JP7056224B2 - 過給エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、排気タービン式過給機を備える過給エンジンに関する。
特許文献1には、第1過給機、及び第2過給機の2つの排気タービン式過給機が吸気通路及び排気通路に並列に設置された過給エンジンが記載されている。同文献に記載の過給エンジンの吸気通路には、第1過給機のコンプレッサが設置された第1コンプレッサ通路及び第2過給機のコンプレッサが設置された第2コンプレッサ通路と、が並列に設けられている。また、同過給エンジンの排気通路には、第1過給機のタービンが設置された第1タービン通路及び第2過給機のタービンが設置された第2タービン通路と、が並列に設けられている。
さらに、上記文献に記載の過給エンジンは、第2タービン通路に設置された排気切替弁と、第2コンプレッサ通路における第2過給機のコンプレッサよりも下流側の部分に設置された吸気切替弁と、を備えている。そして、排気切替弁及び吸気切替弁の開閉制御を通じてエンジンの運転状況に応じて過給システムの動作モードを、第1過給機及び第2過給機の双方により過給を行うツインターボモードと、第2過給機の過給動作を停止して第1過給機のみで過給を行うシングルターボモードと、に切り替えている。
特開2009-167961号公報
ところで、エンジンの背圧が過上昇したときに、高まった背圧により弁体が押し開けられて背圧を逃がすように排気切替弁を構成することがある。すなわち、排気切替弁の弁体に背圧が開弁方向に加わる構造とすることがある。
こうした場合、第2過給機の過給動作を停止するシングルターボモード時に背圧が上昇すると、高まった背圧により排気切替弁の弁体が押し開かれてしまうことがある。こうして排気切替弁が背圧により自己開弁すると、第2過給機のタービンに排気が流入して、停止中の第2過給機が過給動作を開始する。このときの吸気切替弁は閉弁しており、第2過給機のコンプレッサよりも下流側の部分において第2コンプレッサ通路が閉塞されている。そのため、シングルターボモード時に排気切替弁が自己開弁して第2過給機が過給動作を開始すると、同第2過給機のコンプレッサが吐出した吸気が行き場を失って、第2コンプレッサ通路を逆流する。こうした吸気の逆流は、第2過給機のコンプレッサの耐久性の低下を招く要因となる。また、このときの逆流する吸気は、コンプレッサの圧縮により高温となっているため、吸気通路における第2過給機のコンプレッサよりも上流側の部分に設置された樹脂製の吸気系部材の耐久性を低下させる虞もある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、背圧による排気切替弁の自己開弁に伴う吸気の逆流の発生を抑制できる過給エンジンを提供することにある。
上記課題を解決する過給エンジンは、吸気通路の一部を構成する通路である第1コンプレッサ通路にコンプレッサが設置され、且つ排気通路の一部を構成する通路である第1タービン通路にタービンが設置された第1過給機と、吸気通路の一部を構成する通路であって第1コンプレッサ通路に並列に接続された第2コンプレッサ通路にコンプレッサが設置され、且つ排気通路の一部を構成する通路であって第1タービン通路に並列に接続された第2タービン通路にタービンが設置された第2過給機と、を備えている。また、同過給エンジンは、第2タービン通路に設置されて同第2タービン通路の排気の流れを閉弁に応じて遮断する弁であって、エンジンの背圧を開弁方向に受ける弁体を有した排気切替弁と、第2コンプレッサ通路における第2過給機よりも下流側の部分に設置されて、吸気の流れを許容する開状態と同吸気の流れを遮断する閉状態とに切り替わる吸気切替機構と、を備えている。
こうした過給エンジンでは、排気切替弁を閉弁して第2過給機のタービンへの排気の流入を遮断するとともに、吸気切替機構を閉状態として第2コンプレッサ通路を通じた吸気の逆流を遮断することで、第1過給機が過給動作を継続し、第2過給機が過給動作を停止した状態とすることができる。この状態で、エンジンの背圧により排気切替弁が自己開弁すると、第2過給機のタービンに排気が流入して同第2過給機が過給動作を開始する。ただし、このときの吸気切替機構は閉状態となっており、第2コンプレッサ通路の吸気の流れが、第2過給機のコンプレッサよりも下流側の部分で遮断されている。そのため、第2過給機が過給動作を開始しても、同第2過給機のコンプレッサが吐出した吸気に行き場はなく、その吸気が第2コンプレッサ通路を通じて吸気通路を逆流する虞がある。
これに対して、上記過給エンジンは、排気切替弁の開閉制御と、吸気切替機構の開状態、閉状態の切替制御と、を行う制御回路が、背圧による排気切替弁の自己開弁が発生する状況にあるか否かを同背圧に基づき判定するサージ予測処理を行っている。さらに制御回路は、排気切替弁の閉弁、及び吸気切替弁の閉状態を指令しているときに、サージ予測処理において自己開弁が発生する状況にあると判定されたときには吸気切替機構の開状態への切替を指令するサージ抑制処理を行っている。これにより、第2過給機の過給動作を停止すべく、排気切替弁の閉弁、及び吸気切替機構の閉状態を指令しているときに、排気切替弁が背圧により自己開弁する状況となったときには、吸気切替機構が開状態に切り替えられる。そして、これにより、第2コンプレッサ通路における第2過給機のコンプレッサよりも下流側の部分の閉塞が解かれるようになる。そのため、排気切替弁が背圧により自己開弁して、停止中の第2過給機が過給動作を開始しても、同第2過給機のコンプレッサが吐出した吸気が行き場を失うことがない。したがって、上記過給エンジンによれば、背圧による排気切替弁の自己開弁に伴う吸気の逆流の発生を抑制できる。
過給エンジンの一実施形態について同エンジンの過給システムの構成を示す模式図。 同過給エンジンに設けられた排気切替弁の模式図。 同過給エンジンのトルク及びエンジン回転数と過給システムの動作モードとの関係を示すグラフ。 ツインターボモードにおける同過給エンジンの過給システムの動作状況を示す図。 シングルターボモードにおける同過給エンジンの過給システムの動作状況を示す図。 シングルターボモードにおいて排気切替弁が自己開弁したときの同過給エンジンの過給システムの動作状況を示す図。 同過給エンジンの制御回路が実行するサージ予防制御の処理手順を示すフローチャート。
以下、過給エンジンの一実施形態を、図1~図7を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態の過給エンジンは、第1過給機10、及び第2過給機11の2つの排気タービン式過給機を有した過給システムを備えている。
過給エンジンの吸気通路12の途中には、第1過給機10のコンプレッサ13が設置された第1コンプレッサ通路14が設けられている。また、吸気通路12には、第1コンプレッサ通路14に並列に接続された状態で、第2過給機11のコンプレッサ15が設置された第2コンプレッサ通路16が設けられている。第2コンプレッサ通路16における第2過給機11のコンプレッサ15よりも下流側の部分には、第2コンプレッサ通路16の吸気の流れを閉弁に応じて遮断する吸気切替弁(ACV:Air Control Valve)17が設置されている。
さらに、吸気通路12には、第2コンプレッサ通路16における第2過給機11のコンプレッサ15よりも下流側、且つ吸気切替弁17よりも上流側の部分と、第1コンプレッサ通路14における第1過給機10のコンプレッサ13よりも上流側の部分とを繋ぐ吸気バイパス通路18が設けられている。吸気バイパス通路18には、同吸気バイパス通路18を通じた吸気の流れを閉弁に応じて遮断する吸気バイパス弁(ABV:Air Bypass Valve)19が設置されている。なお、吸気通路12における第1コンプレッサ通路14及び第2コンプレッサ通路16の合流位置よりも下流側の部分には、吸気を冷却するインタークーラ20と、吸気通路12の吸気流量を調整するスロットルバルブ21と、が設けられている。
一方、過給エンジンの排気通路22の途中には、第1過給機10のタービン23が設置された第1タービン通路24が設けられている。また、排気通路22には、第1タービン通路24に並列に接続された状態で、第2過給機11のタービン25が設置された第2タービン通路26が設けられている。第2タービン通路26における第2過給機11のタービン25よりも上流側の部分には、同第2タービン通路26の排気の流れを閉弁に応じて遮断する排気切替弁(ECV:Exhaust Control Valve)27が設けられている。なお、排気通路22における第1タービン通路24及び第2タービン通路26の分岐位置よりも上流側の部分には、過給エンジンの背圧PEを検出する背圧センサ28が設置されている。
こうした過給エンジンの吸気通路12では、第1過給機10のコンプレッサ13が設置された第1コンプレッサ通路14には常に吸気が流れるが、第2過給機11のコンプレッサ15が設置された第2コンプレッサ通路16には吸気切替弁17の開弁時にのみ吸気が流れるようになる。また、同過給エンジンの排気通路22では、第1過給機10のタービン23が設置された第1タービン通路24には常に排気が流れるが、第2過給機11のタービン25が設置された第2タービン通路26には排気切替弁27の開弁時にのみ排気が流れるようになる。
さらに、本実施形態の過給エンジンは、上述の吸気切替弁17、吸気バイパス弁19、及び排気切替弁27の開閉制御を行う制御回路29を備えている。制御回路29には、背圧センサ28による背圧PEの検出結果が入力されている。また、制御回路29には、エンジン回転数NE及びエンジントルクTE等の過給エンジンの運転状況に関する情報が入力されている。
図2に、第2タービン通路26に設置された排気切替弁27の構成を示す。同図に示すように排気切替弁27は、第2タービン通路26の内部に回動可能に軸支された状態で設置された弁体30を備えている。排気切替弁27の設置箇所における第2タービン通路26の内部には、内壁から突出した弁座32が設けられている。そして、第2タービン通路26の内部において弁体30は、第2タービン通路26における排気の流れに対向する側の面30Aにおいて弁座32と当接可能に設置されている。
排気切替弁27は、弁体30が弁座32と当接する位置に位置しているときに閉弁した状態となって、第2タービン通路26の排気の流れを遮断する。また排気切替弁27は、弁座32と当接する位置から弁体30が回動して同弁体30が弁座32から離間することで開弁した状態となって、第2タービン通路26の排気の流れを許容する。以下の説明では、弁座32からの離間量が増加する側への弁体30の回動方向を開弁方向と記載し、弁座32からの離間量が減少する側への弁体30の回動方向を閉弁方向と記載する。
さらに排気切替弁27は、弁体30を閉弁方向に向けて回動する駆動力FDRVを発生するアクチュエータ31を備えている。本実施形態では、アクチュエータ31として、駆動電力の供給に応じて駆動力FDRVを発生する電動式のアクチュエータを採用している。
以上のように構成された排気切替弁27では、同排気切替弁27が閉弁しているときの弁体30には、背圧PEが開弁方向に加わっている。このときの弁体30が背圧PEにより受ける開弁方向の力の大きさは、背圧PEと面30Aの面積(以下、受圧面積Aと記載する)との積(PE×A)となる。そのため、こうした排気切替弁27を閉弁した状態に保持しておくには、アクチュエータ31が弁体30に対して、上記積よりも大きい閉弁方向の駆動力FDRVを加え続ける必要がある(FDRV>PE×A)。
制御回路29は、吸気切替弁17、吸気バイパス弁19、及び排気切替弁27の開閉制御を通じて、第1過給機10及び第2過給機11の双方が過給動作を行うツインターボモードと、第2過給機11の過給動作を停止して、第1過給機10のみが過給動作を行うシングルターボモードとに、過給システムの動作モードを切り替える。図3に示すように、過給エンジンの運転領域のうち、同図に示す境界線Lよりも高トルク、高回転数側の領域がツインターボモードで過給システムを動作させるツインターボ領域となっている。また、境界線Lよりも低トルク、低回転数側の領域がシングルターボモードで過給システムを動作させるシングルターボ領域となっている。
図4に示すようにツインターボモードでは、制御回路29は、吸気切替弁17及び排気切替弁27を開弁するとともに、吸気バイパス弁19を閉弁する。これにより、排気通路22では、第1タービン通路24に加えて第2タービン通路26にも排気が流れ、また、吸気通路12では、第1コンプレッサ通路14に加えて第2コンプレッサ通路16にも吸気が流れるようになる。そのため、第1過給機10及び第2過給機11の双方が稼働するように、すなわち過給動作を行うようになる。
図5に示すようにシングルターボでは、制御回路29は、吸気切替弁17、吸気バイパス弁19、及び排気切替弁27のすべてを閉弁する。これにより、過給エンジンの排気通路22では、第1タービン通路24及び第2タービン通路26のうち、第1タービン通路24のみに排気が流れるようになる。また、吸気通路12では、第1コンプレッサ通路14及び第2コンプレッサ通路16のうち、第1コンプレッサ通路14のみに吸気が流れるようになる。そのため、このときには、第2過給機11は稼働を停止し、第1過給機10のみが稼働するようになる。
なお、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替えに際しては、まず吸気切替弁17を閉弁した状態で、排気切替弁27を開弁する。また、これとともに吸気バイパス弁19を開弁する。これにより、コンプレッサ15が吐出した吸気が吸気バイパス通路18を通じて第1コンプレッサ通路14における第1過給機10のコンプレッサ13よりも上流側の部分に流入する状態で、第2過給機11の過給動作を開始する。そして、その後に第2過給機11のコンプレッサ15の吸気の吐出圧が十分に高まった状態となってから、吸気バイパス弁19を閉弁するとともに吸気切替弁17を開弁してツインターボモードに移行することで、第2過給機11の過給動作の開始直後に第2コンプレッサ通路16を通じて吸気が逆流することを抑制している。
ところで、シングルターボモードでの過給システムの動作中、排気切替弁27の弁体30に背圧PEが加える開弁方向の力(=PE×A)が、アクチュエータ31が弁体30に加える閉弁方向の駆動力FDRVを上回ると、弁体30が背圧PEにより押し開かれて、排気切替弁27が自己開弁することがある。そして、排気切替弁27の自己開弁に応じてタービン25に排気が流入して、停止中の第2過給機11が過給動作を開始することがある。図3にハッチングで示したシングルターボ領域内の領域(サージ懸念領域)では、エンジンの排気量が多く、背圧PEが高くなる傾向があるため、上記のような背圧PEによる排気切替弁27の自己開弁が発生する懸念がある。
一方、シングルターボモード時には吸気切替弁17及び吸気バイパス弁19が閉弁しているため、第2コンプレッサ通路16は、第2過給機11のコンプレッサ15よりも下流側の部分で閉塞されている。そのため、シングルターボモード時に、排気切替弁27が自己開弁して第2過給機11が過給動作を開始すると、同第2過給機11のコンプレッサ15が吐出した吸気が行き場を無くして、第2コンプレッサ通路16を通じて吸気通路12を逆流する虞がある。これに対して本実施形態の過給エンジンにおける制御回路29は、こうした吸気の逆流への対策として、以下のサージ予防制御を行うようにしている。
図6に、サージ予防制御にかかる制御回路29の処理のフローチャートを示す。エンジンの運転中に制御回路29は、同図に示す一連の処理を、既定の制御周期毎に繰り返し実行する。
制御周期となると、制御回路29は、まずステップS100において、シングルターボ領域であるか否かを判定する。ここで、ツインターボ領域であれば(NO)、制御回路29はそのまま今回の制御周期における処理を終了し、シングルターボ領域であれば(YES)、制御回路29はステップS110に処理を進める。
ステップS110に処理を進めると、制御回路29はそのステップS110において、背圧センサ28による背圧PEの検出結果の読み込みを行う。さらに、制御回路29は、続くステップS120において、排気切替弁27のアクチュエータ31が現在、弁体30に加えている閉弁方向の駆動力FDRVを計算する。駆動力FDRVは、アクチュエータ31に供給中の駆動電力から計算されている。
続いて制御回路29は、ステップS130において、背圧PEと受圧面積Aとの積(PE×A)が駆動力FDRVよりも大きいか否かを判定する。すなわち、背圧PEが弁体30に加える開弁方向の力が、アクチュエータ31が弁体30に加えている閉弁方向の力よりも大きく、弁体30が背圧PEにより押し開かれる状態にあるか否かが判定される。
ここで、背圧PEと受圧面積Aとの積が駆動力FDRV以下の場合(S130:NO)、制御回路29はそのまま今回の制御周期における処理を終了する。これに対して、背圧PEと受圧面積Aとの積が駆動力FDRVよりも大きい場合(S130:YES)、制御回路29はステップS140に処理を進める。そして、制御回路29は、そのステップS140において、吸気切替弁17に対して開弁を指令した上で、今回の制御周期における処理を終了する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の過給エンジンでは、シングルターボモード時に、排気切替弁27を閉弁して第2タービン通路26の排気の流れを遮断する。さらにシングルターボモード時には、吸気切替弁17及び吸気バイパス弁19を閉弁して、第2過給機11のコンプレッサ15よりも下流側の部分において第2コンプレッサ通路16を閉塞している。
一方、シングルターボモード時に制御回路29は、背圧PEとアクチュエータ31の駆動力FDRVとに基づき、排気切替弁27が背圧PEにより自己開弁するか否かを予測している。そして、制御回路29は、排気切替弁27が自己開弁すると予測したときには、吸気切替弁17に開弁を指令する。吸気切替弁17が開弁すると、第2コンプレッサ通路16におけるコンプレッサ15よりも下流側の部分の閉塞が解かれる。そのため、排気切替弁27の自己開弁により、第2過給機11が過給動作を開始しても、同第2過給機11のコンプレッサ15が吐出した吸気が行き場を失うことがない。したがって、本実施形態の過給エンジンによれば、背圧PEによる排気切替弁27の自己開弁に伴う吸気の逆流の発生を抑制できる。
なお、以上のように構成された本実施形態では、吸気切替弁17及び吸気バイパス弁19の2つの弁により、第2コンプレッサ通路16における第2過給機11のコンプレッサ15よりも下流側の部分に設置されて、吸気の流れを許容する開状態と同吸気の流れを遮断する閉状態とに切り替わる吸気切替機構が構成されている。そして、吸気切替弁17及び吸気バイパス弁19の少なくとも一方が開弁している状態が吸気切替機構の開状態に、吸気切替弁17及び吸気バイパス弁19の双方が閉弁している状態が吸気切替機構の閉状態に、それぞれ対応している。
さらに、本実施形態では、図7のフローチャートにおけるステップS130の処理が、背圧による排気切替弁の自己開弁が発生する状況にあるか否かを同背圧に基づき判定するサージ予測処理に対応している。また、本実施形態では、図7のフローチャートに示した一連の処理が、排気切替弁の閉弁、及び吸気切替機構の閉状態を指令しているときに、サージ予測処理において自己開弁が発生する状況にあると判定されたときには吸気切替機構の開状態への切替を指令するサージ抑制処理に対応している。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図7に示したサージ予防制御に係る処理のフローチャートにおけるステップS140の処理において、吸気切替弁17の代わりに吸気バイパス弁19に開弁を指令する、或いは吸気切替弁17及び吸気バイパス弁19の双方に開弁を指令するようにしてもよい。こうした場合にも、第2コンプレッサ通路16におけるコンプレッサ15よりも下流側の部分が開放されるため、背圧PEにより排気切替弁27が自己開弁した際の吸気の逆流を抑制できる。
・本実施形態では、サージ予測処理での判定に用いる背圧PEの値として、背圧センサ28による同背圧PEの検出値を用いていたが、エンジンの運転状態から背圧PEを推定し、その背圧PEの推定値を上記判定に用いるようにしてもよい。こうした場合には、背圧センサ28を割愛してもよい。
・吸気バイパス通路18及び吸気バイパス弁19を省略してもよい。こうした場合の吸気切替機構は吸気切替弁17単体で構成され、吸気切替弁17が開弁した状態が吸気切替機構の開状態に、吸気切替弁17が閉弁した状態が吸気切替機構の閉状態に、それぞれ対応することになる。
10…第1過給機、11…第2過給機、12…吸気通路、13…(第1過給機10の)コンプレッサ、14…第1コンプレッサ通路、15…(第2過給機11の)コンプレッサ、16…第2コンプレッサ通路、17…吸気切替弁(吸気切替機構)、18…バイパス通路、19…吸気バイパス弁(吸気切替機構)、20…インタークーラ、21…スロットル、22…排気通路、23…(第1過給機10の)タービン、24…第1タービン通路、25…(第2過給機11の)タービン、26…第2タービン通路、27…排気切替弁、28…背圧センサ、29…制御回路、30…弁体、31…アクチュエータ、32…弁座。

Claims (2)

  1. 吸気通路の一部を構成する通路である第1コンプレッサ通路にコンプレッサが設置され、且つ排気通路の一部を構成する通路である第1タービン通路にタービンが設置された第1過給機と、
    前記吸気通路の一部を構成する通路であって前記第1コンプレッサ通路に並列に接続された第2コンプレッサ通路にコンプレッサが設置され、且つ前記排気通路の一部を構成する通路であって前記第1タービン通路に並列に接続された第2タービン通路にタービンが設置された第2過給機と、
    前記第2タービン通路に設置されて同第2タービン通路の排気の流れを閉弁に応じて遮断する弁であって、エンジンの背圧を開弁方向に受ける弁体を有した排気切替弁と、
    前記第2コンプレッサ通路における前記第2過給機のコンプレッサよりも下流側の部分に設置されて、吸気の流れを許容する開状態と同吸気の流れを遮断する閉状態とに切り替わる吸気切替機構と、
    前記排気切替弁の開閉制御、及び前記吸気切替機構の開状態、閉状態の切替制御を行う制御回路と、
    を備えており、且つ前記制御回路は、前記背圧による前記排気切替弁の自己開弁が発生する状況にあるか否かを同背圧に基づき判定するサージ予測処理と、前記排気切替弁の閉弁、及び前記吸気切替機構の閉状態を指令しているときに、前記サージ予測処理において前記自己開弁が発生する状況にあると判定されたときには前記吸気切替機構の開状態への切替を指令するサージ抑制処理と、を行う
    過給エンジン。
  2. 前記サージ予測処理では、前記背圧による前記排気切替弁の開弁方向の力の大きさが、アクチュエータによる前記排気切替弁の閉弁方向の駆動力よりも大きいときに、前記自己開弁が発生する状況にあると判定する
    請求項1に記載の過給エンジン。
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