JP7050420B2 - 配管検査用センサ、配管検査装置、及び配管検査用センサを用いた配管検査方法 - Google Patents
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Description
また、配管に対する探傷検査漏れを防止するために、探傷用センサを回転させる回転駆動装置を設置する必要がある。このため、回転駆動装置のサイズ制約によって、探傷検査を行うことが可能な配管径が限定されてしまう。
また、第1センサ部及び第2センサ部の何れか一方を超音波発信源とし、他方を超音波受信源とすることで、例えば、TOFD(Time of Flight Diffraction)法により、配管の長手方向に沿って延びる傷の有無だけではなく、その傷の深さを検出することができる。
前記第1列振動子群の前記振動子と、前記第2列振動子群の前記振動子とは、互いに周方向においてずらされて配列されている。
一方、探傷ステップでは、配管内移動ステップと並行して、第2センサ部によって、配管の軸方向に対して傾斜した方向に超音波を発信し、超音波の反射波を受信するセクタスキャンを実行する。そして、このような第2センサ部のフェーズドアレイ探触子は、第1列振動子群の振動子と第2列振動子群の振動子とが互いに周方向において同じ位置(列状又は格子状)に配列されているので、千鳥状に配列されている第1センサ部のフェーズドアレイ探触子と比較して、複数の振動子を振動させるタイミングを調整することが容易となり、配管に対して探傷検査を効果的に行うことができる。
このように、上記(4)に記載の配管検査用センサによって、減肉検査及び探傷検査を同時に行うことができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
尚、フレキシブルシャフト102は、例えば、PVCのような軟質ゴム等の可撓性材料で形成されている。
一方で、第2センサ部4Bのフェーズドアレイ探触子6Bは、第1列振動子群14と、第2列振動子群16と、を含む。第1列振動子群14は、センサ支持部2の周方向に沿って配列される複数の振動子8B1(8)からなる。第2列振動子群16は、センサ支持部2の周方向に沿って配列される複数の振動子8B2(8)からなる。そして、第1列振動子群14は、第2列振動子群16と隣接しており、第1列振動子群14の振動子8B1と、第2列振動子群16の振動子8B2とは、互いに周方向において同じ位置に配列されている。
配管内移動ステップS2では、配管検査用センサ1を配管50の内部に挿入し、配管50の内部を移動させる。
肉厚測定ステップS4では、配管内移動ステップS2と並行して、第1センサ部4Aによって、配管50の軸方向に対して垂直な方向に超音波Uを発信し、超音波Uの反射波Rを受信するリニアスキャンを実行することで、配管50の管壁53の肉厚を測定する。
探傷ステップS6では、配管内移動ステップS2と並行して、第2センサ部4Bによって、配管の軸方向に対して傾斜した方向に超音波Uを発信し、超音波の反射波Rを受信するセクタスキャンを実行することで、配管50の管壁53の探傷を行う。
尚、肉厚測定ステップS4では、配管内移動ステップS2によって配管検査用センサ1が配管50の内部を移動中にリニアスキャンを実行してもよいし、配管内移動ステップS2によって配管検査用センサ1が配管50の内部を移動中に一時的に停止してからリニアスキャンを実行してもよい。
また、探傷ステップS6では、配管内移動ステップS2によって配管検査用センサ1が配管50の内部を移動中にセクタスキャンを実行してもよいし、配管内移動ステップS2によって配管検査用センサ1が配管50の内部を移動中に一時的に停止してからセクタスキャンを実行してもよい。
このように、上述した図2の配管検査用センサ1によって、減肉検査及び探傷検査を同時に行うことができる。
2 センサ支持部
4 センサ部
4A 第1センサ部
4B 第2センサ部
6 フェーズドアレイ探触子
8 振動子
10 第1列振動子群
12 第2列振動子群
13 第3列振動子群
14 第1列振動子群
16 第2列振動子群
22 先端
24 後端
50 配管
52 内面
53 管壁
100 配管検査装置
102 フレキシブルシャフト
104 先端ガイド
105 調芯治具
105A 先端側調芯治具
105B 後端側調芯治具
106 浮き子
108 ブラシ
D 回折波
R 反射波
S2 配管内移動ステップ
S4 肉厚測定ステップ
S6 傷ステップ
U 超音波
Claims (5)
- 配管の内部から前記配管を検査するための配管検査用センサであって、
前記配管の内部から前記配管に向かって超音波を発信し、前記配管によって反射される前記超音波の反射波を受信可能なセンサ部と、
前記センサ部を支持するセンサ支持部と、を備え、
前記センサ部は、前記センサ支持部の周方向、及び、前記センサ支持部の軸方向のそれぞれに沿って配列される複数の振動子からなるフェーズドアレイ探触子を含み、
前記フェーズドアレイ探触子は、前記センサ支持部の周方向に沿って配列される複数の振動子からなる第1列振動子群と、前記センサ支持部の周方向に沿って配列される複数の振動子からなる第2列振動子群であって、前記第1列振動子群の前記振動子と、前記第2列振動子群の前記振動子とは、互いに周方向においてずらされて配列されており、
前記複数の振動子を振動させるタイミングを調整する制御部を有しており、超音波を前記配管の内面に対して直交して入射させるリニアスキャンと、超音波を前記配管の内面に対して傾斜して入射させるセクタスキャンとを同一センサで行う配管検査用センサ。 - 請求項1記載の配管検査用センサと、
前記センサ支持部の軸方向において、前記センサ支持部の先端と接続されている先端側調芯治具、及び、前記センサ支持部の後端と接続されている後端側調芯治具を含む調芯治具と、を備える配管検査装置。 - 請求項1に記載の配管検査用センサを用いた配管検査方法であって、
前記配管検査用センサを前記配管の内部に挿入し、前記配管の内部を移動させる配管内移動ステップと、
前記配管内移動ステップと並行して、前記センサ部によって、前記配管の軸方向に対して垂直な方向に前記超音波を発信し、前記超音波の反射波を受信するリニアスキャンを実行することで、前記配管の肉厚を測定する肉厚測定ステップと、
前記配管内移動ステップと並行して、前記センサ部によって、前記配管の軸方向に対して傾斜した方向に前記超音波を発信し、前記超音波の反射波を受信するセクタスキャンを実行することで、前記配管の内部の探傷を行う探傷ステップと、を備える配管検査方法。 - 請求項3に記載の配管検査方法において、請求項1に記載の配管検査用センサを複数個併用して検査を行い、検査結果を比較することで前記配管検査用センサの異常の有無を判定する配管検査方法。
- 請求項1に記載の配管検査用センサを2個用いた配管検査方法であって、第1の配管検査用センサのセンサ部と、第2の配管検査用センサのセンサ部とを、軸方向において異なる位置に配置し、
前記配管検査用センサを前記配管の内部に挿入し、前記配管の内部を移動させる配管内移動ステップと、
前記配管内移動ステップと並行して、前記センサ部によって、前記配管の軸方向に対して垂直な方向に前記超音波を発信し、前記超音波の反射波を受信するリニアスキャンを実行することで、前記配管の肉厚を測定する肉厚測定ステップと、
前記配管内移動ステップと並行して、前記センサ部によって、前記配管の軸方向に対して傾斜した方向に前記超音波を発信し、前記超音波の反射波を受信するセクタスキャンを実行することで、前記配管の内部の探傷を行う探傷ステップと、
第1の配管検査用センサのセンサ部を超音波発信源とし、第2の配管検査用センサのセンサ部を超音波受信源とすることで、TОFD法により、前記配管の長手方向に沿って延びる傷の有無だけではなく、その傷の深さを検出するステップと、を備える配管検査方法。
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