JP5606012B2 - 射出成形機のエジェクト方法 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機の金型からの成形品のエジェクト方法に関するものである。
従来の射出成形機における成形品のエジェクト方法を、図9〜図11に基づいて説明する。
図9に示すように、注入装置の注入ノズル100から樹脂が金型に注入され、冷却固化させた後に、前記金型を開いて成形品14を取り出す2プレートの縦型の射出成形機は、固定側金型10と可動側金型11によって前記金型が構成されている。
成形品14を金型から取り出すエジェクト機構は、固定側のエジェクトロッド1によって、エジェクトプレート13とエジェクトピン12を介して可動側金型11から成形品14を突き出すよう構成されている。15は金型COR、16はプレート、43は製品取り出し用ハンド、45はチャックである。
図10(a)は金型が閉じた状態を示している。エジェクトロッド1は型締め部に設けられた固定式であって、金型が閉じた状態ではエジェクトロッド1がエジェクトプレート13から離間している。
図10(b)では、固定側金型10に対して可動側金型11を下降させることによって金型が開く(以降、型開きと称す)。そして金型内のエジェクトプレート13がエジェクトロッド1に接触する位置(以降、この位置を原点位置101と称す)に達した後にも、図10(c)(d)(e)のように更に型開きを行って、エジェクトロッド1によってエジェクトプレート13を突き上げることにより、図10(e)に示すようにエジェクトプレート13とエジェクトピン12を介して成形品14の突き出しを行う。
成形品14のランナーを掴むための取り出し機の製品取り出し用ハンド43が、金型が原点位置に達した時点より図10(c)に示すように固定側金型10の下側に進入する。
型開き動作を停止すると共に、固定側金型10の下側に進入した製品取り出し用ハンド43は、図10(d)に示すように成形品14のランナーに向かって下降する。製品取り出し用ハンド43が適正な位置まで下降した時点で成形品14を、チャック45が掴む。チャック45が成形品14を掴んだ状態から図10(e)に示すように、更に型開きを行う。
成形品14が完全に金型から抜け切った図10(f)に示す時点で、型開き動作を停止するとともに製品取り出し用ハンド43を上昇させる。
次に図10(g)に示すよう製品取り出し用ハンド43を金型外に移動して成形品14を金型外に取り出し、図10(h)に示すように可動側金型11を原点位置101まで移動し、成形品14のエジェクトが完了する。
図9と図10及び図11は2プレートの射出成形機の場合であったが、図12〜図14は3プレートの射出成形機の場合を示している。
3プレートの射出成形機は、図12に示すような製品部へ樹脂を供給するゲート部102がピンゲートであって、固定側金型20と、固定側型板30と、可動側金型11で構成されている。1はエジェクトロッド、12はエジェクトピン、13はエジェクトプレート、16はプレート、31は固定側取付板、32はランナーストッパープレート、35は成型品、36はランナー、43は製品取り出し用ハンド、44はランナー取り出し用ハンド、45は製品用のチャック、46はランナー用のチャックである。
図13(a)は金型が閉じた状態を示している。金型が閉じた状態ではエジェクトロッド1がエジェクトプレート13から離間している。
図13(b)では、固定側金型20に対して可動側金型11を下降させることによって金型が開く。そして金型内のエジェクトプレート13がエジェクトロッド1に接触する原点位置101に達した後にも、図13(c)(d)(e)のように更に型開きを行って、エジェクトロッド1によってエジェクトプレート13を突き上げることにより、図13(e)に示すようにエジェクトプレート13とエジェクトピン12を介して成形品35の突き出しを行う。
図13(c)では、可動側金型11と固定側型板30の間に製品取り出し用ハンド43が進入し、固定側金型20と固定側型板30の間にランナー取り出し用ハンド44が進入する。
図13(d)では、製品取り出し用ハンド43が成型品35に向かって下降してチャック45が成型品35をチャックする。
図13(e)では、ランナー取り出し用ハンド44がランナーをチャックする。
図13(f)では、成型品35をチャックしている製品取り出し用ハンド43が上昇し、ランナーをチャックしているランナー取り出し用ハンド44が下降する。
図13(g)では、成型品35をチャックしている製品取り出し用ハンド43と、ランナーをチャックしているランナー取り出し用ハンド44が、金型外に移動して成形品35とランナーを金型外に取り出し、図13(h)に示すように可動側金型11を原点位置101まで移動し、成形品35のエジェクトが完了する。
つまり、金型を開いた後にランナー取り出し用ハンド44を金型内に挿入し、型開き動作によってハンガー103によりランナーストリッパープレート32が固定側取付板31から離され、その後にランナー36をチャック46でチャックしてスプルー部が固定側金型20から抜けた位置までハンドを下降させてからランナー取り出し用ハンド44を金型外に移動する。
特開平05−84789号公報
従来のエジェクト方法では、製品取り出し用ハンド43,ランナー取り出し用ハンド44を金型内に挿入後、製品取り出し用ハンド43,ランナー取り出し用ハンド44が下降動作を完了し、成形品14,35の保持動作を完了するまで成形品をチャックするのに所望な位置に金型を停止させておく必要があり、また更なる型開き動作が完了した後にハンドが上昇を完了するまでの間、金型を原点位置に戻す動作を待つ必要があり、成形品のエジェクトに多くの時間を費やしている。
また、成形品を取り出す際に金型内で取り出しハンドを上下させるために、ハンド先端が上下方向に振動し、その振動により成形品が変形するといった問題があり、上記振動を抑えるために上下動作を低速で行う必要があったために、更に成形サイクルが長くなる問題がある。
また、3プレート金型において、ランナーのストリッパープレートへの保持力が小さい場合には、チャック前にランナーが落ちてしまう場合があり、また保持力が大きい場合にはチャックの爪が滑る場合があり、その保持力の調整に多くの時間を費やしているのが現状である。
また、ランナーストリッパープレートが開いた後にランナーをチャックしてからスプルー部が金型から抜けきった位置までランナー取り出し用ハンドを下降させ、金型外に移動し、その下降速度が速い場合には上記ランナーの保持力の影響でハンドが振動するために低速でハンドを下降させる必要があり、成形サイクルが長くなる問題がある。
本発明は成形品やランナーの取り出し工程に必要な時間を削減すると共に安定した取り出し作業を行うことができる射出成形機のエジェクト方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の射出成形機のエジェクト方法は、固定側金型と可動側金型とを型閉して形成された金型に成形材料を注入し、冷却固化させた後に前記金型を型開きし、前記型開きに連動して射出成形機に固定したエジェクトロッドに組み込まれたスプリングにより付勢された前記エジェクトロッドに前記可動側金型内に配置したエジェクトピンの一端を押し付けて、前記エジェクトピンの端部で成形品を突き上げて前記金型から前記成形品を離型するとともに、前記金型の内部に進入した製品取り出し用ハンドのチャックで前記成形品を保持して前記金型外に取り出すに際し、前記エジェクトピンによって前記金型から突き上げられた前記成形品を、前記金型内に昇降動作をしないで水平移動のみで進入した前記製品取り出し用ハンドのチャックによって保持し、前記可動側金型がさらに型開き方向に移動するのに連動して前記エジェクトピンが前記成形品から離間するように前記スプリングを圧縮して前記エジェクトロッドの有効長さを短くし、前記成形品を保持した前記製品取り出し用ハンドを、昇降動作をしないで水平移動のみで前記金型外に移動させて前記成形品を取り出すことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の射出成形機のエジェクト方法は、固定側金型と固定側型板と可動側金型とを型閉して形成された金型に成形材料を注入し、冷却固化させた後に前記金型を型開きし、前記固定側金型の側のランナーと前記可動側金型の側の成型品を分離し、前記型開き方向へ移動に伴って前記成形材料の注入用ゲートから前記ランナーを分離し、前記可動側金型の前記金型を型開き方向へ移動に伴って、射出成形機に固定したエジェクトロッドに組み込まれたスプリングにより付勢された前記エジェクトロッドに可動側金型内に配置したエジェクトピンの一端を押し付けて、前記エジェクトピンの端部で成形品を突き上げて前記金型から前記成形品を離型するとともに、前記金型の内部に進入した製品取り出し用ハンドで前記成形品を保持して前記金型外に取り出すに際し、前記エジェクトピンによって前記金型から突き上げられた前記成形品を、前記金型内に昇降動作をしないで水平移動のみで進入した前記製品取り出し用ハンドのチャックによって保持するとともに、前記可動側金型の前記金型を型開き方向へ移動に伴って前記注入用ゲートから分離された前記ランナーを、昇降動作をしないで水平移動のみで前記金型内に進入したランナー取り出し用ハンドのチャックによって保持し、前記可動側金型がさらに型開き方向に移動するのに連動して前記エジェクトピンが前記成形品から離間するように前記スプリングを圧縮して前記エジェクトロッドの有効長さを短くし、前記成形品を保持した前記製品取り出し用ハンドならびに前記ランナーを保持した前記ランナー取り出し用ハンドを、昇降動作をしないで水平移動のみで前記金型外に移動させて前記成形品を取り出すことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の射出成形機のエジェクト方法は、請求項2において、前記注入用ゲートから分離されて落下した前記ランナーを、前記ランナー取り出し用ハンドのチャックの孔部で受け止めて保持することを特徴とする。
本発明の請求項4記載の射出成形機のエジェクト方法は、請求項2において、前記固定側金型と前記固定側型板との間に設けられたランナーストリッパープレートが、前記金型が開く動作により前記固定側金型の固定側取付板から離れることにより、前記ランナーを前記固定側金型のランナープッシャーピンにより突いて落下させることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の射出成形機のエジェクト方法は、請求項1または請求項2において、前記製品取り出し用ハンドまたは前記ランナー取り出し用ハンドの駆動が、直線駆動または回転駆動であることを特徴とする。
この構成によると、型開き完了から「エジェクト出1」の工程の間で成形品の一が変化しないために安定した製品の保持が可能になり、製品保持後に「エジェクト出2」の工程を実施することにより、成形品からエジェクトピンが抜けるためにハンドを上下させることなくハンドを金型外に移動できる。
ハンドを上下させないことにより、ハンドを高速に動作させてもハンドの振動が発生しにくくなり、上下駆動用の構造が不要になることにより、ハンドの軽量化が図れ、更に高速で安定した取り出しが可能になる。
また、3プレート金型においては、ストリッパープレートと固定側取付板が離れたタイミングでランナーがハンドの爪部に入り込むことにより、ランナー用ハンドからの落下やチャックの爪部でのすべり等が発生しないため、保持力の調整等が不要になると共に、ランナー用ハンドの上下動作が不要になり、高速に動作させてもハンドの振動が発生しにくくなり、高速で安定した取り出しが可能となる。
本発明の実施の形態1の2プレート金型およびエジェクト機構の構成図 同実施の形態の成形品突き出しおよび取り出しの工程図 同実施の形態の成形品突き出しおよび取り出しのタイミングチャート 本発明の実施の形態2の3プレート金型およびエジェクト機構の構成図 同実施の形態の成形品突き出しおよび取り出しの工程図 同実施の形態の成形品突き出しおよび取り出しのタイミングチャート図 同実施の形態の取り出し機の側面図と平面図 同実施の形態のランナーチャック用爪の説明図 従来例の2プレート金型およびエジェクト機構の構成図 2プレート金型における成形品突き出しおよび取り出しの従来例の工程図 同従来例の成形品突き出しおよび取り出しのタイミングチャート図 従来例の3プレート金型およびエジェクト機構の構成図 3プレート金型における成形品突き出しおよび取り出しの従来例の工程図 従来例の3プレート金型の成形品突き出しおよび取り出しのタイミングチャート図
以下、本発明の射出成形機のエジェクト方法を具体的な各実施の形態に基づいて説明する。なお、従来例を示す図9,図12と同じものには同一の符号を付けて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は本発明の実施の形態1を示す。
図1(a)(b)は2プレートの射出成形機で、図9に示した従来例と同一のものには同一の符号を付けて説明する。
この実施の形態1では、射出成形機に固定されたエジェクトロッド1にスプリング2が組み込まれている。第2の金型としての可動側金型11にはエジェクトピン12が配置されたエジェクトプレート13が設けられている。
エジェクトロッド1の先端部は中心軸104に昇降自在に当接部材105が取り付けられている。前記スプリング2は圧縮バネであって、規定の圧縮力が作用することによって付勢力に抗して縮む。このスプリング2が、エジェクトロッド1の中間部106と当接部材105との間に介装されている。スプリング2が当接部材105を上方に付勢している第1状態を図1(a)に示す。スプリング2が付勢に抗して圧縮されてエジェクトロッド1の有効長さが短くなった第2状態を図1(b)に示す。
図2と図3は工程図とタイミングチャートを示す。
図2(a)は金型が閉じた状態を示している。エジェクトロッド1は型締め部に設けられた固定式であって、当接部材105がスプリング2によって上方に付勢されているが、金型が閉じた状態ではエジェクトロッド1の当接部材105がエジェクトプレート13から離間している。
図2(b)では、第1の金型としての固定側金型10に対して可動側金型11を下降させることによって型開き状態となる。この状態ではスプリング2によって上方に付勢されている当接部材105がエジェクトプレート13に当接するが、エジェクトロッド1による当接部材105を介してエジェクトプレート13を突き上げる状態にはなっていない。このときの可動側金型11の高さが原点位置101である。
固定側金型10に対して可動側金型11を更に下降(エジェクト出1の動作)させると、図2(c)に示すように、エジェクトロッド1により突き上げられたエジェクトプレート13は、成形品14が金型COR15より上に上昇した時点でプレート16に接触する。
図2(c)に示す状態において、固定側金型10と可動側金型11の間にそのときの成型品14に付いているランナーの高さに製品取り出し用ハンド43が進入し、チャック45がランナーを掴んで成型品14の保持を行う。
エジェクトプレート13がプレート16に接触した状態から図2(d)(図1(b)が拡大図)に示すように可動側金型11を更に下降させる(エジェクト出2の動作)と、スプリング2が撓み、エジェクトプレート13がスプリング2の付勢力に抗して当接部材105を押し下げて、エジェクトピン12が下がることによって成形品14からエジェクトピン12が抜けて型開き動作が完了する。
次に図2(e)に示すよう前記製品取り出し用ハンド43を金型外に移動して成形品14を金型外に取り出し、図2(f)に示すように可動側金型11を原点位置101まで移動し、成形品14のエジェクトが完了する。
図2(c)または図2(d)から図2(e)の過程で圧縮されて撓んでいたスプリング2は、可動側金型11が原点位置101に戻ることによって当接部材105を上方へ付勢する。
つまり、エジェクトロッド1の中間部106と当設部材105との間にスプリング2を介装したので、エジェクトプレート13がプレート16に接触した状態から図2(d)に示すように可動側金型11を更に下降させることによって、当設部材105がスプリング2の付勢に抗して降下してエジェクトロッド1の有効長さを短くでき、これによって図2(c)の状態で成型品14を保持している製品取り出し用ハンド43を上下動させることなく、成型品14からエジェクトピン12を抜き去ることができる。
このように図2(c)の状態で差し入れた製品取り出し用ハンド43を、差し入れたときと同じ高さに維持したままで成型品14を掴んで、差し入れたときと同じ高さの製品取り出し用ハンド43を図2(d)から図2(e)の過程で金型の外部へ引き抜くだけで済む。したがって、製品取り出し用ハンド43の取り出し動作が水平移動のみで済むため、水平動作と昇降動作が必要であった従来のエジェクト方法に比べて、成形品の保持動作を完了するまで成形品をチャックするのに所望な位置に金型を停止させておく必要がなく、ハンドが上昇を完了するまでの間に金型を原点位置に戻す動作を待つ必要もなく、成形品のエジェクト時間を短縮できる。
また、製品取り出し用ハンド43の取り出し動作が水平移動のみで済むため、昇降動作が必要であった従来のエジェクト方法の場合のような製品取り出し用ハンド43の上下振動も発生しないため、従来に比べて高速取り出しを実行できる。
(実施の形態2)
図4〜図8は本発明の実施の形態2を示す。
図4(a)(b)は3プレートの射出成形機で、図12に示した従来例と同一のものには同一の符号を付けて説明する。
この実施の形態2では、射出成形機に固定されたエジェクトロッド1にスプリング2が組み込まれている。第2の金型としての可動側金型11にはエジェクトピン12が配置されたエジェクトプレート13が設けられている。
エジェクトロッド1の先端部は中心軸104に昇降自在に当接部材105が取り付けられている。前記スプリング2は圧縮バネであって、規定の圧縮力が作用することによって付勢力に抗して縮む。このスプリング2が、エジェクトロッド1の中間部106と当接部材105との間に介装されている。
スプリング2が当接部材105を上方に付勢している状態を図4(a)に示す。スプリング2が付勢に抗して圧縮されてエジェクトロッド1の有効長さが短くなった状態を図4(b)に示す。
さらに、第1の金型としての固定側金型20の固定側取付板31とランナーストリッパープレート32との間にスプリング33が連結したランナープッシャーピン34が配置されている。
図5(a)は金型が閉じた状態を示している。金型が閉じた状態ではエジェクトロッド1がエジェクトプレート13から離間している。
図5(b)では、固定側金型20に対して可動側金型11を下降させることによって金型が開く。具体的には、固定側金型20と固定側型板31との間、固定側型板31と可動側金型11との間にそれぞれ隙間が形成される。
そして、金型内のエジェクトプレート13がエジェクトロッド1に接触する原点位置101に達した後にも、図5(c)のように更に型開きを行って、エジェクトロッド1によってエジェクトプレート13を突き上げて、エジェクトプレート13とエジェクトピン12を介して成形品35の突き出しを行う。そして、エジェクトプレート13がプレート16に当接する。
この図5(c)では、原点位置101に突き上げられた成型品35を掴むように製品取り出し用ハンド43が水平移動する。
図7(a)は製品取り出し用ハンド43を有する取り出しユニット40を、図4のX−X方向から見た図、図7(b)は平面図である。
この取り出しユニット40は、回転シャフト42を減速器付きACサーボモータ41によって回転させて、回転シャフト42に取り付けられている製品取り出し用ハンド43とランナー取り出し用ハンド44を水平回転させる。図7(b)では上下所定間隔で回転シャフト42に固定されているランナー取り出し用ハンド44と製品取り出し用ハンド43のうちのランナー取り出し用ハンド44が、金型の外部に位置している状態を仮想線で示し、水平回転して金型の内部に進入した状態を実線で示している。
この取り出しユニット40の製品取り出し用ハンド43が図5(c)で金型の内部に進入した状態では、ランナーを掴むようにランナー取り出し用ハンド44も金型に進入している。
なお、製品取り出し用ハンド43の先端に設けられたチャック45、ならびにランナー取り出し用ハンド44の先端に設けられたチャック46は、製品取り出し用ハンド43とランナー取り出し用ハンド44が金型の内部に進入して停止するまでは、チャック45の製品用チャック爪47,チャック46のランナー用チャック爪48も爪が開いた状態になっており、ランナー取り出し用ハンド44のチャック46は、金型107に進入する際には図8(a)に示すようにチャック開の状態になっているが、金型107に進入した直後に図8(b)に示すようにチャック46が閉じる。この状態では、固定取付板31の側に保持されているランナーの先端部とチャック46との間に隙間49を有している。
図5(c)においてチャック46は、金型107の内部に進入して停止する直前にランナー用チャック爪48がランナー36に衝突することなく側面を通過し、ランナー取り出し用ハンド44が停止してからチャック46が閉じて、図7(b)および図8(b)に示すようにランナー36の周囲を隙間49を空けて取り囲む。
図5(c)においてチャック45は、金型107の内部に進入して停止する直前に製品用チャック爪47が成型品35,35に衝突することなく通過し、製品取り出し用ハンド43が停止してからチャック45が閉じて、前記原点位置101に保持されている成型品35,35を掴む。
上記のようにエジェクトロッド1の中間部106と当接部材105との間にスプリング2が介装されているため、図5(d)に示すように可動側金型11が更に下降させると、スプリング2が撓み、エジェクトプレート13がスプリング2の付勢力に抗して当接部材105を押し下げて、エジェクトピン12が下がることによって成形品14からエジェクトピン12が抜けて型開き動作が完了する。
この可動側金型11の下降に伴って、ハンガー37が固定側型板30を引き下げ、これに連動してランナーストリッパープレート32が固定側取付板31から離れることにより、ランナー36を固定側金型10のランナープッシャーピン34により突いて落下させる。落下したランナー36は、ランナー用チャック爪48が閉じたチャック46の孔部108で図8(c)に示すように受け止めて保持される。
次に、製品取り出し用ハンド43とランナー取り出し用ハンド44とを、図8(c)(d)と同じ高さで金型外に水平回転させて図5(e)に示す状態になって、最後に、可動側金型11を原点位置101まで移動し、成形品14のエジェクトが完了する。
図5(c)または図5(d)から図5(e)の過程で圧縮されて撓んでいたスプリング2は、可動側金型11が原点位置に戻ることによって当接部材105を上方へ付勢する。
つまり、エジェクトロッド1の中間部106と当設部材105との間にスプリング2を介装したので、エジェクトプレート13がプレート16に接触した状態から図5(d)に示すように可動側金型11を更に下降させることによって、当設部材105がスプリング2の付勢に抗して降下してエジェクトロッド1の有効長さを短くでき、これによって図5(c)の状態で成型品35を保持している製品取り出し用ハンド43,ランナーを保持しているランナー取り出し用ハンド44を上下動させることなく、成型品35からエジェクトピン12を抜き去ることができる。
このように図5(c)の状態で差し入れた製品取り出し用ハンド43,ランナー取り出し用ハンド44を、差し入れたときと同じ高さに維持したままで成型品35,ランナー36を掴んで、差し入れたときと同じ高さ金型の外部へ引き抜くだけで済む。したがって、製品取り出し用ハンド43,ランナー取り出し用ハンド44の取り出し動作が水平移動のみで済むため、水平動作と昇降動作が必要であった従来のエジェクト方法に比べて、成形品の保持動作を完了するまで成形品をチャックするのに所望な位置に金型を停止させておく必要がなく、ハンドが上昇を完了するまでの間に金型を原点位置に戻す動作を待つ必要もなく、成形品のエジェクト時間を短縮できる。
また、製品取り出し用ハンド43,ランナー取り出し用ハンド44の取り出し動作が水平移動のみで済むため、昇降動作が必要であった従来のエジェクト方法の場合のような製品取り出し用ハンド43,ランナー取り出し用ハンド44の上下振動も発生しないため、従来に比べて高速取り出しを実行できる。
さらに、また、製品取り出し用ハンドとランナー取り出し用ハンド上下動作の駆動源が不要になることにより、取り出し機の軽量化が図れ、また取り出し機の動作工程が削減できることにより高速取り出しが可能になる。加えて、取り出し機の部品点数の大幅な削減が図れる。
上記の各実施の形態では、成型品やランナーを開閉動作するチャックによって保持したが、成型品やランナーを吸着によって保持させる場合にも同様に構成できる。
実施の形態1において製品取り出し用ハンド43を金型内へまたは金型外への駆動は、実施の形態2の製品取り出し用ハンド43のように、水平回転させることによって移動方向と交差する方向に動かすことなく駆動することによって実現できる。
上記の各実施の形態において、移動方向と交差する方向に動かすことなく駆動するは、水平回転方向への駆動であったが、金型に対して接近離間する方向に水平直線駆動することによっても実現できる。
上記の各実施の形態において、移動方向と交差する方向に動かすことなく駆動するは、水平回転方向への駆動または金型に対して接近離間する方向に水平直線駆動したが、前記金型の開閉方向が上下方向ではなくて左右方向に開閉する場合には、垂直回転方向への駆動、金型に対して接近離間する方向に垂直直線駆動することによっても実施できる。
上記の各実施の形態では固定側のエジェクトロッド1の有効長さを可変するために、スプリング2を当設部材105とエジェクトロッド1の中間部106の間に介装して、可動側金型11の下降に伴って前記スプリング2が撓んでエジェクトロッド1の有効長さが短くなるように構成したが、固定側とエジェクトロッド1との間にシリンダ装置を介装し、このシリンダ装置を可動側金型11の下降に連動して長さが短くなるように駆動することによっても実現できるが、前記スプリング2の作用によってエジェクトロッド1の有効長さを可変する構成の方が、可動側金型11の下降を制御するだけでエジェクトロッド1の有効長さを可変することができ、別の装置を制御する必要がないため、構成が簡単にできる。
本発明は射出成型機の作業効率が向上し、各種成形品の低コスト化に寄与する。
1 エジェクトロッド
2 スプリング
10 固定側金型(第1の金型)
11 可動側金型(第2の金型)
12 エジェクトピン
13 エジェクトプレート
14 成形品
15 金型COR
16 プレート
20 固定側金型(第1の金型)
30 固定側型板
31 固定側取付板
32 ランナーストリッパープレート
33 スプリング
34 ランナープッシャーピン
35 成形品
36 ランナー
37 ハンガー
40 取り出しユニット
41 減速器つきACサーボモータ
42 回転シャフト
43 製品取り出し用ハンド
44 ランナー取り出し用ハンド
45,46 チャック
47 製品用チャック爪
48 ランナー用チャック爪
49 隙間
101 原点位置
104 中心軸
105 当接部材
106 エジェクトロッド1の中間部
107 金型
108 チャッ46の孔部

Claims (5)

  1. 固定側金型と可動側金型とを型閉して形成された金型に成形材料を注入し、冷却固化させた後に前記金型を型開きし、前記型開きに連動して射出成形機に固定したエジェクトロッドに組み込まれたスプリングにより付勢された前記エジェクトロッドに前記可動側金型内に配置したエジェクトピンの一端を押し付けて、前記エジェクトピンの端部で成形品を突き上げて前記金型から前記成形品を離型するとともに、前記金型の内部に進入した製品取り出し用ハンドのチャックで前記成形品を保持して前記金型外に取り出すに際し、
    前記エジェクトピンによって前記金型から突き上げられた前記成形品を、前記金型内に昇降動作をしないで水平移動のみで進入した前記製品取り出し用ハンドのチャックによって保持し、
    前記可動側金型がさらに型開き方向に移動するのに連動して前記エジェクトピンが前記成形品から離間するように前記スプリングを圧縮して前記エジェクトロッドの有効長さを短くし、
    前記成形品を保持した前記製品取り出し用ハンドを、昇降動作をしないで水平移動のみで前記金型外に移動させて前記成形品を取り出す
    射出成形機のエジェクト方法。
  2. 固定側金型と固定側型板と可動側金型とを型閉して形成された金型に成形材料を注入し、冷却固化させた後に前記金型を型開きし、前記固定側金型の側のランナーと前記可動側金型の側の成型品を分離し、前記型開き方向へ移動に伴って前記成形材料の注入用ゲートから前記ランナーを分離し、前記可動側金型の前記金型を型開き方向へ移動に伴って、射出成形機に固定したエジェクトロッドに組み込まれたスプリングにより付勢された前記エジェクトロッドに可動側金型内に配置したエジェクトピンの一端を押し付けて、前記エジェクトピンの端部で成形品を突き上げて前記金型から前記成形品を離型するとともに、前記金型の内部に進入した製品取り出し用ハンド前記成形品を保持して前記金型外に取り出すに際し、
    前記エジェクトピンによって前記金型から突き上げられた前記成形品を、前記金型内に昇降動作をしないで水平移動のみで進入した前記製品取り出し用ハンドのチャックによって保持するとともに、
    前記可動側金型の前記金型を型開き方向へ移動に伴って前記注入用ゲートから分離された前記ランナーを、昇降動作をしないで水平移動のみで前記金型内に進入したランナー取り出し用ハンドのチャックによって保持し、
    前記可動側金型がさらに型開き方向に移動するのに連動して前記エジェクトピンが前記成形品から離間するように前記スプリングを圧縮して前記エジェクトロッドの有効長さを短くし、
    前記成形品を保持した前記製品取り出し用ハンドならびに前記ランナーを保持した前記ランナー取り出し用ハンドを、昇降動作をしないで水平移動のみで前記金型外に移動させて前記成形品を取り出す
    射出成形機のエジェクト方法。
  3. 前記注入用ゲートから分離されて落下した前記ランナーを、前記ランナー取り出し用ハンドのチャックの孔部で受け止めて保持する
    請求項2記載の射出成形機のエジェクト方法。
  4. 前記固定側金型と前記固定側型板との間に設けられたランナーストリッパープレートが、前記金型が開く動作により前記固定側金型の固定側取付板から離れることにより、前記ランナーを前記固定側金型のランナープッシャーピンにより突いて落下させる
    請求項2記載の射出成形機のエジェクト方法。
  5. 前記製品取り出し用ハンドまたは前記ランナー取り出し用ハンドの駆動が、直線駆動または回転駆動である
    請求項1または請求項2記載の射出成形機のエジェクト方法。
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