JP7055846B2 - 鋳造用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳造で使用される鋳造用金型に関する。
例えば車両のパワートレイン等に使用される様々な金属製の製品は、鋳造によって成形される。特許文献1には、重力鋳造法又は低圧鋳造法で使用される鋳造用金型が開示される。この鋳造用金型は、湯道における分岐点の上流側箇所の耐熱性を向上させるために、分岐点の上流側にタングステン合金からなる分岐部形成体を備える。
特許第6029444号公報
鋳造用金型の湯道は、溶湯によって加熱されて膨張し、冷却装置によって冷却されて収縮する。鋳造用金型が拘束される場合に、湯道の内壁は、金型の膨張に伴い圧縮されて変形しやすく、また、金型の収縮に伴い引っ張られてひび割れしやすい。
湯道のうち、溶湯の進行方向を横方向又は上方向に変える屈曲部では、他の部分と比較して溶湯が流れにくい。このため、屈曲部は、他の部分よりも高温になり、特に、湯口の直下の屈曲部は、最も高温になる。このため、屈曲部にはクラックが発生しやすい。クラックが発生し更にクラックが伸展すると、クラックに差込み(溶湯が入り込む現象)が発生する。すると、凝固した金属が屈曲部の内壁に貼り付く。この場合、貼り付いた金属を除去し、クラックを埋める、といったメンテナンス作業が必要となる。メンテナンス作業中はその鋳造用金型は不稼働となるため、製品の生産量が減少する。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、金属の貼り付きに起因するメンテナンス作業の回数を減らすことができる鋳造用金型を提供することを目的とする。
本発明の態様は、
製品を成形するキャビティと、前記キャビティに溶湯を導く湯口及び湯道と、を備える鋳造用金型であって、
前記湯道には、前記湯口及び前記キャビティよりも下方に位置する部分に、溶湯の進行方向を変える屈曲部が形成されており、
前記屈曲部の内壁を覆い、前記屈曲部よりも上流側の前記湯道と前記屈曲部よりも下流側の前記湯道とを連通し、金型母材よりも熱伝導率が低いカバー部材を備える。
本発明によれば、金属の貼り付きに起因するメンテナンス作業の回数を減らすことができる。
図1は入子装着装置の全体の構成を示す図である。 図2は分離面側からみた固定金型(可動金型)を示す図である。 図3A~図3Cはカバー部材の正面と左側面と平面を示す図である。 図4は分離面側からみたカバー収容部及びその周辺構造を示す図である。 図5は型閉じされた金型のカバー部材周辺を図4のV-V線(XY平面)で切断した場合の断面を示す図である。 図6は隙間の間隔と湯漏れ長さとの関係を示すグラフである。 図7は図5に示される断面においてカバー部材がずれた状態を示す図である。 図8はカバー部材の底部を図3AのVIII-VIII線(XY平面)で切断した場合の断面を示す図である。 図9は型閉じされた金型のカバー部材周辺を図4のIX-IX線(XY平面)で切断した場合の断面を示す図である。 図10はカバー部材とハンドを示す図である。 図11はカバー部材とハンドを図10のXI-XI線で切断した場合の断面を示す図である。 図12はカバー部材とハンドを図10のXII-XII線で切断した場合の断面を示す図である。 図13はカバー部材とハンドを図10のXIII-XIII線で切断した場合の断面を示す図である。 図14はカバー部材をカバー収容部に装着する一連の動作のフローチャートである。 図15A~図15Cは図3A~図3Cのカバー部材とは別形態のカバー部材の正面と左側面と平面を示す図である。 図16は図5に示される実施形態とは別形態の断面を示す図である。 図17は図5に示される実施形態とは別形態の断面を示す図である。
以下、本発明に係る鋳造用金型について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明では、X方向、Y方向、Z方向という方向を使用する。X方向とY方向は、互いに直交し、それぞれ水平方向と平行する。Z方向は、X方向及びY方向と直交し、上下方向(鉛直方向)と平行する。また、各方向の順方向を+とし、逆方向を-とする。
[1 入子装着装置10]
図1を用いて入子装着装置10の説明をする。入子装着装置10は、ロボット12を用いて鋳造用金型40に入子を装着する。本実施形態において、鋳造用金型40に装着される入子はカバー部材72である。
入子装着装置10は、ロボット12と、コントローラ14と、鋳造機16と、を備える。なお、図1では、ロボット12と鋳造機16とが離間して示されるが、実際にはロボット12は、ハンド24が鋳造用金型40に届く位置に設けられる。
[2 ロボット12]
ロボット12は、産業用ロボットである。ロボット12は、ロボットベース20と、アーム22と、ハンド(把持部)24と、を備える。アーム22は、ロボットベース20に取り付けられており、先端に向かって複数の回転軸とリンクを有する。ハンド24は、アーム22の先端に取り付けられる。ハンド24については、下記[11]で説明をする。ロボット12の動作は、コントローラ14によって制御される。
[3 コントローラ14]
コントローラ14は、マンマシンインターフェースとしての入力装置と、プロセッサ等の演算装置と、RAM及びROM等の記憶装置(いずれも不図示)と、を備えるコンピュータである。コントローラ14は、予め行われるティーチングによって、ロボット12が入子(カバー部材72)を鋳造用金型40に装着する一連の装着動作を記憶する。コントローラ14は、ユーザが入力装置(不図示)で行う所定操作に応じて、ロボット12に装着動作を再現させる。
[4 鋳造機16]
鋳造機16は、鋳造ベース26と、固定盤28と、可動盤30と、シリンダ支持部32と、シリンダ34と、鋳造用金型40と、を備える。鋳造ベース26の上には、例えばX方向の一方(-X方向)から他方(+X方向)に向かって、固定盤28と可動盤30とシリンダ支持部32とが順に配置される。固定盤28は、鋳造ベース26に固定される。固定盤28の+X方向側の面に対しては、鋳造用金型40のうちの固定金型42が着脱自在である。可動盤30は、鋳造ベース26に設けられるガイド(不図示)に沿って、-X方向及び+X方向に移動自在である。可動盤30の-X方向側の面に対しては、鋳造用金型40のうちの可動金型44が着脱自在である。シリンダ支持部32は、鋳造ベース26に固定される。シリンダ支持部32の+X方向側の面には、シリンダ34のシリンダチューブ36が固定される。シリンダ支持部32には、X方向に沿って貫通する孔(不図示)が形成されており、その孔にピストンロッド38が挿通される。ピストンロッド38の-X方向側の端部は、可動盤30の+X方向側の面に固定される。ピストンロッド38の+X方向側の端部(ピストン)は、シリンダチューブ36内でX方向に沿って摺動自在である。
シリンダチューブ36の一方の流体室(不図示)に流体が供給されると、ピストンロッド38が-X方向に押される。すると、可動盤30は-X方向に移動し、鋳造用金型40の型閉じが行われる。シリンダチューブ36の他方の流体室(不図示)に流体が供給されると、ピストンロッド38が+X方向に押される。すると、可動盤30は+X方向に移動し、鋳造用金型40の型開きが行われる。
[5 鋳造用金型40]
図2を用いて鋳造用金型40の説明をする。鋳造用金型40は、固定金型42と可動金型44とで構成される。本実施形態の固定金型42と可動金型44は、型閉じされた状態で金型合わせ面(分離面46)に関して対称である。このため、以下では固定金型42の説明をし、可動金型44の説明を省略する。なお、可動金型44の場合、図2の+Y方向と-Y方向は逆になる。
固定金型42は、第1金型50と、第2金型52と、第3金型54と、第4金型56と、第5金型58と、で構成される。各金型は、例えば銅によって形成される。第1金型50は、固定金型42の本体(金型本体)である。第1金型50は、分離面46の一部である第1分離面46aを有し、更に、第1分離面46aに対して凹んだ取付面(不図示)を有する。第2金型52~第5金型58は、第1金型50の取付面(不図示)にボルト等で取り付けられる部品(部分金型)である。第2金型52~第5金型58は、分離面46の一部である第2分離面46b~第5分離面46eを有する。第1金型50に第2金型52~第5金型58が取り付けられた状態で、第1分離面46a~第5分離面46eは面一となり、固定金型42の分離面46を構成する。
第2金型52は、固定金型42の上部中央に位置する。第2分離面46bは、+Y方向側の第1分離面46aと-Y方向側の第1分離面46aとの間に位置する。第3金型54は、固定金型42の中間部に位置する。第3分離面46cは、第2分離面46bの直下であり、且つ、+Y方向側の第1分離面46aと-Y方向側の第1分離面46aとの間に位置する。第4金型56は、固定金型42の下部の+Y方向側に位置する。第4分離面46dは、+Y方向側の第1分離面46a及び第3分離面46cの直下に位置する。第5金型58は、固定金型42の下部の-Y方向側に位置する。第5分離面46eは、-Y方向側の第1分離面46a及び第3分離面46cの直下に位置する。第4金型56のZ方向の位置(高さ位置)と第5金型58のZ方向の位置(高さ位置)は同じである。第3金型54と第4金型56と第5金型58は、後述する湯道62を形成し、溶湯の流れの方向に沿って並べられる。
固定金型42は、湯口60の半体と、湯道62(スプール、ランナー、ゲートに相当)の半体と、キャビティ64の半体と、を備える。各半体は、分離面46に対して凹んでいる。固定金型42と可動金型44とが型閉じされることにより、各半体が合わさり、XY平面で閉じた湯口60と湯道62とキャビティ64が形成される。
湯口60は、第2金型52に形成される。湯口60は、+Z方向(上方向)に向けて開口し、-Z方向(下方向)に進むにつれて縮径するテーパー形状である。
キャビティ64は、第1金型50に形成される。図2には、車両のカムシャフトやバランサーシャフトを鋳造するための6つのキャビティ64が示される。本実施形態のキャビティ64は、第3金型54を境に、+Y方向側と-Y方向側に3つずつ形成される。
湯道62は、第3金型54と第4金型56と第5金型58に跨って形成される。湯道62には、湯口60及びキャビティ64よりも下方の位置に、第1屈曲部66及び2つの第2屈曲部68が形成される。湯道62は、湯口60から下方向(-Z方向)に延び、湯口60の直下に位置する第1屈曲部66で横方向(±Y方向)に分岐する。+Y方向に分岐する湯道62は、そのまま+Y方向に延び、第2屈曲部68で上方向(+Z方向)に屈曲する。上方向に屈曲する湯道62は、そのまま上方向に延び、3つに分岐して+Y方向側の3つのキャビティ64の下端に直結する。-Y方向に分岐する湯道62は、そのまま-Y方向に延び、第2屈曲部68で上方向(+Z方向)に屈曲する。上方向に屈曲する湯道62は、そのまま上方向に延び、3つに分岐して-Y方向側の3つのキャビティ64の下端に直結する。
湯口60から供給される溶湯は、湯道62を下方向(-Z方向)に流れ、第1屈曲部66で進行方向を横方向(±Y方向)に変える。更に、溶湯は、湯道62を横方向(±Y方向)に流れ、フィルター70を通過し、第2屈曲部68で進行方向を上方向(+Z方向)に変え、下方向(-Z方向)から各キャビティ64に流入する。
湯道62は他の部分と比較して劣化しやすい。本実施形態においては、湯道62が劣化した場合に、第3金型54~第5金型58が交換される一方で、第1金型50と第2金型52が継続して使用される。更に、湯道62が第1屈曲部66を中心にして第3金型54~第5金型58に跨って3分割されているため、固定金型42に発生する上下方向の応力と横方向の応力が低減される。
[6 カバー部材72]
第1屈曲部66の内側には、入子としてのカバー部材72が装着される。カバー部材72は、第1屈曲部66の内壁及びその周辺の湯道62の内壁を覆う。また、カバー部材72は、第1屈曲部66よりも上流側の湯道62と第1屈曲部66よりも下流側の湯道62とを連通する。カバー部材72は、固定金型42の部材(金型母材)よりも熱伝導率が低い材料で形成される。例えば、前述したように、鋳造用金型40によりカムシャフトやバランサーシャフト等の鉄系部品を鋳造する場合は、カバー部材72としては、冷間圧延鋼板(SPCC)等の鉄系合金が使用される。カバー部材72が鉄系合金であって且つ溶湯が同じく鉄系合金である場合、鋳造後に製品部(第1金型50)から切り離される方案部(第3金型54と第4金型56と第5金型58)と共にカバー部材72を再溶融して再利用することができる。
図3A~図3Cを用いてカバー部材72の説明をする。カバー部材72は、1枚の板状の鋼板から形成される。鋼板は、せん断加工、絞り加工、曲げ加工が施され、端部同士が互いに接合されることにより、軸線Aを有する有底筒状に形成される。図3Cに示されるように、+Z方向からみたカバー部材72の外周形状は、後述する側壁フランジ82を無視すると、略正六角形である。
カバー部材72は、上下方向(Z方向)に延びる筒状の胴体部74と、胴体部74から下方向(-Z方向)に向かって縮径しながら延びる底部76と、を有する。胴体部74の上端には、上方向(+Z方向)に向けて開口する上孔78が形成される。底部76の上方にある胴体部74の側壁には、横方向(+Y方向と-Y方向)に向けて開口する2つの横孔80が形成される。上孔78と2つの横孔80は、カバー部材72に形成される流路の入口と出口である。上孔78は、カバー部材72の上流側の湯道62(第3金型54の湯道62)に直結する。+Y方向側の横孔80は、カバー部材72の下流側の湯道62(第4金型56の湯道62)に直結する。-Y方向側の横孔80は、カバー部材72の下流側の湯道62(第5金型58の湯道62)に直結する。上孔78の内径(及びカバー部材72に形成される流路の内径)は、カバー部材72の上流側の湯道62(第3金型54の湯道62)の内径以上である。各内径は同一であることが好ましい。
また、カバー部材72は、カバー部材72の外壁から外側に向かって突出し、YZ平面と平行するフランジを有する。具体的には、胴体部74の+Y方向側の側壁と-Y方向側の側壁には、上孔78から横孔80にかけて上下方向(Z方向)に延びる2つの側壁フランジ82が形成される。一方の側壁フランジ82は、他方の側壁フランジ82に対して、軸線Aを中心にして180度ずれている。また、底部76の外壁には、2つの横孔80から底部76の下端にかけて延びる底部フランジ84が形成される。+Y方向側の側壁フランジ82は、鋼板の略中心部が折り曲げられる屈曲部である。-Y方向側の側壁フランジ82は、鋼板の両端部が互いに当接する当接部である。当接部において、鋼板の両端部は接合される。一方、底部フランジ84は、屈曲部と当接部のいずれかである。
[7 カバー収容部90]
図4と図5を用いてカバー収容部90の説明をする。図4は、図2に示されるカバー部材72とフィルター70が装着されていない固定金型42の一部を示す。湯道62のうち、第1屈曲部66からその上流側(+Z方向)の所定範囲にかけてカバー部材72(図2)を収容するカバー収容部90が形成される。カバー収容部90は、隣接する湯道62と比較して、より広範に凹んでいる。カバー収容部90の内径は、上流側に位置する湯道62の内径よりも大きい。
カバー収容部90は、第3金型54と第4金型56と第5金型58に跨って形成される。このため、カバー収容部90には、第3金型54~第5金型58が互いに当接する当接部が含まれる。具体的には、カバー収容部90には、第3金型54と第4金型56とが当接する第1当接部92と、第3金型54と第5金型58とが当接する第2当接部94と、第4金型56と第5金型58とが当接する第3当接部96と、が含まれる。
カバー収容部90のうち、分離面46(第3分離面46c、第4分離面46d、第5分離面46e)に隣接する縁には、フランジ収容溝100が形成される。本実施形態では、第3金型54と第4金型56に跨って、+Y方向側の側壁フランジ82を収容するフランジ収容溝100が形成される。また、第3金型54と第5金型58に跨って、-Y方向側の側壁フランジ82を収容するフランジ収容溝100が形成される。また、第4金型56と第5金型58に跨って、底部フランジ84を収容するフランジ収容溝100が形成される。
図5に示されるように、カバー収容部90の内周形状は、カバー部材72の外周形状と相似する。本実施形態の場合、カバー収容部90の内周形状は、フランジ収容溝100を無視すると、略正六角形である。カバー収容部90のサイズは、カバー部材72が熱膨張したときにカバー収容部90よりも大きくならないように、熱膨張時のカバー部材72のサイズよりも大きくされる。また、冷間時に、カバー部材72の外壁と、カバー収容部90の内壁と、の間には隙間98が形成される。
カバー部材72がカバー収容部90に装着されて型閉じされると、側壁フランジ82及び底部フランジ84がフランジ収容溝100に収容される。このとき、側壁フランジ82及び底部フランジ84は、固定金型42のフランジ収容溝100の底面100a(YZ平面と平行する面)と可動金型44のフランジ収容溝100の底面100a(YZ平面と平行する面)とに当接することが好ましい。
[8 カバー部材72とカバー収容部90との隙間98]
5~図7を用いて隙間98の間隔d1の説明をする。隙間98が形成されると、カバー部材72の周囲に空気層が形成される。つまり、隙間98は、断熱機能を有する。但し、隙間98の間隔d1が大きすぎると、隙間98に溶湯が浸入する虞があり、最悪の場合、当接部(第1当接部92、第2当接部94、第3当接部96)に溶湯が浸入する。その場合、次のような不具合が生じる。
溶湯が冷却されて凝固すると、キャビティ64で成形される金属製品と湯道62に残留する残留金属とカバー部材72は一体となる。このため、金属製品の離形の際に、金型から金属製品と共に残留金属とカバー部材72とが取り出される。当接部に溶湯が浸入すると、カバー部材72の周囲にバリが発生する。このため、金属製品の離形がしづらくなる。この際に、離型のために金属製品を押しピン等で押すと、金型製品が損傷し、又は、製品が変形する虞がある。こうした不具合を防止するために、隙間98には、溶湯の浸入を防止する機能が要求される。
そこで、本発明者らは、隙間98の適切な間隔d1を考察した。考察にあたり、本発明者らは、カバー部材72の上端から隙間98に漏れる溶湯の量として、カバー部材72の上端から下方(-Z方向)に延びる湯漏れ長さを測定した。また、本発明者らは、許容できる湯漏れ長さの閾値を60[mm]に設定した。図6は測定結果を示す。なお、図6に示される間隔d1は、小数点第3位が切り捨てられている。
図6に示されるように、冷間時の隙間98の間隔d1が0.54[mm]以下である場合に湯漏れ長さは閾値よりも小さくなり、隙間98の間隔d1が0.55[mm]以上である場合に湯漏れ長さは閾値よりも大きくなった。この測定結果から、冷間時の隙間98の間隔d1が0.54[mm]以下である場合に、隙間98に浸入する溶湯が許容できるレベルであることが解る。また、冷間時の隙間98の間隔d1が0[mm]よりも大きい場合に、カバー部材72の周囲に空気層が形成されるため、断熱効果が期待できる。但し、間隔d1が0[mm]であっても、前述したようにカバー部材72が熱伝導率の低い材料で形成されているので、ある程度の断熱効果は期待できる。以上の考察から、本発明者らは、冷間時の隙間98の間隔d1を0[mm]以上、0.54[mm]以下とすることにより、断熱機能と溶湯の浸入を防止する機能とを両立することができる、という結論に至った。本発明者らは、この数値範囲が、構造及びサイズが異なる複数の鋳造用金型40に適用可能であることを確認している。
図7に示されるように、カバー収容部90に対して、カバー部材72がY方向にずれる可能性がある。本実施形態のようにカバー部材72の外周形状とカバー収容部90の内周形状が略正六角形である場合、カバー部材72の全外壁とカバー収容部90の全内壁との隙間98の間隔d1を0.54[mm]以下にするためには、Y方向のずれを考慮する必要がある。図7に示されるように、カバー部材72が-Y方向(又は+Y方向)に最もずれた状態で、最も広くなる隙間98の間隔d1が0.54[mm]以下になるように、カバー部材72及びカバー収容部90のサイズを設計することが好ましい。
[9 フランジの隙間102]
図8に示されるように、例えば底部フランジ84において、鋼板の一方の端部と他方の端部との間に隙間102が形成される場合がある。この隙間102の間隔d2が大きすぎると、底部フランジ84から許容以上の湯漏れが発生する虞がある。従って、隙間102にも適切な間隔d2がある。
本発明者らは、隙間102の適切な間隔d2を判定するために、隙間102の間隔d2毎に湯漏れの状況を確認した。その結果、本発明者らは、冷間時の隙間102の間隔d2が0.3[mm]以下である場合に、底部フランジ84からの湯漏れを防止することができる、という結論に至った。なお、この結論は、側壁フランジ82に対しても当てはまる。
[10 カバー部材72を吸着する磁石104]
図9に示されるように、固定金型42と可動金型44のいずれか一方のカバー収容部90には、カバー部材72を吸着するために、耐熱性の磁石104が埋設される。本実施形態では、磁石104は、固定金型42の第4金型56と第5金型58に埋設される。第4金型56の磁石104と第5金型58の磁石104は、軸線Aを通るXZ平面に関して対称位置に設けられる。なお、固定金型42が第4金型56と第5金型58に分割されず、一体に形成される場合、磁石104は、1つであってもよい。
[11 ロボット12のハンド24]
図10~図13を用いてロボット12(図1)に設けられるハンド24の説明をする。以下の説明では、L方向、M方向、N方向という方向を使用する。L方向とM方向は、互いに直交する。N方向は、L方向及びM方向と直交する。また、各方向の順方向を+とし、逆方向を-とする。
ハンド24は、設備側の所定位置でカバー部材72を把持し、カバー収容部90の対面位置でカバー部材72を解放し得る。ハンド24は、ハンド本体110と、一組の可動部112と、上部保持部114と、下部保持部116と、を備える。
ハンド本体110は、アーム22(図1)の先端部に取り付けられる。ハンド本体110は、一組の可動部112と上部保持部114と下部保持部116を支持する。一組の可動部112と上部保持部114と下部保持部116は、ハンド本体110から+L方向に突出する。一組の可動部112の+M方向には上部保持部114が位置し、一組の可動部112の-M方向には下部保持部116が位置する。
図11に示されるように、一組の可動部112は+N方向と-N方向に配置される。各可動部112の+L方向の先端には、保持爪118が形成される。一方の可動部112の保持爪118と他方の可動部112の保持爪118は、互いに近づく方向(矢印P)に向かって突出する。一組の可動部112は、モータ等の動作に応じて±N方向に動作可能である。一組の可動部112は、互いに近づく方向(矢印P)に動作し、更に保持爪118をカバー部材72の横孔80に挿入することによってカバー部材72を把持する。また、一組の可動部112は、互いに遠ざかる方向(矢印Q)に動作し、更に保持爪118をカバー部材72の横孔80から引き抜くことによってカバー部材72を解放する。
横孔80は、図4等に示される湯道62の第1屈曲部66に連通する穴である。このため、保持爪118を横孔80に挿入した状態で、カバー収容部90の対面位置でカバー部材72の位置合わせを行う際に、保持爪118を固定金型42の分離面46よりも奥側(湯道62の内部)に移動させることができる。このように本実施形態によれば、カバー部材72をカバー収容部90の内壁により近づけることができる。また、本実施形態によれば、カバー部材72をカバー収容部90に装着した後に、保持爪118を横孔80から引く抜く動作も湯道62内で行うことができる。
図12に示されるように、上部保持部114の+L方向の先端には、上部当接部120が形成される。上部当接部120は、カバー部材72の胴体部74に当接することで、一組の可動部112がカバー部材72を把持する際に、カバー部材72のぐらつきを防止する。
図13に示されるように、下部保持部116の+L方向の先端には、下部当接部122が形成される。LN平面において、下部当接部122の形状は、カバー部材72の底部76の周方向の一部形状と一致する。下部当接部122は、カバー部材72の底部76と同様に、上方(+M方向)から下方(-M方向)にかけて縮径する。下部当接部122は、カバー部材72の底部76に当接することで、一組の可動部112がカバー部材72を把持する際に、カバー部材72のぐらつきを防止する。また、下部当接部122は、ハンド24に対してカバー部材72が下方(-M方向)にずれることを防止する。
[12 カバー収容部90へのカバー部材72の装着動作]
図14を用いてロボット12がカバー部材72を固定金型42のカバー収容部90に装着する一連の動作手順を説明する。以下の一連の動作は、コントローラ14がロボット12の動作を制御することによって実現される。
ステップS1において、ロボット12は、カバー部材72が供給される所定位置までハンド24を移動させて、カバー部材72を把持する。このとき、ロボット12は、一組の可動部112を、図11の矢印Pで示されるように動作させて、カバー部材72の横孔80に保持爪118を挿入する。
ステップS2において、ロボット12は、カバー部材72を、一組の可動部112で把持しつつ固定金型42の対面位置まで搬送する。固定金型42の分離面46は、上下方向(Z方向)と平行する。このため、ロボット12は、カバー部材72の上孔78を上方向(+Z方向)に向け、且つ、軸線Aを上下方向(Z方向)と平行にした状態で、カバー部材72をカバー収容部90に近づける。
ステップS3において、ロボット12は、カバー収容部90に対してカバー部材72の位置合わせを行い、カバー部材72とカバー収容部90との間に所定のクリアランスを確保する。なお、ロボット12は、カバー部材72とカバー収容部90との距離を検出するセンサの検出値に基づいて位置合わせを行ってもよい。また、ロボット12は、カメラを使用して位置合わせを行ってもよい。
ステップS4において、ロボット12は、カバー部材72を解放し、磁石104の磁力によりカバー部材72をカバー収容部90に吸着させる。このとき、ロボット12は、一組の可動部112を、図11の矢印Qに示されるように動作させて、カバー部材72の横孔80から保持爪118を引き抜く。カバー部材72とカバー収容部90との間に所定のクリアランスが確保されているため、カバー部材72は落下することなくカバー収容部90に吸着される。
なお、ロボット12は、カバー部材72をカバー収容部90に装着する前又は後又は同時に、固定金型42にフィルター70を装着する。ロボット12がカバー部材72及びフィルター70を装着した後に、鋳造機16は、鋳造用金型40を型閉じする。
[13 他の実施形態]
上記実施形態では、カバー部材72の外周形状は、略正六角形であるが、他の多角形状でもよい。例えば、図15A~図15Cに示されるように、カバー部材72の外周形状は、円形でもよい。図15A~図15Cに示されるカバー部材72においては、図3A~図3Cに示されるカバー部材72と同一の構成に同一の符号が付されている。カバー部材72の外周形状が円形である場合、鋼板の両端部の当接部に相当する-Y方向側の側壁フランジ82のみが形成される。なお、底部76は絞り加工によって形成される。
上記実施形態では、カバー収容部90の内周形状は、カバー部材72の外周形状と相似する。これに代わり、カバー収容部90の内周形状と、カバー部材72の外周形状と、が相似でなくてもよい。例えば、図16に示されるように、カバー部材72の外周形状が略正六円形であり、カバー収容部90の内周形状がX方向に長い六角形であってもよい。図16に示される実施形態において、カバー収容部90の径w1は、径w2及び径w3よりも長い。
また、カバー部材72の外周形状が他の多角形であり、カバー収容部90の内周形状がX方向に長い多角形であってもよい。
また、図17に示されるように、カバー部材72の外周形状が略円形であり、カバー収容部90の内周形状が長円(楕円を含む)であってもよい。この場合、長円の短径bが分離面46(金型合わせ面)と直交し、長円の長径aが分離面46(金型合わせ面)と平行してもよい。この場合、カバー収容部90の内壁とカバー部材72の外壁との間に形成される隙間130の間隔d1の最大値は、0[mm]以上、0.54[mm]以下であることが好ましい。
上記実施形態では、第1屈曲部66にカバー部材72が装着される。第1屈曲部66だけでなく、第2屈曲部68に、その形状に応じたカバー部材72が装着されてもよい。
上記実施形態では、湯道62が第1屈曲部66で+Y方向と-Y方向に分岐する。これに代わり、湯道62が分岐せずに一方向に屈曲するのみでもよい。
上記実施形態では、-Y方向側の側壁フランジ82において、カバー部材72の材料である鋼板の両端部が接合される。これに代わり、鋼板の両端部が接合されなくてもよい。この場合、-Y方向側の側壁フランジ82において、鋼板の両端部が、固定金型42のフランジ収容溝100の底面100aと、可動金型44のフランジ収容溝100の底面100aに挟まれて互いに密着してもよい。
上記実施形態では、カバー部材72が1枚の鋼板から形成される。これに代わり、カバー部材72が2枚の鋼板から形成されてもよい。この場合、+X方向に窪む鋼板の2つの側壁フランジ82及び底部フランジ84と、-X方向に窪む鋼板の2つの側壁フランジ82及び底部フランジ84と、が接合されてもよい。
[14 実施形態から得られる技術的思想]
上記実施形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
本発明の態様は、
製品を成形するキャビティ64と、前記キャビティ64に溶湯を導く湯口60及び湯道62と、を備える鋳造用金型40であって、
前記湯道62には、前記湯口60及び前記キャビティ64よりも下方に位置する部分に、溶湯の進行方向を変える屈曲部(第1屈曲部66、第2屈曲部68)が形成されており、
前記屈曲部の内壁を覆い、前記屈曲部よりも上流側の前記湯道62と前記屈曲部よりも下流側の前記湯道62とを連通し、金型母材よりも熱伝導率が低いカバー部材72を備える。
上記構成においては、湯道62のうち、溶湯が停滞しやすい屈曲部(第1屈曲部66、第2屈曲部68)の内部に、屈曲部の部材よりも熱伝導率が低いカバー部材72が装着される。上記構成によれば、カバー部材72が屈曲部の温度上昇及び膨張を抑制するため、屈曲部にクラックが発生すること及びクラックが伸展することを抑制することができる。その結果、金属の貼り付きに起因するメンテナンス作業の回数を減らすことができ、鋳造用金型40の寿命を延ばすことができる。また、上記構成によれば、部分的なカバー部材72を屈曲部に設ければよく、保護部材を湯道62全体に設ける必要がないため、金型を保護するためのコストを抑制することができる。また、カバー部材72の交換も容易である。
上記態様において、
前記湯道62は、前記湯口60から下方向に延び、前記屈曲部(第1屈曲部66)で横方向に屈曲し、
前記カバー部材72は、軸線Aが上下方向に延びる有底筒状であり、上端に上方向に向けて開口する上孔78を有し、側壁に横方向に向けて開口する横孔80を有してもよい。
上記構成においては、湯口60の下方向に位置する第1屈曲部66にカバー部材72が設けられる。第1屈曲部66は、湯口60から注湯される溶湯が最初に停滞する部分である。上記構成によれば、最もクラックが発生しやすい第1屈曲部66にカバー部材72が設けられるため、鋳造用金型40のメンテナンス回数を減少させることができ、鋳造用金型40の寿命を延ばすことができる。
上記態様において、
前記湯道62には、前記屈曲部(第1屈曲部66、第2屈曲部68)からその上流側の所定範囲にわたって前記カバー部材72を収容するカバー収容部90が形成され、
前記カバー収容部90の内径は、前記所定範囲よりも上流側に位置する前記湯道62の内径よりも大きく、
前記カバー部材72の内径は、前記所定範囲よりも上流側に位置する前記湯道62の内径以上であってもよい。
上記構成においては、カバー収容部90の内径が、所定範囲の上流側の湯道62の内径よりも大きい。このため、カバー部材72を金型(固定金型42又は可動金型44)に装着する際に、カバー部材72の位置決めが容易である。また、上記構成においては、カバー部材72の内径が、所定範囲の上流側の湯道62の内径以上である。このため、カバー部材72が溶湯の流れを妨げることがない。
上記態様において、
金型本体(第1金型50)と、
前記金型本体に取り付けられる複数の部分金型(第2金型52~第5金型58)と、を備え、
前記湯道62は、溶湯の流れの方向に沿って複数の前記部分金型が並べられて形成され、
前記カバー収容部90は、複数の前記部分金型(第3金型54~第5金型58)に跨って形成されてもよい。
上記構成においては、カバー収容部90が複数の部分金型(第3金型54~第5金型58)に跨って形成される。上記構成によれば、カバー部材72が、カバー収容部90に含まれる部分金型同士の当接部(第1当接部92~第3当接部96)を覆うため、当接部への溶湯の浸入を抑制することができる。部分金型同士の当接部に溶湯が浸入すると、部分金型同士を分離することが困難となるうえ、バリが発生する。当接部への溶湯の浸入を抑制することによって、部分金型同士を容易に分離することができ、また、バリ取りの工数を削減することができる。
上記態様において、
前記湯道62は、前記湯口60から第1屈曲部66まで下方向に延び、前記第1屈曲部66で横方向に屈曲し、前記第1屈曲部66から第2屈曲部68まで横方向に延び、前記第2屈曲部68で上方向に屈曲し、前記第2屈曲部68から前記キャビティ64まで上方向に延び、
前記カバー部材72は、前記第1屈曲部66と前記第2屈曲部68の少なくとも一方に設けられてもよい。
なお、本発明に係る鋳造用金型は、前述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
40…鋳造用金型 42…固定金型
44…可動金型 50…第1金型(金型本体)
52…第2金型(部分金型) 54…第3金型(部分金型)
56…第4金型(部分金型) 58…第5金型(部分金型)
60…湯口 62…湯道
64…キャビティ 66…第1屈曲部(屈曲部)
68…第2屈曲部(屈曲部) 72…カバー部材
78…上孔 80…横孔
90…カバー収容部

Claims (4)

  1. 製品を成形するキャビティと、前記キャビティに溶湯を導く湯口及び湯道と、を備える鋳造用金型であって、
    金型本体と、
    前記金型本体に取り付けられる複数の部分金型と、を備え、
    前記湯道は、溶湯の流れの方向に沿って複数の前記部分金型が並べられて形成され、
    前記湯道には、前記湯口及び前記キャビティよりも下方に位置する部分に、溶湯の進行方向を変える屈曲部が形成されており、
    前記屈曲部の内壁を覆い、前記屈曲部よりも上流側の前記湯道と前記屈曲部よりも下流側の前記湯道とを連通し、金型母材よりも熱伝導率が低いカバー部材を備え
    前記湯道には、前記屈曲部からその上流側の所定範囲にわたって前記カバー部材を収容するカバー収容部が形成され、
    前記カバー収容部は、複数の前記部分金型に跨って形成され、
    前記カバー収容部には、2つの前記部分金型が互いに当接する当接部が1以上含まれ、
    前記カバー収容部の上流端は、1以上の前記当接部よりも上流側に位置する、鋳造用金型。
  2. 請求項1に記載の鋳造用金型であって、
    前記湯道は、前記湯口から下方向に延び、前記屈曲部で横方向に屈曲し、
    前記カバー部材は、軸線が上下方向に延びる有底筒状であり、上端に上方向に向けて開口する上孔を有し、側壁に横方向に向けて開口する横孔を有する、鋳造用金型。
  3. 請求項1又は2に記載の鋳造用金型であって
    記カバー収容部の内径は、前記所定範囲よりも上流側に位置する前記湯道の内径よりも大きく、
    前記カバー部材の内径は、前記所定範囲よりも上流側に位置する前記湯道の内径以上である、鋳造用金型。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の鋳造用金型であって、
    前記湯道は、前記湯口から第1屈曲部まで下方向に延び、前記第1屈曲部で横方向に屈曲し、前記第1屈曲部から第2屈曲部まで横方向に延び、前記第2屈曲部で上方向に屈曲し、前記第2屈曲部から前記キャビティまで上方向に延び、
    前記カバー部材は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部の少なくとも一方に設けられる、鋳造用金型。
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