以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、電子機器を含むシステムの一例として、注文管理システムの例を用いて説明する。図1は、電子機器としての注文端末装置を含むシステムの一例であり、本実施形態に係る注文管理システム1の概略構成図である。図1に示すように、注文管理システム1は、注文端末装置10-n(nは1以上の整数)、無線中継装置20-1~20-m(mは1以上の整数)、注文管理装置40、および伝票出力装置50-o(oは1以上の整数)を備えている。無線中継装置20と注文管理装置40とは、ネットワーク30を介して接続されている。ここで、ネットワーク30は、LAN(Local Area Network)等の有線ネットワークである。なお、ネットワーク30は、無線ネットワークであってもよい。
以下の説明において、注文端末装置10-nを特定しない場合、注文端末装置10という。無線中継装置20-1~20-mを特定しない場合、無線中継装置20という。伝票出力装置50-oを特定しない場合、伝票出力装置50という。
注文端末装置10は、無線中継装置20およびネットワーク30を介して注文管理装置40と通信を行う。注文端末装置10は、注文管理システム1を使用する店舗のスタッフにより、各種の入力キーによって入力または選択された情報を検出し、検出した情報を無線中継装置20およびネットワーク30を介して注文管理装置40へ送信する。注文端末装置10が送信する情報は、客の人数や卓の情報、および、注文された商品番号、商品名、その数量等の情報である。無線中継装置20は、注文端末装置10が送信した情報を受信し、受信した情報をネットワーク30を介して注文管理装置40に送信する。また、無線中継装置20は、ネットワーク30を介して注文管理装置40が送信した調理指示伝票情報や、会計伝票情報を受信し、受信した伝票情報を伝票出力装置50に送信する。
注文管理装置40は、無線中継装置20およびネットワーク30を介して、注文端末装置10からの情報を受信する。注文管理装置40は、受信した情報を自装置内に記憶させる。
伝票出力装置50は、注文管理装置40から受信した情報に応じて、調理を行うための調理指示伝票や、お客が支払いを行うための会計伝票を発行する。伝票出力装置50は、例えばプリンタである。
図2は本発明の一実施形態に係る注文端末装置(電子機器)10の外観構成を示す図、図3は上記注文端末装置10の蓋体が開いた状態を示す図、図4は上記注文端末装置10の蓋体を外した状態を示す図、図5は上記注文端末装置10の概略ブロック図である。
図2および3に示すように、注文端末装置10は、開閉自在の蓋体121により、本体120を覆う構成となっている。蓋体121は、内面に複数のキーを備えた拡張キー入力部122を備える。レストランや居酒屋でスタッフが携帯する場合には、図2に示すように、蓋体121は閉じられる。スタッフが客の注文を受ける際には、図3に示すように、蓋体121が開かれる。
蓋体121は、ヒンジ部121aが本体120に対して着脱自在に構成されており、必要に応じて、図3に示すように、本体120に対して蓋体121を装着状態としたり、図4に示すように、本体120に対して蓋体121を非装着状態としたりできる。
図3に示すように、注文端末装置10の本体120には、タッチパネル表示部107が設けられる。タッチパネル表示部107は、後述の表示部105上にタッチパネル入力部106を積層配置して構成される。タッチパネル表示部107には、各種の文字やアイコン、ボタン等が表示され、スタッフがタッチパネル表示部107をタッチすることで、各種の入力が行える。蓋体121側の拡張キー入力部122には、複数の割り当てキーK1,K2,K3・・が、縦に13行、横に4列で、2次元状に配列されている。各割り当てキーには、提供できるメニューが割り当てられている。
図5に示すように、注文端末装置10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、不揮発性メモリ104、表示部105およびタッチパネル入力部106から構成されるタッチパネル表示部107、ファンクションキー入力部108、通信制御部109、拡張キー入力部122を備えている。
CPU101は、ROM102が記憶する制御プログラムと、RAM103及び不揮発性メモリ104が記憶する各種情報を読み出し、読み出した制御プログラムと各種情報とに基づいて各部の制御を行う。また、CPU101は、必要な情報をRAM103及び不揮発性メモリ104に記憶させる。CPU101は、バスを介して注文端末装置10が備える各部と互いにデータの入出力が可能な状態で接続している。
ROM102は、CPU101が用いる制御プログラムを記憶する記憶領域である。RAM103は、CPU101が用いる情報を記憶する一時記憶領域である。不揮発性メモリ104は、CPU101が用いる情報を記憶する記憶領域である。不揮発性メモリ104としては、フラッシュメモリ等が用いられる。
表示部105は、CPU101の制御に応じて各種情報を表示する。表示部105は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイである。
タッチパネル入力部106は、表示部105上に積層配置されている。タッチパネル入力部106は、スタッフが押圧した座標位置や動きを検出して、各種の入力を行う。また、タッチパネル入力部106は、押圧の圧力、もしくは、静電容量の変化を検出して、キーの入力を検出することができる。
ファンクションキー入力部108は、本体120が備えるファンクションキーのうち、操作されたファンクションキーを検出し、検出したファンクションキーを示す情報をCPU101に出力する。
通信制御部109は、CPU101から出力された入力情報を無線中継装置20に送信する。また、通信制御部109は、無線中継装置20から受信した信号をCPU101に出力する。
拡張キー入力部122は、操作された割り当てキーを検出し、検出した割り当てキーを示す情報をCPU101に出力する。
図6は、蓋体121の拡張キー入力部122を示すものである。図6に示すように、拡張キー入力部122には、複数の割り当てキーK1,K2,K3・・が配置されている。各割り当てキーには、入力情報としてメニューが割り当てられている。本実施形態では、1つの割り当てキーに対して、最大4つまでの複数のメニューを割り当てることができる。
割り当てキーに割り当てられているメニューの管理は、図7に一例を示すメニュー管理テーブルと、図8に一例を示す拡張キー管理テーブルに基づいて行われる。図7に示すように、メニュー管理テーブルにおいては、メニューコード、メニュー名称、単価、伝票印字名、割り当てキー表示名、および、その他の情報が関連付けて記録される。また、図8に示すように、拡張キー管理テーブルにおいては、キーコード、1st割り当てメニューコード、2nd割り当てメニューコード、3rd割り当てメニューコード、および、4th割り当てメニューコードが関連付けて記録される。この2つのテーブルを参照することで、CPU101は、各割り当てキーに割り当てられているメニュー内容を把握できる。なお、メニュー管理テーブルおよび拡張キー管理テーブルは、注文端末装置10の電源起動時に、注文管理装置40からダウンロードされてRAM103に格納される。
同一の割り当てキーに割り当てられた複数のメニューの選択については、割り当てキーに対する押圧による第一操作が行われた場合に、第一操作が行われたキーの周辺部に対する第二操作に基づいて行われる。具体的には、以下に説明するフリック操作もしくはダブルアクション操作により、選択することができる。
まず、フリック操作によりメニューを選択する態様(フリック操作モード)について説明する。この場合には、蓋体121の拡張キー入力部122の方式が、例えば静電容量方式等のフリック操作に対応した方式である必要がある。
ここでは、一例として、図9に示すように、割り当てキーK28が押圧された場合について説明する。第一操作として割り当てキーK28が押圧されると、タッチパネル表示部107には、第一操作で押圧された割り当てキーK28に割り当てられた複数のメニューに係るガイド画像150が、第二操作であるフリック操作に対応する配列で表示される。
ガイド画像150は、中心表示枠155の左側に隣接して表示枠151、上側に隣接して表示枠152、右側に隣接して表示枠153、下側に隣接して表示枠154を有し、中心表示枠155の左側に隣接する表示枠151から、中心表示枠155を中心として右回りに順に、1st割り当てメニュー、2nd割り当てメニュー、3rd割り当てメニュー、および、4th割り当てメニューが表示される。
割り当てキーK28には、図6に示すように、1行目に「日替わりA」、2行目に「日替わりB」、3行目に「日替わりC」、4行目に「日替わりD」のメニューが設定されている。そのため、ガイド画像150は、中心表示枠155の左側に隣接する表示枠151に「日替わりA」、上側に隣接する表示枠152に「日替わりB」、右側に隣接する表示枠153に「日替わりC」、下側に隣接する表示枠154に「日替わりD」と表示される。
なお、このときの表示枠151から表示枠154に表示するメニュー名は、サイズの都合上で字数制限のある割り当てキーの記載と同じでもよいし、メニュー管理テーブルに登録されている正式名称に変更してもよい。
ここで、蓋体121側の拡張キー入力部122には多数の割り当てキーを配置しているため、1つの割り当てキーのサイズは小さくなる。サイズが小さい割り当てキーの中に4行のメニューを記載すると、文字のサイズが小さくなって視認性が低下するという問題がある。
そのため、本実施形態の注文端末装置10のように、割り当てキーが押圧された際に、割り当てキーに割り当てられた複数のメニューに係るガイド画像150をタッチパネル表示部107に拡大表示することで、割り当てキーに記載されている文字サイズよりもメニュー内容を大きく表示することができるため、入力情報の視認性を向上させることができる。なお、ガイド画像150の表示サイズは、割り当てキーのサイズよりも大きければ、どのようなサイズとしてもよい。
また、特に高齢者では小さい文字が見にくくなる傾向にあるので、ガイド画像150の表示サイズは、スタッフ(使用者)に任意のサイズを設定させてもよく、このような態様とすることで、スタッフ(使用者)の視力に合わせて視認性が高い表示とすることができる。
パネル表示部107に表示されているガイド画像150では、選択されているメニューの表示枠がフォーカス表示される。第一操作として割り当てキーK28が押圧された段階では、まだ何もメニューが選択されていないため、図9に示すように、中心表示枠155がフォーカス表示される。
なお、図9では、フォーカス表示の例として、文字の背景色を変更するとともに文字を強調表示した例を示しているが、フォーカスが当たっていることが分かる表示であれば、例えば文字の色や太さを変更したり、各行の画像の枠を強調表示したり、背景色と文字色を反転したりする等、どのような態様としてもよい。
ここで、第二操作であるフリック操作が行われずに、割り当てキーK28の押圧が解除された場合には、メニューを選択せずに、ガイド画像150の表示を消去する。なお、割り当てキーK28が押圧された状態で指が移動され、再度割り当てキーK28の最初の押圧位置に指が戻された状態で割り当てキーK28の押圧が解除された場合も、フリック操作が行われていないものとする。このような機能を有するため、中心表示枠155にはクリアの内容を示す「C」の文字が表示されている。
このように、メニューを選択せずに、ガイド画像150の表示を消去できるようにすることで、割り当てキーK28が誤って押圧された場合に、割り当てキーK28の押圧を無効にできるため、誤入力を防ぐことができる。
図10に示すように、第二操作としてフリック操作が行われると、中心表示枠155を起点としてフリック操作された方向の表示枠に表示されているメニューが選択される。このとき、指が離れるまでは仮の選択候補として、指が移動した方向のメニューの表示枠がフォーカス表示され、指が離された段階で選択が確定する。図10では、一例として、割り当てキーK28を起点として上方に指が移動した状態を示している。
次に、ダブルアクション操作によりメニューを選択する態様(ダブルアクション操作モード)について説明する。この場合には、蓋体121の拡張キー入力部122の方式は、静電容量方式等のフリック操作に対応した方式である必要はなく、感圧方式とする等どのような方式としてもよい。
ここでは、一例として、図11に示すように、割り当てキーK27が押圧された場合について説明する。第一操作として割り当てキーK27が押圧されると、タッチパネル表示部107には、第一操作で押圧された割り当てキーK27に割り当てられた複数のメニューに係るガイド画像160が、第二操作であるダブルアクション操作に対応する配列で表示される。
ガイド画像160は、中心表示枠165の左側に隣接して表示枠161、上側に隣接して表示枠162、右側に隣接して表示枠163、下側に隣接して表示枠164を有し、中心表示枠165の左側に隣接する表示枠161から、中心表示枠165を中心として右回りに順に、1st割り当てメニュー、2nd割り当てメニュー、3rd割り当てメニュー、および、4th割り当てメニューが表示される。
割り当てキーK27には、図6に示すように、1行目に「トースト」、2行目に「ロールパン」、3行目に「クロワッサン」、4行目に「ツナサンド」のメニューが設定されている。そのため、ガイド画像160は、中心表示枠165の左側に隣接する表示枠161に「トースト」、上側に隣接する表示枠162に「ロールパン」、右側に隣接する表示枠163に「クロワッサン」、下側に隣接する表示枠164に「ツナサンド」と表示される。
パネル表示部107に表示されているガイド画像160では、選択されているメニューの表示枠がフォーカス表示される。第一操作として割り当てキーK27が押圧された段階では、まだ何もメニューが選択されていないため、図11に示すように、中心表示枠165がフォーカス表示される。
なお、このときの表示の仕方については、上記フリック操作における説明と同様に、適宜変更することができる。
ここで、第二操作であるダブルアクション操作が行われずに、所定時間が経過した場合には、メニューを選択せずに、ガイド画像160の表示を消去する。このような機能を有するため、中心表示枠165にはクリアの内容を示す「C」の文字が表示されている。
第二操作であるダブルアクション操作について詳細に説明する。ガイド画像160では、中心表示枠165を中心として、中心表示枠165の左側に隣接して表示枠(トースト)161、上側に隣接して表示枠(ロールパン)162、右側に隣接して表示枠(クロワッサン)163、下側に隣接して表示枠(ツナサンド)164が表示されている。
第一操作として押圧された割り当てキーK27を中心として、上下左右に隣接した割り当てキーのいずれかを押圧することで、ガイド画像160において中心表示枠165から同じ方向に隣接する表示枠に表示されているメニューが選択される。
図12では、一例として、割り当てキーK27の上側に隣接する割り当てキーK23を押圧して、中心表示枠165の上側に隣接する表示枠162に表示されている「ロールパン」を選択した状態を示している。
なお、割り当てキーK27については、割り当てキーK27を中心に上下左右の全ての方向に隣接する割り当てキーが存在するため、上記の説明の通りガイド画像160を表示して、第二操作であるダブルアクション操作により、メニューの選択を行うことができる。しかしながら、拡張キー入力部122の中には、上下左右の全ての方向に隣接する割り当てキーが存在しない割り当てキーがあり、このような割り当てキーについては、ダブルアクション操作時のキー配列およびガイド表示を変更する必要がある。
ここで、拡張キー入力部122の割り当てキーの場所毎の、ダブルアクション操作時のキー配列およびガイド表示の仕方について、以下に詳細に説明する。図13から図30はダブルアクション操作モード時の選択キー配列の説明図である。
図13においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、上記の割り当てキーK27と同様に、外周に隣接しない割り当てキーについては、どの割り当てキーが押圧されても、押圧された割り当てキーを中心に上下左右の全ての方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図14に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に上下左右の全ての方向に隣接する表示枠が表示され、中心表示枠の左側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図15においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、一番上の行の左右の端を除いた割り当てキーについては、どの割り当てキーが押圧されても、押圧された割り当てキーを中心に上方向を除く下方向および左右方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図16に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、下方向、左右方向、および、右下方向に隣接する表示枠が表示され、中心表示枠の左側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図17においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、一番下の行の左右の端を除いた割り当てキーについては、どの割り当てキーが押圧されても、押圧された割り当てキーを中心に下方向を除く上方向および左右方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図18に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、上方向、左右方向、および、左上方向に隣接する表示枠が表示され、中心表示枠の左側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図19においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、一番左の列の上下の端を除いた割り当てキーについては、どの割り当てキーが押圧されても、押圧された割り当てキーを中心に左方向を除く上下方向および右方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図20に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、上下方向、右方向、および、右下方向に隣接する表示枠が表示され、中心表示枠の上側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図21においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、一番右の列の上下の端を除いた割り当てキーについては、どの割り当てキーが押圧されても、押圧された割り当てキーを中心に右方向を除く上下方向および左方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図22に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、上下方向、左方向、および、左上方向に隣接する表示枠が表示され、中心表示枠の左側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図23においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、左下の割り当てキーについては、押圧された割り当てキーを中心に下方向および左方向を除く上方向および右方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図24に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、上方向、右方向、および、右上方向に隣接する表示枠と、右上方向に中心表示枠から離れた表示枠が表示され、中心表示枠の上側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図25においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、左上の割り当てキーについては、押圧された割り当てキーを中心に上方向および左方向を除く下方向および右方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図26に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、下方向、右方向、および、右下方向に隣接する表示枠と、右下方向に中心表示枠から離れた表示枠が表示され、中心表示枠の下側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図27においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、右上の割り当てキーについては、押圧された割り当てキーを中心に上方向および右方向を除く下方向および左方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図28に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、下方向、左方向、および、左下方向に隣接する表示枠と、左下方向に中心表示枠から離れた表示枠が表示され、中心表示枠の左側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
図29においてグレーで示すように、拡張キー入力部122の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、右下の割り当てキーについては、押圧された割り当てキーを中心に下方向および右方向を除く上方向および左方向に隣接する割り当てキーが存在する。
そのため、図30に示すように、中心表示枠(枠中C表示)を中心に、上方向、左方向、および、左上方向に隣接する表示枠と、左上方向に中心表示枠から離れた表示枠が表示され、中心表示枠の左側に隣接する表示枠から、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容が表示される。
なお、上記の例では、中心表示枠のいずれかの方向に隣接する所定の表示枠を起点として、中心表示枠を中心として右回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容を表示しているが、中心表示枠を中心として左回りに順に、1stの内容、2ndの内容、3rdの内容、および、4thの内容を表示してもよい。
また、中心表示枠を中心として周囲(複数方向に隣接)に複数の表示枠を表示する態様に限らず、例えば、横一列もしくは縦一列に複数の表示枠を表示する等、どのような態様としてもよい。
また、注文端末装置10は、本体120に対して蓋体121が着脱自在に構成されているため、蓋体121の拡張キー入力部122の機械的方式に基づいて、例えば静電容量方式の拡張キー入力部122の場合はフリック操作モード、感圧方式の拡張キー入力部122の場合はダブルアクション操作モードとする等、認識した機械的方式に対応する操作モードに、自動的に切り替えるようにしてもよい。なお、拡張キー入力部122の方式が対応する範囲で、操作モードをスタッフが任意に選択可能としてもよい。
図31は、注文端末装置10における電源起動時の処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)CPU101は、電源の起動を検出する。その後、ステップS102の処理に進む。
(ステップS102)CPU101は、メニュー管理テーブルおよび拡張キー管理テーブルのダウンロード等、各種初期処理を行う。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)CPU101は、拡張キー種別判定処理を開始する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)CPU101は、拡張キー種別判定処理の開始後に、先ず、拡張キー(拡張キー入力部122を備える蓋体121)があるか判定する。拡張キーがあると判定した場合(ステップS104:Yes)、CPU101は、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)CPU101は、拡張キーの機械的方式が静電容量方式であるか判定する。拡張キーの機械的方式が静電容量方式であると判定した場合(ステップS105:Yes)、CPU101は、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)CPU101は、割り当てキーの操作モードについて、フリック操作モードに設定する。その後、処理を終了する。
一方、ステップS105において、拡張キーの機械的方式が静電容量方式でないと判定した場合(ステップS105:No)、CPU101は、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)CPU101は、割り当てキーの操作モードについて、ダブルアクション操作モードに設定する。その後、処理を終了する。
また、ステップS104において、拡張キーがないと判定した場合(ステップS104:No)、CPU101は、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)CPU101は、拡張キーがない設定、すなわちフリック操作モードおよびダブルアクション操作モードのいずれの操作モードも設定されない設定にする。その後、処理を終了する。
図32は、注文端末装置10におけるフリック操作モード時の処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)CPU101は、第一操作に対応する割り当てキーの押圧を検出する。その後、ステップS202の処理に進む。
(ステップS202)CPU101は、タッチされた割り当てキーに設定されてキーコードを取得する。その後、ステップS203の処理に進む。
(ステップS203)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、割り当てキーに設定されている1stから4thのメニューコードを取得する。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)CPU101は、メニュー管理テーブルを参照し、割り当てキーにおけるメニュー表示名を取得する。その後、ステップS205の処理に進む。
(ステップS205)CPU101は、フリック操作におけるガイド画像をタッチパネル表示部に表示する。その後、ステップS206の処理に進む。
(ステップS206)CPU101は、第二操作に対応するフリック操作の方向検出処理を開始する。ここで、フリック操作の方向とは、割り当てキーが最初に指で押圧された位置(始点)と押圧が解除された位置(終点)が異なる場合の、始点から終点の方向を意味する。なお、割り当てキーが押圧されてから、押圧が解除されるまでの間も、指の移動に伴ってガイド画像におけるフォーカス表示位置は常に更新され続ける。その後、ステップS207の処理に進む。
(ステップS207)CPU101は、フリック操作の方向が左であるか判定する。フリック操作の方向が左であると判定した場合(ステップS207:Yes)、CPU101は、ステップS208の処理に進む。
(ステップS208)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、1st割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS216の処理に進む。
一方、ステップS207において、フリック操作の方向が左でないと判定した場合(ステップS207:No)、CPU101は、ステップS209の処理に進む。
(ステップS209)CPU101は、フリック操作の方向が上であるか判定する。フリック操作の方向が上であると判定した場合(ステップS209:Yes)、CPU101は、ステップS210の処理に進む。
(ステップS210)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、2nd割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS216の処理に進む。
一方、ステップS209において、フリック操作の方向が上でないと判定した場合(ステップS209:No)、CPU101は、ステップS211の処理に進む。
(ステップS211)CPU101は、フリック操作の方向が右であるか判定する。フリック操作の方向が右であると判定した場合(ステップS211:Yes)、CPU101は、ステップS212の処理に進む。
(ステップS212)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、3rd割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS216の処理に進む。
一方、ステップS211において、フリック操作の方向が右でないと判定した場合(ステップS211:No)、CPU101は、ステップS213の処理に進む。
(ステップS213)CPU101は、フリック操作の方向が下であるか判定する。フリック操作の方向が下であると判定した場合(ステップS213:Yes)、CPU101は、ステップS214の処理に進む。
(ステップS214)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、4th割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS216の処理に進む。
一方、ステップS211において、フリック操作の方向が下でないと判定した場合(ステップS213:No)、CPU101は、ステップS215の処理に進む。
(ステップS215)CPU101は、フリック操作が行われなかったものとして、メニューコード=なしの情報を入力する。その後、ステップS216の処理に進む。
(ステップS216)CPU101は、ガイド画像を更新表示し、一定時間後に消去する。その後、ステップS217の処理に進む。
(ステップS217)CPU101は、ステップS206からS215までのステップにおいてメニューの選択に伴って取得したメニューコードの入力処理を行う。その後、ステップS201の処理に戻る。
図33は、注文端末装置10におけるダブルアクション操作モード時の処理を示すフローチャートである。
(ステップS301)CPU101は、第一操作に対応する割り当てキーの押圧を検出する。その後、ステップS302の処理に進む。
(ステップS302)CPU101は、押圧された割り当てキーに設定されてキーコードを取得する。その後、ステップS303の処理に進む。
(ステップS303)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、割り当てキーに設定されている1stから4thのメニューコードを取得する。その後、ステップS304の処理に進む。
(ステップS304)CPU101は、メニュー管理テーブルを参照し、割り当てキーにおけるメニュー表示名を取得する。その後、ステップS305の処理に進む。
(ステップS305)CPU101は、キーコードに基づいて、拡張キー入力部の2次元状に配列されている複数の割り当てキーのうち、どの位置の割り当てキーが押圧されたか分析する。その後、ステップS306の処理に進む。
(ステップS306)CPU101は、第一操作として押圧された割り当てキーの位置に対応したガイド画像をタッチパネル表示部に表示する。ここで、キーの押圧位置とガイド表示との関係は、図13から図30に示した通りである。その後、ステップS307の処理に進む。
(ステップS307)CPU101は、第二操作に対応する次のキーの押圧を検出する。その後、ステップS308の処理に進む。
(ステップS308)CPU101は、ステップS307で押圧されたキーに設定されてキーコードを取得する。その後、ステップS309の処理に進む。
(ステップS309)CPU101は、ステップS307で検出されたキーに設定されてキーコードが1st設定キーであるか判定する。キーコードが1st設定キーであると判定した場合(ステップS309:Yes)、CPU101は、ステップS310の処理に進む。
(ステップS310)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、1st割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS318の処理に進む。
一方、ステップS309において、キーコードが1st設定キーでないと判定した場合(ステップS309:No)、CPU101は、ステップS311の処理に進む。
(ステップS311)CPU101は、ステップS307で検出されたキーに設定されてキーコードが2nd設定キーであるか判定する。キーコードが2nd設定キーであると判定した場合(ステップS311:Yes)、CPU101は、ステップS312の処理に進む。
(ステップS312)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、2nd割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS318の処理に進む。
一方、ステップS311において、キーコードが2nd設定キーでないと判定した場合(ステップS311:No)、CPU101は、ステップS313の処理に進む。
(ステップS313)CPU101は、ステップS307で検出されたキーに設定されてキーコードが3rd設定キーであるか判定する。キーコードが3rd設定キーであると判定した場合(ステップS313:Yes)、CPU101は、ステップS314の処理に進む。
(ステップS314)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、3rd割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS318の処理に進む。
一方、ステップS313において、キーコードが3rd設定キーでないと判定した場合(ステップS313:No)、CPU101は、ステップS315の処理に進む。
(ステップS315)CPU101は、ステップS307で検出されたキーに設定されてキーコードが4th設定キーであるか判定する。キーコードが4th設定キーであると判定した場合(ステップS315:Yes)、CPU101は、ステップS316の処理に進む。
(ステップS316)CPU101は、拡張キー管理テーブルを参照し、4th割り当てメニューコードを取得する。その後、ステップS318の処理に進む。
一方、ステップS315において、キーコードが4th設定キーでないと判定した場合(ステップS316:No)、CPU101は、ステップS317の処理に進む。
(ステップS317)CPU101は、第二操作に対応する次のキーの押圧が行われなかったものとして、メニューコード=なしの情報を入力する。その後、ステップS318の処理に進む。
(ステップS318)CPU101は、ガイド画像を更新表示し、一定時間後に消去する。その後、ステップS319の処理に進む。
(ステップS319)CPU101は、ステップS307からS317までのステップにおいてメニューの選択に伴って取得したメニューコードの入力処理を行う。その後、ステップS301の処理に戻る。
本実施形態によれば、割り当てキーに対する押圧による第一操作が行われた場合、第一操作が行われたキーの周辺部に対する第二操作に基づいて、割り当てキーに割り当てられた複数のメニュー(入力情報)から所定のメニューを選択するように制御することで、割り当てキー(拡張キー入力部122)を備える蓋体121側の操作だけで入力情報を選択できるようになるため、スタッフ(使用者)に対して、少ない操作回数かつ簡略な操作で、割り当てキーに割り当てられた複数のメニューから所定のメニューを選択させることができる。
なお、注文管理システム1を構成する注文端末装置10、無線中継装置20、注文管理装置40、および伝票出力装置50のハードウェアの構成は特に限定されるものではなく、複数のIC(Integrated Circuit)、プロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、およびメモリなどを適宜組み合わせることによって実現することができる。
また、注文管理システム1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更を行った場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、割り当てキーに割り当て可能な入力情報の数は、4つに限らず、例えば2から8つ等、複数であればいくつでもよい。
また、割り当てキーが押されたときにタッチパネル表示部に表示される画像について、上記実施形態のように入力情報(メニュー)を文字で表示する態様に限らず、イラストや記号等で表示してもよい。
また、割り当てキーが押され、本体のタッチパネル表示部にメニューの入力ボタンを表示した際に、メニューの入力ボタンをタッチして割り当てキーに割り当てられた複数の入力情報から所定の入力情報を直接選択できるようにしてもよい。
上記以外にも、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、設計変更を行ってもよい。