JP7048565B2 - 訪問販売管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、訪問先となる顧客に対して商品を訪問販売する際に用いられる訪問販売管理システムに関する。
従来、医薬品の配置販売では、複数種類の薬品を収容した薬箱を顧客宅に配置する。顧客は、必要な時に薬箱から所望の薬品を取り出して服用する。訪問担当者は、定期的に顧客宅に訪問して、使用された薬品を点検し、その料金を精算すると同時に、新たな薬品を薬箱に補充する。
近年、配置販売において、訪問担当者による顧客宅への訪問スケジュールの管理を、コンピューターで行うようになっている(以下、特許文献1参照)。これにより、訪問担当者の経験や勘に頼ることが無くなるので、経験の浅い訪問担当者であっても、顧客満足度を高めることが可能になる。
特開2002-259663号
しかし、顧客宅に訪問した際における、薬箱に収容される薬品の管理は、訪問担当者による手作業となる。従って、使用期限が近付いているような未使用の薬品について、本来はその場で交換すべきだったにもかかわらず、薬品の交換を失念する場合がある。特に、不在頻度の高い顧客の場合、早めの交換が好ましいことになるが、交換のタイミングは訪問担当者の判断に依存するため、経験の浅い訪問担当者には適切な管理が難しいという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、経験の浅い訪問担当者であっても、訪問先での商品管理を適切に実行可能な訪問販売管理システムを提供しようとするものである。
本発明者の鋭意研究によってなされた上記目的を達成する本発明は、訪問先となる顧客に対して商品を訪問販売する際の管理システムであって、計算機を備えて構成される販売管理装置と、計算機を備えて構成され、訪問担当者に情報の伝達が可能な報知装置と、を備え、前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、訪問担当者からの前記商品の判定指示に関する情報(以下、判定指示情報)の入力を受け付ける判定指示受付部と、前記判定指示受付部で前記判定指示情報を受け付けた時期に関する情報(以下、判定タイミング情報)を保持する判定タイミング情報保持部と、判定対象となる前記商品の使用期限を意味する使用期限情報を保持する使用期限情報保持部と、前記判定タイミング情報及び前記使用期限情報に基づいて、前記訪問担当者の前記商品の管理に関する意思決定を支援する情報(以下、意思決定支援情報)を決定する判定部と、を有し、前記報知装置は、前記意思決定支援情報を訪問担当者に伝達する報知部を有することを特徴とする訪問販売管理システムである。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明は、前記商品に付された商品情報コードを読み取るコード読み取り装置と、を備え、前記コード読み取り装置によって前記商品情報コードが読み取られると、前記判定指示受付部に前記判定指示情報が提供されることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記商品情報コードは、前記使用期限情報を含んでおり、前記コード読み取り装置によって読み取られる前記使用期限情報が、前記使用期限情報保持部に提供されることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明は、計算機を有し、前記商品情報コードを生成するコード生成装置と、前記商品情報コードを前記商品のパッケージに付与するコード付与装置と、を備えることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記コード読み取り装置は、訪問担当者によって携行可能な端末であることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記報知装置は、訪問担当者によって携行可能な端末であることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、前記判定部は、前記商品群に共通適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、共通残期間)を意味する共通残期間情報を保持する共通残期間情報保持部と、前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記共通残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する共通判定部と、を有することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、個々の顧客に対する訪問間隔を意味する訪問間隔情報を保持する訪問間隔情報保持部を有してなり、前記共通残期間情報保持部は、前記共通残期間情報として、前記訪問間隔に基づいて設定された前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、訪問間隔基準残期間)を意味する訪問間隔基準残期間情報を保持することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記判定部は、前記訪問間隔基準残期間を設定する訪問間隔基準残期間設定部を有してなり、前記訪問間隔基準残期間設定部は、前記訪問間隔が長い程、前記訪問間隔基準残期間を長く設定することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、前記判定部は、前記商品の種類別に適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、商品別残期間)を意味する商品別残期間情報を保持する商品別残期間情報保持部と、前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記商品別残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する商品別判定部と、を有することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、前記商品の製造時を基準とした利用可能期間(以下、製造時基準利用可能期間)を意味する製造時基準利用可能期間情報を保持する製造時基準利用可能期間情報保持部を有してなり、前記判定部は、前記商品別残期間を設定する商品別残期間設定部を有してなり、前記商品別残期間設定部は、前記製造時基準利用可能期間に基づいて、前記商品別残期間を設定することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、個々の顧客における個々の商品の購入実績を意味する購入実績情報を保持する購入実績情報保持部を有してなり、前記判定部は、前記商品に個別適用されると共に、前記購入実績に基づいて設定された前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、購入実績基準残期間)を意味する購入実績基準残期間情報を保持する購入実績基準残期間情報保持部と、前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記購入実績基準残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する購入実績基準判定部と、を有することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記判定部は、前記購入実績基準残期間を設定する購入実績基準残期間設定部を有してなり、前記購入実績基準残期間設定部は、所望期間における購入実績が少ない程、前記購入実績基準残期間を長く設定することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記判定部は、前記購入実績基準残期間を設定する購入実績基準残期間設定部を有してなり、前記購入実績基準残期間設定部は、前記購入実績の評価値に応じて、前記購入実績基準残期間を段階的に設定することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記判定部は、前記購入実績基準残期間を設定する購入実績基準残期間設定部を有してなり、前記購入実績基準残期間設定部は、前記購入実績情報に含まれる前記商品の購入間隔が長い程、前記購入実績基準残期間を長く設定することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記購入実績基準残期間設定部は、前記商品の購入間隔を直接利用して前記購入実績基準残期間を算定することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、前記商品の製造時を基準とした利用可能期間(以下、製造時基準利用可能期間)を意味する製造時基準利用可能期間情報を保持する製造時基準利用可能期間情報保持部を有してなり、前記購入実績基準残期間設定部は、前記購入実績基準残期間を算定する基礎となる期間情報として、前記製造時基準利用可能期間を用いることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、前記判定部は、前記商品群に共通適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、共通残期間)を意味する共通残期間情報を保持する共通残期間情報保持部と、前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記共通残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する共通判定部と、前記商品の種類別に適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、商品別残期間)を意味する商品別残期間情報を保持する商品別残期間情報保持部と、前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記商品別残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する商品別判定部と、前記共通判定部による判定と前記商品別判定部による判定を切り替える又は組み合わせる判定方式連動部と、を有することを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記報知部では、前記共通判定部によって決定される前記意思決定支援情報と、前記商品別判定部によって決定される前記意思決定支援情報が、訪問担当者に対して識別可能に報知されることを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、個々の顧客における個々の商品の購入実績を意味する購入実績情報を保持する購入実績情報保持部を有してなり、前記判別方式連動部は、前記購入実績情報に基づいて前記選別を行うことを特徴とすることができる。
上記訪問販売管理システムに関連する本発明において、前記判定部が、前記商品の前記使用期限から遡る第1の期間(以下、第1残期間)を意味する第1残期間情報、及び、前記商品の前記使用期限から遡る前記第1残期間と異なる第2の期間(以下、第2残期間)を意味する第2残期間情報を保持する複数段階残期間情報保持部と、前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記第1残期間又は前記第2残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する複数段階判定部と、前記複数段階判定部による前記第1残期間の判定と前記第2残期間前記商品別判定部による判定を切り替える又は組み合わせる判定方式連動部と、を有することを特徴とすることができる。
本発明によれば、経験の浅い訪問担当者であっても、訪問先での商品管理を適切に実行できるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る訪問販売管理システムの全体構成を示すブロック図である。 同訪問販売管理システムの訪問者用管理装置の変形例を示すブロック図である。 同訪問販売管理システムの薬箱の薬箱コード、及び商品の商品情報コードの内部構成を示す図である。 (A)は、同訪問販売管理システムの販売管理装置及び顧客コード生成装置のハード構成を示すブロック図であり、(B)は訪問者用管理装置のハード構成を示すブロック図である。 同販売管理装置のプログラムの構成を示すブロック図である。 同訪問者用管理装置のプログラムの構成を示すブロック図である。 同販売管理装置の判定部のプログラムの詳細構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、同販売管理装置の共通判定部の判定手法を示すタイミング図であり、(C)乃至(E)は、訪問間隔基準残期間の設定テーブルを示す図表である。 (A)及び(B)は、同販売管理装置の商品別判定部の判定手法を示すタイミング図であり、(C)乃至(E)は、商品別残期間の設定テーブルを示す図表である。 (A)は同販売管理装置の購入実績基準判定部の判定手法を示すタイミング図であり、(B)乃至(F)は、購入実績基準残期間の設定テーブルを示す図表である。 (A)は同販売管理装置の配置個数別判定部の判定手法を示すタイミング図であり、(B)及び(C)は、配置個数別残期間の設定テーブルを示す図表である。 (A)は同販売管理装置の判定方式連動部の判定手法を示すフローチャートであり、(B)は、判定方式連動部を適用する際の残期間の設定テーブルを示す図表であり、(C)は、(A)の判定手法の変形例を示すフローチャートである。 判定方式連動部を用いない場合の判定手法を示すタイミング図である。 (A)は、同訪問販売管理システムを用いる際の、商品製造又は仕入れ手順を示すフローチャートであり、(B)は営業所から商品を搬出する手順を示すフローチャートであり、(C)は営業所に商品を返却する手順を示すフローチャートである。 同訪問販売管理システムを用いる際の、顧客宅での商品管理手順を示すフローチャートである。 同訪問販売管理システムの変形例における判定結果を示す図表である。 (A)及び(B)は、同販売管理装置の判定部の判定手法の応用例を示すタイミング図である。 同訪問販売管理システムの変形例となる販売管理装置及び訪問者用管理装置のプログラムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係る訪問販売管理システムついて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、商品となる薬品を、顧客宅に配置販売する形態を例示するが、本発明はこれに限定されず、他の訪問販売形態にも適用可能である。
なお、都道府県知事から許可が与えられた配置販売業者は一般医薬品の配置販売を行うことができる。配置販売できる医薬品は、一般用医薬品のうち厚生労働大臣の定める基準に適合する医薬品であり、管理者が薬剤師・登録販売者である場合等に分け、販売できる医薬品のリスク区分(第一類、指定第二類、第二類、第三類)が異なる。
<全体構成>
図1に、訪問販売管理システム1の全体構成を示す。訪問販売管理システム1は、各地域に設けられる営業所R、商品を製造する製造工場S、訪問担当者(営業者)T、顧客宅Uが関連する。
営業所Rには、計算機を有して構成される販売管理装置10と、在庫としての商品20が備えられる。製造工場Sには、商品20の製造設備の他に、計算機を有して構成されるコード生成装置70と、コード生成装置70によって生成される商品情報コードJH005を商品又は商品パッケージに付与するコード付与装置80が設置される。訪問担当者Tは、ここでは営業車によって移動することを想定しており、計算機を有して構成されて訪問者用管理装置40と、営業車によって搬送される商品20を備える。顧客宅Uには、商品の保管場所となる薬箱90が配置される。薬箱90内には、複数種類の薬20が収容される。なお、ここでは、商品20を自社の製造工場Sで量産する場合を例示するが、商品20を卸業者から仕入れる場合もある。その場合は、コード生成装置70やコード付与装置80を、営業所Rや他の商品保管倉庫(流通センター)に設置して、仕入れた商品20に商品情報コードJH005を付与すればよい。
販売管理装置10、コード生成装置70、訪問者用管理装置40は、有線・無線を問わず、各種通信手法によってインターネット等のネットワークNW1を経由して、互いに通信可能となっている。
なお、販売管理装置10や顧客コード生成装置70の設置場所は、営業所Rや製造工場Sに限定されない。例えば、クラウドコンピューティングのように、設置場所を選ばずに計算機を利用することもできる。
訪問者用管理装置40は、顧客情報を閲覧したり訪問時の情報(訪問者、日時、顧客対応者等)を記録(入力)したりする閲覧・入力機能の他に、商品管理に関する意思決定支援情報を操作者(訪問担当者)に伝達する報知装置の機能を兼ね備える。ここでは携行可能なハンディースキャナを想定しており、情報が表示されるディスプレイや、入力キー(タッチパネルの場合も含む)、コードを読み取るためのコード読み取り装置(スキャナ)、振動発生装置、発音装置、プリンタ等の機能を併せ持つ。換言すると、ハンディースキャナは、閲覧入力機能・報知機能・コード読み取り機能・印刷機能を一台で併せ持つことになるが、本実施形態はこれに限定されない。例えば図2(A)に示すように、訪問者用管理装置40として、閲覧入力機能やコード読み取り機能を有するハンディースキャナ40Aと、報知機能を有するスマートフォンやタブレット等の通信端末40Bと、印刷機能を有するプリンタ40Cが別々に分かれていてもよい。また、図2(B)に示すように、訪問者用管理装置40が、閲覧入力機能と報知機能とコード読み取り機能を兼ね備える通信端末40Bと、印刷機能を有するプリンタ40Cで構成されてもよい。更に、印刷が不要な場合は、図2(C)に示すように、訪問者用管理装置40が、閲覧入力機能と報知機能とコード読み取り機能を兼ね備える通信端末40Bのみで構成されてもよい。更に図2(D)に示すように、訪問者用管理装置40が、閲覧入力機能を有する通信端末40Bと、コード読み取り機能と報知装置と印刷装置を兼ねるハンディースキャナ40Aとして構成されても良い。これ以外にも多様な組み合わせを採用できる。
図1に戻って、コード付与装置80は、例えば、商品情報コードをシールに印刷するラベルプリンタ及びそのラベルを商品20に張り付ける自動貼り付け装置等によって構成される。なお、商品パッケージに直接印刷する場合は、コード付与装置80をマーカーによって構成してもよい。
<商品に付される商品情報コード>
図3に示すように、商品20に付される商品情報コードJH005は、例えばスキャナやリーダによって読み取り可能なバーコードや二次元コード、ICタグ等となる。この商品情報コードJH005の中には、商品の種類を判定するための商品識別情報、商品名、使用期限、製造時(製造日,製造月等の製造タイミングを意味する情報)、製造場所(製造工場)、同種商品の中でも個々を識別可能とする個体識別情報等のように、商品20を特定するための情報が含まれる。なお、これらの情報の全部又は一部を、販売管理装置10等のデータベースに保存しておき、商品情報コードJH005から得られる情報(個体識別情報)と照合することで、残りの情報を特定することもできる。
<薬箱に付される薬箱コード>
図3に示すように、薬箱90には、薬箱コードJH006が付与される。この薬箱コードJH006は、例えばスキャナやリーダによって読み取り可能なバーコードや二次元コード、ICタグ等となる。この薬箱コードJH006の中には、薬箱90を判定するための薬箱識別情報、顧客名、配置開始日等のように、薬箱90を特定するための情報が含まれる。なお、これらの情報の全部又は一部(顧客名・配置開始日等)を、販売管理装置10等のデータベースに保存しておき、薬箱コードJH006から得られる情報(薬箱識別情報)と照合することで、残りの情報を特定することもできる。また、この薬箱コードJH006は、実質的には、顧客を識別する為のコード(顧客コード)として用いられる。
<販売管理装置等のハード構成>
次に、販売管理装置10と顧客コード生成装置70のハード構成について図4(A)を参照して説明する。なお、販売管理装置10と顧客コード生成装置70のハード構成は共通しているので、同時に説明する。販売管理装置10又は顧客コード生成装置70は、ネットワークNW1を介して他の計算機と接続する例えばサーバ装置又はパーソナルコンピュータ(PC)であり、CPU130、ROM131、RAM132、記憶手段(記憶装置)133、入力手段134、表示手段135、通信手段136などを有する。
CPU130は、ROM131や記憶装置133等に格納されている各種のソフトウェアプログラム(アプリケーションプログラム)やオペレーティングシステム(OS)等を実行する処理や、プログラムの実行に必要なデータやファイル等をRAM132や記憶装置133等に記憶する処理などを行う。
記憶装置133は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等を記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)等によって実現することができる。入力手段134は例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネル等によって実現することができる。表示手段135は、例えば入力手段134からの入力に対する応答出力等を表示するものであり、例えば、液晶表示装置等によって実現することができる。なお、アプリケーションプログラムの一つとして、セキュリティーソフト等を有することが好ましい。
ROM131などに記憶されたソフトウェアプログラムがRAM132のワークエリアに読み出されてCPU130によって当該ソフトウェアプログラムが実行されることにより、販売管理装置10や顧客コード生成装置70は、各種処理を実行する。
なお、ソフトウェアプログラムは、DVD-ROMやCD-ROM等のコンピューター読み取り可能な情報記憶媒体に格納されていてもよい。また、記憶装置133内にはデータベースが設けられていてもよい。
通信手段136は、外部の計算機とネットワークNW1を介して通信を行う。
<訪問者用管理装置のハード構成>
次に、訪問者用管理装置40のハード構成について図4(B)を参照して説明する。訪問者用管理装置40は、CPU140、ROM141、RAM142、記憶手段(記憶装置)143、入力手段144、報知手段145、通信手段146、読み取り手段147、などを有する。
CPU140は、ROM141や記憶装置143等に格納されている各種のソフトウェアプログラム(アプリケーションプログラム)やオペレーティングシステム(OS)等を実行する処理や、プログラムの実行に必要なデータやファイル等をRAM142や記憶装置143等に記憶する処理などを行う。
記憶装置143は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等を記憶するものであり、例えば、不揮発性メモリ(ROM,フラッシュメモリ,磁気記憶装置,光ディスク)等によって実現することができる。入力手段144は例えば、テンキー等のキーボード、タッチパネル等によって実現することができる。報知手段145は、操作者(訪問担当者)に対して、各種情報を伝達する役割を担うものであり、詳細には、液晶表示装置、有機EL表示装置やLEDランプ等の光学的な表示手段145A、振動モータ等によって操作者の手に振動情報を伝達する振動手段145B、スピーカやブザー等によって操作者に音情報を伝達する発音手段145C、印刷された紙等を出力する印刷手段145Dを有する。なお、表示手段145Aには、例えば入力手段144からの入力に対する応答出力等を表示してもよい。なお、アプリケーションプログラムの一つとして、セキュリティーソフト等を有することが好ましい。
ROM141などに記憶されたソフトウェアプログラムがRAM142のワークエリアに読み出されてCPU140によって当該ソフトウェアプログラムが実行されることにより、訪問者用管理装置40は、報知処理を実行する。また、記憶装置143内にはデータベースが設けられていてもよい。
読み取り手段147は、CPU140で実行される読み取りプログラムと協働して、バーコードリーダや撮像カメラ、ICリーダライタ等によって、バーコード、二次元コード、ICチップ等の情報を読み取る。通信手段146は、外部の計算機とネットワークNW1を介して通信を行う。
<販売管理装置のプログラム構成>
次に、販売管理装置10のプログラム構成について、図5のブロック図を参照して説明する。なお、以下に示す構成は、必ずしも、販売管理装置10に含める必要はなく、場合によっては、訪問者用管理装置40側に設けられていてもよいものである。
(顧客情報管理部)
顧客情報管理部P210は、全ての顧客情報JP210を保持するデータベースとなる。顧客情報JP210には、薬箱識別コード、顧客識別コード、顧客名、住所、電話番号、生年月日、家族構成、引き落とし口座等の清算情報、取引開始日等の情報が含まれる。更に顧客情報JP210は、訪問履歴情報JP212を含む。訪問履歴情報JP212は、訪問担当者Tによる過去の訪問日や訪問時の商品管理作業等に関する情報となる。
(顧客商品管理部)
顧客商品管理部P220は、各顧客に対応しており、顧客(薬箱90)に配置される商品20に関する情報(顧客商品管理情報JP220)を保持するデータベースとなる。具体的に、顧客商品管理情報JP220は、商品群情報JP222、前回置高情報JP224、訪問完了時置高情報JP225、購入履歴情報JP226を含む。商品群情報JP222は、各顧客に対応しており、薬箱90に配置すべき複数種類の商品(薬品)20のリスト(配置候補商品リスト)となる。この商品群情報JP222は、訪問担当者や、商品管理担当者によって修正可能となっており、新製品となる商品20を追加したり、旧式の商品20を削除したり、季節ごとに適した商品20を追加・削除したりできる。前回置高情報JP224は、各顧客に対応しており、直近に訪問した顧客宅Uの薬箱90に収容されている商品20のリストとなる。訪問完了時置高情報JP225は、訪問時における商品20の回収・交換・新規預け入れ等の一連の作業が完了した段階の薬箱90に配置されている商品20のリストとなる。なお、この訪問完了時置高情報JP225は、訪問者用管理装置40から都度送信される商品20毎の配置商品確定情報JH120(図6参照)を集計することで生成される。次回の訪問時には、この訪問完了時置高情報JP225が前回置高情報JP224に置き換えられる。
購入履歴情報JP226は、各顧客に対応しており、商品20別の購入(使用)履歴に関する情報となり、具体的には、商品名、購入日及び購入数を含む。
(消費商品抽出部)
消費商品抽出部P225は、訪問担当者Tによる顧客宅Uへの訪問時に、薬箱90に残っている商品20に関する情報(訪問時残商品情報JH118)を参照して、前回の訪問時から今回の訪問時までの間で、顧客によって使用(消費)された商品20に関する情報(消費情報JP227)を生成する。この消費情報JP226は、前回置高情報JP224と訪問時残商品情報JH118の差分を抽出することによって生成される。
(未置商品抽出部)
未置商品抽出部P230は、各顧客情報JP210の顧客に対応させて、商品群情報JP222、前回置高情報JP224、購入履歴情報JP226、訪問時残商品情報JH118、配置商品確定情報JH120等を利用して、未置商品情報JP230を生成する。この未置商品情報JP230は、本来、顧客(薬箱90)に配置すべきであるが、未だ配置されていない商品群に関する情報となり、訪問者用管理装置40によって訪問担当者Tに提案される。例えば、商品群情報JP222と配置商品確定情報JH120の差分から未置商品情報JP230を生成することで、配置希望商品の準備漏れに相当する商品20を提案したり、前回の訪問時になんらかの理由で配置できなかった商品20の追加配置を提案したり、季節商品の追加配置を提案したりできる。。また、所定期間(例えば、直近1年間)の購入履歴情報JP226と、配置商品確定情報JH120の差分から未置商品情報JP230を生成すると、本来、顧客が使用する可能性の高い商品20の補充漏れを未然に検知できる。この未置商品抽出部P230を、望ましいタイミングで起動させるようにすれば、訪問担当者Tに対して機会損失に関する報知を行うことが可能となる。
(請求部)
請求部P240は、顧客宅Uへの訪問時において訪問者用管理装置40からの精算依頼情報を受け付けると、前回訪問から今回の訪問までの間で消費(使用)された商品20に関する情報(消費情報JP226)と、各商品20の価格(薬価)情報JP242に基づいて、訪問時による請求金額を算出し、清算書データや請求書データ、領収書データ等の情報(清算情報JP243)を生成する。なお、清算情報JP243は、訪問者用管理装置40のプリンタによって適宜印刷出力される。例えば、清算書データは、消費された商品20とその使用金額のリストとなり、訪問時に顧客に提供される。領収書データは、(訪問者用管理装置40から送信される)今回の訪問時に顧客から受領した金銭の額を示すデータとなり、顧客に提供される。請求書データは、今回の訪問時において未精算(売掛)となる金額が明示されるデータとなり、後日、追加精算しなければならない金額を意味し、顧客に提供される。
ちなみに、本実施形態で想定される販売形態では、商品20を顧客宅Uに預ける配置販売形態であることから、薬箱90に配置される商品20は「販売元が一時的に顧客に預けている状態」となる。即ち、薬箱90内の商品20は、販売元の所有物となっており、顧客がその商品を消費(使用)した段階で、売買契約が自動成立し、それを次回の訪問時に事後的に清算する仕組みとなる。従って、薬箱90内の商品20の消費期限等の管理を、販売者側で適切に行うことが極めて重要となる。一方、配置販売ではない通常の訪問販売の場合は、訪問と同時に商品売買契約が成立する。従って、この商品売買契約に関する情報と消費情報(あるいは納品情報)が同時生成される。
(在庫管理部)
在庫管理部P250は、営業所R単位あるいは全社単位等で、全種類の商品20の在庫量や各商品20の使用期限に関する情報(在庫管理情報JP250)を最新の状態に更新・保持する。在庫管理部P250は、商品20の持ち出し(搬出)情報や返品情報(この返品情報には、顧客宅Uから回収した商品20に関する情報を含む)を受け付けて、在庫管理情報JP250を常に最新の状態に更新する。なお、この持ち出し情報や返品情報は、販売管理装置10に対して、管理者又は訪問担当者が直接入力してもよいし、訪問者用管理装置40を経由して入力されてもよい。本実施形態では、訪問者用管理装置40によって、持ち出し・返品する商品20の商品情報コードJH005を読み取ることで、在庫管理部P250に対して持ち出し情報・返品情報が送信される。在庫管理部P250は、これらの情報を受け付けて、在庫管理情報JP250を最新の状態に維持する。なお、営業所Pの商品20を訪問担当者Tが持ち出そうとする際、在庫管理部P250は、在庫商品20の使用期限、訪問予定の顧客宅Uの訪問間隔、訪問予定の顧客宅Uの商品使用間隔等のデータを参照して、訪問担当者Tに対して、持ち出すべき最適な商品20リストを提示しても良い。例えば、顧客の訪問間隔や商品使用間隔の大又は小に連動させて、使用期限までの残期間が適切(大又は小)となる商品20を抽出して、訪問担当者Tに搬出させる。例えば、通常は先入先出ルールに従って、使用期限までの残期間が短い在庫商品から搬出させるが、訪問間隔が長い顧客宅Uに訪問する場合は、先入先出ルールの例外として、使用期限までの残期間が長い商品を自動選択して、訪問担当者Tに搬出させることができる。
(処分管理部)
処分管理部P260は、使用期限が到来した商品20に関する情報(以下、処分対象商品情報JP260)を保持すると共に、商品20の処分確定に関する情報(処分確定商品情報JP261)を保持する。例えば、処分管理部P260は、処分対象商品情報JP260として、営業所Rに在庫されている商品20において使用期限が到来した商品20一覧を抽出する。処分担当者は、これらの一覧に基づいて商品20をピックアップし、処分場への発送を手配すると同時に、この処分管理部P260に対して処分確定に関する情報を入力する。その結果、処分管理部P260によって、処分確定商品情報JP261が生成されて、在庫管理部P250における在庫管理情報JP250が更新される。
処分管理部P260は、処分対象商品情報JP260に関する商品20が、処分場で適切に処分された際、処分場の計算機で生成される処分完了情報を、通信回線を介して処分管理部P260が受け取ることで、処分対象商品情報JP260に処分完了履歴を付加することが好ましい。
(判定タイミング情報保持部)
判定タイミング情報保持部P005は、訪問者用管理装置40の判定指示受付部H010(図6参照)において、判定指示を受け付けた時期(例えば日付、月等)に関する情報(以下、判定タイミング情報JP005)を保持する。即ち、訪問担当者Tが判定を求めるタイミング(日付等)に関する情報を保持する。例えば、顧客宅Uに訪問中において、判定対象となる商品20についてその場で判定を求める場合、判定タイミング情報JP005は「訪問当日」となる。一方、将来の訪問スケジュールに基づいて、将来の訪問時の判定を、現時点で把握したい場合は、判定タイミング情報JP005は「訪問予定日」となる。
(使用期限情報保持部)
使用期限情報保持部P010は、判定対象となる商品20の使用期限を意味する使用期限情報JP012を保持する。この使用期限情報JP012は、商品情報コードJH005に含まれる。従って、この使用期限情報JP012は、顧客宅Uにおいて、訪問者用管理装置40によって判定を希望する商品20の商品情報コードJH005を読み取ることで得られる。一方、顧客宅Uに訪問せずに判定を希望する場合は、顧客商品管理部P220の前回置高情報JP224に含まれる商品20の情報を参照すれば、使用期限情報JP012を得ることができる。
(訪問間隔情報保持部)
訪問間隔情報保持部P020は、個々の顧客に対する訪問間隔を意味する訪問間隔情報JP020を保持する。この訪問間隔情報JP020に含まれる訪問間隔は、訪問担当者Tの手入力によって設定されてもよく、例えば3か月、6か月、9か月等の値となる。一方、訪問間隔情報保持部P020は、訪問履歴情報JP212を参照して、顧客別に訪問間隔を自動算出してもよい。この際、訪問履歴情報JP212における直近の訪問間隔を、訪問間隔情報JP020に保持してもよく、また、過去の複数回の訪問履歴から算出される平均訪問間隔を、訪問間隔情報JP020に保持してもよい。
(購入実績情報保持部)
購入実績情報保持部P030は、個々の顧客宅Uにおける個々の商品20の購入実績(購入頻度)を意味する購入実績情報JP030を保持する。購入実績情報保持部P030は、購入履歴情報JP226を参照することで、購入実績情報JP030を生成(算出)する。具体的に購入実績情報JP030には、商品20毎の購入(使用)間隔に関する購入間隔情報JP032や、商品20毎の購入有無(購入フラグ)に関する購入有無情報JP034や、購入実績レベルに関する情報(例えば、高・中・低)等を含む。例えば、訪問担当者Tが、顧客宅Uに対して3か月毎に訪問する場合を想定する。購入履歴情報JP026を参照して、直近の4回の訪問履歴(即ち、12月の訪問期間)において、特定の商品Aを8個購入した履歴がある場合、購入実績情報保持部P030は、その商品A単品の平均購入間隔として12/8=1.5月を算出し、この1.5月という値を購入間隔情報JP032として保持する。更に、計算を簡素化する場合、購入個数を省略し、特定の商品Aの前々回の購入日(例えば24月前)と、前回の購入日(例えば6月前)の時間間隔(18月)を、直近の購入間隔情報JP032として保持する。また、購入有無情報JP034の場合、購入実績情報保持部P030は、購入履歴情報JP226として、前回の訪問履歴で特定の商品Aの購入履歴がある場合は「有り(フラグON)」、購入履歴がない場合は「無し(フラグOFF)」となるフラグ状情報を算出・保持する。他にも、購入有無情報JP034の場合、直近12月を評価期間とし、この評価期間内に特定の商品Aの購入履歴がある場合は「有り(フラグON)」、購入履歴がない場合は「無し(フラグOFF)」となる情報を算出・保持しても良い。なお、購入実績情報JP030は、購入実績情報保持部P030が算出する場合に限られず、訪問担当者Tの手入力によって設定されても良い。
(製造時基準利用可能期間情報保持部)
製造時基準利用可能期間情報保持部P040は、商品20単位で、その製造時を基準とした利用可能期間(以下、製造時基準利用可能期間)を意味する製造時基準利用可能期間情報JP040を保持する。例えば、製造時基準利用可能期間は、製造時(製造日や製造月)から使用期限までの期間となり、例えば、製造日が2019年1月1日(製造月が2019年1月)で使用期限が2023年1月1日(2023年1月)の場合、1460日(48月又は4年)となる。このように、製造時基準利用可能期間の単位は、時間単位、日単位、月単位、年単位等を適宜選択し得る。なお、商品20に付与される商品情報コードJH005には、製造時と使用期限の情報が含まれる。従って、訪問者用管理装置40によって商品情報コードJH005を読み取って、その情報を、ネットワークNW1を介して製造時基準利用可能期間情報保持部P040に転送することで、製造時基準利用可能期間情報保持部P040は、製造時から使用期限までの期間を算出して製造時基準利用可能期間を保持できる。勿論、商品情報コードJH005の中に、製造時基準利用可能期間がそのまま含まれている場合は、その情報を保持すればよい。
(判定部)
判定部P100は、判定タイミング情報JP005及び使用期限情報JP012に基づいて、商品管理に関する意思決定を支援する情報(以下、意思決定支援情報JP100)を決定する。例えば、判定対象となる商品20について、判定指示を受け付けた時期(日付)と、その商品20の使用期限を比較して、最適な意思決定支援情報を決定する。意思決定支援情報JP100は、例えば、判定対象商品20を薬箱90に配置するように促す指示内容(配置指示・配置許可)や、判定対象商品20を回収する又は配置禁止とすることを促す指示内容(回収指示・配置禁止指示)を含む。意思決定支援情報JP100は、更に、報知そのものを行うか否かに関するフラグ情報や、音声・振動・メッセージ等の報知の種類に関する報知種別情報や、音声パターン、振動パターン、メッセージパターン等の報知内容に関するコンテンツ情報等を含む。なお、判定部の詳細構成は後述する。
<訪問者用管理装置のプログラム構成>次に、訪問者用管理装置40のプログラム構成について、図6のブロック図を参照して説明する。なお、以下に示す構成は、必ずしも、訪問者用管理装置40に含める必要はなく、場合によっては、販売管理装置10側に設けられていてもよいものである。
(スキャン処理部)
スキャン処理部H105は、商品情報コードJH005や薬箱コードJH006を読み取る処理を行う。読み取られたコードに含まれる情報は、各プログラムに転送される。
(顧客入力部)
顧客入力部H110は、訪問担当者Tが訪問する顧客(顧客宅U)に関する情報の入力を受け付ける。具体的には、訪問者用管理装置40によって、顧客宅Uの薬箱90の薬箱コードJH006をスキャンして、その薬箱コードJH006に含まれる情報を受け付けることで顧客を識別する。なお、顧客名や顧客電話番等を入力することによって顧客を識別しても良い。
(持ち出し返却部)
持ち出し返却部H115は、訪問担当者Tによる営業所Rからの商品20を持ち出す行為や、営業所Rに対して商品20を返却する行為を判別する。例えば、商品20を持ち出すのか返却するのかに関する持ち出し返却区分情報JH115(訪問担当者Tによる手入力でもよい)と、その対象となる商品20の商品情報コードJH005をスキャンして得られる商品識別情報を、持ち出し返却部H115が受け付ける。持ち出し返却部H115は、これらの持ち出し・返却に関する情報を、販売管理装置10の在庫管理部P250に送信する。
(訪問時残商品受付部)
訪問時残商品受付部H118は、例えば、顧客宅Uにおいて、薬箱90に残っている商品20に関する情報(訪問時残商品情報JH118)を受け付ける。具体的に訪問担当者Tは、顧客宅Uにおいて、薬箱90に残っている全ての商品20の商品情報コードJH005をスキャンすることで、訪問時残商品情報JH118が、訪問時残商品受付部H118に入力される。訪問時残商品受付部H118は、訪問時残商品情報JH118を、販売管理装置10の消費商品抽出部P225に送信する。
(配置希望商品受付部)
配置希望商品受付部H119は、例えば、顧客宅Uにおいて、訪問担当者Tが、今回の訪問時において、薬箱90に配置しておきたい商品に関する情報(配置希望商品情報JH119)を受け付ける。具体的に訪問担当者Tは、顧客宅Uにおいて、薬箱90に残っていた商品20の中でこのまま薬箱90に残しておくべき商品20と、新規に補充する商品20を組み合わせた商品群(配置希望商品)の情報コードJH005をスキャンすることで、配置希望商品情報JH119を配置希望商品受付部H119に入力する。詳細は後述するが、配置希望商品の情報コードJH005をスキャンする度に、判定指示受付部H010が起動して、自動的に判定を行う。
(配置商品確定部)
配置商品確定部H120は、例えば、顧客宅Uにおいて、配置希望商品の情報コードJH005をスキャンする度に起動される配置希望商品受付部H119及び判定指示受付部H010を経て、商品20が薬箱90に配置されることが決定したことに関する情報(配置商品確定情報JH120)を受け付ける。配置商品確定部H120は、この配置商品確定情報JH120を、販売管理装置10の顧客商品管理部P220に送信する。なお、販売管理装置10の顧客商品管理部P220では、全ての配置商品確定情報JH120を受信した段階(即ち、配置完了指示を訪問者用管理装置40から受信した段階)で、この配置商品確定情報JH120に基づいて訪問完了時置高情報JP225を生成する。
(回収商品確定部)
回収商品確定部H050は、例えば、顧客宅Uにおいて、配置希望商品の情報コードJH005をスキャンする度に起動される配置希望商品受付部H119及び判定指示受付部H010を経て、その商品20を薬箱90に配置しないことが決定したことに関する情報(回収商品確定情報JH050)を受け付ける。回収商品確定部H050は、持ち出し返却部H115と連動することが好ましく、この回収商品確定情報JH050を、倉庫への返却対象商品として、持ち出し返却部H115に送信することも可能である。
(未置商品提示部)
未置商品提示部H130は、販売管理装置10の未置商品抽出部P230で生成される未置商品情報JP230を受け取って、報知手段145(表示手段145A)を利用して当該情報を訪問担当者Tに提示する。訪問担当者Tは、未置商品情報J230を参考にして、薬箱90に必要な商品20を新規配置するか否かを判断する。
(精算出力部)
精算出力部H140は、訪問担当者Tから入力された清算指示に基づいて、精算依頼情報を請求部P240に送信する。その後、請求部P240から受信した清算情報JP243を利用して、印刷手段145Dによって請求書や領収書を出力する。訪問担当者Tは、この請求書や領収書を利用して、顧客と清算を行う。
(置高出力部)
置高出力部H150は、顧客商品管理P220から受信した訪問完了時置高情報JP225を利用して、最新の置高リストを印刷手段145Dによって出力する。この訪問完了時置高情報JP225が印刷された紙は、次回訪問時に利用する証明書として薬箱90内に保管される。
(判定指示受付部)
判定指示受付部H010は、訪問担当者Tから、商品20の判定指示に関する情報(判定指示情報JH010)の入力を受け付ける。具体的には、訪問担当者Tが、配置希望商品受付部H119を起動させて、配置希望商品20の商品情報コードJH005を、訪問者用管理装置40の読み取り手段147でスキャンする度に、判定指示受付部H010が、この商品20の判定指示を自動的に受け付ける。判定指示を判定指示受付部H010が受け付けると、その情報が販売管理装置10に送信されて、判定部P100によって意思決定支援情報JP100が決定される。
(報知部)
報知部H030は、販売管理装置10の判定部P100によって決定された意思決定支援情報JP100を受け取って、報知手段145を利用して訪問担当者Tに対して各種報知を実行する。すでに述べたように、意思決定支援情報JP100には、例えば、報知そのものを行うか否かに関するフラグ情報や、音声・振動・メッセージ等の報知の種類に関する報知種別情報や、音声パターン、振動パターン、メッセージパターン等の報知コンテンツ情報等を含む。従って、報知部H030は、その意思決定支援情報JP100に合わせて、表示手段145A、振動手段145B、発音手段145C、印刷手段145D等を適宜制御して報知を行う。なお、報知部H030が、判定対象商品毎に、訪問担当者Tに対して意思決定支援情報JP100の報知を行うと同時に、配置商品確定部H120及び回収商品確定部H050が、その対象商品に関する意思決定結果(配置決定・回収決定)の入力を受け付けるようになっている。
<判定部の詳細機能の説明>
図7を参照して、販売管理装置10の判定部P100の詳細機能について具体例を挙げながら説明する。
(共通残期間情報保持部)
共通残期間情報保持部P110は、複数種類から構成される商品群に共通に適用されて商品20の使用期限から遡る所望期間(以下、共通残期間)を意味する共通残期間情報JP110を保持する。図8(A)に示すように、各商品20には、製造時tsと使用期限teが存在するが、共通残期間kkは、使用期限teを基準として遡る所望期間となる。この共通残期間情報JP110を固定的な情報とする場合、例えば4月等の値に設定される。なお、この共通残期間情報JP110は、取り扱う全種類の商品に共通適用しても良い。全ての顧客宅U(薬箱90)に対して共通適用しても良い。一方で、複数種類から構成される複数の商品グループ(複数の商品群)に区分けして、そのグループ(商品群)単位で、共通残期間情報JP110を独立設定することもできる。同様に、顧客宅U(薬箱90)単位や、顧客宅グループ(薬箱群)単位で、共通残期間情報JP110の設定を異ならせることもできる。例えば、顧客A氏については共通残期間を6月に設定し、顧客B氏については共通残期間を8月に設定できる。このように、顧客別に共通残期間を異ならせる場合であっても、各顧客宅Uの薬箱90に配置される複数種類からなる全商品20(商品群)には、共通残期間情報JP110が共通適用される。顧客別に共通残期間を独自設定する代表例が、後述する訪問間隔基準残期間となる。
また、共通残期間情報保持部P110は、商品群に共通に適用される、期間の異なる複数の共通残期間情報JP110を保持することもできる。例えば、第1の共通残期間情報JP110の共通残期間を6月とし、第2の共通残期間情報JP110の共通残期間を12月とできる。共通判別部P130において、第1の共通残期間情報JP110と、第2の共通残期間情報JP110のどちらを適用するかについては、後述する、判定方式連動部P160で切り替えることができる。
(訪問間隔基準残期間設定部)
訪問間隔基準残期間設定部P120は、共通残期間情報JP110の一種として、訪問間隔情報保持部P020が保持する訪問間隔情報JP020に基づいて、顧客宅U毎に、訪問間隔基準残期間情報JP120を設定する。この訪問間隔基準残期間情報JP120は、商品20の使用期限から遡る所望期間(訪問間隔基準残期間)を意味する。図8(B)に示すように、例えば、顧客A氏に設定される訪問間隔が8月の場合、訪問間隔基準残期間khが8月に設定される。また、顧客B氏に設定される訪問間隔が12月の場合、訪問間隔基準残期間khが12月に設定される。これらの訪問間隔基準残期間khは、各顧客宅Uの薬箱90に配置される全商品20に共通適用される。
なお、訪問間隔基準残期間設定部P120は、訪問間隔が長い程、訪問間隔基準残期間khを長く設定することが好ましい。最も単純には、図8(C)のように、訪問間隔と訪問間隔基準残期間を一致させることが考えられる。一方、図8(D)に示すように、訪問間隔に対して所望補正期間を加算又は減算して(例えば2月加算)、訪問間隔基準残期間khを算出してもよく、また、図8(E)に示すように、訪問間隔に対して一定の比率を乗算又は除算して(例えば1.5倍)、訪問間隔基準残期間を算出してもよい。なお、この訪問間隔基準残期間khについて、上限値や下限値を設定しておくことも好ましい。
(共通判定部)
共通判定部P130は、商品20の判定タイミングが、当該商品20の共通残期間(訪問間隔基準残期間を含む)に含まれるか否かの判定に基づいて、意思決定支援情報JP100を決定する。例えば、図8(A)に示すように、判定タイミングtt1が使用期限teの2月前の場合、共通残期間kk(4月)の範囲に含まれるので、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。一方、判定タイミングtt2が使用期限teの6月前の場合、共通残期間kk(4月)の範囲に含まれないので、この商品20を薬箱90に配置することを促すような意思決定支援情報JP100(無報知の場合を含む)が決定される。勿論、判定タイミングが既に使用期限teを徒過している場合は、回収(配置禁止)を強制する意思決定支援情報JP100が決定される。
更に例えば、図8(B)の顧客A氏に示すように、判定タイミングtt1が使用期限teの6月前の場合、訪問間隔基準残期間kh(8月)の範囲に含まれるので、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。一方、判定タイミングtt2が使用期限teの10月前の場合、訪問間隔基準残期間kh(8月)の範囲に含まれないので、この商品20を薬箱90に配置することを促すような意思決定支援情報JP100(無報知の場合を含む)が決定される。
例えば、図8(B)の顧客B氏に示すように、判定タイミングtt1が使用期限teの10月前の場合、訪問間隔基準残期間kh(12月)の範囲に含まれるので、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。一方、判定タイミングtt2が使用期限teの16月前の場合、訪問間隔基準残期間kh(12月)の範囲に含まれないので、この商品20を薬箱90に配置することを促すような意思決定支援情報JP100(無報知の場合を含む)が決定される。
(商品別残期間情報保持部)
図7に戻って、商品別残期間情報保持部P180は、商品20の種類別に適用されて商品20の使用期限から遡る所望期間(以下、商品別残期間)を意味する商品別残期間情報JP180を保持する。従って、図9(A)に示すように、商品別残期間ksは、使用期限teを基準として遡る所望期間となる。この商品別残期間ksは、システムの運用者によって個々に設定されても良いが、後述するように、商品別残期間設定部P182によって商品20の各種情報から算出しても良い。なお、この商品別残期間情報JP180は、商品20の種別毎に設定される値となるので、顧客宅Uの枠を超えて、複数(あるいは全て)の顧客宅U(薬箱群)に対して共通適用される。
(商品別残期間設定部)
商品別残期間設定部P182は、製造時基準利用可能期間情報保持部P040が保持する製造時基準利用可能期間に基づいて、商品別残期間を設定する。例えば、図9(A)に示すように、商品Aの製造時基準利用可能期間ksが48月の場合に、商品別残期間設定部P182は、その50%となる24月を商品別残期間kcとして設定する。同様に、図9(B)に示すように、商品Bの製造時基準利用可能期間ksが36月の場合に、商品別残期間設定部P182は、その50%となる18月を商品別残期間kcとして設定する。
商品別残期間設定部P182は、商品20の製造時基準利用可能期間が長い程、商品別残期間を長く設定することが好ましい。最も単純には、図9(C)のように、製造時基準利用可能期間に対して一定の比率を乗算又は除算して商品別残期間を比例させることが考えられる。ここでは製造時基準利用可能期間の50%を商品別残期間に設定している。図9(D)に示すように、製造時基準利用可能期間に対して所望補正期間を減算して(例えば6月減算)、商品別残期間を算出してもよく、また、図9(E)に示すように、製造時基準利用可能期間の範囲に応じて、商品別残期間を段階的に設定しても良い。商品別残期間に上限値や下限値を設定しておくことも好ましい。
(商品別判定部)
商品別判定部P184は、商品20の判定タイミングが、当該商品20の商品別残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、意思決定支援情報JP100を決定する。例えば、図9(A)(B)に示すように、判定タイミングtt1が商品別残期間kcの範囲に含まれる場合、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。一方、判定タイミングtt2が商品別残期間kcの範囲に含まれない場合、この商品20を薬箱90に配置することを促すような意思決定支援情報JP100(無報知の場合を含む)が決定される。
(購入実績基準残期間情報保持部)
図7に戻って、購入実績基準残期間情報保持部P140は、購入実績情報保持部P030が保持する商品20毎の購入実績情報JP030に基づいて設定された購入実績基準残期間情報JP140を保持する。
(購入実績基準残期間設定部)
購入実績基準残期間設定部P150は、購入実績情報JP030に基づいて、顧客宅Uの商品20毎に、購入実績基準残期間情報JP140を設定する。この購入実績基準残期間情報JP140は、商品20の使用期限から遡る所望期間(購入実績基準残期間)を意味する。図10(A)に示すように、顧客A氏に商品Xの購入実績(使用実績)が多い場合、この商品Xの購入実績基準残期間kjが短く設定される。同様に、顧客A氏における商品Yの購入実績(使用実績)が、商品Xと比較して少ない場合、この商品Yの購入実績基準残期間kjは、商品Xと比較して長く設定される。このように、購入実績基準残期間設定部P150は、各顧客の商品単位で、購入実績基準残期間kjが設定されるので、よりきめ細やかな商品管理が可能となる。例えば、購入実績が少ない商品の場合、薬箱90に長期間放置されやすいが、本実施形態によれば、購入実績基準残期間kjを長く設定されるので、早期の商品回収によって顧客も安心できる。一方、購入実績が多い商品の場合、薬箱90に短期間しか配置されないので、購入実績基準残期間kjを短く設定できるので、交換頻度を減らすことで、商品20の管理効率を高めることができる。
この購入実績の評価値は、例えば、所望の直近評価期間(例えば24月)における商品20の購入数(購入頻度)や、商品20の購入間隔等を採用できる。直近評価期間の購入数の場合、数値が大きい程、購入実績が多い(評価が高い)ことになる。購入間隔の場合、間隔が短い程、購入実績が多い(評価が高い)ことになる。各顧客宅Uの各商品20の購入間隔を算出する場合、直近2回の購入履歴の間隔でも良いし、過去複数回の購入履歴の間隔を平均化した平均購入間隔としても良い。
図10(B)に示すように、購入実績基準残期間設定部P150は、購入間隔と購入実績基準残期間kjを一致させても良い。また、図10(C)に示すように、購入間隔に対して所望補正期間を加算又は減算して(例えば2月加算)、購入実績基準残期間kjを算出してもよく、また、図10(D)に示すように、購入間隔に対して一定の比率を乗算又は除算して(例えば1.5倍)、購入実績基準残期間kjを算出してもよい。更に図10(E)に示すように、購入間隔をランク分け(期間区分)して、段階的に、購入実績基準残期間kjを設定してもよい。これらの図10(B)乃至(E)の仕組みを組み合わせて算出しても良い。
更に、図10(F)に示すように、購入実績基準残期間設定部P150は、購入実績基準残期間kjを算定する基礎となる期間情報として、商品20の種別単位に設定される製造時基準利用可能期間ks(図9参照)を用いることができる。例えば、製造時基準利用可能期間ksの0.5倍の期間を基礎期間とし、購入実績のレベルに応じて料率を設定しておき、この基礎期間に料率を掛けることで、購入実績基準残期間kjを算定してもよい。
(購入実績基準判定部)
購入実績基準判定部P155は、商品20の判定タイミングが、当該商品20の購入実績基準残期間kjに含まれるか否かの判定に基づいて、意思決定支援情報JP100を決定する。例えば、図10(A)に示すように、判定タイミングtt1が購入実績基準残期間kjの範囲に含まれる場合、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。一方、判定タイミングtt2が購入実績基準残期間kjの範囲に含まれない場合、この商品20を薬箱90に配置することを促すような意思決定支援情報JP100(無報知の場合を含む)が決定される。
なお、これらの購入実績基準残期間情報保持部P140、購入実績基準残期間設定部P150、購入実績基準判定部P155は、商品20別であって、更に、顧客宅U別にカスタマイズされた残期間を設定する点で、商品別残期間情報P180の応用機能又は補正機能と定義することもできる。
(配置個数別残期間情報保持部)
図7に戻って、配置個数別残期間情報保持部P170は、商品20毎に、前回の訪問完了時において薬箱90に配置される個数に基づいて設定された配置個数別残期間情報JP170を保持する。
(配置個数別残期間設定部)
配置個数別残期間設定部P174は、前回置高情報JP224を参照し、顧客宅Uの商品20毎に、配置個数に基づいた配置個数別残期間情報JP170を設定する。この配置個数別残期間情報JP170は、商品20の使用期限から遡る所望期間(配置個数残期間)を意味する。図11(A)に示すように、前回の訪問完了時において、顧客A氏の薬箱90における商品Xの配置個数Qxが少ない(例えば3個)場合、この商品Xの配置個数別残期間kqが短く設定される。一方、顧客A氏の薬箱90における商品Yの配置個数Qyが、商品Xと比較して多い(例えば10個)場合、この商品Yの配置個数別残期間kqは、商品Xと比較して長く設定される。このように、配置個数別残期間設定部P170は、各顧客の商品単位で、配置個数別残期間kqが設定されるので、よりきめ細やかな商品管理が可能となる。特に、配置個数が多い商品20は、その顧客にとって重要な商品であると共に、使用数量の変動幅も大きい。そこで、本実施形態では、配置個数が多い商品20の薬箱90内の在庫を切らさないように、早めのタイミングでの報知を実現する。顧客にとっては、使用頻度の高い重要な商品20について、薬箱90の在庫が減ると、不安に陥りやすいので、早期の商品交換・補充によって顧客を安心させることができる。
図11(B)に示すように、配置個数別残期間設定部P174は、配置個数と配置個数別残期間kqを連動させることが好ましい。更に、図11(C)に示すように、配置個数をランク分け(個数区分)して、段階的に、配置個数別残期間kqを設定してもよい。
(配置個数別判定部)
配置個数別判定部P176は、商品20の判定タイミングが、当該商品20の配置個数別残期間kqに含まれるか否かの判定に基づいて、意思決定支援情報JP100を決定する。例えば、図11(A)に示すように、判定タイミングtt1が配置個数別残期間kqの範囲に含まれる場合、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。一方、判定タイミングtt2が配置個数別残期間kqの範囲に含まれない場合、この商品20を薬箱90に配置することを促すような意思決定支援情報JP100(無報知の場合を含む)が決定される。
なお、これらの配置個数別準残期間情報保持部P170、配置個数別残期間設定部P174、配置個数別判定部P176は、商品20別であって、更に、顧客宅U別にカスタマイズされた残期間を設定する点で、商品別残期間情報P180の応用機能又は補正機能と定義することもできる。
(判定方式連動部)
図7に戻って、判定方式連動部P160は、共通判定部P130による判定と、商品別判定部P184による判定と、購入実績基準判定部P155による判定を切り替えたり、組み合わせたりする。この判定手法の切り替えや組み合わせは、訪問担当者Tからの選定を受け付けることで決定してもよい。更に好ましくは、判定方式連動部P160が、購入実績情報保持部P030の購入実績情報JP030等を参照して、顧客宅Uの商品20単位で、判定手法を切り替えたり組み合わせたりすることもできる。例えば、図12(A)及び(B)に示すように、顧客宅Uにおける判定対象の商品20の購入実績が高レベル(例えば、購入間隔が12月未満)の場合、共通判定部P130を用いて判定を行い、購入実績が中レベル(例えば、購入間隔が12月以上、18月未満)の場合、商品別判定部P184を用いて判定を行い、購入実績が低レベル(例えば、購入間隔が18月以上)の場合、購入実績基準判定部P155を用いて判定を行うことができる。なお、ここでは3種類の判別手法を切り替える場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図12(C)に示すように、共通判定部P130と商品別判定部P184の2種類を切り替えたり組み合わせたりしてもよく、その他にも、共通判定部P130と購入実績基準判定部P155の2種類を切り替えたり組み合わせたりしてもよく、商品別判定部P184と購入実績基準判定部P155の2種類を切り替えたり組み合わせたりしてもよい。
同じ顧客であっても、商品20の種類によって使用頻度は大きく異なる。一般的には、共通判定部P130等を利用した商品20の管理で構わないが、使用頻度が低い商品20の場合は、顧客が不在等の理由で一度でも訪問機会を逸すると、商品20に消費期限切れを生じさせる可能性があるため、この判定方式連動部P160によって判定方式を自動的に切り替えることで、商品別に早めの交換を促すことが可能になる。特に訪問担当者Tが経験不足の場合であっても、この判定方式連動部P160によって選別された意思決定支援情報JP100に単純に従えば良いため、商品20の管理効率を高めることができる。
なお、判定部P100において、共通残期間情報保持部P110、商品別残期間情報保持部P180、購入実績基準残期間情報保持部P140、配置個数別残期間情報保持部P170等をまとめて「複数段階残期間情報保持部」と定義できる。複数段階残期間情報保持部は、少なくとも、商品20の使用期限から遡る第1の期間(以下、第1残期間)を意味する第1残期間情報、及び、商品20の使用期限から遡る第2の期間(以下、第2残期間)を意味する第2残期間情報を保持することになる。この段階は、2段階以上の多段階にもなり得る。
同様に、判定部P100において、共通判定部P130、商品別判定部P184、購入実績基準判定部P155、配置個数別判定部P176等をまとめて「複数段階判定部」と定義できる。この複数段階判定部は、商品20の判定タイミングが、複数段階残期間情報保持部の第1残期間情報又は第2残期間情報に含まれるか否かの複数段階の判定に基づいて意思決定支援情報を決定する。
この場合、判定方式連動部P160は、例えば、複数段階判定部において、第1残期間と第2残期間のどちらを適用するかを切り替えたり、双方を組み合わせて判定させたりする。つまり、判定方式連動部P160の基本機能として、期間の異なる複数の残期間情報を保持している場合に、どの残期間情報を用いて判定するかを切り替えたり、複数の残期間情報を組み合わせて判定させたりする役割を担う。
なお、共通判定部P130、商品別判定部P184、購入実績基準判定部P155のそれぞれで決定される意思決定支援情報JP100は、訪問担当者Tが、どの判別方式によって判定が行われたか否かを識別するための情報を含めることが好ましい。例えば、表示手段145Aにおいて文字情報(例えば、「共通」「商品別」・「購入実績基準」等)で識別させてもよく、また、振動手段145Bの振動パターン(共通判定:1回振動、商品別判定:2回振動、購入実績基準判定:3回振動)によって識別させてもよく、発音手段145Cによる発音パターン(共通判定:1回アラーム、商品別判定:2回アラーム、購入実績基準判定:3回アラーム)で識別させてもよい。
判定方式連動部P160において、共通判定部P130、商品別判定部P184、購入実績基準判定部P155、配置個数別判定P176等を組み合わせて同時に処理させる状態の例を図13に示す。例えば、判定タイミングtt5の時は報知を行わない。判定タイミングtt4の際は、配置個数別判定部P176が判定を行う。判定タイミングtt3の際は、配置個数別判定部P176と購入実績基準判定部P155が共に判定を行うか、又は、重複する際の優先ルールを設定することで、どちらかが判定を行う。判定タイミングtt2の際は、配置個数別判定部P176と購入実績基準判定部P155と商品別判定部P184が判定を行うか、又は、重複する際の優先ルールを設定することで、いずれかが判定を行う。判定タイミングtt1の際は、配置個数別判定部P176と購入実績基準判定部P155と商品別判定部P184と共通判定部P130が判定を行うか、又は、重複する際の優先ルールを設定することで、いずれかが判定を行う。この場合の報知については、意思決定支援情報JP100内に、どの判別方式によって判定が行われたか否かを識別するための情報を含めることで、訪問担当者Tが、現在の状況を正しく把握することが可能となる。
特にベテランの訪問担当者Tの場合、顧客の行動傾向や嗜好等、様々な情報を駆使して独自の意思決定を行う場合がある。従って、判定方式連動部P160で自動的に意思決定支援情報JP100を選別することなく、同時並行的に豊富な意思決定支援情報JP100を訪問担当者Tに伝達することで、訪問担当者Tが主体的に意思決定するための支援を行うことが好ましい。
<訪問販売管理システムの使用手順>
次に、訪問販売管理システム1の商品管理手順について説明する。
(商品製造・仕入れフロー)
図14(A)は、営業所Rに新しい商品20を在庫とするフローを示す。自社製造工場Sでは、商品20が製造され(S102)、同時に、コード生成装置70によって商品情報コードJH005が生成されて(S104)、コード付与装置80によってパッケージに商品情報コードJH005が付与される(S106)。一方、自社製造工場Sでの製造ではなく、外部から商品20を仕入れる場合(S108)は、営業所R又はその他の場所でコード生成装置70によって商品情報コードJH005が生成されて(S110)、コード付与装置80によってパッケージに商品情報コードJH005が付与される(S112)。製造された商品20又は仕入れた商品20の全ては、営業所R(あるいは倉庫)に配送される(S114)。その際に、配送リストとして、全商品20の商品情報コードJH005が、自社製造工場Sから、販売管理装置10の在庫管理部P250に伝送される。商品20を受け取った営業所R(あるいは倉庫)の担当者は、受け取った全商品20の検品を経て(S115)、在庫管理部P250に検品完了情報を入力する(S116)。結果、配送リストに相当する全商品20の商品情報コードJH005が、営業所R(あるいは倉庫)の在庫管理情報JP250に登録される(S117)。なお、検品の際、全商品20の商品情報コードJH005をスキャンすることで、商品別に、検品完了情報を入力することもできる。スキャン装置は、汎用のものであってもよく、訪問者用管理装置40を用いてもよい。
(商品搬出フロー)
図14(B)は、営業所Rから訪問担当者Tが商品20を持ち出すフローを示す。訪問担当者Tは、訪問者用管理装置40を利用して、持ち出しを希望する商品20の商品情報コードJH005をスキャンすることで、持ち出し希望商品データを生成する(S120)。なお、持ち出し希望商品データを生成するためのスキャン作業は、専用媒体となる商品情報コードJH005一覧から希望する商品20の商品情報コードJH005をスキャンしたり、訪問担当者Tが営業車にストックしている商品20の商品情報コードJH005を利用してスキャンしたりすれば良い。
この持ち出し希望商品データは、販売管理装置10の在庫管理部P250に転送されると同時に、訪問者用管理装置40によってプリントされ、営業所Rにおける在庫管理担当者に渡される。在庫管理担当者が、営業所Rの商品在庫から必要な商品20をピックアップして、訪問担当者Tに渡す(S122)。在庫管理担当者が、ピックアップ完了情報を、販売管理装置10の在庫管理部P250に入力すると、在庫管理部P250の在庫管理情報JP250が更新され、その商品20が「持ち出し中」として管理される(S126)。その後、訪問担当者Tは、在庫管理担当者から渡された商品20を営業車に積載して、顧客宅Uを訪問する。その後、当該商品20が顧客宅Uの薬箱90に配置されると、在庫管理部P250では「配置中」と管理される。
なお、在庫管理担当者を省略する場合、訪問担当者Tが、営業所Rの在庫の中から商品20を自らピックアップして、直接、その商品情報コードJH005を訪問者用管理装置40でスキャンすることで、在庫管理情報JPを更新することもできる。
(商品返却フロー)
図14(C)は、営業所Rから持ち出したが、顧客宅Uで薬箱90に配置することなく持ち帰った商品20(未配置商品)や、薬箱90から回収された商品20(回収商品)を、訪問担当者Tが営業所Rに返却するフローを示す。訪問担当者Tは、未配置又は回収商品20を営業車から搬出し(S130)、商品情報コードJH005を訪問者用管理装置40でスキャンする(S132)。その後、訪問担当者Tは、この商品20を営業所Rに返却する(S134)。訪問者用管理装置40でスキャンされた情報は、持ち出し返却部H115が、販売管理装置10の在庫管理部P250に送信する。結果、各営業所Rについて、在庫管理部P250の在庫管理情報JP250が更新され、「持ち出し中」又は「配置中」の状態から「在庫中」に変更される(S136)。なお、返却時に「使用期限」を徒過している商品は、直接、処分管理部P260によって処理されるようにしても良い。
(顧客宅Uでの商品管理フロー)
図15は、顧客宅Uにおける訪問担当者Tの商品管理フローを示す。まず、訪問担当者Tが、薬箱90に付される薬箱コードJH006を訪問者用管理装置40でスキャンする(S141)。この情報は、販売管理装置10の顧客情報管理部P210に送信されて、顧客商品管理情報JP220と照合される。これにより、顧客宅Uの識別が行われる。
次に、訪問担当者Tは、薬箱90に残っている商品20(訪問時残商品)の商品情報コードJH005を、訪問者用管理装置40でまとめてスキャンする(S142)。これにより、訪問時残商品受付部H110が、訪問時残商品情報JH118を生成する。
薬箱90に残っていた全商品20のスキャンが完了したら、訪問担当者Tはその旨を入力する。この完了指示に連動して、販売管理装置10における消費商品抽出部P225では、前回置高情報JP224と訪問時残商品情報JH118の差分によって、前回の訪問から今回の訪問までの間に、顧客によって使用(消費)された商品20に関するリスト情報(消費情報JP227)が生成される。この消費情報JP227は、訪問者用管理装置40のディスプレイに表示される(S143)。訪問担当者Tは、薬箱90に保管される置高表と、薬箱90に残存する商品20の差分を目視で確認することで、この消費情報JP227が正しいか否かチェックする。
消費情報JP227の確認が終了したら、精算工程S144に進む。精算工程では、訪問担当者Tが訪問者用管理装置40に対して精算指示を入力する。精算出力部H140が、精算依頼情報を販売管理装置10の請求部P240に送信すると、その応答として精算情報JP243を受信する。結果、訪問者用管理装置40の精算出力部H140により、請求書や領収書を印刷出力して、顧客から現金又は電子決済によって回収する。
精算工程S144が完了すると、訪問担当者Tは、その精算情報JP243又は消費情報JP227を参照しながら、新たに補充すべき商品20を、営業車からピックアップする。結果、薬箱90に残っていた商品20と、新たに補充すべき商品20の集合となる商品群(配置希望商品)が準備される(S145)。
次に、訪問担当者Tは、配置希望商品20の商品情報コードJH005を、一つずつ、訪問者用管理装置40でスキャンする(S146)。このスキャン動作に連動して、訪問者用管理装置40の判定指示受付部H010が起動し、販売管理装置10に対してスキャンした商品20の判定を依頼する(S147)。販売管理装置10が判定依頼情報を受け取ると、判定部P100が起動して、商品20の判定を実行する(S148)。判定部P100では、判定結果となる意思決定支援情報JP100が決定される。
この意思決定支援情報JP100を訪問者用管理装置40が受信すると、この意思決定支援情報JP100に沿って、報知部H030が報知手段145を利用して訪問担当者Tに意思決定支援情報を伝達する(S150)。例えば、商品20の配置指示、回収指示(配置禁止指示)等が、振動やアラーム音と合わせて伝達される。報知を受けた訪問担当者Tは、その商品20を薬箱90に配置するか、回収するかについての意思決定を行い、その結果を訪問者用管理装置40に入力する(S152)。なお、配置する意思決定に関する情報は、訪問者用管理装置40の配置商品確定部H120に入力される。一方、回収する意思決定に関する情報は、回収商品確定部H050に入力される。ちなみに、回収する意思決定の際は、その代わりとなる新たな同種の商品20を、配置希望商品に追加することで、別途、その商品20についても、判定を行うようにする。
なお、配置商品確定部H120及び/又は回収商品確定部H050への入力は、意思決定支援情報に従うことを強制できる。この場合は、意思決定支援情報の提案と異なる入力が拒否され、次のステップに進めない設定となる。一方、意思決定支援情報を参考的な条件として、訪問担当者Tが、これに従わなくても、配置商品確定部H120及び/又は回収商品確定部H050への入力を自由に行えるようにしても良い。強制設定か参考設定かについてはは、適宜、変更できるようにすることが好ましい。。
対象商品20の意思決定が完了したら、ステップS154において、未判定となる配置希望商品20が存在するか否かを判断し、残存する場合は、ステップS146に戻って、次の配置希望商品20をスキャンする。一方、ステップS154において、未判定となる配置希望商品20が無くなったら、ステップS156に進み、全ての配置希望商品20のスキャンが完了した旨を、訪問者用管理装置40に入力する。
全ての配置希望商品20のスキャンが完了すると後、販売管理装置10の未置商品抽出部P230が起動して、商品群情報JP222と配置商品確定情報JH120の差分を抽出すると同時に、直近1年間の購入履歴情報JP226と配置商品確定情報JH120の差分を抽出して、更に補充すべき商品20の提案リストとなる未置商品情報JP230を生成する。この未置商品情報JP230は、訪問者用管理装置40の未置商品提示部H130によって、ディスプレイに表示される(S160)。この未置商品情報JP230には、今まで配置していない新商品が追加される場合もある。
訪問担当者Tは、ステップS162において、この未置商品情報JP230を参照しながら、新たに補充すべき配置希望商品20の有無を判断し、補充すべき商品20がある場合は、その商品20を準備してから、ステップS146に戻り、その商品情報コードJH005を訪問者用管理装置40でスキャンして、同様の判定を行う。
一方、ステップS162において、新たに補充すべき配置希望商品20が無い場合は、訪問担当者Tは、訪問者用管理装置40に対して配置完了指示を入力する(S164)。これに伴い、配置商品確定部H120では、ステップS152で都度送信された配置商品確定情報JH120を利用して、訪問完了時置高情報JP225を生成する。
最後に、置高表出力工程S166に進む。置高表出力工程S166では、訪問者用管理装置40の置高出力部H150が、顧客商品管理P220から受信した訪問完了時置高情報JP225を利用して、最新の置高リストを印刷出力する。この置高表は、証明書として薬箱90内に保管される。
以上の通り、本実施形態の訪問販売管理システム1によれば、顧客宅Uにおいて、訪問担当者Tが、薬箱90に配置を希望する商品20の商品情報コードJH005をスキャンするだけで、判定部P100によって各商品20の配置・回収(配置禁止)等の意思決定に関する情報が自動決定される。この意思決定支援情報を、訪問者用管理装置40で報知させることで、経験の浅い訪問担当者Tであっても、報知部H030(報知装置)指示に沿って商品20の管理を行えば良いので、管理ミスを低減することができる。
また、本実施形態では、商品情報コードJH005にその商品20の使用期限情報を含めておくことにより、スキャンしたタイミング(判定タイミング)から使用期限までの間の期間に基づいて、報知部H030による意思決定支援情報を自動的に切り替えることができる。結果、訪問販売管理システム1側において、高度な商品管理を実現できる。
更に、本実施形態では、コード生成装置70とコード付与装置80によって、例えば自社の製造工場Sで製造された商品20に商品情報コードJH005が付与されると共に、その商品20に関連する詳細情報(製造時、製造場所、使用期限等)を、販売管理装置10に転送できる。結果、判定部P100には、商品20に関連する詳細情報を利用して、高度な判定が可能となるので、商品20の管理効率を高めることができる。
また、本実施形態における判定部P100は、複数種類の商品群に共通適用される共通残期間によって判定を行う共通判定部P130と、商品20の種類別に適用される商品別残期間によって判定を行う商品別判定部P184と、各顧客宅Uの商品20別の購入実績基準残期間によって判定を行う購入実績基準判定部P155を有しているので、これらを組み合わせることで、極めて高度な判定を行うことができる。結果、薬箱90への配置中に、商品20の使用期限が到来してしまう事象や、商品20を早めに回収しすぎて販売効率が低下するような事象を抑制できる。
例えば、共通判定部P130では、顧客宅Uへの訪問間隔に基づいた訪問間隔基準残期間を適用して、商品20の判定を行うことができるので、訪問間隔が長くなりがちな顧客宅Uの場合、早めの商品交換を、訪問担当者Tに促すことができる。結果、商品20の使用期限の経過を未然に防ぐことが可能となる。一方、頻繁に訪問している顧客宅Uの場合、商品交換のタイミングを遅らせるように訪問担当者Tに指示ができるので、商品20の管理効率を高めることが可能となる。
また例えば、商品別判定部P184では、商品20別の製造時基準利用可能期間に基づいた商品別残期間を提供して、商品20の判定を行うことができるので、商品20の特性に合わせたきめ細やかな商品管理を行うことができる。例えば、製造時基準利用可能期間が長い商品20は、余裕を持った早めの商品交換を促すようにし、製造時基準利用可能期間が短い商品20は、その製造時基準利用可能期間をできる限り有効活用するような遅めの商品交換を促すことが可能となる。
更に例えば、購入実績基準判定部P155では、顧客宅Uの個々の購入実績が少ない商品20である程、購入実績基準残期間を長く設定することで、余裕を持った早めの商品交換を促すようにし、顧客宅Uの個々の購入実績が多い商品20である程、購入実績基準残期間を短く設定することで、商品20の使用期限を有効活用した商品管理を促すことが可能となる。
また、本実施形態では、共通判定部P130、商品別判定部P184、購入実績基準判定部P155のように複数の判定手法を備える際に、どの判定手法が採用されたか否かを、訪問担当者Tに識別可能な状態で報知できる。これにより、訪問担当者Tも、判定根拠を理解しながら商品20の意思決定ができる。例えば、購入実績基準判定部P155によって早めの商品交換の提示がなされている場合であっても、次回の訪問スケジュールが早期に訪れる場合は、あえてその商品20を交換せずに次回の訪問時に交換するような判断ができる。一方、共通判定部P130による判定が適用され、商品20を薬箱90に残存させる意思決定支援情報の提示を受けた場合であっても、次回の訪問スケジュールが通常よりも遅くなる場合は、今回のタイミングで商品20を交換してしまう判断ができる。結果として、訪問担当者Tの商品管理スキルを、短期間で向上させることにもつながる。
更に本実施形態では、共通判定部P130、商品別判定部P184、購入実績基準判定部P155のように複数の判定手法を備える際に、判別方式連動部P160によって、自動的に切り替えることができる。この判別方式連動部P160による切換えの判断は、商品20の種別、顧客宅Uへの訪問間隔、商品20の購入実績等を総合的に評価して、最適な判別方式を選定することが好ましい。
とりわけ、判別方式連動部P160は、商品20の購入実績を評価して、共通判定部P130と商品別判定部P184を切り替えたり組み合わせたりしている。購入実績の多い商品20は、商品20の入れ替え頻度が自然と高くなるので、共通判別部P130による判定でよいが、購入実績の少ない商品20の場合、薬箱90に配置される期間が自ずと長くなるので、商品別判定部P184による判定を優先適用して高度な管理を実行し、管理ミスが生じるリスクを低減する。
なお、上記実施形態では、顧客宅Uに訪問担当者Tが実際に訪問した時に、薬箱90に配置される商品20を判定する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、営業所Rにおいて、訪問担当者Tが訪問者用管理装置40を利用して、特定の顧客宅Uにおける将来の訪問予定日における判定指示を判定指示受付部H010に入力しても良い。この場合、判定部P100が将来の訪問予定日を判定タイミングとして、対象顧客宅Uの薬箱90に配置済みのすべての商品20を判定する。結果、図16に示すように、訪問者用管理装置40では、対象顧客宅Uの配置中の全商品20の判定結果を一覧表示できる。この判定結果には、備考欄として、購入実績情報JP030を利用した次回訪問時に商品20が消費されているか否かを推測する情報や、次回の訪問の際に、営業所Rから搬出すべき商品20候補(在庫手配予測)等を含めることもできる。これにより、営業所Rからピックアップする商品20を事前検討できる。
更に上記実施形態の判定部P100では、判定タイミングが、商品20の残期間に含まれる場合は、回収(配置禁止)指示を報知する場合を例示したが、それに組み合わせる応用機能として、在庫管理の適正化に関する報知を行うこともできる。
例えば、図17(A)に示すように、商品Aの製造時基準利用可能期間ksが48月の場合に、商品別残期間設定部P182が、その75%となる36月を在庫管理用商品別残期間kcとして設定できる。同様に、図17(B)に示すように、商品Bの製造時基準利用可能期間ksが36月の場合に、商品別残期間設定部P182が、その75%となる27月を在庫管理用商品別残期間kcとして設定できる。なお、これらの商品A、B共に、4月の共通残期間kkが設定される。
図17(A)(B)において、商品別判定部P184において、商品20の判定タイミングtt3が、在庫管理用商品別残期間kcの範囲に含まれないと判定される場合、この商品20の配置禁止を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。判定対象となる商品20が比較的新しい場合、それよりも古い同一商品20が、営業所Rの在庫にストックされている可能性が高い。従って、商品別判定部P184では、そのような新しい商品20の配置を禁止し、それよりも古い同一商品20を配置させることを目的として、先入先出ルールに違反している可能性を示唆する報知を訪問担当者Tに行う。
一方、商品別判定部P184において、商品20の判定タイミングtt2が、在庫管理用商品別残期間kcの範囲に含まると判定され、かつ、共通判定部P30において、商品20の判定タイミングtt2が共通残期間kkに含まれないと判定される場合、この商品20の配置を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。在庫管理と使用期限管理のバランスがとれており、薬箱90への配置に最適な商品20だからである。
一方、共通判定部P30において、商品20の判定タイミングtt1が、共通残期間kkに含まると判定される場合、この商品20の回収(配置禁止)を促すような意思決定支援情報JP100が決定される。これは、使用期限の到来が迫ってきていることを訪問担当者Tに報知する機能となる。
なお、このような在庫管理用の残期間情報を設定し、訪問担当者Tに対して、先入先出ルールに違反している可能性を示唆する報知を行う場合の条件として、顧客宅Uに対する訪問頻度や、対象商品20の購入頻度を組み合わせることが好ましい。訪問頻度が高い顧客や、購入頻度が高い商品20の場合は、その薬箱90のメンテナンス頻度が高くなるので、先入先出ルールに関連する報知を行って、商品20の在庫管理を優先させることが好ましい。一方、訪問頻度が低い顧客や、購入頻度が低い商品20の場合は、先入先出ルールに関連する報知を行わずに、使用期限までの残期間の長い商品20を薬箱90に配置することを優先させるようにしても良い。
なお、在庫管理用商品別残期間についても、図9(C)(D)(E)のように、製造時基準利用可能期間に対して一定の比率を乗算又は除算することでこれに比例させたり、製造時基準利用可能期間に対して所望補正期間を減算して設定したり、製造時基準利用可能期間の範囲に応じて段階的に設定したりすることもできる。もちろん、在庫管理用商品別残期間と商品別残期間が一致してもよい。
更に、上記実施形態では、販売管理装置10側に判定部P100、請求部P240等を備える場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示すように、訪問者用管理装置40側に、顧客情報管理部P210、顧客商品管理部P220、消費商品抽出部P225、未置商品抽出部P230、請求部P240、判定タイミング情報保持部P005、使用期限情報保持部P010、訪問間隔情報保持部P020、購入実績情報保持部P030、製造時基準利用可能期間情報保持部P040、判定部P100等を備えるようにしても良い。このようにすると、販売管理装置10との通信を行うことなく、訪問者用管理装置40単独で、判定処理や精算処理を実行することができる。
この際、訪問者用管理装置40側に搭載される顧客情報管理部P210、顧客商品管理部P220等は、この訪問者用管理装置40によって訪問予定となる顧客宅Uの情報(訪問担当者Tが担当する顧客宅Uに関する情報)に限定して保持することが好ましい。例えば、営業所Rにおいて、販売管理装置10側と訪問者用管理装置40を、クレードル等を用いて有線又は無線接続し(図18の販売管理装置10と訪問者用管理装置40を結ぶ実線参照)、販売管理装置10の顧客情報管理部P210等が保有する全顧客宅Uに関する情報の一部(訪問担当者Tが担当する顧客宅Uに関する情報)を、訪問者用管理装置40の顧客情報管理部P210等にダウンロード(同期)してから、顧客宅Uに訪問することが好ましい。結果、顧客宅Uにおける無線通信環境が悪い場合であっても、全ての配置作業及び清算作業を、訪問者用管理装置40のみで自己完結的に実行できる。なお、顧客宅Uへの訪問完了後は、訪問者用管理装置40のみが最新の情報を保持することになるので、営業所Rに戻ってから、再度、販売管理装置10側と訪問者用管理装置40を、クレードル等を用いて有線又は無線接続し、訪問者用管理装置40側の最新情報を、販売管理装置10側にアップロード(同期)すればよい。
また、配置販売のために顧客を訪問した担当者は、医薬品の他に、健康食品、サプリメント、健康飲料、その他食品、飲料、体温計や絆創膏などの医療雑貨、その他雑貨等を合わせて販売してもよい。医薬品以外の物品については、医薬品と同様に後に清算する形式をとってもよいし、一般的な形式の販売(商品の引き換えと同時に清算を行う形式による販売)としてもよい。
なお、上記実施形態では、商品として薬の配置販売を例示したが、本発明はこれに限定されず、書籍、服飾、食品等の各種商品の訪問販売や、保険、清掃、住宅リフォーム等の各種サービスの訪問販売等にも適用できる。更に上記実施形態では、個人の顧客を訪問する場合を例示したが、顧客が、法人等の団体となる場合にも適用できる。
尚、本発明の訪問販売管理システムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 訪問販売管理システム
10 販売管理装置
20 商品
40 訪問者用管理装置(報知装置)
70 コード生成装置
80 コード付与装置
90 薬箱
P005 判定タイミング情報保持部
P010 使用期限情報保持部
P020 訪問間隔情報保持部
P030 購入実績情報保持部
P100 判定部
P130 共通判定部
P155 購入実績基準判定部
P160 判定方式連動部
P184 商品別判定部

Claims (9)

  1. 訪問先となる顧客に対して商品を訪問販売する際の管理システムであって、
    計算機を備えて構成される販売管理装置と、
    計算機を備えて構成され、訪問担当者に情報の伝達が可能な報知装置と、を備え、
    前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、
    訪問担当者からの前記商品の判定指示に関する情報(以下、判定指示情報)の入力を受け付ける判定指示受付部と、
    前記判定指示受付部で前記判定指示情報を受け付けた時期に関する情報(以下、判定タイミング情報)を保持する判定タイミング情報保持部と、
    判定対象となる前記商品の使用期限を意味する使用期限情報を保持する使用期限情報保持部と、
    前記判定タイミング情報及び前記使用期限情報に基づいて、前記訪問担当者の前記商品の管理に関する意思決定を支援する情報(以下、意思決定支援情報)を決定する判定部と、
    を有し、
    前記報知装置は、前記情報として、前記意思決定支援情報を訪問担当者に伝達する報知部を有し、
    前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、
    前記判定部は、
    前記商品群に共通適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、共通残期間)を意味する共通残期間情報を保持する共通残期間情報保持部と、
    前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記共通残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する共通判定部と、
    を有し、
    前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、個々の顧客に対する訪問間隔を意味する訪問間隔情報を保持する訪問間隔情報保持部を有してなり、
    前記共通残期間情報保持部は、前記共通残期間情報として、前記訪問間隔に基づいて設定された前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、訪問間隔基準残期間)を意味する訪問間隔基準残期間情報を保持することを特徴とする訪問販売管理システム。
  2. 前記判定部は、前記訪問間隔基準残期間を設定する訪問間隔基準残期間設定部を有してなり、
    前記訪問間隔基準残期間設定部は、前記訪問間隔が長い程、前記訪問間隔基準残期間を長く設定することを特徴とする、
    請求項1に記載の訪問販売管理システム。
  3. 訪問先となる顧客に対して商品を訪問販売する際の管理システムであって、
    計算機を備えて構成される販売管理装置と、
    計算機を備えて構成され、訪問担当者に情報の伝達が可能な報知装置と、を備え、
    前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、
    訪問担当者からの前記商品の判定指示に関する情報(以下、判定指示情報)の入力を受け付ける判定指示受付部と、
    前記判定指示受付部で前記判定指示情報を受け付けた時期に関する情報(以下、判定タイミング情報)を保持する判定タイミング情報保持部と、
    判定対象となる前記商品の使用期限を意味する使用期限情報を保持する使用期限情報保持部と、
    前記判定タイミング情報及び前記使用期限情報に基づいて、前記訪問担当者の前記商品の管理に関する意思決定を支援する情報(以下、意思決定支援情報)を決定する判定部と、
    を有し、
    前記報知装置は、前記情報として、前記意思決定支援情報を訪問担当者に伝達する報知部を有し、
    前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、
    前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、個々の顧客における個々の商品の購入実績を意味する購入実績情報を保持する購入実績情報保持部を有してなり、
    前記判定部は、
    前記商品に個別適用されると共に、前記購入実績に基づいて設定された前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、購入実績基準残期間)を意味する購入実績基準残期間情報を保持する購入実績基準残期間情報保持部と、
    前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記購入実績基準残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する購入実績基準判定部と、
    を有することを特徴とする
    訪問販売管理システム。
  4. 前記判定部は、前記購入実績基準残期間を設定する購入実績基準残期間設定部を有してなり、
    前記購入実績基準残期間設定部は、所望期間における購入実績が少ない程、前記購入実績基準残期間を長く設定することを特徴とする、
    請求項に記載の訪問販売管理システム。
  5. 前記判定部は、前記購入実績基準残期間を設定する購入実績基準残期間設定部を有してなり、
    前記購入実績基準残期間設定部は、前記購入実績の評価値に応じて、前記購入実績基準残期間を段階的に設定することを特徴とする、
    請求項に記載の訪問販売管理システム。
  6. 前記判定部は、前記購入実績基準残期間を設定する購入実績基準残期間設定部を有してなり、
    前記購入実績基準残期間設定部は、前記購入実績情報に含まれる前記商品の購入間隔が長い程、前記購入実績基準残期間を長く設定することを特徴とする、
    請求項に記載の訪問販売管理システム。
  7. 前記購入実績基準残期間設定部は、前記商品の購入間隔を直接利用して前記購入実績基準残期間を算定することを特徴とする、
    請求項に記載の訪問販売管理システム。
  8. 前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、前記商品の製造時を基準とした利用可能期間(以下、製造時基準利用可能期間)を意味する製造時基準利用可能期間情報を保持する製造時基準利用可能期間情報保持部を有してなり、
    前記購入実績基準残期間設定部は、前記購入実績基準残期間を算定する基礎となる期間情報として、前記製造時基準利用可能期間を用いることを特徴とする、
    請求項ないしのいずれか一項に記載の訪問販売管理システム。
  9. 訪問先となる顧客に対して商品を訪問販売する際の管理システムであって、
    計算機を備えて構成される販売管理装置と、
    計算機を備えて構成され、訪問担当者に情報の伝達が可能な報知装置と、を備え、
    前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、
    訪問担当者からの前記商品の判定指示に関する情報(以下、判定指示情報)の入力を受け付ける判定指示受付部と、
    前記判定指示受付部で前記判定指示情報を受け付けた時期に関する情報(以下、判定タイミング情報)を保持する判定タイミング情報保持部と、
    判定対象となる前記商品の使用期限を意味する使用期限情報を保持する使用期限情報保持部と、
    前記判定タイミング情報及び前記使用期限情報に基づいて、前記訪問担当者の前記商品の管理に関する意思決定を支援する情報(以下、意思決定支援情報)を決定する判定部と、
    を有し、
    前記報知装置は、前記情報として、前記意思決定支援情報を訪問担当者に伝達する報知部を有し、
    前記商品は、複数種類の商品から構成される商品群として構成されており、
    前記判定部は、
    前記商品群に共通適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、共通残期間)を意味する共通残期間情報を保持する共通残期間情報保持部と、
    前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記共通残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する共通判定部と、
    前記商品の種類別に適用されて前記商品の前記使用期限から遡る期間(以下、商品別残期間)を意味する商品別残期間情報を保持する商品別残期間情報保持部と、
    前記商品の前記判定タイミングが当該商品の前記商品別残期間に含まれるか否かの判定に基づいて、前記意思決定支援情報を決定する商品別判定部と、
    前記共通判定部による判定と前記商品別判定部による判定を切り替える又は組み合わせる判定方式連動部と、
    を有し、
    前記販売管理装置及び前記報知装置の少なくともいずれかは、個々の顧客における個々の商品の購入実績を意味する購入実績情報を保持する購入実績情報保持部を有してなり、
    前記判定方式連動部は、前記購入実績情報に基づいて、前記共通判定部による判定と前記商品別判定部による判定を切り替える又は組み合わせることを特徴とする、
    訪問販売管理システム。
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