JP7055074B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
上部旋回体の後端部に位置するカウンタウェイトと、
前記カウンタウェイトから立設される後方ボンネットと、
前記上部旋回体の左右側部の内いずれか一方側部で、かつ前記後方ボンネット上部から立設するキャビンと、
前記上部旋回体の左右側部の内の他方側部に配置される側部ボンネットと、
前記上部旋回体の後部に配置され、前記後方ボンネットおよび/または前記側部ボンネットに取り囲まれるエンジンと、
前記キャビンの後方で、かつ前記側部ボンネット側の上部に配置される撮像部と、を備える。
また、作業車両は、前記キャビンが前記上部旋回体において防振支持されて立設される防振構造、および/または前記キャビンが前記後方ボンネット上部から防振支持されて立設される防振構造を有していてもよい。防振構造は、弾性部材などの防振部材を介して上部旋回体のフレームおよび/または後方ボンネット上方にキャビンが据え付けられる構造であってもよい。
これにより、標準品に設置されたバックミラー取付け座に撮像部を装着できることで、標準の作業車両のキャビンと後方視認用の撮像部が装備された作業車両のキャビンとを別製造する必要がなく、よって製造コストを抑えることができる。
前記表示機器は、上部旋回体の左右側部の内いずれか一方側部(左側または右側)に配置される前記キャビンの内部に配置された操縦部の中心より左右側部の内の他方側部(右側または左側)に配置された本機操作パネル前方上側に配置されていてもよい。
前記表示機器は、キャビン側の任意のフレームに取り付けたキャビン取付け座に、専用ブラケットを固定し、この専用ブラケットを介して取り付けられていてもよい。
これにより、本機操作パネルの表示やキャビン右下(またはキャビン左下)の視界を妨げないことから、右側(または左側)クローラの先端を目視して確認することができ、危険防止に効果がある。
前記ケーブルが、上部旋回体の左右側部の内いずれか一方側部(左側または右側)に配置される前記キャビンのフレームであって、前記作業車両の中心より左右側部の内の他方側部(右側または左側)のフレームに沿って配策されていてもよい。
前記撮像部のケーブルは、アンテナ取付け付近(例えば、アンテナ取付け座付近)からキャビン内側へ導入されてもよい。
これにより、ケーブルの配策ルートに、側部ボンネットあるいは後方ボンネットなどの開閉扉などの可動部が存在しないため、ケーブルの屈曲繰り返し等による短絡、断線が起こりにくい。
また、ケーブルをキャビンなどのフレーム内側あるいは外側に沿って配策できるので、ケーブルの長さを最小とすることができ、ケーブルの製造コストを抑えることができる。
前記保護部材は、例えば、クリップ、断面凹状で長尺のケーブルカバー、フレーム形状に合わせたパネルカバーなどが挙げられる。
前記保護部材は、該保護部材を前記フレームに固定するための固定手段または脱着手段を有していてもよい。
これにより、キャビンのフレームに沿ってケーブルを配策させ、さらに保護部材でケーブルを保護できるため、長期間の過酷な使用に耐えることができる。
また、上部旋回体に立設されたキャビンは、例えば防振支持されていることから作業車両側から伝達される振動や衝撃を撮像部へ伝達し難い。
また、表示機器に表示される画像をオペレータの視線移動のみで確認することができるため、前進あるいは後進を頻繁に繰り返す作業でも、オペレータの疲労負担が非常に小さく、後ろを振り返るあるいは前に向き直る、などのタイムラグによる作業の遅れもなくなる。また、広範囲を確認するためには、オペレータは左右後方を交互に振り返る必要がなくなり、疲労負担はさらに減少する。また、危険を判断するための、対象物の正確な姿や位置が認識しやすくなる。
また、上部旋回体4は、キャビン43の内部に操縦部46と、旋回台47、旋回モータ等を備える。油圧モータである旋回モータが旋回台47を駆動することによって上部旋回体4が旋回する。また、上部旋回体4には、エンジン45により駆動される複数の油圧ポンプ(不図示)が配設される。これらの油圧ポンプが、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33aに作動油を供給する。また、油圧ポンプは、下部走行体2のスイベルジョイント(不図示)へ作動油を供給し、スイベルジョイントと各油圧ホースで接続された、ブレードシリンダ24、左走行モータ22L、右走行モータ22Rが駆動される。
撮像部5は、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラなどが挙げられる。撮像部5は、動画を撮像することができ、静止画をキャプチャすることもできる。
図2は、実施形態1のケーブルの配策構造を示す。図2はケーブルの配策構造を説明するために必要な構成要素を示しており、他の構成要素を省略している。
窓カバー部4321は、例えば、空調装置の外気導入フィルタ窓をカバーする部材である。第二ケーブル53が窓カバー部4321を避けるように配策されており、右側前後フレーム432に形成された外気導入フィルタの窓の開閉を妨げることがなく、メンテナンス性に優れる。
実施形態1において、モニター7は、キャビン43側の右側前後フレーム432に取り付けたキャビン取付け座71に固定された専用ブラケット72を介して取り付けられる。モニター7は、撮像部5で撮像された動画を表示することができる。
第二、第三、第四クリップ4312、4313、4314を用いずに、別のケーブルカバーを用いてもよく、または右後立設フレーム431においては、単一のケーブルカバーで、第二ケーブル53を覆ってもよい。
また、右後立設フレーム431においては、第一、第二、第三ケーブルカバー201、202、203を用いずに、単一のケーブルカバーで、第一ケーブル51、コネクタ52、第二ケーブル53を覆う構成でもよい。
各クリップあるいは各ケーブルカバーをフレームに固定する固定手段は、例えば、粘着剤、ビス、ネジ、ボルトなどが挙げられる。
図3A、3Bは、実施形態2のケーブルの配策構造を示す。図3Aおよび3Bはケーブルの配策構造を説明するために必要な構成要素を示しており、他の構成要素を省略している。
実施形態2は、複数のクリップで、第一ケーブル51と、第二ケーブル53をフレームの内側面に固定し、その上からフレーム形状に合わせた第一、第二パネルカバー401、402で覆う構造である。
さらに、第二ケーブル53は、上から下へ順に、第三、第四クリップ4313、4314で掛止され、第三クリップ4313は、キャビン後方パネル面(不図示)に固定され、第四クリップ4314は、右後立設フレーム431の内側面にそれぞれ固定される。
また、コネクタ52は、その上下方向の2か所で(本実施形態では小径の両端部で)、上から順に第五、第六内部クリップ305、306で掛止され、第五、第六内部クリップ305、306は右後立設フレーム431の内側面に固定される。
第一~第六内部クリップ301~306は、後述する第一パネルカバー401の貫通穴(不図示)に貫通されて着脱自在に係合する係合突起301a~306aをその先端に備える。
第一~第八支持クリップ311~318は、後述する第二パネルカバー402の下縁部4023が着脱自在に挿入される第一~第八支持溝311a~318aを有する。
第一~第七支持クリップ311~317は、第一~第七支持溝311a~317aが左方向を向くように右側前後フレーム432の下部に固定され、第八支持クリップ318は、右側前後フレーム432の高さ中間位置で、第八支持溝318aが斜め上方を向くように固定される。
窓カバー部4321は、例えば、空調装置の外気導入フィルタ窓をカバーする部材である。第二ケーブル53が窓カバー部4321を避けるように配策されており、右側前後フレーム432に形成された外気導入フィルタの窓の開閉を妨げることがなく、メンテナンス性に優れる。
断面視で凹状の第一パネルカバー401は、第一~第四内部クリップ301~304の係合突起301a~304aに対応した位置に4つの貫通穴を有し、これら貫通穴に係合突起301a~304aが挿入係合され固定される。この構成により、第一パネルカバー401は、第一ケーブル51、コネクタ52、第二ケーブル53を覆い、右後立設フレーム431に取り付けられる。
主面4022は、第四支持クリップ314と第五支持クリップ315との間で、開口部4022aが形成されている。開口部4022aから、外気導入フィルタの窓の開閉が可能になっている。
これにより、第二パネルカバー402は、第二ケーブル53を覆い、右側前後フレーム432に取り付けられる。
第一~第四内部クリップ301~304で第一パネルカバー401を固定していたが、これに制限されず、他の固定手段で固定してもよい。
また、第三、第四クリップ4313、4314は、省略されていてもよい。
第二パネルカバー402は、第一~第八支持溝311a~318aで固定されていたが、これに制限されず、他の固定手段で固定されていてもよい。
右側前後フレーム432は、1または2以上の中空円筒部を有し、第二パネルカバー402は、中空円筒部に着脱自在に挿入され係合される突起部を有していてもよい。
各クリップあるいは各パネルカバーをフレームに固定する固定手段は、例えば、粘着剤、ビス、ネジ、ボルトなどが挙げられる。
本実施形態1、2について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されない。本実施形態1、2は、上述した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
撮像部5は、キャビン43の左右立設フレーム間の壁パネルに取り付けられていてもよく、キャビン43の天井支柱(天井フレーム)に取り付けられていてもよい。
また、撮像部5は1つに限定されず、複数設けられていてもよく、キャビンの異なる位置に設けられていてもよい。
2 下部旋回体
201 第一ケーブルカバー
203 第二ケーブルカバー
204 第三ケーブルカバー
205 第四ケーブルカバー
205 第五ケーブルカバー
3 作業機
4 上部旋回体
41 カウンタウェイト
42 後方ボンネット
43 キャビン
401 第一パネルカバー
402 第二パネルカバー
431 右後立設フレーム
432 右側前後フレーム
44 右側部ボンネット
45 エンジン
46 操縦部
461 本機操作パネル
5 撮像部
51 第一ケーブル
52 コネクタ
53 第二ケーブル
6 バックミラー取付け座
7 モニター
71 キャビン取付け座
72 専用ブラケット
8 アンテナ
81 アンテナ取付け座
82 貫通穴
Claims (4)
- 下部走行体に旋回自在に支持される上部旋回体と、
前記上部旋回体の左右側部の一方側部に一方の側面側があり、前記上部旋回体の前方から後方にかけて配置されたキャビンと、
前記キャビンの他方の側面側の後方にある立設フレームに配置される撮像部と、を備える、作業車両。 - 前記立設フレームが前記上部旋回体の後方中央近傍に配置されている、請求項1に記載の作業車両。
- 前記撮像部は、取付け座により、前記立設フレームに固定され、
前記取付け座は、下方向に向かって延びる一対の支持材の間に前記撮像部を収容している、請求項1または2に記載の作業車両。 - 前記一対の支持材の一方が前記立設フレームに固定されている、請求項4に記載の作業車両。
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