JP7051657B2 - 列車模型走行装置 - Google Patents
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Description
過程イ:積雪のある線路上を列車が高速走行する。
過程ロ:列車通過時の地上風(列車風)によって、積雪上の雪粒子が舞い上がる。
過程ハ:列車通過時の気圧の急変動にともなって、積雪上の雪粒子が舞い上がる。
過程ニ:車輪の回転によって、レール周囲の積雪が蹴り上げられる。
過程ホ:舞い上がった雪(氷・水)粒子が車体表面の凹凸部や台車内部へ侵入し、着雪する。
検証手法A:風洞実験。
検証手法B:実雪風洞実験、または粉体風洞実験。
検証手法C:数値流体解析。
検証手法D:実車試験。
そして、これらの検証手法は、それぞれ次に述べるような利点・欠点がある。
具体的には、回転可能な車輪を有する模型を用いることで、列車通過時の車体周辺等の気圧の変化のみならず車輪回転に伴う気流や気圧の変化を再現できる。また、線路を列車模型が走行するため、実際と相似な凹凸のある軌道面(線路上面)と車両床下の相対運動を再現できる。さらに、線路は直線状に敷設されており、且つ、列車模型を第1索状体で牽引しつつ第2索状体で逆方向に引っ張りながら走らせることができるので、列車模型を、実車両における高速走行に相当する速度で安定的に走行させることができる。しかも、従来の風洞実験では風洞を設ける必要性から模型スケールの制約があったが、本発明では装置全体(特に走行経路全体)を開放系で構成することができ、その開放系で列車模型を走行させることができるので、模型スケールの制約もない。よって、ムービングベルトを用いる風洞実験ではできなかった高速走行に相当する車両床下の流れも再現可能であり、従来よりも精度の高い効果検証が可能になる。
列車模型走行装置10は、高速走行時の車両床下部への着雪対策の効果を検証するための試験に用いることを前提に構成された装置であって、列車模型に、雪を模擬した粉体が散布された散布区間を走行させる全長が100mを超える装置である。
第1巻取装置50は、線路30の走行終点側に設置された装置であって、フレーム51と、第1索状体41を巻き取るための第1ドラム52と、第1ドラム52を回転させる第1モータ53と、第1モータ53の回転を制動する第1ブレーキ54と、第1シフター55Aと、軸受56と、カップリング57と、を有する。
第2巻取装置60は、線路30の走行始点側に設置された装置であって、フレーム61と、第2索状体42を巻き出す第2ドラム62と、第2ブレーキ63と、クラッチ64と、カップリング65と、第2モータ66と、第3ブレーキ67と、軸受69と、を有する。
親制御装置71は、演算処理部711と、操作入力部712と、情報表示部713と、記憶部714と、I/F(インターフェース)コントローラ715と、通信器716と、を有し、これらは内部バス717により信号送受可能に接続されている。また、親制御装置71は、第1シフターコントローラ750と、第1モータコントローラ751と、第1ブレーキコントローラ752と、を有する。
そして、I/Fコントローラ715には、第1シフターコントローラ750と、第1モータコントローラ751と、第1ブレーキコントローラ752と、が接続されており、演算処理部711は、これらの各コントローラを制御することができる。
図10は、制御装置70における制御の流れを説明するためのフローチャートである。
制御装置70は、先ず列車模型20の走行速度の選択操作を受け付ける(ステップS2)。そして、選択された走行速度に対応する制御パターンデータ742を読み込む(ステップS4)。制御パターンデータ742には、実験区間33において列車模型20を選択された走行速度で走行させるための第1モータ53の回転速度などの各部をコントロールするための設定値が格納されている。勿論、走行速度から演算処理によりそれらの設定値を算出するとしてもよい。
すなわち、制御装置70は、第2巻取装置60の第2ブレーキ63を弱作動させる。(SC1)。次いで、第2ブレーキ63を弱作動から所定時間T8が経過した後、第1巻取装置50の第1モータ53を正転駆動させとともに(SC2)、第1モータ53の駆動開始とともに第1シフター55Aを作動開始する(SC3)。つまり、制御装置70は、第1モータ53の回転と第1シフター55Aの動作とを連動制御する。なお、第2シフター55Bは動作されず、第2索状体42を第2ドラム62のフリートアングルの中央位置で保持した状態(図7の状態)で維持される。
以上、本発明を適用した実施形態の一例について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記形態に限定されるものではなく適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
10…列車模型走行装置
20…列車模型
21…鉄道車両模型
23…台車部
24…空力パーツ
26…カバー
30…線路
33…実験区間
34…散布区間
35…被覆区間
41…第1索状体
42…第2索状体
50…第1巻取装置
52…第1ドラム
53…第1モータ
54…第1ブレーキ
55A…第1シフター
55B…第2シフター
60…第2巻取装置
62…第2ドラム
63…第2ブレーキ
66…第2モータ
67…第3ブレーキ
70…制御装置
1…親制御装置
72…子制御装置
73…通信ケーブル
90…走行始点配車検知センサ
91…減速地点到達検知センサ
711…演算処理部
740…制御プログラム
742…制御パターンデータ
Claims (10)
- 列車模型と、
前記列車模型を走行させる直線状に敷設された線路と、
前記列車模型に一端が接続された第1索状体と、
前記列車模型に一端が接続された第2索状体と、
前記第1索状体を巻き取るための第1ドラムと前記第1ドラムを回転させる第1モータとを有し、前記線路の走行終点側に設置された第1巻取装置と、
前記第2索状体を巻き出すための第2ドラムと前記第2ドラムの回転を制動させる第2ブレーキとを有し、前記線路の走行始点側に設置された第2巻取装置と、
前記第1モータの速度を制御するとともに前記第2ブレーキの制動力を制御することで、前記第1索状体および前記第2索状体に張力を付与しつつ前記列車模型を走行させる制御を行う制御装置と、
を備えた列車模型走行装置。 - 前記列車模型は、実際の鉄道車両の縮尺模型である複数の鉄道車両模型が連結されて構成されており、
前記第1索状体は、前記列車模型の先頭の鉄道車両模型に一端が接続され、
前記第2索状体は、前記列車模型の最後尾の鉄道車両模型に一端が接続され、
前記列車模型を走行させることで、前記実際の鉄道車両が複数連結されて編成される列車の高速走行を模擬する請求項1に記載の列車模型走行装置。 - 前記線路は、100m以上の長さである、
請求項1又は2に記載の列車模型走行装置。 - 前記第2ブレーキは、制動力が異なるブレーキ動作が可能であり、
前記制御装置は、前記第1モータの最大トルクよりも弱い弱ブレーキを前記第2ブレーキに作動させた後に前記第1モータの回転を開始させることで前記列車模型の走行を開始させる、
請求項1~3の何れか一項に記載の列車模型走行装置。 - 前記制御装置は、前記弱ブレーキよりも制動力の強い強ブレーキを前記第2ブレーキに作動させるとともに前記第1モータの回転速度を減速させることで前記列車模型を減速させる、
請求項4に記載の列車模型走行装置。 - 前記第1巻取装置は、前記第1モータの回転を制動する第1ブレーキを有し、
前記制御装置は、前記減速により前記列車模型が停止した場合に、前記第1ブレーキを作動させた後に、前記第2ブレーキの作動を解除する制御を行う、
請求項5に記載の列車模型走行装置。 - 前記第2ブレーキは、連続スリップ運転が可能、且つ制動力の電気的な制御が可能な電磁ブレーキである、
請求項1~6の何れか一項に記載の列車模型走行装置。 - 前記第1巻取装置は、前記第1索状体の前記第1ドラムへの巻取位置を調整して乱巻きを防止するシフターを有し、
前記制御装置は、前記第1モータの回転と前記シフターの動作とを連動制御する、
請求項1~7の何れか一項に記載の列車模型走行装置。 - 前記線路には、雪を模擬した粉体が散布された散布区間が設けられている、
請求項1~8の何れか一項に記載の列車模型走行装置。 - 前記線路には、前記散布区間の前後に前記列車模型が通過可能に覆われた被覆区間が設けられている、
請求項9に記載の列車模型走行装置。
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