JP7049080B2 - スーツブロワ装置及びボイラ - Google Patents

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Description

本開示は、スーツブロワ装置及びボイラに関する。
ボイラの炉内に配設される伝熱管の表面に付着した灰や煤を除去するスーツブロワ装置が知られている。スーツブロア装置は、ボイラの炉外から炉内に挿抜されるランス管から蒸気等を噴射することで、伝熱管の表面に付着した灰や煤を除去する(特許文献1参照)。
特開平11-230536号公報
蒸気を噴射するスーツブロワ装置では、ランス管内の蒸気が凝縮してドレンが生成されることがあり、このドレンがボイラの火炉壁を伝って流下することがある。このとき、ボイラ火炉壁管と溶接されているフィンの溶接部分にドレンが接触すると、溶接部分が急冷され、溶接部分に割れが生じるおそれがある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、スーツブロワ装置のドレンがボイラ火炉壁管と溶接されているフィンの溶接部分に接触し難くすることで該溶接部分の損傷を抑制することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るスーツブロワ装置は、
ボイラの炉内に配設される伝熱管の表面に蒸気を噴射するためのスーツブロワ装置であって、
前記ボイラの火炉壁は、
複数のボイラ火炉壁管と、
隣接する2つの前記ボイラ火炉壁管の間で、前記隣接する2つのボイラ火炉壁管の少なくとも一方に溶接されるフィン片を含むフィンと、を備え、
前記スーツブロワ装置は、
炉外から炉内に挿入されるランス管であって、前記蒸気を噴射する噴射口が形成されたランス管と、
前記フィン片を貫通し、内部を前記ランス管が挿通されるスリーブ管と、を備え、
前記スリーブ管の炉内側の端部は、少なくとも鉛直下方位置において前記フィン片よりも炉内側に突出している。
上記(1)の構成によれば、スリーブ管のドレンがスリーブ管の内周面を伝い、スリーブ管の炉内側の端部から炉内に流れても、スリーブ管の炉内側の端部が少なくとも鉛直下方位置においてフィン片よりも炉内側に突出しているので、スリーブ管の炉内側の端部から流下するドレンがフィン片に触れ難くなる。これにより、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分の損傷を抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記スリーブ管の炉内側の端部の前記フィン片からの突出量をL1、
前記ボイラ火炉壁管の外周面の前記フィン片からの突出量をL2、とした場合に、0.5×L2≦L1≦L2の関係を満たす。
上記(2)の構成によれば、スリーブ管の炉内側の端部のフィン片からの突出量L1がボイラ火炉壁管の外周面のフィン片からの突出量L2の0.5倍以上であるので、スリーブ管の炉内側の端部から流下するドレンがフィン片に触れ難くなる。また、上記(2)の構成によれば、スリーブ管の炉内側の端部のフィン片からの突出量L1がボイラ火炉壁管の外周面のフィン片からの突出量L2以下であるので、スリーブ管の炉内側の端部の突出量を抑制して、該端部の焼損を抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記スリーブ管の炉内側の端部の前記フィン片からの突出量は、前記ボイラ火炉壁管の前記外周面の前記フィン片からの突出量と等しい。
上記(3)の構成によれば、スリーブ管の炉内側の端部のフィン片からの突出量がボイラ火炉壁管の外周面のフィン片からの突出量と等しいので、スリーブ管の炉内側の端部から流下するドレンをフィン片に触れ難くしつつ、スリーブ管の炉内側の端部の焼損を抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、前記スリーブ管の炉内側の端部は、鉛直下方から周方向においてずれた位置で前記スリーブ管の延在方向に沿って延在するスリット部を有する。
上記(4)の構成によれば、スリット部がスリーブ管の熱膨張による変形を吸収するので、スリーブ管やスリーブ管が貫通するフィンの損傷を抑制できる。
また、上記(4)の構成によれば、スリット部の配置位置が鉛直下方から周方向においてずれているので、スリーブ管の内周面を伝って流れるドレンがスリット部から流下し難くなる。これにより、ドレンがフィン片に触れ難くなるので、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分の損傷を抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記スリーブ管は、
前記フィン片を挟んで炉外側に延在する第1スリーブ管と、
前記第1スリーブ管の前記フィン片側の端部に溶接されるとともに、前記フィン片よりも炉内側に突出している第2スリーブ管と、を含み
前記スリーブ管の内周面は、前記第1スリーブ管と前記第2スリーブ管との境界部の鉛直下方位置において、平坦に接続されている。
上記(5)の構成によれば、例えば、フィン片を挟んで炉外側に延在する第1スリーブ管を備え、フィン片よりも炉内側に突出している第2スリーブ管を備えていないような既存の設備に対して、第1スリーブ管のフィン片側の端部に第2スリーブ管を溶接によって接続することで、スリーブ管から炉内に流下するドレンがフィン片に触れ難くなり、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分の損傷を抑制できる。
また、上記(5)の構成によれば、スリーブ管の内周面が第1スリーブ管と第2スリーブ管との境界部の鉛直下方位置において平坦に接続されているので、スリーブ管内を流れるドレンが該境界部でせき止められたり、ドレン溜まりができたりすることなくスムーズに流れる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係るスーツブロワ装置は、
ボイラの炉内に配設される伝熱管の表面に蒸気を噴射するためのスーツブロワ装置であって、
前記ボイラの火炉壁は、
複数のボイラ火炉壁管と、
隣接する2つの前記ボイラ火炉壁管の間で、前記隣接する2つのボイラ火炉壁管の少なくとも一方に溶接されるフィン片を含むフィンと、を備え、
前記スーツブロワ装置は、
炉外から炉内に挿入されるランス管であって、前記蒸気を噴射する噴射口が形成されたランス管と、
前記フィン片を貫通し、内部を前記ランス管が挿通されるスリーブ管と、
前記スリーブ管の下方で、前記フィン片から炉内側に突出し、前記スリーブ管の延在方向に沿って見たときに左右に離間して配置された一対の整流部材であって、それぞれの上面が相手側に向かうにつれて下方に下がるように傾斜した一対の整流部材と、
を備える。
上記(6)の構成によれば、一対の整流部材は、スリーブ管の下方で、フィン片から炉内側に突出しているので、スリーブ管の端部から炉内に流下するドレンを上面で受けることができる。また、上記(6)の構成によれば、一対の整流部材は、スリーブ管の延在方向に沿って見たときに左右に離間して配置され、それぞれの上面が相手側に向かうにつれて下方に下がるように傾斜している。したがって、一対の整流部材は、上面で受けた上記ドレンをそれぞれの下端側の端部に案内できる。一対の整流部材は左右に離間して配置されているので、それぞれの下端側の端部同士も離間している。そのため、それぞれの下端側の端部に案内されたドレンは、下端側の端部同士の隙間から下方に流下する。
これにより、スリーブ管の端部から炉室内に流下するドレンをボイラ火炉壁管側から離れるように案内し、下端側の端部同士の隙間から下方に流下させることができるので、スリーブ管の端部から炉室内に流下するドレンがボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分に触れ難くなり、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分の損傷を抑制できる。
また、火炉壁の炉内側の表面を耐火材の層で覆う場合には、一対の整流部材が耐火材を支持するためのアンカー部材としての機能を果たすので、耐火材が脱落し難くなり、耐火材の耐久性を向上できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記一対の整流部材は、前記スリーブ管の下方で上下方向に沿って少なくとも二対配置されている。
上記(7)の構成によれば、一対の整流部材がスリーブ管の下方で上下方向に沿って少なくとも二対配置されているので、スリーブ管の端部から炉内に流下するドレンを少なくとも上下2段の整流部材によって、ボイラ火炉壁管側から離れるように案内できる。
これにより、スリーブ管の端部から炉内に流下するドレンがボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分に触れ難くなり、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分の損傷を抑制できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(6)又は(7)の構成において、
前記一対の整流部材のそれぞれは、前記フィン片に溶接されており、
前記一対の整流部材のそれぞれの前記フィン片との溶接部は、前記ボイラ火炉壁管と前記フィン片との溶接部から離間している。
上記(8)の構成によれば、一対の整流部材のそれぞれのフィン片との溶接部がボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部から離間しているので、ドレンに触れたことによる整流部材の温度低下の影響がボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部に及び難くなる。これにより、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部の耐久性への影響を抑制できる。また、一対の整流部材のそれぞれのフィン片との溶接部と、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部とが重ならないので、それぞれの溶接部において再溶接されることによる強度低下のおそれがない。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、前記一対の整流部材のそれぞれの溶接部は、前記スリーブ管とは反対側に設けられた、片側開先部を有する。
上記(9)の構成によれば、一対の整流部材のそれぞれの溶接部における片側開先部がスリーブ管とは反対側に設けられているので、一対の整流部材のそれぞれの溶接部における溶接金属にスリーブ管の端部から炉内に流下するドレンが接触し難くなるので、該溶接部の耐久性を向上できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記フィン片の炉内側の表面を覆う耐火材の層をさらに備える。
上記(10)の構成によれば、フィン片の炉内側の表面が耐火材の層で覆われているので、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部にスリーブ管の端部から炉内に流下するドレンが直接接触することを防止できるので、該溶接部の耐久性を向上できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)の構成において、
前記フィン片の炉内側に取り付けられた、前記耐火材を支持するためのアンカー部材を複数備え、
前記複数のアンカー部材の少なくとも一部は、前記スリーブ管の延在方向に沿って見たときに千鳥格子状に配置されている。
上記(11)の構成によれば、耐火材を支持するためのアンカー部材を複数備え、複数のアンカー部材の少なくとも一部がスリーブ管の延在方向に沿って見たときに千鳥格子状に配置されているので、耐火材が脱落し難くなり、耐火材の耐久性を向上できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(10)又は(11)の構成において、
前記フィン片の炉内側に取り付けられた、前記耐火材を支持するためのアンカー部材を複数備え、
前記複数のアンカー部材のそれぞれは、先端が二股状に分かれた二股部を有し、
前記複数のアンカー部材は、前記スリーブ管の延在方向に沿って見たときの前記二股部の一方の先端と他方の先端とを結ぶ線分の向きが、第1方向に沿って配置される第1アンカー部材、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って配置される第2アンカー部材、および前記第1方向および前記第2方向とは異なる第3方向に沿って配置される第3アンカー部材、を含んでいる。
上記(12)の構成によれば、複数のアンカー部材のそれぞれが二股部を有し、複数のアンカー部材が、スリーブ管の延在方向に沿って見たときの二股部の一方の先端と他方の先端とを結ぶ線分の向きが、第1方向に沿って配置される第1アンカー部材、第1方向とは異なる第2方向に沿って配置される第2アンカー部材、及び第1方向及び第2方向とは異なる第3方向に沿って配置される第3アンカー部材、を含んでいるので、耐火材が脱落し難くなり、耐火材の耐久性を向上できる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係るボイラは、
上記(1)乃至(12)の何れかの構成のスーツブロワ装置と、
前記火炉壁と、
を備える。
上記(13)の構成によれば、スリーブ管の炉内側の端部から流下するドレンがフィン片に触れ難くなり、ボイラ火炉壁管とフィン片との溶接部分の損傷を抑制できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、スーツブロワ装置のドレンがボイラ火炉壁管と溶接されているフィンの溶接部分に接触し難くすることで該溶接部分の損傷を抑制できる。
一実施形態に係るボイラの全体構成を模式的に示す図である。 ボイラの炉内の模式的な斜視図である。 スリーブ管の近傍の火炉壁を示す図であり、耐火材層を設ける前の状態を示している。 図3のIV-IV矢視断面図である。 スリーブ管の近傍の火炉壁の一部を拡大した図であり、(a)は図3におけるスリーブ管の下部近傍を拡大した図であり、(b)は(a)のA-A矢視図である。 既設のスーツブロアのスリーブ管を炉内側に向かって延長する様子について説明する図であり、(a)は既設のスーツブロアのスリーブ管と、延長用の短管とを示す断面図であり、(b)は既設のスーツブロアのスリーブ管に延長用の短管を接続した後のスリーブ管の断面を拡大した図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
(ボイラの全体構成)
図1及び図2を参照して、一実施形態に係るボイラ(蒸気発生装置)1について説明する。図1は、一実施形態に係るボイラ1の全体構成を模式的に示す図である。図2は、ボイラ1の炉内の模式的な斜視図である。
ボイラ1は、内部に火炉(燃焼室)2が形成される火炉壁3と、火炉壁3の下部に多段に設置されたバーナ4と、火炉2の出口に連結された煙道5と、火炉2の上部から煙道5に向かってこの順に並ぶ過熱器6、再熱器7及びエコノマイザ8と、火炉2の上方に設けられたドラム9とを備えている。
火炉壁3は、図2に示すように、管軸方向を上下方向に向けた水管31が複数並ぶ水冷壁として構成されており、水管31と平板状のフィン32とが交互に組み合わされている。
各水管31は上下各端部が図示しないヘッダ、上昇管及び降水管を介してドラム9に接続されている。
一実施形態のボイラ1では、火炉壁3の炉内側には、耐火材の層(耐火材層)33が設けられているが、ボイラの機種や仕様の違い等により、火炉壁3の炉内側に耐火材層33が設けられない場合もある。
図2に示すように、過熱器6は、火炉2から煙道5に至るボイラ1の内部に配設される複数の伝熱管6aを有する。各伝熱管6aの端部は、炉外に設置された管寄せ(管台)6bに接続されている。なお、図2では不図示であるが、再熱器7も過熱器6と同様の構成である。
バーナ4から噴射された燃焼用空気と燃料は、バーナ4の噴射口において火炎を形成し、燃焼ガスを発生する。燃焼ガスは火炉2を上昇し、過熱器6、再熱器7及びエコノマイザ8をこの順に通過する。
給水ポンプ(図示略)から供給された水は、エコノマイザ8で燃焼ガスと熱交換されて予熱された後、火炉壁3へと送られる。火炉壁3へと送られた水は、ドラム9や火炉壁3を構成する各水管31等からなる循環路を循環しながら、バーナ4の火炎や燃焼ガスにより加熱されて、飽和水と飽和蒸気とからなる二相流となる。飽和蒸気は、ドラム9により分離されて、過熱器6に導入され、バーナ4の火炎や燃焼ガスによって加熱され、過熱蒸気となる。
この過熱蒸気は、主蒸気管を介して発電用の蒸気タービンに供給され、蒸気タービンでの膨張過程の中途で取り出された蒸気は、低温再熱蒸気管を介して再熱器7に導入され、燃焼ガスによって再度過熱されて高温再熱蒸気管を介して再び蒸気タービンに供給される(主蒸気管、蒸気タービン、低温再熱蒸気管及び高温再熱蒸気管は図示略)。
一実施形態のボイラ1には、過熱器6の伝熱管6aや、再熱器7の不図示の伝熱管、エコノマイザ8の不図示の伝熱管に付着した灰や煤等を高圧の蒸気や空気の噴射によって除去するスーツブロア20が備えられている。
一実施形態のスーツブロア20は、蒸気を噴射するランス管21と、ランス管21の周囲を覆うスリーブ管22とを有する。
ランス管21は、スリーブ管22の内部に挿通され、火炉2内に挿抜可能に構成されている。すなわち、ランス管21は、その軸方向に移動して火炉2内に挿入される挿入位置と、火炉2内から退避する退避位置との間を移動可能に構成されている。また、ランス管21は、ランス管21の軸周りに回転可能に構成されている。ランス管21の先端付近の外周面には不図示の噴射口が設けられており、この噴射口から高圧蒸気や高圧空気が噴射される。
一実施形態のスーツブロア20では、噴射媒体が高圧の蒸気である。そのため、ランス管21内に残留した蒸気が凝縮してドレンが生成されると、生成されたドレンがスリーブ管22の内側を伝って火炉2内に流下することがある。このとき、後述する図5(a)に示した、水管31とフィン32との溶接部34にドレンが接触すると、溶接部34が急冷され、溶接部34に割れが生じるおそれがある。
そこで、一実施形態のボイラ1及びスーツブロア20では、以下で説明するように水管31とフィン32との溶接部34にドレンが接触し難くすることで溶接部34の損傷を抑制している。
(スリーブ管22における対応)
図3は、スリーブ管22の近傍の火炉壁3を示す図であり、耐火材層33を設ける前の状態を示している。図4は、図3のIV-IV矢視断面図である。図5は、スリーブ管22の近傍の火炉壁3の一部を拡大した図であり、図5(a)は、図3におけるスリーブ管22の下部近傍を拡大した図であり、図5(b)は、図5(a)のA-A矢視図である。
一実施形態のスーツブロア20では、図3に示すように、スリーブ管22は縦長の楕円形状の断面を有する管状の部材であり、隣接する2本の水管31の間の領域に配置されている。一実施形態では、水管31同士の間隔がスリーブ管22の径よりも小さいため、図3においてスリーブ管22の側方で延在する2本の水管31は、図3における左右方向に湾曲している。
スリーブ管22は、ドレンがスリーブ管22の内を伝って炉内側に流れるように、炉内側の端部22a側が下がるように僅かに傾斜している。
図4に示すように、スリーブ管22の炉内側の端部22aは、フィン32の炉内側の表面よりも炉内側に突出している。
一実施形態のスーツブロア20では、スリーブ管22の端部22aのフィン32からの突出量L1は、水管31の外周面のフィン32からの突出量L2と等しい。
スリーブ管22の端部22aには、熱膨張によるスリーブ管22の変形を吸収するためのスリット部22bが設けられている。スリット部22bは、図4に示すように、スリーブ管22の炉内側の管端からスリーブ管22の延在方向に向かって延在するスリットである。スリット部22bは、図3,5に示すように、端部22aにおける鉛直下方の位置から周方向にずれた位置に設けられている。一実施形態では、図3に示すように、スリット部22bは、周方向の2か所に、スリーブ管22の断面の中心に関して対称となるように設けられている。
このように構成される一実施形態のスリーブ管22では、端部22aがフィン32から炉内側に突出しているので、例えばフィン32の表面の耐火材層33が脱落したとしても、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなるので、端部22aから火炉2内に流下するドレンが水管31とフィン32との溶接部34に触れ難くなる。これにより、水管31とフィン32との溶接部34の損傷を抑制できる。
また、フィン32の表面に耐火材層33が最初から設けられていない場合であっても、端部22aがフィン32から炉内側に突出しているので、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなり、端部22aから火炉2内に流下するドレンが水管31とフィン32との溶接部34に触れ難くなる。これにより、水管31とフィン32との溶接部34の損傷を抑制できる。
端部22aのフィン32からの突出量L1は、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くするためには大きい方がよく、火炉2内における端部22aの消耗(焼損)を抑制するためには小さい方がよい。
一実施形態のスリーブ管22では、上述したように、端部22aのフィン32からの突出量L1が水管31の外周面のフィン32からの突出量L2と等しいので、端部22aから火炉2内に流下するドレンをフィン32に触れ難くしつつ、火炉2内における端部22aの焼損を抑制できる。
一実施形態のスリーブ管22では、スリット部22bは、端部22aにおける鉛直下方の位置から周方向にずれた位置に設けられている。そのため、スリーブ管22の内周面を伝って流れるドレンがスリット部22bから流下し難くなる。したがって、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなり、端部22aから火炉2内に流下するドレンが水管31とフィン32との溶接部34に触れ難くなる。これにより、水管31とフィン32との溶接部34の損傷を抑制できる。
(整流部材40について)
図3~図5に示すように、フィン32の炉内側の表面には、スリーブ管22の下方の領域に整流部材40が設けられている。
整流部材40は、フィン32の炉内側の表面から炉内側に突出し、図3において、すなわち、スリーブ管22の延在方向に沿って見たときに左右に離間して配置された一対の板状の部材である。したがって、図示右側の整流部材40の左端と図示左側の整流部材40の右端とは離間している。一実施形態では、整流部材40は、スリーブ管22の下方で上下方向に沿って三対配置されている。
図4に示すように、一実施形態の整流部材40の炉内側の端部は、スリーブ管22の端部22aよりも炉内側に突出している。
左右一対の整流部材40は、それぞれの上面40aが相手側の整流部材40に向かうにつれて下方に下がるように傾斜している。すなわち、左右一対の整流部材40のうち、図示右側の整流部材40は、上面40aの右端側の高さが左端側の高さよりも高く、図示左側の整流部材40は、上面40aの左端側の高さが右端側の高さよりも高い。
図5(a),(b)に示すように、整流部材40は、フィン32との溶接部41において、スリーブ管22とは反対側に設けられた、片側開先部42を有する。したがって、溶接部41の溶接金属43は、図5(a)に示すように、スリーブ管22側から見て、整流部材40の上面40aに隠れた状態となる。
図5(a)に示すように、溶接部41は、水管31とフィン32との溶接部34と離間している。なお、フィン32は、隣接する2つの水管31の一方に溶接されるフィン片32aを含んでいる。
このように構成される一実施形態の整流部材40では、左右一対の整流部材40がスリーブ管22の下方で、フィン32から炉内側に突出しているので、スリーブ管22の端部22aから火炉2内に流下するドレンを上面40aで受けることができる。また、左右一対の整流部材40は、スリーブ管22の延在方向に沿って見たときに左右に離間して配置され、それぞれの上面40aが相手側に向かうにつれて下方に下がるように傾斜している。したがって、一対の整流部材40は、上面40aで受けた上記ドレンをそれぞれの下端側の端部に案内できる。一対の整流部材40は左右に離間して配置されているので、それぞれの下端側の端部同士も離間している。そのため、それぞれの下端側の端部に案内されたドレンは、下端側の端部同士の隙間から下方に流下する。
これにより、スリーブ管22の端部22aから火炉2内に流下するドレンを水管31側から離れるように案内し、下端側の端部同士の隙間から下方に流下させることができるので、スリーブ管22の端部22aから火炉2内に流下するドレンが水管31とフィン32との溶接部34に触れ難くなり、溶接部34の損傷を抑制できる。
一実施形態では、左右一対の整流部材40がスリーブ管22の下方で上下方向に沿って三対配置されているので、スリーブ管22の端部22aから火炉2内に流下するドレンを上下3段の整流部材40によって、水管31側から離れるように案内できる。
これにより、スリーブ管22の端部22aから火炉2内に流下するドレンが水管31とフィン32との溶接部34に触れ難くなり、溶接部34の損傷を抑制できる。
一実施形態の整流部材40のそれぞれでは、フィン32との溶接部41が水管31とフィン32との溶接部34から離間しているので、ドレンに触れたことによる整流部材40の温度低下の影響が水管31とフィン32との溶接部34に及び難くなる。これにより、水管31とフィン32との溶接部34の耐久性への影響を抑制できる。また、整流部材40のフィン32との溶接部41と、水管31とフィン32との溶接部34とが重ならないので、それぞれの溶接部において再溶接されることによる強度低下のおそれがない。
一実施形態の整流部材40では、スリーブ管22とは反対側に設けられた片側開先部42を有するので、溶接部41における溶接金属43にスリーブ管22の端部22aから火炉2内に流下するドレンが接触し難くなるので、溶接部41の耐久性を向上できる。
一実施形態では、整流部材40がフィン32から炉内側に突出しているので、後述するように、火炉壁3の炉内側の表面を耐火材の層で覆う場合には、整流部材40のそれぞれが耐火材を支持するためのアンカー部材としての機能を果たす。これにより、耐火材が火炉壁3から脱落し難くなり、耐火材の耐久性を向上できる。
(耐火材層33について)
図4に示すように、一実施形態の火炉壁3の炉内側の表面は、耐火材層33で覆われている。一実施形態の火炉壁3では、耐火材層33は、水管31の炉内側の表面及びフィン32の炉内側の表面を覆っている。耐火材層33には、スリーブ管22の端部22aに対応する位置に開口部33aが設けられている。開口部33aは、スリーブ管22の炉内側の管端から耐火材層33の炉内側の表面に向かうにつれてスリーブ管22の径方向外側に広がるテーパ形状を呈する。
図3及び図4に示すように、一実施形態の火炉壁3では、耐火材層33を支持するため、フィン32の炉内側の表面にアンカー部材50が取り付けられている。図4に示すように、アンカー部材50は、例えば基端部50aから先端50bに向かって二股状に分岐した二股部51を有する。アンカー部材50は、溶接によって基端部50aがフィン32に固定される。
一実施形態の火炉壁3では、図3に示すように、アンカー部材50は、スリーブ管22の延在方向に沿って見たときに千鳥格子状に配置されている。また、アンカー部材50は、スリーブ管22の延在方向に沿って見たときの一方の先端50bと他方の先端50bとを結ぶ線分の向きが、図示上下方向に沿って配置されるアンカー部材50と、図示左右方向に沿って配置されるアンカー部材50と、図示上下方向から45度程度角度がずれた斜め方向に沿って配置されるアンカー部材50とを含んでいる。すなわち、一実施形態の火炉壁3では、アンカー部材50は、図3における上下方向、左右方向、及び斜め方向の何れかを向くように配置されている。したがって、一実施形態の火炉壁3では、2つの先端50bを結ぶ線分に向きがそれぞれ異なる、3種類のアンカー部材50が配置されている。
このように、一実施形態の火炉壁3では、耐火材層33の開口部33aが上述したようなテーパ形状を呈するので、スリーブ管22の端部22aから流れ出たドレンが耐火材層33上に留まらずに下方に流下するので、耐火材層33の損傷を抑制して、耐火材層33の耐久性を向上できる。これにより、耐火材層33によって、ドレンが水管31とフィン32との溶接部34に触れることを長期間にわたって抑制できるので、溶接部34の損傷を抑制できる。
なお、一実施形態のスリーブ管22では、上述したように端部22aがフィン32から炉内側に突出しているので、スリーブ管22の端部22aから流れ出たドレンが耐火材層33とフィン32との境界面に触れ難くなるので、耐火材層33の損傷を抑制して、耐火材層33の耐久性を向上できる。また、耐火材層33の脱落も抑制できる。
一実施形態の火炉壁3では、アンカー部材50がスリーブ管22の延在方向に沿って見たときに千鳥格子状に配置されているので、耐火材層33が脱落し難くなり、耐火材層33の耐久性を向上できる。
一実施形態の火炉壁3では、アンカー部材50は、二股部51の先端50b同士を結ぶ線分の向きが図3における上下方向、左右方向、及び斜め方向の何れかを向くように配置されているので、耐火材層33が脱落し難くなり、耐火材層33の耐久性を向上できる。
(既設スーツブロアの改修について)
上述した一実施形態では、スリーブ管22は、炉内側の端部22aがフィン32の炉内側の表面よりも炉内側に突出している。
しかし、例えばボイラに既に設置されているスーツブロアでは、スリーブ管の炉内側の端部が火炉壁のフィンの表面から炉内側に突出していない。このような場合には、例えばボイラが補修等により停止しているときにスリーブ管を炉内側に向かって延長するように改修することができる。
図6は、既設のスーツブロアのスリーブ管を炉内側に向かって延長する様子について説明する図であり、図6(a)は、既設のスーツブロアのスリーブ管と、延長用の短管とを示す断面図であり、図6(b)は、既設のスーツブロアのスリーブ管に延長用の短管を接続した後のスリーブ管の断面を拡大した図である。
図6(a)に示すように、例えば、既設のスーツブロアのスリーブ管62の炉内側の端部62aに、スリーブ管62と同形状の断面を有する短管63を溶接することによって、スリーブ管62を炉内側に向かって延長できる。これにより、短管63がフィン32から炉内側に突出した状態となる。
短管63には、熱膨張によるスリーブ管62及び短管63の変形を吸収するためのスリット部63bを設ける。
図6(b)に示すように、スリーブ管62と短管63との溶接部64は、少なくとも鉛直下方位置において、内周部64aに仕上げ加工を施すこと等によって、スリーブ管62と短管63との接続部分の内周面が平坦となるように仕上げられている。
このように、既設のスーツブロアの改修後のスリーブ管は、フィン32を挟んで火炉2の外部側に延在するスリーブ管62と、スリーブ管62のフィン32側の端部、すなわち端部62aに溶接された、フィン32よりも炉内側に突出している短管63と、を含む。
これにより、例えば、フィン32を挟んで火炉2の外部側に延在する第1スリーブ管(スリーブ管62)を備え、フィン32よりも炉内側に突出している第2スリーブ管を備えていないような既存の設備に対して、スリーブ管62の端部62aに短管63を溶接によって接続することで、短管63が接続されたスリーブ管62から火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなり、水管31とフィン32との溶接部34の損傷を抑制できる。
また、スリーブ管62と短管63との境界部である溶接部64の鉛直下方位置において内周面が平坦に接続されているので、スリーブ管62内を流れるドレンが溶接部64でせき止められたり、ドレン溜まりができたりすることなくスムーズに流れる。これにより、溶接部64でせき止められたりドレン溜まりができたりすることによって溜まったドレンが、あるタイミングで一気に耐火材層33に接触する、という現象が生じ難くなるので、耐火材層33の損傷を抑制して、耐火材層33の耐久性を向上できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した一実施形態のスーツブロア20では、スリーブ管22の端部22aが全周にわたってフィン32の炉内側の表面よりも炉内側に突出している。しかし、スリーブ管22の端部22aが少なくとも鉛直下方位置においてフィン32の炉内側の表面よりも炉内側に突出していれば、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなり、火炉壁3つまりは水管31とフィン32との溶接部34に触れ難くなる。したがって、例えば、スリーブ管22の端部22aは、周方向の範囲のうち、鉛直下方位置を含む鉛直下方位置の近傍だけがフィン32の炉内側の表面よりも炉内側に突出していてもよい。また、例えば、スリーブ管22は、鉛直下方位置がフィン32の炉内側の表面よりも炉内側に突出するように、端部22aの端面が火炉壁3に対して斜めに傾斜していてもよい。
上述した一実施形態のスーツブロア20では、スリーブ管22の端部22aのフィン32からの突出量L1は、水管31の外周面のフィン32からの突出量L2と等しい。しかし、端部22aがフィン32から炉内側に突出していれば、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなるので、突出量L1が突出量L2と等しくなることは必須ではない。
例えば、突出量L1が突出量L2の0.5倍以上であれば、端部22aから火炉2内に流下するドレンをフィン32に触れ難くするという効果が十分に表れると考えられる。
また、突出量L1は、突出量L2の1.0倍よりも大きくてもよい。
上述した一実施形態では、スリーブ管22では、スリット部22bが設けられているが、熱膨張によるスリーブ管22の変形の影響を無視し得るのであれば、スリーブ管22にスリット部22bが設けられていなくてもよい。また、スリット部22bは、端部22aの1か所に設けられていてもよく。3か所以上に設けられていてもよい。
上述した一実施形態では、整流部材40の炉内側の端部は、スリーブ管22の端部22aよりも炉内側に突出している。しかし、整流部材40の炉内側の端部が少なくともフィン32の炉内側の表面から炉内側に突出していれば、端部22aから火炉2内に流下するドレンがフィン32に触れ難くなるので、整流部材40の炉内側の端部がスリーブ管22の端部22aよりも炉内側に突出することは必須ではなく、少なくともフィン32の炉内側の表面から炉内側に突出していればよい。
上述した一実施形態では、整流部材40は三対設けられているが、整流部材40は一対又は二対設けられていてもよく、四対以上設けられていてもよい。
上述した一実施形態では、フィン32の表面に耐火材層33が設けられているが、フィン32の表面に耐火材層33が設けられていなくてもよい。
上述した一実施形態では、アンカー部材50は、二股部51の先端50b同士を結ぶ線分の向きが図3における上下方向、左右方向、及び斜め45度の方向の何れかを向くように配置されている。しかし、上述の説明は、二股部51の先端50b同士を結ぶ線分の向きが上記の方向とは異なる方向を向くように配置されたアンカー部材50の存在を否定するものではない。また、2つの先端50bを結ぶ線分に向きがそれぞれ異なる、4種類のアンカー部材50が配置されていてもよい。
1 ボイラ(蒸気発生装置)
2 火炉(燃焼室)
3 火炉壁
20 スーツブロア
21 ランス管
22 スリーブ管
22a 端部
22b スリット部
31 水管
32 フィン
33 耐火材層
34 溶接部
40 整流部材
41 溶接部
42 片側開先部
43 溶接金属
50 アンカー部材
51 二股部
62 スリーブ管
63 短管

Claims (12)

  1. ボイラの炉内に配設される伝熱管の表面に蒸気を噴射するためのスーツブロワ装置であって、
    前記ボイラの火炉壁は、
    複数のボイラ火炉壁管と、
    隣接する2つの前記ボイラ火炉壁管の間で、前記隣接する2つのボイラ火炉壁管の少なくとも一方に溶接されるフィン片を含むフィンと、を備え、
    前記スーツブロワ装置は、
    炉外から炉内に挿入されるランス管であって、前記蒸気を噴射する噴射口が形成されたランス管と、
    前記フィン片を貫通し、内部を前記ランス管が挿通されるスリーブ管と、を備え、
    前記スリーブ管の炉内側の端部は、少なくとも鉛直下方位置において前記フィン片よりも炉内側に突出しており、
    前記スリーブ管の炉内側の端部は、鉛直下方から周方向においてずれた位置で前記スリーブ管の延在方向に沿って延在するスリット部を有する、
    スーツブロワ装置。
  2. ボイラの炉内に配設される伝熱管の表面に蒸気を噴射するためのスーツブロワ装置であって、
    前記ボイラの火炉壁は、
    複数のボイラ火炉壁管と、
    隣接する2つの前記ボイラ火炉壁管の間で、前記隣接する2つのボイラ火炉壁管の少なくとも一方に溶接されるフィン片を含むフィンと、を備え、
    前記スーツブロワ装置は、
    炉外から炉内に挿入されるランス管であって、前記蒸気を噴射する噴射口が形成されたランス管と、
    前記フィン片を貫通し、内部を前記ランス管が挿通されるスリーブ管と、を備え、
    前記スリーブ管の炉内側の端部は、少なくとも鉛直下方位置において前記フィン片よりも炉内側に突出しており、
    前記スリーブ管は、
    前記フィン片を挟んで炉外側に延在する第1スリーブ管と、
    前記第1スリーブ管の前記フィン片側の端部に溶接されるとともに、前記フィン片よりも炉内側に突出している第2スリーブ管と、を含み
    前記スリーブ管の内周面は、前記第1スリーブ管と前記第2スリーブ管との境界部の鉛直下方位置において、平坦に接続されている、
    スーツブロワ装置。
  3. 前記スリーブ管の炉内側の端部の前記フィン片からの突出量をL1、
    前記ボイラ火炉壁管の外周面の前記フィン片からの突出量をL2、とした場合に、0.5×L2≦L1≦L2の関係を満たす、請求項1又は2に記載のスーツブロワ装置。
  4. 前記スリーブ管の炉内側の端部の前記フィン片からの突出量は、前記ボイラ火炉壁管の前記外周面の前記フィン片からの突出量と等しい、請求項3に記載のスーツブロワ装置。
  5. ボイラの炉内に配設される伝熱管の表面に蒸気を噴射するためのスーツブロワ装置であって、
    前記ボイラの火炉壁は、
    複数のボイラ火炉壁管と、
    隣接する2つの前記ボイラ火炉壁管の間で、前記隣接する2つのボイラ火炉壁管の少なくとも一方に溶接されるフィン片を含むフィンと、を備え、
    前記スーツブロワ装置は、
    炉外から炉内に挿入されるランス管であって、前記蒸気を噴射する噴射口が形成されたランス管と、
    前記フィン片を貫通し、内部を前記ランス管が挿通されるスリーブ管と、
    前記スリーブ管の下方で、前記フィン片から炉内側に突出し、前記スリーブ管の延在方向に沿って見たときに左右に離間して配置された一対の整流部材であって、それぞれの上面が相手側に向かうにつれて下方に下がるように傾斜した一対の整流部材と、
    を備える、スーツブロワ装置。
  6. 前記一対の整流部材は、前記スリーブ管の下方で上下方向に沿って少なくとも二対配置されている、請求項に記載のスーツブロワ装置。
  7. 前記一対の整流部材のそれぞれは、前記フィン片に溶接されており、
    前記一対の整流部材のそれぞれの前記フィン片との溶接部は、前記ボイラ火炉壁管と前記フィン片との溶接部から離間している、請求項又はに記載のスーツブロワ装置。
  8. 前記一対の整流部材のそれぞれの溶接部は、前記スリーブ管とは反対側に設けられた、片側開先部を有する、請求項に記載のスーツブロワ装置。
  9. 前記フィン片の炉内側の表面を覆う耐火材の層をさらに備える、請求項1乃至の何れか一項に記載のスーツブロワ装置。
  10. 前記フィン片の炉内側に取り付けられた、前記耐火材を支持するためのアンカー部材を複数備え、
    前記複数のアンカー部材の少なくとも一部は、前記スリーブ管の延在方向に沿って見たときに千鳥格子状に配置されている、請求項に記載のスーツブロワ装置。
  11. 前記フィン片の炉内側に取り付けられた、前記耐火材を支持するためのアンカー部材を複数備え、
    前記複数のアンカー部材のそれぞれは、先端が二股状に分かれた二股部を有し、
    前記複数のアンカー部材は、前記スリーブ管の延在方向に沿って見たときの前記二股部の一方の先端と他方の先端とを結ぶ線分の向きが、第1方向に沿って配置される第1アンカー部材、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って配置される第2アンカー部材、及び前記第1方向及び前記第2方向とは異なる第3方向に沿って配置される第3アンカー部材、を含んでいる、請求項又は10に記載のスーツブロワ装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか一項に記載のスーツブロワ装置と、
    前記火炉壁と、
    を備える、ボイラ。
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