B)が、炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)を含有し、
    前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)が、2-エチルヘキサン酸であり、
    前記カルボン酸(B)中、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)の割合が、10モル%以上40モル%以下であり、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)の割合が、30モル%以上80モル%以下であり、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の割合が、5モル%以上30モル%以下であり、かつ前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、及び前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の合計の割合が、90モル%以上であることを特徴とする潤滑油基油。
  2. 前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)が、エナント酸であることを特徴とする請求項1記載の潤滑油基油。
  3. 前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)が、ラウリン酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑油基油。
  4. 前記潤滑油基油中、前記縮合エステルの割合が、50質量%以上100質量%以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の潤滑油基油。
  5. 前記縮合エステルが、トリメチロールプロパンの分子中の3つの水酸基に、前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)、前記炭素数8の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b2)、および前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)の各カルボキシ基がエステル結合した化合物を含むことを特徴とする請求項1記載の潤滑油基油。
  6. 前記炭素数7の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b1)がエナント酸であり、前記炭素数12の直鎖または分岐飽和脂肪酸(b3)がラウリン酸であることを特徴とする請求項5記載の潤滑油基油。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の潤滑油基油を含有することを特徴とする潤滑油組成物。
  8. 請求項7記載の潤滑油組成物の摺動部への使用。
  9. 請求項7記載の潤滑油組成物を用いた潤滑方法。
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