JP7052970B2 - 商品陳列フック用カードホルダー - Google Patents

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Description

本願発明は、商品陳列フックのホルダー保持フックに取り付けて使用する合成樹脂製カードホルダー(カードケース)に関するものである。
商店等では、商品を吊り下げて陳列するフックが多用されている。この商品陳列フックの一態様として、商品吊り下げフック(下段フック)と、カードホルダー(カードケース)を取り付けるためのホルダー保持フック(上段フック)とが一体化した2段式のものがあり、これは、十手フックと通称されている。
この十手フックにおいて、ホルダー保持フックは、水平部とその先端に曲げ形成した起立部とを有している一方、カードホルダーは、カード類を保持するプレート部とその裏面に設けたブラケット部とを有しており、ブラケット部がホルダー保持フックの前端部に取付けられる。
単純な構造のものでは、ブラケット部は、ホルダー保持フックの起立部が嵌まる穴と、ホルダー保持フックの水平部に上から嵌まる1つの溝とを有しており、カードホルダーのプレート部は、ホルダー保持フックの水平部と直交した姿勢になっている。しかし、このように1つの姿勢しか採れない構造では、店舗での人の流れに方向性がある場合にカード類が視認しにくくなったり、隣合ったフックの最小左右間隔がプレート部の横幅で規定されるため、商品の横幅がプレート部の横幅より小さくても詰めて陳列できずにデッドスペースが発生したりする問題がある。
そこで、カードホルダーを姿勢変更可能とすることが提案されており、その例として、特許文献1では、ホルダー保持フックの前端部に上から嵌め込む方式において、水平部に嵌まる3つの溝を形成することにより、3つの姿勢を選択可能とした構成が開示されている。しかし、この特許文献1の構成では、姿勢変更に際しては、カードホルダーをいったん持ち上げてから下向きに移動させて溝を水平部に嵌め変えるという手順をとらねばならないため、作業が面倒であるという問題がある。
これに対して、特許文献2~4には、カードホルダーのブラケット部を、ホルダー保持フックの起立部に嵌まる上保持部と、ホルダー保持フックの水平部に下方から当接する下保持部とに分離して、下保持部に、その弾性に抗してホルダー保持フックの水平部に係脱する係合部を周方向に複数個形成することにより、回動させるだけで姿勢を変更できるようにした構成が開示されている。
そして、ホルダー保持フックの起立部を上保持部に嵌め込む手段として、特許文献2では、上保持部に、平面視でプレート部と同じ方向に開口した切り開き溝が形成されている一方、特許文献3では、上保持部には、平面視でプレート部と直交した後ろ向きに開口した切り開き溝が形成されている。他方、特許文献4では、下保持部は左右2つの支持片に分離しており、左右の支持片の間の間隔をホルダー保持フックの外径より小さくすることにより、左右支持片の弾性変形を利用して、ホルダー保持フックの水平部が左右支持片の間の空間を通り抜けるように設定している。
従って、特許文献2,3では、カードホルダーの上保持部は、ホルダー保持フックの起立部に対してこれと直交した方向からの移動によって嵌め込んでおり、特許文献4では、特許文献1と同様に、ホルダー保持フックの起立部に上から(軸方向から)嵌め込んでいる。
実開平6-66420のCD-ROM 特開平11-206524号公報 特開2016-167号公報 特開2016-63873号公報
商品の陳列状態で、カードホルダーのプレート部は、平面視でホルダー保持フックの水平部と直交した姿勢と傾斜した姿勢とに変更されるものであり、プレート部をホルダー保持フックの水平部と平行な姿勢で使用することはない。従って、特許文献2のように、上保持部の切り開き溝がプレート部と平行な横向きに開口していると、使用状態での姿勢保持のための係合部の位置と切り開き溝との位置が異なっているため、使用状態での姿勢保持機能を損なうことなく、ホルダー保持フックへの取付けを行うことができる利点がある。
また、特許文献2では、平面視で下保持部は上保持部の外側に配置されているため、射出成形法で製造するに際しては、密着・離反する金型(キャビとコアー)で製造することができる。従って、製造コストを抑制できる利点もある。
他方、特許文献3は、平面視で下保持部は上保持部の外側に配置されているため、特許文献1と同様に製造用金型は簡素化できるが、上保持部は後ろ向きに開口していることから、下保持部を下向きに押して変形させるような状態で、上保持部を押し広げてホルダー保持フックの起立部に嵌め込まねばならないため、取付けが面倒であるという問題がある。
更に、特許文献3について述べると、上保持部は左右2つの部分に分離しているため、ホルダー保持フックの起立部に嵌め込むに際しての変形代が小さく、変形させるのに大きな力を要するという問題があり、上保持部を押し広げるのに大きな力を要することに加えて、下保持部も押し曲げる必要があるため、取付けるのに相当に大きな力が必要になると云える。加えて、特許文献3では、カードホルダーを下保持部の弾性に抗して水平回動させるに際して、下保持部は変形せずに上保持部が広がり変形して、上保持部がホルダー保持フックの起立部から外れてしまう事態が生じることも懸念される。
特許文献4は、ホルダー保持フックへの取付けに際しては、下保持部を構成する支持片を曲げ変形させるに過ぎないため、特許文献3に比べると取付けの手間は軽減できると云えるが、平面視で上保持部と下保持部とが重なっているため、製造に際してはスライド型が必要であり、それだけコストが嵩むという問題がある。更に、カードホルダーに下方から突き上げ力が作用すると、カードホルダーがホルダー保持フックから外れてしまう事態が生じるおそれも懸念される。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明のカードホルダーは、
「水平部の先端に起立部を設けたホルダー保持フックに水平回転可能に取付けられる合成樹脂製カードホルダーであって、
水平部の先端に起立部を設けたホルダー保持フックに取付けられる合成樹脂製カードホルダーであって、
カード類を保持するプレート部と、前記プレート部の裏面に一体に形成されて前記ホルダー保持フックに取り付くブラケット部とを有し、
前記ブラケット部は、前記ホルダー保持フックの起立部に上から嵌まる上保持部と、平面視で前記上保持部の外周の外側に位置して前記ホルダー保持フックの水平部を下から支持する囲い枠状の下保持部とを有して、前記上保持部の下面と下保持部の上面とのうち少なくともいずれか一方に、前記ホルダー保持フックの水平部と係合して姿勢を保持する係合部が周方向に複数形成されている」
という基本構成である。
そして、請求項1の発明は、上記基本構成において、
「前記下保持部の両端は前記プレート部と連続しており、
更に、前記プレート部を前記ホルダー保持フックの水平部と平行な姿勢にして前記ホルダー保持フックの起立部に前記上下保持部を挿入した姿勢から、前記プレート部を回動させて前記ホルダー保持フックの起立部が上保持部に挿入されることを許容するように、
前記ホルダー保持フックにおける起立部の先端は前記プレート部に当接して、前記下保持部は前記ホルダー保持フックにおける水平部と起立部とが連接した外角部に当接して、前記上保持部の開口縁は前記ホルダー保持フックの起立部に当接した状態で、前記下保持部は下向きに撓み変形可能で前記プレート部は前側に膨らみ変形可能になっていて、
前記下保持部の強度が、前記プレート部を掴んで回動させるに際してのテコ作用によって撓み変形する強度になっている
という構成になっている。
請求項2の発明は、請求項1と同じ基本構成において、
「a).前記上保持部を前記ホルダー保持フックにおける起立部が通過不能な溝幅で上下に開口したスリットによって2つに分割することにより、前記上保持部の撓み変形を容易化する、
b).前記上保持部に、前記ホルダー保持フックにおける起立部が通過不能な溝幅で下向きに開口したスリットを1つ又は複数形成することにより、前記上保持部の撓み変形を容易化する、
c).前記下保持部を前記ホルダー保持フックにおける起立部が通過不能な溝幅で上下に開口したスリットによって2つに分割することにより、前記下保持部の撓み変形を容易化する、
という構成のうちの少なくともいずれか1つを有することにより、
前記ホルダー保持フックにおける起立部の先端は前記プレート部に当接して、前記下保持部は前記ホルダー保持フックにおける水平部と起立部とが連接した外角部に当接して、前記上保持部の開口縁は前記ホルダー保持フックの起立部に当接した状態で、
前記プレート部を前記ホルダー保持フックの水平部と平行な姿勢にして前記ホルダー保持フックの起立部に前記上下保持部を挿入した姿勢から、前記プレート部を回動させて前記ホルダー保持フックの起立部が上保持部に挿入されることを許容している」
という構成になっている。
なお、請求項1又は2において、上保持部に関する「起立部に上から嵌まる」とは、ホルダー保持フックの起立部を上向き(縦向き)にした使用状態を基準にした場合ということであり、実際の取付けは、起立部を横向きにしてカードホルダーを嵌め込んだり、ホルダー保持フックとカードホルダーとの両方を動かしながら嵌め込んだり、更に、カードホルダーは固定してホルダー保持フックを動かして嵌め込むこともあり得る。
請求項3の発明は請求項1又は2において、
前記プレート部は、前記ブラケット部が一体に形成された裏板と、前記裏板の下端と一体に繋がった前板とを有して、
前記前板の左右両端部に、前記裏板の左右両側方に位置したサイドリブを設けており、前記プレート部及びブラケット部の全体が透明である
という構成になっている。
本願発明では、主として下保持部の弾性変形を利用して、ホルダー保持フックの起立部を上保持部に挿入することができるが、この操作は、プレート部を手で掴んで、起立部の先端を支点にして回動させる動きで(或いは、フックを回動させる動きで)行えるため、回動操作は、カードホルダーをしっかりと掴んで強い力で行える。このため、下保持部を大きく変形させる場合でも、取付けを容易に行うことができる。ホルダー保持フックに取り付けた後は、ホルダー保持フックの水平部が上保持部と下保持部とで挟まれるため、カードホルダーは任意の姿勢にしっかりと保持される。
そして、特許文献2と同様に、下保持部は上保持部の外側に配置されているため、上保持部や下保持部の成形のためのスライド型は不要であり、それだけ金型を簡素化してコストを抑制できる。
請求項の構成を採用すると、全体が一体成形品になるため、製造コストを大幅に低減することができる。
実施形態を示す図で、(A)は後方斜視図、(B)は使用状態での後方斜視図、(C)は使用状態での平面図、(D)は使用状態での底面図である。 (A)は前方斜視図、(B)は左側面図、(C)は正面図、(D)は下方からの斜視図、(E)は収縮後の縦断側面図である。 背面図である。 取付け手順の初期状態を示す縦断側面図である。 (A)はカードホルダーを回動している途中の縦断側面図、(B)は取付け後の縦断側面図である。 (A)は変形例の後方斜視図、(B)は他の変形例の縦断側面図である。
(1).構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。カードホルダーは合成樹脂製で全体が透明であり、商品名・価格・バーコード等が表示されたプライスカードCを保持するプレート部1と、その裏面に一体に設けたブラケット部2とで構成されている。プレート部1は、下端において一体に連結された前板3と裏板4とを有しており、裏板4にブラケット部2が一体成形されている。
裏板4の左右幅は前板3の左右幅よりも少し小さくなっており、前板3の左右両端に、裏板4の左右側方に位置するサイドリブ5を後ろ向きに突設している。このため、プライスカードCは上から挿入しただけであっても外れ出ることはない。また、前板3の後面でかつ上部には、低い高さで左右一対の膨出部6を形成しており、膨出部6によってプライスカードCを裏板4に押さえるようにしている。
裏板4の上端部には、プライスカードCの取り出しを容易にするため半円状の切欠き7を形成している。なお、プライスカードCは左右幅が相違するものが何種類かあり、このため、カードホルダーも、プレート部1の左右幅が相違するものを何種類か用意することが多い。
ブラケット部2は、商品陳列用2段式フック(十手フック)におけるホルダー保持フック8の前端部(先端部)に水平回転可能に取付けられるもので、ホルダー保持フック8の
起立部8aに上から嵌まる上保持部9と、ホルダー保持フック8の水平部8bを下方から支持する下保持部10とから成っている。下保持部10の両端は裏板4に一体に繋がっている。従って、下保持部10と裏板4とでループ構造になっている。
上保持部9は、起立部8aをガタ付きが全くない状態又は殆どない状態で抱持している。他方、下保持部10は、平面視で上保持部9を外側から囲う枠状(半円状)の形態であり、平面視において、上保持部9は下保持部10の内側に位置している。このため、カードホルダーは、特許文献2の同様に、上保持部9の軸方向に相対動して密着・離反する一対の金型を使用して製造できる(但し、裏板4の裏面に刻印を施す場合は、そのためのスライド型が必要になる。)。
ホルダー保持フック8の水平部8bは上保持部9と下保持部10とで挟まれているが、本実施形態では、上保持部9の下面に、ホルダー保持フック8の水平部8bに係合する係合凹所を、周方向に複数個形成している。すなわち、平面視において、プレート部1と直交したセンター位置の1つのものを第1係合凹所11aとして、その両側に、それぞれ約30度間隔で第2係合凹所11b、第3係合凹所11c、第4係合凹所11dを形成している。
いずれかの係合凹所11a~11dがホルダー保持フック8の水平部8bに嵌まった状態で、係合凹所11a~11dは水平部8bに対して密接又は当接しており、カードホルダーにある程度の水平回転力を付与すると、下保持部10が下向きに撓み変形して、隣り合った係合凹所の間の山がホルダー保持フック8の水平部8bを乗り越える。
従って、カードホルダーを、下保持部10の弾性力に抗して水平回転させ、第1~第3の係合凹所11a~11cをホルダー保持フック8の水平部8bに選択的に係合させることにより、プレート部1の姿勢を、ホルダー保持フック8の水平部8bと直交した基準姿勢から、左右いずれかに傾斜した姿勢に、30度間隔で変更できる。第4係合凹所11dがホルダー保持フック8の水平部8bに嵌まった状態では、プレート部1はホルダー保持フック8の水平部8bと平行になっているので、この平行姿勢で陳列することはない。この平行姿勢は、カードホルダーとフックとのユニットを梱包したり保管したりするときに使用される。
係合凹所の配置は任意に設定できる。例えば、ホルダー保持フック8の水平部8bと直交した基準姿勢と、左右いずれかに30度傾斜した姿勢とに選択できるようにしたり、基準姿勢と45度傾斜した姿勢に変更できるようにしたり、或いは、15度間隔で姿勢変更できるようにしたりすることなど、様々な態様が選択可能である。係合凹所のような係合手段は、下保持部10の上面に形成してもよいし、上保持部9の下面と下保持部10の上面との両方に形成してもよい。
例えば図5(B)では、前板3と裏板4との間隔は上に向けて広がっており、図2(E)を除いた図面は、図5(B)と同じ形態になっている。このように前板3と裏板4との間隔上に向けて広がっている形態は、金型の図面上の形態であり、金型から取り出された時点ではこのような形態になっているが、時間の経過と共に樹脂が成形収縮して、前板3が裏板4に向けて倒れ変形して、図2(E)のように前板3と裏板4とが平行な状態になったり、更に、前板3の上端部が裏板4の上端部に当接又は近接したりすることが多い。従って、プライスカードCを前板3と裏板4とで挟み保持することができる。前板3は付け根部の弾性に抗して手前に広げることができるので、プライスカードCの挿入に不都合はない。
例えば図2(E)に示すように、上保持部9の内周の下部には下広がりのテーパ部12を形成している。この図2(E)に示すように、テーパ部12よりも上の部分は同一断面形状のストレート部になっており、かつ、上保持部9の内部に裏板4の後面の一部4aが露出して、上保持部9の内面は周方向に連続していない。
また、前板3と裏板4との連接部の左右中間部に逃がし穴13を形成している。このように逃がし穴13を形成すると、成形収縮が均等に生じるため、不均等な成形収縮によるひずみの発生を防止して、前板3と裏板4との隙間を左右全体にわたって均等化したり、前板3の上端部を全体的に上保持部9に当接させたりすることができる。従って、高い品質を確保できる。
(2).ホルダー保持フックへの取付け
ホルダー保持フック8へのカードホルダーの取付けは、図4、5に示す手順で行われる。すなわち、まず、図4に示すように、ホルダー保持フック8の起立部8aに上保持部9と下保持部10との間の部分を嵌め入れ、次いで、図5(A)に示すように、プレート部1の裏板4はホルダー保持フック8の起立部8aの先端に当接させ、下保持部10はホルダー保持フック8の外角部に当接させ、上保持部9の下端はホルダー保持フック8における起立部8aにプレート部1と反対側から当接させた状態で、カードホルダーの全体を、ホルダー保持フック8の曲がりのカーブに沿って滑り移動させるように動かして、主として下保持部10の弾性に抗して下方に回動させると共に裏板4を前側に膨らみ変形させることにより、上保持部9をホルダー保持フック8の起立部8aに嵌め込む。
この回動操作は、カードホルダーを手でしっかりと掴んだ状態で行うことができ、かつ、下保持部10にはテコ作用で大きな力を容易に付与できるため、ホルダー保持フック8への取付けを容易に行える。上保持部9がホルダー保持フック8の起立部8aに嵌まり込むと、ホルダー保持フック8の水平部8bは上保持部9と直交した姿勢になるので、下保持部10は弾性力で元の姿勢に復元し、ホルダー保持フック8の水平部8bが下保持部10と下保持部10とで上下から挟まれる。また、この実施形態では、取付け当初において起立部8aの先端が裏板に当たっているため、起立部8aの先端を支点にして回動操作を正確に行える。
(3).変形例
図6では、ホルダー保持フック8への取付けの容易性を考慮した変形例を示している。このうち(A)に示す例では、裏板4のうち上保持部9の手前に位置した部位のみを肉薄部12に形成して、裏板4の変形を容易にすることにより、ホルダー保持フック8の起立部8aが嵌まり込みやすくなるように配慮している(肉薄部14の左右幅は数mmで足りる。)。また、上保持部9の上下厚さも小さくして変形を容易ならしめている。
図6(B)に示す変形例では、変形容易化手段として、まず、上保持部9の左右中間部に下向きに開口したスリット(切り開き溝15を形成している。このようにスリット15を形成すると、上保持部9の下部が広がり変形するために、下保持部10の変形量を抑制できる。スリット15の上下高さは任意に設定できるし、一点鎖線で示すように上下全体に亙って形成してもよい。スリット15で上下に切り開いて上保持部9を左右に割った形態に形成すると、上保持部9の弾性変形量を更に大きくできるため、取付けは一層容易になる。
向きに開口したスリット15(切り開き溝を、周方向に飛び飛びで複数形成することも可能である。
図6(B)では、更に、取付け容易化手段として、下保持部10を左右に分けるセンタースリット17を形成している。このように、下保持部10にセンタースリット17を形成すると、下保持部10の左右支持部はそれぞれ片持ち梁の状態になって格段に変形しやすくなるため、取付け易さの向上にとって特に有益である。センタースリット17の溝幅は、取付けに際してホルダー保持フック8の水平部8bが逃げ出ないように、できるだけ小さいのが好ましい。なお、センタースリット17は、カードホルダーを基準姿勢に保持する係合手段としても機能する。
(A)に示した薄肉化や、(B)に示したスリット15,17は、個別に採用してもよいし、任意に組み合わせてもよい。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、プレート部を構成する前板を裏板とは別体に形成することも可能である。この場合は、裏板及びブラケット部は透明である必要はない。カードホルダーの全体を一体成形する場合、前板と裏板とを側部において一体に繋ぐことも可能である。或いは、前板と裏板とを左右側部において一体に連結して、前板又は裏板若しくは両方の下端に、カード類を落下不能に保持するストッパーリブを設けてもよい。
更に、プレート部を、前板を備えていない単なる平板に形成して、その前面にプライスカードを貼着することも可能である。更に、プレート部に電子タグを取り付けることも可能であり、この場合、電子タグはカード類の概念に含まれる。
実施形態では、上保持部9は概ね平面視円形で下保持部10は半円状の形態になっており、上保持部9と下保持部10とが平面視で相似形に近い形態になっているが、例えば、上保持部9は円形に形成して、下保持部10は平面視角形(コ字形)やU字形に形成するなど、両者を非相似形に形成してもよい。平面視での上保持部と下保持部との間の隙間の寸法は、任意に設定できる(隙間をゼロとすることも可能であるし、大きな遊びをもった状態に形成することも可能である。)。
本願発明は、カードホルダーに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 プレート部
2 ブラケット部
3 前板
4 裏板
5 サイドリブ
8 2段式フック(十手フック)の上段部であるホルダー保持フック
8a 起立部
8b 水平部
上保持部
10 下保持部
11a~11c 係合部の一例としての係合凹所
12 テーパ部
15,17 スリット

Claims (3)

  1. 水平部の先端に起立部を設けたホルダー保持フックに水平回転可能に取付けられる合成樹脂製カードホルダーであって、
    カード類を保持するプレート部と、前記プレート部の裏面に一体に形成されて前記ホルダー保持フックに取り付くブラケット部とを有し、
    前記ブラケット部は、前記ホルダー保持フックの起立部に上から嵌まる上保持部と、平面視で前記上保持部の外周の外側に位置して前記ホルダー保持フックの水平部を下から支持する囲い枠状の下保持部とを有して、前記上保持部の下面と下保持部の上面とのうち少なくともいずれか一方に、前記ホルダー保持フックの水平部と係合して姿勢を保持する係合部が周方向に複数形成されており、
    かつ、前記上保持部は、下部の内面には下広がりのテーパ部が形成されて、前記テーパ部よりも上の部分は同一断面形状のストレート部に形成されている構成である一方、
    前記下保持部の両端は前記プレート部と連続しており、
    更に、前記プレート部を前記ホルダー保持フックの水平部と平行な姿勢にして前記ホルダー保持フックの起立部に前記上下保持部を挿入した姿勢から、前記プレート部を回動させて前記ホルダー保持フックの起立部が上保持部に挿入されることを許容するように、
    前記ホルダー保持フックにおける起立部の先端は前記プレート部に当接して、前記下保持部は前記ホルダー保持フックにおける水平部と起立部とが連接した外角部に当接して、前記上保持部の開口縁は前記ホルダー保持フックの起立部に当接した状態で、前記下保持部は下向きに撓み変形可能で前記プレート部は前側に膨らみ変形可能になっていて、
    前記下保持部の強度が、前記プレート部を掴んで回動させるに際してのテコ作用によって撓み変形する強度になっている、
    商品陳列フック用カードホルダー。
  2. 水平部の先端に起立部を設けたホルダー保持フックに水平回転可能に取付けられる合成樹脂製カードホルダーであって、
    カード類を保持するプレート部と、前記プレート部の裏面に一体に形成されて前記ホルダー保持フックに取り付くブラケット部とを有し、
    前記ブラケット部は、前記ホルダー保持フックの起立部に上から嵌まる上保持部と、平面視で前記上保持部の外周の外側に位置して前記ホルダー保持フックの水平部を下から支持する囲い枠状の下保持部とを有して、前記上保持部の下面と下保持部の上面とのうち少なくともいずれか一方に、前記ホルダー保持フックの水平部と係合して姿勢を保持する係合部が周方向に複数形成されており、
    a).前記上保持部を前記ホルダー保持フックにおける起立部が通過不能な溝幅で上下に開口したスリットによって2つに分割することにより、前記上保持部の撓み変形を容易化する、
    b).前記上保持部に、前記ホルダー保持フックにおける起立部が通過不能な溝幅で下向きに開口したスリットを1つ又は複数形成することにより、前記上保持部の撓み変形を容易化する、
    c).前記下保持部を前記ホルダー保持フックにおける起立部が通過不能な溝幅で上下に開口したスリットによって2つに分割することにより、前記下保持部の撓み変形を容易化する、
    という構成のうちの少なくともいずれか1つを有することにより、
    前記ホルダー保持フックにおける起立部の先端は前記プレート部に当接して、前記下保持部は前記ホルダー保持フックにおける水平部と起立部とが連接した外角部に当接して、前記上保持部の開口縁は前記ホルダー保持フックの起立部に当接した状態で、
    前記プレート部を前記ホルダー保持フックの水平部と平行な姿勢にして前記ホルダー保持フックの起立部に前記上下保持部を挿入した姿勢から、前記プレート部を回動させて前記ホルダー保持フックの起立部が上保持部に挿入されることを許容している、
    商品陳列フック用カードホルダー。
  3. 前記プレート部は、前記ブラケット部が一体に形成された裏板と、前記裏板の下端と一体に繋がった前板とを有して、
    前記前板の左右両端部に、前記裏板の左右両側方に位置したサイドリブを設けており、前記プレート部及びブラケット部の全体が透明である、
    請求項1又は2に記載した商品陳列フック用カードホルダー。
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