JP7058618B2 - 駐車エリアの設定装置及びその方法、駐車情報案内装置及びその方法、駐車情報案内装置のコンピュータ用プログラム - Google Patents
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Description
特定の駐車場の空満状況を判断して、その情報をナビゲーションに反映させる技術は種々提案されている。
例えば、特許文献1~5を参照されたい。
多くの車両が短時間に集中するので、ある時点で駐車場に空きがあっても、その空きは直ぐに埋まってしまう。他方、個別の駐車場の空満情報をナビゲーションシステムに反映させるには時間がかかる。したがって、ナビゲーションシステム上の空情報に従って案内された駐車場へ着いたとしても、到着したときには空きが無くなっていたことにもなりかねない。
即ち、この発明の第1の局面は次のように規定される。
設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを設定する第1の駐車エリア設定部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを設定する第2の駐車エリア設定部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
を含む駐車エリアの設定装置。
本願発明者らの検討によれば、イベント会場に付設の駐車場以外の駐車場が限られたエリアに集中することがある。地理的な要因や、住宅・商業・工業などの環境状態により、多量の車両が駐車できるスペースは限られるからである。従って、このように駐車可能なエリアへスムーズに車両を分配することが要求される。駐車可能エリアにおいては各利用者が現場の様子をみながら駐車場を探すこととなる。そのとき、個別の駐車場の空満情報を処理する従来技術がそのまま使えることはいうまでもない。
このように、目的地に付設の駐車場からあふれた車両(放浪車両ということがある)を、時間とエリアという2つのパラメータに幅をもたせた第1の駐車エリア及び第2の駐車エリアへ仕分けることにより、駐車場での混雑や渋滞が未然に防止できる。これはまた、違法駐車や迷惑駐車の予防の一助にもなる。
よって、利用者は駐車場を探し回ったり、駐車のための車両の渋滞に巻き込まれたりすることなく、勿論、無駄に目的地まで車両を乗り入れることなく、即ちストレスなく駐車場を探してそこへ駐車することができる。
この代表点は、各エリアの地図上の中央点であったり、地図上における各駐車場群の重心点であったりすることができる。勿論、道路状況等を考慮して任意に設定できる。
イベントが開催されないときやオフシーズンの観光地では、これを目的地とした車両が当該目的地を通過して、更に第1の時間帯までかけて他所の駐車場に駐車することは殆ど考えられず、このような場合まで第1及び第2の駐車エリアを検索対象とすることは、ナビゲーション装置のコンピュータに余計な負荷となるからである。
第2の駐車エリアの設定の基準となった第2の時間帯を超えても、目的地を通過した車両がまとまって駐車しているときには、第3の駐車エリアを設定できる。
この第3の駐車エリアは、設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第3の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して得られる。第3の時間帯は第2の時間帯よりも遅い。
他方、目的地が郊外にある場合には、時間帯幅を長くして、かつ時間帯幅の間にマージン(空時間を設け)、かつ各駐車エリアの面積を広くすることが好ましい。
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを設定するステップと、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを設定するステップと、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
を含む駐車エリアの設定方法。
このように規定される第2の局面の駐車エリアの設定方法によれば、第1の局面と同様の作用が得られる。
設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを保存する第1の駐車エリア保存部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを保存する第2の駐車エリア保存部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
前記目的地に付設の駐車場の空満状態を検出する第1の空満状態検出部と
前記第1の空満状態検出部の検出結果として、前記目的地の付設の駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第1の駐車エリアに変更する第1のガイダンスを送信する第1のガイダンス部と、
前記第1の駐車エリアの駐車場の空満状態を検出する第2の空満状態検出部と、
前記第2の空満状態検出部の検出結果として、前記第1の駐車エリアの駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第2の駐車エリアに変更する第2のガイダンスを送信する第2のガイダンス部と
を備えてなる駐車情報案内装置。
このように規定される第3の局面の駐車情報案内装置はナビゲーション装置と協働して、利用者の駐車場探しのストレスを低減する。
第3の局面に規定の駐車情報案内装置であって、前記第1の空満状態検出部は、前記目的地を設定したにも拘わらず該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的に付設の駐車場は満車であると判断し、
前記第2の空満状態検出部は、前記目的地を設定したにも拘わらず該目的地を通過して前記第2の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記第1の駐車エリアは満車であると判断する。
このように規定される第4の局面の駐車情報案内装置によれば、空満状態の判断を第1及び第2の駐車エリアのデータを利用するので、駐車情報案内装置のコンピュータにかかる負担が軽減される。
第3又は第4の局面に規定の駐車情報案内装置において、前記第1のガイダンス部は、前記第1の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第1の駐車エリアを選択してガイダンスし、
前記第2のガイダンス部は前記第2の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第2の駐車エリアを選択してガイダンス
する。
このように規定される第5の局面の駐車情報案内装置によれば、ナビゲーション装置によりルート案内を受けている利用者にとって、より近い駐車エリアが案内されるので、使い勝手の良いものとなる。
設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを保存する第1の駐車エリア保存部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを保存する第2の駐車エリア保存部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
前記目的地に付設の駐車場の空満状態を検出する第1の空満状態検出部と
第1のガイダンス部と、
前記第1の駐車エリアの駐車場の空満状態を検出する第2の空満状態検出部と、
第2のガイダンス部と
を備えてなる駐車情報案内装置を用いる駐車情報案内方法であって、
前記第1のガイダンス部は、前記第1の空満状態検出部の検出結果として、前記目的地の付設の駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第1の駐車エリアに変更する第1のガイダンスを送信し、
前記第2のガイダンス部は、前記第2の空満状態検出部の検出結果として、前記第1の駐車エリアの駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第2の駐車エリアに変更する第2のガイダンスを送信する、駐車情報案内方法。
このように規定される第6の局面の駐車場案内方法によれば、第3の局面と同様な効果が得られる。
第6の局面に規定の駐車情報案内方法であって、前記第1の空満状態検出部は前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的に付設の駐車場は満車であると判断し、
前記第2の空満状態検出部は前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第2の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記第1の駐車エリアは満車であると判断する。
このように規定される第7の局面の駐車情報案内方法によれば、第4の局面と同様の効果が得られる。
第6又は第7の局面に規定の駐車情報案内方法において、前記ガイダンス部は、前記第1又は第2の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第1又は第2の駐車エリアを選択してガイダンスする。
このように規定される第8の局面の駐車情報案内装置によれば、第5の局面と同様の効果が得られる。
設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを保存する第1の駐車エリア保存部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを保存する第2の駐車エリア保存部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
前記目的地に付設の駐車場の空満状態を検出する第1の空満状態検出部と
第1のガイダンス部と、
前記第1の駐車エリアの駐車場の空満状態を検出する第2の空満状態検出部と、
第2のガイダンス部と
を備えてなる駐車情報案内装置に用いられるコンピュータ用のプログラムであって、
前記第1のガイダンス部に、前記第1の空満状態検出部の検出結果として、前記目的地の付設の駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第1の駐車エリアに変更する第1のガイダンスを送信させ、
前記第2のガイダンス部に、前記第2の空満状態検出部の検出結果として、前記第1の駐車エリアの駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第2の駐車エリアに変更する第2のガイダンスを送信させる、コンピュータ用プログラム。
このように規定される第9の局面の駐車場案内方法によれば、第6の局面と同様な効果が得られる。
第9の局面に規定のコンピュータ用プログラムにであって、前記第1の空満状態検出部に、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的に付設の駐車場は満車であると判断させ、
前記第2の空満状態検出部に、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第2の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記第1の駐車エリアは満車であると判断させる。
このように規定される第10の局面の駐車情報案内方法によれば、第7の局面と同様の効果が得られる。
第9又は第10の局面に規定のコンピュータ用のプログラムであって、前記ガイダンス部に、前記第1又は第2の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第1又は第2の駐車エリアを選択してガイダンスさせる。
このように規定される第11の局面の駐車情報案内装置によれば、第8の局面と同様の効果が得られる。
図1に示すように、この駐車案内装置1はサーバ措置2とナビゲーション装置50とを大略備えてなる。
第1のプローブデータ抽出部5は、蓄積されたプローブデータから所定の条件に合致するデータを抽出する。例えば、イベント開催日をマニュアル指定して、イベント開催地を目的地とするナビゲーションの履歴を有するプローブデータを抽出する。
例えば、第1の条件:目的地を通過した後の第1の時間帯(10~20分後)に駐車状態となった車両が駐車した駐車場を抽出する。同様に、第2の条件;目的地を通過した後の第2の時間帯(30~60分後)に駐車状態となった車両が駐車した駐車場を抽出する。
ここに、第1の時間帯と第2の時間帯との間にマージンを設けたのは、放浪する車両をできる限り分散するためである。
図2では、第1の条件の駐車場(○)は、地図上において目的地の上方のT字交差点あたりに集中している。目的地から近く、繁華街であるこのあたりにコインパーキングが多数存在しているためと考えられる。この例では、第1の条件の駐車場の分布状態を目視で確認し、第1の条件の駐車場が集中するエリアをマニュアルで設定して、第1の駐車エリアとした。
同様に第2の条件の駐車場(△)の分布も目視で確認したところ、隣駅Aの周辺に集中していた。そこで、この隣駅Aを中心に所定の範囲(この場合半径200m)を指定して、第2の駐車エリアとした。
臨時駐車場が満車になった後は、臨時駐車場の案内が無くなる。その後、放浪車両の運転手は自ら駐車場を探すことになる。図3の例では、隣駅1や隣駅2の周辺に駐車場が多く存在し、かつ目的地の最寄り駅まで列車での移動が可能となるので、臨時駐車場からあぶれた車両は隣駅1及び隣駅2の周辺の駐車場を利用したものと考えられる。従って、各隣駅を中心とした所定半径(例えば200m)のエリアをそれぞれ第2の駐車エリアとしている。
目的地に付設の駐車場が満車であるか否かの判断は各特許文献に開示の従来技術を用いることができる。より具体的には、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的に付設の駐車場は満車であると判断する。
ルート案内部70のルート検索部71は汎用的な手法で目的地までのルートを検索する。駐車情報検索部73は、ルート検索部71と協働しつつ、駐車エリア保存部83に保存されている第1の駐車エリアに関するデータ、及び第2の駐車エリアに関するデータを参照して、ナビゲーション装置50の利用者にこれら駐車エリアの案内を行う。
駐車エリア保存部83に保存される各駐車エリアに関するデータは、設定された駐車エリアを特定する座標データと、駐車エリアを設定したときの時間幅データである。
演算部200はCPU201、ROM203及びRAM205を備え、システム全体の制御をつかさどる。それとともに、第1のプローブデータ抽出部5、駐車エリア設定部7、第2のプローブデータ抽出部11及び空満判定部15として機能する。ROM203は、演算部200を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリを含む。RAM205は、キーボード等の入力装置230を介して利用者により予め設定された各種設定値を読み出し可能に格納したり、CPU201に対してワーキングエリアを提供したりする。演算部を制御する制御プログラムはROM203に限らずRAM205や第1記憶装置211及び第2記憶装置213に格納されていてもよい。
第2記憶装置213は駐車エリア保存部9として使用される。
これら第1及び第2の記憶装置はハードメモリやフラッシュメモリなど、サーバシステムのメモリ装置の一部の領域を利用することが好ましい。
なお、データを一時的に保存する、いわゆるバッファメモリには、演算部のRAMの一部領域を利用できる。
出力装置220はディスプレイや音声出力装置であり、入力装置230は音声入力部はもとよりディスプレイに重ねて配置されるタッチパネル式のキーボートやマウスなどが該当する。
図4に示す通り、コンピュータを構成する各装置はシステムバス240で連結されている。
演算部500はCPU501、ROM503及びRAM505を備え、システム全体の制御をつかさどる。それとともに、ルート検索部71、駐車情報検索部73として機能する。ROM503は、演算部500を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリを含む。RAM505は、キーボード等の入力装置530を介して利用者により予め設定された各種設定値を読み出し可能に格納したり、CPU201に対してワーキングエリアを提供したりする。演算部を制御する制御プログラムはROM503に限らずRAM505や第1記憶装置511及び第2記憶装置513に格納されていてもよい。
第2記憶装置513は駐車場エリア保存部83として使用される。
これら第1及び第2の記憶装置はハードメモリやフラッシュメモリなど、サーバシステムのメモリ装置の一部の領域を利用することが好ましい。
なお、データを一時的に保存する、いわゆるバッファメモリには、演算部のRAMの一部領域を利用できる。
出力装置520はディスプレイや音声出力装置であり、入力装置530は音声入力部はもとよりディスプレイに重ねて配置されるタッチパネル式のキーボートやマウスなどが該当する。
図5に示す通り、コンピュータを構成する各装置はシステムバス540で連結されている。
(第1の駐車エリア及び第2の駐車エリアの作成)
図6に示すように、ステップ1において、第1のプローブデータ抽出部5によるプローブデータの抽出条件を指定する。ステップ3において、第1のプローブデータ抽出部5プローブデータ保存部3から指定された抽出条件に合致したプローブデータを抽出する。
ステップ5では、ステップ3で抽出されたプローブデータを解析して、第1の条件:目的地を通過した後の第1の時間帯(10~20分後)に駐車状態となった車両が駐車した駐車場を抽出する。
ステップ9では、ステップ5で抽出した駐車場を○印で地図上にマッピングし、ステップ7で抽出した抽出した駐車場を△印で地図上にマッピングする。
ステップ11では、マッピングされた各条件の駐車場において集中しているものを目視で判断してサークルで囲い、それぞれ第1の駐車エリア、第2の駐車エリアとする。
第1の駐車エリアに含まれる○印の駐車場の集合体が第1の駐車場群である。同様に、第2の駐車エリアに含まれる△印の駐車場の集合体が第2の駐車場群である。
ナビゲーション装置50において目的地が設定されたものとして、ナビゲーション装置50は通信インターフェース60を介してサーバ装置2にアクセスし、設置した目的地の付設の駐車場の空満状況を問い合わせる(ステップ21)。ここに、サーバ措置2は第2のプローブデータ抽出部11を動作させて、最近目的地を通過したプローブカーのプローブデータを抽出する。空満判定部12は、抽出されたプローブデータを解析して、目的地に付設する駐車場の空満状況を判定し、ナビゲーション装置に返す。例えば、目的地を通過した後の第1の時間帯(10~20分後)に第1の駐車エリアで駐車状態となった車両が存在するとき、付設の駐車場は満車状態と判断する。勿論サーバにより空満状況の判断はプローブデータの解析に限定されない。例えば、ライブカメラの画像分析から空満状況を判断してもよい。
ここに、サーバ措置2は第2のプローブデータ抽出部11を動作させて、最近目的地を通過したプローブカーのプローブデータを抽出する。空満判定部12は、抽出されたプローブデータを解析して、第1の駐車エリアの空満状況を判定し、ナビゲーション装置に返す。例えば、目的地を通過した後の第2の時間帯(30~60分後)に第2の駐車エリアで駐車状態となった車両が存在するとき、第1の駐車エリアは満車状態と判断する。
第1の駐車エリアが満車状態と判断されれば(ステップ25:Y)、ステップ27へすすむ。第1の駐車エリアに空きがあると判断されれば(ステップ25:N)、ステップ27へ進んで、第1の駐車エリアを利用者に案内する。
ここに、サーバ措置2は第2のプローブデータ抽出部11を動作させて、最近目的地を通過したプローブカーのプローブデータを抽出する。空満判定部12は、抽出されたプローブデータを解析して、第2の駐車エリアの空満状況を判定し、ナビゲーション装置に返す。例えば、目的地を通過した後の第2の時間帯(30~60分後)に第2の駐車エリア以外で駐車状態となった車両が所定数以上存在するとき、第2の駐車エリアは満車状態と判断する。
第2の駐車エリアに空きがあるとき(ステップ31:N)、ステップ33へ進む。ここに、図3の例では、第2の駐車エリアが2つ存在する。そこで、ナビゲーションを使用中の利用者へは、その現在位置から近い方の第2の駐車エリアを選択し(ステップ33)、そしてこの選択された第2の駐車エリアを優先的に案内する(ステップ35)。
上記の説明では、第1の駐車エリア及び第2の駐車エリアという二次元データを設定することを前提に説明をしてきたが、これを定めずに、第1の駐車群及び第2の駐車群という一次元データの分布を用いても上記と同じ効果が得られる。これらの場合、各駐車群の地図上の重心をナビゲーション装置の目的地の対象とすることができる。
2 サーバ装置
3 プローブデータ保存部
5 第1のプローブデータ抽出部
7 駐車エリア設定部
9 駐車エリア保存部
30 プローブカー
50 ナビゲーション装置
73 駐車情報検索部
Claims (11)
- 設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを設定する第1の駐車エリア設定部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを設定する第2の駐車エリア設定部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
を含む駐車エリアの設定装置。 - 第1の駐車エリア設定部、第2の駐車エリア設定部を含む駐車エリアの設置装置を用いる駐車エリアの設定方法であって、
前記第1の駐車エリア設定部に、設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出させて第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを設定させるステップと、
前記第2の駐車エリア設定部に、設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出させて第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを設定させるステップと、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
を含む駐車エリアの設定方法。 - 設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを保存する第1の駐車エリア保存部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを保存する第2の駐車エリア保存部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
前記目的地に付設の駐車場の空満状態を検出する第1の空満状態検出部と
前記第1の空満状態検出部の検出結果として、前記目的地の付設の駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第1の駐車エリアに変更する第1のガイダンスを送信する第1のガイダンス部と、
前記第1の駐車エリアの駐車場の空満状態を検出する第2の空満状態検出部と、
前記第2の空満状態検出部の検出結果として、前記第1の駐車エリアの駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第2の駐車エリアに変更する第2のガイダンスを送信する第2のガイダンス部と
を備えてなる駐車情報案内装置。 - 前記第1の空満状態検出部は前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的地に付設の駐車場は満車であると判断し、
前記第2の空満状態検出部は前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第2の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記第1の駐車エリアは満車であると判断する請求項3に記載の駐車情報案内装置。 - 前記第1のガイダンス部は、前記第1の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第1の駐車エリアを選択してガイダンスし、
前記第2のガイダンス部は前記第2の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第2の駐車エリアを選択してガイダンス
する、請求項3又は請求項4に記載の駐車情報案内装置。 - 設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを保存する第1の駐車エリア保存部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを保存する第2の駐車エリア保存部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
前記目的地に付設の駐車場の空満状態を検出する第1の空満状態検出部と
第1のガイダンス部と、
前記第1の駐車エリアの駐車場の空満状態を検出する第2の空満状態検出部と、
第2のガイダンス部と
を備えてなる駐車情報案内装置を用いる駐車情報案内方法であって、
前記第1のガイダンス部に、前記第1の空満状態検出部の検出結果として、前記目的地の付設の駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第1の駐車エリアに変更する第1のガイダンスを送信させ、
前記第2のガイダンス部に、前記第2の空満状態検出部の検出結果として、前記第1の駐車エリアの駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第2の駐車エリアに変更する第2のガイダンスを送信させる、駐車情報案内方法。 - 前記第1の空満状態検出部に、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的地に付設の駐車場は満車であると判断させ、
前記第2の空満状態検出部に、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第2の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記第1の駐車エリアは満車であると判断させる請求項6に記載の駐車情報案内方法。 - 前記ガイダンス部に、前記第1又は第2の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第1又は第2の駐車エリアを選択してガイダンスさせる、請求項6又は7に記載の駐車情報案内方法。
- 設定された目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第1の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第1の駐車群又は該第1の駐車場群を含む第1の駐車エリアを保存する第1の駐車エリア保存部と、
設定された前記目的地を通過した車両であって、当該目的地を通過した後の第2の時間帯に駐車した車両の駐車場を抽出して設定された第2の駐車群又は該第2の駐車場群を含む第2の駐車エリアを保存する第2の駐車エリア保存部と、ここに、第2時間帯は前記第1の時間帯より後である、
前記目的地に付設の駐車場の空満状態を検出する第1の空満状態検出部と
第1のガイダンス部と、
前記第1の駐車エリアの駐車場の空満状態を検出する第2の空満状態検出部と、
第2のガイダンス部と
を備えてなる駐車情報案内装置に用いられるコンピュータ用のプログラムであって、
前記第1のガイダンス部に、前記第1の空満状態検出部の検出結果として、前記目的地の付設の駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第1の駐車エリアに変更する第1のガイダンスを送信させ、
前記第2のガイダンス部に、前記第2の空満状態検出部の検出結果として、前記第1の駐車エリアの駐車場が満車と判断されたとき、前記目的地を指定するナビゲーション装置に対して、その目的地を前記第2の駐車エリアに変更する第2のガイダンスを送信させる、コンピュータ用プログラム。 - 前記第1の空満状態検出部に、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第1の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記目的地に付設の駐車場は満車であると判断させ、
前記第2の空満状態検出部に、前記目的地を設定したにも拘わらず、該目的地を通過して前記第2の駐車エリア内に駐車した車両が存在したとき、前記第1の駐車エリアは満車であると判断させる、請求項9に記載のコンピュータ用プログラム。 - 前記ガイダンス部に、前記第1又は第2の駐車エリアが複数あるとき、前記ナビゲーション装置からみて通行コストが低い第1又は第2の駐車エリアを選択してガイダンスさせる、請求項9又は10に記載のコンピュータ用プログラム。
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