JP7056725B2 - 端末装置のためのコンピュータプログラム、及び、通信装置 - Google Patents

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本明細書では、端末装置と通信装置との間の無線接続を確立させるための技術を開示する。
特許文献1には、MFP(Multi-Function Peripheralの略)と、携帯端末と、アクセスポイントと、を備える通信システムが開示されている。携帯端末は、携帯端末とMFPとの間にアクセスポイントを介さない通常Wi-Fi接続が確立されている状態で、MFPとのNFC(Near Field Communicationの略)通信セッションが確立される場合に、通常Wi-Fi接続を利用して、MFPとのデータ通信処理を実行する。ここで、通常Wi-Fi接続は、WFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式に従ったWFD接続ではないWi-Fi接続(いわゆるレガシー接続)である。
特開2013-214804号公報
上記の技術では、携帯端末が、MFPとのレガシー接続に代えて、MFPとの他の無線接続を確立することについて、何ら考慮されていない。
本明細書では、端末装置と通信装置との間にレガシー接続が確立されている状態から他の無線接続が確立されている状態に容易に切り換えるための技術を開示する。
本明細書では、端末装置のためのコンピュータプログラムを開示する。当該コンピュータプログラムは、前記端末装置に搭載されるコンピュータを、前記端末装置と通信装置との間にアクセスポイントを介さない第1の無線接続が確立されている状態において、前記端末装置と前記通信装置との間に前記端末装置の特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立される場合に、前記第1の無線接続が、第1の通信方式に従った無線接続であるのか、第2の通信方式に従った無線接続であるのか、を判断する第1の判断部であって、前記第1の通信方式は、前記通信装置が親局として動作する対象無線ネットワークにWi-Fi方式のレガシーとして参加するための通信方式であり、前記第1の通信方式に従った無線接続は、前記端末装置の前記特定の無線インタフェースとは異なる第1の無線インタフェースを介して確立され、前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式とは異なる通信方式であり、前記第2の通信方式に従った無線接続は、前記端末装置の前記特定の無線インタフェースとは異なる第2の無線インタフェースを介して確立され、前記特定の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離は、前記第1及び第2の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離よりも小さい、前記第1の判断部と、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、所定の指示を前記端末装置のOS(Operation Systemの略)プログラムに供給する供給部であって、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、前記所定の指示は供給されない、前記供給部と、として機能させてもよい。前記所定の指示は、前記第1の無線接続を切断するための指示と、前記端末装置と前記通信装置との間に前記第2の無線インタフェースを介して前記第2の通信方式に従った第2の無線接続を確立するための指示と、を含んでもよい。前記第1の無線インタフェースは、前記第2の通信方式に従った前記第2の無線接続が確立されている状態において、前記第1の通信方式に従った無線接続を確立可能であってもよい。
上記の構成によると、端末装置は、第1の無線インタフェースを介してレガシー接続である第1の無線接続が確立されている状態において、特定の無線インタフェースを介して特定の無線接続が確立される場合に、レガシー接続である第1の無線接続に代えて、第2の無線インタフェースを介してレガシー接続ではない第2の無線接続を確立する。従って、ユーザは、端末装置を通信装置に近づけて特定の無線接続を確立させれば、レガシー接続が確立されている状態から他の無線接続(即ち第2の無線接続)が確立されている状態に容易に切り換えることができる。ここで、第1の無線インタフェースは、第2の無線インタフェースを介して第2の通信方式に従った第2の無線接続が確立されている状態において、第1の通信方式に従った無線接続を確立可能である。従って、端末装置は、第2の無線接続が確立されている状態に切り換えられた後に、さらに、第1の無線インタフェースを介して第1の通信方式に従った無線接続を通信装置とは異なる装置(例えばアクセスポイント)と確立し得る。
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体、及び、端末装置そのものも、新規で有用である。また、上記の端末装置と通信装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
また、本明細書に開示される通信装置は、Wi-Fi方式に従った無線通信を実行するためのWi-Fiインタフェースと、前記Wi-Fi方式とは異なる通信方式に従った無線通信を実行するための特定の無線インタフェースであって、前記特定の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離は、前記Wi-Fiインタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離よりも小さい、前記特定の無線インタフェースと、表示部と、前記通信装置がWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式のG/O(Group Ownerの略)である親局として動作する対象無線ネットワークが形成されており、かつ、端末装置が前記対象無線ネットワークに子局として参加していない状態において、前記通信装置と前記端末装置との間に前記特定の無線インタフェースを介した無線接続が確立されることなく、前記Wi-Fiインタフェースを介して、前記端末装置から第1の接続要求が受信される場合に、前記通信装置と前記端末装置との間に前記Wi-Fiインタフェースを介したWi-Fi接続を確立すべきか否かをユーザに問い合わせるための問合画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記問合画面において、前記Wi-Fi接続を確立すべきことが前記ユーザによって選択される場合に、前記通信装置と前記端末装置との間に前記Wi-Fiインタフェースを介した第1のWi-Fi接続を確立して、前記端末装置を前記対象無線ネットワークに前記WFD方式のクライアントとして参加させる第1の確立部であって、前記問合画面において、前記Wi-Fi接続を確立すべきことが前記ユーザによって選択されない場合に、前記第1のWi-Fi接続は確立されない、前記第1の確立部と、前記通信装置が前記G/Oである前記親局として動作する前記対象無線ネットワークが形成されており、かつ、前記端末装置が前記対象無線ネットワークに前記Wi-Fi方式のレガシーとして参加している状態において、前記通信装置と前記端末装置との間に前記特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立されることに起因して、前記端末装置が前記対象無線ネットワークから離脱した後に、前記Wi-Fiインタフェースを介して、前記端末装置から第2の接続要求が受信される場合に、前記問合画面を表示させることなく、前記通信装置と前記端末装置との間に前記Wi-Fiインタフェースを介した第2のWi-Fi接続を確立して、前記端末装置を前記対象無線ネットワークに前記WFD方式のクライアントとして参加させる第2の確立部と、を備えてもよい。
上記の構成によると、通信装置は、端末装置が対象無線ネットワークにレガシーとして参加している状態において、特定の無線インタフェースを介して特定の無線接続が確立される場合に、問合画面を表示させることなく、通信装置と端末装置との間にレガシー接続が確立されている状態から、レガシー接続ではない第2のWi-Fi接続が確立されている状態に切り替える。従って、ユーザは、端末装置を通信装置に近づけて特定の無線接続を確立させれば、問合画面において選択を実行しなくても、レガシー接続が確立されている状態から他の無線接続が確立されている状態に容易に切り換えることができる。
上記の通信装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信装置と端末装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 レガシー接続操作が実行されるケースAのシーケンス図を示す。 WFD接続操作が実行されるケースBのシーケンス図を示す。 携帯端末とMFPとの間に無線接続が確立されていない状態において、NFC通信が実行されるケースC1のシーケンス図を示す。 携帯端末とMFPとの間に無線接続が確立されていない状態において、NFC通信を利用した印刷が実行されるケースC2のシーケンス図を示す。 携帯端末のMFPアプリケーションによって実行される処理のフローチャートを示す。 携帯端末とMFPとの間にレガシー接続が確立されている状態において、MFPと携帯端末との間のNFCリンクが確立されるケースDのシーケンス図を示す。 図7の続きのシーケンス図を示す(ケースE1、E2)。 携帯端末とMFPとの間にWFD接続が確立されている状態において、NFC通信が実行されるケースFのシーケンス図を示す。 MFPアプリケーションによって表示される各画面を示す。
(通信システム2の構成;図1)
図1に示すように、通信システム2は、携帯端末10と、多機能機(以下では「MFP(Multi-Function Peripheralの略)」と呼ぶ)100と、を備える。携帯端末10及びMFP100は、Wi-Fi方式に従ったWi-Fi通信と、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従ったNFC通信と、を実行可能である。
(携帯端末10の構成)
携帯端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末10には、デバイス名「TTT」が割り当てられている。携帯端末10は、操作部12と、表示部14と、レガシーインタフェース(以下ではインタフェースを「I/F」と記載する)20と、WFDI/F22と、モバイルI/F24と、NFCI/F26と、制御部30と、を備える。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を携帯端末10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイであり、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。以下では、操作部12及び表示部14を総称して「端末操作部」と呼ぶことがある。
レガシーI/F20は、Wi-Fi方式に従ったWi-Fi通信を実行するためのI/Fである。ただし、レガシーI/F20は、後述のWFD(Wi-Fi Direct(登録商標の略)方式をサポートしていない。Wi-Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers、 Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a、11b、11g、11n等)に基づく無線通信方式である。レガシーI/F20には、MACアドレス「AAA」が割り当てられている。
携帯端末10は、レガシーI/F20を介して、WFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式のG/O(Group Ownerの略)として動作しているMFP100との無線接続を確立して、MFP100によって形成されるWFDネットワーク(以下では「WFDNW」と呼ぶ)にレガシーとして参加することができる。また、携帯端末10は、レガシーI/F20を介して、AP(Access Pointの略)200との無線接続を確立して、AP200によって形成される無線ネットワークにレガシーとして参加することもできる。そして、携帯端末10は、AP200との無線接続が確立されている状態において、AP200を介して、インターネット4にアクセスすることができる。以下では、レガシーI/F20を介した無線接続のことを「レガシー接続」と呼ぶ。
WFDI/F22は、Wi-Fi方式に従ったWi-Fi通信を実行するためのI/Fである。WFDI/F22は、Wi-Fi Allianceによって策定されたWFD方式をサポートしている。WFD方式は、Wi-Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Peer-to-Peer (P2P) Technical Specification Version1.5」に記述されている無線通信方式である。また、WFDI/F22は、Wi-Fi Allianceによって策定されたWPS(Wi-Fi Protected Setupの略)をサポートしている。WPSは、いわゆる自動無線設定又は簡単無線設定と呼ばれるものであり、無線接続を確立するための無線設定情報(例えば、パスワード、認証方式、暗号化方式等)がユーザによって入力されなくても、一対の機器の間に簡単に無線接続を確立することができる技術である。特に、WFDI/F22は、WPSのPBC(Push Button Configurationの略)方式をサポートしている。PBC方式は、一対の機器のそれぞれにユーザによって無線接続操作(例えばボタンを押す操作)が実行される場合に、一対の機器の間に無線接続を確立するための方式である。WFDI/F22には、MACアドレス「BBB」が割り当てられている。
携帯端末10は、WFDI/F22を介して、WFD方式に従ったG/Oとして動作しているMFP100との無線接続を確立して、MFP100によって形成されるWFDNWにWFD方式のクライアントとして参加することができる。以下では、WFDI/F22を介した無線接続のことを「WFD接続」と呼ぶ。また、レガシー接続及びWFD接続を総称して「Wi-Fi接続」と呼ぶことがある。
携帯端末10は、レガシーI/F20を介したレガシー接続が確立されている状態において、さらに、WFDI/F22を介したWFD接続を確立することができる。また、携帯端末10は、WFDI/F22を介したWFD接続が確立されている状態において、さらに、レガシーI/F20を介したレガシー接続を確立することができる。ただし、携帯端末10は、レガシーI/F20を介した2個以上のレガシー接続を同時的に確立することができないし、WFDI/F22を介した2個以上のWFD接続を同時的に確立することもできない。
モバイルI/F24は、セルラー方式(例えば3G方式、4G方式等)に従った無線通信(以下では「モバイル通信」と呼ぶ)を実行するためのI/Fである。携帯端末10は、モバイルI/F24を介して、インターネット4にアクセスすることができる。携帯端末10は、WFDI/F22を介したWFD接続が確立されている状態において、さらに、モバイルI/F24を介してインターネット4にアクセスすることができる。ただし、携帯端末10は、その仕様上、レガシーI/F20を介したレガシー接続が確立されている状態において、さらに、モバイルI/F24を介してインターネット4にアクセスすることができない。
NFCI/F26は、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従ったNFC通信を実行するためのI/Fである。NFC方式は、例えば、ISO/IEC14443、15693、18092などの国際標準規格に基づく無線通信方式である。なお、NFC通信を実行するためのI/Fの種類として、NFCフォーラムデバイス(NFC Forum Device)と呼ばれるI/Fと、NFCフォーラムタグと呼ばれるI/Fと、が知られている。NFCI/F26は、NFCフォーラムデバイスであり、P2P(Peer To Peerの略)モード、R/W(Reader/Writerの略)モード、及び、CE(Card Emulationの略)モードのいずれかで選択的に動作可能なI/Fである。
次いで、レガシーI/F20とWFDI/F22とNFCI/F26との間の相違点を説明しておく。WFDI/F22は、WFD方式をサポートしている点においてレガシーI/F20とは異なるが、通信速度、周波数、及び、通信距離の観点ではレガシーI/F20と同様である。以下では、これらの観点について、WFDI/F22(及びレガシーI/F20)とNFCI/F26との相違点を説明する。WFDI/F22を介したWi-Fi通信の通信速度(例えば最大の通信速度が11~600Mbps)は、NFCI/F26を介したNFC通信の通信速度(例えば最大の通信速度が100~424Kbps)よりも速い。また、WFDI/F22を介したWi-Fi通信における搬送波の周波数(例えば2.4GHz帯又は5.0GHz帯)は、NFCI/F26を介したNFC通信における搬送波の周波数(例えば13.56MHz帯)とは異なる。また、WFDI/F22を介したWi-Fi通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約100m)は、NFCI/F26を介したNFC通信を実行可能な最大の距離(例えば最大で約10cm)よりも大きい。
モバイルI/F24は、通信方式の観点において、他の各I/F20、22、26とは異なる。また、モバイルI/F24は、通信速度、周波数、及び、通信距離の観点では、レガシーI/F20及びWFDI/F22と同様に、NFCI/F26とは異なる。即ち、モバイルI/F24は、NFCI/F26よりも速い通信速度を有し、NFCI/F26とは異なる周波数を利用し、NFCI/F26よりも大きい通信距離を有する。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されている各プログラム36、38に従って、様々な処理を実行する。OS(Operation Systemの略)プログラム36は、携帯端末10の種々の基本的な動作を制御するためのプログラムである。
MFPアプリケーション38は、MFP100等のベンダによって提供されるアプリケーションであり、例えば、インターネット4上のサーバから携帯端末10にインストールされる。MFPアプリケーション38は、携帯端末10とMFP100との間にNFCリンクが確立されることに応じて、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続を確立したり、携帯端末10とMFP100との間で対象データ(例えば印刷データ、スキャンデータ等)の通信を実行したりするためのアプリケーションである。以下では、MFPアプリケーション38のことを単に「アプリ38」と呼ぶ。
メモリ34は、レガシー接続テーブル40を格納する。レガシー接続テーブル40では、SSID(Service Set Identifierの略)とパスワードとステータスとが対応付けられているレガシー情報が格納される。レガシー情報は、携帯端末10と外部機器(例えばAP200)との間のレガシー接続が確立される際に、レガシー接続テーブル40に登録される。ステータスは、レガシー接続を確立中であることを示す「Connected」と、レガシー接続が現在確立されておらず、かつ、レガシー接続を確立することを待機していることを示す「Saved」と、レガシー接続が現在確立されておらず、かつ、レガシー接続を確立することを待機していない「Not Connected」と、のいずれかを示す。上記の「レガシー接続を確立することを待機している(又は待機していない)」とは、接続対象の装置が近くに存在する場合に、レガシー接続を自動的に確立する(又は確立しない)ことを意味する。ステータス「Saved」及び「Not Connected」は、ユーザによって変更され得る。
(MFP100の構成)
MFP100は、印刷機能及びスキャン機能を含む多機能を実行可能な周辺装置である。MFP100には、モデル名「MMM」が割り当てられている。MFP100は、操作部112と、表示部114と、印刷実行部116と、スキャン実行部118と、Wi-FiI/F120と、NFCI/F122と、制御部130と、を備える。
操作部112は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部112を操作することによって、様々な指示をMFP100に入力することができる。表示部114は、文字列、アイコン画像を利用して様々な情報を表示可能なディスプレイであり、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。印刷実行部116は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。スキャン実行部118は、CCD、CIS等のスキャン機構である。
Wi-FiI/F120は、Wi-Fi方式に従ったWi-Fi通信を実行するためのI/Fであり、WFD方式をサポートしている。即ち、Wi-FiI/F120は、携帯端末10のWFDI/F22と同様である。また、NFCI/F122は、携帯端末10のNFCI/F26と同様である。
MFP100は、WFD方式のG/Oとして動作することによってWFDNWを形成することができる。この場合、MFP100は、Wi-FiI/F120を介してレガシー接続を携帯端末10と確立して、携帯端末10をWFDNWにレガシーとして参加させることができる。また、MFP100は、Wi-FiI/F120を介してWFD接続を携帯端末10と確立して、携帯端末10をWFDNWにWFD方式のクライアントとして参加させることもできる。
制御部130は、CPU132と、メモリ134と、を備える。CPU132は、メモリ134に格納されているプログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
(携帯端末10とMFP100との間のWi-Fi接続の確立)
続いて、図2~図4を参照して、携帯端末10とMFP100との間にWi-Fi接続(即ちレガシー接続又はWFD接続)が確立される各ケースについて説明する。各ケースの初期状態において、MFP100は、WFD方式のG/Oとして動作しており、WFDNWを形成している。WFDNWで利用されるべき無線設定情報は、SSID「YYY1」及びパスワード「PPP1」を含む。当該SSIDには、MFP100のモデル名が含まれる。
(ケースA;図2)
ケースAでは、レガシー接続操作が端末操作部にユーザによって実行される場合に、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立される。ケースAでは、携帯端末10は、アプリ38を利用せずに、OSプログラム36を利用して、レガシー接続を確立する。
携帯端末10は、T10において、レガシー接続操作が端末操作部にユーザによって実行されると、T12において、レガシーI/F20を介して、Probe要求をブロードキャストによって送信する。当該Probe要求は、携帯端末10とのレガシー接続を確立可能な装置を検索するための信号である。
MFP100は、T12において、Wi-FiI/F120を介して、携帯端末10からProbe要求を受信すると、T14において、Wi-FiI/F120を介して、SSID「YYY1」とMACアドレス「CCC」とを含むProbe応答を携帯端末10に送信する。
携帯端末10は、T14において、レガシーI/F20を介して、MFP100からProbe応答を受信すると、T16において、当該Probe応答に含まれるSSID「YYY1」を含む選択画面SS1を表示部14に表示する。携帯端末10は、MFP100とは異なる親局(例えばAP200)からもProbe応答を受信するので、選択画面SS1は、MFP100のSSID「YYY1」のみならず、当該異なる親局のSSID「YYY2」等も含む。T18において、携帯端末10は、選択画面SS1においてSSID「YYY1」の選択を受け付け、さらに、パスワード「PPP1」の入力を受け付ける。この場合、携帯端末10は、T20において、レガシーI/F20を介して、選択済みのSSID「YYY1」とMACアドレス「CCC」とを含むProbe要求をユニキャストによってMFP100に送信する。当該Probe要求は、レガシー接続の確立をMFP100に要求するための信号である。
MFP100は、T20において、Wi-FiI/F120を介して、携帯端末10からProbe要求を受信すると、T22において、Wi-FiI/F120を介して、SSID「YYY1」とMACアドレス「CCC」とを含むProbe応答を携帯端末10に送信する。
携帯端末10は、T22において、レガシーI/F20を介して、MFP100からProbe応答を受信すると、T24において、T18で入力されたSSID「YYY1」及びパスワード「PPP1」を利用して、レガシーI/F20を介して、レガシー接続処理(即ち、Authentication、Association、4-way Handshake等の通信)を実行する。具体的には、携帯端末10がSSID「YYY1」及びパスワード「PPP1」をMFP100に送信し、MFP100においてこれらの情報の認証が成功する。この結果、T42において、携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続を確立して、MFP100がG/Oとして動作するWFDNWにレガシーとして参加する。MFP100の側から説明すると、MFP100は、携帯端末10とのレガシー接続を確立して、MFP100がG/Oとして動作するWFDNWに携帯端末10をレガシーとして参加させる。
携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続を初めて確立した場合には、T44において、SSID「YYY1」とパスワード「PPP1」とステータス「Connected」とを含むレガシー情報をレガシー接続テーブル40に登録する。
(ケースB;図3)
ケースBでは、レガシー接続操作とは異なるWFD接続操作が端末操作部にユーザによって実行される場合に、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立される。ケースBでは、携帯端末10は、アプリ38を利用せずに、OSプログラム36を利用して、WFD接続を確立する。
携帯端末10は、T110において、WFD接続操作が端末操作部にユーザによって実行されると、T112において、WFDI/F22を介して、Probe要求をブロードキャストによって送信する。当該Probe要求は、携帯端末10とのWFD接続を確立可能な装置を検索するための信号である。T114は、携帯端末10がWFDI/F22を介してProbe応答を受信する点を除いて、図2のT14と同様である。T116は、T16と同様である。
携帯端末10は、T118において、選択画面SS1においてSSID「YYY1」の選択を受け付ける。ここでパスワード「PPP1」の入力を受け付けない点が、図2のT18とは異なる。携帯端末10は、T120において、WFDI/F22を介して、SSID「YYY1」、MACアドレス「CCC」、及び、デバイス名「TTT」を含むProbe要求をユニキャストによってMFP100に送信する。当該Probe要求は、WFD接続の確立をMFP100に要求するための信号である。
MFP100は、T120において、Wi-FiI/F120を介して、携帯端末10からProbe要求を受信すると、T122において、Wi-FiI/F120を介して、SSID「YYY1」とMACアドレス「CCC」とを含むProbe応答を携帯端末10に送信する。
携帯端末10は、T122において、WFDI/F22を介して、Probe応答を受信すると、T124において、WFDI/F22を介して、Service Discovery要求をMFP100に送信し、T126において、WFDI/F22を介して、MFP100からその応答を受信する。次いで、携帯端末10は、T128において、WFDI/F22を介して、Provision Discovery要求をMFP100に送信する。
MFP100は、T128において、Wi-FiI/F120を介して、MFP100からProvision Discovery要求を受信すると、T130において、接続確認画面SS2を表示部114に表示する。接続確認画面SS2は、Probe要求に含まれるデバイス名「TTT」を有する携帯端末10とのWFD接続を確立すべきか否かをユーザに選択させるための画面である。MFP100は、T132において、接続確認画面SS2内の「YES」ボタンの選択を受け付けると、T134において、Wi-FiI/F120を介して、Provision Discovery応答を携帯端末10に送信する。MFP100は、「YES」ボタンの選択を受け付けることに応じて、WPSのPBC方式に従った動作を有効化するので、後述のWSC Exchangeを実行することができる。なお、MFP100が接続確認画面SS2を表示するタイミングは、T120において、MFP100がProbe要求を受信した直後等でもよい。
携帯端末10は、T134において、WFDI/F22を介して、MFP100からProvision Discovery応答を受信すると、T140において、WFDI/F22を介して、特定の接続処理(WSC Exchange、Authentication、Association、4-way Handshake等の通信)を実行する。具体的には、携帯端末10は、WPSのPBC方式に従った通信であるWSC Exchangeにおいて、MFP100からSSID「YYY1」及びパスワード「PPP1」を受信する。そして、携帯端末10がSSID「YYY1」及びパスワード「PPP1」をMFP100に送信し、MFP100においてこれらの情報の認証が成功する。この結果、T132において、携帯端末10は、MFP100とのWFD接続を確立して、MFP100がG/Oとして動作するWFDNWにクライアントとして参加する。MFP100の側から説明すると、MFP100は、携帯端末10とのWFD接続を確立して、MFP100がG/Oとして動作するWFDNWに携帯端末10をクライアントとして参加させる。
携帯端末10は、MFP100とのWFD接続が確立される場合には、図2のT44と同様の処理を実行しない。即ち、携帯端末10は、SSID「YYY1」、「パスワードPPP1」等をレガシー接続テーブル40に登録しない。
(ケースC1;図4)
ケースC1では、携帯端末10は、アプリ38を利用して、MFP100とのWFD接続を確立する。ケースC1の初期状態では、アプリ38を利用してMFP100とのWFD接続が確立された状態ではない。
携帯端末10は、T210において、アプリ38を起動させるための操作が端末操作部にユーザによって実行されると、T212において、TOP画面S1(図10(A)参照)を表示部14に表示する。TOP画面S1は、印刷ボタンB1、スキャンボタンB2、FAXボタンB3、及び、装置選択ボタンB4を含む。TOP画面S1内の装置選択ボタンB4は、印刷、スキャン等の機能を実行させるための装置が選択されていないことを示すメッセージを含む。この状態では、各ボタンB1~B3が無効化されており、携帯端末10は、各ボタンB1~B3の操作を受け付けない。なお、変形例として、各ボタンB1~B3の操作を受け付けた場合に装置選択を促すダイアログを表示部14に表示させてもよい。携帯端末10は、T214において、装置選択ボタンB4がユーザによって操作されると、T216において、例えば携帯端末10をMFP100に近づけることをユーザに指示するための指示画面S2(図10(B)参照)を表示部14に表示する。
T218において、ユーザが携帯端末10をMFP100に近づけると、T220において、携帯端末10のNFCI/F26とMFP100のNFCI/F122との間にNFCリンクが確立される。この場合、MFP100は、T222において、NFCリンクを利用して、MACアドレス「CCC」とSSID「YYY1」とIPアドレス100aとを携帯端末10に送信する。IPアドレス100aは、MFP100がG/Oとして動作するWFDNW内でのMFP100のIPアドレスである。
携帯端末10は、T222において、NFCリンクを利用して、MFP100からMACアドレス「CCC」とSSID「YYY1」とIPアドレス100aとを受信すると、T230において、受信済みのIPアドレス100aを送信先として含むPING信号をMFP100に送信する。ここで、携帯端末10は、レガシーI/F20を介したPING信号の送信と、WFDI/F22を介したPING信号の送信と、の双方を実行する。PING信号は、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続又はWFD接続が確立されているのか否かを確認するための信号である。T230の時点では、レガシー接続及びWi-Fi接続が確立されていないので、携帯端末10は、PING信号に対するPING応答を受信しない。
T240、T242は、それぞれ、図3のT112、T114と同様である。携帯端末10は、T242において、WFDI/F22を介して、MFP100を含む1個以上の親局のそれぞれからProbe応答を受信すると、1個以上のProbe応答の中に、T222で受信されたSSID「YYY1」を含むProbe応答が存在することを確認する。そして、携帯端末10は、T244において、WFDI/F22を介して、当該Probe応答に含まれるMACアドレス「CCC」を含むProbe要求をユニキャストによってMFP100に送信し、T246において、WFDI/F22を介して、MFP100からProbe応答を受信する。
携帯端末10は、T246において、WFDI/F22を介して、MFP100からProbe応答を受信すると、T130において、WFDI/F22を介して、WFD接続処理(Service Discovery、Provision Discovery、WSC Exchange、Authentication、Association、4-way Handshake等の通信)を実行する。なお、MFP100は、T246のWFD接続処理において、Wi-FiI/F120を介して、携帯端末10からProvision Discovery要求を受信しても、接続確認画面SS2を表示しない。この点が図3のT124~T140とは異なる。MFP100は、T220のNFCリンクが確立されることに応じて、WPSのPBC方式に従った動作を有効化するので、接続確認画面SS2を表示する必要がないからである。T252は、図3のT132と同様である。
携帯端末10は、T260において、WFD接続を利用して、WFDI/F22を介して、能力情報要求をMFP100に送信する。能力情報要求は、MFP100が実行可能な機能を確認するための信号である。携帯端末10は、T262において、WFDI/F22を介して、MFP100から能力情報を受信する。能力情報は、MFP100が印刷機能及びスキャン機能を実行可能であることを示す情報と、MFP100のデバイス名「MMM」と、を含む。そして、携帯端末10は、T270において、受信済みの能力情報に応じたTOP画面S3(図10(C)参照)を表示部14に表示する。TOP画面S3は、MFP100が実行可能な印刷機能に対応する印刷ボタンB1と、MFP100が実行可能なスキャン機能に対応するスキャンボタンB2と、を含む。TOP画面S3は、MFP100が実行不可能なFAX機能に対応するFAXボタンB3を含まない。また、装置選択ボタンB4は、MFP100のモデル名「MMM」を含む。これにより、ユーザは、携帯端末10とモデル名「MMM」を有するMFP100との間にWFD接続が確立されたことを知ることができる。
(ケースC2;図5)
ケースC2は、ケースC1の続きである。即ち、携帯端末10は、MFP100の能力情報を取得済みである(図4のT262参照)。また、ケースC2の初期状態では、図4のT252で確立されたWFD接続を切断するための操作がユーザによって実行されたことに起因して、WFD接続が切断されている。
携帯端末10は、T310において、アプリ38を起動させるための操作がユーザによって実行されると、T312において、TOP画面S3(図10(C)参照)を表示部14に表示する。携帯端末10とMFP100との間にはWFD接続が現在確立されていないが、装置選択ボタンB4は、MFP100のモデル名「MMM」を含む。
携帯端末10は、T314において、印刷ボタンB1がユーザによって操作されると、T316において、印刷タイプ選択画面S4(図10(D)参照)を表示部14に表示する。印刷タイプ選択画面S4は、ドキュメントボタンB11、クラウドボタンB12、及び、ウェブページボタンB13を含む。ドキュメントボタンB11は、携帯端末10のメモリ34に記憶されているデータファイルによって表わされる画像を印刷するためのボタンである。クラウドボタンB12は、インターネット4上のクラウドサーバ400(図1参照)からデータファイルを受信して、当該データファイルによって表わされる画像を印刷するためのボタンである。また、ウェブページボタンB13は、インターネット4上のウェブサーバ300(図1参照)からウェブページデータを受信して、当該ウェブページデータによって表わされる画像を印刷するためのボタンである。
携帯端末10は、T318において、ドキュメントボタンB11がユーザによって選択されると、T320において、ドキュメント選択画面S5(図10(E)参照)を表示部14に表示する。ドキュメント選択画面S5は、メモリ34に記憶されている各ドキュメントファイルの各ファイル名F1~F6を含む。携帯端末10は、T322において、ファイル名F1がユーザによって選択されると、T324において、プレビュー画面S6(図10(F)参照)を表示部14に表示する。プレビュー画面S6は、ファイル名F1を有するドキュメントファイルの印刷プレビュー画像P1と、携帯端末10をMFP100に近づけることを指示するメッセージと、を含む。なお、プレビュー画面S6が表示部14に表示されている状態、即ち、印刷プレビュー画像P1が表示部14に表示されている状態とは、携帯端末10は、MFP100に送信する印刷データの生成が完了している状態、又は、携帯端末10は、インターネット4にアクセスすることなく、MFP100に送信する印刷データの生成を実行可能な状態である。携帯端末10の表示部14にプレビュー画面が表示されるいくつかの状況を説明する。例えば、携帯端末10によって印刷データを生成することができない特定の形式のファイルによって表わされる画像を印刷する場合に、携帯端末10は、AP200を介して、インターネット4上のデータ変換サーバ500(図1参照)に対象データを送信する。そして、携帯端末10は、AP200を介して、データ変換サーバ500によって変換された変換データを受信し、当該変換データによって表される画像をプレビュー画像として表示部14に表示する。また、例えば、携帯端末10は、AP200を介して、クラウドサーバ400からデータファイルを受信し、当該データファイルによって表される画像をプレビュー画像として表示部14に表示する。また、例えば、携帯端末10は、AP200を介して、ウェブサーバ300からウェブページデータを受信し、当該ウェブページデータによって表される画像をプレビュー画像として表示部14に表示する。従って、上記のいずれの場合においても、プレビュー画面(即ち、印刷プレビュー画像)が表示部14に表示されている状態において、携帯端末10は、MFP100に送信する印刷データの生成が完了している状態、又は、携帯端末10は、インターネット4にアクセスすることなく、MFP100に送信する印刷データの生成を可能な状態である。
ユーザは、プレビュー画面S6内のメッセージに応じて、T330において、携帯端末10をMFP100に近づける。その後に実行されるT332~T340は、図4のT220~T230と同様である。また、図4のT240~T262と同様の処理が実行される。これにより、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立される。そして、携帯端末10は、T350において、WFDI/F22を介して、WFD接続を利用して、T322で選択されたドキュメントファイルを表わす印刷データをMFP100に送信する。
MFP100は、T350において、Wi-FiI/F120を介して、WFD接続を利用して、携帯端末10から印刷データを受信すると、T352において、印刷データを印刷実行部116に供給して、印刷データによって表される画像の印刷を実行する。
(携帯端末10が実行するMFPアプリ処理;図6)
次いで、図6を参照して、携帯端末10のCPU32がアプリ38に従って実行する処理の内容を説明する。アプリ38を起動させるための操作が端末操作部に実行される場合に、図6の処理が開始される。図6の処理が開始される時点では、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている状態(例えば図2のケースAの後の状態)、WFD接続が確立されている状態(例えば図3~図5のケースB、ケースC1、又は、ケースC2の後の状態)、又は、レガシー接続もWFD接続も確立されていない状態が想定される。
図6では、アプリ38によって実現される全ての処理が表わされているわけではない。例えば、アプリ38は、図10の各画面を表示する処理等(例えば図4のT212等)を実行するが、それらの処理を図示省略している。なお、以下では、説明の便宜上、CPU32を主体として記載せずに、CPU32がアプリ38に従って実行する処理の主体、CPU32がOSプログラム36に従って実行する処理の主体を、それぞれ、「アプリ38」、「OS36」と記載する。
S10において、アプリ38は、携帯端末10とMFP100との間にNFCリンクが確立されることを監視する。アプリ38は、NFCI/F26からNFCリンクが確立されたことを示す確立情報を取得する場合に、S10でYESと判断して(図4のT220、図5のT332)、S12に進む。
S12において、アプリ38は、NFCI/F26を介して、MFP100から、MACアドレス「CCC」とSSID「YYY1」とIPアドレス100aとを受信する(図4のT222、図5のT334)。
S20において、アプリ38は、PING信号送信指示をOS36に供給する。PING信号送信指示は、S12で受信されたIPアドレス100aを送信先として含むPING信号の送信を要求するための指示である。OS36は、PING信号送信指示を取得すると、PING信号の送信指示をレガシーI/F20及びWFDI/F22のそれぞれに供給する。この結果、レガシーI/F20がPING信号を送信し、WFDI/F22がPING信号を送信する。OS36は、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている場合に、レガシーI/F20を介して、MFP100からPING応答を受信し、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立されている場合に、WFDI/F22を介して、MFP100からPING応答を受信する。OS36は、どちらかのI/F20又は22を介してPING応答を受信する場合に、PING応答を受信したことを示すPING応答情報をアプリ38に供給し、PING応答を受信しない場合に、PING応答情報をアプリ38に供給しない。PING応答情報は、どちらのI/F20又は22を介してPING応答が受信されたのかを示す情報を含まない。従って、アプリ38は、OS36からPING応答情報を取得しても、レガシー接続及びWFD接続のどちらが確立されているのかを特定することができない。
なお、変形例では、PING応答情報は、どちらのI/F20又は22を介してPING応答が受信されたのかを示す情報を含んでいてもよい。この場合、アプリ38は、当該情報に基づいて、後述のS26において、MFP100とのレガシー接続が確立されているのかWFD接続が確立されているのかを判断することができる。
S22において、アプリ38は、PING応答を受信したのか否かを判断する。アプリ38は、OS36からPING応答情報を取得する場合に、S22でYESと判断してS24に進み、OS36からPING応答情報を取得しない場合に、S22でNOと判断して(図4のT230、図5のT340)、S50に進む。
S50において、アプリ38は、WFD接続指示を含む第2の接続指示をOS36に供給する。WFD接続指示は、WFD接続の確立を要求するための指示である。OS36は、第2の接続指示を取得すると、図4のT242~T252の処理を実行する。これにより、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立され、携帯端末10は、MFP100がG/Oとして動作するWFDNWにクライアントとして参加する。S50が終了すると、図6の処理が終了する。
一方、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続又はWFD接続が確立されている場合には、S22でYESと判断されて、S24が実行される。S24において、アプリ38は、プレビュー画面S6(図10(F)参照)が表示部14に表示されているのか否かを判断する。アプリ38は、プレビュー画面S6以外の画面(例えば指示画面S2(図10(B)参照)等)が表示されていると判断する場合(S24でNO)に、S26に進む。一方、アプリ38は、プレビュー画面S6が表示されていると判断する場合(S24でYES)に、図6の処理を終了する。プレビュー画面S6が表示されている状態では、携帯端末10のユーザが、プレビュー画面S6によって表わされる画像の印刷をMFP100に実行させることを望んでいる可能性が高い。このような状況では、S26以降の処理を実行する必要がないので、後述のS40においてMFP100とのレガシー接続が切断されることがなく、この結果、携帯端末10は、レガシー接続を利用して、印刷データをMFP100に適切に送信することができる。
S26において、アプリ38は、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されているのかWFD接続が確立されているのかを判断する。アプリ38は、まず、レガシー接続テーブル40を参照して、ステータス「Connected」を含むレガシー情報が存在するのか否かを判断する。アプリ38は、当該レガシー情報が存在しない場合には、WFD接続が確立されていると判断して(S26でNO)、図6の処理を終了する。一方、アプリ38は、当該レガシー情報が存在する場合には、当該レガシー情報に含まれるSSIDと、S12で受信されたSSIDと、が一致するのか否かを判断する。アプリ38は、前者のSSIDと後者のSSIDとが一致する場合には、レガシー接続が確立されていると判断して(S26でYES)、S28に進み、前者のSSIDと後者のSSIDとが一致しない場合には、WFD接続が確立されていると判断して(S26でNO)、図6の処理を終了する。このように、アプリ38は、レガシー接続テーブル40を参照すれば、レガシー接続及びWFD接続のどちらが確立されているのかを適切に判断することができる。
S28において、アプリ38は、レガシー接続テーブル40を参照して、ステータス「Saved」を含むレガシー情報が存在するのか否かを判断する。アプリ38は、当該レガシー情報が存在すると判断する場合(S28でYES)に、S40に進み、当該レガシー情報が存在しないと判断する場合(S28でNO)に、S30に進む。
S30において、アプリ38は、モバイルI/F24を介したモバイル機能が有効化されているのか否かを判断する。アプリ38は、例えば、SIM(Subscriber Identity Moduleの略)カードが携帯端末10に挿入されていない場合、SIMカードが挿入されているがモバイル機能が無効化されている場合(例えばいわゆる機内モードに設定されている場合)等には、モバイル機能が有効化されていないと判断して(S30でNO)、図6の処理を終了する。一方、アプリ38は、モバイル機能が有効化されていると判断する場合(S30でYES)には、S40に進む。
S40において、アプリ38は、レガシー接続切断指示とWFD接続指示とを含む第1の接続指示をOS36に供給する。レガシー接続切断指示は、レガシー接続の切断を要求するための指示である。OS36は、第1の接続指示を取得すると、レガシーI/F20を介して、接続の切断要求をMFP100に送信して、レガシー接続を切断する。次いで、OS36は、S50と同様に、図4のT242~T252の処理を実行する。これにより、携帯端末10とMFP100との間のWFD接続が確立され、携帯端末10は、MFP100がG/Oとして動作するWFDNWにクライアントとして参加する。即ち、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている状態から、WFD接続が確立されている状態に変更される。S40が終了すると、図6の処理が終了する。
S40又はS50でWFD接続が確立されると、図示省略しているが、アプリ38は、WFD接続を利用して、能力情報要求をMFP100に送信してMFP100から能力情報応答を受信したり(図4のT260、T262)、印刷データ又はスキャンデータの通信をMFP100と実行したりすることができる(図5のT350)。
(具体的なケース)
続いて、図7~図9を参照して、図6の処理によって実現される具体的なケースD~ケースFについて説明する。
(ケースD;図7)
ケースDでは、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている(図2のケースA参照)。また、レガシー接続テーブル40は、MFP100とのレガシー接続に関する第1のレガシー情報(即ち、SSID「YYY1」、パスワード「PPP1」、及び、ステータス「Connected」)と、AP200とのレガシー接続に関する第2のレガシー情報(即ち、SSID「YYY2」、パスワード「PPP2」、及び、ステータス「Saved」)と、を記憶している。即ち、第2のレガシー情報は、AP200とのレガシー接続を過去に確立した実績を有することを意味する。
T410~T422は、図4のT210~T222と同様である。T420が図6のS10でYESに対応し、T422がS12に対応する。携帯端末10は、T430において、レガシーI/F20及びWFDI/F22のそれぞれを介して、IPアドレス100aを送信先として含むPING信号をMFP100に送信する(S20)。この場合、携帯端末10は、T432において、レガシーI/F20を介して、MFP100からPING応答を受信する(S22でYES)。
次いで、携帯端末10は、図6のS24以降の各判断処理を実行する。携帯端末10は、まず、プレビュー画面S6が表示されていないと判断する(S24でYES)。次いで、携帯端末10は、レガシー接続テーブル40内にステータス「Connected」を含む第1のレガシー情報が存在すると判断し、第1のレガシー情報に含まれるSSID「YYY1」とT422で受信されたSSID「YYY1」とが一致すると判断し、この結果、レガシー接続が確立されていると判断する(S26でYES)。次いで、携帯端末10は、レガシー接続テーブル40内にステータス「Saved」を含む第2のレガシー情報が存在すると判断する(S28でYES)。この結果、携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続をWFD接続に切り替えるための処理を実行する(S40)。具体的には、以下の各処理が実行される。
T440において、携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続を切断する。この際に、携帯端末10は、レガシー接続テーブル40内の第1のレガシー情報に含まれるステータスを「Connected」から「Saved」に変更する。T450~T480は、図4のT240~T270と同様である。これにより、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立される(S40)。
(ケースDの効果)
携帯端末10とMFP100との間にAP200を介さないレガシー接続が確立されている状態において、携帯端末10のユーザがインターネット4にアクセスすることを望む状況を想定する。しかしながら、携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続が確立されている状態において、AP200とレガシー接続を確立してインターネット4にアクセスすることができない。そこで、本実施例では、携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続が確立されている状態において、MFP100とのNFCリンクが確立される場合(図7のT420)に、MFP100とのレガシー接続を切断して(T440)、MFP100とのWFD接続を確立する(T462)。ユーザは、携帯端末10をMFP100に近づければ、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている状態からWFD接続が確立されている状態に容易に切り換えることができる。そして、携帯端末10は、MFP100とのWFD接続が確立されている状態において、AP200とのレガシー接続を確立することができ、AP200を介してインターネット4にアクセスすることができる。このために、ユーザは、MFP100とのWFD接続が確立されている状態において、インターネット4にアクセスして、例えばウェブサーバ300上のウェブページを閲覧することができる。
また、MFP100は、携帯端末10がWFDNWにレガシーとして参加している状態において、NFCリンクが確立される場合(T420)に、図3の接続確認画面SS2を表示することなく、携帯端末10とのWFD接続を確立して、同じWFDNWに携帯端末10をWFD方式のクライアントとして参加させる(T462)。即ち、MFP100は、NFCリンクが確立されることに応じて、MFP100と携帯端末10との間の無線接続をレガシー接続からWFD接続に切り替える。従って、携帯端末10のユーザは、携帯端末10をMFP100に近づければ、接続確認画面SS2において選択を実行しなくても、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている状態からWFD接続が確立されている状態に容易に切り換えることができる。
(図7のケースDの続き;図8)
続いて、図8を参照して、図7の続きのケースを説明する。図8の初期状態は、図7の処理が実行された後の状態、即ち、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立されており(図7のT462)、かつ、携帯端末10にTOP画面S3が表示されている状態(T480)である。T510、T512は、それぞれ、図5のT316、T318と同様である。携帯端末10は、T514において、ウェブページボタンB13(図10(D)参照)の選択を受け付ける。
(ケースE1)
携帯端末10は、図7のT440でMFP100とのレガシー接続が切断されると、レガシー接続テーブル40内のステータス「Saved」を含む第2のレガシー情報を利用して、AP200とのレガシー接続を確立することを試みる。ケースE1では、携帯端末10がAP200の近傍に位置しており、携帯端末10とAP200との間にレガシー接続を確立可能である状況を想定している。従って、携帯端末10は、T516において、第2のレガシー情報に含まれるSSID「YYY2」及び「PPP2」を利用して、AP200とのレガシー接続を確立する。これにより、携帯端末10は、AP200を介してインターネット4にアクセスすることができる。
携帯端末10は、T520において、ウェブサーバ300内の特定のウェブページを選択するための操作がユーザによって実行されると、T520において、T516で確立されたレガシー接続を利用して、AP200を介して、ウェブページデータ要求をウェブサーバ300に送信する。この場合、携帯端末10は、T524において、AP200を介して、ウェブサーバ300からウェブページデータを受信する。そして、携帯端末10は、T526において、受信済みのウェブページデータによって表わされる特定のウェブページを表示部14に表示し、T528において、当該特定のウェブページの印刷プレビュー画像を含むプレビュー画面を表示するための操作がユーザによって実行されると、T530において、プレビュー画面を表示部14に表示する。そして、携帯端末10は、T532において、印刷実行操作がユーザによって実行されると、T534において、WFD接続を利用して、特定のウェブページを表わす印刷データをMFP100に送信する。この結果、T536において、当該印刷データに従った印刷が実行される。
(ケースE1の効果)
レガシー接続テーブル40がステータス「Saved」を含む第2のレガシー情報を記憶している場合には、携帯端末10のユーザがMFP100とではなく、AP200とのレガシー接続を確立することを望んでいる可能性が高い。このために、本実施例では、携帯端末10は、ステータス「Saved」を含む第2のレガシー情報がレガシー接続テーブル40内に存在すると判断する場合(図6のS28でYES)に、MFP100とのレガシー接続を切断して(図7のT440)、MFP100とのWFD接続を確立する(T462)。従って、携帯端末10は、AP200とのレガシー接続を確立することができる(図8のT516)。この結果、ユーザは、AP200を介してインターネット4にアクセスして、特定のウェブページデータを表わす画像をMFP100に印刷させることができる(T520~T536)。
一方、携帯端末10は、ステータス「Saved」を含むレガシー情報がレガシー接続テーブル40内に存在しないと判断する場合(図6のS28でNO)に、MFP100とのレガシー接続を切断してWFD接続を確立しないことがあり得る(S30でNO)。このような状況では、携帯端末10が、MFP100とは異なる親局(例えばAP200)とのレガシー接続を、ユーザによる接続操作なしで確立できないためである。従って、MFP100と異なる親局を介したインターネット4へのアクセスが望まれていない場合に、携帯端末10がMFP100とのレガシー接続を切断してWFD接続を確立しないので、携帯端末10の通信負荷及び処理負荷を軽減させることができる。
(ケースE2)
図7のケースD2の初期状態において、レガシー接続テーブル40が、AP200とのレガシー接続に関する第2のレガシー情報を記憶していない状況を想定する。この場合、携帯端末10は、図7のT432において、PING応答を受信する場合に、ステータス「Saved」を含むレガシー情報が存在しないと判断する(図6のS28でNO)。ここで、携帯端末10は、モバイル機能が有効化されていると判断すると(S30でYES)、図7のT440以降の各処理を実行する。図8のケースE2は、このような状況において、T510~T514が実行された後のケースである。
携帯端末10は、T610において、ウェブサーバ300内の特定のウェブページを選択するための操作がユーザによって実行されると、T622において、モバイルI/F24を利用して、ウェブページデータ要求をウェブサーバ300に送信する。この場合、携帯端末10は、T624において、モバイルI/F24を利用して、ウェブサーバ300からウェブページデータを受信する。その後、T526~T536と同様の処理が実行される。
(ケースE2の効果)
携帯端末10においてモバイル機能が有効化されている場合には、携帯端末10のユーザが、モバイルI/F24を利用して、インターネット4にアクセスする可能性が高い。しかしながら、携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続が確立されている状態において、携帯端末10は、モバイルI/F24を介して、インターネット4にアクセスすることができない。このために、本実施例では、携帯端末10は、モバイル機能が有効化されていると判断する場合(図6のS30でYES)に、MFP100とのレガシー接続を切断して(図7のT440)、MFP100とのWFD接続を確立する(T462)。従って、ユーザは、モバイル通信によってインターネット4にアクセスして、特定のウェブページデータを表わす画像をMFP100に印刷させることができる(T520~T536)。
一方、携帯端末10は、モバイル機能が有効化されていないと判断する場合(図6のS30でNO)に、MFP100とのレガシー接続を切断してWFD接続を確立しない。このような状況では、携帯端末10がモバイル通信によってインターネット4にアクセスできないためである。携帯端末10がMFP100とのレガシー接続を切断してWFD接続を確立しないので、携帯端末10の通信負荷及び処理負荷を軽減させることができる。
(ケースF;図9)
ケースFでは、図3のT110のWFD接続操作に応じて、携帯端末10とMFP100との間にWFD接続が確立されている(図3のケースB参照)。携帯端末10とMFP100との間にレガシー接続は確立されていない。T610~632は、図7のT410~432と同様である。ただし、T632では、携帯端末10は、WFDI/F22を介して、MFP100からPING応答を受信する。次いで、携帯端末10は、プレビュー画面S6が表示されていないと判断し(図6のS24でYES)、MFP100とのWFD接続が確立されていると判断する(S26でNO)。この場合、携帯端末10は、MFP100とのWFD接続を切断せずに維持する。T640~T650は、図7のT470~T480と同様である。
(ケースFの効果)
携帯端末10は、MFP100とのWFD接続が確立されている状態において、MFP100とのNFCリンクが確立されても、MFP100とのWFD接続を切断しない。これにより、携帯端末10は、WFD接続を利用して、様々なデータの通信をMFP100と実行することができる。
(対応関係)
携帯端末10、MFP100、AP200が、それぞれ、「端末装置」、「通信装置」、「アクセスポイント」の一例である。NFCI/F26、レガシーI/F20、WFDI/F22、モバイルI/F24が、それぞれ、「特定の無線インタフェース」、「第1の無線インタフェース」、「第2の無線インタフェース」、「第3の無線インタフェース」の一例である。図7又は図9の初期状態において、携帯端末10とMFP100との間に確立されているレガシー接続又はWFD接続が、「第1の無線接続」の一例である。図7のT462のWFD接続が、「第2の無線接続」の一例である。NFCリンクが、「特定の無線接続」の一例である。レガシー方式、WFD方式が、セルラー方式が、それぞれ、「第1の通信方式」、「第2の通信方式」、「第3の通信方式」の一例である。
第1の接続指示が、「所定の指示」の一例である。SSID「YYY1」が、対象SSIDの一例である。ステータス「Connected」、ステータス「Saved」、ステータス「Connected」を含むレガシー情報、ステータス「Saved」を含むレガシー情報が、それぞれ、「第1のステータス情報」、「第2のステータス情報」、「第1種の履歴情報」、「第2種の履歴情報」の一例である。モバイル機能が、「所定の機能」の一例である。
WFDI/F22が、「Wi-Fiインタフェース」の一例である。接続確認画面SS2が、「問合画面」の一例である。MFP100がG/Oとして動作するWFDNWが、「対象無線ネットワーク」の一例である。図3のT142のWFD接続、図7のT462のWFD接続が、それぞれ、「第1のWi-Fi接続」、「第2のWi-Fi接続」の一例である。図3のT128のProvision Discovery要求、図7のT460内のProvision Discovery要求が、それぞれ、「第1の接続要求」、「第2の接続要求」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)携帯端末10は、WFDI/F22に代えて、Bluetooth(登録商標)方式に従った無線通信を実行可能なBTI/Fを備えていてもよい。レガシーI/F20は、BTI/Fを介した無線接続が確立されている状態において、外部機器(例えばAP200)とのレガシー接続を確立することができる。この場合、アプリ38は、図6のS22において、レガシーI/F20を介してMFP100からPING応答を受信する場合(S22でYES)、即ち、MFP100とのレガシー接続が確立されている場合に、以下の処理を実行する。即ち、アプリ38は、S24でNOと判断する場合に、S26を実行せずに、S28~S40を実行する。そして、アプリ38は、S40において、WFD接続指示に代えて、BTI/Fを介した無線接続を確立するための指示をOS136に供給する。この結果、携帯端末10は、MFP100とのレガシー接続を切断して、BTI/Fを介した無線接続をMFP100と確立する。本変形例では、Bluetooth方式、BTI/F、BTI/Fを介した無線接続が、それぞれ、「第2の通信方式」、「第2の無線インタフェース」、「第2の無線接続」の一例である。
(変形例2)MFP100は、WFD方式のG/Oに代えて、SoftAP(Software Access Pointの略)として動作して無線ネットワークを形成してもよい。本変形例では、当該無線ネットワークが、「対象無線ネットワーク」の一例である。
(変形例3)上記の実施例では、MFP100がG/Oとして動作すると共に携帯端末10がクライアントとして動作するためのWFD接続が確立される。これに代えて、携帯端末10がG/Oとして動作すると共にMFP100がクライアントとして動作するためのWFD接続が確立されてもよい。一般的に言うと、「第2の無線接続」は、通信装置が親局として動作する無線接続であってもよいし、端末装置が親局として動作する無線接続であってもよい。
(変形例4)図6のS24~S30の処理の順番が異なっていてもよい。また、S24、S28、S30のうちの少なくとも1個の処理が省略されてもよい。即ち、「第2の判断部」、「第3の判断部」、及び、「第4の判断部」の少なくとも1個を省略可能である。
(変形例5)「通信装置」は、多機能機でなくてもよく、プリンタ、スキャナ、PC、サーバ等であってもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(項目1)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置に搭載されるコンピュータを、以下の各部、即ち、
前記端末装置と通信装置との間にアクセスポイントを介さない第1の無線接続が確立されている状態において、前記端末装置と前記通信装置との間に前記端末装置の特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立される場合に、前記第1の無線接続が、第1の通信方式に従った無線接続であるのか、第2の通信方式に従った無線接続であるのか、を判断する第1の判断部であって、前記第1の通信方式は、前記通信装置が親局として動作する対象無線ネットワークにWi-Fi方式のレガシーとして参加するための通信方式であり、前記第1の通信方式に従った無線接続は、前記端末装置の前記特定の無線インタフェースとは異なる第1の無線インタフェースを介して確立され、前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式とは異なる通信方式であり、前記第2の通信方式に従った無線接続は、前記端末装置の前記特定の無線インタフェースとは異なる第2の無線インタフェースを介して確立され、前記特定の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離は、前記第1及び第2の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離よりも小さい、前記第1の判断部と、
前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、所定の指示を前記端末装置のOS(Operation Systemの略)プログラムに供給する供給部であって、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、前記所定の指示は供給されない、前記供給部と、
として機能させ、
前記所定の指示は、
前記第1の無線接続を切断するための指示と、
前記端末装置と前記通信装置との間に前記第2の無線インタフェースを介して前記第2の通信方式に従った第2の無線接続を確立するための指示と、
を含み、
前記第1の無線インタフェースは、前記第2の通信方式に従った前記第2の無線接続が確立されている状態において、前記第1の通信方式に従った無線接続を確立可能である、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記第1の通信方式は、前記通信装置がWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式のG/O(Group Ownerの略)である前記親局として動作する前記対象無線ネットワークに前記Wi-Fi方式の前記レガシーとして参加するための通信方式である、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記第2の通信方式は、前記通信装置がWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式のG/O(Group Ownerの略)である前記親局として動作する前記対象無線ネットワークに前記WFD方式のクライアントとして参加するための通信方式である、項目1又は2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記特定の無線インタフェースは、前記特定の無線接続を利用して、前記通信装置から前記対象無線ネットワークを識別するための対象SSID(Service Set Identifierの略)を受信し、
前記第1の判断部は、
受信済みの前記対象SSIDに一致するSSIDと、前記端末装置が当該SSIDによって識別される無線ネットワークに前記Wi-Fi方式のレガシーとして現在参加していることを示す第1のステータス情報と、が対応付けられている第1種の履歴情報が前記端末装置のメモリ内に存在する場合に、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断し、
前記第1種の履歴情報が前記端末装置の前記メモリ内に存在しない場合に、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断する、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
SSIDと、前記端末装置が当該SSIDによって識別される無線ネットワークに前記Wi-Fi方式のレガシーとして過去に参加していたことを示す第2のステータス情報と、が対応付けられている第2種の履歴情報が前記端末装置のメモリ内に存在するのか否かを示す第2の判断部として機能させ、
前記供給部は、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断され、かつ、前記第2種の履歴情報が前記メモリ内に存在すると判断される場合に、前記所定の指示を前記OSプログラムに供給し、
前記第2種の履歴情報が前記メモリ内に存在しないと判断される場合に、前記所定の指示は前記OSプログラムに供給されない、項目1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記端末装置の第3の無線インタフェースを介して前記第1及び第2の通信方式とは異なる第3の通信方式に従った無線通信を実行するための所定の通信機能が有効化されているのか否かを判断する第3の判断部として機能させ、
前記供給部は、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断され、かつ、前記所定の通信機能が有効化されていると判断される場合に、前記所定の指示を前記OSプログラムに供給し、
前記所定の通信機能が有効化されていないと判断される場合に、前記所定の指示は前記OSプログラムに供給されず、
前記第3の無線インタフェースは、
前記第1の通信方式に従った前記第1の無線接続が確立されている状態において、前記第3の通信方式に従った無線通信を実行不可能であり、
前記第2の通信方式に従った前記第2の無線接続が確立されている状態において、前記第3の通信方式に従った無線通信を実行可能である、項目1から5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記第1の無線接続が確立されている状態において、前記特定の無線接続が確立される場合に、前記通信装置によって印刷されるべき印刷画像のプレビュー画面が前記端末装置の表示部に表示されているのか否かを判断する第4の判断部として機能させ、
前記供給部は、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断され、かつ、前記プレビュー画面が前記表示部に表示されていないと判断される場合に、前記所定の指示を前記OSプログラムに供給し、
前記プレビュー画面が前記表示部に表示されていると判断される場合に、前記所定の指示は前記OSプログラムに供給されない、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
端末装置であって、
第1の無線インタフェースと、
第2の無線インタフェースと、
前記第1及び第2の無線インタフェースとは異なる特定の無線インタフェースであって、前記特定の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離は、前記第1及び第2の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離よりも小さい、前記特定の無線インタフェースと、
前記端末装置と通信装置との間にアクセスポイントを介さない第1の無線接続が確立されている状態において、前記端末装置と前記通信装置との間に前記特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立される場合に、前記第1の無線接続が、第1の通信方式に従った無線接続であるのか、第2の通信方式に従った無線接続であるのか、を判断する第1の判断部であって、前記第1の通信方式は、前記通信装置が親局として動作する対象無線ネットワークにWi-Fi方式のレガシーとして参加するための通信方式であり、前記第1の通信方式に従った無線接続は、前記第1の無線インタフェースを介して確立され、前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式とは異なる通信方式であり、前記第2の通信方式に従った無線接続は、前記第2の無線インタフェースを介して確立される、前記第1の判断部と、
前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、所定の指示を前記端末装置のOS(Operation Systemの略)プログラムに供給する供給部であって、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、前記所定の指示は供給されない、前記供給部と、
を備え、
前記所定の指示は、
前記第1の無線接続を切断するための指示と、
前記端末装置と前記通信装置との間に前記第2の無線インタフェースを介して前記第2の通信方式に従った第2の無線接続を確立するための指示と、
を含み、
前記第1の無線インタフェースは、前記第2の通信方式に従った前記第2の無線接続が確立されている状態において、前記第1の通信方式に従った無線接続を確立可能である、
端末装置。
(項目9)
通信装置であって、
Wi-Fi方式に従った無線通信を実行するためのWi-Fiインタフェースと、
前記Wi-Fi方式とは異なる通信方式に従った無線通信を実行するための特定の無線インタフェースであって、前記特定の無線インタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離は、前記Wi-Fiインタフェースを介した無線通信を実行可能な最大の距離よりも小さい、前記特定の無線インタフェースと、
表示部と、
前記通信装置がWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式のG/O(Group Ownerの略)である親局として動作する対象無線ネットワークが形成されており、かつ、端末装置が前記対象無線ネットワークに子局として参加していない状態において、前記通信装置と前記端末装置との間に前記特定の無線インタフェースを介した無線接続が確立されることなく、前記Wi-Fiインタフェースを介して、前記端末装置から第1の接続要求が受信される場合に、前記通信装置と前記端末装置との間に前記Wi-Fiインタフェースを介したWi-Fi接続を確立すべきか否かをユーザに問い合わせるための問合画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記問合画面において、前記Wi-Fi接続を確立すべきことが前記ユーザによって選択される場合に、前記通信装置と前記端末装置との間に前記Wi-Fiインタフェースを介した第1のWi-Fi接続を確立して、前記端末装置を前記対象無線ネットワークに前記WFD方式のクライアントとして参加させる第1の確立部であって、前記問合画面において、前記Wi-Fi接続を確立すべきことが前記ユーザによって選択されない場合に、前記第1のWi-Fi接続は確立されない、前記第1の確立部と、
前記通信装置が前記G/Oである前記親局として動作する前記対象無線ネットワークが形成されており、かつ、前記端末装置が前記対象無線ネットワークに前記Wi-Fi方式のレガシーとして参加している状態において、前記通信装置と前記端末装置との間に前記特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立されることに起因して、前記端末装置が前記対象無線ネットワークから離脱した後に、前記Wi-Fiインタフェースを介して、前記端末装置から第2の接続要求が受信される場合に、前記問合画面を表示させることなく、前記通信装置と前記端末装置との間に前記Wi-Fiインタフェースを介した第2のWi-Fi接続を確立して、前記端末装置を前記対象無線ネットワークに前記WFD方式のクライアントとして参加させる第2の確立部と、
を備える通信装置。
2:通信システム、4:インターネット、10:携帯端末、12:操作部、14:表示部、20:レガシーI/F、22:WFDI/F、24:モバイルI/F、26:NFCI/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:OSプログラム、38:MFPアプリケーション、40:レガシー接続テーブル、100:MFP、112:操作部、114:表示部、116:印刷実行部、118:スキャン実行部、120:Wi-FiI/F、122:NFCI/F、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、136:プログラム、200:AP、300:ウェブサーバ

Claims (8)

  1. 端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記端末装置に搭載されるコンピュータを、以下の各部、即ち、
    前記端末装置と通信装置との間にアクセスポイントを介さない第1の無線接続が確立されている状態において、前記端末装置と前記通信装置との間に前記端末装置の特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立される場合に、前記第1の無線接続が、第1の通信方式に従った無線接続であるのか、第2の通信方式に従った無線接続であるのか、を判断する第1の判断部であって、前記第1の通信方式は、前記通信装置が親局として動作する対象無線ネットワークにWi-Fi方式のレガシーとして参加するための通信方式であり、前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式とは異なる通信方式であり、前記対象無線ネットワークにWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式のクライアントとして参加するための通信方式である、前記第1の判断部と、
    前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、所定の指示を前記端末装置のOS(Operation Systemの略)プログラムに供給する供給部であって、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、前記所定の指示は供給されない、前記供給部と、
    として機能させ、
    前記所定の指示は、
    前記第1の無線接続を切断するための指示と、
    前記端末装置と前記通信装置との間に前記第2の通信方式に従った第2の無線接続を確立するための指示と、
    を含み、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続が確立されている間に、インターネットを介した無線通信を実行する通信実行部と、して機能させる、
    コンピュータプログラム。
  2. 前記通信実行部は、前記第2の無線接続が確立されている間に、前記第1の通信方式を利用して、インターネットを介した無線通信を実行する、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記第1の通信方式は、前記通信装置が前記WFD方式のG/O(Group Ownerの略)である前記親局として動作する前記対象無線ネットワークに前記Wi-Fi方式の前記レガシーとして参加するための通信方式である、請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記特定の無線インタフェースは、前記特定の無線接続を利用して、前記通信装置から前記対象無線ネットワークを識別するための対象SSID(Service Set Identifierの略)を受信し、
    前記第1の判断部は、
    受信済みの前記対象SSIDに一致するSSIDと、前記端末装置が当該SSIDによって識別される無線ネットワークに前記Wi-Fi方式のレガシーとして現在参加していることを示す第1のステータス情報と、が対応付けられている第1種の履歴情報が前記端末装置のメモリ内に存在する場合に、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断し、
    前記第1種の履歴情報が前記端末装置の前記メモリ内に存在しない場合に、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断する、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    SSIDと、前記端末装置が当該SSIDによって識別される無線ネットワークに前記Wi-Fi方式のレガシーとして過去に参加していたことを示す第2のステータス情報と、が対応付けられている第2種の履歴情報が前記端末装置のメモリ内に存在するのか否かを示す第2の判断部として機能させ、
    前記供給部は、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断され、かつ、前記第2種の履歴情報が前記メモリ内に存在すると判断される場合に、前記所定の指示を前記OSプログラムに供給し、
    前記第2種の履歴情報が前記メモリ内に存在しないと判断される場合に、前記所定の指示は前記OSプログラムに供給されない、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記端末装置の第3の無線インタフェースを介して前記第1及び第2の通信方式とは異なる第3の通信方式に従った無線通信を実行するための所定の通信機能が有効化されているのか否かを判断する第3の判断部として機能させ、
    前記供給部は、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断され、かつ、前記所定の通信機能が有効化されていると判断される場合に、前記所定の指示を前記OSプログラムに供給し、
    前記所定の通信機能が有効化されていないと判断される場合に、前記所定の指示は前記OSプログラムに供給されず、
    前記第3の無線インタフェースは、
    前記第1の通信方式に従った前記第1の無線接続が確立されている状態において、前記第3の通信方式に従った無線通信を実行不可能であり、
    前記第2の通信方式に従った前記第2の無線接続が確立されている状態において、前記第3の通信方式に従った無線通信を実行可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第1の無線接続が確立されている状態において、前記特定の無線接続が確立される場合に、前記通信装置によって印刷されるべき印刷画像のプレビュー画面が前記端末装置の表示部に表示されているのか否かを判断する第4の判断部として機能させ、
    前記供給部は、前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断され、かつ、前記プレビュー画面が前記表示部に表示されていないと判断される場合に、前記所定の指示を前記OSプログラムに供給し、
    前記プレビュー画面が前記表示部に表示されていると判断される場合に、前記所定の指示は前記OSプログラムに供給されない、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  8. 端末装置であって、
    記端末装置と通信装置との間にアクセスポイントを介さない第1の無線接続が確立されている状態において、前記端末装置と前記通信装置との間に前記端末装置の特定の無線インタフェースを介した特定の無線接続が確立される場合に、前記第1の無線接続が、第1の通信方式に従った無線接続であるのか、第2の通信方式に従った無線接続であるのか、を判断する第1の判断部であって、前記第1の通信方式は、前記通信装置が親局として動作する対象無線ネットワークにWi-Fi方式のレガシーとして参加するための通信方式であり、前記第2の通信方式は、前記第1の通信方式とは異なる通信方式であり、前記対象無線ネットワークにWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)のクライアントとして参加するための通信方式である、前記第1の判断部と、
    前記第1の無線接続が前記第1の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、所定の指示を前記端末装置のOS(Operation Systemの略)プログラムに供給する供給部であって、前記第1の無線接続が前記第2の通信方式に従った無線接続であると判断される場合に、前記所定の指示は供給されない、前記供給部と、
    を備え、
    前記所定の指示は、
    前記第1の無線接続を切断するための指示と、
    前記端末装置と前記通信装置との間に前記第2の通信方式に従った第2の無線接続を確立するための指示と、
    を含み、
    前記端末装置は、さらに、
    前記第2の無線接続が確立されている間に、インターネットを介した無線通信を実行する通信実行部を備える、
    端末装置。
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