JP7059078B2 - 調色支援システム、調色支援方法及びプログラム - Google Patents
調色支援システム、調色支援方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7059078B2 JP7059078B2 JP2018073455A JP2018073455A JP7059078B2 JP 7059078 B2 JP7059078 B2 JP 7059078B2 JP 2018073455 A JP2018073455 A JP 2018073455A JP 2018073455 A JP2018073455 A JP 2018073455A JP 7059078 B2 JP7059078 B2 JP 7059078B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- range
- chromaticity
- reproduction
- gamut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
Description
この色の再現においては、目標色と再現色との色の違いを、目視又は測色し、その色の差で再現色の合否を判定している(例えば、特許文献1参照)。
目視において目標色と再現色との色の違いを判定する場合、合否の判定は、調色技能者の経験や技能に大きく依存し、調色品質のバラツキを発生させる原因となる。このため、再現色を測色して数値化し、目標色と再現色との数値の差分により、客観的な合否判定が実施されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら、目標色の多くは、例えばDICカラーガイド(DICグラフィックス株式会社製)等の紙の印刷媒体を下地に印刷された紙見本、また金属・プラスティック等の印刷媒体に印刷された色見本であり、再現色に使用される下地の印刷媒体と異なる種類が用いられることが多い。
また、見本色に使用される色材が、コストや耐性の問題から再現色に使用できない場合も多い。このため、コストや耐性を満足する種類の色材を用いることになるが、この色材の色域において、再現色が、見本色を再現不可能な場合がある。
この再現不可能な場合においても、依頼者が望む見本色に対応した再現色を得るための調色を実施することが求められる。
このため、再現色を調色するために用いる色材の色域の範囲外(色域外)に見本色の色度が存在する場合、色差を用いた数値による合否判定は不可能と考えれており、ベテランの調色者が、見本色と再現色とを目視で確認し、同様の色味が得られるように、自身の感性で再現色を実現するための色材の調色を実施している。
しかしながら、最良の調色を実施し、最良の再現色を依頼者に提供するが、ベテラン調色者は、その調色が与えられた色材の色域において最良のものであると証明する手段が無い。このため、依頼者が色材の調色の知識や色を観察する能力がない場合、見本色と再現色の色味のわずかな差を、不十分な調色の結果と認識し、無意味な再調色依頼が発生する。
本発明の調色支援システムは、前記色相角範囲及び前記LC角範囲の各々が、前記L*a*b*座標系における明度を示すL*軸と、前記原点と前記見本色のa*値及びb*値の座標点とを結ぶ前記投影線である彩度を示すC軸と、前記a*b*平面においてa*軸と前記C軸とが反時計回りに成す色相角Hとから構成されているLCH表色系において設定されていることを特徴とする。
実施形態を説明する前に、以下に、見本色に対応して調色して生成した再現色の客観的な合否判定を行う本発明における判定基準(判定情報)を説明する。
この図1において、直線L1は、例えば、2次元座標系a*b*の原点を始点とし、色相座標Aを通る直線(半直線、彩度C*軸)である。ここで、色相座標Aは、見本色の色相(色相角H)及び彩度(2次元座標系a*b*の原点からの距離)を示す座標値(a*,b*)である。
上述した色相角範囲Hwは、たとえば、複数のベテランの調色者などにより、色材の種類毎に、各種類における所定の色の色材の印刷物を観察することにより、同様の色味と視覚される色相角の範囲として予め決定されている。
この明度彩度角範囲LCwは、上述した色相角範囲Hwにおける彩度が高くなるに従い色相の変化に人間の視覚が鈍感になるのと同様に、彩度が高くなるに従い、明度の変化にも人間の視覚が鈍感になるとの推定により、本発明の発明者が考案した判定基準である。
直線L2は、L*a*b*座標系において、原点を始点とし、見本色の色度座標Bを通る直線である。色度座標Bをa*b*座標系に投影すると、彩度C*軸の形成の基準となる色相及び彩度を示す色度座標Aとなる。
このため、明度彩度角範囲LCwは、色相角範囲Hwと同様に、複数のベテランの調色者などにより、色材の種類毎に、各種類における所定の色の色材の印刷物を観察することにより、同様の色味と視覚される明度彩度角の範囲として予め決定されている。
図4は、色材の色域に見本色の色度が含まれない場合において、許容範囲平面領域200により形成される許容範囲領域を説明する図である。図4(a)は、座標B’における許容範囲平面領域200と、色材の色域の最外殻301の形状との位置関係を示している。
許容範囲平面領域200が接触している座標B’の位置に対して、より大きな凸形状の最外殻部分301_A、301_Bは、許容範囲平面領域200と交差する。
これにより、上記色域外判定情報を用いることで、ユーザの指定する色材における再現可能な色域において、ユーザの提示する見本色の色度が色域外となった際、ユーザが望む見本色に彩度が最も近い擬似見本色の色度を求め、この色域外判定情報を満足していることを示すことで、この擬似見本色の色度を再現するための色材の調色処理が、適性に行われたことを客観的にユーザに示すことができる。
そして、色域外判定情報生成部14は、調色した再現色が適切か否かを判定するために用いる、許容範囲平面領域としての色域外判定情報を生成する。
これにより、ユーザは、上記色材の色の配合の組合わせ及び色の配合比に基づき、色材をの色配合して配合色材を作成する。そして、ユーザは、作成した配合色材を所定の印刷媒体に印刷し、印刷された再現色の分光反射率を計測し、調色支援システム1へ所定の入力手段により入力する。
このとき、再現色判定部15は、色材の色域に見本色の色度が含まれる場合、再現色の色度を色域内判定情報に規定する許容範囲に含まれているか否かを判定し、一方、色材の色域に見本色の色度が含まれない場合、再現色の色度を色域外判定情報に規定する許容範囲に含まれているか否かを判定する。
図7は、判定結果提示部16が提示する再現色の色度と許容範囲との対応を示す表示画面(不図示の表示手段の表示画面)の図である。図7は、色域外判定情報における許容範囲平面領域200と、再現色の色度座標との関係を示している。
図7において、見本色の色度座標500と、ユーザの指定した色材の色域とに基づいて、許容範囲平面領域200が形成されている。
この図7(a)において、判定結果提示部16は、許容範囲平面領域200における許容範囲領域201内に色度座標300が含まれている場合、色度座標300を示す点を緑色で表示し、許容範囲領域201に含まれていない場合、色度座標300を示す点を赤色で表示し、許容範囲領域201に含まれているか否かを、異なる色でビジュアル的に表示する。
ここで、判定結果提示部16は、色度座標300が許容範囲領域201内に含まれていない場合、図7(a)の表示画面において、色度座標300と、色相角範囲Hwにおける許容範囲領域201の座標との差分(a*軸及びb*軸の各々の座標の差分)を数値で表示するようにしても良い。
この図7(b)において、判定結果提示部16は、許容範囲平面領域200における許容範囲領域201内に色度座標300が含まれている場合、色度座標300を示す点を緑色で表示し、許容範囲領域201に含まれていない場合、色度座標300を示す点を赤色で表示し、許容範囲領域201に含まれているか否かを、異なる色でビジュアル的に表示する。
ここで、判定結果提示部16は、色度座標300が許容範囲領域201内に含まれていない場合、図7(b)の表示画面において、明度彩度角範囲LCwにおける色度座標300と、許容範囲領域201の座標との差分(L*軸及びC*軸の各々の座標の差分)を数値で表示するようにしても良い。
再現色情報入手部11は、ユーザが色の再現を希望する見本色と、この見本色を再現するために用いる、ユーザが指定する色材との情報を、所定の外部装置、あるいは入力手段(不図示、例えばキーボードなど)から入力する。
再現色情報入手部11は、供給された見本色の情報(分光反射率)と、指定された色材の種類の情報とを、色材毎に再現可能な色域をデータベースとして有している色域サーバ(例えば、DIC COLORCLOUD(登録商標)のサーバなど)にアクセスし、見本色がユーザの指定した色材により再現可能か否かの情報を取得する。ここで、上記色域サーバは、入力された種類の色材の色域に見本色が含まれるか否かの判定を行い、判定結果を再現色域情報として調色支援システム1に対して出力する。
これにより、再現色情報入手部11は、色域サーバから再現色域情報を入力する。
判定情報振分部12は、再現色域情報に基づき、見本色の色度が色材の色域に含まれているか否かの判定を行う。
このとき、判定情報振分部12は、見本色の色度が色材の色域に含まれている場合、処理をステップS104へ進め、一方、見本色の色度が色材の色域に含まれていない場合、処理をステップS105へ進める。
色域内判定情報生成部13は、再現色情報入手部11から見本色の情報と、ユーザの指定する色材の種類の情報を読み込む。
また、色域内判定情報生成部13は、記憶部17の判定情報データテーブルを参照し、ユーザが指定する種類の色材のレコードから、色相角範囲Hwと、明度彩度角範囲LCwと、彩度許容範囲幅との各々を読み込む。
そして、色域内判定情報生成部13は、すでに説明したように、見本色の分光反射率と、色相角範囲Hwと、明度彩度角範囲LCwと、彩度許容範囲幅とに対応した色域内判定情報を生成する。
色域外判定情報生成部14は、再現色情報入手部11から見本色の情報と、ユーザの指定する色材の種類の情報を読み込む。
また、色域外判定情報生成部14は、記憶部17の判定情報データテーブルを参照し、ユーザが指定する種類の色材のレコードから、色相角範囲Hw及び明度彩度角範囲LCwの各々を読み込む。
そして、色域外判定情報生成部14は、すでに説明したように、見本色の分光反射率と、色相角範囲Hwと、明度彩度角範囲LCwとに対応した色域外判定情報を生成する。
再現色判定部15は、色材の種類と、この色材で再現する見本色の分光反射率とからCxfファイルを生成し、外部装置であるCCMサーバに対してこのCxfファイルを送信し、色材の色の配合の組合わせと色の配合比との推定を依頼する。
そして、再現色判定部15は、コンピュータカラーマッチングの結果として、色材の色の配合の組合わせと、色の配合比とをCCMサーバから入力する。
再現色判定部15は、色材の色の配合の組合わせと、色の配合比とを表示画面に表示し、調色を行う作業者(以後、単に作業者)に対して提示する。
作業者は、表示画面に表示される色材の色の配合の組合わせと色の配合比とに基づき、組合わせに用いる色材を配合して配合色材を作成する。
そして、作業者は、作成した配合色材を所定の印刷媒体に印刷し、分光反射率計などにより印刷結果の再現色の分光反射率を測定する。
作業者は、調色支援システム1に対して、測定した再現色の分光反射率を、入力手段から入力し、L*a*b*座標系における色度座標を介して、明度Lと色相Hと彩度Cとの座標値からなる色度としてLCH座標系の座標値に変換する。
これにより、再現色判定部15は、見本色の色度が色材の色域外の場合、再現色の色度が色域外判定情報に示す許容範囲内に含まれているか否の判定を行うかの判定を行う。
また、再現色判定部15は、見本色の色度が色材の色域内の場合、再現色の色度が色域内判定情報に示す許容範囲内に含まれているか否の判定を行うかの判定を行う。
このとき、再現色判定部15は、再現色の色度が許容範囲内に含まれている場合、処理をステップS109へ進める。一方、再現色判定部15は、再現色の色度が許容範囲内に含まれていない場合、処理をステップS110へ進める。
判定結果提示部16は、図7(a)及び図7(b)に示す表示画面において、再現色の色度の座標300が許容範囲に含まれている場合、図2に示すLCH座標系において、再現色の色度座標300を例えば緑色で表示する。そして、判定結果提示部16は、現時点の色材の種類、色材の色の配合の組合わせ及び色の配合比を表示し、調色が問題なく見本色を再現した再現色が得られることを、ユーザに対して通知する。
判定結果提示部16は、図7(a)及び図7(b)に示す表示画面において、再現色の色度座標300が許容範囲に含まれていない場合、再現色の色度座標300を、LCH座標系において許容範囲に含まれている場合と異なる色、例えば赤色で表示する。そして、判定結果提示部16は、現時点の色材の種類、色材の色の配合の組合わせ及び色の配合比を表示し、再現色の色度と、許容範囲の座標との差分を表示画面に表示し、調色を行うことを促すことを示すため、ユーザに対して通知する。
調色者は、図7(a)及び図7(b)に示す表示画面において、図2に示すLCH座標系における再現色の色度座標300と許容範囲との対応関係と、再現色の色度及び許容範囲の座標の差分との各々を確認する。また、調色者は、配合色材における組合わせた色材の各々の色の配合比を変更する調色の作業を行う。
調色者は、LCH座標系における再現色の色度座標300と許容範囲との対応関係と、LCH座標系における再現色の色度及び許容範囲の座標の差分とから、色の配合比をどの程度変更するかの指針を、現在の明度Lと色相Hと彩度Cとの数値(座標値)に基づいて、自身の経験値から推定する。
そして、調色者は、色材の色の配合組合わせと、調整後の色材の色の配合比とを、入力手段から調色支援システム1に対して入力する。
これにより、再現色判定部15は、色の配合組合わせと、調整者の調整後における色材の色の配合比とを入力し、処理をステップS107へ進める。
また、本実施形態によれば、上記色域外判定情報の示す許容範囲内で、擬似見本色として再現されていることをビジュアル的にユーザに示すことができ、かつ色材の色域内で最も見本色に近い色味の擬似見本色の色度を得るための色材の調色処理が、適性に行われたことを客観的にユーザに示すことができる。
図9は、本実施形態による調色支援システムを用いた遠隔調色を行う構成例を示す図である。図9において、調色支援システム1、カラークラウドサーバ2、CCMサーバ3及び作業端末4の各々が、ネットワーク5(インターネット等の通信回線を含む)を介して、データの送受信を行う構成として接続されている。
CCMサーバ3は、調色支援システム1から供給されるCxfファイルにより、所定の種類の色材により見本色を再現する色材の色の配合組合わせと色の配合比とを求める。
作業端末4は、例えば、遠隔地の工場などに配置されているパーソナルコンピュータあるいはサーバなどである。
遠隔地とは、調色支援システム1を用いて調色を行う調色者が常駐している所定の場所から離れた位置を示している。例えば、調色支援システム1が東京の調色センターに配置されており、作業端末4が九州の印刷工場に配置されている場合、遠隔調色を行うことになる。
処理F1:
遠隔地の印刷工場の担当者(以下、単に担当者)は、印刷工場の作業端末4により、調色支援システム1に対して調色情報を送信する。この調色情報は、見本色の分光反射率、印刷を予定している印刷媒体である予定印刷媒体の情報(予定印刷媒体の種類、予定印刷媒体の分光反射率)、色材の種類の情報を含む。
調色支援システム1は、見本色及び予定印刷媒体の各々の分光反射率によりCxfファイルを作成する。
このとき、図示はしないが、調色支援システム1は、カラークラウドサーバ2に対して、見本色の色度がユーザの指定した種類の色材(以下、インキとして説明)の再現可能な色域に含まれているかの確認を行い、すでに説明した許容範囲(色域外判定情報あるいは色域内判定情報)の作成を行っている。
そして、調色支援システム1は、CxfファイルをCCMサーバ3に対して送信し、ユーザの指定した種類のインキよる色の配合組合わせと色の配合比との算出を依頼する。
CCMサーバ3は、調色支援システム1から供給されるCxfファイルにより、すなわち見本色の分光反射率及び予定印刷媒体の分光反射率に従い、インキの色の配合組合わせと、その色の配合比とを算出する。
CCMサーバ3は、算出したインキの色の配合組合わせ及びその色の配合比の各々を、調色支援システム1に対して送信する。
調色支援システム1は、見本色を再現するためのインキの色の配合組合わせ及びその色の配合比の各々からなる配合情報をCCMサーバ3から入力し、この配合情報を表示画面に表示する。
これにより、調色者は、表示される配合情報に基づき、インキの色を配合し配合インキを作成し、この配合インキを予定印刷媒体と同様の種類の印刷媒体である調色に用いる印刷媒体(調色印刷媒体)に印刷する。
そして、調色者は、調色印刷媒体に印刷した配合インキの再現色の分光反射率を計測し、調色支援システム1に計測した分光反射率を入力する。
調色支援システム1は、再現色の分光反射率をL*a*b*座標系における色度座標に変換し、見本色の色度及びインキの種類による色域によりすでに求めている許容範囲(色域外判定情報または色域内判定情報)に入っているか否かの判定を行う。
そして、調色者は、再現色の色度が許容範囲に入っている場合、再度の調色を行う必要が無く、見本色を再現する調色が行われたため、処理F8を行う。
一方、調色者は、再現色の色度が許容範囲に入っていない場合、見本色を再現する調色が十分に行われておらず、再度の調色を行う必要があるため、処理F10を行う。
調色支援システム1は、調色印刷媒体で求めた再現色の分光反射率、ユーザの指定する種類のインキの各色の配合組合わせ及び色の配合比、調色印刷媒体の分光反射率を含むインキ調色情報を、作業端末4に対して送信する。
作業端末4は、調色支援システム1から供給されるインキ調色情報を、表示画面に対して表示する。
印刷工場の担当者は、インキ調色情報によるインキの各色の配合組合わせ及び色の配合比に基づき、ユーザが指定する種類のインキにより配合インキを作成する。
このとき、担当者は、製造に用いる製造印刷媒体の分光反射率と、調色印刷媒体の分光反射率とを確認し、大きく分光反射率が異なっていないことを確認する。このとき、大きく異なる場合、製造印刷媒体と調色印刷媒体とが異なる種類である場合も考えられるため、担当者は、再度の調色(再調色)を調色センターに対して依頼し、処理F1からの処理を繰り返す。
調色支援システム1は、図7(a)及び図7(b)に示す表示画面に、再現色の色度座標300を赤く表示し、インキの色域において、色相角範囲Hwと明度彩度角範囲LCwとにより設定された許容範囲に入っていないことを、調色者に対して提示する。
調色者は、a*b*座標系(色相)における再現色の色度座標300及び許容範囲の位置関係と、L*C*座標系における色度座標300及び許容範囲の位置関係と、表示画面に表示される色度座標300及び許容範囲の座標との差分とにより、インキの色の配合比を調整する調色を行う。
そして、調色者は、調色した結果のインキの色の配合比を調色支援システム1に再度入力し、処理F6からの処理を繰り返して行う。
このため、ユーザがから依頼されてから、再現色のユーザへの提示に要する時間を短縮することができる。
また、調色支援システム1を用いることにより、調色が行えたことを、色域内判定情報または色域外判定情報と比較した表示画面により、ユーザが指定した色域において再現可能な最適な再現色であることを、ユーザに容易に示すことができ、複数回にわたる再調色の依頼を抑制することができる。
この構成により、経験の少ない調色者であっても、ベテランの調色者と同様に、あるいは調色者が存在しなくとも、ベテランの調色者と同等の再現色を得るための色材の色の配合比を換えて調色を行うことが可能となる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
2…カラークラウドサーバ
3…CCMサーバ
4…作業端末
5…ネットワーク
11…再現色情報入手部
12…判定情報振分部
13…色域内判定情報生成部
14…色域外判定情報生成部
15…再現色判定部
16…判定結果提示部
17…記憶部
Hw…色相角範囲
LCw…明度彩度角範囲
Claims (7)
- 見本色の色度が再現色の調整に用いる色材の色域内か色域外かの再現色域情報を得る再現色情報入手部と、
前記再現色域情報が前記見本色の色度が前記色域内であることを示す場合、前記色域内に対応する前記再現色の色度を判定する色域内判定情報を求める色域内判定情報生成部と、
前記再現色域情報が前記見本色の色度が前記色域外であることを示す場合、前記色域外に対応する前記再現色の色度を判定する色域外判定情報を求める色域外判定情報生成部と、
前記色域内である場合、前記再現色の色度が前記色域内判定情報の示す許容範囲に含まれているか否か、また前記色域外である場合、前記再現色の色度が前記色域外判定情報の示す許容範囲に含まれているか否かの判定を行う再現色判定部と、
前記再現色の色度が前記許容範囲に含まれているか否かの判定結果を提示する判定結果提示部と
を備え、
前記色域内判定情報及び前記色域外判定情報の各々が、前記許容範囲において、色空間のL*a*b*座標系において、当該L*a*b*座標系の原点と前記見本色の色度とを結ぶ直線をa*b*平面に投影した投影線が成す色相角の範囲を示す色相角範囲と、L*軸及び前記投影線を軸としたLC(明度彩度)平面における、当該投影線と前記直線とが成すLC角の範囲を示すLC角範囲とから規定され、前記直線と垂直な許容平面を含む
ことを特徴とする調色支援システム。 - 前記色域外判定情報生成部が、
前記色材の色域と前記直線との交点を含む前記許容平面を、前記色相角範囲及び前記LC角範囲により形成する
ことを特徴とする請求項1に記載の調色支援システム。 - 前記色相角範囲及び前記LC角範囲の各々が、前記L*a*b*座標系における明度を示すL*軸と、前記原点と前記見本色のa*値及びb*値の座標点とを結ぶ前記投影線である彩度を示すC軸と、前記a*b*平面においてa*軸と前記C軸とが反時計回りに成す色相角Hとから構成されているLCH表色系において設定されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の調色支援システム。 - 前記判定結果提示部が、
前記色材の色域において、CCM(コンピュータカラーマッチング)により求められる、インキ種類の各々の配合比による色度を、前記色域内判定情報あるいは前記色域外判定情報の許容範囲とともに提示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の調色支援システム。 - 前記色相角範囲と前記LC角範囲とが複数の調色者の視認による実験において、同様の色味と知覚される範囲として決定されている
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の調色支援システム。 - 再現色情報入手部が、見本色の色度が再現色の調整に用いる色材の色域内か色域外かの再現色域情報を得る再現色情報入手過程と、
色域内判定情報生成部が、前記再現色域情報が前記見本色の色度が前記色域内であることを示す場合、前記色域内に対応する前記再現色の色度を判定する色域内判定情報を求める色域内判定情報生成過程と、
色域外判定情報生成部が、前記再現色域情報が前記見本色の色度が前記色域外であることを示す場合、前記色域外に対応する前記再現色の色度を判定する色域外判定情報を求める色域外判定情報生成過程と、
再現色判定部が、前記色域内である場合、前記再現色の色度が前記色域内判定情報の示す許容範囲に含まれているか否か、また前記色域外である場合、前記再現色の色度が前記色域外判定情報の示す許容範囲に含まれているか否かの判定を行う再現色判定過程と、
判定結果提示部が、前記再現色の色度が前記許容範囲に含まれているか否かの判定結果を提示する判定結果提示過程と
を含み、
前記色域内判定情報及び前記色域外判定情報の各々が、前記許容範囲において、色空間のL*a*b*座標系において、当該L*a*b*座標系の原点と前記見本色の色度とを結ぶ直線をa*b*平面に投影した投影線が成す色相角の範囲を示す色相角範囲と、L*軸及び前記投影線からなるLC(明度彩度)平面における、当該投影線と前記直線とが成すLC角の範囲を示すLC角範囲とから規定され、前記直線と垂直な許容平面を含む
ことを特徴とする調色支援方法。 - コンピュータに、
見本色の色度が再現色の調整に用いる色材の色域内か色域外かの再現色域情報を得る再現色情報入手手段、
前記再現色域情報が前記見本色の色度が前記色域内であることを示す場合、前記色域内に対応する前記再現色の色度を判定する色域内判定情報を求める色域内判定情報生成手段、
前記再現色域情報が前記見本色の色度が前記色域外であることを示す場合、前記色域外に対応する前記再現色の色度を判定する色域外判定情報を求める色域外判定情報生成手段、
前記色域内である場合、前記再現色の色度が前記色域内判定情報の示す許容範囲に含まれているか否か、また前記色域外である場合、前記再現色の色度が前記色域外判定情報の示す許容範囲に含まれているか否かの判定を行う再現色判定手段、
前記再現色の色度が前記許容範囲に含まれているか否かの判定結果を提示する判定結果提示部手段
として実行させるプログラムであり、
前記色域内判定情報及び前記色域外判定情報の各々が、色空間のL*a*b*座標系において、当該L*a*b*座標系の原点と前記見本色の色度とを結ぶ直線をa*b*平面に投影した投影線が成す色相角の範囲を示す色相角範囲と、L*軸及び前記投影線からなるLC(明度彩度)平面における、当該投影線と前記直線とが成すLC角の範囲を示すLC角範囲とから規定され、前記直線と垂直な許容平面を含む前記許容範囲とする、
プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018073455A JP7059078B2 (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | 調色支援システム、調色支援方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018073455A JP7059078B2 (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | 調色支援システム、調色支援方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019184346A JP2019184346A (ja) | 2019-10-24 |
JP7059078B2 true JP7059078B2 (ja) | 2022-04-25 |
Family
ID=68340724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018073455A Active JP7059078B2 (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | 調色支援システム、調色支援方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7059078B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001318000A (ja) | 2000-03-02 | 2001-11-16 | Kansai Paint Co Ltd | 調色終点判断方法 |
US20070292608A1 (en) | 2006-06-16 | 2007-12-20 | Allan Blase Joseph Rodrigues | Color chips prepared by color clustering used for matching refinish paints |
JP2008039525A (ja) | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Kyoto Univ | 顔料同定方法 |
WO2013118868A1 (ja) | 2012-02-08 | 2013-08-15 | 関西ペイント株式会社 | 塗色の評価方法 |
JP2016068358A (ja) | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 大日本印刷株式会社 | 印刷方法及び印刷システム |
-
2018
- 2018-04-05 JP JP2018073455A patent/JP7059078B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001318000A (ja) | 2000-03-02 | 2001-11-16 | Kansai Paint Co Ltd | 調色終点判断方法 |
US20070292608A1 (en) | 2006-06-16 | 2007-12-20 | Allan Blase Joseph Rodrigues | Color chips prepared by color clustering used for matching refinish paints |
JP2008039525A (ja) | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Kyoto Univ | 顔料同定方法 |
WO2013118868A1 (ja) | 2012-02-08 | 2013-08-15 | 関西ペイント株式会社 | 塗色の評価方法 |
JP2016068358A (ja) | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 大日本印刷株式会社 | 印刷方法及び印刷システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019184346A (ja) | 2019-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7075687B2 (ja) | 色変換システム、色変換装置及び色変換方法 | |
US6611356B1 (en) | Color data conversion method, color data conversion apparatus, storage medium, device driver and color conversion table | |
US8213055B2 (en) | Color separation into Neugebauer primary area coverage vectors | |
JP3890211B2 (ja) | 画像処理方法、画像処理装置、プログラム、記憶媒体 | |
US5699491A (en) | Printer driver having gamut-mapped colors | |
US20070195345A1 (en) | Personalized color reproduction | |
KR20030089485A (ko) | 색지정 서버, 색주문 시스템, 색지정 방법, 색주문 방법및 그 프로그램 | |
US20070097389A1 (en) | Color set mapping | |
JP2013239971A (ja) | 色処理装置および色調整方法 | |
JP6888507B2 (ja) | プロファイル調整方法、プロファイル調整プログラム、プロファイル調整装置、及び、プロファイル調整システム | |
US8913312B2 (en) | Image processing method and apparatus using virtual color gamut information in association with color standards and processed statistically to offset a difference in color reproducibility of an output apparatus | |
US20080111827A1 (en) | Color-information processing method, and program | |
JP2019110444A (ja) | 色変換テーブル調整方法、色変換テーブル調整プログラム、色変換テーブル調整装置、及び、色変換テーブル調整システム | |
Masaoka | Display gamut metrology using chromaticity diagram | |
JP2019087834A (ja) | プロファイル調整システム、プロファイル調整装置、プロファイル調整方法、及びプロファイル調整プログラム | |
US20080204772A1 (en) | Method and apparatus for processing a print order | |
JP7059078B2 (ja) | 調色支援システム、調色支援方法及びプログラム | |
US7280118B2 (en) | Process for the production of a color palette | |
Ebner et al. | Gamut mapping from below: Finding minimum perceptual distances for colors outside the gamut volume | |
JP4524701B2 (ja) | 色材配合率算出装置及びそれらの方法並びにプログラム | |
JP7238559B2 (ja) | 印刷再現色シミュレーションシステム、印刷再現色シミュレーション方法及びプログラム | |
EP1512117B1 (en) | Proofing paper with pre-printed color bar and method of creating hard proof using the same | |
JP4636071B2 (ja) | 色材選択補助装置及びそれらの方法並びにプログラム | |
JP5068281B2 (ja) | 色変換テーブル調整装置及び色変換テーブル調整プログラム | |
JP4731739B2 (ja) | Ccm計算システム、ccm計算方法および記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180507 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211005 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7059078 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |