JP2014040136A - キャブオーバー型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置を最適な位置に設置することにより、悪戯防止や雨漏り防止などの要件を満足した上で、運転者にとって死角となる領域を的確に撮像して運転支援に役立てることができるキャブオーバー型車両を提供する。
【解決手段】キャビン1のフロントパネル5と左側のドアパネル4との間にコーナーパネル11を装着し、コーナーパネル11の上部に前方に向けて膨出する膨出部12を形成して、この膨出部12と車体パネルとの間に収容空間13を形成する。収容空間13内に撮像装置31を配設し、コーナーパネル11のレンズ孔11bを介して運転者の死角となる左斜め前方且つ斜め下方の領域を撮像し、その撮像画像をディスプレイ上に表示する。
【選択図】図2

Description

本発明はキャブオーバー型車両に係り、詳しくは車両の外部を撮像するCCDカメラなどの撮像装置を設置するための構造に関する。
近年、この種の撮像装置は運転者の運転操作を支援するために種々の車両に搭載されている。例えばトラックやバスなどのキャブオーバー型車両では、車室内から外部への運転者の水平方向の視界は良好であるものの、車両前部の左右足下への視界、即ち左斜め前方且つ斜め下方の視界、及び右斜め前方且つ斜め下方の視界は、キャビンを構成する車体パネルによりほとんど遮られてしまう。このような運転者にとって死角となる領域を撮像装置で撮像し、撮像画像を車室内のディスプレイ上に表示することで運転者が容易に障害物を把握できるように配慮している。
例えば特許文献1に記載された技術は3ボックスタイプの乗用車を対象としたものであり、車両のボンネット上とルーフ上にそれぞれカメラを配設し、運転者の頭部の動きに応じてカメラ角度を変更しながら、ボンネット上のカメラで走行方向の画像を撮像すると共に、ルーフ上のカメラで運転者にとって死角となる領域を撮像し、それらの撮像画像を運転者の頭部に装着したヘッドマウントディスプレイに表示するように構成されている。
特開平10−206789号公報
上記のように特許文献1に記載された技術では、主にルーフ上に設けたカメラにより運転者の死角となる領域を撮像しているが、カメラからの視界はルーフにより遮られ、死角となる車両前部の左右足下の領域をほとんど撮像できない。特にキャブオーバー型車両では、左右足下に相当する領域がルーフ前部のほとんど直下に位置しているため、当該領域をルーフ上のカメラから撮像することはほぼ不可能である。
また、このように肝心の死角となる領域を撮像できないだけでなく、その撮像方向についても最適とは言い難い。即ち、カメラによりルーフ上から撮像された画像は、運転席に着座した運転者が実際に肉眼で視認した光景とは撮像方向が全く異なり、画像中に表示された状況を運転者が直感的に把握できない。よって、上記特許文献1の技術により撮像された画像では、運転者の死角を補って運転支援に役立てるには不十分であった。
しかも、車両のルーフ上にカメラを設置することにより別の問題も発生する。即ち、ルーフ上にカメラが露出することから、第三者による悪戯に対して無防備になってしまう。さらにカメラからの信号線を車室内に引き込むためにルーフに孔を貫設する必要があり、結果として防水対策を施したとしても経年変化による車室内への雨漏りの虞が生じる。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、撮像装置を最適な位置に設置することにより、悪戯防止や雨漏り防止などの要件を満足した上で、運転者にとって死角となる領域を的確に撮像して運転支援に役立てることができるキャブオーバー型車両を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、フロントウィンドウの下側に位置するフロントパネルと左右のドアパネルとの間にそれぞれコーナーパネルを配設し、キャビンを構成する車体パネルの一部を上記コーナーパネルにより隠蔽したキャブオーバー型車両において、少なくとも左右何れかのコーナーパネルに、フロントパネルの表面とドアパネルの表面とを連続させる面よりも車両前方側に向けて膨出し、且つ車両最前端よりも後方に位置する膨出部を形成して、コーナーパネルの膨出部と車体パネルとの間に収容空間を画成し、収容空間内に撮像装置を配設してコーナーパネルに貫設した孔を介して外部を撮像可能としたものである。
請求項2の発明は、請求項1において、撮像装置を、キャビン内の運転席に着座した運転者にとって死角となる左斜め前方且つ斜め下方または右斜め前方且つ斜め下方を指向するように配設したものである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、コーナーパネルにより隠蔽される車体パネルの箇所に、撮像装置とミラーの電動格納ユニットとに共通する取付部を設け、収容空間内に撮像装置と電動格納ユニットの何れかを選択的に配設して取付部に固定可能としたものである。
請求項4の発明は、請求項3において、車体パネルの箇所に、取付部と共に撮像装置と電動格納ユニットとに共通する貫通孔を貫設し、貫通孔を介して撮像装置または電動格納ユニットの信号線を車室内に引き込み可能としたものである。
以上説明したように請求項1の発明のキャブオーバー型車両によれば、フロントパネルとドアパネルとの間に配設したコーナーパネルに、フロントパネルの表面とドアパネルの表面とを連続させる面よりも車両前方側に向けて膨出する膨出部を形成して、この膨出部と車体パネルとの間に画成された収容空間内に撮像装置を配設してコーナーパネルの孔を介して外部を撮像可能とした。
従って、コーナーパネルは運転者の死角に最も近い位置に設置されるため、車体パネルに遮られて死角となる領域を撮像装置により的確に撮像でき、撮像画像を運転支援に役立てることができる。また、撮像装置の信号線を車室内に引き込む箇所はコーナーパネルに覆われて雨滴が直接当たらないため、例えば雨滴が直接衝突するルーフに撮像装置を設置した場合に比較して雨漏りの可能性を低減することができる。さらにコーナーパネルに隠蔽された撮像装置は、ルーフに設置した場合のような第三者による悪戯の対象にならないため、悪戯による被害を未然に防止することができる。
請求項2の発明のキャブオーバー型車両によれば、請求項1に加えて、撮像装置を運転者にとって死角となる左斜め前方且つ斜め下方または右斜め前方且つ斜め下方を指向するように配設した。
結果として撮像装置が運転者の視線方向に指向するため、運転者が肉眼で視認した光景と同様の角度で死角となる領域を撮像でき、その撮像画像中に表示された状況、例えば障害物の有無などを直感的に把握することができる。
請求項3の発明のキャブオーバー型車両によれば、請求項1または2に加えて、車体パネルに設けた撮像装置とミラーの電動格納ユニットとの取付部を共通化し、撮像装置と電動格納ユニットの何れかを選択的に固定可能とした。
例えば車両の仕向地に応じて撮像装置と電動格納ユニットとを選択的に収容空間内に配設する場合であっても、それに応じて車体側に専用の取付部を設ける必要がなくなり、例えば必要に応じてコーナーパネルだけ専用品を用いて対応できる。よって、車両製造時の作業工程を簡略化でき、ひいては車両の製造コストを低減することができる。
請求項4の発明のキャブオーバー型車両によれば、請求項3に加えて、取付部と同様に撮像装置と電動格納ユニットの信号線を車室内に引き込むための貫通孔も共通化した。
従って、撮像装置と電動格納ユニットとに応じて、車体側に専用の貫通孔を設ける必要がなくなり、車両製造時の作業工程を一層簡略化することができる。
実施形態の撮像装置の設置構造が適用されるキャブオーバー型トラックのキャビンを示す斜視図である。 図1中のA箇所に相当する撮像装置の配設状態を示す斜視図である。 撮像装置の配設状態を示す分解斜視図である。 電動格納ユニットの配設状態を示す図2に対応する斜視図である。 車両正面より見た運転者の視界と撮像装置の撮像領域とを示す説明図である。 車両左側面より見た運転者の視界と撮像装置の撮像領域とを示す説明図である。
以下、本発明を具体化したキャブオーバー型トラックの一実施形態を説明する。
図1は本実施形態の撮像装置の設置構造が適用されるキャブオーバー型トラックのキャビンを示す斜視図である。
車両のキャビン1は全体としてボックス状をなすように鋼板製の車体パネルで構成され、図示しない車体フレームの前部に設置されている。キャビン1に開口形成された開口部1a,1bにはフロントウィンドウ2やサイドミラー3を備えた左右のドアパネル4などの外装部材が取り付けられ、キャビン1の車室内にはインストルメントパネルや運転席などが配設されている。
キャビン1前面のフロントウィンドウ2の下側において車体パネルはフロントパネル5を形成し、フロントパネル5の下側にはフロントグリル6が装着されている。フロントグリル6の左右には灯火類7が設置され、これらのフロントグリル6及び灯火類7の下側にはフロントバンパ8が取り付けられている。
図2は図1中のA箇所に相当する撮像装置の配設状態を示す斜視図、図3は同じく撮像装置の配設状態を示す分解斜視図である。
フロントパネル5と左右のドアパネル4との間には合成樹脂製のコーナーパネル11がそれぞれ装着されている。なお、コーナーパネル11はビスにより装着してもよいし、ラッチによる掛止を用いて装着してもよい。また、コーナーパネル11の材料として、合成樹脂のほか、SMC(Sheet Molding Compound)等の繊維強化プラスチックを用いてもよい。コーナーパネル11により隠蔽される車体パネルの箇所は、隣接するフロントパネル5やドアパネル4の表面に対してコーナーパネル11の厚み相当分だけ凹設されており、これによりコーナーパネル11の装着時には、フロントパネル5及びドアパネル4の表面に対してコーナーパネル11の表面がほぼ面一となる。
但し、コーナーパネル11の上部には膨出部12が形成され、この膨出部12の箇所では、フロントパネル5の表面とドアパネル4の表面とを連続させる面(即ち、上記面一となる面)よりもコーナーパネル11の表面が車体前方に向けて膨出している。この膨出部12の形成により、コーナーパネル11の膨出部12の箇所とその内側の車体パネルとの間には収容空間13が画成されている。
また、このようにコーナーパネル11の膨出部12は前方に向けて膨出しているが、車両の最前端に相当するフロントバンパ8の前面よりは車両後方に位置している。これにより、車長を延長することなく膨出部12を形成できるので、車両全体の設計を調整することなく膨出部12を形成するコーナーパネル11を容易に車両に搭載できる。
左右のコーナーパネル11は左右対称の同一構成であり、車体パネルへの取付についても共通する。但し、右側のコーナーパネル11が意匠的な機能を果たすだけであるのに対し、左側のコーナーパネル11内の収容空間13は撮像装置の設置にも利用されており、以下、その詳細を説明する。
左側のコーナーパネル11の収容空間13内において、車体パネルには撮像装置31を取り付けるための取付部が設けられている。取付部は車体パネル上に上下及び左右に離間配置された計4つのネジ孔15であり、図示はしないが、車体パネルに貫設した孔の裏面側にナットを溶接して各ネジ孔15が構成されている。
撮像装置31は収容空間13内に配設された上で、これらのネジ孔15に対してブラケット16を介して取り付けられている。なお、ブラケット16を用いることなく撮像装置31を車体パネルに直接取り付けてもよいし、ネジ孔15以外の取付部を設けてもよい。
ブラケット16は鋼板を折曲形成して製作され、撮像装置31が載置・固定される載置面16a、その載置面16aの左右両端から上方に折曲された左右一対の連結面16b、両連結面16bの後端から左方及び右方に折曲された左右一対の取付面16cから構成されている。左右の取付面16cにはそれぞれ上下一対のビス孔16dが形成され、これらのビス孔16dを介して車体パネルの各ネジ孔15に前方よりビス17を螺合させることにより、ブラケット16が車体パネルに取り付けられている。
撮像装置31はブラケット16の載置面16a上に載せられて図示しないビスで固定され、その信号線31aは車体パネルに貫設された貫通孔18を介して車室内に引き込まれて図示しないディスプレイに接続されている。なお、貫通孔18と信号線31aとの間はパッキン19により防水されている。
図5は車両正面より見た運転者の視界と撮像装置31の撮像領域とを示す説明図、図6は同じく車両左側面より見た運転者の視界と撮像装置31の撮像領域とを示す説明図である。
撮像装置31が載置・固定されるブラケット16の載置面16aは、撮像装置31を所定の撮像方向に指向させるために角度設定されている。
具体的には、図5,6に示すように運転者の左斜め前方への視界は、略水平方向には良好であるものの、図中に矢印で示す斜め下方にはキャビン1を構成する車体パネルによりほとんど遮られてしまう。この運転者にとって死角となる領域を撮像装置31により撮像すべく、撮像装置31を矢印で示す左斜め前方且つ斜め下方に指向させるようにブラケット16の載置面16aの角度が設定されている。撮像画像は信号線31aを経てディスプレイに入力され、車両の走行中にディスプレイ上に撮像画像が表示される。
一方、本実施形態のキャブオーバー型トラックでは、左側のコーナーパネル11内に撮像装置31に代えてサイドミラー21の電動格納ユニット22を配設できるように構成されている。そのために撮像装置31と同じく、電動格納ユニット22も車体パネルのネジ孔15に対して取付可能に構成されている。なお、左側のコーナーパネル11内に電動格納ユニット22を配設する場合には、左側のドアパネル4に設けられたサイドミラー3が廃止される。また、右側のコーナーパネル11内にも電動格納ユニット22を配設してもよい。
図4は電動格納ユニット22の配設状態を示す図2に対応する斜視図である。電動格納ユニット22の左右両側にはフランジ部22aが形成され、図示はしないが両フランジ部22aには上記撮像装置31のブラケット16と同一配置でビス孔が貫設されている。これらのビス孔を介して、ビス17により電動格納ユニット22が車体パネルのネジ孔15に固定される。
電動格納ユニット22の信号線22bは車体パネルの貫通孔18を介して車室内に引き込まれ、サイドミラー21を格納操作するための図示しない格納スイッチ及び電源に接続されている。
電動格納ユニット22の上面からはステー23が突出し、ステー23はコーナーパネル11の上面に貫設されたステー孔11aを介して外部に延設されてクランク状に屈曲し、ステー23の上端にサイドミラー21が固定されている。なお、サイドミラー21に加えて足下視認用のサイドアンダーミラーを設けてもよい。
電動格納ユニット22にはモータ及びギヤ機構が内蔵され、モータの駆動によりギヤ機構を介してステー23と共にサイドミラー21が水平方向に回転駆動されるようになっている。車庫入れなどのようにサイドミラー21が周囲の障害物に干渉する虞がある場合に格納スイッチが操作され、その操作に応じて電動格納ユニット22によりサイドミラー21が通常角度から図4中に矢印で示す前方に回転し、これにより障害物との干渉によるサイドミラー21の破損が防止される。
左側のコーナーパネル11内に何れの装置を配設するかは、例えば車両の仕向地に応じて決定する。日本ではサイドアンダーミラーの装備が法規で義務付けられているため、左側のコーナーパネル11内に電動格納ユニット22を配設し、サイドミラー21と共にサイドアンダーミラーを備え付ければよい。これに対して、サイドアンダーミラーの装備が義務付けられていない国向けの車両では、左側のコーナーパネル11内に撮像装置31を配設すればよい。また、顧客の希望に応じて、撮像装置31と電動格納ユニット22との何れを搭載するかを選択するようにしてもよい。
次に、以上のように構成されたキャブオーバー型車両における撮像装置31の設置構造による作用を説明する。
撮像装置31は、運転者にとって死角となる領域を的確に撮像して運転支援に役立てることが要求される。コーナーパネル11は運転者の死角に最も近い位置に設置されているため、車体パネルに遮られて死角となる領域を撮像装置31により的確に撮像することができる。しかも、このように撮像領域が的確であるだけでなく、撮像装置31をコーナーパネル11内に配設することにより、撮像方向についても最適化できる。
即ち、運転者がディスプレイ上で撮像画像を確認する場合、たとえ死角となる領域が表示されていても、実際に着座位置から運転者が肉眼で視認した光景と異なる角度から撮像された画像の場合には、その画像中に表示された状況を運転者が直感的に把握できない。
図5,6に示すように、運転者の左斜め前方且つ斜め下方への視界は、コーナーパネル11の位置に相当する車体パネルにより遮られて死角を形成している。このため、コーナーパネル11内に配設された撮像装置31は、図中に矢印で示す運転者の視線上に位置することになり、且つ上記したブラケット16の角度設定により撮像装置31は運転者の視線方向(左斜め前方且つ斜め下方)に指向している。このため、必然的に運転者が肉眼で視認した光景と同様の角度で死角となる領域が撮像装置31により撮像される。
結果としてディスプレイ上には運転者が肉眼で視認した光景と同様の角度で撮像された画像が表示され、運転者は画像中に表示された状況、例えば障害物の有無などを直感的に把握することができる。以上のようにコーナーパネル11内に撮像装置31を配設することにより、その性能を最大限に発揮させることができる。
また、特許文献1の技術のように、雨天において雨滴が直接衝突するルーフに撮像装置31(カメラ)を設置した場合には、その信号線の車室内への引き込みにより雨漏りの虞が生じてしまう。本実施形態ではコーナーパネル11内に撮像装置31が配設されるため、その信号線31aを車室内に引き込むための貫通孔18の箇所に雨滴が直接当たらない。よって、撮像装置31の設置に起因して車室内に雨漏りが生じる可能性を大幅に低減することができる。また、当然であるがコーナーパネル11に隠蔽された撮像装置31は、ルーフに設置した場合のように第三者による悪戯の対象にもならない。
一方、本実施形態では左側のコーナーパネル11内の車体パネルに、取付部として撮像装置31と電動格納ユニット22とで共通するネジ孔15を設けると共に、信号線14a,22bの引込みのための貫通孔18も共通化している。
従って、車両の仕向地などに応じて撮像装置31と電動格納ユニット22とを選択的に搭載する場合であっても、それに応じて車両(キャビン1)側に専用のネジ孔15及び貫通孔18を設ける必要がなくなり、コーナーパネル11のみ専用品(レンズ孔11bの有無)を用いるだけで対応できる。よって、車両製造時の作業工程を簡略化でき、ひいては車両の製造コストを低減できるという効果も得られる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態ではキャブオーバー型車両としてトラックに適用したが、バスに具体化してもよい。また上記実施形態では、キャビン1に設けた左側のコーナーパネル11内に撮像装置31を配設したが、これに代えて右側のコーナーパネル11内に撮像装置31を配設してもよいし、左右両側のコーナーパネル11内にそれぞれ撮像装置31を配設してもよい。言うまでもないが、右側のコーナーパネル11内に撮像装置31を配設する場合には、右斜め前方且つ斜め下方に指向した姿勢に設定すれば、運転者の死角となる領域を的確に撮像することができる。
また上記実施形態では、コーナーパネル11内にサイドミラー21の電動格納ユニット22と撮像装置31とを選択的に配設可能に構成したが、これに限ることはない。例えば、撮像装置31だけをコーナーパネル11内に配設するように構成してもよく、この場合でも、撮像装置31を最適位置に設置することにより、運転者にとって死角となる領域を的確に撮像して運転支援に役立てることができる。
また上記実施形態では、電動格納ユニット22や撮像装置31との間でネジ孔15及び貫通孔18を共通化したが、必ずしも共通化する必要はなく、コーナーパネル内に配設する装置に応じて車体パネルにネジ孔15及び貫通孔18を設けるようにしてもよい。
1 キャビン
2 フロントウィンドウ
4 ドアパネル
5 フロントパネル
11 コーナーパネル
12 膨出部
13 収容空間
15 ネジ孔(取付部)
21 サイドミラー
22 電動格納ユニット
22b 信号線
31 撮像装置
31a 信号線

Claims (4)

  1. フロントウィンドウの下側に位置するフロントパネルと左右のドアパネルとの間にそれぞれコーナーパネルを配設し、キャビンを構成する車体パネルの一部を上記コーナーパネルにより隠蔽したキャブオーバー型車両において、
    少なくとも上記左右何れかのコーナーパネルに、上記フロントパネルの表面と上記ドアパネルの表面とを連続させる面よりも車両前方側に向けて膨出し、且つ車両最前端よりも後方に位置する膨出部を形成して、該コーナーパネルの膨出部と上記車体パネルとの間に収容空間を画成し、該収容空間内に撮像装置を配設して上記コーナーパネルに貫設した孔を介して外部を撮像可能としたことを特徴とするキャブオーバー型車両。
  2. 上記撮像装置は、上記キャビン内の運転席に着座した運転者にとって死角となる左斜め前方且つ斜め下方または右斜め前方且つ斜め下方を指向するように配設されたことを特徴とする請求項1記載のキャブオーバー型車両。
  3. 上記コーナーパネルにより隠蔽される上記車体パネルの箇所に、上記撮像装置とミラーの電動格納ユニットとに共通する取付部を設け、上記収容空間内に上記撮像装置と電動格納ユニットの何れかを選択的に配設して上記取付部に固定可能としたことを特徴する請求項1または2記載のキャブオーバー型車両。
  4. 上記車体パネルの箇所に、上記取付部と共に上記撮像装置と上記電動格納ユニットとに共通する貫通孔を貫設し、該貫通孔を介して上記撮像装置または電動格納ユニットの信号線を車室内に引き込み可能としたことを特徴する請求項3記載のキャブオーバー型車両。
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