JP7054226B2 - 両頭平面研削盤および研削方法 - Google Patents

両頭平面研削盤および研削方法 Download PDF

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Description

この発明は両頭平面研削盤および研削方法に関し、より特定的には、スローアウェイチップの主面を研削する両頭平面研削盤および研削方法に関する。
この種の従来技術の一例として、特許文献1においてスローアウェイチップの研削装置が開示されている。この研削装置を用いてスローアウェイチップ(以下、ワークという)の両主面を研削する場合、チップキャリアの支持穴に収容されたワークが、上下砥石間に挿入され、ワークが所定の厚みになるまで上砥石または下砥石によって切り込まれる。加工中には、砥石間に挿入されたワークが、砥石軸に直交する方向に往復動される。ワークは砥石の切り込み終了と同時に砥石間から取り出される。
特開平5-84647号公報
このような研削装置を用いてワークの片面を研削する場合には、一方の砥石を回転させながら、他方の砥石を回転させることなくワークに送り込むことによって、回転している砥石にワークが押し当てられ、ワークが所定の厚みになるようにワークの片面のみが加工される。このとき、ワークの加工されていないもう片方の面には、回転していない砥石が押し当てられる。したがって、その状態で無理にワークを動かして引きずると、ワークの角が欠けたり傷ついたりする。そのため、両面加工時のように加工中にワークを往復動させることができないので、ワークは砥石間で静止されたままの状態で砥石に押し当てられて加工される。
しかし、ワークが常に砥石の同じ位置に押し当てられて加工されると、加工面側の砥石において、ワークに接触している同じ部分だけが磨耗して溝になり、砥石が偏磨耗して砥石加工面の平面度が崩れてしまい、ワークを精度よく加工できなくなる。そのため、加工精度を維持するにはワークを数個研削するたびに、偏磨耗した砥石面をドレスして平面度を常に維持する作業をしなければならず、生産効率が悪い。また、ドレス頻度が多いとドレスによる砥石の消耗量も多く、不経済である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、ワークの片面を研削する場合であっても、加工精度を維持しつつ生産効率がよく経済的にも優れた、両頭平面研削盤および研削方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、第1方向に間隔をあけて対向配置される一対の砥石を用いてワークの両主面を研削可能な両頭平面研削盤であって、ワークを収容する収容部と、第1方向に直交する第2方向にワークとともに収容部を往復動させる第1動作部と、収容部に収容されたワークの一方主面を押圧しつつワークの第2方向への往復動に伴って動くことができるように一方の砥石側に設けられる押圧部と、ワークを押圧部と他方の砥石とによって挟んだ状態で他方の砥石によってワークの他方主面を研削するために、押圧部および他方の砥石の少なくともいずれか一方をワークに対して第1方向に送り込む送込部とを備える、両頭平面研削盤が提供される。
また、第1方向に間隔をあけて対向配置される押圧部と砥石とを用いてワークを研削する研削方法であって、収容部にワークを収容する収容工程と、ワークを押圧部と砥石とによって挟むように押圧部および砥石の少なくともいずれか一方をワークに対して第1方向に送り込み、押圧部によってワークの一方主面を押圧しつつ砥石によってワークの他方主面を研削する研削工程とを備え、研削工程では、第1方向に直交する第2方向にワークとともに収容部を往復動させ、かつ押圧部はワークの第2方向への往復動に伴って動かされる、研削方法が提供される。
上述の発明では、ワークの片面を研削するとき、収容部に収容されたワークを押圧部と砥石とによって挟むように、押圧部および砥石の少なくともいずれか一方がワークに対して第1方向に送り込まれる。そして、押圧部によってワークの一方主面が押圧されつつ、砥石によってワークの他方主面が研削される。ワークの片面研削時には、第1方向に直交する第2方向にワークとともに収容部を往復動させ、かつ押圧部はワークの第2方向への往復動に伴って動かされる。このように、押圧部によって加工中のワークを押し込み、ワークを砥石面上で往復動させることによって、砥石面全体または略全体を使ってワークを片面加工できる。また、ワークの加工されない一方主面が押圧部によって押圧されながら、ワークと押圧部とは同期して一体的に往復動するので、ワークの引きずり傷や欠けは発生しない。したがって、砥石の平面度を長く維持でき、加工精度が安定する。また、砥石面を修正するドレスの頻度およびドレスによる砥石の消耗量を抑制でき、砥石の寿命を延ばすことができる。その結果、ワークの片面を研削する場合であっても、加工精度を維持しつつ生産効率がよく経済的にも優れた研削が可能となる。
好ましくは、押圧部は、一方の砥石側に設けられるスライドベースと、スライドベースに対して第2方向に摺動可能でありかつワークの一方主面を押圧するスライド部とを含む。この場合、片面加工時にスライド部は、ワークと同じ往復動作を行ないながらワークを押込むことができ、押圧部を簡単に構成できる。
また好ましくは、スライド部と収容部とを連結する連結部をさらに含む。この場合、片面加工時に第1動作部によって収容部が第2方向に往復動されるとき、収容部に連結部を介して連結されるスライド部を、収容部およびワークとともに確実に第2方向に往復動できる。
さらに好ましくは、収容部に収容されたワークの位置を供給位置と研削位置側とで切り替えるために収容部を動かす第2動作部をさらに含み、連結部は、スライド部に設けられる第1係合部と、収容部に設けられかつ第1係合部に係合可能な第2係合部とを含み、第1係合部と第2係合部とは、ワークが研削位置側に位置するとき相互に係合する。この場合、片面加工時において、ワークが研削位置側にあるときには、第1係合部と第2係合部とが係合することによって、収容部とスライド部とワークとの往復動を確実に連動させ、研削作業が円滑となる。その一方、ワークが供給位置にあるときには、第1係合部と第2係合部とは係合しないので、ワークは不所望に移動することなく、ワークの入れ替え作業が円滑になる。
なお、この発明において「ワークの主面」とは、ワークの外表面のうち内側面や外側面などの側面を除く端面を意味する。
この発明によれば、ワークの片面を研削する場合であっても、加工精度を維持しつつ生産効率がよく経済的にも優れた、両頭平面研削盤および研削方法が得られる。
この発明の一実施形態に係る立型両頭平面研削盤を示す図であり、(a)は側面図解図であり、(b)は(a)のA-A線断面図解図である。 立型両頭平面研削盤の主要部の構成を示す側面図解図である。 図2に示す主要部の平面図解図である。 旋回プレートが供給位置に位置するときの立型両頭平面研削盤の主要部を示す側面図解図である。 図4に示す主要部の平面図解図である。 この発明の他の実施形態に係る立型両頭平面研削盤の主要部の構成を示す平面図解図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、立型両頭平面研削装置(以下、単に両頭平面研削装置という)10は、凹部12aを有するコラム12を含む。凹部12aは、前方(後述するフロントコラム32側)に向かって開口するようにコラム12の中央部に形成される。コラム12の凹部12aには、ワークWを研削するための一対の砥石14a,14bがV方向(この実施形態では上下方向)に間隔をあけて同軸上に対向配置される。この実施形態では、V方向が第1方向に相当する。また、この実施形態では、砥石14a,14bは、それぞれ平面視において円環形状を有する。ワークWは、その主面と側面とのなす角度が90度ではないポジタイプのワークであり、具体的には図2に示すように逆台形状のスローアウェイチップである。図面が煩雑になることを避けるために、図1(a)では、一対の砥石14a,14b近傍を簡略化して示し、図1(b)では、後述する駆動モータ28bを含む一部の構成の図示を省略し、後述する図3、図5および図6では、砥石軸22a等の図示を省略している。また、図2および図4では、理解を容易にするために、砥石14a,14b、ワークWおよび後述する旋回プレート42を断面で示している。
図2をも参照して、一対の砥石14a,14bはそれぞれ、複数のボルト16によって円板状の砥石取付板18a,18bに取り付けられる。砥石取付板18a,18bはそれぞれ、複数のボルト20によって砥石軸22a,22bの端部に取り付けられる。砥石軸22a,22bはそれぞれ、円筒状の支持部24a,24bを上下方向に貫通し、図示しないベアリングを介して支持部24a,24bによって回転自在かつ上下移動可能に支持されるとともに、ベルト26a,26bを介して駆動モータ28a,28bに連動する。したがって、駆動モータ28a,28bの回転駆動力がベルト26a,26bを介して砥石軸22a,22bに伝達され、これによって砥石14a,14bが回転駆動される。
砥石軸22a,22bはそれぞれ、送込装置30a,30bによって上下方向に移動可能である。砥石軸22a,22bがそれぞれ送込装置30a,30bによって上下方向に移動されることによって、一対の砥石14a,14bがそれぞれ上下方向に移動される。なお、この実施形態では、下側の砥石14bの高さは、後述するガイドプレート42の上面(研削加工前のワークWの下面)と略等しい高さに予め設定され、砥石14bが磨耗したとき等には、砥石14bは上下方向に移動されて微調整される。
コラム12の前側かつコラム12に隣接する位置にフロントコラム32が配置される。フロントコラム32には、前後移動ユニット34および旋回ユニット36が設けられる。
前後移動ユニット34は、基台34aと支持部34bと駆動モータ34cと前後駆動ねじ34dとを含み、旋回ユニット36を支持する。基台34aは、中空筐体状に形成され、V方向に直交するX方向(この実施形態では、前後方向)に延びるように設けられる。この実施形態では、X方向が第2方向に相当する。支持部34bは、中空状に形成され、基台34a上をX方向に摺動可能に設けられる。駆動モータ34cは、基台34aの前端部に設けられる。前後駆動ねじ34dは、基台34a内に収容され、前後駆動ねじ34dの一端部は駆動モータ34cに接続され、他端部は支持部34bに接続される。駆動モータ34cが駆動されると、前後駆動ねじ34dが回転され、それによって支持部34bが基台34a上を前後方向に往復動される。これに伴って、旋回ユニット36が前後方向に往復動される。
旋回ユニット36は、回転軸36aと駆動モータ36bと支持部36cとを含む。回転軸36aは、前後移動ユニット34の支持部34bを上下方向に貫通する。回転軸36aの下端部には、基台34aに収容される駆動モータ36bが接続される。回転軸36aの上端部には、円板状の支持部36cが取り付けられる。回転軸36aと支持部36cとは、ベアリング37を介して支持部34bによって回転可能に支持される(図2参照)。支持部36cの上面には、旋回プレート38が複数(この実施形態では、3つ)のボルト40によって固定される(図2および図3参照)。旋回プレート38は、V方向に対して直角に、すなわち水平方向に延びるように設けられる。旋回プレート38の厚みは、ワークWの仕上げ厚みよりも小さく設定される。駆動モータ36bが駆動されると、回転軸36aおよび支持部36cが回転され、それに伴って旋回プレート38が回転される。
したがって、旋回プレート38は、前後移動ユニット34によって旋回ユニット36とともに前後方向に移動され、旋回ユニット36によって旋回される。
旋回プレート38の下方には、ワークWを砥石14a,14b間に案内するためのガイドプレート42が設けられる。ガイドプレート42は、略円環状に形成され、ガイドプレート42のうち砥石14b側の部分は、平面視で砥石14bの外周面に沿うように形成される。旋回ユニット36は、ガイドプレート42の貫通孔42aを貫通するように設けられる。旋回ユニット36は、貫通孔42aの内側で、回転可能でありかつ前後移動ユニット34によって前後に往復動可能である。旋回プレート38には、ワークWを収容可能な複数(この実施形態では、3つ)のワークポケット38aが設けられる。ガイドプレート42上を旋回プレート38が旋回するとき、平面視で旋回プレート38のワークポケット38aが常にガイドプレート42と重なるように、各ワークポケット38aが位置決めされる。したがって、旋回プレート38によってワークWが供給位置S1と研削位置側(この実施形態では、研削位置G1の手前の待機位置S2)との間を往復動される際に、ワークWの下面をガイドプレート42の上面に沿って滑らせつつワークWを供給位置S1または研削位置側へ案内できる。これによって、ワークWを旋回プレート38から落下することなく搬送することができる。
図1(b)および図5を参照して、この実施形態では、旋回プレート38が図5に示す位置から矢印Rで示す方向のうちの一方向(たとえば、平面視において時計回り)に180度回転することによって、ワークWが供給位置S1から研削位置側(この実施形態では、研削位置G1の手前の待機位置S2)へと移動する。一方、旋回プレート38が図1(b)および図3において一点鎖線で示す位置から他方向に180度回転することによって、ワークWが研削位置側から供給位置S1へと移動する。このように旋回プレート38を旋回させることによって、ワークWの位置を供給位置S1と研削位置側とで切替えることができる。また、前後移動ユニット34によって、旋回プレート38を図1(b)および図3において一点鎖線で示す位置と実線で示す位置との間で前後進させることによって、ワークWは、待機位置S2から研削位置G1を通って研削位置G2までの間を直線的に往復動できる。したがって、旋回プレート38を前後進させることによって、ワークWは、砥石14bの外周面付近の研削位置G1と砥石14bの内周面付近の研削位置G2との間、すなわち砥石面の外周側から内周側までの間を往復動できる。
図2~図5を参照して、砥石14a側の砥石取付板18aには、ワークWの片面(下面)研削時にワークWを砥石14bに押し付けるための押圧部44が取り付けられる。押圧部44は、スライドベース44aと、スライド部44bとを含む。スライドベース44aは、側面視で砥石14aと平行に設けられる。スライド部44bは、旋回ユニット36の往復動と同方向であるX方向に直線的に摺動可能に、スライドベース44aに取り付けられる。スライドベース44aの前部は、複数(この実施形態では、2つ)の連結材44cおよび固定プレート44dを介して砥石取付板18aに固定され、スライドベース44aの後部は、複数(この実施形態では、2つ)の連結材44eを介して砥石取付板18aに固定される。このとき、スライドベース44aと連結材44cと固定プレート44dとは、ボルト44fによって一体化される。固定プレート44dと砥石取付板18aとは、ボルト44gによって一体化される。スライドベース44aと連結材44eと砥石取付板18aとは、ボルト44hによって一体化される。
さらに、両頭平面研削装置10は、ワークWの片面(下面)研削時に旋回プレート38と押圧部44とを連結するための連結部46を含む。連結部46は、押圧部44のスライド部44bに取り付けられる第1係合部48と、旋回プレート38の上面に取り付けられかつ第1係合部48に係合可能な第2係合部50とを含む。第1係合部48は、ボルト52によってスライド部44bに取り付けられる連結アーム48aと、連結アーム48aの先端部に支持部48bを介して取り付けられる回転可能なローラ48cとを含む。第2係合部50は、円板状に形成され、溝部50aを有する。第2係合部50は、旋回プレート38の回転に伴って旋回プレート38の回転中心C(図5参照)の周りを公転可能に、旋回プレート38の上面にボルト54によって固定される。溝部50aは、第2係合部50の公転時における第2係合部50の中心部の軌跡Pに沿うように、第2係合部50の上面に形成される。したがって、溝部50aの両端は、旋回プレート38の回転方向に開口される。これによって、旋回プレート38が旋回してワークポケット38aが研削位置側に位置するとき、ローラ48cが溝部50aに嵌まって第1係合部48と第2係合部50とが相互に係合され、旋回プレート38とスライド部44b(押圧部44)とが連結部46によって連結される。この状態で、旋回プレート38が、前後移動ユニット34によってX方向に移動されると、連結されたスライド部44bも同期して前後方向に動かされる。
なお、押圧部44が取り付けられた砥石取付板18aは、図2および図3に示す状態では回転できないように、図示しない固定具によってコラム12に固定される。しかし、砥石取付板18a、押圧部44および第1係合部48は、図2において矢印Vで示す送り込み方向には移動可能である。したがって、押圧部44と砥石14bとの間にワークWを挿入する前には、押圧部44と砥石14bとの間隔がワークWの厚みより少し大きくなるように押圧部44を上方に位置させておき、ワークWの挿入後、送り込み動作によって押圧部44をワークWへ押込むことができる。
この実施形態では、前後移動ユニット34が第1動作部に相当する。旋回ユニット36が第2動作部に相当する。旋回プレート38が収容部に相当する。送込装置30aが送込部に相当する。砥石14a、砥石取付板18a、砥石軸22aおよび支持部24aを含んで砥石ユニットU1が構成され、砥石14b、砥石取付板18b、砥石軸22bおよび支持部24bを含んで砥石ユニットU2が構成される。
つぎに、両頭平面研削盤10の主要動作について説明する。
図1~図5を参照して、ワークWの片面加工動作について説明する。
まず、砥石14a,14b間が片面研削加工のための所定間隔に設定され、砥石14aの回転を停止したままで、砥石14bが所定の回転数に設定される。
ついで、供給位置S1に位置した旋回プレート38の各ワークポケット38aに、図示しないローディング装置によってワークWが供給され、旋回ユニット36の回転軸36aおよび支持部36cが180度回転されることにより、旋回プレート38が180度旋回される。すると、ローラ48cが溝部50aに嵌まって第1係合部48と第2係合部50とが相互に係合され、ワークWはガイドプレート42上の研削位置側の待機位置S2に移動される。
次に、前後移動ユニット34によって、ワークポケット38aに収容されたワークWは、研削位置G1に移動され、その後、ワークWの研削位置G1と研削位置G2との間の往復動作が開始される。ワークWが研削位置G2へ移動されると同時に、送込装置30aによって、回転を停止した砥石取付板18aに取り付けられた押圧部44の送り込みが開始される。すると、押圧部44は徐々に下降してワークWの上面に接触し、ワークWを徐々に砥石14bに押し付け、回転する砥石14bによってワークWの下面が加工される。加工の間、ワークWは研削位置G1から研削位置G2までの間の往復運動を繰り返し、砥石14bの研削面の全体または略全体を使ってワークWの下面が加工される。
このような両頭平面研削盤10によれば、ワークWの片面(下面)を研削するとき、旋回プレート38のワークポケット38aに収容されたワークWを押圧部44と砥石14bとによって挟むように、押圧部44がワークWに対してV方向に送り込まれる。そして、押圧部44によってワークWの一方主面(上面)が押圧されつつ、砥石14bによってワークWの他方主面(下面)が研削される。ワークWの片面研削時には、V方向に直交するX方向にワークWとともに旋回プレート38を往復動させ、かつ押圧部44はワークWのX方向への往復動に伴って動かされる。このように、押圧部44によって加工中のワークWを押し込み、ワークWを砥石14bの砥石面上で往復動させることによって、砥石面全体または略全体を使ってワークWを片面加工できる。また、ワークWの加工されない一方主面が押圧部44によって押圧されながら、ワークWと押圧部44とは同期して一体的に往復動するので、ワークWの引きずり傷や欠けは発生しない。したがって、砥石14bの平面度を長く維持でき、加工精度が安定する。また、砥石14bの砥石面を修正するドレスの頻度およびドレスによる砥石の消耗量を抑制でき、砥石14bの寿命を延ばすことができる。さらに、片面加工時であっても砥石14aを取り外す必要がない。その結果、ワークWの片面を研削する場合であっても、加工精度を維持しつつ生産効率がよく経済的にも優れた研削が可能となる。
片面加工時にスライド部44bは、ワークWと同じ往復動作を行ないながらワークWを押込むことができ、押圧部44を簡単に構成できる。
片面加工時に前後移動ユニット34によって旋回プレート38がX方向に往復動されるとき、旋回プレート38に連結部46を介して連結されるスライド部44bを、旋回プレート38およびワークWとともに確実にX方向に往復動できる。
片面加工時において、ワークWが研削位置側にあるときには、第1係合部48と第2係合部50とが係合することによって、旋回プレート38とスライド部44bとワークWとの往復動を確実に連動させ、研削作業が円滑となる。その一方、ワークWが供給位置S1にあるときには、第1係合部48と第2係合部50とは係合しないので、ワークWは不所望に移動することなく、ワークWの入れ替え作業が円滑になる。
また、両頭平面研削盤10によってワークWを両面加工するときには、砥石取付板18aから押圧部44が取り外されるとともに、砥石14aの回転停止用の固定具も取り外され、砥石14aは砥石14bと同様に回転可能な状態に戻されて使用される。旋回プレート38のワークポケット38aに収容されたワークWは、旋回プレート38が180度旋回されることによって供給位置S1から待機位置S2に移動され、その後、研削位置G1と研削位置G2との間の往復運動を加工中繰り返し、砥石14a,14bの加工面全体または略全体を使って加工される。これにより、ワークWの両面を同時に加工することができる。
このように1台の両頭平面研削盤10によって、容易にワークWの片面加工と両面加工とを実施でき、コストを抑制できる。
なお、上述の実施形態では、1つの旋回プレート38が用いられたが、これに限定されない。図6に示すように、2つの旋回プレート56が用いられてもよい。この例では、ガイドプレート58の貫通孔58aの内側に配置される円板状の支持部60の上面に、2つの旋回プレート56が対称的に設けられる。この場合、一方の旋回プレート56のワークポケット56aに収容されたワークWが待機位置S2に位置する間に、他方の旋回プレート56のワークポケット56aに収容された加工済みのワークWを供給位置S1で加工前のワークWに取り換えることができ、生産性を上げることができる。
また、3個の旋回プレートが120度間隔で設けられてもよい。この場合、各旋回プレートは120度単位で旋回され、各箇所で加工、洗浄(計測)、着脱のうちの所定の作業が行なわれるようにしてもよい。さらに、4個の旋回プレートが90度間隔で設けられてもよい。この場合、各旋回プレートは90度単位で旋回され、各箇所で加工、洗浄、計測、着脱のうちの所定の作業が行なわれるようにしてもよい。
上述の実施形態では、ワークWの片面研削時には、砥石14bの上下方向の位置を固定し、送込装置30aによって砥石14aとともに押圧部44を下降させて、砥石14bによってワークWを研削しているが、これに限定されない。送込装置30aによって押圧部44を下降させるとともに、送込装置30bによって砥石14bを上昇させつつワークWを研削してもよい。この場合、送込装置30a,30bが送込部に相当する。また、押圧部44の上下方向の位置を固定し、送込装置30bによって砥石14bのみを上昇させてワークWを研削してもよい。この場合、送込装置30bが送込部に相当する。
上述の実施形態では、押圧部44は砥石取付部18aに取り付けられたが、これに限定されない。押圧部44は、一方の砥石14a側、言い換えれば片面研削時に回転しない砥石14a側に設けられればよい。すなわち、押圧部44は、一方の砥石ユニットU1に設けられればよい。たとえば、押圧部44は、砥石軸22aや支持部24aに取り付けられてもよい。また、押圧部44は、砥石取付板18aから砥石14aが取り外された状態の砥石ユニットU1において、砥石取付板18a、砥石軸22aまたは支持部24aに取り付けられてもよい。
上述の実施形態では、押圧部44は、ワークWの第2方向の往復動に伴ってスライド部44b自体が第2方向に往復動するように構成されたが、これに限定されない。押圧部は、ワークに接触する部材がワークの第2方向の往復動に伴って動くことができればよい。たとえば、押圧部は、第2方向に間隔をあけて設けられる2つのプーリとこれらのプーリに巻回されるシート状部材とを含み、シート状部材がワークに接触してワークを押圧するとともに、ワークの第2方向の往復動に伴ってシート状部材が双方向に回るように構成されてもよい。また、押圧部は、ローラを含み、ローラがワークに接触してワークを押圧するとともに、ワークの第2方向の往復動に伴ってローラが双方向に回るように構成されてもよい。
上述の実施形態では、ワークWは旋回によって供給位置S1から研削位置側の待機位置S2まで搬送される場合について説明したが、これに限定されない。ワークWは、供給位置S1から研削位置側の研削位置G1またはG2まで旋回にて搬送されてもよい。
上述の実施形態では、旋回プレート38を旋回させることによって、ワークWが供給位置S1と研削位置側との間を搬送されたが、これに限定されない。ワークWは、供給位置S1と研削位置側との間を直線的に搬送されてもよい。
この発明に係る両頭平面研削盤は、ポジタイプだけではなく、その主面と側面とのなす角度が90度であるネガタイプのスローアウェイチップを研削でき、また、断面形状が円形、三角形、正方形、菱形等の任意のスローアウェイチップを研削できる。
上述の実施形態では、この発明を立型両頭平面研削盤に適用した場合について説明したが、この発明は横型両頭平面研削盤にも適用できる。
この発明に係る研削方法は、ワークを押圧部と砥石とによって挟んだ状態で砥石によってワークの片面を研削する片面研削専用の研削盤にも適用できる。
10 立型両頭平面研削盤
14a,14b 砥石
18a,18b 砥石取付板
28a,28b,34c,36b 駆動モータ
30a,30b 送込装置
34 前後移動ユニット
36 旋回ユニット
38,56 旋回プレート
42 ガイドプレート
44 押圧部
44a スライドベース
44b スライド部
46 連結部
48 第1係合部
50 第2係合部
G1,G2 研削位置
S1 供給位置
S2 待機位置
U1,U2 砥石ユニット
W ワーク

Claims (5)

  1. 第1方向に間隔をあけて対向配置される一対の砥石を用いてワークの両主面を研削可能な両頭平面研削盤であって、
    前記ワークを収容する収容部と、
    前記第1方向に直交する第2方向に前記ワークとともに前記収容部を往復動させる第1動作部と、
    前記収容部に収容された前記ワークの一方主面を押圧しつつ前記ワークの前記第2方向への往復動に伴って動くことができるように一方の前記砥石側に設けられる押圧部と、
    前記収容部と前記押圧部とを連結する連結部と、
    前記ワークを前記押圧部と他方の前記砥石とによって挟んだ状態で前記他方の砥石によって前記ワークの他方主面を研削するために、前記押圧部および前記他方の砥石の少なくともいずれか一方を前記ワークに対して前記第1方向に送り込む送込部とを備える、両頭平面研削盤。
  2. 前記押圧部は、前記一方の砥石側に設けられるスライドベースと、前記スライドベースに対して前記第2方向に摺動可能でありかつ前記ワークの一方主面を押圧するスライド部とを含む、請求項1に記載の両頭平面研削盤。
  3. 前記連結部は、前記スライド部と前記収容部とを連結する、請求項2に記載の両頭平面研削盤。
  4. 前記収容部に収容された前記ワークの位置を供給位置と研削位置側とで切り替えるために前記収容部を動かす第2動作部をさらに含み、
    前記連結部は、前記スライド部に設けられる第1係合部と、前記収容部に設けられかつ前記第1係合部に係合可能な第2係合部とを含み、
    前記第1係合部と前記第2係合部とは、前記ワークが前記研削位置側に位置するとき相互に係合する、請求項3に記載の両頭平面研削盤。
  5. 第1方向に間隔をあけて対向配置される押圧部と砥石とを用いてワークを研削する研削方法であって、
    収容部に前記ワークを収容する収容工程と、
    前記ワークを前記押圧部と前記砥石とによって挟むように前記押圧部および前記砥石の少なくともいずれか一方を前記ワークに対して前記第1方向に送り込み、前記押圧部によって前記ワークの一方主面を押圧しつつ前記砥石によって前記ワークの他方主面を研削する研削工程とを備え、
    前記研削工程では、前記第1方向に直交する第2方向に前記ワークとともに前記収容部を往復動させ、かつ前記押圧部は、前記押圧部に連結部を介して連結される前記収容部の前記第2方向への往復動に伴って動かされるとともに前記ワークの前記第2方向への往復動に伴って動かされる、研削方法。
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