JP7050203B1 - 電気化学セル用電解質膜、その製造方法、及び、電気化学セル - Google Patents
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Abstract
Description
セラミックス粒界存在率R={セラミック粒子同士の粒界の総長さL1/(セラミック粒子同士の粒界の総長さL1+セラミック粒子と樹脂との界面の総長さL2)}×100 (1)
図1に示すように、DMFC100は、プロトンをキャリアとする燃料電池の一種である。DMFC100は、電解質膜10、アノード20、及び、カソード30を備える。電解質膜10は、アノード20及びカソード30の間に配置される。DMFC100は、燃料供給部21及び酸化剤供給部22をさらに有する。
・カソード30:6H++3/2O2+6e-→3H2O
・ 全体 :CH3OH+3/2O2→CO2+2H2O
アノード20は、一般に燃料極と呼ばれる陰極である。DMFC100の発電中、アノード20には、メタノールを含む燃料が燃料供給部21から供給される。アノード20は、内部にメタノールを拡散可能な多孔質体である。アノード20の気孔率は特に制限されない。アノード20の厚みは特に制限されないが、例えば10~500μmとすることができる。
カソード30は、一般に空気極と呼ばれる陽極である。DMFC100の発電中、カソード30には、酸素(O2)を含む酸化剤が酸化剤供給部22から供給される。カソード30は、内部に酸化剤を拡散可能な多孔質体である。カソード30の気孔率は特に制限されない。カソード30の厚みは特に制限されないが、例えば10~200μmとすることができる。
電解質膜10は、膜状、層状、或いは、シート状に形成される。電解質膜10の厚みは特に制限されないが、例えば5~100μmである。
イオン伝導体12は、支持体13中に分散されている。イオン伝導体12は、支持体13によって支持される。
支持体13は、イオン伝導体12を支持する。詳細には、支持体13がイオン伝導体12を支持することによって、電解質膜10の形状を維持している。
図2に示すように、電解質膜10には、セラミック粒子同士の粒界12Aと、セラミック粒子と樹脂との界面12Bと、が存在する。本実施形態の電解質膜10に対して、セラミック粒子同士の粒界12Aの総長さL1と、セラミック粒子と樹脂との界面12Bの総長さL2と、を求める。この場合、式(1)で定義されるセラミックス粒界存在率Rは、20%以上である。
セラミックス粒界存在率R={セラミック粒子同士の粒界12Aの総長さL1/(セラミック粒子同士の粒界12Aの総長さL1+セラミック粒子と樹脂との界面12Bの総長さL2)}×100 (1)
次に、電解質膜10の製造方法について説明する。以降に説明する電解質膜10の製造方法は、本実施形態の電解質膜10の製造方法の一例である。したがって、上述の構成を有する電解質膜10は、以降に説明する製造方法以外の他の製造方法により製造されてもよい。しかしながら、以降に説明する製造方法は、本実施形態の電解質膜10の製造方法の好ましい一例である。
混合工程では、セラミックスと樹脂と有機溶剤とを混合して混合物を準備する。混合物を準備する方法は特に限られないが、例えば、以下に説明する単純分散法を用いることができる。
中間体製造工程では、混合物を乾燥させて、中間体を製造する。図3に示すように、中間体は気孔14を有し、気孔14の存在割合である気孔率は35%以上である。具体的には、ワニス、イオン伝導体12の混合物に対して、増孔剤を添加する。増孔剤を添加した混合物を基板上に膜化することで、中間体を得る。基板は、膜化後に混合物を剥がすことができるものであればよく、例えば、ガラス板、ポリテトラフルオロエチレンシート、ポリイミドシートなどを用いることができる。混合物の膜化方法としては、例えば、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、ドクターブレード法、グラビアコート法、スクリーン印刷法などを用いることができる。
(膜体積b-セラミックス体積d-樹脂体積e)/膜体積b×100 (2)
緻密化工程では、80~130℃の温度かつ200%以上の圧縮率で、中間体を緻密化させる。130℃以下の温度で中間体を緻密化した場合、電解質膜10の抵抗を高くすることがなく、導電性の低下を防ぐことができる。なお、緻密化装置内にルミラー(登録商標)2枚と、2枚のルミラー(登録商標)の間に中間体を配置したとき、圧縮率は、緻密化工程前の中間体膜厚をa、ルミラー(登録商標)厚をb、緻密化設備の中間体を挟む隙間の寸法をcとしたとき、次の式(3)で定義される。
圧縮率=(緻密化工程前の中間体膜厚a+ルミラー(登録商標)厚b×2-緻密化設備の中間体を挟む隙間の寸法c)/緻密化工程前の中間体膜厚a×100 (3)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
以下のようにして、試験番号1~28に係る電解質膜10を作製した。
電解質膜10の膜抵抗を、以下のとおり測定した。
電解質膜10の強度を、以下のとおり評価した。JISZ1707の試験方法に準拠して、Φ10mmの穴が空いた板に電解質膜10をはさみ、Φ1.0mmの針で穴の真ん中を突き刺して割れたときの最大破断荷重を測定した。表1では、基準値に対し最大荷重比が0.6以上であったサンプルを強度に優れる(表1の◎)と評価した。最大荷重比が0.6より小さく、0.3以上であってサンプルを十分な強度であると(表1の〇)と評価した。最大荷重比が0.3より小さかったサンプルを強度不足(表1の△)と評価した。なお、基準値は、試験番号1~7、11~13、21及び22については、試験番号20の強度を基準値とした。試験番号8については、試験番号23の強度を基準値とした。試験番号9については、試験番号24の強度を基準値とした。試験番号10については、試験番号25の強度を基準値とした。試験番号14、15については、試験番号26の強度を基準値とした。試験番号16、17については、試験番号27の強度を基準値とした。試験番号18、19については、試験番号28の強度を基準値とした。
試験番号2~6及び8~19では、いずれの試験番号においても、セラミックス粒界存在率Rが20%以上であった。そのため、電解質膜10の導電率が高かった。
12 イオン伝導体
12A セラミック粒子同士の粒界
12B セラミック粒子と樹脂との界面
13 支持体
Claims (10)
- セラミックスと樹脂との混合物からなる電気化学セル用電解質膜であって、
セラミックスによって構成されるイオン伝導体と、
樹脂によって構成される支持体と、
を備え、
セラミック粒子同士の粒界の総長さL1と、セラミック粒子と樹脂との界面の総長さL2と、を求めたとき、式(1)で定義されるセラミックス粒界存在率Rは、20%以上である、
電気化学セル用電解質膜。
セラミックス粒界存在率R={セラミック粒子同士の粒界の総長さL1/(セラミック粒子同士の粒界の総長さL1+セラミック粒子と樹脂との界面の総長さL2)}×100 (1)
- セラミックスによって構成されるイオン伝導体と、
イオン伝導性において絶縁性であり、樹脂によって構成される支持体と、
を備え、
セラミック粒子同士の粒界の総長さL1と、セラミック粒子と樹脂との界面の総長さL2と、を求めたとき、式(1)で定義されるセラミックス粒界存在率Rは、20%以上である、
電気化学セル用電解質膜。
セラミックス粒界存在率R={セラミック粒子同士の粒界の総長さL1/(セラミック粒子同士の粒界の総長さL1+セラミック粒子と樹脂との界面の総長さL2)}×100 (1)
- 前記セラミックス粒界存在率Rは、60%以下である、
請求項1又は請求項2に記載の電気化学セル用電解質膜。
- 前記イオン伝導体は、プロトン伝導性である、
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電気化学セル用電解質膜。
- 前記イオン伝導体の含有量は、35~65体積%である、
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電気化学セル用電解質膜。
- 前記支持体は、絶縁性である、
請求項1に記載の電気化学セル用電解質膜。
- 前記支持体は、フッ素樹脂によって構成される、
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の電気化学セル用電解質膜。
- 請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の電気化学セル用電解質膜と、
アノードと、
カソードと、
を備える、電気化学セル。
- セラミックスと樹脂と有機溶剤とを混合して混合物を準備する混合工程と、
前記混合物を乾燥させて、気孔率が35%以上の中間体を製造する中間体製造工程と、
を備える、電気化学セル用電解質膜の製造方法。
- 80~130℃の温度かつ200%以上の圧縮率で、前記中間体を緻密化させる緻密化工程、
をさらに備える、請求項9に記載の電気化学セル用電解質膜の製造方法。
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