JP7055997B2 - 液体吐出装置および液体吐出装置の駆動方法 - Google Patents

液体吐出装置および液体吐出装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する技術に関する。
ノズルからインク等の液体を吐出する液体吐出装置では、液体を流通させる液体流路の途中に、液体に混入した気泡や異物を取り除くためのフィルターを配置するフィルター室が設けられている。フィルターは、フィルター室の上流側室と下流側室を仕切るように設けられるため、上流側室に気泡が滞留すると、フィルター室内に液体が充填され難くなる。このため、例えば特許文献1では、フィルター室の上流側室に対向する領域に突起部を設けることによって、上流側室に突起部を迂回するような液体の流れを生じさせている。これにより、上流側室において、滞留する気泡が液体の流れに乗って動くことで、上流側室の気泡がフィルターを通過して下流側室に移動し易くすることで、フィルター室内に液体が充填され易くなるようにしている。
特開2015-123688号公報
しかしながら、例えばフィルターの全面が濡れていてフィルターの穴にメニスカスが形成されていると、気泡がフィルターを通過し難くなってしまう。この場合には、特許文献1のように、フィルター室の上流側室において突起部を迂回する流れによって気泡を動かし易くしても、気泡が下流側室側へ排出され難くなり、液体の充填性が低下してしまう。また、フィルター室への液体充填中に、上流側室の液体がフィルターを部分的に通過して下流側室に流れ出てしまうと、フィルター室の上流側室になかなか液体が充填されなくなる。このため、フィルター室への液体の充填に時間がかかり、充填性が低下してしまう。以上の事情を考慮して、本発明は、フィルター室への液体の充填性を向上させることを目的とする。
[態様1]
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様(態様1)に係る液体吐出装置は、液体吐出部に液体を供給するための流路に設けられたフィルター室と、フィルター室を、液体が供給される上流側室と液体吐出部に連通する下流側室とに仕切るフィルターと、フィルター室よりも鉛直方向の上側に配置され、フィルター室の上流側室よりも上流側において流路から分岐して接続される貯留室と、流路に液体を供給するためのポンプと、を備える。以上の態様によれば、ポンプによって流路に供給された液体は、フィルター室の上流側室に供給されると共に、貯留室にも供給されて貯留される。貯留室はフィルター室よりも鉛直方向の上側に配置されるので、フィルター室の上流側室に供給された液体の液面と貯留室に供給された液体の液面との間で水頭差が発生する。このため、ポンプによる液体の供給を停止すると、その水頭差によって、貯留室に貯留された液体がフィルター室の上流側室に流れ込む。このように本態様によれば、フィルター室の上流側室の液面と貯留室の液面との間の水頭差を利用することで、フィルター室の上流側室に液体を一気に充填できるので、フィルター室への液体の充填性を向上させることができる。
[態様2]
本発明の好適な態様(態様2)において、流路は、フィルター室の上流側室が接続される供給流路を含み、貯留室は、フィルター室よりも上流側において供給流路から分岐して接続されると共に、フィルター室の上流側室に接続され、フィルター室の上流側室と供給流路とを接続する第1接続と、フィルター室の上流側室と貯留室とを接続する第2接続部とは、フィルター室の上流側室に接続される位置が異なる。以上の態様によれば、ポンプによって供給流路に供給された液体は、第1接続部からフィルター室の上流側室に供給されると共に、その供給流路から分岐して接続される貯留室にも供給されて貯留される。貯留室はフィルター室よりも鉛直方向の上側に配置される。このため、ポンプによる液体の供給を停止すると、フィルター室の上流側室の液面と貯留室の液面の水頭差によって、貯留室に貯留された液体が供給流路を通り第1接続部を介してフィルター室の上流側室に流れ込む。このとき、フィルター室の上流側室内の気体は、第1接続部とは位置が異なる第2接続部を介して貯留室に排出されるので、貯留室に貯留された液体が第1接続部を介してフィルター室の上流側室に流れ込み易くなる。すなわち、貯留室から見れば、第1接続部から液体が、貯留室からフィルター室の上流側室に排出されながら、フィルター室の上流側室の気体が、第2接続部から貯留室に導入される。このため、貯留室の液体はフィルター室の上流側室へ流れ易く、フィルター室の上流側室の気体は貯留室へ排出され易くなる。したがって、例えばフィルター室の上流に設けた弁(例えばチョーク弁)を閉じた状態で、フィルター室の上流側室の空気を下流側室から吸引してフィルターを通過させて排出するようなことをしなくても、液体の充填性を向上できる。
[態様3]
態様2の好適例(態様3)において、貯留室に設けられた気体排出部を備える。以上の態様によれば、貯留室内に設けられた気体排出部を備えるから、貯留室内の気体(気泡)を気体排出部によって外部に排出できる。
[態様4]
態様3の好適例(態様4)において、フィルター室の上流側室から第2接続部を介した貯留室までの流路抵抗は、フィルター室の上流側室から第1接続部を介した貯留室までの流路抵抗よりも大きい。以上の態様によれば、フィルター室の上流側室から第2接続部を介した貯留室までの流路抵抗は、フィルター室の上流側室から第1接続部を介した貯留室までの流路抵抗よりも大きいから、貯留室内に溜まった気体が第2接続部を介してフィルター室の上流側室へ逆流することを抑制できる。したがって、フィルター室の上流側室から液体吐出部に供給される液体の流速が速くなった場合でも、第1接続部を介して供給される液体はフィルター室の上流側室に引き込まれ易く、貯留室内に溜まった気体は第2接続部を介してフィルター室の上流側室へ引き込まれ難くすることができる。
[態様5]
態様3または態様4の好適例(態様5)において、気体排出部は、貯留室の天井面に設けられ、貯留室の天井面のうち気体排出部が設けられる部分は、貯留室が供給流路に接続される位置よりも鉛直方向の上側にある。以上の態様によれば、気体排出部は、貯留室の天井面に設けられるから、貯留室内の気体(気泡)を浮力によって気体排出部に移動し易くすることができる。また、前記貯留室の天井面のうち前記気体排出部が設けられる部分は、貯留室が供給流路と接続される位置よりも鉛直方向の上側にあるから、貯留室の天井面に浮き上がった気体は、さらに供給流路から気体排出部に移動し易くなる。したがって、貯留室内の気体が供給流路に逆流することを抑制できる。
[態様6]
態様2から態様5の何れかの好適例(態様6)において、第2接続部は、フィルター室の上流側室の天井面に設けられ、天井面は、第2接続部へ向かうに連れて鉛直方向の上側へ傾斜する。以上の態様によれば、フィルター室の上流側室内の気体(気泡)を浮力によって第2接続部に移動し易くすることができるので、上流側室内の気体を、第2接続部を介して貯留室に移動し易くすることができる。
[態様7]
態様2から態様6の何れかの好適例(態様7)において、供給流路から貯留室と第2接続部を介したフィルター室の上流側室までの流路抵抗は、供給流路から第1接続部を介したフィルター室の上流側室までの流路抵抗よりも小さい。以上の態様によれば、供給流路に供給された液体は、フィルター室の上流側室よりも貯留室の方に供給され易くなる。したがって、供給流路からの液体を効率的に貯留室に貯留できる。
[態様8]
態様2から態様7の何れかの好適例(態様8)において、貯留室の底面は、貯留室が供給流路に接続される位置に向かうに連れて鉛直方向の下側へ傾斜している。以上の態様によれば、貯留室内の液体を重力によって供給流路側に移動し易くなる。したがって、貯留室内の液体を、供給流路を介してフィルター室の上流側室に効率よく移動させることができる。
[態様9]
態様1から態様8の何れかの好適例(態様9)において、貯留室の容積は、フィルター室の上流側室の容積以上である。以上の態様によれば、貯留室の容積は、フィルター室の上流側室の容積以上であるから、そのような貯留室に貯留された液体をフィルター室の上流側室に移動させることで、フィルター室の上流側室に液体を満杯に供給できるので、効率的に液体を充填できる。
[態様10]
態様1から態様9の何れかの好適例(態様10)において、ポンプは、複数のステップによって制御され、複数のステップは、ポンプを駆動して、フィルター室の上流側室の液体の液面と貯留室の液体の液面との間に水頭差が生じるように、フィルター室の上流側室と貯留室とに流路を介して液体を供給する第1ステップと、ポンプを停止し、貯留室内に貯留された液体を水頭差によって、流路を介してフィルター室の上流側室に充填させる第2ステップと、を含む。以上の態様によれば、ポンプを駆動から停止に切り替えるだけで、貯留室からの液体をフィルター室の上流側室に効率よく充填することができる。したがって、フィルター室に液体を充填させるための制御を簡素化できる。
[態様11]
本発明の好適な態様(態様11)に係る方法は、液体吐出装置の駆動方法であって、液体吐出装置は、液体吐出部に液体を供給するための流路に設けられたフィルター室と、フィルター室を、液体が供給される上流側室と液体吐出部に連通する下流側室とに仕切るフィルターと、フィルター室よりも鉛直方向の上側に配置され、フィルター室の上流側室よりも上流側において流路から分岐して接続される貯留室と、流路に液体を供給するためのポンプと、を備え、ポンプを駆動して、フィルター室の上流側室の液体の液面と貯留室の液体の液面との間に水頭差が生じるように、フィルター室の上流側室と貯留室とに流路を介して液体を供給する第1ステップと、ポンプを停止し、貯留室内に貯留された液体を水頭差によって、流路を介してフィルター室の上流側室に充填させる第2ステップと、を有する。以上の態様によれば、液体を供給するためのポンプを、第1ステップによる駆動から第2ステップによる停止に切り替えるだけで、貯留室からの液体をフィルター室の上流側室に効率よく充填することができる。このように本態様によれば、フィルター室の上流側室と貯留室の水頭差を利用することで、フィルター室の上流側室に液体を一気に充填できるので、フィルター室への液体の充填性を向上させることができる。また、フィルター室に液体を充填させるための制御を簡素化できる。
本発明の実施形態に係る液体吐出装置の構成図である。 図1に示すフィルターユニットのII-II断面図である。 図2に示すフィルターユニットのIII-III断面図である。 比較例に係るフィルターユニットの断面図である。 初期充填時の動作を説明するためのフィルターユニットの断面図である。 図5Aに続く動作を説明するためのフィルターユニットの断面図である。 印刷時の動作を説明するためのフィルターユニットの断面図である。 図6Aに続く動作を説明するためのフィルターユニットの断面図である。 脱泡時の動作を説明するためのフィルターユニットの断面図である。 図7Aに続く動作を説明するためのフィルターユニットの断面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出装置10の部分的な構成図である。本実施形態の液体吐出装置10は、液体の例示であるインクを印刷用紙等の媒体11に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。図1に示す液体吐出装置10は、制御装置12と搬送機構15と液体吐出ヘッド20とキャリッジ18とを具備する。液体吐出装置10にはインクを貯留する液体容器(カートリッジ)14が装着される。
液体容器14は、液体吐出装置10の本体に着脱可能な箱状の容器からなるインクタンクタイプのカートリッジである。なお、液体容器14は、箱状の容器に限られず、袋状の容器からなるインクパックタイプのカートリッジであってもよい。液体容器14には、インクが貯留される。インクは、黒色インクであってもよく、カラーインクであってもよい。液体容器14に貯留されるインクは、ポンプPによって液体吐出ヘッド20に供給(圧送)される。
制御装置12は、液体吐出装置10の各要素を統括的に制御する。搬送機構15は、制御装置12による制御のもとで媒体11をY方向に搬送する。液体吐出ヘッド20は、制御装置12による制御のもとで複数のノズルNの各々からインクを媒体11に吐出する。液体吐出ヘッド20は、液体吐出部22とフィルターユニット30とを具備する。
液体吐出部22には、ノズル列が配置されている。ノズル列は、Y方向に沿って直線状に配列された複数のノズルNの集合である。複数のノズルNは、液体吐出部22のうち媒体11に対向する吐出面21に形成される。なお、液体吐出部22の数やノズル列の数は、図示したものに限られない。液体吐出部22は、相異なるノズルNに対応する圧力室および圧電素子の複数組(図示略)を備える。駆動信号の供給により圧電素子を振動させて圧力室内の圧力を変動させることで、圧力室内に充填されたインクが各ノズルNから吐出される。
液体吐出ヘッド20はキャリッジ18に搭載される。制御装置12は、Y方向に交差するX方向にキャリッジ18を往復させる。搬送機構15による媒体11の搬送とキャリッジ18の反復的な往復とに並行して液体吐出ヘッド20が媒体11にインクを吐出することで媒体11の表面に所望の画像が形成される。例えば相異なる種類のインクを吐出する複数の液体吐出ヘッド20をキャリッジ18に搭載することも可能である。なお、X-Y平面(媒体11の表面に平行な平面)に垂直な方向(鉛直方向)をZ方向と表記する。
フィルターユニット30は、流路内のインクに混入した気泡や異物を捕集するフィルターFが配置されたフィルター装置として機能する。フィルターユニット30は、液体容器14から供給されるインクの流路に設けられる。フィルターユニット30は、インクの流路に連通するフィルター室31を備える。フィルターFは、フィルター室31を、上流側室S1と下流側室S2に仕切るように、フィルター室31内に配置される。本実施形態のフィルターユニット30は、縦置きタイプであり、液体吐出部22の吐出面21に交差する方向(Z方向)に起立するように配置される。液体容器14から供給されるインクは、フィルターユニット30のフィルターFを通過し、液体吐出部22に供給される。
本実施形態に係るフィルターユニット30の具体的な構成を説明する。図2および図3は、本実施形態に係るフィルターユニット30の構成を示す図である。図2は、図1に示すフィルターユニット30のII-II断面図であり、Y-Z平面に沿った断面で上流側室S1を切断してX方向から見たものである。図3は、図2に示すフィルターユニット30のIII-III断面図であり、X-Z平面に沿った断面で切断してY方向から見たものである。
図2及び図3に示すように、フィルターユニット30は、流入口DIと流出口DOとフィルター室31と貯留室32とフィルターFと供給流路34とを備える。フィルター室31は、フィルターFによって上流側室S1と下流側室S2に仕切られる。上流側室S1は、フィルターFよりも上流側の空間であり、上流側室S1には液体容器14からのインクが流入口DIを介して供給される。下流側室S2は、フィルターFよりも下流側の空間であり、下流側室S2は流出口DOを介して液体吐出部22に連通している。図3に示す実線矢印のように、液体容器14からのインクは、流入口DIから上流側室S1に供給され、フィルターFを通過して下流側室S2に移動し、流出口DOから排出されて液体吐出部22に供給される。
フィルター室31とフィルターFは、鉛直方向(Z方向)に延びるように配置され、貯留室32は、フィルター室31の鉛直方向の上側に配置される。供給流路34は、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1との両方に接続される流路であり、液体容器14から液体吐出部22までの流路の一部を構成する。貯留室32は、フィルター室31の上流側室S1に流し込むインクを一時的に貯留する空間である。貯留室32は、フィルター室31よりも鉛直方向の上側に配置され、フィルター室31の上流側室S1よりも上流側において供給流路34から分岐して接続される。
フィルター室31の上流側室S1と供給流路34とを接続する第1接続部35と、フィルター室31の上流側室S1と貯留室32とを接続する第2接続部36とは、フィルター室31の上流側室S1に接続される位置が異なる。第1接続部35は、フィルター室31の鉛直方向の下方に位置し、第2接続部36は、フィルター室31の鉛直方向の上方に位置している。具体的には第1接続部35は、上流側室S1の鉛直方向の下方において、上流側室S1の側面(図2ではY方向の正側の側面)312に形成される連通口である。他方、第2接続部36は、フィルター室31の鉛直方向の上方において、上流側室S1の天井面314に形成される連通口である。このように第1接続部35は、第2接続部36よりも鉛直方向の下方にある。
なお、供給流路34から貯留室32と第2接続部36を介したフィルター室31の上流側室S1までの流路抵抗を、供給流路34から第1接続部35を介したフィルター室31の上流側室S1までの流路抵抗よりも小さくするようにしてもよい。このようにすることで、供給流路34に供給されたインクは、フィルター室31の上流側室S1よりも貯留室32の方に供給され易くなる。したがって、供給流路34からのインクを効率的に貯留室32に貯留できる。
このような構成の本実施形態によれば、ポンプPを駆動してインクを流入口DIから供給流路34に供給(圧送)することで、貯留室32とフィルター室31の両方にインクが供給され、貯留室32の液面とフィルター室31の上流側室S1の液面との間の水頭差が形成される。したがって、ポンプPによるインクの供給を停止すれば、貯留室32内のインクを上記水頭差によって供給流路34を介してフィルター室31の上流側室S1に一気に移動させることができる。このように、フィルター室31の上流側室S1の液面と貯留室32の液面との間の水頭差を利用することで、フィルター室31にインクを一気に充填できるので、フィルター室31へのインクの充填性を向上させることができる。
もし仮に、貯留室32を設けなければ、フィルター室31の上流側室S1にはインクの充填に時間がかかる虞がある。図4は、貯留室32を設けない比較例に係るフィルターユニット30’の構成を示す断面図であり、図3の断面に対応する断面を示す。貯留室32を設けない構成では、例えば初期充填時にフィルター室31内に気体(気泡)があると、インクが充填され難く、充填に時間がかかる。このため、例えばチョーク弁などでフィルター室31の流入口DIを閉じた状態で、ノズルNから下流側室S2を吸引する。これにより、上流側室S1の気体を、フィルターFを通過させて排出させることによって、インクの充填性を高めることができる。
ところが、もしフィルターFの全面が濡れていてフィルターFの穴にメニスカスが形成されていると、気体がフィルターFを通過し難くなってしまう。この場合には、フィルター室31の上流側室S1の気体が排出され難くなり、インクの充填性が低下してしまう。また、図4に示すように、上流側室S1の気体が排出されないと、インクを充填しても、上流側室S1のインクがフィルターFを部分的に通過して下流側室S2に流れ出てしまう。これでは、インクを供給しても上流側室S1の液面h1が上昇せず、なかなかインクが充填されない。このため、フィルター室31へのインクの充填に時間がかかり、充填性が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、ポンプPを駆動から停止に切り替えるだけで、フィルター室31の上流側室S1の液面と貯留室32の液面との間の水頭差によって、貯留室32に貯留されたインクを、供給流路34を通ってフィルター室31の上流側室S1に供給できる。このとき、フィルター室31内の気体は、第2接続部36を介して貯留室32に排出されるので、貯留室32に貯留されたインクが第1接続部35を介してフィルター室31の上流側室S1に流れ込み易くなる。したがって、上流側室S1の空気を下流側室S2から吸引してフィルターFを通過させて排出するようなことをしなくても、インクの充填性を向上できる。
本実施形態のフィルター室31の上流側室S1の天井面314は、第2接続部36へ向かうに連れて鉛直方向の上側へ傾斜している。この構成によれば、上流側室S1内の気体(気泡)を浮力によって第2接続部36に移動し易くすることができるので、上流側室S1内の気体を、第2接続部36を介して貯留室32に移動し易くすることができる。なお、貯留室32の容積は、フィルター室31の上流側室S1の容積以上であることが好ましい。そのような貯留室32に貯留されたインクをフィルター室31の上流側室S1に移動させることで、フィルター室31の上流側室S1にインクを満杯(100%)に供給できるので、効率的にインクを充填できる。
図2に示すように、貯留室32の底面322には、底面322から上方に起立する土手部(突起部)323が形成されている。図2に示すように、土手部323は、Y方向において貯留室32が供給流路34に接続される位置33から離間して、第2接続部36寄りに配置される。図3に示すように、土手部323は、X方向の負側から正側に連続している。これによれば、貯留室32に供給されるインクは、土手部323の高さまで貯留可能であり、もし貯留室32のインクが土手部323の高さを超えたとしても、第2接続部36を介してフィルター室31の上流側室S1に供給される。
このように、土手部323を形成することで、貯留室32のインクが土手部323の高さを超えるまでは、第2接続部36から流れ出さずに貯留室32にインクを貯留できるので、貯留室32にインクが貯留され易くすることができる。また、土手部323を形成することで、貯留室32の液面とフィルター室31の上流側室S1の液面との間の水頭差が形成され易くなる。したがって、ポンプPによるインクの供給を停止したときに、貯留室32内のインクを上記水頭差によって供給流路34を介してフィルター室31の上流側室S1に一気に移動させることができる。
なお、貯留室32の底面322は、Y方向の負側から正側に向かうに連れて、すなわち第2接続部36側から供給流路34が接続される位置33に向かうに連れて、鉛直方向の下側へ傾斜している。この構成によれば、ポンプPによるインクの供給を停止したときに、貯留室32内のインクを重力によって供給流路34側に移動し易くなる。したがって、貯留室32内のインクを、供給流路34を介してフィルター室31の上流側室S1に効率よく移動させることができる。
図2に示すように、貯留室32の天井面324には、気体排出部38が設けられる。貯留室32の天井面324のうち気体排出部38が設けられる部分は、貯留室32が供給流路34に接続される位置33よりも鉛直方向の上側にある。気体排出部38は、天井面324の一部を構成する気体透過膜384と、気体透過膜384を介して貯留室32と連通する脱泡室382とを備える。気体透過膜384は、気体(空気)は透過させるけれどもインク等の液体は透過させない気体透過性の膜体(気液分離膜)であり、例えば公知の高分子材料で形成される。本実施形態の気体排出部38は、第2接続部36の上方の位置、すなわちY方向の負側寄りの位置に配置される。
脱泡室382には、気体排出口AOが連通している。脱泡室382は、減圧されることにより、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体(気泡)を、気体透過膜384を介して排出させる脱泡が行われる空間である。なお、気体透過膜384として公知の高分子材料を設ける代わりに、貯留室32の天井面324を構成する壁部の一部に、他の部分よりも厚みが薄い薄肉部を設けてもよい。これによれば、その薄肉部を気体透過膜384として機能させることができる。また、図示はしないが、気体排出部38は、気体排出口AOを介して脱泡室382を廃液タンク(廃液容器)に連通する流路と、気体排出口AOから廃液タンクまでの流路に設けられる減圧ポンプとを備えるようにしてもよい。この減圧ポンプで脱泡室382を減圧することで、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体が気体透過膜384を通過し易くなるようにして、脱泡室382から廃液タンクに排出させることができる。また、廃液タンクと気体排出部38とを気体透過膜384を介さずに連通して、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体を排出してもよい。
このように、貯留室32に気体排出部38を設けることで、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体(気泡)を、気体排出部38の気体透過膜384によって透過させて気体排出口AOから外部に排出できる。また、気体排出部38を貯留室32の天井面324に設けることで、貯留室32内の気体(気泡)を浮力によって気体排出部38に移動し易くすることができる。また、貯留室32が供給流路34と接続される位置33よりも鉛直方向の上側にあるから、貯留室32の天井面324に浮き上がった気体は、さらに供給流路34から気体排出部38に移動し易くなる。したがって、貯留室32内の気体が供給流路34に逆流することを抑制できる。
また、本実施形態では、フィルター室31の上流側室S1から第2接続部36を介した貯留室32までの流路抵抗は、フィルター室31の上流側室S1から第1接続部35を介した貯留室32までの流路抵抗よりも大きい。この構成によれば、貯留室32内に溜まった気体が第2接続部36を介してフィルター室31の上流側室S1へ逆流することを抑制できる。したがって、フィルター室31から液体吐出部22に供給されるインクの流速が速くなった場合でも、第1接続部35を介して供給されるインクはフィルター室31の上流側室S1に引き込まれ易く、貯留室32内に溜まった気体は第2接続部36を介してフィルター室31の上流側室S1へ引き込まれ難くすることができる。
以下、本実施形態に係る液体吐出装置10の駆動方法について説明する。具体的には、フィルターユニット30のフィルター室31にインクを充填する際の動作を、インクの初期充填時と印刷時と脱泡時に分けて説明する。
(インクの初期充填時)
図5A及び図5Bは、インクの初期充填時の動作を説明するためのフィルターユニット30の断面図である。図5Aは、ポンプPの駆動により貯留室32とフィルター室31の上流側室S1とにインクが供給される場合を示す図である。図5Bは、図5Aに続く動作を説明するための図であって、ポンプPの停止により貯留室32のインクがフィルター室31の上流側室S1に供給される場合を示す図である。ポンプPは、初期充填時において、制御装置12による複数のステップによって制御される。具体的には制御装置12は、以下の第1ステップと第2ステップとによってポンプPを制御することで、フィルター室31にインクを充填する。
先ず第1ステップでは、制御装置12は、ポンプPを駆動して、フィルター室31の上流側室S1のインクの液面h1と貯留室32のインクの液面h2との間に水頭差Hが生じるように、フィルター室31の上流側室S1と貯留室32とに供給流路34を介してインクを供給する。第1ステップにおいて、ポンプPが駆動されると、流入口DIを介して供給流路34にインクが供給される。すると、供給流路34に供給されたインクは、図5Aの実線矢印のようにフィルター室31の上流側室S1に供給されると共に、貯留室32にも供給されて貯留される。本実施形態の貯留室32はフィルター室31よりも鉛直方向の上側に配置されるので、フィルター室31の上流側室S1に供給されたインクの液面h1と貯留室32に供給されたインクの液面h2との間で水頭差Hが発生する。
次に第2ステップでは、制御装置12は、ポンプPを停止し、貯留室32内に貯留されたインクを水頭差Hによって、供給流路34を介してフィルター室31に充填させる。ポンプPによるインクの供給を停止すると、図5Aで生じた水頭差Hによって、図5Bの実線矢印のように貯留室32に貯留されたインクが、供給流路34を通ってフィルター室31の上流側室S1に一気に流れ込む。そして、図5Bに示すように、上流側室S1の液面h1と貯留室32の液面h2とが同じ高さになり、水頭差Hがなくなると、インクの充填が完了する。このように本実施形態によれば、フィルター室31の上流側室S1の液面h1と貯留室32の液面h2との間の水頭差Hを利用して、フィルター室31の上流側室S1にインクを一気に充填できるので、フィルター室31へのインクの充填性を向上させることができる。
図5Bにおいて、フィルター室31内の気体(気泡)は、第2接続部36を介して貯留室32に排出されるので、貯留室32に貯留されたインクが第1接続部35を介してフィルター室31の上流側室S1に流れ込み易くなる。すなわち、貯留室32から見れば、図5Bの実線矢印のように第1接続部35からインクが、貯留室32からフィルター室31に排出されながら、図5Bの白抜き矢印のように、フィルター室31の上流側室S1内の気体が、第2接続部36から貯留室32に導入される。このため、貯留室32のインクはフィルター室31の上流側室S1へ流れ易く、フィルター室31の上流側室S1のインクは貯留室32へ排出され易くなる。このように、本実施形態によれば、ポンプPを第1ステップによる駆動から第2ステップによる停止に切り替えるだけで、フィルター室31へのインクの充填性を向上できる。したがって、例えばフィルター室31の上流側室S1の空気を下流側室S2から吸引してフィルターFを通過させて排出するようなことをしなくても、インクの充填性を向上できるので、フィルター室31にインクを充填させるための制御装置12による制御を簡素化できる。
(印刷時)
図6A及び図6Bは、印刷時の動作を説明するためのフィルターユニット30の断面図である。図6Aは、インクが消費されて上流側室S1が減圧されることで、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1とにインクが供給される場合を示す図である。図6Bは、図6Aに続く動作を説明するための図であって、印刷が終了してインクの供給が停止されることで、貯留室32のインクがフィルター室31の上流側室S1に供給される場合を示す図である。印刷時は、ポンプPが駆動され、インクが圧送される。インクの初期充填が終了した後の印刷時においては、ポンプPによってインクが圧送されても、インクが消費されなければ、例えばフィルターユニット30の上流側に設けられた図示しない圧力調整弁(自己封止弁)が閉じてインクが流入口DIから供給されない。ノズルNから吐出などによってインクが消費されて所定の圧力になると、上記圧力調整弁が開いて流入口DIを介して供給流路34にインクが供給され、図6Aの実線矢印のように、フィルター室31の上流側室S1と貯留室32との両方に供給される。
例えば図5Bの状態から印刷がされてインクが消費されると、フィルター室31の上流側室S1のインクがフィルターFを通過して下流側室S2へ移動して、流出口DOから液体吐出部22に供給される。このため、図6Aに示すように、フィルター室31の上流側室S1の液面h1が下がるので、上流側室S1の液面h1と貯留室32の液面h2との間で水頭差H’が生じる。ところが、図6Aの実線矢印のように流入口DIからインクが供給されるので、水頭差H’は減少又は維持される。図6Aの印刷時の水頭差H’は、図5Aの初期充填時の水頭差Hよりも小さいので、流入口DIからインクが供給されることで、水頭差H’が減少又は維持され易い。
このように、インクの初期充填後は、供給流路34の抵抗(圧力損失)によって、上流側室S1の液面h1が下がり水頭差H’が生じ易くなる。ただし、初期充填時のインクの流速は、一度のインクの消費量が最も多いベタパターン画像を印刷する際のインクの流速よりも速いので、フィルターFの有効面積を確保できる。ここでのベタパターン画像とは、記録解像度で規定される 最小記録単位領域である画素の全ての画素に対してドットを記録した画像を意味する。
そして、印刷が終了して、流入口DIからのインクの供給が停止すると、図6Bの実線矢印のように貯留室32のインクがフィルター室31の上流側室S1に供給されることで、上流側室S1の液面h1と貯留室32の液面h2との間の水頭差Hがなくなる。また印刷が開始されてインクが消費されると、図6Aのように水頭差H’が生じるが、図6Aの実線矢印のように流入口DIからインクが供給されるので、水頭差H’は減少又は維持される。
(脱泡時)
図7A及び図7Bは、脱泡時の動作を説明するためのフィルターユニット30の断面図である。図7Aは、脱泡を開始したときの状態を示す図である。図7Bは、図7Aに続く動作を説明するための図であって、脱泡を終了したときの状態を示す図である。フィルターユニット30の脱泡によって、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体(気泡)を気体排出部38から排出する。フィルターユニット30の脱泡は、フィルター室31へのインクの初期充填が終了した後に実施される。脱泡の動作は、印刷時に実施されてもよい。なお、フィルターユニット30の脱泡は、定期的に実施してもよく、使用者の操作によって実施するようにしてもよい。
制御装置12は、図示しない減圧ポンプによって脱泡室382を減圧することによって脱泡を開始すると、図7Aの白抜き矢印に示すように、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体が気体透過膜384を通過して脱泡室382に排出される。このとき、図7Aの実線矢印のように流入口DIからはインクが供給される。そして、脱泡が終了すると、図7Bに示すように、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1に残留する気体がインクに置換されて、貯留室32とフィルター室31の上流側室S1とをインクで満杯することができる。
<変形例>
以上に例示した態様および実施形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示や上述の態様から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)上述した実施形態では、液体吐出ヘッド20を搭載したキャリッジ18をX方向に沿って反復的に往復させるシリアルヘッドを例示したが、液体吐出ヘッド20を媒体11の全幅にわたり配列したラインヘッドにも本発明を適用可能である。
(2)上述した実施形態では、圧力室に機械的な振動を付与する圧電素子を利用した圧電方式の液体吐出ヘッド20を例示したが、加熱により圧力室の内部に気泡を発生させる発熱素子を利用した熱方式の液体吐出ヘッドを採用することも可能である。
(3)上述した実施形態で例示した液体吐出装置10は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。もっとも、本発明の液体吐出装置10の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する液体吐出装置10は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する液体吐出装置10は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。
10…液体吐出装置、11…媒体、12…制御装置、14…液体容器、15…搬送機構、18…キャリッジ、20…液体吐出ヘッド、21…吐出面、22…液体吐出部、30…フィルターユニット、31…フィルター室、314…天井面、32…貯留室、322…底面、323…土手部、324…天井面、33…位置、34…供給流路、35…第1接続部、36…第2接続部、38…気体排出部、382…脱泡室、384…気体透過膜、DI…流入口、DO…流出口、AO…気体排出口、F…フィルター、h1、h2…液面、H、H’…水頭差、N…ノズル、P…ポンプ、S1…上流側室、S2…下流側室。

Claims (8)

  1. 液体吐出部に液体を供給するための流路に設けられたフィルター室と、
    前記フィルター室を、前記液体が供給される上流側室と前記液体吐出部に連通する下流側室とに仕切るフィルターと、
    前記流路に含まれ、前記フィルター室の上流側室に第1接続部を介して接続される供給流路と、
    前記フィルター室よりも上流側において前記供給流路から分岐して接続されると共に、前記フィルター室の上流側室に第2接続部を介して接続される貯留室と、
    を備え、
    前記貯留室は前記フィルター室よりも鉛直方向の上側に配置され、
    前記第1接続部は、前記フィルター室の上流側室の鉛直方向の下方に位置し、
    前記第2接続部は、前記フィルター室の上流側室の鉛直方向の上方に位置し、
    前記供給流路から前記貯留室と前記第2接続部を介した前記フィルター室の上流側室までの流路抵抗は、前記供給流路から前記第1接続部を介した前記フィルター室の上流側室までの流路抵抗よりも小さい液体吐出装置であって、
    前記貯留室には、前記貯留室の底面から起立し、前記液体を前記貯留室に一時的に貯留するための土手部が形成され、
    前記貯留室の底面は、前記土手部から前記供給流路に接続される位置に向かうに連れて鉛直方向の下側へ傾斜しており、
    前記貯留室に貯留された前記液体の液面と前記上流側室の前記液体の液面との水頭差によって、前記貯留室から前記第1接続部を介して前記上流側室へと前記液体を充填する、液体吐出装置。
  2. 前記上流側室が前記液体で満たされていない状態で前記流路に液体を供給した際に、前記上流側室が前記液体に満たされるよりも前に、前記流路から前記貯留室へ液体が供給される
    請求項1に記載の液体吐装置。
  3. 前記貯留室に設けられた気体排出部を備える請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記フィルター室の上流側室から前記第2接続部を介した前記貯留室までの流路抵抗は、前記フィルター室の上流側室から前記第1接続部を介した前記貯留室までの流路抵抗よりも大きい請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記気体排出部は、前記貯留室の天井面に設けられ、
    前記貯留室の天井面のうち前記気体排出部が設けられる部分は、前記貯留室が前記供給流路に接続される位置よりも鉛直方向の上側にある請求項3または請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2接続部は、前記フィルター室の上流側室の天井面に設けられ、
    前記天井面は、前記第2接続部へ向かうに連れて鉛直方向の上側へ傾斜する請求項1から請求項5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記貯留室の容積は、前記フィルター室の上流側室の容積以上である請求項1から請求項6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記流路に前記液体を供給するためのポンプを備え、
    前記ポンプは、複数のステップによって制御され、
    前記複数のステップは、
    前記ポンプを駆動して、前記フィルター室の上流側室の前記液体の液面と前記貯留室の前記液体の液面との間に水頭差が生じるように、前記フィルター室の上流側室と前記貯留室とに前記流路を介して前記液体を供給し、前記貯留室に前記フィルター室の上流側室の容積以上の前記液体を貯留する第1ステップと、
    前記ポンプを停止し、前記貯留室内に貯留された液体を前記水頭差によって、前記流路を介して前記フィルター室の上流側室に充填させる第2ステップと、を含む請求項1から請求項7の何れかに記載の液体吐出装置。

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