以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本実施形態に係る表示制御装置の機能について説明する。図1は、本実施形態に係る表示制御装置10の機能を示すブロック図である。図1に示すように、表示制御装置10は、機能的には、受付部12、第1変更部14、第2変更部16、及び、制御部18を有している。なお、受付部12は受付手段の一例であり、第1変更部14は第1変更手段の一例であり、第2変更部16は第2変更手段の一例であり、制御部18は第1制御手段、第2制御手段、第3制御手段、及び第4制御手段の一例である。
受付部12は、表示対象物が表示される第1領域、及び表示対象物を編集するための編集操作子が表示される第2領域を表示する表示画面に表示された表示対象物の表示比率を変更する変更操作を受け付ける。
ここでいう表示対象物は、表示装置に、表示比率を変更可能に表示される対象物である。表示対象物としては、例えば、静止画像、動画像、アプリケーションプログラムの実行画面、メニュー画面、ファイル一覧画面等が挙げられる。
ここでいう編集操作子は、表示対象物に対して編集を行うための操作子である。編集操作子としては、例えば、表示対象物に文字列を書き込むテキストボタン、表示対象物の一部を削除する削除ボタン、表示対象物を回転させる回転ボタン、表示対象物の一部を切り出すトリミングボタン、表示対象物の一部を選択する選択ボタン、表示対象物の一部をコピーするコピーボタン等が挙げられる。本実施形態では、これらのボタンをまとめて編集ボタンという。
ここでいう変更操作子は、表示対象物の変更比率を変更するための操作子である。変更操作子としては、例えば、スライダーバー、プラス(拡大)ボタン及びマイナス(縮小)ボタン、複数の選択ボタンの各々に予め表示比率が設定された選択ボタン群、ユーザにより表示比率が入力される入力欄等が挙げられる。
なお、本実施形態では、変更操作子は編集操作子には含まれないものとする。
一例として図2に示すように、表示制御装置10の表示画面20は、表示対象物22を表示するための第1領域24、及び、編集操作子を表示するための第2領域26を有している。第1領域24には、表示対象物22が表示されている。また、第2領域26には、編集操作子の一例である複数の編集ボタン28が表示されている。
また、本実施形態では、表示画面20に変更操作子としてスライダーバー30が表示される場合について説明する。スライダーバー30は、つまみ30Aと、Y方向に延びたバー30Bを有している。つまみ30Aは、バー30Bに沿って、Y方向のプラス方向(図2の上方向)及びマイナス方向(図2の下方向)に移動する。なお、本実施形態では、表示画面20の第1領域24でもなく第2領域26でもない領域にスライダーバー30が表示される場合について説明するが、これに限らず、スライダーバー30は第1領域24内又は第2領域26内に表示されても良い。
なお、各図において、表示対象物22の外枠と第1領域24の外枠とが相互に重ならないよう、表示対象物22の外枠と第1領域24の外枠とをずらして示しているが、第1領域24の全体に表示対象物22が表示されても良い。
第1変更部14は、スライダーバー30が操作されることにより、変更操作が受け付けられた場合、変更操作に応じて、表示画面20に表示されている表示対象物22の表示比率を変更する。
第2変更部16は、スライダーバー30が操作されることにより、変更操作が受け付けられた場合、変更操作に応じて、表示画面20の第1領域24の大きさを、表示対象物22の表示比率に関連した大きさとなるように変更する。
制御部18は、第2変更部16により第1領域24が拡大され、表示対象物22の表示比率が予め定めた条件を満たした場合、拡大が終了した状態ではスライダーバー30が非表示となっているように制御する。なお、予め定めた条件は、例えば、表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値(例えば、180%)以上となること、第1領域24が表示画面20の全体の大きさになること等である。
なお、本実施形態に係る表示制御装置10は、ハードウェア構成としては、装置全体の動作を司るCPU(Central Processing Unit)により制御されることにより実現される。すなわち、表示制御装置10は、上記CPU、各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)、CPUによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む記憶部を備える。
また、表示制御装置10は、外部装置と通信情報の送受信を行う通信回線I/F(Interface)部を備える。また、表示制御装置10は、表示制御装置10に対するユーザからの指示を受け付けると共に、ユーザに対して表示制御装置10の動作状況等に関する各種情報を通知する操作表示部を備える。
なお、操作表示部は、例えば、データを表示するディスプレイ、データを入力するキーボード、マウス等を含む。また、表示操作部はこれに限らず、例えば、プログラムの実行により操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示されるタッチパネル式のディスプレイ、及びテンキーやスタートボタン等のハードウェアキーを含んでいても良い。本実施形態では、表示制御装置10が、表示画面20としてタッチパネル式のディスプレイを有している場合について説明する。
また、記憶部には、第1領域24の拡大を制御するための拡大制御情報32、及び、第1領域24の縮小を制御するための縮小制御情報34が記憶されている。
拡大制御情報32は、一例として図3に示すように、表示対象物22の表示比率と第1領域24の大きさとが対応付けられた情報である。図3に示す例では、表示対象物22の表示比率の「100%~150%」の区間に対して、第1領域24の大きさとして「変更なし」が対応付けられている。また、表示対象物22の表示比率の「150%~180%」の区間に対して、第1領域24の大きさとして「段階的に拡大」が対応付けられている。また、表示対象物22の表示比率の「180%~」の区間に対して、第1領域24の大きさとして「最大値」が対応付けられている。
拡大制御情報32によると、表示対象物22の表示比率が100%以上150%未満の範囲内である場合には、第1領域24の大きさは変更されない。また、表示対象物22の表示比率が150%以上180%未満の範囲内である場合には、第1領域24の大きさは段階的に拡大される。第1領域24の大きさを段階的に拡大する方法としては、例えば、表示対象物22の表示比率と第1領域24の大きさとの関係を示す比例式等の数式に基づいて、第1領域24の大きさを拡大する方法等が挙げられる。また、表示対象物22の表示比率が180%以上の範囲内である場合には、第1領域24の大きさが最大値に変更される。すなわち、第1領域24の大きさが表示画面20の全体の大きさに変更される。
本実施形態では、拡大制御情報32によって、表示対象物22の表示比率が、第1領域24の大きさが段階的に変化する区間、第1領域24の大きさが大きくならない区間、及び第1領域24の大きさが表示画面20の全体となる区間を有する場合について説明した。しかし、これに限らない。例えば、拡大制御情報32によって、表示対象物22の表示比率が、第1領域24の大きさが段階的に変化する区間、及び第1領域24の大きさが大きくならない区間を有するようにしても良い。又は、拡大制御情報32によって、表示対象物22の表示比率が、第1領域24の大きさが大きくならない区間、及び第1領域24の大きさが段階的に変化する区間を有するようにしても良い。あるいは、ユーザが拡大制御情報32を編集することにより、表示対象物22の表示比率の各々の区間、及び第1領域24の大きさを設定するようにしても良い。
また、縮小制御情報34は、一例として図4に示すように、表示対象物22の表示比率と第1領域24の大きさとが対応付けられた情報である。図4に示す例では、表示対象物22の表示比率の「180%~」の区間に対して、第1領域24の大きさとして「変更なし」が対応付けられている。また、表示対象物22の表示比率の「180%~150%」の区間に対して、第1領域24の大きさとして「段階的に縮小」が対応付けられている。また、表示対象物22の表示比率の「150%~」の区間に対して、第1領域24の大きさとして「元の大きさ」が対応付けられている。
縮小制御情報34によると、表示対象物22の表示比率が180%以上の範囲内である場合には、第1領域24の大きさは変更されない。また、表示対象物22の表示比率が180%未満150%以上の範囲内である場合には、第1領域24の大きさは段階的に縮小される。第1領域24の大きさを段階的に縮小する方法としては、例えば、表示対象物22の表示比率と第1領域24の大きさとの関係を示す比例式等の数式に基づいて、第1領域24の大きさを縮小する方法等が挙げられる。また、表示対象物22の表示比率が150%未満の範囲内である場合には、第1領域24の大きさが元の大きさ、すなわち第1領域24の拡大を行う前の状態に変更される。
本実施形態では、縮小制御情報34によって、表示対象物22の表示比率が、第1領域24の大きさが段階的に変化する区間、第1領域24の大きさが小さくならない区間、及び第1領域24の大きさが表示画面20の元の大きさとなる区間を有する場合について説明した。しかし、これに限らない。例えば、縮小制御情報34によって、表示対象物22の表示比率が、第1領域24の大きさが段階的に変化する区間、及び第1領域24の大きさが小さくならない区間を有するようにしても良い。又は、縮小制御情報34によって、表示対象物22の表示比率が、第1領域24の大きさが小さくならない区間、及び第1領域24の大きさが段階的に変化する区間を有するようにしても良い。あるいは、ユーザが縮小制御情報34を編集することにより、表示対象物22の表示比率の各々の区間、及び第1領域24の大きさを設定するようにしても良い。
なお、本実施形態では、表示対象物22を縮小する場合、拡大された表示対象物22に対して縮小することを前提としているため、縮小制御情報34において、表示対象物22の表示比率を100%以上としている。しかし、表示対象物22の表示比率が100%未満となっても構わない。
次に、本実施形態に係る表示制御装置10が、表示対象物22の表示の指示が入力された場合に実行する表示制御処理の流れを、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、表示制御処理のプログラムは予め記憶部に記憶されているが、これに限らない。例えば、表示制御処理のプログラムが通信回線I/F部を介して外部装置から受信されて記憶部に記憶されても良い。また、CD-ROM等の記録媒体に記録された表示制御処理のプログラムがCD-ROMドライブ等で読み込まれることにより、表示制御処理が実行されるようにしてもよい。
ステップS101では、受付部12が、表示対象物22を表示画面20に表示させる。一例として図2に示すように、受付部12は、第1領域24に表示対象物22を表示させると共に、第2領域24に編集操作子として編集ボタン28を表示させる。また、受付部12は、表示画面20に変更操作子としてスライダーバー30を表示させる。
ステップS103では、受付部12が、表示対象物22への何れかの操作入力が受け付けられたか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20への接触が開始された場合に、表示対象物22への何れかの操作入力が受け付けられたと判定する。ステップS103で操作入力が受け付けられたと判定した場合(S103,Y)はステップS105に移行する。また、ステップS103で操作入力が受け付けられていないと判定した場合(S103,N)はステップS135に移行する。
ステップS105では、受付部12が、受け付けられた操作入力が、変更操作子に対する操作入力であるか否かを判定する。本実施形態では、受け付けられた操作入力が、表示画面20におけるスライダーバー30に対応する領域への接触であった場合に、受け付けられた操作入力が変更操作に対する操作入力であると判定する。ステップS105で、受け付けられた操作入力が変更操作子に対する操作入力であると判定した場合(S105,Y)はステップS107に移行する。また、ステップS105で受け付けられた操作入力が変更操作子に対する操作入力ではないと判定した場合(S105,N)はステップS133に移行する。
ステップS107では、受付部12が、受け付けられた操作入力が表示対象物22の表示比率を高くするように指示する操作(拡大操作)であるか否かを判定する。本実施形態では、スライダーバー30のつまみ30Aがプラス方向に移動された場合、受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定する。ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定した場合(S107,Y)はステップS109に移行する。また、ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作ではなく、表示対象物22の表示比率を低くするように指示する操作(縮小操作)であると判定した場合(S107,N)はステップS125に移行する。
ステップS109では、第1変更部14が、受け付けられた操作入力に応じて表示対象物22が拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得する。本実施形態では、スライダーバー30のつまみ30Aの移動量に応じた表示対象物22の表示比率を取得する。
ステップS111では、第2変更部16が、表示対象物の拡大制御情報32に基づいて、表示対象物22の表示比率に対応する第1領域24の大きさを取得する。例えば、表示対象物22の表示比率が120%であった場合には、第1領域24の大きさを変更しない。また、表示対象物22の表示比率が160%であった場合には、第1領域24の大きさを表示対象物22の表示比率に応じて変更する。また、表示対象物22の表示比率が190%であった場合には、第1領域24の大きさを表示画面20の全体の大きさとする。
ステップS113では、第2変更部16が、第1領域24がステップS111で取得した大きさとなると共に、表示対象物22が、ステップS109で取得した表示比率で表示されるように、表示対象物22の表示を更新する。この際、第2変更部16は、一例として図6に示すように、第1領域24と第2領域26との少なくとも一部が重なる場合には、第1領域24が第2領域26に重ねて表示されるように、表示対象物22の表示を更新する。
また、本実施形態では、表示対象物22の表示比率を変更する際の基準点を、表示対象物22の中心又は重心とする。しかし、表示対象物22の表示比率を変更する際の基準点はこれに限らず、ユーザにより指定された位置を基準点としても良く、当該基準点を示す情報を予め記憶部に記憶させておいても良い。
ステップS115では、制御部18が、受け付けられた操作入力が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20におけるスライダーバー30に対応する領域への接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS115で操作入力が終了したと判定した場合(S115,Y)はステップS117に移行する。また、ステップS115で操作入力が終了していないと判定した場合(S115,N)はステップS107に移行する。
ステップS117では、制御部18が、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値(例えば、180%)以上であるか否かを判定する。ステップS117で表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であると判定された場合(S117,Y)はステップS119に移行する。また、ステップS117で表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値未満であると判定された場合(S117,N)はステップS135に移行する。
ステップS119では、制御部18が、表示画面20に表示されている変更操作子を非表示とする。本実施形態では、一例として図7に示すように、表示画面20に表示されているスライダーバー30を非表示とする。
なお、本実施形態では、ステップS117で、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であるか否かの判定を行うが、これに限らない。例えば、第1領域24の大きさが表示画面20の全体の大きさであるか否かの判定、第1領域24の大きさが閾値以上であるか否かの判定等を行っても良い。
あるいは、ステップS117の処理を行わずに、表示対象物22を拡大する場合には、必ずステップS119の処理を行うようにしても良い。
又は、ステップS117で、変更操作子が表示画面20に表示されていて、かつ変更操作子の少なくとも一部が表示対象物22上に表示されている状態である場合には、当該ステップで肯定判定となり、当変更操作子が表示画面20に表示されていて、かつ変更操作子と表示対象物22とが重なっていない状態である場合には、当該ステップで否定判定となるようにしても良い。
さらには、ステップS117で、変更操作子を非表示とするための指示が受け付けられたか否かを判定しても良い。この場合には、例えば予め定めた期間(例えば、5秒)以内に変更操作子を非表示とするための指示が受け付けられた場合には、当該ステップで肯定判定となり、受け付けられなかった場合には、当該ステップで否定判定となると良い。
ステップS121では、制御部18が、ステップS119で非表示とされた変更操作子の表示の指示を入力したか否かを判定する。変更操作子の表示の指示としては、例えば、表示画面20の任意の位置を2回接触する操作、表示画面20の任意の位置の接触を閾値(例えば、3秒)以上の間、継続する操作、表示画面20上において予め定めた形状(例えば、円形、三角形等)を描く操作等が挙げられる。あるいは、変更操作子の表示の指示は、ハードウェアキーを用いた予め定めた操作入力であっても良い。
ステップS121で変更操作子の表示の指示を入力したと判定した場合(S121,Y)はステップS123に移行する。また、ステップS121で変更操作子の表示の指示を入力していないと判定した場合(S121,N)は、変更操作子の表示の指示が入力されるまで本ステップを繰り返す。
ステップS123では、制御部18が、ステップS119で非表示とした変更操作子を表示画面20に表示させ、ステップS135に移行する。本実施形態では、一例として図8に示すように、表示画面20にスライダーバー30を表示させる。スライダーバー30を表示させる位置は、例えば、スライダーバー30を非表示とする前にスライダーバー30が表示されていた位置である。又は、スライダーバー30の少なくとも一部が表示対象物22上に表示されるようにスライダーバー30を表示させても良い。
一方、ステップS125では、第1変更部14が、受け付けられた操作入力に応じて表示対象物22が拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得する。本実施形態では、スライダーバー30のつまみ30Aの移動量に応じた表示対象物22の表示比率を取得する。
ステップS127では、第2変更部16が、表示対象物の縮小制御情報34に基づいて、表示対象物22の表示比率に対応する第1領域24の大きさを取得する。例えば、表示対象物22の表示比率が120%であった場合には、第1領域24の大きさを拡大前の元の大きさとする。また、表示対象物22の表示比率が160%であった場合には、第1領域24の大きさを表示対象物22の表示比率に応じて変更する。また、表示対象物22の表示比率が190%であった場合には、第1領域24の大きさを表示画面20の全体の大きさとする。
ステップS129では、第2変更部16が、第1領域24がステップS127で取得した大きさとなると共に、表示対象物22が、ステップS125で取得した表示比率で表示されるように、表示対象物22の表示を更新する。
ステップS131では、制御部18が、受け付けられた操作入力が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20におけるスライダーバー30に対応する領域への接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS131で操作入力が終了したと判定した場合(S131,Y)はステップS135に移行する。また、ステップS131で操作入力が終了していないと判定した場合(S131,N)はステップS107に移行する。
このように、ステップS107乃至S131の処理を、操作入力が終了するまで継続することにより、表示対象物22の表示比率の変更操作がされている間、変更操作に応じて表示対象物22の表示比率が変更される。これにより、ユーザによって表示対象物22の表示比率がリアルタイムに確認される。
一方、ステップS133では、受付部12が、操作入力に応じた処理を実行し、ステップS135に移行する。例えば、受付部12は、編集操作子に対する操作入力を受け付けた場合には、操作入力が受け付けられた編集操作子に応じて、表示対象物22に対する編集処理を行う。
ステップS135では、受付部12が、表示対象物22の表示を終了する指示を入力したか否かを判定する。本実施形態では、表示対象物22の表示を終了する指示を、ハードウェアキーを用いた予め定めた操作入力とする場合について説明するが、これに限らない。表示対象物22の表示を終了する指示としては、例えば、表示画面20の任意の位置を2回接触する、表示画面20の任意の位置の接触を閾値(例えば、3秒)以上の間、継続する、表示画面20上において予め定めた形状(例えば、円形、三角形等)を描く、等が挙げられる。
ステップS135で表示対象物22の表示を終了する指示を入力していないと判定した場合(S135,N)はステップS103に移行する。また、ステップS135で表示対象物22の表示を終了する指示を入力したと判定した場合(S135,Y)は、本表示制御処理のプログラムの実行を終了する。
このように、本実施形態では、表示対象物22が表示される第1領域24、及び表示対象物22を編集するための編集操作子が表示される第2領域26を表示する表示画面20に表示された表示対象物22の表示比率を変更する変更操作を受け付ける。また、変更操作が受け付けられた場合、変更操作に応じて表示対象物22の表示比率を変更すると共に、変更操作に応じて第1領域24の大きさを変更する。
これにより、例えば、表示対象物22内の一部の領域を拡大させて表示させた場合に、当該一部の領域が表示されている領域が大きくなる。そのため、例えば、当該一部の領域内の1点から他の点へとスクロールさせる場合のスクロール距離が長くなり、ステップ数が低減される。
なお、本実施形態では、ステップS117において、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であるか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、表示対象物22が拡大された状態において、受付部12が、変更操作子を非表示とするための指示を受け付けるようにし、当該指示が受け付けられた場合には、制御部18が、表示画面20に表示されている変更操作子を非表示としても良い。
また、本実施形態では、変更操作子としてスライダーバー30を用いる場合について説明したが、これに限らず、変更操作子としてプラスボタン及びマイナスボタン等を用いても良い。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る表示制御装置について説明する。
上記第1実施形態では、第1領域24を拡大させた際に第1領域24を編集操作子に重ねて表示させる場合について説明した。一方、本第2実施形態では、第1領域24を拡大させた際に編集操作子を非表示とする場合について説明する。
第2実施形態に係る表示制御装置の構成は、上記第1実施形態に係る表示制御装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
なお、本実施形態では、表示制御装置10が、表示画面20としてタッチパネル式のディスプレイを有している場合について説明する。また、本実施形態では、変更操作子の表示画面20上での表示を行わずに、ユーザが表示画面20上での接触位置を移動させる操作により、表示対象物22の表示比率の変更の指示が入力される場合について説明する。
表示対象物22の表示比率の変更の指示としては、例えば、所謂ピンチアウト及びピンチインが挙げられる。ピンチアウトとは、表示画面20上の任意の第1位置における第1接触、及び表示画面20上の上記第1位置とは異なる第2位置における第2接触が継続した状態で、第1接触及び第2接触の少なくとも一方の位置を移動させることにより相互間の距離を遠ざける操作である。また、ピンチインとは、表示画面20上の任意の第1位置における第1接触、及び表示画面20上の上記第1位置とは異なる第2位置における第2接触が継続した状態で、第1接触及び第2接触の少なくとも一方の位置を移動させることにより相互間の距離を近付ける操作である。
しかし、表示対象物22の表示比率の変更の指示はこれに限らず、例えば、表示画面20上の任意の位置における接触が継続した状態で、接触の位置を上下に移動させる操作であっても良い。この場合には、例えば、接触の位置を上に移動させる操作を、表示比率を高くする指示とし、接触の位置を下に移動させる操作を、表示比率を低くする指示とすると良い。
あるいは、表示画面20の角部における接触が継続した状態で、接触の位置を外周側又は内部側に移動させる操作であっても良い。この場合には、例えば、接触の位置を外周側に移動させる操作を、表示比率を高くする指示とし、接触の位置を内部側に移動させる操作を、表示比率を低くする指示とすると良い。
また、制御部18は、第2変更部16により第1領域24が拡大され、表示対象物22の表示比率が予め定めた条件を満たした場合、拡大が終了した際に第2領域26が非表示となるように制御する。なお、予め定めた条件は、例えば、表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値(例えば、180%)以上となること、第1領域24が表示画面20の全体の大きさになること等である。
次に、本実施形態に係る表示制御装置10が、予め定めた実行指示が入力された場合に実行する表示制御処理の流れを、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、表示制御処理のプログラムは予め記憶部に記憶されているが、これに限らない。例えば、表示制御処理のプログラムが通信回線I/F部を介して外部装置から受信されて記憶部に記憶されても良い。また、CD-ROM等の記録媒体に記録された表示制御処理のプログラムがCD-ROMドライブ等で読み込まれることにより、表示制御処理が実行されるようにしてもよい。
また、図9のフローチャートにおいて、図5のフローチャートと同じ処理を行うステップには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
ステップS101では、受付部12が、表示対象物22を表示画面20に表示させる。本実施形態では、一例として図10に示すように、第1領域24に表示対象物22を表示させると共に、第2領域24に編集操作子として編集ボタン28を表示させる。
ステップS103では、受付部12が、表示対象物22への何れかの操作入力が受け付けられたか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20への接触が開始された場合に、表示対象物22への何れかの操作入力が受け付けられたと判定する。ステップS103で操作入力が受け付けられたと判定した場合(S103,Y)はステップS201に移行する。また、ステップS103で操作入力が受け付けられていないと判定した場合(S103,N)はステップS135に移行する。
ステップS201では、受付部12が、受け付けられた操作入力が、表示対象物22の表示比率の変更の操作入力であるか否かを判定する。本実施形態では、上述したように、表示対象物22の表示比率の変更の指示を、上述したピンチアウト及びピンチインとしている。そのため、表示画面20上の2箇所の位置で接触があった場合に、受け付けられた操作入力が、表示対象物22の表示比率の変更の操作入力に対する操作入力であると判定する。ステップS201で、受け付けられた操作入力が変更操作子に対する操作入力であると判定した場合(S201,Y)はステップS107に移行する。また、ステップS201で受け付けられた操作入力が変更操作子に対する操作入力ではないと判定した場合(S201,N)はステップS133に移行する。
ステップS107では、受付部12が、受け付けられた操作入力が拡大操作であるか否かを判定する。本実施形態では、2箇所の接触位置の相互間の距離が遠ざかった場合、受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定する。ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定した場合(S107,Y)はステップS109に移行する。また、ステップS107で受け付けられた操作入力が縮小操作であると判定した場合(S107,N)はステップS125に移行する。
ステップS109では、第1変更部14が、受け付けられた操作入力に応じて表示対象物22が拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得する。本実施形態では、表示対象物22の表示比率の変化量が、2箇所の接触位置の相互間の距離の変化量に応じた変化量となるように、拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得する。本実施形態では、2箇所の接触位置の相互間の距離の変化量が大きい程、表示対象物22の表示比率の変化量が大きくなるような表示対象物22の表示比率を取得するが、これに限らない。例えば、2箇所の接触位置の相互間の距離の変化量に関係なく、表示対象物22の表示比率の変化量が予め定めた固定値となるように、表示対象物22の表示比率を取得しても良い。
ステップS111では、第1実施形態のステップS111と同様の処理を行い、ステップS203に移行する。
ステップS203では、制御部18が、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値(例えば、180%)以上であるか否かを判定する。ステップS203で表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であると判定された場合(S203,Y)はステップS205に移行する。また、ステップS203で表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値未満であると判定された場合(S203,N)はステップS135に移行する。
なお、本実施形態では、ステップS203で、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であるか否かの判定を行うが、これに限らない。例えば、第1領域24の大きさが表示画面20の全体の大きさであるか否かの判定、第1領域24の大きさが閾値以上であるか否かの判定等を行っても良い。あるいは、ステップS203の処理を行わずに、表示対象物22を拡大する場合には、必ずステップS205の処理を行うようにしても良い。
又は、ステップS203で、第2領域26を非表示とするための指示が受け付けられたか否かを判定しても良い。この場合には、例えば予め定めた期間(例えば、2秒)以内に第2領域26を非表示とするための指示が受け付けられた場合には、当該ステップで肯定判定となり、受け付けられなかった場合には、当該ステップで否定判定となると良い。
ステップS205では、制御部18が、表示画面20に表示されている第2領域26(編集操作子)を非表示とし、ステップS113に移行する。本実施形態では、一例として図11に示すように、表示画面20に表示されている編集ボタン28を非表示とする。
また、本実施形態では、表示対象物22の表示比率を変更する際の基準点を、2箇所の接触位置の中点とする。しかし、表示対象物22の表示比率を変更する際の基準点はこれに限らず、当該基準点を示す情報を予め記憶部に記憶させておいても良い。
ステップS113では、図5の第1実施形態のステップS113と同様の処理を行う。
ステップS115では、制御部18が、受け付けられた操作入力が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20上での接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS115で操作入力が終了したと判定した場合(S115,Y)はステップS135に移行する。また、ステップS115で操作入力が終了していないと判定した場合(S115,N)はステップS107に移行する。
一方、ステップS125では、第1変更部14が、受け付けられた操作入力に応じて表示対象物22が拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得する。本実施形態では、表示対象物22の表示比率の変化量が、2箇所の接触位置の相互間の距離の変化量に応じた変化量となるように、縮小された場合の表示対象物22の表示比率を取得する。本実施形態では、2箇所の接触位置の相互間の距離の変化量が大きい程、表示対象物22の表示比率の変化量が大きくなるような表示対象物22の表示比率を取得するが、これに限らない。例えば、2箇所の接触位置の相互間の距離の変化量に関係なく、表示対象物22の表示比率の変化量が予め定めた固定値となるように、表示対象物22の表示比率を取得しても良い。
ステップS127では、図5の第1実施形態のステップS127と同様の処理を行い、ステップS207に移行する。
ステップS207では、制御部18が、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値(例えば、150%)未満であるか否かを判定する。ステップS207で表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値未満であると判定された場合(S207,Y)はステップS209に移行する。また、ステップS207で表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であると判定された場合(S207,N)はステップS129に移行する。
なお、本実施形態では、ステップS207で、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値未満であるか否かの判定を行うが、これに限らない。例えば、第1領域24の大きさが表示画面20の元の大きさであるか否かの判定、第1領域24の大きさが閾値未満であるか否かの判定等を行っても良い。あるいは、ステップS207の処理を行わずに、表示対象物22を縮小する場合には、必ずステップS209の処理を行うようにしても良い。
又は、ステップS207で、第2領域26を表示するための指示が受け付けられたか否かを判定しても良い。この場合には、例えば予め定めた期間(例えば、2秒)以内に第2領域26を表示するための指示が受け付けられた場合には、当該ステップで肯定判定となり、受け付けられなかった場合には、当該ステップで否定判定となると良い。
ステップS209では、制御部18が、第2領域26(編集操作子)を表示画面20に表示し、ステップS129に移行する。本実施形態では、一例として図10に示すように、編集ボタン28を表示画面20に表示させる。本実施形態では、第2領域26を、変更操作が行われる前の状態における第2領域26の位置に表示させるが、これに限らない。例えば、表示画面20の形状、表示対象物22の形状等に応じて、第2領域26を表示させる位置、及び第2領域26における各編集操作子の位置を調整しても良い。具体的には、表示画面20が縦長の形状であった場合には、第2領域26を表示画面20の上側又は下側に表示させ、表示画面20が横長の形状であった場合には、第2領域26を表示画面20の右側あるいは左側に表示させると良い。または、ユーザにより、表示対象物22の表示比率を変更する際の基準点の近辺が視認される可能性が最も高いことを考慮し、当該基準点から最も離れた領域に、第2領域26を表示させても良い。
ステップS129では、図5の第1実施形態のステップS129と同様の処理を行う。
ステップS131では、制御部18が、受け付けられた操作入力が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20上での接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS131で操作入力が終了したと判定した場合(S131,Y)はステップS135に移行する。また、ステップS131で操作入力が終了していないと判定した場合(S131,N)はステップS107に移行する。
一方、ステップS133では、受付部12が、操作入力に応じた処理を実行し、ステップS135に移行する。例えば、受付部12は、編集操作子に対する操作入力を受け付けた場合には、操作入力が受け付けられた編集操作子に応じて、表示対象物22に対する編集処理を行う。
ステップS135では、図5の第1実施形態のステップS135と同様の処理を行う。
このように、本実施形態では、表示対象物22の表示比率を変更する変更操作が受け付けられた場合、表示対象物22を編集するための編集操作子が表示される第2領域26が表示されていた領域に、第1領域24が表示される。
なお、本実施形態では、ステップS203において、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値以上であるか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第2領域26が表示された状態において、受付部12が、第2領域26を非表示とするための指示を受け付けるようにし、当該指示が受け付けられた場合には、制御部18が、第2領域26を非表示としても良い。
また、本実施形態では、ステップS207において、更新された表示対象物22の表示比率が予め定めた閾値未満であるか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第2領域26が非表示とされた状態において、受付部12が、第2領域26を表示するための指示を受け付けるようにし、当該指示が受け付けられた場合には、制御部18が、第2領域26を表示させても良い。
また、本実施形態では、変更操作子を用いずに、変更操作としてピンチアウト及びピンチインを用いる場合について説明したが、これに限らず、変更操作子としてスライダーバー30、プラスボタン及びマイナスボタン等を用いても良い。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る表示制御装置について説明する。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、第1領域24を拡大させた際に拡大制御情報32及び縮小制御情報34を用いて第1領域24の大きさを取得する場合について説明した。一方、本第3実施形態では、表示対象物22の表示比率に基づいて第1領域24の大きさを算出する場合について説明する。
第3実施形態に係る表示制御装置の構成は、上記第1実施形態及び上記第2実施形態に係る表示制御装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
なお、本実施形態では、表示制御装置10が、表示画面20としてタッチパネル式のディスプレイを有している場合について説明する。また、本実施形態では、変更操作子としてプラスボタン及びマイナスボタンが用いられる場合について説明する。
次に、本実施形態に係る表示制御装置10が、予め定めた実行指示が入力された場合に実行する表示制御処理の流れを、図12のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、表示制御処理のプログラムは予め記憶部に記憶されているが、これに限らない。例えば、表示制御処理のプログラムが通信回線I/F部を介して外部装置から受信されて記憶部に記憶されても良い。また、CD-ROM等の記録媒体に記録された表示制御処理のプログラムがCD-ROMドライブ等で読み込まれることにより、表示制御処理が実行されるようにしてもよい。
また、図12のフローチャートにおいて、図5、9のフローチャートと同じ処理を行うステップには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
ステップS101では、受付部12が、表示対象物22を表示画面20に表示させる。一例として図13に示すように、第1領域24に表示対象物22を表示させると共に、第2領域24に編集操作子として編集ボタン28を表示させる。また、表示画面20に変更操作子としてプラスボタン36及びマイナスボタン38を表示させる。
ステップS103では、図5の第1実施形態のステップS103と同様の処理を行う。
ステップS105では、受付部12が、受け付けられた操作入力が、変更操作子に対する操作入力であるか否かを判定する。本実施形態では、受け付けられた操作入力が、表示画面20におけるプラスボタン36又はマイナスボタン38に対応する領域への接触であった場合に、受け付けられた操作入力が変更操作に対する操作入力であると判定する。ステップS105で、受け付けられた操作入力が変更操作子に対する操作入力であると判定した場合(S105,Y)はステップS107に移行する。また、ステップS105で受け付けられた操作入力が変更操作子に対する操作入力ではないと判定した場合(S105,N)はステップS133に移行する。
ステップS107では、受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であるか否かを判定する。本実施形態では、受け付けられた操作入力がプラスボタン36に対する操作入力であった場合に、受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定する。また、受け付けられた操作入力がマイナスボタン38に対する操作入力であった場合に、受け付けられた操作入力が表示対象物22の縮小操作であると判定する。ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定した場合(S107,Y)はステップS109に移行する。また、ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の縮小操作であると判定した場合(S107,N)はステップS125に移行する。
ステップS109では、第1変更部14が、受け付けられた操作入力に応じて表示対象物22が拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得し、ステップS301に移行する。本実施形態では、プラスボタン36に対する操作の継続時間と、表示対象物の表示比率の変化量との関係を表す数式を用いて、プラスボタン36に対する操作の継続時間に応じた表示対象物22の表示比率を取得する。
ステップS301では、第2変更部16が、ステップS109で取得した表示対象物の表示比率に基づいて、第1領域24の大きさを算出し、ステップS113に移行する。本実施形態では、表示対象物の表示比率と、第1領域24の大きさとの拡大操作における関係を表す数式を用いて、第1領域24の大きさを算出する。また、表示対象物の表示比率と、第1領域24の大きさとの関係を表す数式としては、例えば、表示対象物の表示比率が高くなる程、第1領域24の大きさが大きくなるような比例式が挙げられる。
ステップS113では、図5の第1実施形態のステップS113と同様の処理を行う。
ステップS115では、制御部18が、受け付けられた操作入力が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20におけるプラスボタン36に対応する領域への接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS115で操作入力が終了したと判定した場合(S115,Y)はステップS135に移行する。また、ステップS115で操作入力が終了していないと判定した場合(S115,N)はステップS107に移行する。
一方、ステップS125では、第1変更部14が、受け付けられた操作入力に応じて表示対象物22が拡大された場合の表示対象物22の表示比率を取得し、ステップS302に移行する。本実施形態では、マイナスボタン38に対する操作の継続時間と、表示対象物の表示比率の変化量との関係を表す数式を用いて、マイナスボタン38に対する操作の継続時間に応じた表示対象物22の表示比率を取得する。
ステップS302では、第2変更部16が、ステップS125で取得した表示対象物の表示比率に基づいて、第1領域24の大きさを算出し、ステップS129に移行する。本実施形態では、表示対象物の表示比率と、第1領域24の大きさとの縮小操作における関係を表す数式を用いて、第1領域24の大きさを算出する。また、表示対象物の表示比率と、第1領域24の大きさとの関係を表す数式としては、例えば、表示対象物の表示比率が低くなる程、第1領域24の大きさが小さくなるような比例式が挙げられる。
ステップS129では、図5の第1実施形態のステップS129と同様の処理を行う。
ステップS131では、制御部18が、受け付けられた操作入力が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20におけるマイナスボタン38に対応する領域への接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS131で操作入力が終了したと判定した場合(S131,Y)はステップS135に移行する。また、ステップS131で操作入力が終了していないと判定した場合(S131,N)はステップS107に移行する。
一方、ステップS133では、図5の第1実施形態のステップS133と同様の処理を行い、ステップS135に移行する。
ステップS135では、図5の第1実施形態のステップS135と同様の処理を行う。
このように、本実施形態では、表示画面20に表示された表示対象物22の表示比率が大きくなる程、第1領域24の大きさが大きくなるように、表示対象物22の表示比率を変更する変更操作に応じて表示対象物22の表示比率を変更する。
なお、本実施形態では、変更操作子としてプラスボタン36及びマイナスボタン38を用いる場合について説明したが、これに限らず、変更操作子としてスライダーバー30等を用いても良く、変更操作としてピンチアウト及びピンチイン等を用いても良い。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態に係る表示制御装置について説明する。
上記第1実施形態乃至上記第3実施形態では、表示対象物の表示比率を変更する操作入力に基づいて、表示対象物22の表示比率を変更する場合について説明した。一方、本第4実施形態では、表示対象物22を元の状態に戻す指示を受け付けた場合には、表示対象物22が元の状態となるように表示対象物22を更新する場合について説明する。
第4実施形態に係る表示制御装置の構成は、上記第1実施形態乃至上記第3実施形態に係る表示制御装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
なお、本実施形態では、表示制御装置10が、表示画面20としてタッチパネル式のディスプレイを有している場合について説明する。また、本実施形態では、変更操作子の表示画面20上での表示を行わずに、ユーザが表示画面20上での接触位置を移動させる操作により、表示対象物22の表示比率の変更の指示が入力される場合について説明する。表示対象物22の表示比率の変更の指示としては、例えば、上述したピンチアウト及びピンチインが挙げられる。
次に、本実施形態に係る表示制御装置10が、予め定めた実行指示が入力された場合に実行する表示制御処理の流れを、図14のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、表示制御処理のプログラムは予め記憶部に記憶されているが、これに限らない。例えば、表示制御処理のプログラムが通信回線I/F部を介して外部装置から受信されて記憶部に記憶されても良い。また、CD-ROM等の記録媒体に記録された表示制御処理のプログラムがCD-ROMドライブ等で読み込まれることにより、表示制御処理が実行されるようにしてもよい。
また、図14のフローチャートにおいて、図5、9、12のフローチャートと同じ処理を行うステップには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
ステップS101では、図9の第2実施形態のステップS101と同様の処理を行う。
ステップS103では、受付部12が、表示対象物22への何れかの操作入力が受け付けられたか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20への接触が開始された場合に、表示対象物22への何れかの操作入力が受け付けられたと判定する。ステップS103で操作入力が受け付けられたと判定した場合(S103,Y)はステップS401に移行する。また、ステップS103で操作入力が受け付けられていないと判定した場合(S103,N)はステップS135に移行する。
ステップS401では、受付部12が、受け付けられた操作入力が、表示対象物22を元の状態に戻す操作入力であるか否かを判定する。本実施形態では、予め定め時間(例えば、2秒)内に表示画面20上において2回の接触があった場合に、受け付けられた操作入力が、表示対象物22を元の状態に戻す操作入力であると判定する。ステップS201で、受け付けられた操作入力が表示対象物22を元の状態に戻す操作入力であると判定した場合(S401,Y)はステップS403に移行する。また、ステップS401で受け付けられた操作入力が表示対象物22を元の状態に戻す操作入力ではないと判定した場合(S401,N)はステップS201に移行する。
ステップS403では、表示画面20に表示されている表示対象物22が元の状態となるように、表示対象物22を更新して、ステップS103に移行する。
ステップS201乃至S111では、図9の第2実施形態のステップS201乃至S111と同様の処理を行い、ステップS113に移行する。
ステップS113及びステップS115では、図9の第2実施形態のステップS113及びS115と同様の処理を行う。
一方、ステップS125及びS127では、図9の第2実施形態のステップS115及びS127と同様の処理を行い、S129に移行する。
ステップS129乃至S135では、図9の第2実施形態のステップS129乃至S135と同様の処理を行う。
このように、本実施形態では、拡大された表示対象物22の表示比率を元の状態に戻すための指示を受け付け、当該元の状態に戻すための指示が受け付けられた場合、表示対象物22の表示比率を元の状態に戻すと共に、第1領域24の大きさを元の状態に戻す。
なお、本実施形態では、変更操作子を用いずに、変更操作としてピンチアウト及びピンチインを用いる場合について説明したが、これに限らず、変更操作子としてスライダーバー30、プラスボタン36及びマイナスボタン38等を用いても良い。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態に係る表示制御装置について説明する。
上記第1実施形態乃至上記第4実施形態では、表示対象物の表示比率を変更する操作入力が行われている間、表示対象物22の表示比率を変更する場合について説明した。一方、本第5実施形態では、表示対象物22の表示比率を変更する操作入力が終了したタイミングで、表示対象物22の表示比率を変更する場合について説明する。
第5実施形態に係る表示制御装置の構成は、上記第1実施形態乃至上記第4実施形態に係る表示制御装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
なお、本実施形態では、表示制御装置10が、表示画面20としてタッチパネル式のディスプレイを有している場合について説明する。また、本実施形態では、変更操作子としてプラスボタン及びマイナスボタンが用いられる場合について説明する。
次に、本実施形態に係る表示制御装置10が、予め定めた実行指示が入力された場合に実行する表示制御処理の流れを、図15のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、表示制御処理のプログラムは予め記憶部に記憶されているが、これに限らない。例えば、表示制御処理のプログラムが通信回線I/F部を介して外部装置から受信されて記憶部に記憶されても良い。また、CD-ROM等の記録媒体に記録された表示制御処理のプログラムがCD-ROMドライブ等で読み込まれることにより、表示制御処理が実行されるようにしてもよい。
また、図15のフローチャートにおいて、図5、9、12、14のフローチャートと同じ処理を行うステップには同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
ステップS101乃至S105では、図12の第3実施形態のステップS101乃至S105と同様の処理を行う。
ステップS107では、受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であるか否かを判定する。ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の拡大操作であると判定した場合(S107,Y)はステップS501に移行する。また、ステップS107で受け付けられた操作入力が表示対象物22の縮小操作であると判定した場合(S107,N)はステップS503に移行する。
ステップS501では、受け付けられた拡大操作が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20におけるプラスボタン36に対応する領域への接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS501で受け付けられた拡大操作が終了したと判定した場合(S501,Y)はステップS109に移行する。また、ステップS501で受け付けられた拡大操作が終了していないと判定した場合(S501,N)は、受け付けられた拡大操作が終了したと判定されるまで、本ステップを繰り返す。
ステップS109乃至S113では、図12の第3実施形態のステップS109乃至S113と同様の処理を行い、ステップS135に移行する。
一方、ステップS503では、受け付けられた縮小操作が終了したか否かを判定する。本実施形態では、表示画面20におけるマイナスボタン38に対応する領域への接触が解除された場合に、受け付けられた操作入力が終了したと判定する。ステップS503で受け付けられた縮小操作が終了したと判定した場合(S503,Y)はステップS125に移行する。また、ステップS503で受け付けられた縮小操作が終了していないと判定した場合(S503,N)は、受け付けられた縮小操作が終了したと判定されるまで、本ステップを繰り返す。
ステップS125乃至S129では、図12の第3実施形態のステップS125乃至S129と同様の処理を行い、ステップS135に移行する。
一方、ステップS133及びS135では、図12の第3実施形態のステップS133及びS135と同様の処理を行う。
このように、本実施形態では、変更操作の入力が終了されたタイミングで、変更操作に応じて表示対象物22の表示比率を変更すると共に、変更操作に応じて第1領域24の大きさを変更する。
なお、本実施形態では、変更操作子としてプラスボタン36及びマイナスボタン38を用いる場合について説明したが、これに限らず、変更操作子としてスライダーバー30等を用いても良く、変更操作としてピンチアウト及びピンチイン等を用いても良い。
また、上記各実施形態の各々を単独で実施しても良く、上記各実施形態の少なくとも2つ以上を組み合わせて実施しても良い。
また、上記各実施形態で説明した表示制御装置10、12の構成(図1参照。)は一例である。すなわち、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施形態で説明した各種プログラムの処理の流れ(図5、図9、図12、図14、図15参照。)も一例である。すなわち、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。