JP7058899B1 - 熱応動スイッチの樹脂封止方法と樹脂封止装置 - Google Patents

熱応動スイッチの樹脂封止方法と樹脂封止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱可塑性樹脂により樹脂封止した熱応動スイッチを容易、迅速に製造可能とする装置、方法を提供する。【解決手段】熱応動スイッチの樹脂封止装置10は、ターンテーブル100と、円周状にしてターンテーブル100に設置された複数の金型200とを有する。金型200には、熱可塑性樹脂を通す注入通路が形成されており、ターンテーブル100は、回転することにより金型200をそれぞれ、開いた金型200へ熱応動スイッチを送り込む投入位置110と、金型200を閉じて熱応動スイッチを金型200に配置し、注入通路と熱応動スイッチのケースの開口とを連通させる配置位置120と、加熱して軟化させた熱可塑性樹脂を注入通路を通して開口からケース内へ注入する注入位置130と、熱可塑性樹脂を注入した熱応動スイッチを冷却する冷却位置140と、冷却した熱応動スイッチを金型200を開いて取り出す排出位置150とに移動させる。【選択図】図1

Description

ここに開示する発明は、熱応動スイッチに関する。
熱応動スイッチの一つであるサーモスタットに関して、熱可塑性樹脂で樹脂封止したホットメルト充填のサーモスタットの素子が提案されている(特許文献1)。この熱可塑性樹脂によるサーモスタットの樹脂封止は、樹脂の加熱軟化→軟化樹脂のケース内注入→樹脂の冷却硬化という過程を経る。
登録実用新案第3052621号公報
本発明は、熱可塑性樹脂により樹脂封止したサーモスタット等の熱応動スイッチを容易に製造可能とする、樹脂封止方法と樹脂封止装置を提案する。
本発明の一態様として、熱応動スイッチの樹脂封止方法は、自動化装置により、熱応動スイッチを金型に配置してこの金型の注入通路と熱応動スイッチのケースの開口とを連通させる配置工程と、加熱して軟化させた熱可塑性樹脂を金型の注入通路を通して開口からケース内へ注入する注入工程と、熱可塑性樹脂を注入した熱応動スイッチを冷却する冷却工程と、冷却した熱応動スイッチを金型から取り出す排出工程とを実行すること含む。
この樹脂封止方法の一態様として、自動化装置が、複数の金型を円周状にして設置したターンテーブルを有し、それぞれの金型に関し、ターンテーブルの回転に従って配置工程と注入工程と冷却工程と排出工程とを順番に実行する態様とすることができる。排出工程後は、ターンテーブルの回転に従って配置工程から各工程を繰り返すことができる。
本発明の一態様として、熱応動スイッチの樹脂封止装置は、少なくとも1つのターンテーブルと、円周状にしてターンテーブルに設置された複数の金型とを有する。それぞれの金型には、熱可塑性樹脂を通す注入通路が形成されている。ターンテーブルは、回転することにより金型をそれぞれ、開いた金型へ熱応動スイッチを送り込む投入位置と、金型を閉じて熱応動スイッチを該金型に配置し、金型の注入通路と熱応動スイッチのケースの開口とを連通させる配置位置と、加熱して軟化させた熱可塑性樹脂を注入通路を通して開口からケース内へ注入する注入位置と、熱可塑性樹脂を注入した熱応動スイッチを冷却する冷却位置と、冷却した熱応動スイッチを金型を開いて取り出す排出位置とに移動させる。排出位置の次には、ターンテーブルの回転に従って投入位置から繰り返すことができる。この場合にターンテーブルは、排出位置の次に、金型から熱応動スイッチが排出されていることをセンサにより確認する確認位置へ金型を移動させ、この確認位置から投入位置へ金型を移動させる態様とすることができる。
樹脂封止装置の実施例を上方から見て示す上面図。 樹脂封止装置の実施例を側方から見て示す側面図。 樹脂封止に使用する金型の実施例を示す斜視図。 図3の金型を構成する上金型の下面、下金型の上面、金型台の上面を示す図。 投入位置にある金型を示す図で、投入工程を説明する。 配置位置にある金型を示す図で、配置工程を説明する。 注入位置にある金型を示す図で、注入工程を説明する。 冷却位置にある金型を示す図で、冷却工程を説明する。 排出位置にある金型を示す図で、排出工程を説明する。 確認位置にある金型を示す図で、確認工程を説明する。
本発明に係る樹脂封止方法の各工程を実行する自動化装置を実施する形態として、以下に、樹脂封止装置の実施例を示して説明する。
図1及び図2に示すように、樹脂封止装置10は、ターンテーブル100を少なくとも1つと、このターンテーブル100に円周状にして設置された複数の金型200とを有する。ターンテーブル100は、装置下部に収容された図示せぬモータにより図中に矢示する円周方向に回転し、この回転により金型200をそれぞれ、投入位置110、配置位置120、注入位置130、冷却位置140、排出位置150、確認位置160へ順番に移動させる。ターンテーブル100の中心には支持柱101が立設されていて、ターンテーブル100はこの支持柱101のまわりを回転する。支持柱101は回転せず、その頂部には円盤台102が設けられ、ここに各種機器の支持器具(アングル材など)が装着される。
図3に示される封止対象の熱応動スイッチTS(本例ではサーモスタット)は、ケースSCの中にスイッチ要素を収めてあり、このケースSCの一側部が開口SOとしてあってリード線Lがここから延出している。
本例では、同形の金型200が8個、ターンテーブル100に等間隔で円周状に設置され、ターンテーブル100の回転で位置を移動していく。金型200は、図3及び図4に示すように、上金型210、下金型220、そして金型台230から構成され、閉じたときに上金型210と下金型220との間に熱応動スイッチTSのリード線Lを挟み込み、そして、閉じた上金型210と下金型220とにおいて内部に注入通路240(図7)が形成される。
下金型220は、横に倒した角柱状で、上面から見ると(図4)、六角ボルトなどの固定具を通す固定孔221が左右の端に設けられ、中央に、注入通路240を形成する下側ゲート溝222が掘られ、その両脇にリード線Lを通すための下側リード溝223が掘られている。下金型220は、金型台230の型受け凹部231に嵌め込まれて固定孔221を通した六角ボルトなどの固定具により固定される。下側リード溝223において、熱応動スイッチTSに対向する端面に開口する部分に、樹脂吐出方向へ漏斗状に開く拡開部分223a(図4中、下金型の部分拡大図参照)が形成されている。
上金型210は、全体的には四角形の平板状で、その下面において、金型台230に固定した下金型220と相応する部位に、土塁部211が突設されている。下面から見ると(図4)、この土塁部211の中央に、注入通路240を形成する上側ゲート溝212が掘られ、その両脇にリード線Lを通すための上側リード溝213が掘られている。上側ゲート溝212は、図7から分かるように、上金型210を貫通して上面側で漏斗状に拡開して開口している。また、上金型210の中央には、通風(冷却工程での冷却効率向上)及び軽量化を目的として貫通孔214が形成されている。上側ゲート溝212が下側ゲート溝222の位置と一致し、上側リード溝213が下側リード溝223の位置と一致する。上側リード溝213において、熱応動スイッチTSに対向する端面に開口する部分に、樹脂吐出方向へ漏斗状に開く拡開部分213a(図4中、上金型の部分拡大図参照)が形成されている。
上側リード溝231と下側リード溝223とが合わせられて形成されるリード線通路は、両者の拡開部分213a,223aにより、金型端面において円錐台状に拡開する円錐台状拡開部分をもつ。注入通路240から注入された樹脂は、その一部がリード線通路の円錐台状拡開部分に入り込み、相応する円錐台形状の樹脂封止部分をリード線Lの根元周りに形成する。この円錐台形状の根元樹脂封止部分(根元の盛り上がり)により、リード線Lのつながる熱応動スイッチTSの端子からの封止距離が確保されて断線に強くなり、且つ、封止樹脂とリード線Lとの追従性(剥離防止性能)が向上する。
金型台230は、上金型210及び下金型220を支持する金型支持部232と、この金型支持部232よりも一段高く(厚く)なった素子投入部233とに区分される(図4)。金型支持部232において、素子投入部233との境の部分には、下金型220を固定する型受け凹部231が形成され、反対側の角部には、2本の開閉支柱215を上下滑動可能に通し且つ閉じた上金型210と当接して支持する2つの型受け凸部234が設けられる。開閉支柱215は、その頂部に上金型210が、固定孔216を利用して、六角ボルトなどの固定具により固定される。素子投入部233は、上面から見ると(図4)、中央軸線に沿って素子配置凹部235を有し、ここに熱応動スイッチTSを受け入れる。素子配置凹部235の幅は熱応動スイッチTSのケースSCの幅(ケース幅)に適合させてあり、素子配置凹部235に投入された熱応動スイッチTSは、素子配置凹部235の軸方向へ滑動できる一方、軸方向と交差する幅方向へは移動できないように、動きが規制される。素子配置凹部235の底面の一部は、熱応動スイッチTSのケース幅よりも狭い狭隘部236としてあり、この狭隘部236の両脇に深掘り部237が形成されている。狭隘部236とその両脇の深掘り部237とにより、後述するフィンガーが、素子配置凹部235へ熱応動スイッチTSを投入し、また素子配置凹部235から熱応動スイッチTSを取り出すことができる。
2本の開閉支柱215は、金型台230及びターンテーブル100を貫通して下方へ延伸し(図2、図7参照)、装置下部に設けられた図示せぬアクチュエータにより駆動されて上昇し下降する。開閉支柱215を上昇させると上金型210が下金型220から離れて金型200が開く。そして、開閉支柱215を下降させると、上金型210が下金型220へ密着して金型200が閉じる。また、金型台230は、ターンテーブル100を貫通して下方へ延伸する金型支柱238で支持されており、図示せぬアクチュエータにより金型支柱238が駆動されて上昇すると、金型台230と上金型210及び下金型220からなる金型200全体がターンテーブル100から上昇する。
以下、ターンテーブル100の回転により1つ1つの金型200が順次位置していく投入位置110、配置位置120、注入位置130、冷却位置140、排出位置150、確認位置160に対応して実行される本実施例の樹脂封止方法について、工程ごとに説明する。
[投入工程]
図5に示す投入位置110では、開閉支柱215が上昇して上金型210が上がり、下金型220から離れて金型200が開く。開いた金型200において、金型台230の素子配置凹部235に、素子移載器300から熱応動スイッチTSが投入される。素子移載器300は、下部に一対のフィンガー301を有し、このフィンガー301が熱応動スイッチTSの幅方向で互いに接近し離間することで、熱応動スイッチTSを掴み、放すことができる。また、素子移載器300は、ターンテーブル100の半径方向に前進、後退し、ターンテーブル100の外側へ後退したときにフィンガー301が熱応動スイッチTSを掴み、ターンテーブル100の外側から素子配置凹部235の上へ前進したときにフィンガー301が掴んでいた熱応動スイッチTSを放して素子配置凹部235に投入する。フィンガー301は、熱応動スイッチTSを掴み、放すときに上下にも動作することができ、特に、素子配置凹部235へ投入するときには下降して深掘り部237に入り、ここで互いに離間して熱応動スイッチTSを放す。
[配置工程]
図6に示す配置位置120では、開閉支柱215が下降して上金型210が下がり、型受け凸部234に当接して下降が止まると共に下金型220に密着して金型200が閉じる。このときに熱応動スイッチTSのリード線Lは、上側リード溝213と下側リード溝223とで形成されるリード線通路を通って保持される。そして、素子配置凹部235の中にある熱応動スイッチTSのケースSCは、降りてきた上金型210と素子配置凹部235の底面とで挟まれて挟持される。金型200が閉じると、押し込みロッド400がターンテーブル100の外側から素子配置凹部235の中へ、ターンテーブル100の半径方向に前進してきて、熱応動スイッチTSを押し込み、閉じた上金型210及び下金型220の端面に熱応動スイッチTSを押し付けるように働き、これにより、熱応動スイッチTSが金型200の適正位置に配置される。押し込み後の押し込みロッド400はターンテーブル100の外側へ後退する。押し込みロッド400の作用で熱応動スイッチTSがきちんと配置されると、そのケースSCの開口SOと注入通路240とが連通する。本実施例によれば、配置位置120の上方に赤外線式や超音波式などのセンサ500が設置され、このセンサ500が、上金型210の高さを計測している。これより、リード線Lが上側リード溝213と下側リード溝223とで形成されるリード線通路から外れて上金型210と下金型220との間に噛み込まれてしまっていないかどうかが検出される。センサ500は、円盤台102から延びた支持器具501を使用して定位置に設置される。
[注入工程]
図7に示す注入位置130では、充填機600において加熱して軟化させた熱可塑性樹脂が、注入通路240を通して開口SOからケースSCの中へ注入される。充填機600では、貯蔵部601から樹脂ペレットが導入部602(例えばスクリューフィーダ)を通り供給されて加熱され、軟化し、加圧部603からノズルブロック604を通して注入通路240へ送り込まれる(図2参照)。ノズルブロック604は支持具605で上金型210の上方に設置されており、下面に円錐形の弾性ノズル606を有する。弾性ノズル606の円錐形は、注入通路240の漏斗状の開口形状に相応している。この弾性ノズル606を通し注入通路240へ熱可塑性樹脂が送り込まれる。注入位置130で金型200は、金型支柱238の上昇により全体が持ち上げられて、上金型210の上面がノズルブロック604へ押し付けられ、上金型210の上面に開口した注入通路240の漏斗状開口が弾性ノズル606に密着する。この注入工程による熱可塑性樹脂のホットメルト充填で、前述の特許文献1に開示されるサーモスタットのような、熱可塑性樹脂で樹脂封止した熱応動スイッチTSが生成される。
[冷却工程]
図8に示す冷却位置140は、図1及び図2から分かるとおり、ターンテーブル100において注入位置130の次に続けて3箇所設けられ、連続する3ステージ設定とされている。この設定により冷却に十分な時間をとることができ、製造のタクトタイムを全体的に縮めることに成功している。各冷却位置140では、樹脂注入後の金型200は閉じたままで、その上方に設置された送風器700から冷却風が吹き付けられる。送風器700は、冷却風の噴出ノズル701を2本備え、チューブ702から冷却空気が供給される。送風器700は冷却位置140ごとに1つずつ提供されており、それぞれ円盤台102から延びた支持器具703を使用して定位置に設置される。上金型210には上述のとおり貫通孔214が開けられているので、吹き付けられる冷却風が貫通孔214を通って上金型210の下側、特に上金型210と金型台230との間にも回り込み、冷却効率を向上させる。
[排出工程]
図9に示す排出位置150では、3ステージの冷却位置140で冷却された熱応動スイッチTSが、素子排出器800により、開いた金型200から取り出される。素子排出器800において、概略的に示すアクチュエータ801が図示せぬレールに沿ってターンテーブル100の半径方向に前進、後退し、そして上昇、下降できるように構成される。さらに、このアクチュエータ801により駆動されて熱応動スイッチTSの幅方向で互いに接近し離間する一対のフィンガー802が、アクチュエータ801から垂下している。排出位置150で上金型210が開閉支柱215の上昇で下金型220から離れ金型200が開くと、アクチュエータ801がターンテーブル100の外側から金型台230の上方まで前進し、次いで下降することで、互いに離間したフィンガー802が深掘り部237へ入る。続いてアクチュエータ801に駆動されてフィンガー802が深掘り部237の中で互いに接近すると、熱応動スイッチTSのケースSCがフィンガー802の対向面に掘られた凹部803に嵌まって把持され、アクチュエータ801が上昇することで素子配置凹部235から熱応動スイッチTSが取り出される。フィンガー802で熱応動スイッチTSを把持したアクチュエータ801は、ターンテーブル100の外側へ後退する。
本実施例では、この後退した位置で把持されている熱応動スイッチTSに対し、ゲート除去器804が下方からせり出してきて、ケースSCから突き出ているゲート部分GPがカットされる。ゲート部分GPは注入通路240の中で硬化した部分である。ゲート除去器804はニッパー型で、せり出してくると刃の部分が自動で開いてから閉じ、後退した位置で把持されている熱応動スイッチTSのゲート部分GPを切断して除去する。ゲート部分GPの除去が終わった後にフィンガー802が互いに離間して熱応動スイッチTSを放す。
[確認工程]
排出位置150で排出工程を実行した後の金型200は、投入位置110へ戻る前に、図10に示す確認位置160を経る。この確認位置160にはセンサ900が設置されており、金型200から熱応動スイッチTSが排出されて金型200が空であることが確認される。センサ900は、例えばレーザやCCDカメラを使用する光学式で、円盤台102から延びた支持器具901を使用して金型200上方の定位置に設置され、素子配置凹部235に熱応動スイッチTSが残っていないかどうか検出する。確認位置160で金型200は、上金型210が下金型220から少し浮いた半開きの状態にされる。熱応動スイッチTSが排出されていない場合、センサ900からの検出信号を受けて樹脂封止装置10はターンテーブル100を停止させ、警報を発する。
確認位置160で排出確認した後、金型200は投入位置110へ戻り、ターンテーブル100の回転に従って上述の各工程が繰り返される。
この実施例で使用している金型200を構成する上金型210及び下金型220は、無電解ニッケルめっき(Ni-Pめっき)した上にフッ素樹脂をコーティングした金型で、熱応動スイッチTSの離型性、摺動性を高くしてある。
上記実施例を通して説明した樹脂封止方法及び樹脂封止装置によれば、熱可塑性樹脂により樹脂封止したサーモスタット等の熱応動スイッチを容易に且つ迅速に製造可能である。特に、熱可塑性樹脂の注入に金型を使用したことによって、高圧で熱可塑性樹脂を吐出することが可能となっており、短時間(一例では3秒以下)で充填を完了することができる。一実施例によると、投入~冷却完了までのタクトタイムはほぼ6秒で、数十秒以上かかっていた従来技術の製法に比べて数秒単位までタクトタイムを短くできている。
10 樹脂封止装置
100 ターンテーブル
110 投入位置
120 配置位置
130 注入位置
140 冷却位置
150 排出位置
160 確認位置
200 金型
210 上金型
220 下金型
230 金型台
240 注入通路

Claims (10)

  1. 熱応動スイッチの樹脂封止方法であって、
    自動化装置により、
    前記熱応動スイッチを金型に配置して該金型の注入通路と前記熱応動スイッチのケースの開口とを連通させる配置工程と、
    加熱して軟化させた熱可塑性樹脂を前記注入通路を通して前記開口から前記ケース内へ注入する注入工程と、
    前記熱可塑性樹脂を注入した前記熱応動スイッチを冷却する冷却工程と、
    冷却した前記熱応動スイッチを前記金型から取り出す排出工程とを実行すること含み
    前記自動化装置が、複数の前記金型を円周状にして設置したターンテーブルを有し、
    それぞれの前記金型に関し、前記ターンテーブルの回転に従って前記配置工程と前記注入工程と前記冷却工程と前記排出工程とを順番に実行する、樹脂封止方法。
  2. 前記排出工程において、前記ケースから突き出ている前記熱可塑性樹脂のゲート部分をカットすることを含む、請求項1に記載の樹脂封止方法。
  3. 前記冷却工程において、前記金型に空気を吹き付けて冷却を行う、請求項1又は2に記載の樹脂封止方法。
  4. 前記排出工程の後、前記配置工程の前に、センサにより前記熱応動スイッチの排出を確認する確認工程を更に実行する、請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂封止方法。
  5. 熱応動スイッチの樹脂封止装置であって、
    少なくとも1つのターンテーブルと、
    円周状にして前記ターンテーブルに設置された複数の金型とを有し、
    それぞれの前記金型には、熱可塑性樹脂を通す注入通路が形成されており、
    前記ターンテーブルは、回転することにより前記金型をそれぞれ、
    開いた前記金型へ前記熱応動スイッチを送り込む投入位置と、
    前記金型を閉じて前記熱応動スイッチを前記金型に配置し、前記注入通路と前記熱応動スイッチのケースの開口とを連通させる配置位置と、
    加熱して軟化させた前記熱可塑性樹脂を前記注入通路を通して前記開口から前記ケース内へ注入する注入位置と、
    前記熱可塑性樹脂を注入した前記熱応動スイッチを冷却する冷却位置と、
    冷却した前記熱応動スイッチを前記金型を開いて取り出す排出位置とに移動させる、樹脂封止装置。
  6. 前記排出位置で取り出される前記熱応動スイッチの前記ケースから突き出ている前記熱可塑性樹脂のゲート部分をカットするゲート除去器を更に有する、請求項5に記載の樹脂封止装置。
  7. 前記冷却位置において前記金型に空気を吹き付ける送風器を更に有する、請求項5又は6に記載の樹脂封止装置。
  8. 前記ターンテーブルは、前記排出位置の次に、前記金型から前記熱応動スイッチが排出されていることをセンサにより確認する確認位置へ前記金型を移動させ、この確認位置から前記投入位置へ前記金型を移動させる、請求項5~7のいずれか1項に記載の樹脂封止装置。
  9. 前記金型は、無電解ニッケルめっきした上にフッ素樹脂をコーティングした金型である、請求項5~8のいずれか1項に記載の樹脂封止装置。
  10. 前記金型に、前記熱応動スイッチから延びているリード線を通すためのリード線通路が形成されており、該リード線通路が円錐台状拡開部分を有する、請求項5~9のいずれか1項に記載の樹脂封止装置。
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