JP2023137428A - 端末装置のためのアプリケーションプログラム、端末装置、及び、通信装置 - Google Patents

端末装置のためのアプリケーションプログラム、端末装置、及び、通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置とアクセスポイントとの間に無線接続をセキュアに確立させ得る技術を提供すること。【解決手段】端末装置は、第1の無線接続を対象アクセスポイントと確立するためのアクセスポイント情報を記憶するメモリを備える。端末装置は、第2の無線接続を通信装置と確立し、第2の無線接続を利用してOSI参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、ブートストラッピングキーの通信を通信装置と実行する。その後、端末装置は、第2の無線接続が切断される場合に、アクセスポイント情報を利用して第1の無線接続を対象アクセスポイントと確立し、Wi-Fi規格のDPP方式に従った認証要求であって、ブートストラッピングキーが利用された認証要求の通信を通信装置と実行し、通信装置と対象アクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための第1の接続情報を通信装置に送信する。【選択図】図2

Description

本明細書は、通信装置とアクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための技術を開示する。
特許文献1には、DPP(Device Provisioning Protocolの略)方式に従って、端末を利用して、プリンタとアクセスポイント(以下では「AP」と記載する)との間にWi-Fi接続を確立させる技術が開示されている。この技術では、端末は、公開鍵を含む情報がコード化されたQRコード(登録商標)を読み取ることによって、プリンタ及びAPのそれぞれの公開鍵を取得し、これらの公開鍵を利用して、プリンタとAPとの間にWi-Fi接続を確立させる。
特開2020-113851号公報
本明細書では、通信装置とアクセスポイントとの間に無線接続をセキュアに確立させ得る技術を提供する。
本明細書は、端末装置のためのアプリケーションプログラムを開示する。前記端末装置は、Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための無線インターフェースと、アクセスポイント情報を記憶するメモリであって、前記アクセスポイント情報は、第1の無線接続を対象アクセスポイントと確立するための情報である、前記メモリと、コンピュータと、を備え、前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、前記無線インターフェースを介して、第2の無線接続を通信装置と確立する第1の確立部であって、前記第2の無線接続は、前記通信装置が親局として動作すると共に前記端末装置が子局として動作するための接続である、前記第1の確立部と、前記第2の無線接続が前記通信装置と確立される場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、OSI(Open Systems Interconnectionの略)参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、前記端末装置又は前記通信装置のブートストラッピングキーの通信を前記通信装置と実行するキー通信実行部と、前記ブートストラッピングキーの通信が前記通信装置と実行された後に、前記第2の無線接続が切断される場合に、前記メモリ内の前記アクセスポイント情報を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記第1の無線接続を前記対象アクセスポイントと確立する第2の確立部と、前記第1の無線接続が前記対象アクセスポイントと確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、Wi-Fi規格のDPP(Device Provisioning Protocolの略)方式に従った認証要求であって、前記ブートストラッピングキーが利用された前記認証要求の通信を前記通信装置と実行する認証要求通信部と、前記認証要求の通信が前記通信装置と実行される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記DPP方式に従った第1の接続情報を前記通信装置に送信する第1の接続情報送信部であって、前記第1の接続情報は、前記通信装置と前記対象アクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための情報である、前記第1の接続情報送信部と、として機能させてもよい。
上記の構成によると、端末装置は、OSI参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、端末装置又は通信装置のブートストラッピングキーの通信を通信装置と実行する。このように、端末装置は、ネットワーク層以上の通信を実行するので、ブートストラッピングキーをセキュアに通信し得る。このために、通信装置と対象アクセスポイントとの間に無線接続をセキュアに確立させ得る。
本明細書では、通信装置も開示する。通信装置は、Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための第1の無線インターフェースと、前記Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための第2の無線インターフェースと、ユーザから第1の所定操作が受け付けられる場合に、前記第1の無線インターフェースを介して、第1のProbe要求を繰り返し送信する第1のProbe要求送信部と、前記第1のProbe要求が送信されることに応じて、前記第1の無線インターフェースを介して、第1のアクセスポイントから自動無線接続を示す情報を含む第1のProbe応答が受信される場合に、前記第1の無線インターフェースを介して、第1の無線接続を前記第1のアクセスポイントと確立する第1の確立部と、前記第2の無線インターフェースを介して、端末装置から第2のProbe要求が受信される場合に、前記第2の無線インターフェースを介して、第2のProbe応答を前記端末装置に送信するProbe応答送信部と、前記第2のProbe応答が前記端末装置に送信される場合に、前記第2の無線インターフェースを介して、第2の無線接続を前記端末装置と確立する第2の確立部であって、前記第2の無線接続は、前記通信装置が親局として動作すると共に前記端末装置が子局として動作するための接続である、前記第2の確立部と、前記第2の無線接続が前記端末装置と確立される場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、OSI(Open Systems Interconnectionの略)参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、前記端末装置又は前記通信装置のブートストラッピングキーの通信を前記端末装置と実行するキー通信実行部と、前記ブートストラッピングキーの通信が前記端末装置と実行された後に、前記第1の無線インターフェースを介して、Wi-Fi規格のDPP(Device Provisioning Protocolの略)方式に従った認証要求であって、前記ブートストラッピングキーが利用された前記認証要求の通信を前記端末装置と実行する認証要求通信部と、前記認証要求の通信が前記端末装置と実行される場合に、前記第1の無線インターフェースを介して、前記端末装置から、前記DPP方式に従った接続情報を受信する接続情報受信部と、前記端末装置から前記接続情報が受信される場合に、前記接続情報を利用して、前記第1の無線インターフェースを介して、第3の無線接続を第2のアクセスポイントと確立する第3の確立部と、を備えてもよい。
上記の構成によると、通信装置は、OSI参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、端末装置又は通信装置のブートストラッピングキーの通信を端末装置と実行する。このように、通信装置は、ネットワーク層以上の通信を実行するので、ブートストラッピングキーをセキュアに通信し得る。このために、通信装置と第2のアクセスポイントとの間に無線接続をセキュアに確立させ得る。
上記の端末装置のためのアプリケーションプログラムを記憶するコンピュータ可読記録媒体、端末装置そのもの、及び、端末装置によって実行される方法も新規で有用である。上記の通信装置を実現するためのコンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムによって記憶するコンピュータ可読記憶媒体、及び、上記の通信装置によって実行される方法も新規で有用である。また、上記の端末装置と上記の通信装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 端末のアプリケーションプログラムによって実行されるアプリ処理のフローチャートを示す。 プリンタによって実行される接続処理のフローチャートを示す。 ケースAのシーケンス図を示す。 ケースBのシーケンス図を示す。 ケースB-1のシーケンス図を示す。 ケースB-2のシーケンス図を示す。 ケースB-3のシーケンス図を示す。 ケースCのシーケンス図を示す。
(実施例)
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、端末10と、複数個のプリンタ100,200と、複数個のAP(Access Pointの略)6A,6Bと、を備える。本実施例の技術は、端末10を利用して、プリンタ(例えば100)とAP(例えば6A)との間にWi-Fi規格に従った無線接続(以下では、「Wi-Fi接続」と記載する)を確立させる技術である。
(端末10の構成)
端末10は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。変形例では、端末10は、据置型のPC、ノートPC等であってもよい。端末10は、操作部12と表示部14とWi-Fiインターフェース16と制御部30とを備える。各部12~30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を端末10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネル(即ちユーザの操作を受け付ける操作部)としても機能する。
Wi-FiI/F16は、Wi-Fi規格に従ったWi-Fi通信を実行するための無線I/Fである。Wi-Fi規格は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば802.11a,11b,11g,11n、11ac等)に従って、無線通信を実行するための無線通信規格である。特に、Wi-FiI/F16は、Wi-Fi Allianceによって策定されたDPP(Device Provisioning Protocolの略)方式をサポートしている。DPP方式の詳細は、Wi-Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Easy Connect(商標) Specification Version 2.0」に記述されている。Wi-FiI/F16は、さらに、Wi-Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Direct(登録商標)の略)方式をサポートしている。WFD方式の詳細は、Wi-Fi Allianceによって作成された規格書「Wi-Fi Direct(登録商標) Specification Version 1.9」に記述されている。
Wi-FiI/F16は、物理的には1個のチップである。ただし、Wi-FiI/F16には、2個のMACアドレスが割り当てられており、これにより、第1のMACアドレスが割り当てられている第1のI/F16Aと、第2のMACアドレスが割り当てられている第2のI/F16Bと、が実現される。なお、変形例では、第1のI/F16Aと第2のI/F16Bとは異なるチップによって構成されてもよい。
第1のI/F16Aは、WFD方式とは異なる方式(例えば通常のWi-Fi方式、DPP方式等)に従った無線通信を実行するためのI/Fである。通常のWi-Fi方式は、APを識別するSSID(Service Set Identifierの略)と当該APによって認証されるパスワードとを利用して、当該APとのWi-Fi接続を確立するための方式である。第2のI/F16Bは、WFD方式に従った無線通信を実行するためのI/Fである。なお、本実施例では、端末10がWFD方式に従った無線通信を実行する状況がないので、これ以降、第2のI/F16Bが利用された説明は存在しない。
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36,38に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
OS(Operating Systemの略)プログラム36は、端末10の基本的な動作を実現するためのプログラムである。本実施例では、OSプログラム36は、Android(登録商標)を想定している。ただし、変形例では、OSプログラム36は、他のOSプログラムであってもよい。以下では、OSプログラムのことを「OS」と記載する。アプリケーション38は、例えば、端末10とAP(例えばAP6A)との間にWi-Fi接続を確立させたり、プリンタ(例えば100)とAP(例えばAP6A)との間にWi-Fi接続を確立させたりするためのプログラムである。以下では、アプリケーションのことを「アプリ」と記載する。
アプリ38は、例えば、OS36のベンダ又はプリンタ100,200のベンダによって提供されるインターネット上のサーバ(図示省略)から端末10にインストールされる。アプリ38は、OS36に指示を供給することによって、OS36に様々な処理を実行させたり、OS36を介して他のアプリに様々な処理を実行させたりすることができる。従って、アプリ38からの指示に応じてOS36又は他のアプリによって実行される各処理も、アプリ38によって実現される処理である(即ち当該処理を実行する実行部としてCPU32を機能させる)と言える。
メモリ34は、さらに、端末10がAPとのWi-Fi接続を確立するためのAP情報を記憶する。AP情報は、APのSSID及びパスワードを含む。AP情報は、端末10がWi-Fi接続を現在確立しているAPに関する情報であってもよいし、端末10がWi-Fi接続を過去に確立したAPに関する情報であってもよい。
(プリンタ100,200の構成)
プリンタ100は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば端末10の周辺装置)である。変形例では、プリンタ100は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ100は、プリンタID「AAA」を有する。プリンタ100は、操作部112と表示部114とWi-FiI/F116と印刷実行部118と制御部130とを備える。各部112~130は、バス線(符号省略)に接続されている。
操作部112は、Wi-Fiボタン113を含む複数のボタンを備える。ユーザは、操作部112を操作することによって、様々な指示をプリンタ100に入力することができる。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部114は、いわゆるタッチパネル(即ちユーザの操作を受け付ける操作部)としても機能する。印刷実行部118は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。
Wi-FiI/F116は、Wi-Fi規格に従ったWi-Fi通信を実行するための無線I/Fである。特に、Wi-FiI/F116は、DPP方式及びSoftAP方式をサポートしている。Wi-FiI/F116は、物理的には1個のチップである。ただし、Wi-FiI/F116には、2個のMACアドレスMA,MBが割り当てられており、これにより、MACアドレスMAが割り当てられている第1のI/F116Aと、MACアドレスMBが割り当てられている第2のI/F116Bと、が実現される。なお、変形例では、第1のI/F116Aと第2のI/F116Bとは異なるチップによって構成されてもよい。
第1のI/F116Aは、通常のWi-Fi方式及びDPP方式に従った無線通信を実行するためのI/Fである。第2のI/F116Bは、DPP方式及びSoftAP方式に従った無線通信を実行するためのI/Fである。SoftAP方式は、プリンタ100がWi-Fiネットワークの親局(即ちSoftAP)として動作して、他のデバイス(例えば端末10)とのWi-Fi接続を確立するための方式である。
Wi-FiI/F116は、さらに、Wi-Fi Allianceによって策定されたWPS(Wi-Fi Protected Setupの略)をサポートしている。WPSは、いわゆる自動無線接続または簡単無線接続と呼ばれるものであり、Wi-Fi接続を確立するための接続情報(例えばSSID、パスワード等)がユーザによって入力されなくても、一対の機器の間に簡単にWi-Fi接続を確立することができる技術である。特に、Wi-FiI/F116は、WPSのPBC(Push Button Configurationの略)方式をサポートしている。PBC方式は、一対の機器のそれぞれにユーザによって所定の操作が実行される場合に、一対の機器の間にWi-Fi接続を確立するための方式である。
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に格納されているプログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
プリンタ200は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば端末10の周辺装置)であり、プリンタID「BBB」を有する。プリンタ200は、プリンタ200のWi-FiI/F(図示省略)がDPP方式をサポートしていない点を除いて、プリンタ100と同様の構成を有する。
(AP6A,6Bの構成)
AP6Aは、無線アクセスポイント又は無線LANルータと呼ばれる通常のアクセスポイントである。AP6Aは、DPP方式をサポートしている。AP6Aは、AP6Aが親局として動作するWi-Fiネットワークに所属している一対の機器の間の通信を中継する。AP6Aは、SSID「S1」とPW「P1」とを記憶している。SSID「S1」は、AP6Aによって形成されるWi-Fiネットワークを識別する情報である。PW「P1」は、当該Wi-Fiネットワークに他の機器を参加させる際に利用される認証情報である。AP6Aは、WPSのPBC方式をサポートしており、WPSボタン61を備える。
AP6Bは、SSID「S2」とPW「P2」とを記憶しており、WPSボタン62を備える。AP6Bは、AP6Aと同様の構成を有する。
(アプリの処理;図2)
図2を参照して、端末10のCPU32がアプリ38に従って実行するアプリ処理について説明する。図2のアプリ処理は、ユーザによってセットアップ操作が実行されることをトリガとして開始される。
CPU32は、アプリ38によって表示される画面に含まれるセットアップボタンがユーザによって操作されると、セットアップ操作を受け付けたと判断して、S10に進む。S10において、CPU32は、メモリ34からAP情報を取得する。本実施例では、AP情報は、端末10が第1のI/F16Aを介してWi-Fi接続を現在確立しているAPに関する情報である。以下では、当該APのことを「対象AP」と記載し、対象APを識別するSSID(即ちAP情報に含まれるSSID)のことを「対象SSID」と記載する。
S12において、CPU32は、第1のI/F16Aを介して切断信号を対象APに送信して、対象APとのWi-Fi接続を切断する。これにより、CPU32は、第1のI/F16Aを介して、他のデバイス(本実施例ではプリンタ)とのWi-Fi接続を確立することができる。
S14において、CPU32は、第1のI/F16Aを介して、プリンタとのWi-Fi接続を確立する。当該プリンタは、ユーザからWi-Fiボタン操作を受け付けることに応じて、SoftAP(即ち親局)として機能しているプリンタである。以下では、当該プリンタのことを「対象プリンタ」と記載する。
S16において、CPU32は、S14で確立されたWi-Fi接続を利用して、第1のI/F16Aを介して、OSI(Open System Interconnectionの略)参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行する。具体的には、CPU32は、対象プリンタに関連する装置情報を問い合わせるための問合要求を送信する。当該装置情報は、対象プリンタがDPP方式をサポートしているのか否かを示す情報と、対象プリンタのプリンタIDと、対象プリンタの能力情報と、対象プリンタがWi-Fi接続を確立可能な1個以上のAPを識別する1個以上のSSIDと、を含む。能力情報は、対象プリンタが実行可能な印刷に関する能力(例えば、印刷の色数、解像度、両面印刷の可否等)を示す情報である。
S20において、CPU32は、S14で確立されたWi-Fi接続を利用して、第1のI/F16Aを介して、対象プリンタから問合応答を受信することを監視する。CPU32は、対象プリンタから問合応答を受信する場合(S20でYES)に、S22に進み、対象プリンタから問合応答を受信しない場合(S20でNO)、S16に戻り、問合要求を対象プリンタに再び送信する。
S22において、CPU32は、受信済みの問合応答に含まれる情報を利用して、接続選択画面を表示部14に表示する。接続選択画面は、対象プリンタとのWi-Fi接続を確立すべきAPのSSIDをユーザに選択させるための画面である。接続選択画面は、問合応答に含まれるプリンタIDと、問合応答に含まれる能力情報と、問合応答に含まれる1個以上のSSIDと、を含む。ユーザは、接続選択画面を見ることによって、対象プリンタに関連する装置情報を確認することができる。
CPU32は、問合応答が2個以上のSSIDを含む場合に、さらに、当該2個以上のSSIDが、S10で取得されたAP情報内の対象SSIDを含むのか否かを判断する。CPU32は、当該2個以上のSSIDが対象SSIDを含むと判断する場合に、対象SSIDが上方に配置されていると共に他のSSIDが下方に配置されている接続選択画面を表示部14に表示する。即ち、接続選択画面では、対象SSIDが他のSSIDよりも優先的に表示される。このために、対象SSID(即ち端末10がWi-Fi接続を現在確立しているAPのSSID)をユーザに適切に選択させることができる。
S24において、CPU32は、ユーザから接続選択画面に含まれる1個のSSIDの選択を受け付ける。以下では、ここで選択されたSSIDのことを「選択SSID」と記載し、選択SSIDによって識別されるAPのことを「選択AP」と記載する。
S30において、CPU32は、選択SSIDと対象SSIDとが一致するのか否かを判断する。CPU32は、選択SSIDと対象SSIDとが一致すると判断する場合(S30でYES)に、S32に進み、選択SSIDと対象SSIDとが一致しないと判断する場合(S30でNO)に、S50に進む。
S32において、CPU32は、対象プリンタがDPP方式をサポートしているのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、S20で受信された問合応答が、対象プリンタがDPP方式をサポートしていることを示す情報を含む場合に、対象プリンタがDPP方式をサポートしていると判断して(S32でYES)、S34に進み、問合応答が当該情報を含まない場合に、対象プリンタがDPP方式をサポートしていないと判断して(S32でNO)、S50に進む。
S34において、CPU32は、S14で確立されたWi-Fi接続を利用して、第1のI/F16Aを介して、DPP実行要求を対象プリンタに送信する。DPP実行要求は、対象プリンタの状態をDPPOFF状態からDPPON状態に移行させるための要求である。DPPOFF状態は、対象プリンタがDPP方式に従ったAuthentication Requestに対するAuthentication Responseを送信不可能な状態であり、DPPON状態は、対象プリンタがAuthentication Responseを送信可能な状態である。以下では、Authenticationのことを「Auth」と記載し、Requestのことを「Req」と記載し、Responseのことを「Res」と記載する。
上述したように、端末10は、DPP実行要求を対象プリンタに送信することによって、対象プリンタの状態をDPPOFF状態からDPPON状態に移行させる。DPPON状態は、通常、DPPOFF状態と比較して対象プリンタの処理負荷が高い状態である。Authが実行される前の期間(即ちS32までの期間)では対象プリンタの状態がDPPOFF状態に維持されるので、対象プリンタの処理負荷を低減させることができる。そして、これからAuthが実行されるタイミングで対象プリンタの状態がDPPON状態に移行されるので、対象プリンタは、端末10からAuth Reqを受信することに応じて、Auth Resを端末10に適切に送信することができる。
S35において、CPU32は、S14で確立されたWi-Fi接続を利用して、第1のI/F16Aを介して、OSI参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行する。具体的には、CPU32は、対象プリンタからBootstrapping情報(以下では「BS情報」と記載する)を受信する。BS情報は、対象プリンタの公開鍵を含む。
S36において、CPU32は、S14で確立されたWi-Fi接続を利用して、第1のI/F16Aを介して、切断要求を対象プリンタに送信する。これにより、S14で確立されたWi-Fi接続が切断される。この結果、CPU32は、第1のI/F16Aを介して、他のデバイス(本実施例では対象AP)とのWi-Fi接続を確立することができる。
S38において、CPU32は、第1のI/F16Aを介して、S10で取得されたAP情報を利用して、対象APとのWi-Fi接続を再び確立する。
S40において、CPU32は、DPP通信処理を実行する。DPP通信処理は、DPP方式に従ったAuth等の各種通信を対象プリンタと実行して、対象プリンタと対象APとの間にWi-Fi接続を確立させる処理である。S40が終了すると、図2の処理が終了する。
S50において、CPU32は、入力画面を表示部14に表示する。入力画面は、選択SSIDによって識別される選択APのパスワードをユーザに入力させるための画面である。
S52において、CPU32は、ユーザからパスワードの入力を受け付けることによって、パスワードを取得する。
S60において、CPU32は、S14で確立されたWi-Fi接続を利用して、第1のI/F16Aを介して、接続指示を対象プリンタに送信する。接続指示は、接続指示に含まれるSSID及びパスワードを利用してAPとのWi-Fi接続を確立することを対象プリンタに指示する信号である。これにより、対象プリンタと選択APとの間にWi-Fi接続が確立される。S60が終了すると、図2の処理が終了する。
上述したように、端末10は、S30でYESの場合に、DPP実行要求を対象プリンタに送信し(S34)、対象プリンタからBS情報を受信し(S35)、BS情報を利用してDPP通信処理を実行する。一方、端末10は、S30でNOの場合に、対象プリンタからBS情報を受信することなく、選択APのパスワードの入力をユーザに促す(S50)。即ち、DPP通信処理が実行されるケースでは、ユーザが選択APのパスワードを入力せずに済む。端末10は、S30でYESの場合に、DPP方式の処理を優先して実行することによって、ユーザによるパスワードの入力を省略させることができる。これにより、ユーザの利便性が向上する。なお、変形例では、端末10は、S32でNOの場合に、S50及びS52を省略して、S60において、S10で取得されたAP情報を含む接続指示を対象プリンタに送信してもよい。
また、S60では、DPP方式の認証が行われることなく、対象プリンタが選択APとWi-Fi接続を確立するための情報(即ち選択APのSSID及びパスワード)を含む接続指示が対象プリンタに送信される。このため、選択APのSSID及びパスワードが漏洩する可能性がある。これに対し、S40では、DPP方式の認証が行われた後に、対象プリンタが選択APとWi-Fi接続を確立するための情報が対象プリンタに送信される。このため、当該情報の通信がセキュアに実行される。端末10は、S30でYESの場合に、DPP方式の処理を優先して実行することによって、対象プリンタが選択APとWi-Fi接続を確立するための情報の通信をセキュアに実行することができる。
(プリンタの処理;図3)
続いて、図3を参照して、プリンタ100のCPU132がプログラム136に従って実行する接続処理について説明する。図3の接続処理は、ユーザによってWi-Fiボタン113の操作(以下では「Wi-Fiボタン操作」と記載する)が実行されることをトリガとして開始される。
CPU132は、Wi-Fiボタン操作がユーザによって実行されると、S80に進む。なお、変形例では、CPU132は、プリンタ100がAPとWi-Fi接続を確立するための情報を記憶していない状態で、プリンタ100の電源がONされる際に、S80に進んでもよい。
S80において、CPU132は、SoftAP(Software Access Pointの略)を起動する。これにより、プリンタ100は、Wi-Fiネットワークの親局として動作する。このように、プリンタ100は、ユーザからWi-Fiボタン操作を受け付けることに応じて親局に移行するので、ユーザが望むタイミングで親局に移行することができる。SoftAP方式に従った通信は、第2のI/F116Bを介して実行される。
S82において、CPU132は、第1のI/F116Aを介して、ブロードキャストによってProbe要求を送信する。これにより、CPU132は、プリンタ100の周囲に存在する1個以上のAPのそれぞれから、第1のI/F116Aを介して、当該APのSSIDを含むProbe応答を受信する。
S84において、CPU132は、受信済みの1個以上のProbe応答の中に、WPS実行中を示す情報を含むProbe応答が存在するのか否かを判断する。CPU132は、WPS実行中を示す情報を含むProbe応答が存在すると判断する場合(S84でYES)に、S120に進み、当該Probe応答が存在しないと判断する場合(S84でNO)に、S90に進む。
S120において、CPU32は、WPS接続処理を実行する。WPS接続処理は、WPS実行中を示す情報を含むProbe応答の送信元のAPとWPS方式に従ってWi-Fi接続を確立するための処理である。S120が終了すると、図3の処理が終了する。
S90において、CPU132は、第2のI/F116Bを介して、端末(例えば10)からProbe要求を受信することを監視する。CPU132は、端末からProbe要求を受信する場合(S90でYES)に、S92に進み、端末からProbe要求を受信しない場合(S90でNO)に、S84に戻る。
S92において、CPU132は、S90のProbe要求の送信元の端末とWi-Fi接続を確立する。以下では、当該端末のことを「対象端末」と記載する。プリンタ100は、対象端末とのWi-Fi接続を確立して、プリンタ100が親局として動作する無線ネットワークに対象端末を子局として所属させる。
S100において、CPU132は、問合応答処理を実行する。問合応答処理は、プリンタ100の装置情報を対象端末に送信するための処理である。具体的には、CPU132は、まず、第1のI/F116Aを介して、ブロードキャストによってProbe要求を送信し、プリンタ100の周囲に存在する1個以上のAPのそれぞれから、当該APのSSIDを含むProbe応答を受信する。1個以上のProbe応答の送信元の1個以上のAPのそれぞれは、プリンタ100がWi-Fi接続を確立可能なAPであると言える。その後、CPU132は、S92で確立されたWi-Fi接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、対象端末から問合要求を受信することに応じて、装置情報を含む問合応答を対象端末に送信する。装置情報は、上記の1個以上のAPから受信された1個以上のProbe応答に含まれる1個以上のSSIDを含む。このように、プリンタ100は、プリンタ100がWi-Fi接続を確立可能な1個以上のAPの1個以上のSSIDを対象端末に送信するので、当該1個以上のAPのうちのいずれかのAPとWi-Fi接続を適切に確立することができる。
S102において、CPU132は、対象端末からDPP実行要求を受信したのか否かを判断する。CPU132は、第2のI/F116Bを介して、対象端末からDPP実行要求(図2のS34参照)を受信する場合に、S102でYESと判断してS110に進む。CPU132は、第2のI/F116Bを介して、対象端末から接続指示(図2のS60参照)を受信する場合に、S102でNOと判断してS130に進む。
S110において、CPU132は、DPP接続処理を実行する。DPP接続処理は、DPP方式に従って、対象APとWi-Fi接続を確立するための処理である。S110が終了すると、図3の処理が終了する。
S130において、CPU132は、非DPP接続処理を実行する。非DPP接続処理は、接続指示に含まれる選択APのSSID及びパスワードを利用して、DPP方式とは異なる通常のWi-Fi方式に従って、選択AP(即ち対象APとは異なるAP)とのWi-Fi接続を確立するための処理である。S130が終了すると、図3の処理が終了する。
(具体的なケース;図4~図9)
図4~図9を参照して、図2及び図3の処理によって実現される具体的なケースを説明する。以下では、理解の容易化のために、各デバイスのCPU32,132が実行する動作を、CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えば端末10、プリンタ100)を主体として記載する。図4~図9では、プリンタ100と各デバイス10,6A,6Bとの間で実行される通信に関して、プリンタ100の第1のI/F116Aを介して実行される通信を実線で示し、第2のI/F116Bを介して実行される通信を破線で示す。なお、端末10が実行する全ての通信は第1のI/F16Aを介して実行されるため、以下では、端末10が実行する通信を説明する際に、「第1のI/F16Aを介して」という記載を省略する。
(ケースA;図4)
図4を参照して、WPS方式に従ってプリンタ100とAP6Aとの間にWi-Fi接続を確立させるケースAについて説明する。図4の初期状態では、端末10がAP6AとのWi-Fi接続を確立している。従って、端末10は、AP6AのAP情報(即ちSSID「S1」、PW「P1」)を記憶している。なお、プリンタ100は、例えば、出荷された後に最初に電源がONされる状況のように、AP情報をまだ記憶していない。
プリンタ100は、T2において、ユーザから電源ON操作を受け付ける。次いで、プリンタ100は、T4において、ユーザからWi-Fiボタン操作を受け付ける(図3の処理のトリガ)。この場合、プリンタ100は、T6において、SoftAPを起動する(S80)。プリンタ100のSoftAPは、SSID「S3」及びPW「P3」を利用する。次いで、プリンタ100は、T8において、第1のI/F116Aを介して、Probe要求をブロードキャストによって送信する(S82)。
AP6Aは、T10において、ユーザからWPSボタン61の操作を受け付けることによって、WPS方式に従った動作を開始する。具体的には、AP6Aは、T8において、プリンタ100からProbe要求を受信すると、T12において、SSID「S1」とWPS実行中を示す情報とを含むProbe応答をプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T12において、第1のI/F116Aを介して、AP6AからWPS実行中を示す情報を含むProbe応答を受信する(S84でYES)。この場合、プリンタ100は、T14において、WPS方式に従って、AP6AとのWi-Fi接続を確立する(S120)。このように、ケースAでは、ユーザは、AP6Aのパスワードを入力することなく、AP6AのWPSボタン61を押すことによって、WPS方式のPBC方式に従って、プリンタ100とAP6Aとの間にWi-Fi接続を確立させることができる。
(ケースB;図5)
続いて、図5を参照して、プリンタ100と端末10との間にWi-Fi接続が確立されるケースBを説明する。図5の初期状態は、図4の初期状態と同様であり、T102~T108の処理は、図4のT2~T8と同様である。
本ケースでは、AP6Aは、ユーザからWPSボタン操作(図4のT10参照)を受け付けない。この場合、AP6Aは、T112において、AP6AのSSID「S1」を含むと共にWPS実行中を示す情報を含まないProbe応答をプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T112において、第1のI/F116Aを介して、AP6AからWPS実行中を示す情報を含まないProbe応答を受信する(S84でNO)。
端末10は、T120において、ユーザからアプリ起動操作を受け付けると、T122において、アプリ38を起動する。さらに、端末10は、T124において、ユーザからアプリ38のセットアップ操作を受け付ける(図2の処理のトリガ)。この場合、端末10は、T130において、メモリ34から、AP6AのAP情報(即ちSSID「S1」、PW「P1」)を取得する(S10)。
次いで、端末10は、T132において、第1のI/F16Aを介して、切断信号をAP6Aに送信する(S12)。これにより、端末10とAP6Aとの間のWi-Fi接続が切断される。さらに、端末10は、T140において、Probe要求をブロードキャストによって送信する。
プリンタ100は、T140において、第2のI/F116Bを介して、端末10からProbe要求を受信する(S90でYES)。この場合、プリンタ100は、T142において、第2のI/F116Bを介して、SSID「S3」を含むProbe応答を端末10に送信する。
端末10のアプリ38は、SoftAPとして動作するプリンタ100のSSID「S3」及びパスワード「P3」を予め記憶している。このため、端末10は、T142において、プリンタ100からProbe応答を受信すると、Probe応答に含まれるSSID「S3」と記憶済みのSSID「S3」とが一致すると判断する。即ち、端末10は、当該Probe応答の送信元のプリンタ100が接続対象であると判断する。そして、端末10は、T144において、記憶済みのパスワード「P3」を利用して、プリンタ100とのWi-Fi接続を確立する(S14)。
プリンタ100は、T144において、第2のI/F116Bを介して、端末10とのWi-Fi接続が確立する(S92)と、図6の処理に進む。以下では、当該Wi-Fi接続のことを「仮接続」と記載する。
(ケースB-1;図6)
続いて、図6を参照して、仮接続を利用して、プリンタ100とAP6Aとの間にDPP方式に従ったWi-Fi接続が確立されるケースB-1を説明する。
プリンタ100は、T150において、第1のI/F116Aを介して、Probe要求をブロードキャストによって送信する(S100)。この結果、プリンタ100は、T152において、第1のI/F116Aを介して、AP6AからSSID「S1」を含むProbe応答を受信し(S100)、T154において、第1のI/F116Aを介して、AP6BからSSID「S2」を含むProbe応答を受信する(S100)。
端末10は、T160において、仮接続を利用して、プリンタ100に問合要求を送信する(S16)。
プリンタ100は、T160において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、端末10から問合要求を受信すると、T162において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、問合応答を端末10に送信する(S100)。問合応答は、プリンタ100の装置情報を含む。本ケースでは、装置情報は、プリンタ100がDPP方式をサポートしていることを示すDPPサポート情報と、プリンタ100のプリンタID「AAA」と、プリンタ100の能力情報と、T152,T154で受信された2個のSSID「S1」,「S2」と、を含む。なお、変形例では、プリンタ100は、T160において端末10から問合要求を受信した後に、T150~T154の処理を実行してもよい。
端末10は、T162において、仮接続を利用して、プリンタ100から問合応答を受信すると(S20でYES)、T170において、問合応答に含まれる情報を利用して、接続選択画面SC1を表示する(S22)。接続選択画面SC1は、プリンタID「AAA」と、プリンタ100の能力情報と、2個のSSID「S1」,「S2」と、を含む。ここで、端末10に記憶されているAP情報に含まれるSSID「S1」が他のSSID「S2」よりも上方に(即ち優先的に)表示される。
端末10は、T172において、ユーザからSSID「S1」の選択を受け付ける(S24)。端末10は、選択済みのSSID「S1」がT130で取得されたAP情報(即ち端末10のメモリ34のAP情報)に含まれるSSIDに一致すると判断し(S30でYES)、S162で受信された問合応答がDPPサポート情報を含むと判断する(S32でYES)。この場合、端末10は、T180において、仮接続を利用して、DPP実行要求をプリンタ100に送信する(S34)。
プリンタ100は、T80において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、端末10からDPP実行要求を受信すると(S102でYES)、T181において、DPPOFF状態からDPPON状態に移行する(S110)。この場合、プリンタ100は、T182において、プリンタ100の第1のI/F116AのMACアドレスMAを利用して、プリンタ100の公開鍵PKprを生成する(S110)。具体的には、公開鍵PKprは、MACアドレスMAを示す文字列を含む。このように、プリンタ100に割り当てられているユニークな識別情報であるMACアドレスMAから公開鍵PKprが生成されるので、プリンタ100を含む様々なプリンタの公開鍵が重複することを抑制することができる。また、プリンタ100は、T182で公開鍵PKprを生成するので、公開鍵PKprを予め記憶せずに済む。
次いで、プリンタ100は、T184において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、公開鍵PKprとMACアドレスMAとチャネル情報CIとを含むBS情報を端末10に送信する(S110)。チャネル情報CIは、プリンタ100が利用可能な複数のチャネル(換言すると周波数の幅)のうちの1個以上のチャネルを示す情報である。
端末10は、T184において、仮接続を利用して、BS情報を受信する(S35)。T184の処理は、DPP方式のBootstrappingに相当する。次いで、端末10は、T186において、仮接続を利用して、切断要求をプリンタ100に送信する(S36)。
プリンタ100は、T186において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、端末10から切断要求を受信すると、T190において、SoftAPを停止する。これにより、プリンタ100と端末10との間の仮接続が切断される。
端末10は、T192において、図5のT130で取得されたAP情報(即ちSSID「S1」、PW「P1」)を利用して、AP6AとのWi-Fi接続を確立する(S38)。
端末10とAP6Aとの間にWi-Fi接続が確立されると、端末10は、T200において、BS情報に含まれるMACアドレスMAを送信先として、BS情報に含まれる公開鍵PKprが利用されたAuth Reqをプリンタ100に送信する(S40)。ここで、端末10は、BS情報に含まれるチャネル情報CIによって示される1個以上のチャネルを順次利用して、Auth Reqをプリンタ100に送信することを繰り返す。このように、端末10は、プリンタ100が利用可能なチャネルを利用してAuth Reqを送信するので、Auth Reqをプリンタ100に適切に受信させることができる。
Auth Reqは、送信元の端末10の認証の実行を要求する信号である。具体的には、端末10は、まず、端末10の秘密鍵(図示省略)とプリンタ100の公開鍵PKprとを利用して共有鍵を生成し、共有鍵を利用してランダム値を暗号化することによって暗号化データを生成する。そして、端末10は、端末10の公開鍵(図示省略)と暗号化データと端末10のCapabilityとを含むAuth Reqをプリンタ100に送信する。端末10のCapabilityは、DPP方式のConfiguratorのみとして動作可能であることを示す値を含む。
プリンタ100は、T200において、第1のI/F116Aを介して、端末10からAuth Reqを受信すると(S110)、Auth Reqに含まれる暗号化データの認証を実行する(S110)。具体的には、プリンタ100は、Auth Reqに含まれる端末10の公開鍵とプリンタ100の秘密鍵(図示省略)とを利用して共有鍵を生成し、共有鍵を利用して暗号化データを復号する。プリンタ100は、暗号化データの復号が成功する場合に、認証が成功したと判断し、T202以降の処理を実行する。
プリンタ100は、T202において、第1のI/F116Aを介して、プリンタ100のCapabilityを含むAuth Resを端末10に送信する(S110)。プリンタ100のCapabilityは、DPP方式のEnrolleeのみとして動作可能であることを示す値を含む。
端末10は、T202において、プリンタ100からAuth Resを受信する(S40)。これにより、DPP方式のAuthが終了する。
プリンタ100は、T204において、第1のI/F116Aを介して、Configuration Reqを端末10に送信する(S110)。以下では、Configurationのことを「Config」と記載する。Config Reqは、プリンタ用COの送信を要求する信号である。
端末10は、T204において、プリンタ100からConfig Reqを受信すると、プリンタ用COを生成する(S40)。具体的には、端末10は、まず、AP6AとのWi-Fi接続を確立するためにプリンタ100によって利用されるべき情報であるプリンタ用Signed Connector(以下では「SC」と記載する)を生成する。
プリンタ用SCは、例えば、AP6AのAP情報(即ちSSID「S1」、PW「P1」)を含む。そして、端末10は、プリンタ用SCを含むプリンタ用COを生成し、T206において、プリンタ用COを含むConfig Resをプリンタ100に送信する(S40)。
プリンタ100は、T206において、第1のI/F116Aを介して、プリンタ用COを含むConfig Resを端末10から受信すると(S110)、T208において、Config Resに含まれるプリンタ用COをプリンタ100のメモリ134に記憶する(S110)。これにより、DPP方式のConfigが終了する。
プリンタ100は、T210において、DPP方式のNetwork AccessをAP6Aと実行することによって、第1のI/F116Aを介して、AP6AとのWi-Fi接続を確立する(S110)。Network Accessでは、プリンタ100とAP6Aとの間で様々な通信が実行され、それらの通信の過程において、T208で記憶済みのプリンタ用COに含まれるSSID「S1」とPW「P1」とが利用される。これにより、DPP方式のNetwork Accessが終了する。
上記のケースAに示されるように、プリンタ100とAP6Aとの間にWi-Fi接続が確立されると、端末10及びプリンタ100の双方がAP6AとのWi-Fi接続を確立している状態が構築される。この場合、端末10は、AP6Aを介して、印刷対象の画像を表わす印刷データをプリンタ100に送信することができる。そして、プリンタ100は、当該印刷データによって表わされる画像の印刷を実行することができる。
(ケースB-2;図7)
続いて、図7を参照して、仮接続を利用して、プリンタ100とAP6Bとの間に通常のWi-Fi方式に従ったWi-Fi接続を確立させるケースB-2を説明する。図7は、図5の続きである。
図7では、まず、図6のT150~T170と同様の処理が実行される。端末10は、T272において、ユーザから、接続選択画面SC1に含まれるSSID「S2」の選択を受け付ける(S24)。端末10は、選択済みのSSID「S2」がT130で取得されたAP情報に含まれるSSIDに一致しないと判断する(S30でNO)。この場合、端末10は、T274において、入力画面SC2を表示する(S50)。入力画面SC2は、T272で選択されたSSID「S2」と、パスワード入力領域と、OKボタンと、キャンセルボタンと、を含む。端末10は、T276において、ユーザからSSID「S2」によって識別されるAP6BのPW「P2」の入力を受け付け、T278において、OKボタンの選択を受け付ける(S52)。この場合、端末10は、T280において、仮接続を利用して、SSID「S2」とPW「P2」とを含む接続指示をプリンタ100に送信する(S60)。
プリンタ100は、T280において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、端末10からSSID「S2」とPW「P2」と含む接続指示を受信する(S102でNO)。この場合、プリンタ100は、T282において、接続指示に含まれるSSID「S2」とPW「P2」とを利用して、AP6BとのWi-Fi接続を確立する(S130)。
端末10は、T280において、仮接続を利用して、接続指示を送信すると、T284において、仮接続を利用して、切断要求をプリンタ100に送信する。
プリンタ100は、T286において、仮接続を利用して、第2のI/F116Bを介して、端末10から切断要求を受信すると、T290において、SoftAPを停止する。これにより、プリンタ100と端末10との間の仮接続が切断される。
(ケースB-3;図8)
続いて、図8を参照して、仮接続を利用して、プリンタ100とAP6Bとの間に通常のWi-Fi方式に従ったWi-Fi接続を確立させる他のケースB-3を説明する。図8は、図5の続きである。
プリンタ100は、T350において、第1のI/F116Aを介して、Probe要求をブロードキャストによって送信する(S100)。本ケースでは、Probe要求は、AP6Aには到達せず、AP6Bに到達する。このため、プリンタ100は、AP6BのみからProbe応答を受信する(S100)。
T360~T362の処理は、図6のT160~T162の処理と同様である。ただし、本ケースでは、問合応答は、1個のSSID「S2」のみを含む。
端末10は、T362において、仮接続を利用して、プリンタ100から問合応答を受信すると(S20でYES)、T370において、接続選択画面SC3を表示する(S22)。接続選択画面SC3は、1個のSSID「S2」のみを含む。
端末10は、T372において、ユーザから、接続選択画面SC3に含まれるSSID「S2」の選択を受け付ける(S30でNO)。その後、図7のT274~T290と同様の処理が実行される。これにより、プリンタ100とAP6Bとの間に通常のWi-Fi方式に従ったWi-Fi接続が確立される(S130)。
ケースB-3に示されるように、端末10は、選択済みのSSID「S2」がT130で取得されたAP情報に含まれるSSID「S1」に一致しない場合に、AP6BのSSID「S2」及びパスワード「PW2」を含む接続指示をプリンタ100に送信する(図8で引用する図7のT280参照)。このために、端末10は、プリンタ100とAP6Bとの間にWi-Fi接続を適切に確立させることができる。
(ケースC;図9)
続いて、図9を参照して、プリンタ100に代えてプリンタ200が利用されるケースCを説明する。プリンタ200は、DPP方式をサポートしていない。
図9では、各デバイス200,10,6Aの間で、図5のT102~図6のT154と同様の処理が実行される。そして、端末10は、T460において、仮接続を利用して、問合要求をプリンタ200に送信する(S16)。
T460及びT462の処理は、図6のT160及びT162の処理と同様である。ただし、T460及びT462の処理は、プリンタ200によって実行される。また、問合応答は、プリンタ200がDPP方式をサポートしていないことを示す非サポート情報と、プリンタ200の各情報(即ちプリンタID「BBB」、能力情報)と、を含む。
端末10は、T462において、仮接続を利用して、プリンタ200から問合応答を受信すると、T470において、接続選択画面SC4を表示する(S22)。接続選択画面SC4は、プリンタ200のプリンタID「BBB」と、プリンタ200の能力情報と、2個のSSID「S1」,「S2」と、を含む。
端末10は、T472において、ユーザから、接続選択画面SC4に含まれるSSID「S1」の選択を受け付ける(S24)。端末10は、選択済みのSSID「S1」がT130で取得されたAP情報に含まれるSSIDに一致すると判断し(S30でYES)、S462で受信された問合応答がDPPサポート情報を含まないと判断する(S32でNO)。この場合、端末10は、T474において、入力画面SC5を表示する(S50)。入力画面SC5は、T472で選択されたSSID「S1」と、パスワード入力領域と、OKボタンと、キャンセルボタンと、を含む。
その後に実行されるT476~T490の処理は、図7のT276~T290と同様である。ただし、T476では、AP6AのPW「P1」が入力され、T480では、SSID「S1」及びPW「P1」を含む接続指示が送信される。この結果、プリンタ200とAP6Aとの間にWi-Fi接続が確立される。
(本実施例の効果)
本実施例では、端末10は、OSI参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、プリンタ100から、プリンタ100の公開鍵PKprを含むBS情報を受信する(図6のT184)。このように、端末10は、ネットワーク層以上の通信を実行するので、プリンタ100の公開鍵PKprをセキュアに受信することができる。このために、プリンタ100とAP6Aとの間にWi-Fi接続をセキュアに確立させることができる。
ここで、OS36の制約について説明しておく。OS36は、端末10が第1のI/F16Aを介してAP6AとのWi-Fi接続を確立している場合(図6のT192)には、DPP方式に従った通信をプリンタ100と実行して、AP6AとのWi-Fi接続を確立するためのプリンタ用COをプリンタ100に送信することができる(T206)。一方、OS36は、端末10がAP6AとのWi-Fi接続を確立していない場合には、AP6AとのWi-Fi接続を確立するためのプリンタ用COをプリンタ100に送信することができない。このようなOS36の制約が存在するために、本実施例では、端末10は、仮接続を利用してプリンタ100からBS情報を受信した(T184)後に、仮接続を切断し(T186、T190)、AP6AとのWi-Fi接続を再び確立する(T192)。このために、端末10は、AP6AとのWi-Fi接続を確立している状態において、プリンタ用COをプリンタ100に適切に送信することができる(T206)。この結果、AP6Aとプリンタ100との間にWi-Fi接続を適切に確立させることができる。
端末10は、DPP方式をサポートしているプリンタ100については、DPP方式に従った各種通信をプリンタ100と実行することによって(図6のT200~T206)、プリンタ100とAP6Aとの間にDPP方式に従ってWi-Fi接続を確立させることができる。また、端末10は、DPP方式をサポートしていないプリンタ200については、接続指示をプリンタ200に送信することによって(図9のT480)、プリンタ200とAP6Aとの間にWi-Fi接続を確立させることができる。このように、端末10は、DPP方式をサポートしているプリンタ100とDPP方式をサポートしていないプリンタ200とのどちらについても、AP6AとのWi-Fi接続を適切に確立させることができる。
また、本実施例では、プリンタ100は、OSI参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、プリンタ100の公開鍵PKprを含むBS情報を端末10に送信する(図6のT184)。このように、プリンタ100は、ネットワーク層以上の通信を実行するので、プリンタ100の公開鍵PKprをセキュアに送信することができる。このために、プリンタ100とAP6Aとの間にWi-Fi接続をセキュアに確立させることができる。
また、プリンタ100は、第1のI/F116Aを介して、AP6AからWPS実行中を示す情報を含むProbe応答を受信する場合(図4のT12)には、WPS方式に従ってAP6AとのWi-Fi接続を確立する(T14)。一方、プリンタ100は、第2のI/F116Bを介して、端末10からProbe要求を受信する場合(図5のT140)には、端末10との仮接続を確立し(T144)、仮接続を利用してBS情報の通信を端末10と実行する(図6のT184)。その後、プリンタ100は、第1のI/F116Aを介して、DPP方式に従った通信を端末10と実行して、DPP方式に従ってAP6AとのWi-Fi接続を確立する。このように、プリンタ100は、通信の目的に応じて、第1のI/F116Aと第2のI/F116Bとを切り替えながら利用するので、AP6AとのWi-Fi接続を適切に確立することができる。
(対応関係)
「端末装置」に関する対応関係は以下の通りである。端末10、Wi-FiI/F16、CPU32、プリンタ100が、それぞれ、「端末装置」、「無線インターフェース」、「コンピュータ」、「通信装置」の一例である。AP6A、AP6Bが、それぞれ、「対象アクセスポイント」、「対象アクセスポイントとは異なるアクセスポイント」の一例である。セットアップ操作が、「第1の所定操作」の一例である。プリンタ100の公開鍵PKprが、「ブートストラッピングキー」の一例である。図6のT194で確立されるWi-Fi接続、図5のT144で確立されるWi-Fi接続が、それぞれ、「第1の無線接続」「第2の無線接続」の一例である。Auth Reqが、「認証要求」の一例である。プリンタ用CO、AP6Bの情報(即ち、SSID「S2」、PW「P2」)が、それぞれ、「第1の接続情報」、「第2の接続情報」の一例である。接続選択画面SC1が、「選択画面」の一例である。MACアドレスMA、DPPサポート情報が、それぞれ、「識別情報」、「可否情報」の一例である。
図2のS14、S35、S38の処理が、それぞれ、「第1の確立部」、「キー通信実行部」、「第2の確立部」によって実行される処理の一例である。図6のT200、T206の処理が、それぞれ、「認証要求通信部」、「第1の接続情報送信部」によって実行される処理の一例である。図2のS12の処理が、「切断部」によって実行される処理の一例である。図6のT170の処理が、「第1の表示制御部」及び「第2の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図2のS34、S60の処理が、それぞれ、「DPP実行要求送信部」、「第2の接続情報送信部」によって実行される処理の一例である。図6のT162の処理が、「SSID受信部」、「可否情報受信部」、及び、「装置情報受信部」によって実行される処理の一例である。図6のT184の処理が、「チャネル情報受信部」によって実行される処理の一例である。
「通信装置」に関する対応関係は以下の通りである。第1のI/F116A、第2のI/F116Bが、それぞれ、「第1の無線インターフェース」「第2の無線インターフェース」の一例である。Wi-Fiボタン操作が、「第2の所定操作」の一例である。AP6A、AP6Bが、それぞれ、「第1のアクセスポイント」、「第2のアクセスポイント」の一例である。図4のT8のProbe要求、T12のProbe応答が、それぞれ、「第1のProbe要求」、「第1のProbe応答」の一例である。図5のT140のProbe要求、T142のProbe応答が、それぞれ、「第2のProbe要求」、「第2のProbe応答」の一例である。図4のT14のWi-Fi接続、図5のT144のWi-Fi接続、図6のT210のWi-Fi接続が、それぞれ、「第1の無線接続」、「第2の無線接続」、「第3の無線接続」の一例である。WPS実行中を示す情報が、「自動無線接続を示す情報」の一例である。プリンタ用COが、「接続情報」の一例である。
図4のT8、T14の処理が、それぞれ、「第1のProbe要求送信部」、「第1の確立部」によって実行される処理の一例である。図5のT142、T144の処理が、それぞれ、「Probe応答送信部」、「第2の確立部」によって実行される処理の一例である。図6のT184、T200、T206、T210の処理が、それぞれ、「キー通信実行部」、「認証要求通信部」、「接続情報受信部」、「第3の確立部」によって実行される処理の一例である。図6のT162の処理が、「SSID送信部」及び「装置情報送信部」によって実行される処理の一例である。図6のT180、T181、T182、T184の処理が、それぞれ、「DPP実行要求受信部」、「第1の移行部」、「生成部」、「チャネル情報送信部」によって実行される処理の一例である。図4のT6の処理が、「第2の移行部」によって実行される処理の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)プリンタ100のWi-FiI/F116は、WFD方式をサポートしてもよい。この場合、プリンタ100は、図3のS80でSoftAPを起動することに代えて、WFD方式のGroup Owner状態に移行してもよい。本変形例では、Group Ownerが、「親局」の一例である。
(変形例2)SoftAPとして動作するプリンタ100は、パスワード「P3」を利用することなく端末10とWi-Fi接続を確立可能であってもよい。この場合、端末10のアプリ38は、プリンタ100のSSID「S3」及びパスワード「P3」を予め記憶していなくてもよい。本変形例では、端末10は、図5のT142において、プリンタ100からSSID「S3」を含むProbe応答を受信すると、T144において、パスワードの認証を実行することなく、プリンタ100とのWi-Fi接続を確立してもよい。
(変形例3)図5の初期状態において、端末10は、AP6AとのWi-Fi接続を確立していなくてもよい。この場合、T132の処理は省略可能である。本変形例では、「切断部」は省略可能である。
(変形例4)プリンタ100は、図6のT150~T154の処理を実行しなくてもよい。この場合、T162の問合応答は、SSIDを含まない。従って、T170の処理も実行されない。本変形例では、「SSID受信部」及び「SSID送信部」は省略可能である。
(変形例5)図2のS30でNOの場合に、S50に進まずに、図2の処理が終了されてもよい。本変形例では、「第2の接続情報送信部」は省略可能である。
(変形例6)端末10は、図2のS22において、対象SSIDを他のSSIDよりも優先的に表示させなくてもよい。本変形例では、「第1の表示制御部」は省略可能である。
(変形例7)端末10は、図2のS22において、2個以上のSSIDのうちの対象SSIDのみを接続選択画面に表示してもよい。本変形例も、「優先的に表示される」の一例である。「優先的に表示される」は、以下の別の変形例(1)~(3)で実現されてもよい。(1)対象SSIDが選択可能な態様で表示され、他のSSIDが選択不可能な態様で表示(いわゆるグレーアウト)される。(2)対象SSIDが、他のSSIDよりも大きいサイズで表示される。(3)対象SSIDが、他のSSIDとは異なる色で表示される。
(変形例8)端末10は、図6のT184において、プリンタ100の公開鍵PKprを含むBS情報を受信することに代えて、端末10の公開鍵を含むBS情報をプリンタ100に送信してもよい。この場合、端末10からプリンタ100にAuth Reqが送信されるT200の処理に代えて、プリンタ100から端末10にAuth Reqが送信される処理が実行される。一般的に言うと、「端末装置」の「キー通信実行部」は、上記の実施例のように、通信装置から通信装置のブートストラッピングキーを受信してもよいし、本変形例のように、端末装置のブートストラッピングキーを通信装置に送信してもよい。また、「通信装置」の「キー通信実行部」は、上記の実施例のように、通信装置のブートストラッピングキーを端末装置に送信してもよいし、本変形例のように、端末装置から端末装置のブートストラッピングキーを受信してもよい。
(変形例9)公開鍵PKprは、プリンタ100のMACアドレスMAを用いて得られる情報でなくてもよく、例えば、プリンタ100のシリアル番号、プリンタID等を用いて得られる情報であってもよい。即ち、「識別情報」は、プリンタ100を識別するための情報であればよい。また、別の変形例では、公開鍵PKprは、プリンタ100の識別情報を用いて得られる情報でなくてもよい。
(変形例10)プリンタ100は、DPPON状態として常に動作してもよい。本変形例では、「DPP実行要求送信部」、「DPP実行要求受信部」、及び、「第1の移行部」は省略可能である。
(変形例11)プリンタ100は、図6のT184において、チャネル情報CIを含まないBS情報を端末10に送信してもよい。例えば、プリンタ100は、T162において、チャネル情報CIを端末10に送信してもよい。即ち、「チャネル情報受信部」及び「チャネル情報送信部」によって実行される処理のタイミングは、上記の実施例の形態に限定されない。また、別の変形例では、プリンタ100は、チャネル情報CIを端末10に送信しなくてもよい。本変形例では、「チャネル情報受信部」及び「チャネル情報送信部」は省略可能である。
(変形例12)プリンタ100は、図6のT162において、プリンタID「AAA」及び能力情報を含まない問合応答を端末10に送信してもよい。本変形例では、「装置情報受信部」、「第2の表示制御部」、及び、「装置情報送信部」は省略可能である。
(変形例13)プリンタ100は、図6のT162において、プリンタ100がDPP方式をサポートしていることを示す情報を含まない問合応答を端末10に送信してもよい。この場合、図2のS32の処理は省略可能であり、S30でYESの場合に、S34に進む。本変形例では、「可否情報受信部」は省略可能である。
(変形例14)図2のS32でNOの場合に、S50に進まずに、図2の処理が終了されてもよい。本変形例では、「第2の接続情報送信部」は省略可能である。
(変形例15)プリンタ100は、プリンタ100の出荷段階から、公開鍵PKprを予め記憶していてもよい。本変形例では、「生成部」は省略可能である。
(変形例16)プリンタ100は、プリンタ100がWi-Fiネットワークの親局(即ちSoftAP)として常に動作してもよい。本変形例では、「第2の移行部」は省略可能である。
(変形例17)プリンタ100は、Wi-Fiボタン操作を受け付けた後に、ユーザから、DPP方式に従ってWi-Fi接続を確立するか、通常のWi-Fi方式に従ってWi-Fi接続を確立するか、の選択を受け付けてもよい。プリンタ100は、DPP方式に従ってWi-Fi接続を確立することが選択される場合に、SoftAPを起動してもよい。本変形例では、DPP方式に従ってWi-Fi接続を確立することを選択する操作が、「第2の所定操作」の一例である。
(変形例18)上記の各実施例では、図2~図9の各処理がソフトウェア(例えばアプリ38、プログラム136)によって実現されるが、これらの各処理の少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、10:端末、12,112:操作部、14,114:表示部、16,116:Wi-Fiインターフェース、16A,116A:第1のI/F、16B,116B:第2のI/F、30,130:制御部、32,132:CPU、34,134:メモリ、36:OSプログラム、38:アプリケーション、61,62:WPSボタン、100,200:プリンタ、113:Wi-Fiボタン、118:印刷実行部、136:プログラム

Claims (22)

  1. 端末装置のためのアプリケーションプログラムであって、
    前記端末装置は、
    Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための無線インターフェースと、
    アクセスポイント情報を記憶するメモリであって、前記アクセスポイント情報は、第1の無線接続を対象アクセスポイントと確立するための情報である、前記メモリと、
    コンピュータと、を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
    前記無線インターフェースを介して、第2の無線接続を通信装置と確立する第1の確立部であって、前記第2の無線接続は、前記通信装置が親局として動作すると共に前記端末装置が子局として動作するための接続である、前記第1の確立部と、
    前記第2の無線接続が前記通信装置と確立される場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、OSI(Open Systems Interconnectionの略)参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、前記端末装置又は前記通信装置のブートストラッピングキーの通信を前記通信装置と実行するキー通信実行部と、
    前記ブートストラッピングキーの通信が前記通信装置と実行された後に、前記第2の無線接続が切断される場合に、前記メモリ内の前記アクセスポイント情報を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記第1の無線接続を前記対象アクセスポイントと確立する第2の確立部と、
    前記第1の無線接続が前記対象アクセスポイントと確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、Wi-Fi規格のDPP(Device Provisioning Protocolの略)方式に従った認証要求であって、前記ブートストラッピングキーが利用された前記認証要求の通信を前記通信装置と実行する認証要求通信部と、
    前記認証要求の通信が前記通信装置と実行される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記DPP方式に従った第1の接続情報を前記通信装置に送信する第1の接続情報送信部であって、前記第1の接続情報は、前記通信装置と前記対象アクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための情報である、前記第1の接続情報送信部と、
    として機能させるアプリケーションプログラム。
  2. 前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記無線インターフェースを介して前記第1の無線接続が前記対象アクセスポイントと確立されている状態において、ユーザからの第1の所定操作が受け付けられる場合に、前記第1の無線接続を切断する切断部として機能させ、
    前記第1の確立部は、前記第1の無線接続が切断された後に、前記第2の無線接続を前記通信装置と確立する、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
  3. 前記アクセスポイント情報は、前記対象アクセスポイントを識別するSSID(Service Set Identifierの略)である対象SSIDを含み、
    前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記通信装置から、前記通信装置が無線接続を確立可能な1個以上のアクセスポイントを識別する1個以上のSSIDを受信するSSID受信部として機能させ、
    前記キー通信実行部は、前記1個以上のSSIDが前記メモリ内の前記アクセスポイント情報に含まれる前記対象SSIDを含む場合に、前記ブートストラッピングキーの前記通信を前記通信装置と実行し、
    前記1個以上のSSIDが前記メモリ内の前記アクセスポイント情報に含まれる前記対象SSIDを含まない場合に、前記ブートストラッピングキーの前記通信が実行されない、請求項1または2に記載のアプリケーションプログラム。
  4. 前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記1個以上のSSIDが前記メモリ内の前記アクセスポイント情報に含まれる前記対象SSIDを含まない場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記DPP方式とは異なる方式に従った第2の接続情報を前記通信装置に送信する第2の接続情報送信部であって、前記第2の接続情報は、前記通信装置と前記対象アクセスポイントとは異なるアクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための情報である、前記第2の接続情報送信部として機能させる、請求項3に記載のアプリケーションプログラム。
  5. 前記端末装置は、さらに、表示部を備え、
    前記アクセスポイント情報は、前記対象アクセスポイントを識別するSSID(Service Set Identifierの略)である対象SSIDを含み、
    前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記通信装置から、前記通信装置が無線接続を確立可能な2個以上のアクセスポイントを識別する2個以上のSSIDであって、前記対象SSIDを含む前記2個以上のSSIDを受信するSSID受信部と、
    前記2個以上のSSIDから1個のSSIDを選択するための選択画面を前記表示部に表示させる第1の表示制御部であって、前記選択画面では、前記対象SSIDが他のSSIDよりも優先的に表示される、前記第1の表示制御部と、
    として機能させる、請求項1から4のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
  6. 前記キー通信実行部は、前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記通信装置から、前記通信装置の前記ブートストラッピングキーを受信し、
    前記認証要求通信部は、前記第1の無線接続が前記対象アクセスポイントと確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記認証要求を前記通信装置に送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
  7. 前記ブートストラッピングキーは、前記通信装置の識別情報を用いて得られる情報である、請求項6に記載のアプリケーションプログラム。
  8. 前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、DPP実行要求を前記通信装置に送信するDPP実行要求送信部であって、前記DPP実行要求は、前記通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための要求であり、前記非応答状態は、前記通信装置が前記認証要求に対する認証応答を送信不可能な状態であり、前記応答状態は、前記通信装置が前記認証応答を送信可能な状態である、前記DPP実行要求送信部として機能させる、請求項6又は7に記載のアプリケーションプログラム。
  9. 前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記通信装置から、前記通信装置が利用可能な1個以上のチャネルを示すチャネル情報を受信するチャネル情報受信部として機能させ、
    前記認証要求通信部は、前記チャネル情報によって示される前記1個以上の無線チャネルのうちの1個の無線チャネルを利用して、前記認証要求を前記通信装置に送信する、請求項6から8のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
  10. 前記端末装置は、さらに、表示部を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記通信装置から、前記通信装置に関連する装置情報を受信する装置情報受信部と、
    前記装置情報を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
    として機能させる、請求項1から9のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
  11. 前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記通信装置から、前記通信装置が前記DPP方式をサポートしているのか否かを示す可否情報を受信する可否情報受信部として機能させ、
    前記キー通信実行部は、前記可否情報が、前記通信装置が前記DPP方式をサポートしていることを示す場合に、前記ブートストラッピングキーの前記通信を前記通信装置と実行し、
    前記可否情報が、前記通信装置が前記DPP方式をサポートしていることを示さない場合に、前記ブートストラッピングキーの前記通信が実行されない、請求項1から10のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
  12. 前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
    前記可否情報が、前記通信装置が前記DPP方式をサポートしていることを示さない場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記DPP方式とは異なる方式に従った第2の接続情報を前記通信装置に送信する第2の接続情報送信部であって、前記第2の接続情報は、前記通信装置と前記対象アクセスポイントとは異なるアクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための情報である、前記第2の接続情報送信部として機能させる、請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
  13. であって、
    Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための無線インターフェースと、
    アクセスポイント情報を記憶するメモリであって、前記アクセスポイント情報は、第1の無線接続を対象アクセスポイントと確立するための情報である、前記メモリと、
    コンピュータと、
    前記無線インターフェースを介して、第2の無線接続を通信装置と確立する第1の確立部であって、前記第2の無線接続は、前記通信装置が親局として動作すると共に前記端末装置が子局として動作するための接続である、前記第1の確立部と、
    前記第2の無線接続が前記通信装置と確立される場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記無線インターフェースを介して、OSI(Open Systems Interconnectionの略)参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、前記端末装置又は前記通信装置のブートストラッピングキーの通信を前記通信装置と実行するキー通信実行部と、
    前記ブートストラッピングキーの通信が前記通信装置と実行された後に、前記第2の無線接続が切断される場合に、前記メモリ内の前記アクセスポイント情報を利用して、前記無線インターフェースを介して、前記第1の無線接続を前記対象アクセスポイントと確立する第2の確立部と、
    前記第1の無線接続が前記対象アクセスポイントと確立される場合に、前記無線インターフェースを介して、Wi-Fi規格のDPP(Device Provisioning Protocolの略)方式に従った認証要求であって、前記ブートストラッピングキーが利用された前記認証要求の通信を前記通信装置と実行する認証要求通信部と、
    前記認証要求の通信が前記通信装置と実行される場合に、前記無線インターフェースを介して、前記DPP方式に従った第1の接続情報を前記通信装置に送信する第1の接続情報送信部であって、前記第1の接続情報は、前記通信装置と前記対象アクセスポイントとの間に無線接続を確立させるための情報である、前記第1の接続情報送信部と、
    を備える、端末装置。
  14. 通信装置であって、
    Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための第1の無線インターフェースと、
    前記Wi-Fi規格に従った無線通信を実行するための第2の無線インターフェースと、
    ユーザから第1の所定操作が受け付けられる場合に、前記第1の無線インターフェースを介して、第1のProbe要求を繰り返し送信する第1のProbe要求送信部と、
    前記第1のProbe要求が送信されることに応じて、前記第1の無線インターフェースを介して、第1のアクセスポイントから自動無線接続を示す情報を含む第1のProbe応答が受信される場合に、前記第1の無線インターフェースを介して、第1の無線接続を前記第1のアクセスポイントと確立する第1の確立部と、
    前記第2の無線インターフェースを介して、端末装置から第2のProbe要求が受信される場合に、前記第2の無線インターフェースを介して、第2のProbe応答を前記端末装置に送信するProbe応答送信部と、
    前記第2のProbe応答が前記端末装置に送信される場合に、前記第2の無線インターフェースを介して、第2の無線接続を前記端末装置と確立する第2の確立部であって、前記第2の無線接続は、前記通信装置が親局として動作すると共に前記端末装置が子局として動作するための接続である、前記第2の確立部と、
    前記第2の無線接続が前記端末装置と確立される場合に、前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、OSI(Open Systems Interconnectionの略)参照モデルのネットワーク層以上の通信を実行することによって、前記端末装置又は前記通信装置のブートストラッピングキーの通信を前記端末装置と実行するキー通信実行部と、
    前記ブートストラッピングキーの通信が前記端末装置と実行された後に、前記第1の無線インターフェースを介して、Wi-Fi規格のDPP(Device Provisioning Protocolの略)方式に従った認証要求であって、前記ブートストラッピングキーが利用された前記認証要求の通信を前記端末装置と実行する認証要求通信部と、
    前記認証要求の通信が前記端末装置と実行される場合に、前記第1の無線インターフェースを介して、前記端末装置から、前記DPP方式に従った接続情報を受信する接続情報受信部と、
    前記端末装置から前記接続情報が受信される場合に、前記接続情報を利用して、前記第1の無線インターフェースを介して、第3の無線接続を第2のアクセスポイントと確立する第3の確立部と、
    を備える、通信装置。
  15. 前記通信装置は、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、前記通信装置が無線接続を確立可能な1個以上のアクセスポイントを識別する1個以上のSSIDを前記端末装置に送信するSSID送信部を備え、
    前記接続情報は、前記1個以上のSSIDのうち、前記端末装置のユーザによって選択された1個のSSIDによって識別される前記第2のアクセスポイントと前記第3の無線接続を確立するための情報である、請求項14に記載の通信装置。
  16. 前記キー通信実行部は、前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、前記通信装置の前記ブートストラッピングキーを前記端末装置に送信し、
    前記認証要求通信部は、前記第1の無線インターフェースを介して、前記端末装置から前記認証要求を受信する、請求項14又は15に記載の通信装置。
  17. 前記通信装置は、さらに、
    前記第2の無線接続が前記端末装置と確立される場合に、前記通信装置の前記ブートストラッピングキーを生成する生成部を備える、請求項16に記載の通信装置。
  18. 前記ブートストラッピングキーは、前記通信装置の識別情報を用いて得られる情報である、請求項16または17に記載の通信装置。
  19. 前記通信装置は、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、前記端末装置からDPP実行要求を受信するDPP実行要求受信部であって、前記DPP実行要求は、前記通信装置の状態を非応答状態から応答状態に移行させるための要求であり、前記非応答状態は、前記通信装置が前記認証要求に対する認証応答を送信不可能な状態であり、前記応答状態は、前記通信装置が前記認証応答を送信可能な状態である、前記DPP実行要求受信部と、
    前記端末装置から前記DPP実行要求が受信される場合に、前記通信装置の状態を前記非応答状態から前記応答状態に移行させる第1の移行部と、
    を備える、請求項16から18のいずれか一項に記載の通信装置。
  20. 前記通信装置は、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、前記通信装置が利用可能な1個以上の無線チャネルを示すチャネル情報を前記端末装置に送信するチャネル情報送信部を備え、
    前記認証要求通信部は、前記チャネル情報によって示される前記1個以上の無線チャネルのうちの1個の無線チャネルを利用して、前記端末装置から前記認証要求を受信する、請求項16から19のいずれか一項に記載の通信装置。
  21. 前記通信装置は、さらに、
    前記第2の無線接続を利用して、前記第2の無線インターフェースを介して、前記通信装置に関連する装置情報を前記端末装置に送信する装置情報送信部であって、前記装置情報が前記端末装置によって受信されることに応じて、前記装置情報が前記端末装置の表示部に表示される、前記装置情報送信部を備える、請求項14から20のいずれか一項に記載の通信装置。
  22. 前記通信装置は、さらに、
    ユーザからの第2の所定操作が受け付けられる場合に、前記通信装置の状態を前記親局として動作しない非親局状態から前記親局として動作する親局状態に移行させる第2の移行部を備え、
    前記第2の確立部は、前記通信装置の状態が前記親局状態に移行された後に、前記第2の無線接続を前記端末装置と確立する、請求項14から21のいずれか一項に記載の通信装置。
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