JP7052267B2 - 駆動力伝達構造及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動力伝達構造及び画像形成装置に関する。
回転駆動発生側の駆動伝達部材と、駆動伝達部材と回転軸線方向に着脱自在とされ、駆動伝達部材からの回転駆動を受ける駆動受け部材と、を有する回転駆動を伝達する駆動伝達機構において、駆動伝達部材及び駆動受け部材のいずれか一方の部材である第1部材は、回転軸線方向と交差する方向に変位可能な爪状の係合突起部を有しており、係合突起部は、駆動伝達部材及び駆動受け部材の他方の部材である第2部材によって変位されながら第2部材と接近し、所定位置まで接近すると変位が復帰することで、第2部材と回転軸線に沿って離間する方向に係止されると共に、第2部材と回転方向に係合され、第2部材は、係合突起部を変位させる変位部と、係合突起部を回転軸線に沿って離間する方向に係止する軸線方向係止部と、係合突起部と回転方向に係合する回転方向係合部とを有し、係合突起部は、回転方向係合部の数よりも少なくとも一つ以上は多く設けた駆動伝達機構が知られている(特許文献1)。
特開2003-13987号公報
本発明は、互いに係合して駆動力を伝達する係合突起が全て同一形状である構成に比べて、容易に係合することができる駆動力伝達構造及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の駆動力伝達構造は、
複数の係合箇所を有し、回転力を付与する回転力付与部と、前記回転力付与部が挿入されることで係合して前記回転力を受ける回転力受け部と、からなる駆動力伝達構造であって、
前記回転力受け部の前記係合箇所は、前記回転力付与部の係合面と当接する当接面を有し、挿入方向における高さが同一の互いに向かい合う一対の第1の係合箇所と、挿入方向における高さが同一で前記第1の係合箇所よりも高く前記回転力付与部が挿入されるタイミングが前記第1の係合箇所よりも早くなる、互いに向かい合う一対の第2の係合箇所を有
前記第2の係合箇所は、挿入方向と交差する回転方向に第1の傾斜面からなる第1の誘い込み部と、前記第1の傾斜面よりも大きい第2の傾斜面からなる第2の誘い込み部を有し、
前記第2の誘い込み部は、挿入方向と交差する回転方向において点対称となるように形成されている、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1に記載の駆動力伝達構造において、
前記回転力付与部の前記係合箇所は、挿入方向に突出する凸形状であり、挿入方向に傾斜して挿入時の位置ずれを吸収する第1誘いこみ形状と、回転方向に傾斜して挿入時の位相ずれを吸収する第2誘い込み形状と、挿入方向に延びて回転方向において前記回転力受け部の前記係合箇所と当接して回転力を伝達する当接面を有する、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1に記載の駆動力伝達構造において、
前記回転力受け部の前記係合箇所は、挿入方向に突出する凸形状であり、挿入方向に傾斜して挿入時の位置ずれを吸収する第1誘いこみ形状と、回転方向に傾斜して挿入時の位相ずれを吸収する第2誘い込み形状と、挿入方向に延びて回転方向において前記回転力付与部の前記係合箇所と当接して回転力を受ける当接面を有する、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載の駆動力伝達構造において、
前記係合箇所は3箇所以上設けられている、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項に記載の画像形成装置は、
記録媒体にトナーを用いて画像形成をする画像形成部と、
請求項1ないしのいずれか1項に記載の駆動力伝達構造を有し前記画像形成部に前記トナーを供給するトナーカートリッジと、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、互いに係合して駆動力を伝達する係合突起が全て同一形状である構成に比べて、容易に係合することができる。
請求項に記載の発明によれば、回転力受け部の係合箇所と係合する際に、挿入方向における位置ずれ及び回転方向における位相ずれを吸収することができる。
請求項に記載の発明によれば、回転力付与部の係合箇所と係合する際に、挿入方向における位置ずれ及び回転方向における位相ずれを吸収することができる。
請求項に記載の発明によれば、係合箇所が3箇所未満の構成に比べて、大きな駆動力を伝達することができる。
請求項に記載の発明によれば、組み立て時の位置ずれや位相ずれを吸収して容易に係合するトナーカートリッジを提供することができる。
画像形成装置の概略構成を示す断面模式図である。 トナーカートリッジの全体構成を示す斜視図である。 トナーカートリッジの断面模式図である。 伝達部材とカップリングギアとの関係を示す斜視図である。 カップリングギアのギア部を示す斜視図である。 (a)は伝達部材の伝達部を示す斜視図、(b)は伝達部の断面模式図である。 (a)は伝達部材とカップリングギアとの係合を説明する平面模式図である。 (a)は第2実施形態の伝達部材の伝達部を示す斜視図、(b)は第2実施形態の伝達部材とカップリングギアとの係合を説明する平面模式図である。 (a)は変形例に係る伝達部材の伝達部を示す斜視図、(b)は変形例に係る伝達部材とカップリングギアとの係合を説明する平面模式図である。 第3実施形態に係るカップリングギアを示す斜視図である。 比較例の伝達部材の伝達部を示す斜視図である。 比較例の伝達部材とカップリングギアとの係合を説明する平面模式図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
「第1実施形態」
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面模式図である。以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成及び動作を説明する。
(1.1)画像形成装置の全体構成
画像形成装置1は、画像形成部10と、画像形成部10の底部に装着された給紙装置20と、操作表示部30と、画像処理部40と、を備えて構成されている。
画像形成部10は、システム制御装置11、露光装置LH、感光体ユニット13、現像装置14、転写装置15、用紙搬送装置16、定着装置17、を備えて構成され、画像処理部40から受け取った画像情報を給紙装置20から送り込まれた用紙P上にトナー像として形成する。
画像形成部10の底部には、用紙トレイ21、22を有する給紙装置20が設けられ、更に給紙装置20の下方には、上下方向に多段(本実施形態においては2段)に配置され、用紙Pを収容する用紙トレイT1、T2からなるトレイモジュールTMが接続されて画像形成部10に対する用紙供給を行う。
すなわち、種類(例えば、材質や厚さ、用紙サイズ、紙目)の異なる用紙を収容する複数のトレイを備えており、これら複数のトレイのいずれか一つから繰り出した用紙を画像形成部10に対して供給するように構成されている。
操作表示部30は、いわゆるユーザインタフェースに相当するもので、具体的には液晶表示パネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成され各種の設定や指示の入力及び情報表示に用いられる。
画像処理部40は、外部機器から送信された印刷情報から画像データを生成する。
(1.2)画像形成部の構成及び動作
このような構成の画像形成装置1では、画像形成のタイミングに合わせて給紙装置20又はトレイモジュールTMのうち、印刷ジョブで印刷の1枚毎に指定されたトレイから繰り出された用紙Pが画像形成部10へ送り込まれる。
感光体ユニット13は、給紙装置20の上方(Z方向)に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する感光体ドラム31を備えている。感光体ユニット13には、現像ローラ41を有する現像装置14が対向配置され、現像装置14の上方には、現像剤G(キャリアを含むトナー)を収容する交換可能なトナーカートリッジTCと、それぞれのトナーカートリッジTCから現像装置14に現像剤Gを供給するトナー供給装置TGが配置されている。
露光装置LHにより静電潜像が形成されたそれぞれの感光体ドラム31上には、それぞれの現像装置14によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像が形成される。
転写装置15は、各感光体ユニット13の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト51、各感光体ユニット13にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ52、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ローラ62とから構成されている。
各感光体ユニット13の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、システム制御装置11により制御される電源装置等(不図示)から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ローラ62が配置された二次転写部TRに搬送される。重畳トナー像が二次転写部TRに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙Pが二次転写部TRに供給される。そして、二次転写ローラ62には、システム制御装置11により制御される電源装置から所定の転写電圧が印加され、レジストローラ対24から送り出された用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
定着装置17は、加熱モジュール71と加圧モジュール72を有し、加熱モジュール71と加圧モジュール72の圧接領域によって定着ニップ部NF(定着領域)が形成される。二次転写部TRにおいてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で搬送ガイド166を経由して定着装置17に搬送される。定着装置17に搬送された用紙Pは、一対の加熱モジュール71と加圧モジュール72により、加熱と圧着の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、切替ゲートG1にガイドされ、第1排出ローラ対73から画像形成装置1上面の排紙トレイ部TR1に排出・収容される。また、両面印刷のために反転したり、画像記録面を上側にして排出する場合は、切替ゲートG1で搬送ガイド66に向って搬送方向が切り替えられる。
(2)駆動力伝達構造
図2はトナーカートリッジTCの全体構成を示す斜視図、図3はトナーカートリッジTCの断面模式図、図4は伝達部材120とカップリングギア130との関係を示す斜視図、図5はカップリングギア130のギア部を示す斜視図、図6(a)は伝達部材120の伝達部122を示す斜視図、(b)は伝達部122の断面模式図、図7(a)は伝達部材120とカップリングギア130との係合を説明する平面模式図、図11は比較例の伝達部材200の伝達部210を示す斜視図、図12は比較例の伝達部材200とカップリングギア130との係合を説明する平面模式図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る駆動力伝達構造を備えたトナーカートリッジTCの構成について説明する。
(2.1)トナーカートリッジ
トナーカートリッジTCは、図2、図3に示すように、容器本体100と、容器本体100を回転可能に保持する保持部材110と、容器本体100に固定されかつトナー供給装置TGからの回転力を容器本体100に伝達する伝達部材120と、保持部材110の内周面に沿って伝達部材120と連動して回転しながら保持部材110内の現像剤Gを攪拌する攪拌部材AGと、を備えている。
容器本体100は、長尺な略円筒状の一端側が閉塞された筒体としてポリエチレンやポリエステル樹脂を用いたブロー成形で作製され、筒体の内周面には筒体の一端側から他端側にかけて螺旋状の突起が形成された螺旋部101を有し、筒体を所定方向に回転させることによって筒体内に収容された現像剤Gを螺旋部101にて搬送可能としている。
保持部材110は、例えばABS等の合成樹脂の射出成形で作製され、トナー供給装置TGに装着されたときにトナー供給装置TGとの間で互いに嵌合できる形状となっている。また、トナーカートリッジTCがトナー供給装置TGに装着されると、開閉蓋112がトナー供給装置TGによって装着方向と反対方向に押されて(図2中 矢印参照)、排出口111が開放されるようになっている。
伝達部材120は、例えばポリアセタール(POM)等の合成樹脂の射出成形で作製され、図4に示すように、円筒状の外筒部121と、外筒部121の中心軸に沿って設けられ、かつトナー供給装置TG側の駆動部材(不図示)からの回転動作が伝達される伝達部122と、伝達部122と外筒部121との間に設けられ外筒部121を支持する支持部123と、支持部123より保持部材110の排出口111側に設けられ現像剤Gを攪拌する攪拌部材AGと、を備えている。
伝達部材120には、伝達部122の略回転中心位置に凹部125が形成されており、この凹部125の内壁には中心軸に沿って延びる回転力受け部の一例としての複数の突起126が設けられている。そして、このような凹部125に対して、伝達部材120と協働して働く回転力付与部の一例としてのカップリングギア130が挿入されてトナー供給装置TGからの回転力が伝達部材120に伝達されるようになっている。
カップリングギア130は、例えばPOM樹脂の射出成形で作製され、その伝達部材120側には、伝達部材120の凹部125に対して挿入されるギア部131が形成されている。ギア部131は、断面視で十字形の4つの突起部132で構成されている。カップリングギア130のトナー供給装置TG側には、4箇所の突起133が形成されている。
突起133は、カップリングギア130の表面130aから略三角形状に突出するもので、トナー供給装置TGから回転駆動力を受ける構成となっている。
伝達部材120とカップリングギア130とは、伝達部材120の凹部125の突起126と、カップリングギア130のギア部131の突起部132とが係合するように構成されているため、カップリングギア130が回転することで、伝達部材120及び容器本体100が回転するようになっている。
(2.2)トナーカートリッジの組立
このように構成されるトナーカートリッジTCを組み立てる際には、先ず、容器本体100の開放側を伝達部材120の外筒部121にネジ込んで嵌合させる。そして、容器本体100と伝達部材120が一体となった状態の伝達部材120側をシール部材115を介して保持部材110に挿入する。このとき、保持部材110の爪部110aが伝達部材120の溝部120aに嵌ることで保持部材110と伝達部材120のトナーカートリッジTCの装着方向における位置決めがなされる。
その後、保持部材110のトナー供給装置TG側から、伝達部材120の凹部125に向けて、シール部材116を介してカップリングギア130を挿入する。これにより、カップリングギア130のギア部131と伝達部材120の突起126が噛み合うように係合する。
このとき、伝達部材120の凹部125に形成された複数の突起126のいずれかとカップリングギア130のギア部131とがその頂点部で当接して、カップリングギア130が伝達部材120の凹部125に挿入できない虞があった。
カップリングギア130は、図5に示すように、ギア部131には、断面視で十字形状の突起部132が形成されている。それぞれの突起部132は、伝達部材120の突起126と係合して回転力を伝達する係合面132aを有するともに、カップリングギア130の伝達部材120の伝達部122への挿入方向(図中 矢印R1参照)に傾斜する第1テーパ面(稜)132bが設けられ、伝達部122への挿入時の挿入方向位置ずれに対する誘い込み形状をなしている。また、突起部132には、回転方向(図中 矢印R2参照)に傾斜する第2テーパ面132cが設けられ、伝達部122への挿入時の位相ずれに対する誘い込み形状をなしている。
比較例に係る伝達部材220は、図11に示すように、カップリングギア130(図中 網点で表示)の突起部132と係合する複数(4箇所)の突起226が形成されている。それぞれの突起226は、カップリングギア130の突起部132の係合面132aと係合して回転力を受ける当接面226aを有するとともに、カップリングギア130のギア部131が挿入される方向(図中 矢印R1参照)に傾斜する第1テーパ面(稜)226bが設けられ、カップリングギア130の挿入時の挿入方向位置ずれに対する誘い込み形状をなしている。また、突起226には、回転方向(図中 矢印R2参照)に傾斜する第2テーパ面226cが設けられ、カップリングギア130の挿入時の位相ずれに対する誘い込み形状をなしている。
このように、伝達部材220及びカップリングギア130が、それぞれ挿入方向及び回転方向の位置ずれに対する誘い込み形状を有している場合であっても、図12に示すように、伝達部材220の互いに隣り合う突起226の第2テーパ面226cにカップリングギア130の互いに隣り合う突起部132の第2テーパ面132cがそれぞれの誘い込み方向が同時に向かい合うように接触して(図12 矢印F参照)、カップリングギア130のギア部131が伝達部材220の伝達部222に挿入できず、トナーカートリッジTCの組み立てができないことがあり、その発生確率は数パーセント程度であった。
(2.3)回転力受け部の構成
本実施形態に係る伝達部材120は、図6に示すように、伝達部122の略回転中心位置に凹部125が形成されており、この凹部125の内壁には中心軸に沿って延びる回転力受け部の一例としての突起126A、126Bが設けられている。突起126Aは、その形状が他の突起126Bの形状と異なっている。具体的には、突起126Aは、他の突起126Bに対して、カップリングギア130の挿入方向で高く形成されている。
また、それぞれの突起126A、126Bは、カップリングギア130の突起部132の係合面132aと係合して回転力を受ける当接面126Aa、126Baを有するともに、カップリングギア130のギア部131が挿入される方向に傾斜する第1テーパ面126Ab、126Bbが設けられ、カップリングギア130の挿入時の挿入方向位置ずれに対する誘い込み形状をなしている。また、突起126A、126Bには、回転方向に傾斜する第2テーパ面126Ac、126Bcが設けられ、カップリングギア130の挿入時の位相ずれに対する誘い込み形状をなしている。
カップリングギア130が挿入される伝達部材120が、他の突起126Bに対して、カップリングギア130の挿入方向で高さの異なる突起126Aを有することで、カップリングギア130が伝達部材120の伝達部122に挿入される際に、突起126A、126Bの第2テーパ面126Ac、126Bcがカップリングギア130の突起部132の第2テーパ面132cに接触する際の誘い込みタイミングは、突起126Aが最も早いタイミングとなり、他の突起126Bと同時になることがない。
これにより、図7に示すように、カップリングギア130(図中 網点で表示)の隣り合う突起部132に対する誘い込み方向が同時に向かい合うことなく(図7 矢印F参照)容易に係合することができる。
尚、突起126A、126Bは、それぞれ、カップリングギア130の挿入方向でその高さを異なるように形成してもよい。その場合には、互いに隣り合う突起同士で回転方向において順に高さが異なるように形成するのが好ましい。
「第2実施形態」
図8(a)は本実施形態に係る伝達部材120Aの伝達部122Aを示す斜視図、(b)は伝達部材120Aとカップリングギア130との係合を説明する平面模式図である。
以下、図面を参照しながら伝達部材120Aを備えた駆動力伝達構造の構成と作用について説明する。尚、第1実施形態に係る駆動力伝達構造と共通の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
伝達部材120Aは、回転力受け部が、カップリングギア130の挿入方向における高さが同一の互いに向かい合う一対の第1突起126AAと、カップリングギア130の挿入方向における高さが同一で第1突起126AAよりも高く互いに向かい合う一対の第2突起126ABから構成されている。
第1突起126AA、第2突起126ABは、カップリングギア130の突起部132の係合面132aと係合して回転力を受ける当接面126AAa、126ABaを有するともに、カップリングギア130のギア部131が挿入される方向に傾斜する第1テーパ面126AAb、126ABbが設けられ、カップリングギア130の挿入時の挿入方向位置ずれに対する誘い込み形状をなしている。また、第1突起126AA、第2突起126ABには、回転方向に傾斜する第2テーパ面126AAc、126ABcが設けられ、カップリングギア130の挿入時の位相ずれに対する誘い込み形状をなしている。
このような、一対の同一高さの第1突起126AAと第1突起126AAよりも高い一対の第2突起126ABからなる伝達部122Aを有する伝達部材120Aによれば、トナーカートリッジTCの長さ方向の距離に制約がある場合に、第1突起126AAと第2突起126ABの高さの差を大きくすることなく、カップリングギア130との係合を容易に行うことができる。
一方、伝達部材120Aにおいては特定の位置において、図8(b)に示すように、向かい合う第1突起126AAの第2テーパ面126AAcにカップリングギア130(図中 網点で表示)の互いに隣り合う突起部132の第2テーパ面132cがそれぞれの誘い込み方向が同時に向かい合うように接触して(図8(b) 矢印F参照)、カップリングギア130のギア部131が伝達部材120Aの伝達部122Aに挿入できない虞があった。
「変形例」
図9(a)は変形例に係る伝達部材120Bの伝達部122Bを示す斜視図、(b)は伝達部材120Bとカップリングギア130との係合を説明する平面模式図である。
伝達部材120Bは、図9(a)に示すように、少なくとも第2の突起126BBが、カップリングギア130の挿入方向に傾斜する第1テーパ面126BBbと、カップリングギア130の挿入方向と交差する回転方向に傾斜する第2テーパ面126BBc、第2テーパ面126BBcよりも傾斜面の大きい第3テーパ面126BBdを有している。また、第3テーパ面126BBdは、挿入方向と交差する回転方向において点対称となるように形成されている。
これにより、図9(b)に示すように、カップリングギア130(図中 網点で表示)の対向する突起部132の第2テーパ面132cに対する誘い込みが、挿入方向と交差する回転方向において点対称となるように形成された傾斜面の大きい第3テーパ面126BBdで行われることになり、誘い込み方向が同時に向かい合うことなく(図9(b) 矢印F参照)容易に係合することができる。
「第3実施形態」
図10は本実施形態に係るカップリングギア130Aのギア部131Aを示す斜視図である。カップリングギア130Aのギア部131Aは、突起部132と、突起部132に対して挿入方向で高く形成された第2突起部132Aを有している。
それぞれの突起部132及び第2突起部132Aは、伝達部材120の突起126と係合して回転力を伝達する係合面132a、132Aaを有するともに、カップリングギア130Aの伝達部材120の伝達部122への挿入方向(図中 矢印R1参照)に傾斜する第1テーパ面132b、132Abが設けられ、回転方向(図中 矢印R2参照)に傾斜する第2テーパ面132c、132Acが設けられている。
これにより、カップリングギア130Aのギア部131Aが伝達部材120の伝達部122に挿入されて接触する際の誘い込みタイミングは、伝達部122に対して挿入方向で高く形成された第2突起部132Aが最も早いタイミングとなり、他の突起部132と同時になることがない。
1・・・画像形成装置
10・・・画像形成部
11・・・システム制御装置
LH・・・露光装置
13・・・感光体ユニット
14・・・現像装置
15・・・転写装置
17・・・定着装置
20・・・給紙装置
30・・・操作表示部
40・・・画像処理部
TC・・・トナーカートリッジ
100・・・容器本体
110・・・保持部材
120、120A、120B、210・・・伝達部材
122、122A・・・伝達部
126、126A、126B・・・突起
130・・・カップリングギア
131、131A・・・ギア部
132、132A・・・突起部
G・・・現像剤
TG・・・トナー供給装置

Claims (5)

  1. 複数の係合箇所を有し、回転力を付与する回転力付与部と、前記回転力付与部が挿入されることで係合して前記回転力を受ける回転力受け部と、からなる駆動力伝達構造であって、
    前記回転力受け部の前記係合箇所は、前記回転力付与部の係合面と当接する当接面を有し、挿入方向における高さが同一の互いに向かい合う一対の第1の係合箇所と、挿入方向における高さが同一で前記第1の係合箇所よりも高く前記回転力付与部が挿入されるタイミングが前記第1の係合箇所よりも早くなる、互いに向かい合う一対の第2の係合箇所を有
    前記第2の係合箇所は、挿入方向と交差する回転方向に第1の傾斜面からなる第1の誘い込み部と、前記第1の傾斜面よりも大きい第2の傾斜面からなる第2の誘い込み部を有し、
    前記第2の誘い込み部は、挿入方向と交差する回転方向において点対称となるように形成されている、
    ことを特徴とする駆動力伝達構造。
  2. 前記回転力付与部の前記係合箇所は、挿入方向に突出する凸形状であり、挿入方向に傾斜して挿入時の位置ずれを吸収する第1誘いこみ形状と、回転方向に傾斜して挿入時の位相ずれを吸収する第2誘い込み形状と、挿入方向に延びて回転方向において前記回転力受け部の前記係合箇所と当接して回転力を伝達する当接面を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達構造。
  3. 前記回転力受け部の前記係合箇所は、挿入方向に突出する凸形状であり、挿入方向に傾斜して挿入時の位置ずれを吸収する第1誘いこみ形状と、回転方向に傾斜して挿入時の位相ずれを吸収する第2誘い込み形状と、挿入方向に延びて回転方向において前記回転力付与部の前記係合箇所と当接して回転力を受ける当接面を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達構造
  4. 前記係合箇所は3箇所以上設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の駆動力伝達構造。
  5. 記録媒体にトナーを用いて画像形成をする画像形成部と、
    請求項1ないしのいずれか1項に記載の駆動力伝達構造を有し前記画像形成部に前記トナーを供給するトナーカートリッジと、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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