JP7058249B2 - 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム - Google Patents

車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7058249B2
JP7058249B2 JP2019157894A JP2019157894A JP7058249B2 JP 7058249 B2 JP7058249 B2 JP 7058249B2 JP 2019157894 A JP2019157894 A JP 2019157894A JP 2019157894 A JP2019157894 A JP 2019157894A JP 7058249 B2 JP7058249 B2 JP 7058249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
vehicle
area control
area
network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019157894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021035798A (ja
Inventor
孝幸 関
徹 中村
智範 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019157894A priority Critical patent/JP7058249B2/ja
Priority to CN202010840046.XA priority patent/CN112440907B/zh
Publication of JP2021035798A publication Critical patent/JP2021035798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7058249B2 publication Critical patent/JP7058249B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • B60R16/0231Circuits relating to the driving or the functioning of the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、車両制御システム、車両制御方法、及びプログラムに関する。
従来、車両が搭載するECU(Electronic Control Unit)を所定のエリア毎に設け、所定のエリアに設けられた複数のECUをメインECUによって制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2019-031120号公報
しかしながら、従来の技術では、複数の車載機器に対する動作要求を受け付けた後、全ての車載機器に所定の動作を実行させるまでに、経由するECUの数に応じて遅延が生じる場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、車載機器に所定の動作を迅速に実行させることができる車両制御システム、車両制御方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る車両制御システム、車両制御方法、及びプログラムは、以下の構成を採用した。
(1)この発明の一態様の車両制御システムは、車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備え、前記複数のエリア制御部は、前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付ける第1エリア制御部と、前記第1車載機器を動作させる第2エリア制御部と、を含み、前記第1エリア制御部は、前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を前記第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信するものである。
(2)の態様は、上記(1)の態様に係る車両制御システムにおいて、前記第1エリア制御部は、前記操作部を介して入力される操作内容に基づいて前記第1車載機器が動作することを許可できない場合、前記第1ネットワークを介して前記センター制御部に前記動作要求を送信し、前記操作部を介して入力される操作内容に基づいて前記第1車載機器が動作することを許可できる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信するものである。
(3)の態様は、上記(1)または(2)の態様に係る車両制御システムにおいて、前記第1エリア制御部は、前記操作部を介して入力される操作内容が前記車両のドアの施錠を要求するものである場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信するものである。
(4)この発明の一態様の車両制御システムは、車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備え、前記複数のエリア制御部は、第2車載機器に対する動作要求を受け付ける第3エリア制御部と、前記第2車載機器を動作させる第4エリア制御部と、を含み、前記第3エリア制御部は、前記車両が非運転の状態で前記第2車載機器に対する動作要求を受け付けた場合、前記センター制御部を起動する前に、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部を起動するものである。
(5)この発明の一態様の車両制御システムは、車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備え、前記複数のエリア制御部は、二以上のドアに対するロック解錠要求を受け付ける第3エリア制御部と、ドアのロックを解錠する車載機器を動作させる第4エリア制御部と、を含み、前記第3エリア制御部は、前記車両が非運転の状態で前記二以上のドアに対するロック解錠要求を受け付けた場合、前記センター制御部を起動する前に、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部を起動するものである。
(6)の態様は、上記(4)または(5)の態様に係る車両制御システムにおいて、前記第3エリア制御部は、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部に起動コマンドを送信し、前記第1ネットワークを介して前記センター制御部に起動コマンドを送信するものである。
(7)の態様は、上記(4)から(6)のいずれかの態様に係る車両制御システムにおいて、前記第3エリア制御部が前記第2ネットワークを介して前記センター制御部と接続されている場合、前記第3エリア制御部は、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部を起動した後、前記第2ネットワークを介して前記センター制御部を起動するものである。
(8)の態様は、上記(1)から(7)のいずれかの態様に係る車両制御システムにおいて、前記第2ネットワークは、前記第1ネットワークよりも通信速度が遅いものである。
(9)この発明の一態様の車両制御方法は、車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備える車載コンピュータが、前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付けた場合であって、前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信するものである。
(10)この発明の一態様のプログラムは、車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備える車載コンピュータに、前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付けた場合であって、前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信させるものである。
(1)~(10)によれば、車載機器に所定の動作を迅速に実行させることができる。
車両制御システム1の構成の一例を示す図である。 車両制御システム1のネットワーク構成の一例を示す図である。 エリア制御部20の構成の一例を示す図である。 センター制御部10の構成の一例を示す図である。 DRエリア制御部20-4の処理の一例を示すフローチャートである。 ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠するための概略図である。 ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠する例を示すシーケンス図である。 ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠する例のタイムチャートである。 センターエリア制御部20-1の処理の一例を示すフローチャートである。 ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例について説明するための概略図である。 ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例を示すシーケンス図である。 ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例のタイムチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面を参照し、本発明の車両制御システム、車両制御方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、車両制御システム1の構成の一例を示す図である。車両制御システム1は、例えば、車両Mに搭載されるシステムである。車両制御システム1は、例えば、一以上のセンター制御部10と、複数のエリア制御部20とを備える。図1の例では、一つのセンター制御部と七つのエリア制御部20とを示しているが、これはあくまで一例である。
センター制御部10は、統括的に車両Mを制御する。例えば、センター制御部10は、エリア制御部20の動作に関する情報を、ネットワークを介してエリア制御部20に送信する。例えば、エリア制御部20は、ネットワークを介してセンター制御部10によって送信された情報を受信し、受信した情報に基づいて車両Mが備える車載機器VCを制御する。センター制御部10が起動している状態で、車両Mが運転可能な状態となる。つまり、センター制御部10が起動していない場合、車両Mが非運転の状態であるといえる。ネットワークの詳細については後述する。
複数のエリア制御部20には、例えば、センターエリア制御部20-1と、フロントエリア制御部20-2と、リアエリア制御部20-3と、DRエリア制御部20-4と、ASエリア制御部20-5と、RRエリア制御部20-6と、LRエリア制御部20-7とが含まれる。いずれのエリア制御部20であるかを区別しない場合、単にエリア制御部20と称する。センター制御部10やエリア制御部20は、例えば、車両Mが備えるECU(Electronic Control Unit)である。エリア制御部20のプロセッサは、センター制御部10よりも簡素な構成のプロセッサであってもよい。
エリア制御部20には、予め自身が制御する制御対象である車載機器VCが割り当てられている。エリア制御部20に割り当てられる車載機器VCは、例えば、エリア制御部20の近傍に設置されている車載機器VCである。
例えば、センターエリア制御部20-1には、車両Mの中央に設置されている車載機器VCが制御対象として割り当てられている。センターエリア制御部20-1は、ユーザ通信装置40と通信し、ユーザ通信装置40を介して車載機器VCに対する動作要求を受け付ける。ユーザ通信装置40には、例えば、乗員のスマートフォンやその他スマート機器、電子キーなどが含まれる。例えば、センターエリア制御部20-1は、ユーザ通信装置40を介して入力される操作内容に基づいて、一以上の車載機器VCの動作を制御する。
フロントエリア制御部20-2には、車両Mの前方に設置されている車載機器VCが制御対象として割り当てられている。リアエリア制御部20-3には、車両Mの後方に設置されている車載機器VCが制御対象として割り当てられている。
DRエリア制御部20-4には、車両Mの右側前方に設置されている車載機器VC(例えば、右側前方のドアのロック装置VC-DR)が制御対象として割り当てられている。DRエリア制御部20-4には、車内スイッチ30-4が接続されており、車内スイッチ30-4を介して車載機器VCに対する動作要求を受け付ける。例えば、DRエリア制御部20-4は、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容に基づいて、車両Mの右側前方に設置されている車載機器VCの動作を制御する。
ASエリア制御部20-5には、車両Mの左側前方に設置されている車載機器VC(例えば、左側前方のドアのロック装置VC-AS)が制御対象として割り当てられている。ASエリア制御部20-5には、車内スイッチ30-5が接続されており、車内スイッチ30-5を介して車載機器VCに対する動作要求を受け付ける。例えば、DRエリア制御部20-4は、車内スイッチ30-5を介して入力される操作内容に基づいて、車両Mの左側前方に設置されている車載機器VCの動作を制御する。この例では、右側前方の席が運転席であり、左側前方が助手席であるとする。
RRエリア制御部20-6には、車両Mの右側後方に設置されている車載機器VC(例えば、左側前方のドアのロック装置VC-RR)が制御対象として割り当てられている。RRエリア制御部20-6には、車内スイッチ30-6が接続されており、車内スイッチ30-6を介して車載機器VCに対する動作要求を受け付ける。例えば、RRエリア制御部20-6は、車内スイッチ30-6を介して入力される操作内容に基づいて、車両Mの右側後方に設置されている車載機器VCの動作を制御する。
LRエリア制御部20-7には、車両Mの左側後方に設置されている車載機器VC(例えば、左側後方のドアのロック装置VC-LR)が制御対象として割り当てられている。LRエリア制御部20-7には、車内スイッチ30-7が接続されており、車内スイッチ30-7を介して車載機器VCに対する動作要求を受け付ける。例えば、LRエリア制御部20-7は、車内スイッチ30-7を介して入力される操作内容に基づいて、車両Mの左側後方に設置されている車載機器VCの動作を制御する。
なお、ロック装置VC-DRは、右側前方のドアを施錠したり、解錠したりする装置である。ロック装置VC-ASは、左側前方のドアを施錠したり、解錠したりする装置である。ロック装置VC-RRは、右側後方のドアを施錠したり、解錠したりする装置である。ロック装置VC-LRは、左側後方のドアを施錠したり、解錠したりする装置である。
車内スイッチ30とは、車両Mの室内に設けられた操作部である。なお、車内スイッチ30には、例えば、車両Mの全てのドアロックの解錠と施錠の指示(つまり、ロック解錠要求やロック施錠要求)を受け付けるドアロックスイッチ、車両Mの全てのウィンドウの昇降をロックする昇降ロックスイッチ、各ウィンドウの昇降を調整する複数の昇降調整スイッチ、ドアミラーの方向調整の指示を受け付ける複数の方向調整スイッチ等が含まれる。これらのスイッチは、主に、運転席のドアに設けられている。また、車内スイッチ30には、例えば、空調を制御するスイッチや、オーディオを制御するスイッチ等が含まれてよい。車内スイッチ30は、ボタンやつまみに限られず、タッチパネルであってもよい。
センター制御部10と、それぞれのエリア制御部20とは、通常時には、第1ネットワークを介してエリア制御部20の動作に関する通信を行う。第1ネットワークは、例えば、イーサネット(登録商標)に準拠したネットワークである。エリア制御部20同士は、第2ネットワークを介して通信を行う。第2ネットワークは、例えば、CAN-FD(CAN with Flexible Data rate)に準拠したネットワークである。
エリア制御部20同士の通信は、例えば、センター制御部10に送信することが求められない情報(例えば、センター制御部10が関与する必要がない情報)や、上述した所定の動作要求に応じたコマンド等である。また、センター制御部10と、それぞれのエリア制御部20とは、第1ネットワークに異常が発生した場合には、第2ネットワークを介してエリア制御部20の動作に関する通信を行う。
なお、上述では、エリア制御部20同士のみがCANを介して通信する場合について説明したが、これに限られない。センター制御部10は、例えば、イーサネットに加えてCANを介してエリア制御部20と接続可能であってもよい。以下、CAN-FDのネットワークには、センター制御部10も接続される場合について説明する。
また、上述では、第1ネットワークがイーサネットであり、第2ネットワークがCANである場合について説明したが、これに限られない。第1ネットワークが第2ネットワークよりもペイロードの伝送効率が高い(或いは、通信速度が速い)ネットワークであって、且つ第1ネットワークと第2ネットワークとが互いに異なる通信プロトコルのネットワークであれば、第1ネットワークと第2ネットワークとは、他の組合せであってもよし、第1ネットワークと第2ネットワークとは同種のネットワークであってもよく、イーサネット、CAN-FDのほか、CAN(Controller Area Network)や、LIN(Local Interconnect Network)や、FlexRay等のネットワークから適宜選択できる。
[ネットワーク構成]
図2は、車両制御システム1のネットワーク構成の一例を示す図である。センター制御部10は、イーサネットET1-1~ET1-7を介して、各エリア制御部20-1~20-7と接続されている。センター制御部10は、イーサネットETの専用インターフェースケーブル(例えば、TP(Twisted pair)ケーブルや、光通信ケーブル等)を介して、各エリア制御部20と通信する。以下、専用インターフェースケーブルがTPケーブルであるものとする。
各エリア制御部20同士は、CAN-FD用のインターフェースケーブル(例えば、TPケーブル)を介して通信する。以下、CAN-FD用のインターフェースケーブルをCANバスbsと記載する。なお、複数のエリア制御部20には、CANバスbsを介して、センター制御部10と通信するものが含まれていてもよい。例えば、センターエリア制御部20-1は、CANバスbsを介して、センター制御部10と通信する。
[エリア制御部20の構成]
以下、センター制御部10の説明に先立って、エリア制御部20について説明する。図3は、エリア制御部20の構成の一例を示す図である。エリア制御部20は、例えば、メイン制御部22と、通信制御部24と、第1種類トランシーバ26と、第2種類トランシーバ28とを含む。メイン制御部22、及び通信制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
メイン制御部22は、エリア制御部20自身に割り当てられた車載機器VCの制御のための処理を行う。制御を開始するトリガは、センター制御部10からの指示であってもよく、車内スイッチ30からの指示であってもよく、ユーザ通信装置40からの指示であってもよい。割り当てられた車載機器VCがドアのロック装置であり、エリア制御部20自身がドアロックECUであれば、メイン制御部22は、ドアの施錠や解錠のための処理を行う。割り当てられた車載機器VCがウィンドウの昇降装置あり、エリア制御部20自身がウィンドウECUであれば、メイン制御部22は、ウィンドウの昇降のための処理を行う。割り当てられた車載機器VCが空調装置であり、エリア制御部20自身が空調ECUであれば、メイン制御部22は、空調装置の風量制御や温度制御のための処理を行う。割り当てられた車載機器VCがオーディオ装置であり、エリア制御部20自身がオーディオECUであれば、メイン制御部22は、コンテンツ選択制御や音量制御のための処理を行う。なお、メイン制御部22は、上述したドアロックECU、ウィンドウECU、空調ECU、およびオーディオECUの全ての機能を備える一つのECUであってもよい。
また、メイン制御部22は、センター制御部10がエリア制御部20の制御に用いる情報を取得し、通信制御部24に出力する。センター制御部10がエリア制御部20の制御に用いる情報は、例えば、エリア制御部20に接続される車載機器VCの状態を検出した検出情報や、安全装置の作動の有無等である。
なお、メイン制御部22は、所定の動作要求を受け付けた場合、自分自身で起動し、起動させる他のエリア制御部20を決定し、決定した他のエリア制御部20に起動コマンドを送信する。
通信制御部24は、イーサネットETにおけるパケットの調停処理や、トレーラーのチェックなどの処理を行う。通信制御部24は、メイン制御部22から出力された検出情報に基づいてイーサネットフレームを生成する。通信制御部24は、例えば、メイン制御部22からの指示に応じたプトロコルのパケットを含むイーサネットフレームを生成する。通信制御部24は、生成したイーサネットフレームを、イーサネットETを介してセンター制御部10に送信するように第1種類トランシーバ26を制御する。通信制御部24は、イーサネットETを介して第1種類トランシーバ26がセンター制御部10から受信したイーサネットフレームのデータ(ペイロード)部分を取り出してメイン制御部22に出力する。この場合、ペイロード部分には、センター制御部10がエリア制御部20の動作を指示する指示情報が含まれる。
また、通信制御部24は、CAN-FDにおける調停処理や、ビットスタッフィング、CRCチェックなどの処理を行う。通信制御部24は、メイン制御部22からの指示に応じて、送信先のエリア制御部20のCAN-IDを含むCANフレームを、CANバスbsに出力するように第2種類トランシーバ28を制御する。CAN-IDとは、CANバスbsに接続される機器(この場合、センター制御部10、及び各エリア制御部20)を識別可能な情報である。CAN-IDは、CANバスbsに接続される機器に予め設定される。以下、CANバスbsに接続されるいずれの機器も、他の機器のCAN-IDを認識しているものとする。また、通信制御部24は、CANバスbsを介して第2種類トランシーバ28受信したCANフレームのデータ部分を取り出してメイン制御部22に出力する。
メイン制御部22を構成するプロセッサと、通信制御部24を構成するプロセッサは、同一のものであってもよいし、別体のものであってもよい。すなわち、メイン制御部22と通信制御部24は、ソフトウェアとして別体であってもよいし、ハードウェアとして別体であってもよい。
第1種類トランシーバ26には、専用インターフェースケーブルが接続される。第1種類トランシーバ26は、差動電圧により示される信号(データ)をイーサネットETの専用インターフェースケーブルに伝達するように構成されており、第1種類トランシーバ26は、差動電圧を作り出すことが可能な電圧発生器を含む。また、第1種類トランシーバ26は、差動電圧を検出する検出部を含み、検出した差動電圧を通信制御部24に出力する。
なお、センター制御部10とエリア制御部20とを接続するイーサネットETの専用インターフェースケーブルが光通信ケーブルである場合、第1種類トランシーバ26は、メディアコンバータにより実現され、第1種類トランシーバ26は、光の点滅により示される信号(データ)をイーサネットETの光通信回線に伝達するように構成される。
第2種類トランシーバ28は、CANバスbsに接続される。CANバスbsは、差動電圧により信号(データ)を伝達するように構成されており、第2種類トランシーバ28は、差動電圧がゼロ付近の状態(ドミナント)と、差動電圧が一定電圧以上の状態(リセッシブ)とを作り出すことが可能な電圧発生器を含む。また、第2種類トランシーバ28は、差動電圧を検出する検出部を含み、検出した差動電圧を通信制御部24に出力する。以下、通信制御部24の制御に基づいて、第2種類トランシーバ28がCANバスbsを介して情報を送信することを、通信制御部24がCANバスbsを介して情報を送信するとも記載する。
[センター制御部10の構成]
図4は、センター制御部10の構成の一例を示す図である。センター制御部10は、例えば、メイン制御部12と、通信制御部14と、第1種類トランシーバ16と、第2種類トランシーバ18とを含む。メイン制御部12、及び通信制御部14は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部を含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
メイン制御部12は、エリア制御部20に割り当てられた制御を指示するための処理を行う。メイン制御部12は、通信制御部14がイーサネットETを介してエリア制御部20から受信した検出情報に基づいて、エリア制御部20の動作に係る指示を決定する。そして、メイン制御部12は、決定した指示を示す情報(つまり、指示情報)を通信制御部14に出力する。
なお、エリア制御部20の動作に係る処理以外の処理(例えば、センター制御部10に接続されている車載機器VCの制御に係る処理)がセンター制御部10に割り当てられている場合、メイン制御部12は、当該処理を実行してもよい。
通信制御部14は、イーサネットETにおけるパケットの調停処理や、トレーラーのチェックなどの処理を行う。通信制御部14は、メイン制御部12から出力された指示情報に基づいてイーサネットフレームを生成する。通信制御部14は、例えば、メイン制御部12からの指示に応じて、通信先のエリア制御部20との通信に用いられるプロトコルのパケットを含むイーサネットフレームを生成する。通信制御部14は、生成したイーサネットフレームを、イーサネットETを介してエリア制御部20に送信するように第1種類トランシーバ16を制御する。通信制御部14は、イーサネットETを介して第1種類トランシーバ16がエリア制御部20から受信したイーサネットフレームのデータ(ペイロード)部分を取り出してメイン制御部12に出力する。この場合、ペイロード部分には、検出情報が含まれる。通信制御部14がイーサネットフレームをエリア制御部20に送信する処理の詳細については、後述する。
また、通信制御部14は、CAN-FDにおける調停処理や、ビットスタッフィング、CRCチェックなどの処理を行う。通信制御部14は、メイン制御部12からの指示に応じて、送信先のエリア制御部20のCAN-IDを含むCANフレームを、CANバスbsに出力するように第2種類トランシーバ18を制御する。通信制御部14は、CANバスbsを介して第2種類トランシーバ18受信したCANフレームのデータ部分を取り出してメイン制御部12に出力する。
メイン制御部12を構成するプロセッサと、通信制御部14を構成するプロセッサは、同一のものであってもよいし、別体のものであってもよい。すなわち、メイン制御部12と通信制御部14は、ソフトウェアとして別体であってもよいし、ハードウェアとして別体であってもよい。
第1種類トランシーバ16は、複数のエリア制御部20のそれぞれと専用インターフェースケーブルによって接続される。第1種類トランシーバ16は、通信制御部14の指示に応じて、イーサネットフレームの送信対象のエリア制御部20に対して、当該エリア制御部20の専用インターフェースケーブルを介してイーサネットフレームを送信する。第1種類トランシーバ16は、差動電圧により示される信号(データ)をイーサネットETの専用インターフェースケーブルに伝達するように構成されており、第1種類トランシーバ26は、差動電圧を作り出すことが可能な電圧発生器を含む。また、第1種類トランシーバ26は、差動電圧を検出する検出部を含み、検出した差動電圧を通信制御部24に出力する。第2種類トランシーバ18は、第2種類トランシーバ28と同様の構成であるため、説明を省略する。
次に、DRエリア制御部20-4について詳細に説明する。DRエリア制御部20-4は、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容に基づいて、動作要求を他のエリア制御部20(以下、第2エリア制御部と記す)に送信する第1エリア制御部として機能する。第1エリア制御部とは、第1動作要求を受け付けた場合、第1動作要求をセンター制御部10に送信せずとも、第1動作要求を第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、第2ネットワークを介して第2エリア制御部に第1動作要求を送信するエリア制御部である。DRエリア制御部20-4は、第1エリア制御部の一例であり、他のエリア制御部であってもよい。
第1動作要求とは、例えば、車内スイッチ30から直接動作要求を受け付けたエリア制御部20以外のエリア制御部20に接続された車載機器VCを動作させる動作要求である。第1動作要求には、例えば、DRエリア制御部20-4以外のエリア制御部20に割り当てられている車載制御部VCに対する動作要求などが含まれる。DRエリア制御部20-4は、第1動作要求を受け付けた場合、制御対象の車載機器VCを制御する他のエリア制御部20を起動させるとともに、起動させた他のエリア制御部20に対して、動作要求に応じたコマンドを送信する。
つまり、DRエリア制御部20-4は、自身に割り当てられていない車載機器VCの動作要求を受け付け、制御対象である車載機器VCが割り当てられている他のエリア制御部20に直接、受け付けた動作要求を指示することができる。
以下、第1エリア制御部として機能するDRエリア制御部20-4による処理について説明する。例えば、DRエリア制御部20-4は、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容に基づいて、動作要求をセンター制御部10に送信するのか、あるいは、動作要求を他のエリア制御部20に送信するのかを決定する。動作要求を他のエリア制御部20に送信すると判定した場合、DRエリア制御部20-4は、DRエリア制御部20-4以外の一以上のエリア制御部20に動作要求を送信する。DRエリア制御部20-4は、例えば、車内スイッチ30-4に対する操作内容ごとに予め決められた送信先を示すリストを参照して、動作要求をセンター制御部10に送信するのか、あるいは、動作要求を他のエリア制御部20に送信するのかを決定する。
例えば、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容が車両Mの二以上のドアロックの解錠あるいは施錠を要求するものである場合、動作要求を他のエリア制御部20の少なくとも一つに送信することが、リストに登録されている。
車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容が車両Mのウィンドウの上昇を要求するものである場合、動作要求をセンター制御部10に送信することが、リストに登録されていてもよい。こうするとで、例えば、センター制御部10によって、ウィンドウの近くに障害物にあるか否かの検知結果(車内スイッチの操作内容以外のパラメータ)に基づいて、ウィンドウを上昇させるか否かを判定することができる。例えば、ウィンドウの近くに障害物があることが検知された場合、センター制御部10は、ウィンドウを上昇させないようにしてもよい。こうすることで、後部座席の乗員の手や頭がウィンドウの近くにある場合のユーザの不安を軽減することができる。また、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容が車両Mの二以上のウィンドウの降下を要求するものである場合、動作要求を他のエリア制御部20の少なくとも一つに送信することが、リストに登録されていてもよい。
言い換えると、DRエリア制御部20-4は、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容に基づいて、他のエリア制御部20に接続された第1車載機器(例えば、ロック装置VC-AS、ロック装置VC-RR、ロック装置VC-LR等)が動作することを許可できるか否かを判定してもよい。許可できない場合、DRエリア制御部20-4は、動作要求をセンター制御部10に送信すると判定し、第1ネットワーク(例えば、イーサネット)を介してセンター制御部10に第1動作要求を送信する。一方、許可できる場合、DRエリア制御部20-4は、動作要求を他のエリア制御部20に送信すると判定し、第2ネットワーク(例えば、CAN)を介して第2エリア制御部(例えば、ASエリア制御部20-5等)に動作要求を送信する。
例えば、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容が、所定の車載機器(ドアロックの解錠あるいは施錠をする装置、ウィンドウの昇降装置、ドアミラーの方向調整装置等)を動作させるためのスイッチの操作である場合、DRエリア制御部20-4は、第1車載機器が動作することを許可できると判定する。一方、車内スイッチ30-4を介して入力される操作内容が、これら所定の車載機器以外の車載機器(例えば、空調、オーディオ、ディスプレイなど)を動作させるためのスイッチの操作である場合、DRエリア制御部20-4は、第1車載機器を動作することを許可できないと判定する。
[動作フロー]
図5は、DRエリア制御部20-4の処理の一例を示すフローチャートである。まず、DRエリア制御部20-4は、第1動作要求を車内スイッチ30-4から取得したか否かを判定する(ステップS1)。第1動作要求を車内スイッチ30-4から取得した場合、DRエリア制御部20-4は、センター制御部10に第1動作要求を送信するか、あるいは、他のエリア制御部20に直接第1動作要求を送信するかを判定する(ステップS2)。つまり、DRエリア制御部20-4は、センター制御部10に各エリア制御部20を制御してもらう必要があるか、センター制御部10に通知せずとも、他のエリア制御部20に直接制御することで足りるかどうかを判定している。
センター制御部10に第1動作要求を送信すると判定された場合、DRエリア制御部20-4は、第1動作要求をセンター制御部10に送信する(ステップS3)。一方、ステップS2において、他のエリア制御部20に直接第1動作要求を送信すると判定された場合、DRエリア制御部20-4は、動作要求に基づいて、起動させる第2エリア制御部を決定する(ステップS4)。例えば、所定の動作要求がドアの解錠を要求するものであった場合、DRエリア制御部20-4は、ASエリア制御部20-5、RRエリア制御部20-6、およびLRエリア制御部20-7を、起動させる第2エリア制御部に決定する。起動させるエリア制御部は、所定の動作要求ごとに予め決められている。
次いで、DRエリア制御部20-4は、決定した第2エリア制御部に対して起動コマンドを送信して、第2エリア制御部を起動させ、第1動作要求を他のエリア制御部20に送信する(ステップS5)。そして、DRエリア制御部20-4は、各エリア制御部20に指示した動作内容をセンターエリア制御部20-1に通知する(ステップS6)。
[ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠する例]
次に、図6-8を用いて、ドアスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠する例について説明する。ここでは、運転席のドアに設置されている車内スイッチ30-4を操作して、車両M内の全てのドアロックを施錠あるいは解錠する例について説明する。しかしこれに限られず、車内M内の一部のドアロックを施錠あるいは解錠するものであってもよい。以下、主にドアロックの解錠について説明するが、施錠については、解錠を施錠と読み替えればよい。
図6は、ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠するための概略図である。例えば、ユーザは、車内スイッチ30-4を操作して、全席のドアロックの解錠を要求する。車内スイッチ30-4は、(1)受け付けた操作内容を示す情報を、DRエリア制御部20-4に出力する。
DRエリア制御部20-4は、(2)ロック装置を直接制御するASエリア制御部20-5と、RRエリア制御部20-6と、LRエリア制御部20-7とを起動させる。ここでは、RRエリア制御部20-6と、LRエリア制御部20-7の図示を省略している。例えば、DRエリア制御部20-4は、起動コマンドを、CANバスbsを介して送信する。なお、DRエリア制御部20-4は、起動コマンドに意味を持たせ、起動指示と動作要求とを同時に送信してもよく、起動コマンドの後に、解錠コマンドを送信してしてもよい。
そして、(3)DRエリア制御部20-4は、(1)において受け付けた操作内容に従って、ロック装置VC-DRを動作させてドアロックを解錠する。(4)ASエリア制御部20-5は、(2)において受信したコマンドに従って、ロック装置VC-ASを動作させてドアロックを解錠する。
[シーケンス例]
図7は、ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠する例を示すシーケンス図である。まずユーザが、車内スイッチ40-DRを操作して車両Mの全てのドアに対するドアロックの解錠を要求する(ステップS101)。車内スイッチ40-DRは、ユーザからの操作を受けて、ドアロックの解錠要求を示す情報をDRエリア制御部20-4に送信する(ステップS102)。DRエリア制御部20-4は、ドアロックの解錠要求を示す情報を受信し、受信したドアロックの解錠要求に基づいて起動するエリア制御部20を決定する(ステップS103)。ここで、センターエリア制御部20-1は、ASエリア制御部20-5、RRエリア制御部20-6、およびLRエリア制御部20-7を起動することを決定する。なお、このシーケンス図では、LRエリア制御部20-7に対する処理は省略している。
DRエリア制御部20-4は、ASエリア制御部20-5に起動コマンドを送信し(ステップS104)、RRエリア制御部20-6に起動コマンドを送信する(ステップS105)。そして、DRエリア制御部20-4は、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-DRに出力する(ステップS106)。これにより、運転席のドアロックが解錠される(ステップS107)。
ASエリア制御部20-5は、起動コマンドにより起動する(ステップS108)。起動したASエリア制御部20-5は、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-DRに送信する(ステップS109)。これにより、助手席のドアロックが解錠される(ステップS110)。RRエリア制御部20-6は、起動コマンドにより起動する(ステップS111)。起動したRRエリア制御部20-6は、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-RRに送信する(ステップS112)。これにより、助手席のドアロックが解錠される(ステップS113)。
図8は、ドアロックスイッチを操作して車内からドアロックを施錠あるいは解錠する例のタイムチャートである。ユーザは、車内スイッチ40-DRを操作して、ドアロックの解錠を要求する(T1)。車内スイッチ40-DRは、ドアロックの解錠要求を示す情報をDRエリア制御部20-4に出力する(T2)。DRエリア制御部20-4は、起動し(T3)、ASエリア制御部20-5に起動コマンドを送信する(T4)。ASエリア制御部20-5は起動コマンドにより起動する(T5)。起動したDRエリア制御部20-4は、RRエリア制御部20-6に起動コマンドを送信する(T6)。RRエリア制御部20-6は起動コマンドにより起動する(T7)。
起動したDRエリア制御部20-4は、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-DRに出力する(T8)。DRロック装置VC-DRは、解錠動作を実行する(T9)。起動したASエリア制御部20-5、は、ドアロックの解錠コマンドをASロック装置VC-ASに出力する(T10)。ASロック装置VC-ASは、解錠動作を実行する(T11)。起動したRRエリア制御部20-6は、ドアロックの解錠コマンドをRRロック装置VC-RRに出力する(T12)。RRロック装置VC-RRは、解錠動作を実行する(T13)。
[第1実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態の車両制御システム1は、車両Mに搭載され、車両Mを統括的に制御するセンター制御部10と、車両Mに搭載され、センター制御部10と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部20であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、車両Mに搭載された一以上の車載機器VCを制御する複数のエリア制御部20と、を備え、複数のエリア制御部20は、車両Mの室内に設けられた操作部(車内スイッチ30)を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付ける第1エリア制御部と、第1車載機器を動作させる第2エリア制御部と、を含み、第1エリア制御部は、動作要求をセンター制御部10に送信せずとも、動作要求を第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、第2ネットワークを介して第2エリア制御部に動作要求を送信することにより、センター制御部10を介さずに、第1エリア制御部が直接、第2エリア制御部を起動させて、車載機器を動作させることができる。このため、センター制御部10がエリア制御部を起動させるやり方に比べて、処理時間を短縮することができる。よって、車載機器に所定の動作を迅速に実行させることができる。
エリア制御部20の判断のみで完結できる制御の場合は、エリア制御部20同士を直接的に接続する第2ネットワークを介してコマンドを送信して制御することにより、第1ネットワークを介した通信に比べて、通信接続の確立にかかる手順が少なくて済むため、通信開始までにかかる時間を短縮することができる。
ドアロックスイッチや、ウィンドウの昇降スイッチの操作等については、先ずエリアECUに入力される。また、これら操作を実行するか否かを判断する際に、考慮すべきパラメータは、スイッチ操作のみであるため、センター制御部10での判断は必須ではなく、エリア制御部20の判断だけで実現することができる。
車室内のスイッチによる、ドアロックの解錠と施錠、ウィンドウの上げ下げ、ドアミラーの方向調整の様に、安全、防盗性など、車体全体に関わる、複数のパラメータの考慮が必要な制御ではなく、単純に乗員のスイッチ操作を反映するようなものについては、エリア制御部20だけの判断で、車載機器VCを動作することができる。よって、関連するエリア制御部20(運転席側が判断したら、助手席側)へ直接コマンドを送信し制御することにより、センター制御部の処理負荷、通信負荷を低減した上で、応答性の高い制御を実現することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態と同様の処理や構成についての説明は省略する。第2実施形態は、以下の点で、第1実施形態と異なる。
センターエリア制御部20-1は、外部のユーザ通信装置40と通信し、第2動作要求を受け付ける認証ユニットとして機能する。第2動作要求とは、例えば、車両Mが非運転の状態において、車載機器VCを動作させる要求である。第2動作要求には、例えば、センターエリア制御部20-1以外のエリア制御部20に割り当てられている車載機器VCに対する動作要求などが含まれる。センターエリア制御部20-1は、第2動作要求を受け付けた場合、制御対象の車載機器VC(第2車載機の一例)を制御するエリア制御部20を起動させるとともに、起動させたエリア制御部20に対して、動作要求に応じたコマンドを送信する。このように、第2動作要求を受け付けるエリア制御部を、以下、第3エリア制御部と呼称する。
つまり、センターエリア制御部20-1は、自身に割り当てられていない車載機器の動作要求を受け付け、制御対象である車載機器が割り当てられているエリア制御部20に直接、受け付けた動作要求を指示することができる。
DRエリア制御部20-4、ASエリア制御部20-5、RRエリア制御部20-6、およびLRエリア制御部20-7は、第3エリア制御部であるセンターエリア制御部20-1から受信したコマンドに従って、制御対象として割り当てられている車載機器VCを制御する第4エリア制御部である。なお、車両Mが運転可能な状態の場合、DRエリア制御部20-4、ASエリア制御部20-5、RRエリア制御部20-6、およびLRエリア制御部20-7は、センター制御部10から受信したコマンドに従って、車載機器VCを制御する。
なお、フロントエリア制御部20-2およびリアエリア制御部20-3も、例えば、第3エリア制御部として機能してもよい。第3エリア制御部に含まれるフロントエリア制御部20-2およびリアエリア制御部20-3は、例えば、第3エリア制御部以外のエリア制御部20に比して、動作要求に対する高い応答性が求められる制御部である。
[動作フロー]
図9は、センターエリア制御部20-1の処理の一例を示すフローチャートである。まず、センターエリア制御部20-1は、第2動作要求を受信したか否かを判定する(ステップS21)。つまり、センターエリア制御部20-1は、他のエリア制御部20を起動して、車載機器VCを動作させるか否かを判定している。
第2動作要求を受信した場合、センターエリア制御部20-1は、第2動作要求に基づいて、起動させる第4エリア制御部を決定する(ステップS22)。例えば、第2動作要求がドアの解錠を要求するものであった場合、センターエリア制御部20-1は、DRエリア制御部20-4、ASエリア制御部20-5、RRエリア制御部20-6、およびLRエリア制御部20-7を、起動させる第4エリア制御部に決定する。起動させるエリア制御部は、所定の動作要求ごとに予め決められている。
次いで、センターエリア制御部20-1は、決定した第4エリア制御部に対して起動コマンドを送信して、第4エリア制御部を起動させる(ステップS23)。センターエリア制御部20-1は、決定した全ての第4エリア制御部を起動させたか否かを判定する(ステップS24)。決定した全ての第4エリア制御部を起動させた場合、センターエリア制御部20-1は、センター制御部10を起動させる(ステップS25)。
[ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例]
次に、図10-12を用いて、ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例について説明する。ここでは、ユーザ通信装置40を操作して、車両Mの前列席のドアロックを施錠あるいは解錠する例について説明する。しかしこれに限られず、ドアロック解錠の動作要求により、さらに後部座席のドアロックも解錠するものであってもよい。なお、主にドアロックの解錠について説明するが、施錠については、解錠を施錠と読み替えればよい。
図10は、ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例を説明するための概略図である。ユーザは、ユーザ通信装置40を操作して、ドアロックの解錠を要求する。
センターエリア制御部20-1は、(1)ユーザ通信装置40からドアロックの解錠を要求する動作要求を受信し、(2)ロック装置を直接制御するDRエリア制御部20-4とASエリア制御部20-5を起動させる。センターエリア制御部20-1は、起動コマンドを、CANバスbsを介して送信する。これにより、(3)DRエリア制御部20-4は、ロック装置VC-DRを動作させてドアロックを解錠し、ASエリア制御部20-5は、ロック装置VC-ASを動作させてドアロックを解錠する。
そして、(4)センターエリア制御部20-1は、センター制御部10を起動する。なお、センター制御部10が起動されると、車両Mは、運転可能状態となる。ここで、センターエリア制御部20-1は、起動コマンドを、イーサネットET1-1を介してセンター制御部10に送信する。これに限られず、センターエリア制御部20-1とセンター制御部10とがCANバスbsで通信可能な場合、CANバスbsを介して、起動コマンドをセンター制御部10に送信してもよい。
[シーケンス例]
図11は、ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例を示すシーケンス図である。まずユーザが、ユーザ通信装置40を操作して車両Mに対してドアロックの解錠を要求する(ステップS201)。ユーザ通信装置40は、ユーザからの操作を受けて、ドアロックの解錠要求を示す情報をセンターエリア制御部20-1に送信する(ステップS202)。センターエリア制御部20-1は、ドアロックの解錠要求を示す情報を受信し、受信したドアロックの解錠要求に基づいて起動するエリア制御部20を決定する(ステップS203)。ここで、センターエリア制御部20-1は、DRエリア制御部20-4とASエリア制御部20-5とを起動することを決定する。
センターエリア制御部20-1は、DRエリア制御部20-4に起動コマンドを送信し(ステップS204)、ASエリア制御部20-5に起動コマンドを送信する(ステップS205)。DRエリア制御部20-4は、起動コマンドにより起動する(ステップS206)。起動したDRエリア制御部20-4は、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-DRに出力する(ステップS207)。これにより、運転席のドアロックが解錠される。一方、ASエリア制御部20-5は、起動コマンドにより起動する(ステップS208)。起動したASエリア制御部20-5は、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-DRに送信する(ステップS209)。これにより、助手席のドアロックが解錠される。
そして、センターエリア制御部20-1は、起動対象に決定した全てのエリア制御部20に対して起動コマンドを送信した場合、センター制御部10に起動コマンドを送信する(ステップS210)。センター制御部10は、起動コマンドを受信し、起動する(ステップS211)。
図12は、ユーザ通信装置40を操作して車外からドアロックを施錠あるいは解錠する例のタイムチャートである。ユーザは、ユーザ通信装置40を操作して、ドアロックの解錠を要求する(T21)。ユーザ通信装置40は、ユーザの操作により起動し(T22)、起動コマンドとともに、ドアロックの解錠要求を示す情報をセンターエリア制御部20-1に送信する(T23)。センターエリア制御部20-1は、起動コマンドにより起動し(T24)、DRエリア制御部20-4に起動コマンドを送信する(T25)。DRエリア制御部20-4は起動コマンドにより起動し(T26)、ドアロックの解錠コマンドをDRロック装置VC-DRに出力する(T27)。DRロック装置VC-DRは、解錠動作を実行する(T28)。
次いで、センターエリア制御部20-1は、ASエリア制御部20-5に起動コマンドを送信する(T29)。ASエリア制御部20-5は起動コマンドにより起動し(T30)、ドアロックの解錠コマンドをASロック装置VC-ASに出力する(T31)。ASロック装置VC-ASは、解錠動作を実行する(T32)。そして、センターエリア制御部20-1は、センター制御部10に起動コマンドを送信する(T33)。センター制御部10は、起動コマンドにより起動する(T34)。
[第2実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態の車両制御システム1は、車両Mに搭載され、車両Mを統括的に制御するセンター制御部10と、車両Mに搭載され、センター制御部10と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部20であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、車両Mに搭載された一以上の車載機器CVを制御する複数のエリア制御部20と、を備え、複数のエリア制御部20は、第1車載機器に対する動作要求を受け付ける第1エリア制御部と、第1車載機器を動作させる第2エリア制御部と、を含み、第1エリア制御部は、車両Mが非運転の状態で第1車載機器に対する動作要求を受け付けた場合、センター制御部10を起動する前に、第2エリア制御部を起動することにより、センター制御部10を介さずに、センターエリア制御部20-1が直接、第2エリア制御部を起動させて、車載機器を動作させることができる。このため、車両Mが非運転の状態にある場合に車載機器を動作させる場合にセンター制御部10を起動させる必要があったが、本発明では、センター制御部10が起動していない状態でエリア制御部20同士が車載機器VCを動作することができるため、センター制御部10がエリア制御部を起動させるやり方に比べて、処理時間を短縮することができる。よって、車両Mが非運転の状態にある場合に、車載機器に所定の動作を迅速に実行させることができる。
イーサネット等のように比較的高速で大容量の通信を行う制御部を起動する場合、CANのような比較的低速な通信を行う制御部を起動する場合に比べて、起動するまでの遅れが生じる場合がある。第2ネットワークを介して第2エリア制御部を起動させることにより、このような起動の遅れを解消することできる。センターエリア制御部20-1は、第2ネットワークを介して第2エリア制御部を起動させて、車載機器VCを動作させることができる。これにより、まず必要とされる最小限のエリア制御部を、第2ネットワークにより起動することができるため、起動の遅れを解消し、ユーザの操作からドアロック解錠までの時間を短縮することができる。
ドアロック解錠のような、車両Mが非運転の状態のときに実行される所定の動作要求においては、ドアロック解錠の応答性を向上することが求められる。しかしながら、車両Mが非運転の状態の場合、センター制御部10が起動しておらず、ロック装置を制御するエリア制御部20も停止状態あるいはスリープ状態にあるため、これら制御部の起動が必要であることから、解錠までの遅れが生じる場合がある。センター制御部10を起動して車両Mを運転可能な状態にすることよりも、ドアロック解錠を優先し、ドアロック解錠を最短経路で指示することにより、ロアロック解錠の応答性を確保することができる。
なお、車両Mが運転可能な状態にある場合、あるいは、車両Mが運転中である場合に、センターエリア制御部20-1がドアロックの施錠要求を受け付けた場合、センターエリア制御部20-1は、センター制御部10に受け付けた施錠要求を送信する。そして、センター制御部10が、DRエリア制御部20-4、ASエリア制御部20-5、RRエリア制御部20-6、およびLRエリア制御部20-7などを起動させて、ドアロックの施錠コマンドを車載機器VCに送信させる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部として機能し、
前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部として機能し、
前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付けた場合であって、前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を前記第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信する、
ように構成されている、車両制御システム。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
例えば、DRエリア制御部20-4には、ロック装置VC-DRとロック装置VC-RRとが接続されていてもよい。この場合、ドアロックの解錠要求があった場合、センターエリア制御部20-1は、DRエリア制御部20-4を起動して、DRエリア制御部20-4がロック装置VC-DRとロック装置VC-RRとに解錠コマンドを出力してもよい。
1…車両制御システム、10…センター制御部、12、22…メイン制御部、14、24…通信制御部、16、26…第1種類トランシーバ、18、28…第2種類トランシーバ、20…エリア制御部、20-1…センターエリア制御部、20-2…フロントエリア制御部、20-3…リアエリア制御部、20-4…DRエリア制御部、20-5…ASエリア制御部、20-6…RRエリア制御部、20-7…LRエリア制御部、30…車内スイッチ、40…ユーザ通信装置、bs…CANバス、ET…イーサネット、ET1-1、ET1-2、ET1-3、ET1-4、ET1-5、ET1-6、ET1-7…イーサネット、M…車両、VC…車載機器

Claims (10)

  1. 車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、
    前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備え、
    前記複数のエリア制御部は、
    前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付ける第1エリア制御部と、
    前記第1車載機器を動作させる第2エリア制御部と、を含み、
    前記第1エリア制御部は、
    前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を前記第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信する、
    車両制御システム。
  2. 前記第1エリア制御部は、
    前記操作部を介して入力される操作内容に基づいて前記第1車載機器が動作することを許可できない場合、前記第1ネットワークを介して前記センター制御部に前記動作要求を送信し、
    前記操作部を介して入力される操作内容に基づいて前記第1車載機器が動作することを許可できる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信する、
    請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記第1エリア制御部は、
    前記操作部を介して入力される操作内容が前記車両のドアの施錠を要求するものである場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信する、
    請求項1または2に記載の車両制御システム。
  4. 車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、
    前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備え、
    前記複数のエリア制御部は、
    第2車載機器に対する動作要求を受け付ける第3エリア制御部と、
    前記第2車載機器を動作させる第4エリア制御部と、を含み、
    前記第3エリア制御部は、
    前記車両が非運転の状態で前記第2車載機器に対する動作要求を受け付けた場合、前記センター制御部を起動する前に、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部を起動する、
    車両制御システム。
  5. 車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、
    前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備え、
    前記複数のエリア制御部は、
    二以上のドアに対するロック解錠要求を受け付ける第3エリア制御部と、
    ドアのロックを解錠する車載機器を動作させる第4エリア制御部と、を含み、
    前記第3エリア制御部は、
    前記車両が非運転の状態で前記二以上のドアに対するロック解錠要求を受け付けた場合、前記センター制御部を起動する前に、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部を起動する、
    車両制御システム。
  6. 前記第3エリア制御部は、
    前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部に起動コマンドを送信し、
    前記第1ネットワークを介して前記センター制御部に起動コマンドを送信する、
    請求項4または5に記載の車両制御システム。
  7. 前記第3エリア制御部が前記第2ネットワークを介して前記センター制御部と接続されている場合、
    前記第3エリア制御部は、前記第2ネットワークを介して前記第4エリア制御部を起動した後、前記第2ネットワークを介して前記センター制御部を起動する、
    請求項4から6のうちいずれか一項に記載の車両制御システム。
  8. 前記第2ネットワークは、前記第1ネットワークよりも通信速度が遅い、
    請求項1から7のうちいずれか一項に記載の車両制御システム。
  9. 車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、
    前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備える車載コンピュータが、
    前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付けた場合であって、前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信する、
    車両制御方法。
  10. 車両に搭載され、前記車両を統括的に制御するセンター制御部と、
    前記車両に搭載され、前記センター制御部と第1ネットワークを介して通信する複数のエリア制御部であって、それぞれが、第2ネットワークを介して接続されており、前記車両に搭載された一以上の車載機器を制御する複数のエリア制御部と、を備える車載コンピュータに、
    前記車両の室内に設けられた操作部を介して、第1車載機器に対する動作要求を受け付けた場合であって、前記動作要求を前記センター制御部に送信せずとも、前記動作要求を第2エリア制御部に送信すれば足りる場合、前記第2ネットワークを介して前記第2エリア制御部に前記動作要求を送信させる、
    プログラム。
JP2019157894A 2019-08-30 2019-08-30 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム Active JP7058249B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157894A JP7058249B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム
CN202010840046.XA CN112440907B (zh) 2019-08-30 2020-08-19 车辆控制系统、车辆控制方法及存储介质

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019157894A JP7058249B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021035798A JP2021035798A (ja) 2021-03-04
JP7058249B2 true JP7058249B2 (ja) 2022-04-21

Family

ID=74716548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019157894A Active JP7058249B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7058249B2 (ja)
CN (1) CN112440907B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113325780A (zh) * 2021-06-09 2021-08-31 中国第一汽车股份有限公司 一种车辆通信系统以及车辆
DE102022120269A1 (de) 2022-08-11 2024-02-22 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Fahrzeugkommunikationssystem für ein Fahrzeug

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019104339A (ja) 2017-12-12 2019-06-27 矢崎総業株式会社 車載システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518988A (ja) * 1991-07-15 1993-01-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 加速度センサ素子と加速度センサ
JP3073325B2 (ja) * 1992-07-17 2000-08-07 マツダ株式会社 ドアロック制御装置
JP3043274B2 (ja) * 1996-04-23 2000-05-22 株式会社ハーネス総合技術研究所 車載電子制御装置
FI113420B (fi) * 1997-11-14 2004-04-15 Iws Internat Inc Oy Älykäs ohjausjärjestelmä kulkuneuvon virranjakelua varten
JP2014034373A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Mazda Motor Corp 車両制御システム
JP6848392B2 (ja) * 2016-11-25 2021-03-24 株式会社デンソー 車両用制御システム
JP7059531B2 (ja) * 2017-07-21 2022-04-26 株式会社デンソー 車両用制御システム
JP6996151B2 (ja) * 2017-08-04 2022-01-17 株式会社デンソー 車両用制御装置
CN107499260B (zh) * 2017-09-20 2024-01-23 中国重汽集团济南动力有限公司 一种多轴驱动车辆多节点分层网络控制系统

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019104339A (ja) 2017-12-12 2019-06-27 矢崎総業株式会社 車載システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN112440907A (zh) 2021-03-05
CN112440907B (zh) 2024-05-28
JP2021035798A (ja) 2021-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11740937B2 (en) Parallel process apparatus, parallel process system, and parallel processing method for parallelizing multiple processes in accordance with multiple process requests
JP7058249B2 (ja) 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム
JP6922417B2 (ja) 並行処理装置及び並行処理プログラム
CN113597583B (zh) 一种车载设备控制方法、装置、系统和车辆
CN109196904B (zh) 通信管理装置和通信系统
WO2014186144A1 (en) A system and method for vehicle interface extension and control
CN105991766A (zh) 车辆通信系统
JP2015199444A (ja) 電子制御装置
JPWO2007032488A1 (ja) 車載負荷駆動制御システム
CN116890809A (zh) 基于情境的车辆配置
JP6356593B2 (ja) 車両用開閉体の制御装置及び制御システム
JP5233951B2 (ja) 車両用通信システム
JP4168771B2 (ja) 車両の遠隔操作用通信システム、送信装置、及び受信装置
JP5780310B2 (ja) 電子制御装置及びマイクロコンピュータの制御方法
CN111042677A (zh) 车门把手的控制装置、车门把手的控制方法及车辆
US20190152349A1 (en) Vehicle seat memory from remote device
CN115966094A (zh) 车辆及用于其的驾驶控制系统、方法和计算机程序元件
EP3766717B1 (en) Mobile hearable device and vehicle control system
JP4954832B2 (ja) 車載用通信システム
US20060067259A1 (en) Wireless multiplex systems and methods for controlling devices in a vehicle
JP4698632B2 (ja) ゲートウェイ装置、及びその制御方法
JP7162577B2 (ja) 車両制御システム、車両制御方法、及びプログラム
EP4029737A1 (en) Vehicle function control method and apparatus
JP7459823B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
US9862339B1 (en) Smart entry driver ID changing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7058249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150