JP7050903B2 - 車載器、車載器の通信方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
このような構成によれば、送信車載器決定領域に進入した車両に搭載されている車載器と、他の車両に搭載されている車載器との間で行われる車車間通信によって、代表車両条件を満たす車両に搭載された車載器は、代表車両ではない他の車両に搭載された車載器からの車両情報を受信する。代表車両条件を満たさない車両に搭載された車載器は、代表車両に自車両の車両情報を送信する。この結果、代表車両条件を満たす車両に搭載された車載器に、自車両と他の車両との車両情報が集約される。この車車間通信では、移動通信システムの通信網を使用しない。代表ではない車載器は、センターに車両情報を送信しないので、センターとの通信量が発生しない。
以上より、センターとの通信量を低減することができる。
このような構成によれば、代表ではない車載器がセンターに車両情報を送信せず、代表の車載器が、自車の車両情報と代表ではない車両の車両情報をセンターに送信するので、センターとの通信回数を減らすことができる。これにより、通信のたびに発生するヘッダー等を削減することができるので、センターとの通信量を低減することができる。
このような構成によれば、代表の車載器は、他の車載器へ自車両の車両情報を送信できずに送受信状態が第1状態のままであっても、境界位置を超えたときにセンターに自車両の車両情報を送信可能な第3状態に変化させるため、センターへの車両情報が未送信になることを防ぐことができる。また、このような構成によれば、他の車載器が送信する他の車両の車両情報に含まれる送受信状態に基づいて、受信した他の車両の車両情報を取得するか否を判別することができる。これにより、代表の車載器は、1つの車載器から二度、車両情報を取得することを防ぐことができる。また、送受信状態が第1状態以外の車載器は、センターに車両情報を送信しないで済む。
このような構成によれば、車載器は、送信車載器決定領域に関する情報に基づいて、車両情報を取得するか否かを判別することができる。これにより、このような構成によれば、例えば対向車線を走行する他の車両に搭載されている車載器から他の車両の車両情報を受信した場合、対向車線を走行する他の車両の車両情報を取得することを防ぐことができる。
このような構成によれば、停止している車両に搭載されている他の車載器が車両情報を代表の車載器に送信しないので、車車間通信の通信量を低減することができ、さらに停止している他の車両の車両情報を代表の車載器が取得することを防ぐことができる。このような構成によれば、センターに不要な車両情報を送信しないので、センターは送信車載器決定領域の複数の車両情報を適切に処理することができる。
このような構成によれば、車載器が搭載されている車両が車両情報を算出した第1の車両情報領域とは異なる車両情報領域からの車両情報を受け付けない。これにより、送信車載器決定領域に車両が進入する前に車両が進入する領域(送信車載器決定エリア)が複数あっても、車載器は、車両情報を算出した領域とは異なる領域からの車両情報を誤ってセンターに送信することを防ぐことができる。
図1は、本実施形態に係る車両情報収集システム1の概略構成例を示す図である。図1に示すように、車両情報収集システム1は、車載器2a、2b、2c、・・・、およびセンター装置3を含んで構成される。また、車載器2aは、車両20aに搭載されている。車載器2bは、車両20bに搭載されている。車載器2cは、車両20cに搭載されている。
なお、以下の説明において、車両20a、20b、20c、・・・のうちの1つを特定しない場合は、車両20という。また、以下の説明において、車載器2a、2b、2c、・・・のうちの1つを特定しない場合は、車載器2という。
センター装置3は、車載器2が送信する車両20の速度情報を収集する。センター装置3は、速度計算を行う速度計算対象エリア(車両情報領域ともいう)を走行している車両の平均速度を算出する。なお、センター装置3は、車載器2との通信を、例えば、移動通信システムによって行う。
車載器2aと車載器2bとが通信を行い、車載器2aが車載器2bから車両20bの速度情報を取得する。また、車載器2aと車載器2cとが通信を行い、車載器2aが車両20cの車載器2cから速度情報を取得する。そして、図1に示す例では、車載器2aが、自車両20aの速度情報と、他の車両20bの速度情報と、車両20cの速度情報とを、センター装置3に送信する。なお、通信の順番と、センター装置3へ速度情報を送信する車載器2の決定手法については、後述する。
ここで、2つの車載器2の間で行われる通信について説明する。
2つの車載器2の間では、速度情報の送受信を、基地局を介さずV2V(Vehicle-to-Vehicle)の車車間通信である無線通信によって行う。無線通信の規格は、例えば、Wi‐Fi通信規格または802.11規格に基づく通信規格である。これにより、2つの車載器2の間では通信キャリア等に対する通信料が発生しない。なお、車車間通信に用いる通信規格はこれに限らず、基地局を介さず通信料が発生しない通信であれば、例えば、RFID通信や赤外線通信等でもよい。
図2は、本実施形態に係る車載器2の構成例を示す図である。
図2に示すように、車載器2は、送信アンテナ21、送信部22、受信アンテナ23、受信部24、記憶部25、制御部26、アンテナ27、通信部28、および測位情報受信部29を備えている。なお、図1に示した車載器2aと2bと2c、・・・は、図2の構成を備えている。
制御部26は、送信車載器決定エリアにおいて、他の車両20に搭載されている車載器2と車車間通信を行う。なお、制御部26は、送受信状態に基づいて、他の車載器2へ自車両20の速度情報を送信するか、他の車載器2から他の車載器2が搭載されている車両20の速度情報を受信する。制御部26は、自車両20の車載器2に対して速度情報を送信する車載器2に決定した場合、送信車載器決定エリアを出たとき、自車両20の速度情報と、取得した他の車両20の速度情報を、通信部28とアンテナ27を介して、センター装置3に送信する。以下の説明では、このように、自車両20の速度情報と他の車両20の速度情報をセンター装置3に送信する車載器2を代表の車載器2という。制御部26は、記憶部25が記憶する情報に基づいて後述する境界位置を設定し、設定した境界位置を超えるまでに他の車載器2へ車両情報を送信していない場合、代表の車載器2に自車両20の車載器2を決定する。すなわち境界位置とは、他の車載器2へ速度情報を送信していない車載器2を代表の車載器2に決定する位置である。また、制御部26は、送信車載器決定エリアに進入した場合、速度情報の送受信状態を初期状態に設定した後、速度情報の他の車両への送信に応じて、または他の車両からの速度情報の受信に応じて送受信状態を変化させる。なお、送信車載器決定エリアにおける処理については後述する。
図3は、本実施形態に係る速度計算対象エリアと送信車載器決定エリアの例を示す図である。図3において、車両20の走行方向(進行方向)をx軸方向とし、x軸に垂直な方向をy軸方向とする。図3に示す例では、y軸方向に車両が走行する車線が2つある例である。
符号151、152はリンクである。リンク151は、ノードID1とノードID2との間の道路区間である。リンク152は、ノードID2とノードID3との間の道路区間である。リンク151の識別情報がリンクID1であるとする。リンク152の識別情報がリンクID2であるとする。
符号112で囲んだ領域は、送信車載器決定エリアである。送信車載器決定エリアとは、このエリアに進入した複数の車両20それぞれが搭載する車載器2のうち、どの車載器2が自車両20の速度情報と他の車両20の速度情報をセンター装置3へ送信するか決定するエリアである。
このように、実施形態において、速度計算対象エリアは、車両が送信車載器決定エリアに進入する前に進入する領域である。
図4は、本実施形態に係る速度計算対象エリア111の各車載器2の処理例を示す図である。なお、座標は図3と同じである。また、車両20の走行方向は、x軸方向の正方向である。図4(A)は、速度計算対象エリア111に車両20aが進入した例である。図4(B)は、速度計算対象エリア111に車両20aと車両20bが進入した例である。図4(C)は、速度計算対象エリア111に車両20aと車両20bと車両20cが進入した例である。
図5は、本実施形態に係る送信車載器決定エリア112の各車載器2の処理例を示す図である。なお、座標は、図3と同じである。また、車両20の走行方向は、x軸方向の正方向である。図5(A)は、送信車載器決定エリア112に車両20aが進入した例である。図5(B)は、送信車載器決定エリア112に車両20aと車両20bが進入した例である。図5(C)は、送信車載器決定エリア112に車両20aと車両20bと車両20cが進入した例である。
次に、車載器2bを搭載した車両20bは、x軸方向の正方向に向けて第1の送信信号の送信を開始する。図5(B)に示すように、車両20bのx軸方向の正方向に通信可能な車載器2aを搭載した車両20aが走行している。
続けて、車載器2bは、車載器2aから受信完了情報を受信した場合、速度情報を他の車載器2へ送信完了したため、送受信状態(iii)から送受信状態(ii)に変更する。なお、送受信状態(ii)(第2状態)は、速度情報を他の車載器2に送信済みの状態であり、すなわち、速度情報をセンター装置3に送信しない非対象である状態を表している。なお、車載器2bを搭載した車両が境界位置121に達するまでに送受信状態(iii)のままの場合、車載器2bは送受信状態を(iii)から(i)に変更する。なお、前述したように、車載器2aの境界位置121と、車載器2bの境界位置121とは異なる。車載器2bの制御部26が車載器2bの境界位置121を設定する。
続けて、車載器2cは、車載器2aから受信完了情報を受信した場合、速度情報を他の車載器2に送信完了したため、送受信状態(iii)から送受信状態(ii)に変更する。なお、車載器2cを搭載した車両が、境界位置121に達するまでに送受信状態(iii)のままの場合、車載器2cは、送受信状態(iii)から送受信状態(i)に変更する。なお、前述したように、車載器2cの境界位置121は、車載器2aの境界位置121と異なり、さらに車載器2bの境界位置121と異なる。記憶部25が記憶する情報に基づいて車載器2cの制御部26が車載器2cの境界位置121を設定する。
図6は、本実施形態に係る第1の送信信号の例を示す図である。図6に示すように、第1の送信信号には、ヘッダーと、リクエスト要求と、送受信状態を示す情報が含まれている。なお、図6に示した第1の送信信号は一例であり、これに限らない。
図7は、本実施形態に係る第2の送信信号の例を示す図である。図7に示すように、第2の送信信号には、ヘッダーと、リンクIDを示す情報と、車載器2が搭載されている車両の速度情報と、送受信状態を示す情報が含まれている。なお、図7に示した第2の送信信号は一例であり、これに限らない。
図8は、本実施形態に係る車載器2がセンター装置3に送信するセンター送信信号の例を示す図である。図8に示すように、センター送信信号には、ヘッダーと、速度を計測したリンクIDを示す情報と、第1の車両20aの速度情報と、第2の車両20bの速度情報と、・・・、第n(nは1以上の整数)の車両20の速度情報が含まれている。例えば、図5(C)に示す例では、車載器2aが送信するセンター情報には、ヘッダーと、リンクID1を示す情報と、車両20aの速度情報と、車両20bの速度情報と、車両20cの速度情報が含まれている。なお、図8に示したセンター送信信号は一例であり、これに限らない。センター送信信号は、各車両20の速度情報の代わりに、10台の車両それぞれの速度の平均値である速度情報と、10台の車両の平均速度であることを示す情報を含んでいてもよい。
図9は、本実施形態に係る車載器2の記憶部25が記憶する情報例を示す図である。図9に示す例は、車載器2の送受信状態が(i)であり、すでにn個の車載器2から速度情報を受信した例である。
図9に示すように、車載器2は、速度を計測したリンクIDを示す情報に、自車両20の速度情報と、受信した他の車両20の速度情報を関連付けて記憶する。
図10に示すように、車載器2の送受信状態が(i)であり、通信相手の送受信状態が(i)または(ii)の場合、記憶部25は、制御部26が速度情報を取得しないことを記憶する。車載器2の送受信状態が(i)であり、通信相手の送受信状態が(iii)の場合、記憶部25は、制御部26が速度情報を取得することを記憶する。
図11は、本実施形態に係る車載器2の間の通信タイミングの例を示す図である。
図11に示す例では、車載器2aが、他の車載器2との通信を周期T1で行う。なお、車載器2aの制御部26は、この周期T1を例えば車載器2aの電源がオン状態にされたとき、または初めて電源がオン状態にされたとき、もしくは初期化後の少なくとも1つのときに設定する。
なお、図11に示した周期T1~T3の長短の順は一例であり、これに限らない。
まず、速度計算対象エリアにおける処理手順例を説明する。
図12は、本実施形態に係る速度計算対象エリアにおける車載器2の処理手順例を示すフローチャートである。
図13は、本実施形態に係る送信車載器決定エリアにおける車載器2の処理手順例を示すフローチャートである。
また、図13に示した例では、2つの車載器2の送受信状態がともに(iii)の場合に、速度情報を取得しない例を説明したが、これに限らない。送受信状態が(iii)の車載器2は、送受信状態が(iii)の他の車載器2から速度情報を含む第2の送信情報を受信した場合に、速度情報を取得し、送受信状態を(i)に変更するようにしてもよい。
なお、上述した例では、送受信状態が(i)であっても(ii)であっても(iii)であっても、他の車両20が搭載する車載器2と通信する例を説明したが、これに限らない。制御部26は、送受信状態に基づいて、他の車両20が搭載する車載器2との車車間通信を行うか否かを変更するようにしてもよい。
また、制御部26は、送受信状態を(ii)に変化させた後に通信タイミングになって他の車載器2から第1の送信信号を受信した場合、第1の送信信号に対する応答信号を他の車載器2に送信しないようにしてもよい。
また、制御部26は、送受信状態が(iii)であり通信タイミングになって他の車載器2から第1の送信信号を受信した場合、第1の送信信号に対する応答信号を他の車載器2に送信しないようにしてもよい。
上述した例では、制御部26が、送信車載器決定エリアのノードの始点からL1[m]に境界位置を設定する例を説明したがこれに限らない。制御部26は、送信車載器決定エリアのノードの終点からL1[m]に境界位置を設定するようにしてもよい。
また、制御部26は、このL1[m]を送信車載器決定エリアの距離に基づいて設定するようにしてもよい。制御部26は、例えば、送信車載器決定エリアの距離が所定値より長い場合に、1以上の所定の係数をL1に乗じてL1を長くするようにしてもよい。また、制御部26は、例えば、送信車載器決定エリアの距離が所定値より短い場合に、1以下の所定の係数をL1に乗じてL1を短くするようにしてもよい。
図3~図5に示した例では、説明を簡略化するため車線が一行通行の例を示したが、車線は対向車線があってもよい。
図14は、第3の変形例に係る速度計算対象エリア、送信車載器決定エリアの例を示す図である。図3において、上段の車線の走行方向をx軸方向とし、x軸に垂直な方向をy軸方向とする。なお、図3と同じノードとリンク等については同じ符号を用いて、説明を省略する。
符号251、252はリンクである。リンク251は、ノードID201とノードID202との間の道路区間である。リンク252は、ノードID202とノードID203との間の道路区間である。リンク251の識別情報がリンクID201であるとする。リンク252の識別情報がリンクID202であるとする。
符号212で囲んだ領域は、送信車載器決定エリアである。
符号221は、車載器2の送受信状態が初期状態の場合に、送受信状態を変化させる境界位置を示している。
この場合、車載器2bからのリクエスト要求に基づき、車載器2aが車載器2bとの通信を確立する。続けて、車載器2bは、第2の送信信号を車載器2aに送信する。車載器2aは、受信した第2の送信信号に含まれるリンクIDを抽出する。図14に示す例では、車載器2aが走行しているリンクIDが2であり、自車両20aの速度情報を算出したリンクIDが1である。一方、車載器2bが走行しているリンクIDが202であり、自車両20bの速度情報を算出したリンクIDが201である。このため、車載器2aの制御部26は、車載器2bから受信した第2の送信信号から抽出したリンクIDが、現在走行中のリンクIDと一致しないと判別する。このようにリンクIDを確認することで、送受信状態が(i)の車載器2aの制御部26は、対向車線を走行している車両20からの速度情報を取得することを防ぐことができる。
図15に示すように、車両20が路側に停車している場合を説明する。図15は、路側に停車している車両20bが搭載する車載器2bが他の車両20aが搭載する車載器2aに速度情報を送信する例を示す図である。
この場合、車両20bが停車している位置や停車し続けている期間によっては、車両20bの速度情報が略0[km/s2]の場合もあり得る。しかしながら、送信車載器決定エリアを走行中の車両20aの車載器2aのリンクIDと、送信車載器決定エリアの路側に停車中の車両20bの車載器2bのリンクIDとが一致する。このため、図14のステップS19とS25では、このような停車状態である車両20bが搭載する車載器2bからの速度情報を取得することを防げない場合があり得る。
また、車両20bのイグニッションキーがオン状態の場合、制御部26は、車両20から速度情報を取得し、取得した速度情報が所定値以下の場合に停止していると判別し、他の車載器2に自車両20bの速度情報を送信しないように制御するようにしてもよい。
または、センター装置3が、車載器2から受信した速度情報のうち、所定値以下の速度情報を除外して、速度計算対象エリアの平均速度を算出するようにしてもよい。
このような停車期間を含む誤った速度情報を防ぐため、車載器2は、速度計算対象エリアで停車していた位置を示す停車位置情報を第2の送信信号に含めて送信するようにしてもよい。この場合、制御部26は、車速が所定値以下であった位置を測位情報受信部29が出力する位置情報に基づいて停車位置に決定する。第2の送信信号を受信した車載器2の制御部26が、第2の送信信号から停車位置情報を抽出できた場合、この速度情報を記憶部25に記憶させずに且つセンター装置3へ送信しないようにしてもよい。なお、この場合、受信した車載器2の制御部26は、受信完了情報を、他の車載器2へ送信する。これにより、この受信完了情報を受信した車載器2は、送受信状態を(iii)から(ii)に変更することができる。なお、停車していた位置が複数の場合、停車していた位置を示す情報は複数であってもよい。なお、制御部26は、速度計算対象エリアで停車していた時間を示す停車時間情報を測位情報受信部29が出力する時刻情報に基づいて算出し、取得した停車時間情報を第2の送信信号に含めて送信するようにしてもよい。
また、図3と図14に示した例では、速度計算対象エリアと送信車載器決定エリアが1つずつの例を説明したが、これに限らない。例えば、図16に示すように、速度計算対象エリア111の走行方向の先の道路が第1方向と第2方向に分岐している場合は、第1方向の道路に第1の送信車載器決定エリア112を設け、第2方向の道路に第2の送信車載器決定エリア113を設けるようにしてもよい。図16は、速度計算対象エリア111の走行方向の先の道路が第1方向と第2方向に分岐している例を示す図である。
その後、車両20aが第1の送信車載器決定エリア112に進入し、車両20bが第2の送信車載器決定エリア113に進入したとする。また、第1の送信車載器決定エリア112には、車載器2cを搭載する車両20cが走行していて、車載器2cの送受信状態が(i)であるとする。また、第2の送信車載器決定エリア113には、車載器2dを搭載する車両20dが走行していて、車載器2dの送受信状態が(i)であるとする。
図17は、送信車載器決定エリア112に2つの速度計算対象エリアが合流する例を示す図である。すなわち、図17は、第1の速度計算対象エリア111と第2の速度計算対象エリア114が、1つの送信車載器決定エリア112に合流した例である。換言すると、図17に示す例は、送信車載器決定エリア112に車両20が進入する前に進入する領域である速度計算対象エリアが、送信車載器決定エリア112の進入するノード102を起点として複数に枝分かれしている例である。
また、上述した例では、制御部26が、測位情報受信部29が受信した位置情報と記憶部25が記憶する情報に基づいて、速度計算対象エリアと送信車載器決定エリアそれぞれのノードIDを検出する例を説明したがこれに限らない。例えば道路に路側機が設置されていて、路側機が、ノードIDを車両に対して送信するようにしてもよい。そして、車載器2は、路側機が送信した送信信号からノードIDを抽出して、速度計算対象エリアと送信車載器決定エリアを検出するようにしてもよい。
2,2a,2b,2c,2d…車載器
3…センター装置
20,20a,20b,20c,20d…車両
21…送信アンテナ
22…送信部
23…受信アンテナ
24…受信部
25…記憶部
26…制御部
27…アンテナ
28…通信部
29…測位情報受信部
101,102,103,201,202,203…ノード
111,114,211…速度計算対象エリア
112,113,212…送信車載器決定エリア
121,221…境界位置
151,152,251,252…リンク
L1…距離
(i),(ii),(iii)…状態
T1,T2,T3…周期
Claims (7)
- 車載器が搭載されている車両に関する車両情報をセンターに送信する車載器を決定する送信車載器決定領域に、自車両が進入する前に進入する車両情報領域で前記自車両の前記車両情報を算出し、
前記送信車載器決定領域に前記自車両が進入しているか否かを判別し、進入したと判別した場合に、他の車両に搭載されている車載器に対してリクエスト要求を送信して通信を要求し、
前記送信車載器決定領域における代表車両条件を満たしたか否かを判別し、
前記送信車載器決定領域における代表車両条件を満たした後に前記自車両と前記他の車両との間で行う車車間通信が前記リクエスト要求に対する応答を受信することで確立された場合、前記車車間通信を行うことで前記代表車両条件を満たしていない前記他の車載器から前記他の車両の車両情報を受信し、
前記送信車載器決定領域における前記代表車両条件を満たす前に前記車車間通信が前記リクエスト要求に対する応答を受信することで確立された場合、前記車車間通信を行うことで前記代表車両条件を満たした前記他の車載器に前記自車両の車両情報を送信し、
前記代表車両条件を満たしたと判別した後に、前記自車両の車両情報と、前記他の車載器から受信した前記他の車両の車両情報とを、前記車両情報を取得する前記センターへ送信する、制御部、
を備え、
前記代表車両条件は、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域に設定される境界位置を超えるまでに、前記他の車載器へ前記自車両の車両情報を送信していないという条件である
車載器。 - 前記制御部は、
前記送信車載器決定領域に前記自車両が進入した場合に、前記自車両の車両情報の送信を行う状態または前記他の車両の車両情報の受信を行う状態を示す送受信状態を、前記代表車両条件を満たさない第1状態に設定し、
前記代表車両条件を満たす前に前記代表車両条件を満たした前記他の車載器に前記自車両の車両情報を送信した場合に、前記送受信状態を前記代表車両条件を満たさない第2状態に設定し、
前記送信車載器決定領域において、前記送受信状態を変化させる前記境界位置を設定し、設定した前記境界位置を超えた場合に、前記送受信状態が第1状態であれば前記送受信状態を前記代表車両条件を満たす第3状態に設定し、
前記送受信状態を示す情報を前記自車両の車両情報に関連付けて、前記他の車載器に送信する、請求項1に記載の車載器。 - 前記制御部は、
前記他の車載器と前記車車間通信を行う場合、前記他の車載器が送信した信号に含まれる送信車載器決定領域に関する情報に基づいて、前記自車両の車載器が搭載されている前記自車両が走行している送信車載器決定領域とは異なる領域からの情報を受け付けない、請求項1または請求項2に記載の車載器。 - 前記制御部は、
前記自車両の車載器が搭載されている前記自車両が停止している場合、前記他の車両に搭載されている車載器に対して通信を要求しない、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載器。 - 前記制御部は、
前記自車両の車両情報を算出した第1の車両情報領域を示す情報を前記自車両の車両情報に関連付けて前記他の車載器に送信し、
前記他の車載器との前記車車間通信を行う場合、前記第1の車両情報領域とは異なる車両情報領域からの前記車両情報を受け付けない、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載器。 - 制御部が、車載器が搭載されている車両に関する車両情報をセンターに送信する車載器を決定する送信車載器決定領域に、自車両が進入する前に進入する車両情報領域で、前記自車両の車両情報を算出するステップと、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域に前記自車両が進入しているか否かを判別し、進入したと判別した場合に、他の車両に搭載されている車載器に対してリクエスト要求を送信して通信を要求するステップと、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域における代表車両条件を満たしたか否かを判別するステップと、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域における代表車両条件を満たした後に前記自車両と前記他の車両との間で行う車車間通信が前記リクエスト要求に対する応答を受信することで確立された場合、前記車車間通信を行うことで前記代表車両条件を満たしていない前記他の車載器から前記他の車両の車両情報を受信するステップと、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域における前記代表車両条件を満たす前に前記車車間通信が前記リクエスト要求に対する応答を受信することで確立された場合、前記車車間通信を行うことで前記代表車両条件を満たした前記他の車載器に前記自車両の車両情報を送信するステップと、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域における前記代表車両条件を満たしたと判別した後に、前記自車両の車両情報と、前記他の車載器から受信した前記他の車両の車両情報とを、前記車両情報を取得する前記センターへ送信するステップと、
を含み、
前記代表車両条件は、
前記制御部が、前記送信車載器決定領域に設定される境界位置を超えるまでに、前記他の車載器へ前記自車両の車両情報を送信していないという条件である
車載器の通信方法。 - 車両に搭載される車載器のコンピュータに、
車載器が搭載されている車両に関する車両情報をセンターに送信する車載器を決定する送信車載器決定領域に、自車両が進入する前に進入する車両情報領域で前記自車両の車両情報を算出するステップと、
前記送信車載器決定領域に前記自車両が進入しているか否かを判別し、進入したと判別した場合に、他の車両に搭載されている車載器に対してリクエスト要求を送信して通信を要求するステップと、
前記送信車載器決定領域における代表車両条件を満たしたか否かを判別するステップと、
前記送信車載器決定領域における代表車両条件を満たした後に前記自車両と前記他の車両との間で行う車車間通信が前記リクエスト要求に対する応答を受信することで確立された場合、前記車車間通信を行うことで前記代表車両条件を満たしていない前記他の車載器から前記他の車両の車両情報を受信するステップと、
前記送信車載器決定領域における前記代表車両条件を満たす前に前記車車間通信が前記リクエスト要求に対する応答を受信することで確立された場合、前記車車間通信を行うことで前記代表車両条件を満たした前記他の車載器に前記自車両の車両情報を送信するステップと、
前記送信車載器決定領域における前記代表車両条件を満たしたと判別した後に、前記自車両の車両情報と、前記他の車載器から受信した前記他の車両の車両情報とを、前記車両情報を取得する前記センターへ送信するステップと、
を実行させ、
前記代表車両条件は、
前記コンピュータが、前記送信車載器決定領域に設定される境界位置を超えるまでに、前記他の車載器へ前記自車両の車両情報を送信していないという条件である
プログラム。
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